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0811-567号 【情報】 代替療法ホメオパシー利用者、複数死亡例 通常医療拒む [kensa-ML NEWS 【情報】]


 本日より三日間夏季休暇をいただいています。少し仕事のことは忘れて羽を伸ばしたいところですが、そうもいかず夜は資料の整理をしています。ニュースも出来る限り配信しようと思っていますが、明日からはちょっと通信状態の悪い場所に移動します。配信出来なかったらごめんなさい。

 さて台風4号が接近中ですが、今のところ大きな被害は出ていないようですね。明日には近畿から離れる模様。明日の晩はお楽しみがありますので、晴れてもらいたいなぁ・・・真夏の夜の天文ショー:ペルセウス座流星群が明晩ピークを迎えるようです。都会の雑踏から離れ、久し振りの天文ショーをゆっくりと楽しむとします。
 
http://www.at-s.com/html/event/special/star_bn/star.html
 http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20100811/


8月11日付 よみうり寸評
 
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column2/news/20100811-OYT1T00617.htm
 「毎年夏の来るのが一年じゅうのいちばんの楽しみである」。寺田寅彦が「備忘録」の中でそう書いたのは1927年のことだ◆理由は「冬を享楽するのには健康な金持ちでなければできない、それに文化的の設備が入用である。これに反して夏は貧血症の貧乏人の楽園であり自然の子の天地である」。具体的な楽しみとして星の観察や夜の涼風を挙げている◆80年後の今ならどう書くだろう。街の光で夜空は明るく星は少ししか見えない。都会では生温(ぬる)い夜風しか吹かない◆しかも暑さは凶器と化した。熱中症が全国で猛威を振るう。総務省消防庁によれば8日までに3万人近くが病院に運ばれ、直後に死亡した人は118人にのぼる・・・続きを読むにはここをクリック


ペルセウス座流星群:12日夜~13日未明に活動のピーク 毎日新聞 8/11
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100811k0000e040015000c.html
 夏の夜の風物詩、ペルセウス座流星群が12日夜から13日未明、活動のピークを迎える。今年は10日が新月のため、月明かりの影響を受けず、晴天なら好条件で観察できそうだ。国立天文台(東京都三鷹市)は「4等星が見えるような郊外の夜空では、1時間に12~15個程度流れる」と予想する。
 ペルセウス座流星群は毎年たくさんの流星が現れる3大流星群の一つ。ペルセウス座とカシオペア座の間にある放射点(中心点)から放射状に飛び出すように全天で見られる。明るい流星が多く、すぐに消えずに数秒間、「痕」と呼ばれる光の跡が残ることもある。同天文台天文情報センターの佐藤幹哉さんは「何割くらいの流星で痕が残るかに着目して観測するのも面白い」と話す。
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 さて昨日のニュースでは臓器移植関連情報をお届けしたところですが、今宵は続編となります。今回の事例に対しての検証は必要だと思いますし、臓器移植には公平性というものが求められることは十二分に理解が出来ます。しかし各報道機関が躍起になって書き連ねている透明性に関しては、賛成とも反対とも言いかねます。何故ならば透明性の意味が、公平性に基づく観点からのものであれば納得が出来ますが、報道機関等に対する透明性を求めるものであれば、全く納得がいかず反対です。一昨日からの報道機関の動きを見ていると、不可思議な言動をされている所もあり、そのような各報道機関に対しては「常識、見識をお持ちなさいよ」と言いたくなります。


臓器移植:家族承諾で提供 5病院で手術終了 医師「新たな一歩」 毎日新聞 8/12
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100811ddm041040056000c.html
 本人の書面による意思表示なしに家族の承諾で脳死判定が行われ、改正臓器移植法に基づいて初めて脳死と判定された20代男性から提供された臓器が10日、全国の5病院で患者に移植された。手術はすべて終了し、各病院によると、患者の容体はいずれも安定しているという。会見した医師は「新たな一歩だ。移植の成績を向上させたい」と述べた。
 摘出は午前3時14分、男性が入院していた関東甲信越地方の病院で始まり、午前5時ごろからヘリコプターなどで移植実施病院に運ばれた。
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臓器提供「書面なし」検証へ 厚労省 共同通信 8/10
 
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010081001000794.html
 厚生労働省は10日、本人の書面による意思表示がなく、家族の承諾で実施された初の脳死臓器提供について、家族の意思確認などの手続きが適正だったかを検証することを決めた。
 今回は、提供者の男性が脳死と判断される状態になった段階で、入院していた関東地方の病院が家族に臓器提供の選択肢をどのように話したかといった過程が明らかにされず、第三者による速やかな検証を求める声が出ている。
 厚労省は、脳死判定に詳しい医師や法律の専門家らでつくる「検証会議」を9月上旬に開催し、検証の時期や方法を協議。書面による意思表示があった従来の事例と、改正臓器移植法に基づく新規定が適用された事例を区別して扱うかや、迅速に検証を進める方法を検討する見通し。
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 さてここからは、本日のメインニュースとその関連情報となります。

 私自身、代替療法という言葉は知っておりましたが、ホメオパシーという言葉は全くなじみがありませんでした。現在、患者自身の免疫力を向上させる治療法が脚光を浴びていますが、食事療法により患者自身の免疫力を高め治癒効果を向上させるNST等のものとはかなり異なるもののようですね。何より、医学的根拠が非常に乏しいということは信頼性が低いということなのでは?私のような科学的根拠でモノ申す立場の人間としては理解が出来ません。かといって、何も知らずに批判することはフェアでないと思いますし、ちょっと調べてみました。

ホメオパシー(Homoeopathy)
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%A1%E3%82%AA%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%BC
 ホメオパシー(Homoeopathy)は代替医療ないし健康法の一種である。
 ある症状を持つ患者に、もし健康な人間に与えたら似た症状をひき起こすであろう物質をごくわずか与えることで体の抵抗力を引き出し症状を軽減するという理論を掲げる治療法であるが、科学的根拠は全く無い。学術誌を含むいくつかの書籍において、科学的根拠の欠落が指摘されている。また、欧州の科学者達を中心にホメオパシーによって生命が危険にさらされているとの警告が度々なされており、イギリスでは議会が「プラセボと同程度の価値しかなく国家が公的保険として支援するに値しない」と結論づけ保険適用が除外された。ホメオパシーに対する疑似科学との批判は先進国を中心に高まっているが、一部の国では一般的な医療として普及している。日本国内でも、助産師が与えるべき栄養シロップを与えずに代わりにホメオパシーレメディを用い、新生児を死に至らしめたとして訴訟を起こされる事案があり、問題視された事例があり、重篤な疾患に対し、すべての他の治療を否定してホメオパシーのみで治療を行う事は危険であり、使用者には柔軟な対応が求められる。


日本ホメオパシー医学協会 http://www.jphma.org/ から引用
 ホメオパシーは、今から200年前にドイツの医師ハーネマンがその生涯をかけて確立させた療法で、その起源は古代ギリシャのヒポクラテスまでさかのぼることができます。
 ホメオパシーは同種療法あるいは類似療法と訳されている通り、「症状を起こすものは、その症状を取り去るものになる」という「同種の法則」が根本原則になっています。
 ギリシャ語で〝同じ〟という意味の「ホメオエ(homeoeo)」と〝病気〟を意味する「パシー(pathy)」を合わせた言葉で、近代西洋医学のように、症状を抑え込む療法とは正反対の、「症状には症状をもって制する」という同種の法則に基づいています。症状は体からにしろ、心からにしろ、必要があって表出しているのであり、それを出し切ることが治癒に つながるという考え方です。
 ハーネマンはこの「同種の法則」に、症状を起こすものを非常に薄めて使うことにより、体に悪影響を与えることなく、症状だけを取っていくものとなるという「超微量の法則」を打ち建て、安全で体にやさしく常習性を持たないホメオパシー療法を完成させました。
 たとえば、風邪を引くと体が発熱します。ホメオパシーでは、この熱に対し、熱を出す作用のあるものを体内に入れて共鳴させ、もっと熱を出させます。身体はこんなに熱が出ては大変と気づき、何とか治そうとして自己治癒力を活発に活動させます。
 ホメオパシーは、この自己治癒力の喚起を狙います。
 我々、近代西洋医学の考え方に慣れている現代人にとって、同種の法則がどうして治癒に至るのか理解しにくいですが、たとえば、一昔前には風邪を引いて鼻水が出ると首に長ネギを巻いたものです。長ネギは料理する際に包丁で刻むと鼻水が出る。昔の人は意味もなく長ネギを巻いたわけではない。それが治癒に至ると知っていたから巻いたのです。
 ホメオパシーも、症状をもたらすものを投与し、同種の法則によって治癒に至った膨大なケースの集積の上に成り立っています。
 同種療法の考え方の歴史は、意外にも古く、古代ギリシャのヒポクラテスは、「同じようなものが同じようなものを治す」との言葉を残していますが、その後は逆療法が一般に流布し、同種療法は民間伝承や民間療法などの形で細々と受け継がれていきました。 そして約二〇〇年前、ドイツの医師サミュエル・ハーネマンがマラリヤの症状にキナという植物の樹皮(発熱、悪寒、腹痛、下痢などマラリヤに似た症状を示す)がマラリヤ患者を治すことを発見し、同種療法に傾倒。様々なレメディーの試行錯誤を経て、レメディーの大辞典『マテリア・メディカ』などを著し、ホメオパシー医学を確立しました。
 以後、世界各地に広まり、英国国会で「最も安全な療法」と認められたほか、インドでは第一医学として用いられるなど、インドや、ドイツ、南アフリカ、メキシコなどでのように、5年制の大学(教育機関)のある国もあり、200年の歴史と多くの症例・ケースをもとに発展してきており、世界的に評価が確立されているものです。ホメオパシーを利用している様々な分野の著名人も多く、21世紀の代替医療の切り札としても注目されています。
 ホメオパシーでは症状を抑圧するのではなく、症状を出し切れるように後押しします。そうして初めて心身ともに健康になると考えます。 私達の心や細胞が抱える不自然なパターンを解放し、体の芯から健康を取り戻す自然療法、それがホメオパシーです。


 私の長女が幼少期にひどいアトピーになり、なかなか改善しなかったため、今でいえば民間療法?代替療法に頼っていた時期があります。その経験から物申すと、やはり医学的知識の無いものが治療を行う危険性を強く感じたのが実感。無農薬有機栽培の高い食品を購入し、症状が悪化してもそれは治療効果の一端であるといった説明を聞きながら日増しに不信感が募った思いをした経験があります。

 そういった経験があったため、私自身無農薬有機栽培などを主とした農業に興味を持ち、色々と研究と実践を重ねたといったことになったのですが、どのように考えても、医学的知識の希薄なものが客観的根拠のもとに検証することなく、主観的な経験だけで治療と名乗るのは許せない気がします。

 いずれにしても、一般論として「それしかないよ」とのような排他的な言い回しをするものは、胡散臭いというのが私の経験から得た結論です。


【朝日新聞社ニュース 2010/08/11】
 代替療法ホメオパシー利用者、複数死亡例 通常医療拒む

 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201008100476.html
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 代替療法ホメオパシーを利用している人の中で、病気が悪化して死亡する例が相次いでいる。通常の医療は末期になるまで受けていなかった。東京では5月、国立市の女性(当時43)が、がんで死亡した。埼玉でも昨年5月、男児(同生後6カ月)が死亡した。女性の遺族らは先月、「憂慮する会」を設立し、ホメオパシー療法家らに真相解明を求めて運動を始めた。
 5月16日、東京都東大和市内の病院の集中治療室。女性は、悪性リンパ腫が悪化して人工呼吸器を付け、声も出せない状態だった。親交のあった荒瀬牧彦牧師=めぐみ教会(東大和市)=が見舞うと、手話で3回、「ごめんなさい」と訴えた。ホメオパシーに頼り、前日に救急搬送されたばかり。入院から11日後に死亡した。
 荒瀬牧師は「最後の最後になり、自分の誤りに気づいたのかもしれない」と話す。
 両親によると、女性がホメオパシーを始めたのは3年前。離婚直後で精神的に不安定な時に友人に紹介された。昨春から体調を崩し、全身の痛み、強い肌荒れを訴え始めた。荒瀬牧師は何度も病院受診を勧めた。だが女性は「今までのホメオパシーの努力が無駄になる」と拒み続けたという。
 5月には外出も困難に。激しい胸の痛みに母親(69)が救急車を呼ぼうとすると、「西洋医学はダメ」と最後まで拒んだ。気を失いかけたすきに、母親が救急車を要請。搬送先で、初めて悪性リンパ腫と診断された。
 さいたま市では昨年5月、生後6カ月の男児が体重5千グラム前後の低体重のまま死亡した。両親は助産師の勧めでホメオパシーに傾倒。市によると、病院での男児のアトピー性皮膚炎の治療や予防接種も拒否していたという。
 市児童相談所は、病院の受診拒否などを虐待と判断。保健師の指導で男児が4月に入院した際、両親が連れ戻さないよう病院に要請していた。男児は5月2日に死亡した。
 ホメオパシーでは、病気の症状が重くなっても、自然治癒力が増した証拠の「好転反応」ととらえる。これが患者を病院から遠ざけているとの指摘がある。
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0810-566号 【情報】 臓器移植:家族承諾で移植へ 20代男性脳死判定、生前「本人意向」--法改正後初 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 台風4号の影響か、非常に不安定な天候が昨日より続いています。非常に湿度が高いですね。今朝家を出た瞬間は雨が降っていませんでしたが、2・3歩歩きかけた途端にパラパラ・・・50メートルほど歩いたところで、ザー・・・いつの日からか分かりませんが強烈な雨男になったものです。でも考えるに、雨男って普通、他人に迷惑をかけるものですよね?私の場合災難が自分に降り掛かってくるので、良質・健全な雨男と言えるのではないでしょうか?

 ところで今年の夏は大変暑いですが、これを異常気象と呼べるのでしょうか?異常気象という定義は何なのでしょう?通常数百年、数千年、それ以上をかけて変化していくものですが、身勝手な人間さまが地球に君臨しているおかげでそのインターバルが数十年に縮まっただけなのでしょう。生きてるだけでぼろもうけとよく言いますが、人間さまは地球にとっては非常に罪作りな存在で、生きてるだけで迷惑でしょうね。


余禄:異常気象の夏 毎日新聞コラム 8/10 http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/
 ボレアスとは北風の神である。ギリシャ神話の風の神は風向きによって異なり、ボレアスは粗暴で荒々しい神だ。アテネ人はそれを守護神とし、来襲するペルシャの軍船を嵐により沈めたという
▲それと対照的なのが西風の神ゼピュロスで、春の陽気をもたらす穏やかな性格である。ただどんなに温和でも嫉妬(しっと)は恐ろしい。愛した美少年ヒュアキントスがアポロンと親密になると、アポロンの投げた円盤がヒュアキントスの頭にあたるように風の力を用いたのだ
▲この美少年の血がヒヤシンスになったという話はともかく、西風も時には思わぬ挙に出る。この夏のロシアや米国での記録的熱波は、北半球の中緯度地帯の上空を流れる偏西風が大きく蛇行したことによる異常気象だという。梅雨明けの日本の猛暑もその影響らしい
▲とりわけ観測史上最高の猛暑の続くロシア西部では高温と干ばつによる森林や泥炭地火災が広がり、モスクワは基準値の10倍近い汚染物質をふくむスモッグに覆われている。また干ばつの深刻化でプーチン首相が発表した穀物輸出停止は国際小麦市場の急騰を招いた
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 さてここからは医療関連ニュースに移ります。

 生物の根源?は卵子と精子であるということ、卵子が細胞分裂を繰り返し細胞数を増やしていく過程における画像はどなたも一度は見たことがあるのではないでしょうか?しかしながら言われてみれば左右上下対称のまんまるお月さまの生物なんて無いですね。この研究を通して何が生み出されるのかは私のような凡人には分かりませんが、興味を惹くことだけは事実ですね。


生物の形:「非対称に成長」仕組み解明 たんぱく濃度が関係? 奈良先端大ラット実験 毎日新聞 8/10
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100810ddm016040126000c.html
 生物の形が、成長するにつれて複雑に変化していく仕組みを、奈良先端科学技術大学院大の稲垣直之准教授(神経科学)らのグループがラットを使った実験で解明した。欧科学誌「モレキュラー・システムズ・バイオロジー」(電子版)に発表した。
 生物は最初、卵子のように左右対称な一つの細胞だが、発生の過程で左右、前後、上下の対称性が失われ、徐々に非対称の複雑な形になる。しかしどうやって対称性が失われるのか、その仕組みはよく分かっていない。
 稲垣准教授らは06年、神経細胞の突起(軸索)を伸ばす働きを持つたんぱく質「シューティン」を発見。対称形をしたラットの神経細胞から軸索が伸びる際、シューティンがどう働いているかを分析した。
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 介護職員等による医療行為拡大に関する規制緩和は昨年より言われておりましたが、ようやく大筋で合意に達し、来春から一部事業所で試行される運びとなりました。この問題については現場で働く方々、また利用者さんたちから強い要望が上がっていたことと思います。しかしどこからどこまでが可能か、責任問題は?等の大きな課題が山積しており、今後の動向が気にかかるところです。


たんの吸引などの試行事業案を了承―厚労省検討会 CBニュース 8/9
 
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/28970.html
 厚生労働省の「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための制度の在り方に関する検討会」(座長=大島伸一・独立行政法人国立長寿医療研究センター総長)は8月9日、4回目の会合を開き、前回会合で同省が提示した「たんの吸引等の試行事業案」を大筋で了承した。これに伴い、来年3月には全国約40か所の事業所で試行事業が実施される。
特養介護職の医行為、厚労省が「許容」後初の研修
 「たんの吸引等の試行事業案」では、事業を実施する施設として、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、有料老人ホーム、障害者(児)支援施設など(医療施設は除く)や、訪問介護事業所で「できる限り行う」と提案。まれた。ただ、いずれの施設も、介護職員数人に対し、3年以上の実務経験を持ち、指導者講習を受講した看護師を配置するなどの条件を満たす必要があるとしている。
 介護職員が手掛けられる医行為としては、「たんの吸引(口腔内と鼻腔内、気管カニューレ内部。口腔内については、咽頭の手前まで)」と「胃ろう・腸ろう・経鼻の経管栄養」としている。ただ、胃ろう・腸ろうの状態確認(1日1回)や、経鼻経管栄養のチューブ挿入状態の確認は看護職員が行うとした。
 介護職員に対しては、「たんの吸引と経管栄養の両方を行う場合は、50時間の講義と、それぞれ5回以上演習」などの基本研修と、看護師の指導を受けながら所定の実習を行う実地研修が施される。なお、試行事業に参加できるのは、研修を終えた介護職員のうち、所定の評価基準を満たした職員だけと定められている。
 この試行事業案に対し、ジャーナリストで国際医療福祉大大学院教授の黒岩祐治構成員は「50時間の講義は、(働いている介護職員にとって)非常なマイナス」とし、技術の有無を判定する基準を設け、その基準を満たした人材に医行為を認める制度の導入を提案した。しかし、他の多くの構成員からは「50時間の研修時間が多いか少ないか、この内容でやってみてから判断すればよい」(太田秀樹・医療法人アスムス理事長)などとする声が上がり、試行事業案は了承された。
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 さて各種専門分野における認定制度等についての話題を二篇。

 特定看護師制度においては、医師不足という背景下でどのように規制緩和を図るかといったところが当初争点だったと思いますが、日本看護協会等の勇み足なのか、かなり他職種からの抵抗感は強く、琴線に触れてしまったようですね。何やら泥沼化の様相を呈しておりますが、どのように決着をつければいいのか判断に困るような状況です。

 ここは原点に戻り、医師不足に対する対処方針としての位置付けを明確化するとともに、認定制度そのものの見直しをかけなければ納得されないでしょうね。国家資格と専門学会認定制度そのものの価値が問われる由々しき問題です。また認定にあたっては単職種だけの検討ではなく、複数職種による協議会的なものを構築する必要があるのではないでしょうか?


日医など9団体/認識一致/特定看護師ありきは疑問 Japan Medicine 8/9
 
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/8/9/123786/
 日本医師会の藤川謙二常任理事は4日の定例会見で、厚生労働省の「チーム医療推進会議」の議論に関連する専門職団体で打ち合わせ会を開いたことを明らかにした。藤川常任理事は、参加団体の一致した認識として「特定看護師(仮称)の創設を前提としての厚労省の進め方には問題がある」と指摘した。日医と専門職団体の見解として、看護職に重点を置いた議論の進め方に疑問を投げ掛けた。
 藤川常任理事によると、7月30日に開いた打ち合わせ会には、日医のほか日本歯科医師会、日本薬剤師会、日本病院薬剤師会、日本放射線技師会、日本理学療法士協会、日本作業療法士協会、日本言語聴覚士協会、日本栄養士会の9団体の代表者らが出席した。会合はチーム医療推進会議の委員でもある日本理学療法士協会の半田一登会長の呼び掛けで実現した。
 藤川常任理事は「チーム医療推進会議の看護業務検討ワーキンググループ(WG)の進め方には問題があるということで一致した」とし、特定看護師の創設を前提とした議論を疑問視。「各委員の意見を尊重せずに、厚労省が強引に進めているという印象をみんなが持っている」とした。
 看護業務検討WGの実態調査として行う「看護師が行う医行為の範囲に関する研究」(研究代表者=前原正明・防衛医科大心臓血管外科教授)の質問項目にも触れた。打ち合わせで出た意見の1つとして、質問項目に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が担うべき行為が含まれているとし「専門性を否定するばかりでなく、国家資格を持つ職種の成り立ちを無視するものである」と指摘。「(それらの行為を看護職が担うことになれば)チーム医療の円滑な推進そのものを阻むものとなり、まったく容認できるものではないということも一致した」と強調した。
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医療の質と新技術・新薬導入の現状 日経メディカルオンライン 8/10
 
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/mckinsey/201008/516209.html
専門医の認定制度
 専門医の認定制度について、諸外国と比較してみた。その結果、認定条件(試験と一定期間の研修)には大きな差はないが、研修プログラムの実施方法や認定基準の設定方法については、日本と諸外国との違いが目立った。
 例えば、専門医の認定基準の設定に関して、日本以外の国では第三者機関を設置している。これに対して日本では、実質上すべてが関連学会に任されている。これまでは日本では医師への信頼が厚く、あえて第三者機関を設ける必要がなかったという背景もあっただろう。しかし、専門医の認定基準に関して今後は議論を深めていく必要があると思われる。
 医療の質の向上において、医師の力量はきわめて大きな拠所となるものである。日本の医療全体の質の向上は、とりもなおさず各専門分野の質をより高めることで実現されると考える。
 医療の質には、医師以外のスペシャリストの力も大きく関与してくる。その点で、日本では、看護師、薬剤師、セラピストなどのスペシャリストの数が、諸外国と比べて少ない。また、医師以外のスペシャリスト1人1人が実施できる患者ケアの内容が限られており、実際の治療現場で十分な戦力となるのに制限がある場合もある。医師の中には、医療の質の維持が困難になるとの見方から、スペシャリストの役割の拡大に懸念を示す意見も根強い。しかし、医師の担当範囲が広すぎることが医師の負担を増やし、忙しさを助長して、医療の質的向上のボトルネックになっている可能性もある。スペシャリストの役割については、今後の検討が必要である。
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 ここからは本日のメインニュースを含む話題。

 マスコミは臓器移植法改正後の初のケースとして大々的に捉えているようですが、本人が「意思表示カード」を持っていなかっただけで、その他は特異なケースでは無いはずです。何故ここまで騒ぎたてるのか理解に苦しみます。またある報道機関では日本臓器移植ネットワーク側の不透明さを批判していましたが、ドナー側のプライバシーを守ることは当然のことであり、ドナー側のご家族もそれを望んでいたので、報道機関側がとやかく言う問題ではないでしょう。何でもかんでも記事にしたがる気持ちは分かりますが、報道機関側にも節度というか「識」を持ってもらいたいものです。このような心無い報道機関は一部だと思いたいですが・・・また、心無い報道機関においては個人情報保護法に対してどのような見解をお持ちなのか、教えていただきたいものです。

 とにかく臓器移植は「死を待つ医療」ではなく「生を繋げる医療」だと私は思っていますので、ドナー側のプライバシーを明かすことは不必要なことです。興味本位での無神経な言動は慎んでもらいたいものですね!

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0806-564号 【情報】 明日へのカルテ:第1部・医師不足解消の道/5止 診療報酬増、効果薄く [kensa-ML NEWS 【情報】]


 今日も朝から晴天[晴れ]に恵まれた大阪、神戸です。全国的に厳しい暑さに見舞われていますが、熱中症対策[あせあせ(飛び散る汗)]は万全でしょうか?

 私はクーラーの効いた自室でデスクワークをしておりますので、熱中症による発熱などはありませんが、情けないかな、無い知恵を絞り切っているため、知恵熱と頭痛に連日悩まされております。ま、今週は月曜日、火曜日と休暇をいただいておりましたので、休暇分に溜まった事務仕事に追われる日々で、あっという間の週末となりました。


 さて今日は『原爆の日』。ライブ中継を見ながら原爆投下時間の8時15分に合わせて1分間の黙祷を捧げました。私自身、年4回(広島、長崎、終戦記念日、阪神淡路大震災)の黙祷を捧げていますが、志半ばにして命を絶たざるを得なかった方々の事を思うと、何ともやるせない気持ちとなります。本日の社説、コラムも原爆の日に合わせた内容がほとんどで、その一部をご紹介します。

 その中で産経新聞コラムの内容は先日もこのニュースが取り上げられており、非常に考えさせられた内容でした。確かに原爆を投下したのは米国なのですが、原爆を投下するに至った経緯を考えると戦争責任という深い闇の世界へと向かいます。しかし「We」が誰を指すのか、という問題よりも、このような過ちを今後繰り返さないために、先人達が身をもって示してくれた事実を決して風化させてはいけない気がします。大震災もそうですが、そのような気持ちで私は年に4回の黙祷を捧げています。


原爆投下65年―連帯し核廃絶のゴールへ 朝日新聞社説 8/6
 http://www.asahi.com/paper/editorial.html
 新しい風が吹いてきた。
 今日、広島市である平和記念式にルース駐日米大使が出席する。
 原子爆弾を投下した当事国の大使の出席は初めてだ。核保有国の英、仏臨時代理大使も初めて顔をそろえる。
 来日中の国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長も、昨日長崎を訪れた後、広島の式典に歴代事務総長として初めて出席する。
 広島市は12年前から核保有国に式典への招待状を送りつづけてきた。やっと小さな実を結んだ。
■オバマ氏の広島訪問を
 昨年4月、オバマ米大統領がプラハで「核兵器のない世界」に向けて行動すると表明した。核軍縮・核不拡散の機運はこれまでになく高まっている。
 これを核兵器廃絶の動きへと結びつけなければならない。
 広島にはオバマ大統領に手紙を送りつづけている被爆者がいる。
 元広島平和記念資料館長の高橋昭博さんは昨年1月、就任まもない大統領への手紙につづった。「ぜひ広島にお越しください。新たな時代の始まりとなります」。ブッシュ前政権では核軍縮の歩みが途絶えた。その方針転換を期待してのことだっ
た。
 プラハ演説のあと、オバマ氏は主要国首脳会議(G8)の核声明、米核戦略の見直し、米ロ核軍縮条約の署名、初の核保安サミットの開催と、次々に手を打った。動きを知るたびに高橋さんは手紙を書いた。すでに計4通。
 「被爆者が願っているのは核軍縮ではありません。核兵器絶対否定であり、核兵器廃絶です」
 65年前のこの日、旧制中学の2年だった高橋さんは爆心地から1.4キロの校庭で被爆した。後頭部や背中、両手、両足など全身の3分の1以上に大やけどを負った。ガラス片が指先に突き刺さり、変形して生えつづけた「黒いつめ」は資料館に展示されている。
 オバマ氏の広島訪問を望むのは、「核兵器を使用したあとに何が起きたのか。自分の目で見てほしい。そうすれば、核廃絶に向けてさらに一歩進む」と信じるからだ。
 平均年齢76歳、全国に約22万人いる被爆者に共通した思いだろう。
 多くの命が一瞬に消えた地にオバマ氏が立てば、「核なき世界」に向けてこの上なく強いメッセージとなる。
■理想と現実の接点
 もっとも、オバマ氏が核兵器のない世界を唱えるのは被爆者と同じ動機からではないだろう。
 9・11同時テロのあと、核テロへの恐れが高まった。テロリストに核が渡る危険性が、安全保障上の大きな課題となってきた。「核がテロリストに渡れば核抑止論が働かない。核を廃絶した方が安全だ」というわけだ。「核兵器は絶対悪」という被爆者の人道上からの叫びとは、大きく隔たっている。
 「それでもゴールが同じなら連帯していい」。被爆者で元長崎大学長の土山秀夫さんは、そう断言する。
 そのために「感性と論理の訴えが必要だ」と説く。被爆者の証言は核廃絶の必要性を人々の感性に呼び覚ます。それだけでは十分でない。冷厳な国際政治の場で核廃絶の必要性を論理的に説得できなければならない。
 核廃絶という被爆国の理想論と、核抑止という保有国の現実論が交わることはこれまでなかった。日本が米国の「核の傘」の下にある現実もある。核戦略という極めて政治的な問題に、被爆者をはじめとした市民社会の意思が反映されることはなかった。限りない平行線とも見えた理想論と現実論に小さいながらも接点が生まれつつある。
 ルース大使の式典出席はそれを象徴する。ただ、米国務省は「第2次大戦のすべての犠牲者への敬意を表明するため」と説明する。いまも原爆投下を正当化する考えが根強い米国の世論に配慮せざるをえないのだ。
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産経新聞コラム 【産経抄】8月6日
 
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100806/plc1008060258000-n1.htm
 広島市の平和記念公園にある原爆慰霊碑には、「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれている。碑文を考案した雑賀忠義広島大学教授が、原文と英訳文を毛筆で併記した色紙が、最近市内で見つかった。
▼英訳文では「過ちは 繰返しませぬ」の部分の主語は、「We」となっている。米軍による原爆投下という「過ち」の責めを、どうして日本を含めた「われわれ」が負うのか。
▼昭和27年の碑の建立以来、「やりきれぬ憤懣(ふんまん)」を抱いてきた日本人の一人に、俳人の飯田龍太がいる。雑賀の個人的な思いから生まれた碑文を受け入れること自体、「慰霊にそむくのではなかったか」という(『紺の記憶』)。
▼今年の平和記念式典には、初めてルース駐日米大使をはじめ、英仏の代表が出席する。広島市の秋葉忠利市長が意気込む気持ちもわかる。とはいえ平和宣言で、「(米国の)核の傘からの離脱」や「非核三原則の法制化」を日本政府に求めるのは、とうてい容認できない。
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 地球での様々な騒動を宇宙からどのように感じていたのか、じっくりとお聞きしてみたい気がします。でも野口さんは国境などの線は引かれていない地球一個体(生命体)として、捉えられているのでしょうね。ものすごく深い話です。


野口聡一宇宙飛行士:「無重力も悪くない」--報告会 毎日新聞 8/6
 http://mainichi.jp/select/science/news/20100805k0000e040049000c.html

 国際宇宙ステーション(ISS)に半年間滞在して6月に地球に帰還した野口聡一宇宙飛行士(45)の帰国報告会(宇宙航空研究開発機構主催、毎日新聞社後援)が5日、東京都千代田区の日比谷公会堂であり、家族連れや宇宙ファンら約1200人が参加した。
 野口さんは163日に及んだ宇宙生活をまとめたビデオ映像を見ながら、科学実験や食事の様子を解説。「慣れてみると無重力も悪くない。半年間はあっという間で、もうあと半年くらいいたかった」と話した。
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 昨日のニュースで既に皆さんもご存じだと思いますが、これも「はやぶさ」くんの成功や野口さんたちのご活躍のおかげでしょうね。科学的・社会的意義と書いていますが、今回のケースは完全に社会的意義に押された格好ですね。


はやぶさ2:開発承認 概算要求に盛り込みへ 毎日新聞 8/5
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100805k0000e040049000c.html
 文部科学省宇宙開発委員会の専門部会は5日、小惑星探査機「はやぶさ」の後継機(はやぶさ2)について、科学的・社会的意義が大きいとして開発を認める報告書をまとめた。11日の同委で正式決定し、文科省が来年度予算の概算要求に盛り込む。
 はやぶさは、小惑星イトカワへ表面の試料採取に挑んだ。はやぶさ2は、有機物があると推定される別タイプの小惑星で地下物質を採取、生命誕生の謎に迫る。計画では15年までに打ち上げ、20年に地球に帰還。開発主体の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、開発費148億円、運用費16億円と試算。ほかにH2Aロケットでの打ち上げ費用は約100億円。
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 さてここからは医療関連ニュースに移ります。

 昨日もお伝えしましたように、特定看護師制度導入でかなり波紋を呼んでいます。臨床検査部門は、ああ・・・疎外感・・・でしょうか? 疎外ゆえ、関連議論を冷静かつ客観的な目で見れますかね???

 私は以前よりチーム医療なる用語が嫌いですが、その理由の一つとして「各職種のテリトリーに固執する」ことが嫌だから。やはり医療業界の発展のためには、スキルミックスなる言葉が出てきたように、Collaboratoin and Fusion(連携と融合)でしょう。融合された部分から新しい知見を得て患者に還元していくことが本筋であるはずなのに、各職種のテリトリーに固執することは良くないことだと私は思います。

 今後の大きな課題は、専門分野における各種学会専門認定制度をどのように互換性の取れるものにしていくのか?といったところじゃあないでしょうか?各種認定制度は歴史のあるものですから、しっかりとした医療の質を担保できるような制度にしてもらいたいものです。一協会が認定できる代物では無いはず。


特定看護師(仮称)導入議論で日看協が孤立 日医ら9団体がチーム医療推進会議に“叛旗”
 日看協除く9団体で議論の進め方を批判 日経メディカルオンライン 8/5

 
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/201008/516266.html
 日本医師会は8月4日、定例記者会見を開き、7月31日に厚生労働省のチーム医療推進会議、チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループの一部の委員などが集まって、会議での議論のあり方について討議を行ったと発表した。チーム医療推進会議における特定看護師(仮称)の導入を前提とした議論を、日本看護協会以外の主たる職能団体が団結してけん制した格好だ。
 今回の討議は、日本理学療法士協会会長の半田一登氏(チーム医療推進会議委員)の提案で開かれたもの。チーム医療推進会議は7月末から、全国3500カ所の医療機関を対象に、看護師が現在行っている業務の内容と、今後、特定看護師を導入した場合に任せられると思う医行為について調査している。前回の会合では、看護師の業務実態の調査項目に、リハビリテーションや薬剤などについての指示を看護師が出すとする内容があることから、委員の間から「他職種の業務範囲の侵害ではないか」という声が挙がっていた。
 討議に参加したのは、日医副会長の羽生田俊氏、日医常任理事の藤川謙二氏、日本歯科医師会副会長の宮村一弘氏、日本薬剤師会副会長の山本信夫氏、日本病院薬剤師会理事の川上純一氏、日本放射線技師会理事の北村善明氏、日本作業療法士協会会長の中村春基氏、日本言語聴覚士協会会長の深浦順一氏、日本栄養士会会長の中村丁次氏ら。
 討議では、特定看護師導入の問題点として以下の3つが指摘された。
(1)厚労省は特定看護師の導入を強引に進めているが、特定看護師が導入され、薬剤師など他の職種に指示を出すようになれば、他職種の専門性が否定される
(2)国民が安全な医療を受けられなくなる
(3)現在、医師を中心として行われているチーム医療のあり方が崩壊する
 その上で、チーム医療の推進には、看護師の権限を拡大する形で新しい職種を創るのではなく、チーム全体のレベルアップが必要だとして、今後の会議では看護師以外の職種の業務範囲についても議論すべきだと主張した。
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 ここからはトピック的な記事三篇をお届けします。私の拙いコメントより、じっくりと記事内容をご覧ください。


iPS細胞使わずに心筋細胞、慶応大助教らマウスで成功 朝日新聞 8/6
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201008050519.html
 三つの遺伝子を、様々な細胞や組織を束ねる役割を持つ線維芽細胞に入れるだけで、心臓の拍動を担っている心筋細胞を作ることに、家田真樹慶応大助教らがマウスで成功した。心臓病の治療に応用できれば、心筋細胞を体内で直接作れるため、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から心筋細胞を作るよりも時間を大幅に短くでき、細胞の移植手術も不要になると期待される。
 iPS細胞から心筋細胞を作って、心筋梗塞(こうそく)や心臓病を治療しようという研究が進んでいる。しかし、患者の細胞からiPS細胞を作り、心筋細胞にするまでに数カ月かかるうえ、iPS細胞を移植するとがん化する懸念がある。
 家田助教らは、マウスの胎児の心臓で活発に働いている14の遺伝子を選び、心臓の細胞を束ねている線維芽細胞にウイルスを使って導入したところ、心筋細胞に変化することを発見。14の遺伝子のうち、特定の三つの遺伝子があれば、1~2週間で心筋細胞が作れることが分かった。
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うつ病防ぐ物質発見 上尾新聞 8/5
 
http://www.jomo-news.co.jp/news/a/2010/08/05/news01.htm
 群馬大生体調節研究所の的崎(まとざき)尚客員教授(生化学)らの研究グループが、脳内のタンパク質「SIRPα(サープ・アルファ)」がうつ病を防ぐ作用を持つ可能性が高いことを発見した。うつ病を防ぐ仕組みとしては、これまで知られているものとは異なり、的崎教授は「うつ病の原因の理解を深めることや、新しいタイプの薬への応用が期待できる」と説明している。
 グループは脳内の神経細胞にあるSIRPαのないマウスをつくった。このマウスを、足がつかないほど水を張った水槽に入れ、逃げるためにどれくらい動くかを計る実験をした。この実験では動かない時間の長さが、うつ状態の強さと比例するという。
 実験でSIRPαのないマウスは、通常のマウスより約20%ほど動かない時間が長くなり、うつ状態が強いことが分かった。SIRPαと結合している別のタンパク質「CD47」のないマウスでも同様の結果だった。
 実験後、脳内を調べると通常のマウスでは脳内のSIRPαがリン酸と結合(リン酸化)して性質を変えていた。これらの結果から、SIRPαがCD47と結合してリン酸化することで、外界のストレスから脳を守っている可能性が高いことを突き止めた。
 うつ病の原因は神経伝達物質やホルモン、神経増殖因子の異常で起こることが知られている。今回の発見から、神経細胞内のSIRPαがないことも、うつ病を引き起こす原因の一つになるとみられる。
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末梢血移植10月導入を了承 非血縁者から提供可能に 共同通信 8/5
 
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010080501000880.html
 厚生労働省の造血幹細胞移植委員会は5日、健康な人の血液(末梢血)から血液のもととなる造血幹細胞を取り出し、治療のため白血病患者らに移植する末梢血幹細胞移植を、10月から非血縁者間でも実施することを了承した。
 これまでは血縁者間に限定されていた。
 ドナーは骨髄バンクに登録した候補者から選ぶが、当面は骨髄提供の経験者に限定。同バンクを運営する骨髄移植推進財団に申請して認定を受けた5~10施設で始める。財団は数年後に100施設程度に拡大したい考え。
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 新型インフルエンザに関する話題というか、ちょっと恐ろしいニュースを二篇。

 先日もチラッとお伝えしたところですが、今年は新型インフルエンザの報告が散見されるものの、社会的問題には発展していません。しかしながら確実に強毒性の脅威はじわじわと迫ってきていると思います。あるニュースでは鳥インフルエンザで死亡した患者数が299名とのものがありましたが、これは氷山の一角だと思います。備えあれば憂いなし。スタンダードプリコーションの再徹底が必要なのではないでしょうか?


新型インフルエンザ:昨年の大流行、遺伝子変異を特定--東大チーム 毎日新聞 8/6
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100806ddm012040062000c.html
 新型インフルエンザウイルス(H1N1)がパンデミック(世界的大流行)を起こした原因となる遺伝子変異の特定に河岡義裕・東京大医科学研究所教授(ウイルス学)らのチームが成功した。6日、米科学誌「プロス・パソジェンス」電子版に掲載された。
 これまで鳥や豚のインフルエンザウイルスを作る遺伝子のうち、増殖の役割を担うRNA(リボ核酸)を構成する2カ所のアミノ酸が変異すると、ヒトに感染して増殖することが知られていた。だが、昨年大流行した新型ウイルスはなぜかこの2カ所の変異がなかった。
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強毒鳥インフル:新型インフルと容易に交雑 感染の危険性 毎日新聞 8/5
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100805k0000e040035000c.html
 ヒトでの流行が懸念されている強毒性の鳥インフルエンザウイルス(H5N1)は、昨年流行した新型インフルエンザウイルス(H1N1)と交雑しやすい特徴があることを、河岡義裕・東京大医科学研究所教授(ウイルス学)らが実験で確かめた。H5N1は、ヒトには感染しにくいとされるが、H1N1との交雑によって、感染力を持った強毒ウイルスに変化する可能性がある。5日、米専門誌「ジャーナル・オブ・バイロロジー」(電子版)に掲載された。
 河岡教授らは、H1N1とH5N1の両ウイルスをイヌの細胞に同時に感染させ、増殖したウイルスの遺伝子を調べた。その結果、採取できた59個のウイルスの85%にあたる50個が遺伝子交雑を起こしていた。さらに、ウイルスの感染力や増殖力が強まる遺伝子交雑の組み合わせを想定し、人工的に作った交雑ウイルスをヒトの肺の細胞に感染させたところ、大量に増殖した。
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 さて本日のメインニュースに移ります。

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0729-559号 【情報】 医療ナビ:胎児のエコー検査 精度向上で先天異常も分かるように [kensa-ML NEWS 【情報】]


 大阪では、ひと雨来て少しは涼しくなるかと思いきや、湿度が上がり非常に蒸し暑い夜となっています。皆さんのところでは如何でしょうか?

 夜も更けており今日も仕事ですので、無駄口はこのくらいにしてニュース配信に移ります。まずはコラムのご紹介から。久し振りに神戸新聞社からイカロスの話題。非常に順調に進んでいるようですね。素晴らしい[ひらめき]

正平調 神戸新聞コラム 7/28 http://www.kobe-np.co.jp/seihei/003250355.shtml
 鳥のように自由に空を飛び回りたい。その夢をかなえたのが、ギリシャ神話に登場する若者、イカロスだ。物語では、翼をろうで両手に張り付け、天高く、はるか雲の上まで舞い上がる◆世界初の宇宙ヨット「イカロス」は、その話にちなんで名付けられた。こちらは翼ではなく、四角い帆を広げ、太陽光の圧力を受けて進む。5月下旬に金星探査機「あかつき」とともに打ち上げられ、宇宙に飛び出した◆帆の厚みは髪の毛ほどもない。だが大きさは1辺14メートルもある。地上で風を受ければ、ひとたまりもないだろう。しかし、無重力の宇宙空間では、オブラートのような帆を悠々と広げることができる。その姿をとらえた画像が本紙でも紹介された◆帆の表面を覆うのは紙より薄いアルミの層である。製作を手がけたのは、加古川市にある「東レKPフィルム」という会社だ。金属を真空で蒸発させて吹き付ける、得意の技術を駆使した成果だという。「宇宙で無事に開くか」などと関係者をやきもきさせたが、宇宙航海は予想以上に順調だ・・・続きを読むにはここをクリック


 さてここからは医療関連ニュースとなります。まずはチーム医療に関するニュースから。最近の診療報酬獲得のための必須要件として、チーム医療というものが挙げられます。まだまだ要求される条件が厳しいのは事実ですが、病院全体の活性化にも繋がりますし、良いことだと思います。が、苦言を一言。以前から申し上げているように、現在のチーム医療という枠組みではワンステップ上のレベルになるのは困難かと思います。やはり各職種のテリトリー域を払拭しクロスオーバーできる部分を増加させることが医療のクオリティマネジメントに繋がると思います。大病院はスタッフ数も多く、チームが大型化するため、見かけ上の相乗効果があるように見えますが、実質は???という部分も多いのが実情。中小施設は施設規模は小さい分、チームワークという最大の武器を有しているため、モデルケースになるのでは?と私は思います。但し、チームの中にがん細胞があると影響力が大きいため、チームそのものの存続が危ぶまれることも事実ですが。


第60回日本病院学会/“チーム医療”は病院再建のキーワード 個々の病院が将来の方向確認する機会に
 Japan Medicine 7/28
 
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/7/28/123374/
 第60回日本病院学会(学会長=山田實紘・社会医療法人厚生会理事長)が22、23の両日、岐阜市で開かれ、混迷する政治環境の中で病院団体として、あるいは個々の病院として目指すべき方向などを、あらためて確認する学会となった。中でも中小病院では、専門特化型から複合事業型に経営戦略が動き出していることなどが明らかになった。さらに、同学会は、「医療人の協働と明日を拓く力」をメーンテーマに抱え、病院医療の本質であるチーム医療が、日本の病院医療の再建へのキーワードであることを印象付けた。
会長講演:堺日病会長 社会保険病院の今後の行方に憂慮
 日本病院会の堺常雄会長(聖隷浜松病院長)は会長講演で、社会保険病院52病院のうち、42病院が日病会員であること憂慮し、独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO)の存続期限である9月末に向け、「独立行政法人地域医療機能推進機構法案」の早期成立を訴えた。同会長は、病院の存続は、経営的視点も大事だが地域での存在理由、いわゆる地域ニーズが本当にあるのかという視点も重要とし、法案成立後は地域レベルで評価されていくとの見方を示した。今後の動きについては、日病としても注視していくとした。
 さらに、同会長は、病院医療の再生なくして日本の医療の再生はないとし、日病は当面、「人材の確保と育成」「情報の有効活用」「医療の継続と連携」の3点を重視した活動を展開していくとし、会員病院、各職員の協力が必要だと指摘し、医療人が協働していくことの重要性を述べた。
 中小病院をめぐるシンポジウムでは、中小病院が専門特化型の戦略から複合的な事業戦略に動き出していることが明らかになった。座長の土井章弘氏(岡山旭東病院長)は、「中小病院(200床未満)は全病院の7割を占めるほか、行政的影響も受けやすい。そのため、中小病院では、2000年の介護保険導入の流れも手伝って、医療、介護、健診、高齢者住宅などの幅広いヘルスケア分野で、複合事業を展開している」と現状を説明した。
 日病中小病院委員会は、5月に1220施設を対象に中小病院の複合事業化戦略に関する調査を実施した。回答は413施設。それによると、介護保険以前から複合事業化戦略を志向してきたのが39.2%、介護保険導入後から複合事業化戦略を志向が19.4%、現在、複合事業化戦略を検討している7.2%を合わせると65.8%が複合事業化戦略を展開している。反対に今後とも複合事業化戦略を志向するつもりはないとしたのは18.4%にとどまっている。
 具体的な複合事業の分野については、特定健診、がん検診、人間ドックなどのほか、訪問看護・訪問介護、訪問リハビリ、通所リハビリ、老人保健施設の経営などが複数回答で4割以上を占めた。収入構造については、医療事業が77.2%を占め、介護・福祉施設事業は19.9%、リハビリ事業などで6.9%、在宅事業4.9%などだった。
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 次は少し古いニュースですが、国立病院機構の業績評価の話題。先の事業仕分けのことも触れられていますが、医療は人が行うもの。傍から見れば無駄と思えるものも、実は必要な場合があり、机上の計算や空論ではお話しにならないと思います。


国立病院機構の評価が初の一般公開―厚労省 CBニュース 7/26
 
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/28661.html
 独立行政法人評価委員会・国立病院部会(部会長=猿田享男・慶大名誉教授)は7月26日、国立病院機構(矢崎義雄理事長)の昨年度の業務実績に関する評価を行った。評価はこれまで非公開だったが、この日の部会で初めて一般公開された。厚生労働省では、8月2日までに各委員の評価シートを回収し、23日の部会で評価結果を審議する見通しだ。
 同機構は昨年春、2009-13年度の第2期中期計画を策定。今年3月の部会では、14項目から成る新たな評価基準案を了承している。この日はそれらの項目について、09年度の実績を機構側が5段階で自己評定した結果を公表した。
 それによると、最高ランクの「S」(中期計画を大幅に上回っている)は、▽診療事業(個別病院に期待される機能の発揮など)▽臨床研究事業▽教育研修事業▽業務運営の見直しや効率化による収支改善(医療資源の有効活用)―など6項目。残りの8項目はすべて次点の「A」(中期計画を上回っている)だった。
 矢崎理事長は6項目を「S」と評価したことについて、検疫所への医療者の派遣やワクチンに関するエビデンスの提供など、新型インフルエンザ発生への対応のほか、今年4月から東京医療保健大と共同で養成を始めた急性期のナースプラクティショナー(現在は特定看護師の調査試行事業)に関する取り組みなどの実績を強調した。
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 さてここからは臓器移植に関する朝日新聞連載のご紹介。私の拙いコメントは要りませんね。


臓器移植 読者編:1 道があるなら、と渡米を決意 朝日新聞 7/27
 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007270288.html?ref=reca
 5月にスタートした「患者を生きる 臓器移植」シリーズに、移植にかかわるご自身の体験や記事への感想をつづった約140通の手紙やファクス、メールをいただきました。
 一部を2週にわたって紹介します。最初は米国で心臓移植を受けた体験のお便りです。

 夫は10年前、31歳で拡張型心筋症と診断されました。最初は飲み薬と食事など自己管理で比較的元気に過ごせ、仕事も続けていましたが、3年ほどすると心不全症状が目立ち始め、入退院を繰り返すようになりました。
 2006年、日本臓器移植ネットワークに待機登録をしました。最新型のペーシング機能付き除細動器(CRT―D)を入れ、体を温めて心臓の負担を和らげる温熱療法なども試みましたが、病状は進みました。
 07年3月に東京大病院に転院。4月、体外式補助人工心臓を着けました。
 海外で移植を受けたいと循環器内科の絹川弘一郎(きぬがわこういちろう)医師や心臓外科の小野稔(おのみのる)医師に相談していましたが、現実となると悩みました。そんなにまでして移植を受けていいのか。十分生きたから死を受け入れるべきではないか。
 でも、やがて「人の命がここまで、となぜ私にわかるのか」と思うようになりました。
 今生きていて、もし移植の道があるなら、困難だからと立ち止まらず、一生懸命に自分ができることをやるべきではないか、と。
 カリフォルニア州立大病院(UCLA)が受け入れてくれることになりました。
 自費で渡航できる境遇ではありませんでしたが、できないなら断念するつもりでした。一から人生をやり直す決心をした時、親が土地を売ってくれ、夫の死亡保険金が高度障害を理由に給付されることになりました。
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臓器移植 読者編:2 術後の笑顔に命感じた 朝日新聞 7/28
 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007280330.html
 2007年12月、心臓移植を受けるため渡米し、カリフォルニア州立大病院に入院した夫と私は、言葉も通じず、異なる環境に戸惑いました。
 本当に移植ができるのか、お金は足りるのか。先がまったく見えず、夫が病気になってから一番強く不安を感じた時期でした。
 ボランティアの人が交代で通訳してくれ、買い物を手伝ってくれました。「病院を信頼することが必要だ」と言われ、本当にそうだと思いました。英語ができないことを気にしなくてもいい、移植が終わったら、一緒に英語を勉強しましょう、と言われ、頑張っていこうと思いました。
 渡航は自分たちで決めたことだから、口にしまいと思っていましたが、米国の患者のための臓器移植システムを夫が利用する心苦しさがありました。日本で待機している人たちへのうしろめたい気持ちもありました。
 思い切ってそのことを打ち明けると、その人は、「神様が用意してくださっているから、当然受けるものとして、新しい心臓を受け取ってほしい」と言いました。
 「移植を受けていい」。その言葉で、ガチガチだった肩の力が抜けていく気がしました。
 08年が明けてまもなく、提供者(ドナー)が現れました。次々に医師や看護師がやって来て説明を受け、書類にサインをしました。
 手術室に入る前、「2人でこれからも頑張ろう」と私が声をかけると、「3人だ。ドナーも合わせて」と夫は答えました。
 12時間の手術が終わり、夫の顔色の良さ、以前のように温かい手に涙がこぼれました。
 それから毎日病院に通い、夫の生き生きとした笑顔を見て、これが命だと感じました。
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 本日のメインニュースに移ります。

 先日配信したニュースと殆どかぶっていますが、技術革新により推定ではなく、診断がつくようになってきつつある超音波検査。その昔、私が超音波検査をしていたころ、腹部超音波はカラードップラーも無く、血管系を診断するためには、それこそ細かい部分まで血管走行の知識というか解剖学的知識が必要でした。でもその分、今より工夫があったかも。妊婦さんへの胎児スクリーニングも難しかったことを覚えています。でもそういった経験があったため、今の方々には分からないニュアンスも分かりますし、「経験と知識に裏付けられたカン」が今より働いたのだと思います。
 超音波検査はまだ存在診断の粋を超えませんが、近未来的に確定診断にまで発展すると思います。見え過ぎると色々と難しい問題がありますよね・・・今日はここまで。


【毎日新聞社ニュース 2010/07/28】
 医療ナビ:胎児のエコー検査 精度向上で先天異常も分かるように
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100728ddm013100214000c.html
=================================================
◇事前同意の検討進む 知りたい情報どこまでか、診断後のサポート不可欠
 胎児と妊婦の状態を調べるため、広く行われている超音波(エコー)検査。精度が向上し、エコー検査で先天的な異常もわかるようになっているが、受診する妊婦に周知されていないのが実情だ。予期しないまま胎児の異常を知らされるケースも起こっているため、検査前に同意書を求めるなど、対策の検討が始まった。
 「超音波スクリーニング(ふるい分け)を行う際の同意について、産科医の方はどうしていますか。それ以外の方はどうすべきだと思いますか」
 神戸市で今月開かれた日本周産期・新生児医学会学術集会。会場を埋めた産科医や小児科医ら500人にパネリストが問いかけた。スクリーンに映し出された集計結果は、▽同意は取っていない35%▽口頭で同意を取っている36%▽書面で同意を取っている29%。産科医に限ると口頭・書面で同意を取っているのは34%。また小児科医と小児外科医は90%以上が「同意を取るべきだ」と答えた。
 エコー検査は、妊婦と胎児の状態を把握するために必須の検査。超音波スクリーニングはエコー検査を元に胎児の先天的な異常がないかを調べることを指す。
 エコー検査が産科に登場したのは約20年前。当時は画像も不鮮明だったが、現在では胎児の表情まで確認でき、動画も撮影できる高性能の検査機器が登場している。「少子化の時代だけに開業医にとって来院者獲得に欠かせないツール」(メーカー担当者)という。
 だが、機器の高性能化に従い、エコー検査の画像から先天的な異常を確認する技術も向上した。現在は、口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)などの形態異常を確認することができるほか、胎児のうなじの部分の厚みを診てダウン症の可能性を推定することもできる。事実上の出生前診断と言える状態で、この結果、胎児の先天異常を思いがけず知らされた妊婦がノイローゼ状態に陥ったケースもある。
 学会シンポジウムを企画した斎藤滋・富山大教授(産婦人科)は「産科医にとってのエコー検査は、聴診器のようになくてはならない検査」と話す。産科医の間では「母体を傷つける検査ではないのだから、同意書まで取らないと検査できないのはおかしい」との意見もある。斎藤教授は「『同意は必要ない』という考えが産科では一般的。しかしシンポジウムで示されたように、産科以外の医師が『同意を取るべきだ』と思っている事実は重い」と話す。
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0728-558号 【情報】 メタボ指導で体重、腹囲減 38万人調査で判明 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 ツイッタ―にも書きこみましたが、今日はどんよりとした空模様の大阪、神戸です。皆さんのところでは如何でしょうか?明日からは少し暑さが和らぐとのことですが、和らぐといってもどの程度なのでしょうかね?過ごしやすい環境に身を置くことは良いのですが、その身が自然に順応できない状態になるのは実感できることです。私の場合、職場ではほぼクーラーの効いた過ごしやすい場所で事務処理と接見等お話し合いすることが主たる業務?ですので、週の後半ともなると体がなまってきてしまうのを感じます。そしていきなり土曜日、野球小僧たちと炎天下の灼熱地獄ですから、土曜日の午前中は非常に辛いのが実感。しかし半日くらいたつと体も順応してきますので、あとは比較的すいすい。ですから月曜日の朝、メンタル面ではあまり宜しくないのですが、体調的には良好といったアンバランスさを生じます。今日は水曜日ですので、かなり身心とも悪い意味でバランスのとれた状態になりつつあるといったところでしょうか?


 さて今日のコラムご紹介。長寿島は恐らく心身ともにバランスの取れるような楽園なのでしょうね。考えようによっては日本全体が長寿島なのかも。これはやっぱり我が国は島国であり平和ボケなどと称されるように、直接的に他国からの侵略に晒されていない環境に置かれている、いわば地球的にいえばぬるま湯の環境であることが一因なのでしょうね。もちろん我が国の医療が最高水準にあるということも大きな要因だとは思いますが、医療は人が行うもの。機械が行うものではありません。医療業界全体で人材不足などと叫ばれる昨今、そんな余裕はどこにあるのか?と私は腹立ち、苛立ちを感じます。もちろん経営基盤を安定させることは継続性という意味で本当に大切なことですが、お金儲けばかりに走る方々の姿が目に浮かび、「医療バブル」などと有難くない称号を世界から与えられることの無いようにしてもらいたいものです。医療バブル崩壊は医療崩壊であり、保険制度の破綻であり、致死的な状況下に置かれると私は思うので、何度も言いますが医療ツーリズムなる発想には私は賛成出来ません。訳せば「医療観光」ですよ???

 病んでいる、困っているいわば医療難民の方々が国内にまだまだ多数おられるのに、ふざけるな!と私は言いたい。

余録:長寿島のセールスポイント 毎日新聞コラム 7/28
 
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/
 「徐福伝説」の残る地は、北は青森県から南は鹿児島県まで全国で30以上にものぼるという。徐福とは「東方の神山に長生不老の霊薬がある」と秦の始皇帝に売り込み、何千人もの若い男女や技術者を従えて東の海上に船出したという方士である▲伝説では東方で平原と広い湿地のある土地を得たとあるが、はてそれはどこだったのか。たどりついたのはこちらという話がいくつも残る日本では、2200年の時を超え各地方の観光と町おこしに寄与することになった▲昔の中国人に仙人が暮らし、長生不老の霊薬があると思われたその日本では4年連続で国民の平均寿命が過去最高を更新した。昨年の男79.59歳は世界第5位、女86.44歳は25年連続の長寿世界一だという。始皇帝ではなくともどんな仙術を用いたのか知りたかろう▲長寿の原因の一つには高い医療水準、とくに各種健診や人間ドックなど予防医学の浸透があろう。ならばその秘術を施してもらおうと海を渡る始皇帝の子孫たちがいて当然だ。日本でもこれを受け入れて地域活性化を図るところが全国に生まれたのも徐福伝説同様だ▲中国人向けの健診ツアーをはじめ、高水準の医療を売り物に海外の富裕層を呼び込む「医療観光」への期待が高まっている。政府も後押しするが、一方で通訳不足や医療トラブルの懸念もあり、何よりも海外富裕層の懐目当てに国内医療がゆがむようなことでは困る・・・続きを読むにはここをクリック


 もう一つは概算要求に関する社説記事。

 現政権になってしきりと言われるのが「透明化」「公平性」という言葉。非常に美しい言葉なのですが、まずは大前提である目標を達成するためには、綺麗ごとだけでは通用しないということを再認識してもらわないと、国全体が破綻してしまいます。見せるべきところはしっかりと見せる、戦略的に見せない部分はしっかりとガードする、恐らく政府はそうしているつもりなのでしょうが、一般国民から見れば「味噌も糞も一緒」と思われている方も多いのでは?「見せ方」というものが下手ですね、というより何やら軽く感じます。

概算要求基準 予算編成を人気取りに使うな(7月28日付・読売社説)
 
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100727-OYT1T01069.htm
 2011年度予算の大枠を示す概算要求基準が閣議決定された。
 昨年は、鳩山内閣によって基準が廃止され、10年度予算の規模が大きく膨らむ原因となった。
 それを反省して今回、基準を復活させたのは妥当である。だが、農家の戸別所得補償や高速道路の一部無料化など、昨年の民主党の政権公約(マニフェスト)に基づく予算が削減の例外になるなど、バラマキ体質は残ったままだ。
 医療・介護や環境など、成長分野に予算を重点配分するための特別枠を設けるが、公開の席で優劣を競う「政策コンテスト」で配分先を決めるという。
 政治的なパフォーマンスが目立った「事業仕分け」に似た手法といえる。菅内閣の支持率低下を挽回(ばんかい)する狙いもあるのだろうが、そうした場で冷静な議論ができるとは思えない。予算編成を人気取りの手段にしてはなるまい。
 年末の11年度予算案決定に向け菅首相は今後、マニフェスト予算の改廃や財源の確保に、真摯(しんし)に取り組むべきである。
 要求基準の骨格は、6月にまとまった財政運営戦略に準拠した。国債費を除く歳出と国債新規発行額は、10年度予算とそれぞれ同じ71兆円と44兆円以下にする。
 これを前提にまず、社会保障費について、1・3兆円の自然増をそのまま認めることにした。少子高齢化で膨らむ分はやむを得ないが、子ども手当については抜本的に見直す必要がある。
 焦点は特別枠の扱いである。民主党側は当初、2兆円を提案したが、政府側との調整で、「1兆円を相当上回る額」とのあいまいな表現で決着した。
 特別枠に社会保障費の自然増を加えると、3兆円前後の原資が必要になる計算だ。その分は、教育費や防衛費、公共事業費など一般的な歳出を各府省が一律に1割削減して捻出(ねんしゅつ)する、としている。
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 ここらでちょっと話題を変えまして、「天才」関連ニュースを二篇。

 マウスが医療の発展に大きく寄与していることは良くご存じだと思います。しかし今回のような天才ラットにより、さらに貢献できるとは夢にも思いませんでした。この記事は私にとって目からうろこでした。先入観から見てしまうと、賢そうな顔していますね。今にも話しかけられそうな気がします、天才ラット君。

ほぼノーミス「天才ラット」誕生 東海大、30年かけ 朝日新聞 7/28
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201007270578.html
 賢いラットを実験で選び出し、95世代かけ合わせて、「天才ラット」を誕生させた。東海大学が30年がかりで育てた。普通のラットは学習能力の実験で360回中、多い時は8割以上失敗するが、「天才」はほぼノーミス。殺虫剤や農薬など化学物質が学習能力に与える影響などを調べる実験に役立ちそうだ。
 「天才」は、30秒ごとにレバーを押さないと軽い電気ショックを受ける実験で、学習能力の高かった個体同士を繰り返し、交配してつくった。「賢さ」が安定するまで約20年かかったという。
 天才ぶりはこの実験で実証済みだ。普通のラットは、毎日30分、レバーの押し方を教えても、360回のうち100~300回は失敗する。一方、「天才」は360回中、失敗は平均で5回ほど。
 水の中を泳いでゴールを探す記憶力の実験などでも、一貫して好成績を出すという。
 「天才」を使えば、化学物質の影響が効率的に調べられると期待される。化学物質を与えて失敗が増えれば、学習能力に影響があったと判定できるからだ。普通のラットは1匹ごとに知能の差が大きく、数十~数百匹で実験しないと影響が分からない。一方、「天才」は学習能力に悪影響があれば、失敗がはっきり増えるので、少ない数で影響が分かるという。
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 次は国際化学オリンピックで日本人高校生が金二つ、銀二つ受賞したというニュース。学力の低下が叫ばれますが、優秀な人材は健在ですね。しかし持って生まれた能力を生かしきれない社会的背景なのか、伸び悩むのが本邦の特徴なのでしょうか?もったいない話です。

国際化学オリンピック:日本代表、金2銀2 毎日新聞 7/28
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100728ddm012040028000c.html
 世界の高校生が化学の知識と応用力を競う「第42回国際化学オリンピック」が27日、早稲田大(東京都新宿区)の大隈講堂で閉幕した。日本代表4人のうち、栄光学園高(神奈川県)3年の遠藤健一さん(17)が昨年に続く2回連続の金メダル獲得の快挙となった。また、灘高(兵庫県)2年の斉藤颯(はやて)さん(17)も金メダルを受賞。・・・続きを読むにはここをクリック


 さてここからは医療関連ニュースに移ります。

 現在iPS細胞は様々な分野で研究材料として、また実際の治療に役立てるため、大活躍ですが、がん化という最大の難敵をどのように抑え込むかが課題とされてきました。様々な形で研究も進み、がん化を抑える技術はかなり進んできたようですが、今回の研究意義は技術的処理というものではなく根本的な問題解決に大きく寄与しそうですね。この分野はますます発展していくものと期待出来ます。

 何故がん化しやすいのか?といった素朴な疑問に対しては、以下に少し触れておきます。

iPS細胞の将来と課題
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E5%A4%9A%E8%83%BD%E6%80%A7%E5%B9%B9%E7%B4%B0%E8%83%9E#iPS.E7.B4.B0.E8.83.9E.E3.81.AE.E5.B0.86.E6.9D.A5.E3.81.A8.E8.AA.B2.E9.A1.8C
 マウスの実験において表面化した最大の懸念は、iPS細胞の癌化であった。iPS細胞の分化能力を調べるためにiPS細胞をマウス胚盤胞へ導入した胚を偽妊娠マウスに着床させ、キメラマウスを作製した所、およそ20%の個体において癌の形成が認められた。これはES細胞を用いた同様の実験よりも有意に高い数値であった。この原因は、iPS細胞を樹立するのに発癌関連遺伝子であるc-Mycを使用している点と、遺伝子導入の際に使用しているレトロウイルスは染色体内のランダムな位置に遺伝子を導入するため、変異が起こり、内在性発癌遺伝子の活性化を引き起こしやすい点が考えられた。その後、山中教授らは発癌遺伝子を使用しないiPS細胞の作出に成功したが、作出効率が極めて低下(1/100といわれる)するとの問題があり、効率を改善する手法の開発が進められている。また、レトロウイルスを用いないでiPS細胞を作出する手法の開発も多くのグループにより進められている。
 2010年に癌化によるリスクを回避できる方法として、遺伝子操作を行わずに薬品の投与のみで細胞をIPS細胞に変換する手法が考案された。米ハーバード大学の森口尚史研究員らは肝臓がんの元となる細胞(肝がん幹細胞)に2種類の抗がん剤の新薬候補物質を加えたところ、2日後にはほぼ正常な肝細胞に変化することを発見した。この肝細胞に、山中教授が発見した遺伝子の働きを活性化させる別の抗がん剤4種類を4日間投与したところ、2週間後にIPS細胞ができた。がん細胞は染色体の数などに異常があるが、作られたIPS細胞は正常で、肝臓や腸管、筋肉などの細胞に変化させることができたという。この手法では、遺伝子もウイルスも使用しないため、IPS細胞の作成方法の安全性は向上するだろう。


iPS細胞:がん化抑制、成功 新遺伝子を使用--京大チーム 毎日新聞 7/28
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100728ddm012040008000c.html
 京都大iPS細胞研究所(京都市)の中川誠人講師と山中伸弥教授らの研究グループは、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作る際、従来の「c-Myc」(シーミック)というがん遺伝子の代わりに、「親せき筋」に当たる別の遺伝子を使うとがんになりにくく、作成効率もアップすることを突き止めた。米科学アカデミー紀要に発表した。
 山中教授らは06年、c-Mycなど4遺伝子をマウスの体細胞に入れる方法でiPS細胞を初めて作成。c-Mycの導入は、生殖系細胞に分化する高品質なiPS細胞を生み出すメリットがある一方、がん化の危険性をはらんだ「もろ刃の剣」だった。
 そこで研究グループは、c-Mycよりもアミノ酸配列が短く、肺がん患者によく見られる遺伝子「L-Myc」に注目。代わりに加えると、がんはほとんどできなかった。
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 本日のメインニュースに移ります。

 メタボリックシンドロームなる言葉は誰もが知っているといっても過言でないくらい、本邦ではおなじみです。しかしながら判定基準の設定等において様々な議論がなされ、改変が重ねられつつあるといった状況です。メタボリックシンドロームに大きく関与する高脂血症という病態と、善玉コレステロール、悪玉コレステロールなどと呼ばれるものについても、日常会話的に取り上げられるレベルに達しています。その悪玉コレステロールとされるLDL-Cの測定はこの間までは直接法を推奨していたはずなのに、打って変わって間接法、いわゆる計算式で求めなさいと大幅な方向転換を余儀なくされようとしています。この最大原因としては、測定法自体の標準化がなされておらず乱立状態にあり、データも互換性が無いことが挙げられます。また計算式でLDL-Cを求めるには総コレステロールと中性脂肪測定が必要であり、この項目についてはかなり互換性がとれてきている状態だといえます。だから間接法で、といった理由の一つになったかとも思いますが、元はと言えば、メーカーをたきつけ、乱立状態を容認してきたのは誰なの?とも言いたくなりますし、LDL-Cを直接測る試薬が標準化できれば再び言うことが変わるのだろうなぁ・・・と思いながら記事を読んでおりました。くくりに「厚生労働省は深刻に受け止めているようだ」と書いてありますが、だからどうするの?と具体的なことが現場としては聞きたいですね。あまりにも漠然としすぎた話です。

 今回は、LDL-Cについて物議を呼んでいますが、このようなものは氷山の一角であり、無数にあるということを多くの方々に知っていただかなければなりません。私が事務局を務める政策医療臨床検査連絡会はそれこそ10年くらい前からこのような状況に対して提言を行い警鐘を発してきましたが、おらが山の方が非常に多く、なかなか聞き入れてもらえなかったというのが現実。今、大きな変革時期を迎えたのかもしれません。

 またメインニュースの二番目は、お金を使って指導してきたのだから当たり前でしょう?誇らしげに言うことなんかじゃないんじゃないの?と強く思いましたので、敢えて取り上げました。また様々なバイアスがかかるものですので、本当に科学的根拠となるかどうかは懐疑的に見ています。というのも、体重のグロス値で判定するのではなく、変化率で判定しなければ意味無いんじゃないの?と素直に思いました。その方にとっては誤差範囲ということが良くありますもので・・・。


LDL-CはF式から求めることを改めて呼びかけ 日経メディカルオンライン
ガイドライン改訂に向けたシンポジウムで寺本氏が強調 7/27

 
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/201007/516158.html
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 第42回日本動脈硬化学会総会・学術集会(7月15~16日、開催地:岐阜市)で同学会副理事長の寺本民生氏(帝京大教授)は、脂質異常症の診断の指標となる低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)値は、直接測定法ではなくフリードワルドの式(F式)から求めるべきとの見解を改めて強調した。
 今年4月26日、日本動脈硬化学会は記者会見を開き、同様の見解を発表している。今回、脂質異常症の診療を専門とする医師が多く集まる学術集会で学会としての考え方を説明し、その徹底を求めた形だ。本主旨は、2012年に改訂が予定されている「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」に盛り込まれる見込み。
 LDL-Cの直接測定法は1998年ころから日本で普及し、高・中性脂肪(TG)血症などでフリードワルドの式が使えない場合(TG>400mg/dLの場合)に有用な方法として開発された。
 2007年の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」改訂で、脂質異常症の診断の指標を総コレステロール(TC)ではなくLDL-Cにしたことや、特定健診でLDL-Cが採用されたことなどから、普及に拍車がかかった。
 しかしその後、7社の直接測定法の試薬を評価する日米共同研究などにより、直接測定法は脂質代謝異常のある検体では、精度上問題があることなどが明らかになった。
 寺本氏は、「LDL-C直接測定法は、高TG血症などの場合では試薬間で最大で33mg/dLの差があるなどの問題があり、さらなる精度の向上や標準化が必要だ。現状ではTCを測定して、フリードワルドの式[TC - 高比重リポ蛋白コレステロール(HDL-C)- TG/5]から算出すべきだというのが学会の考えだ」と話した。
 現在、特定健診ではTCは測定項目になっていないため、測定項目にTCを加えることを要望していくという。なお、TGが高くてフリードワルドの式が使えない場合については、「non HDL-C[TC - HDL-C]を管理目標の第2の指標として使うことを次のガイドラインで盛り込む方向」(寺本氏)という。
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【共同通信社ニュース 2010/07/27】
 メタボ指導で体重、腹囲減 38万人調査で判明

 
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072701001044.html
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 生活習慣病予防のため2008年度に始まった国の特定健診(メタボ健診)で、腹囲が基準を上回るなどして保健指導を受けた人は、体重や腹囲が大きく減少するなどの効果があったことが、国立保健医療科学院の調査結果で27日までに分かった。
 保健指導は、医師や保健師らが対象者と面談し、生活習慣を改善するための目標を設定し達成状況を確認する。今回は、その効果に関する初の大規模調査で、同学院は「指導の科学的根拠を示すことができた」と強調している。
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0726-556号 【情報】 臓器移植 ベランダの朝顔:2~4 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 連日酷暑が続いておりますが、如何お過ごしでしょうか?ついつい暑い暑いと言ってしまいがちで、言えば言うほど余計に暑苦しくなる気もしますが、ついつい口から出てしまいますね。

 先週週末も非常に暑い二日間でした。いつもながらSSCの子供たちと試合に出かけておりましたが、残念ながら乙訓大会準々決勝は2対0で負けてしまいました。とにかく打てなかったのと、出だしでエラーが出たのが敗因。これで主要大会の前半戦は終了。しかし来週はいよいよ鉢伏高原二泊三日でのSSC夏季合宿。この合宿はコーチ、選手と男ばかり(学童に若干1名女性選手がいますが)の好き放題合宿ですので、煩いことを言う人は誰もいない。野放し状態の三日間となります。都会の雑踏を離れて、野球はもとより色々とイベント盛りだくさんですので、週末に近づくにつれて合宿モードに突入するかもしれません。あらかじめご了解ください。その前に報告ものが山積みですので、集中!!!です。合宿のため!!!

 高校野球大阪大会もベスト16まで来ましたね。残念ながらうちのエースの子のお兄ちゃんのチームは負けてしまいましたが、私の友達(高校球児なのですが)が行っている高校は明日準々決勝をかけての試合です。相手は大阪で今大会公立高校でナンバーワンのチームだそうな。なかなか応援にはいけないのですが、非常に気になっています。勝ってもらいたいですね。


 さて今日は土用の丑の日。今朝のニュースを聞いているとアナウンサーが土用のうなぎの日、と言ってました。違うでしょ!と車内で運転しながら突っ込みを入れておりました。今日のコラムはそのような話題も掲載されていたのですが、先日お亡くなりになったつかこうへいさんのことも触れられていました。非常に共感できるもの。私はつかこうへいさんのようなビックではありませんが、後に遺こすのは、作品と育てた人間だけ・・・心にジーンときましたね。

【産経抄】7月26日 産経新聞コラム
 
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100726/trd1007260453000-n1.htm
 きょうは、土用の丑(うし)の日。今年は特に熱中症対策を兼ねて、ウナギの蒲(かば)焼きに手をのばす人も多いだろう。古来、世界各地で食べられてきたウナギだが、日本での消費量が突出している。そのなかでも、歌人の斎藤茂吉ほど偏愛した人も珍しい。
▼『斎藤茂吉全集』36巻のうち、4巻を占める『茂吉日記』にも、ウナギに関する記述が目立つ。「午前中カカリテ漸(やうや)ク二三枚シカ書ケナカツタガうなぎヲ食ヒ、午后ニナツテカライクラカ進ミ夕食ニ又うなぎヲ食ヒ…」。ウナギなら一日何回でも、何日続いても平気だった。
▼エッセイストの里見真三さんが、日記でウナギを食べた回数を数えると、なんと876回もあった(『賢者の食欲』文芸春秋)。記録漏れもあるから、茂吉が平らげたウナギは千匹を優に超えるはずだ。
▼創作を支えたウナギの蒲焼きがなかったら、「文化勲章を受章する機会は巡って来なかったかも知れない」とまでいう。回数の多さはもちろん、それを数えた情熱にも脱帽する。茂吉も草葉の陰で苦笑するしかあるまい。
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 今年の夏は特別暑いのか、熱中症でお亡くなりになる方が後を絶ちません。私の場合、暑さに耐性が出来ているのか、この数年は暑さをあまり感じなくなってきました。野球のコーチ仲間で冷房設定温度18℃といった猛者もおられますが、このような方は希有種。下痢で脱水なんてならないで下さいね。

熱中症死者 半数は屋内 読売新聞 7/26 http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=28416
 全国的な猛暑は25日も続き、岐阜県多治見市で最高気温38・1度を記録したのをはじめ、全国921の観測地点のうち、96地点で35度以上の「猛暑日」となった。埼玉県、千葉県、兵庫県、奈良県では、熱中症とみられる症状で同日夕までに計6人が死亡した。
 読売新聞の集計では、関東などで梅雨明けした17日~25日夕に、熱中症が原因とみられる死者は全国で81人。65歳以上が大半を占める。半数以上の45人が自宅など屋内で死亡しており、25日に亡くなった6人中5人も屋内で発症していた。
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 さてここからは医療関連情報に移ります。まずはHIV誤通知についての記事から。

 このようなケースが発生する背景には多くのヒアリハットがきっと存在します。ハインリッヒの法則からいけば、この事故の問題の背景には299のヒアリハットが存在していたことになります。このようなミスを発生させた原因は、個人にあるのか、組織にあるのか良く分かりませんが、組織が悪くインシデントを発生させる要因を生み出した、というのが一般的な考え方。私もそのような考え方でやってまいりましたが、個人の資質というものが非常に大きく左右するものだと最近特に痛感いたします。今回の一件は、組織的なインシデント?個人的なインシデント?

 いずれにしても誤った結果を伝えられた方は、どのような思いで陰性と聞くまで過ごされたのでしょうか?そりゃあ、ホッとしますわ! ごめんなさいで済まない問題です!

HIV誤通知の男性名乗り出る 名古屋市が謝罪 共同通信 7/25
 
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072501000124.html
 名古屋市がエイズウイルス(HIV)抗体検査を受けた男性に誤って結果を陽性と伝えていた問題で、市は25日、男性から連絡を受け、正しい陰性の結果を伝えたと発表した。
 市は報道機関などを通じて名乗り出るよう呼び掛けていたが、男性から24日夕、「報道を見た」と電話があった。中保健所(同市中区)で、誤通知した医師と保健所職員が経緯を説明し、謝罪した。男性はほっとした様子だったという。
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 7月9日から開始した当検査科における検査機器公開プレゼンテーションも今日が最終日。今日のプレゼンカテゴリーの一つに遺伝子検査がありました。当院で遺伝子検査実施となると少々設備の問題であるとか、環境面の課題が大きいのですが、今後主力となるであろう分野ですので、非常に楽しみにしていました。プレゼン内容は感染症やがんに対する迅速診断的なものが多かったのですが、私自身は今後、予防医学分野と投薬に対する遺伝子診断、いわゆるテーラーメード的なものに期待を寄せています。

乳がん薬 遺伝子検査で選ぶ 読売新聞 7/26
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=28414
 乳がん患者の遺伝子を調べることで、手術後の再発予防に効果があってしかも安価な薬を選ぶ手法を、東京大学の中村祐輔教授らが開発した。今後、四国の5医療機関で、実際の治療に応用し、有効性を検証する。
 乳がん手術後の再発予防には、タモキシフェンとアロマターゼ阻害剤という二つのタイプの薬がある。タモキシフェンは、後発医薬品が発売され、価格が阻害剤の10分の1程度のものもあるが、タモキシフェンを使う患者の20~30%が5年以内に再発、阻害剤に比べ効果がやや劣っていた。
 研究チームは、タモキシフェンの効果に患者で差があることに着目。徳島県で1986~2007年に乳がん手術を受け、タモキシフェンだけを投与された患者282人を調べた。
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 さて本日のメインニュースに移ります。

 臓器移植関連の連載物を3篇そろえてお届けします。私の子供たちは幸い健康に育っています。末っ子だけが長期間病院通いをしましたが、臓器移植が必要な病気とか命に別条のあるというものではありませんでした。幸い今は少年野球をするくらい健康にも恵まれていますし、そのことに感謝しつつ、親の気持ちになれば、自分ならどう決断するのか?などと考えると、いたたまれなくなりますね。子供への虐待であるとか、そういったいたたまれない話題がマスコミを賑わせている昨今、「命」の尊さを改めて考えてもらいたいものですが、見て分からない人は聞いても分からないのでしょうね。そのような方は各種レセプターの欠如だと思います。

【朝日新聞社ニュース 2010/07/23】
 臓器移植 ベランダの朝顔:2 渡航話に「このままでいい」と夫
 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007230394.html?ref=reca
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 生後2カ月目で生死の境をさまよった娘は、東京女子医科大(新宿区)で重い心臓病だと分かった。集中治療室(ICU)での水分管理や強心剤の点滴などでなんとか持ち直し、3カ月後、退院した。
 母親の女性(38)には、回復を喜ぶ余裕より不安が大きかった。おむつを替えるたびに重さをはかっては、おしっこやウンチの量まで記録した。
 「この子を助けられるのは私しかいないんだ」。異変を見逃せば、娘は死んでしまう。気が抜けない日々が始まった。泣けば心臓に負担がかかる。ミルクを欲しがり、おむつがぬれて泣くたびに、心配になった。
 生後半年、定期的な診察からの帰り道、おしゃぶりをしていた娘が「ゴボッ」という音を立てた。不整脈だった。数カ月おきに不整脈や脱水症状などで体調を崩し、3カ月ほど入院する。その繰り返しだった。翌年には2番目の子が生まれたが、祖父母と夫(42)に預け、女性は娘につきっきりだった。
 家でも緊張が24時間続き、熟睡できない。ぐずる娘を抱いて、立ったまま眠る日もたびたび。過労で過呼吸になり、病院に運ばれたこともあった。そんな生活が2年も続いたが、「このままでも、ずっと生きていてくれればいい」と女性は思っていた。
 だが、夫は、違った。疲れ切っていても愚痴一つ言わずに看病する妻。点滴であざだらけの娘。二人を見るのがつらくなっていた。
 2歳半になったころ。何度目の入院だったろうか。病院で迎えたひな祭りの翌日、主治医に呼ばれた。
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【朝日新聞社ニュース 2010/07/24】
 臓器移植 ベランダの朝顔:3 選択に後悔ない、でも涙
 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007240280.html?ref=reca
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 生まれつき心臓に複数の病気を抱えた娘が2歳半になった2007年3月。両親は主治医に「移植以外には助からない」と告げられた。迷う母親の女性(38)を前に、夫(42)は「移植はしなくていいです」といった。
 「娘を見捨てることにならない?」。医師が席を外した部屋で、女性は聞いた。「今からなら、お金も準備できるんじゃない?」
 娘の病気がわかってまもないころ、夫が移植を考えていたらしいことを、女性は知っていた。だが、このときは違っていた。
 「もう十分だ。疲れ切っているのに、がんばり続ける君を見るのがつらい。家族がばらばらに過ごす生活にも耐えられない」
 夫の言葉に女性も揺れた。移植ができても、生まれつき体が弱い娘は、移植で完治するとは限らない。病院と自宅を往復する生活が続くかもしれない。下の子は祖父母に預けっぱなしで、甘えさせてあげる時間もない。外遊びもさせていなかった。
 悩む女性を支えたのは、説明の翌日に医師に言われた言葉だった。「どんな結論でも、その時に一生懸命に考えて出した、最初の結論が一番正しいんですよ」
 移植よりも、家族で一緒に過ごす時間を大切にしよう。夫の言葉に従うことを決めた。
・・・続きを読むにはここをクリック
 
【朝日新聞社ニュース 2010/07/25】
 臓器移植 ベランダの朝顔:4 情報編 術後も続く治療、渡航しない選択も

 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007250243.html?ref=reca
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 改正臓器移植法が今月本格施行され、小さな子どもへの心臓移植が、国内でも可能になった。ただ、提供者の不足から、海外に渡るケースは今後も続くと予想される。
 同じ病気でも、子どもは大人よりも進行が早く、1年待つことすら難しいといわれる。心機能が落ちた場合につける補助人工心臓は現在、大人用しか使えない。子どもに使うには血流をゆっくりにする必要があり、血のかたまりができやすくなる。待機期間が長くなるほど、脳梗塞(こうそく)などのリスクは高くなる。
 心臓移植を受けた人の待機期間は、国内では平均約1千日なのに対し、米国では55日前後と短い。最近は渡航移植への自粛を求める声が国際的に強まっているが、一日も早い移植を求める子どもと家族にとって、渡航は依然として大きな選択肢だ。
 手術法の進歩や薬の改良で、移植の治療成績は上がっている。今年、大阪大の福嶌教偉(ふくしま・のりひで)病院教授が発表した論文によると、17歳以下の国際データでは1980年代に移植を受けた860人の3年生存率は6割だったが、00年代の2096人では8割に上がった。国際心肺移植学会の09年版の報告では、移植を受けた患者の9割で介助が不要になっている。
 ただ、移植を受けた人は、免疫抑制剤を飲み続けないといけない。薬の改良や量の調節で拒絶反応は出にくくなったが、免疫力を弱めているだけに感染症にかかりやすく、リンパ腫などの合併症も起きやすい。
 移植した心臓には神経がつながっておらず、痛みを感じない。血管が詰まっても異変に気づきにくく、定期検査も必要だ。
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0723-555号 【情報】 排せつの悩み:あきらめないで 頻尿、尿漏れ、便失禁…手術や投薬、体操で症状改善 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 今日は検査当直明けなので少々眠いですが、やるべきこと山積み状態、期限が既に過ぎてしまった、もしくは期限の迫っている報告書や広報など沢山あるため、ちょっと気合を入れ直して頑張っている所。幸い本日は大きな会議や打ち合わせ、接見等はあまり入っていませんので、黙々と作業を進めています。

 昨日の山陽新幹線須磨トンネル内事故は多くの報道機関に取り上げられ、大きな波紋というか批判の声が上がっています。久し振りに報道ヘリコプターの騒々しい音を聞いた気がします。大震災の時や連続殺傷事件などの時も非常に騒然としていたことをふと思い出しました。この手の事件や事故は私自身かなりの数、遭遇しています。在籍した施設ごとに何らかの大きなイベントが発生していますので、各種経験値は他人より極端に高いものがありますが、あまり有難くないことですね(--;

 さて連日猛暑に見舞われている日本列島ですので、熱中症で倒れられる方も多く、暑さ対策、脱水対策には充分注意が必要です。昨日ご紹介した環境省から出されているマニュアル、非常に簡潔に分かりやすくまとめられていますので、是非ともご一読いただければと思います。
 
http://www.env.go.jp/chemi/heat_stroke/manual/full.pdf
 http://koji-arai.blog.so-net.ne.jp/2010-07-22

 今日は「大暑」・・・ちょっと紐解いてみました。

大暑(たいしょ) http://iroha-japan.net/iroha/A04_24sekki/02_natsu.html
 7月23日頃。大暑とは、暑さが最も厳しくなるという意味です。厳しい暑さにより、夏の到来を強く感じます。農家にとっては田の草取り、害虫駆除など暑い中での農作業が辛い節目の日です。またこの時期は、蒸し暑さに襲われることで体力の消耗が激しくなるため、夏バテ防止のために精力のつくウナギを食べる習慣があります。

 大暑と言えば、土用の丑の日を思い出す方もおられるかもしれません。今年の土用の丑の日は7月26日(土用の入りは7月20日、土用の明けは8月6日)。そういえば先日、北河内大会の本部席では役員の方々がうなぎ弁当を食べておられました。旨そうだなあ、羨ましいなあ、と横眼でちらり。何故うなぎを食するようになったのかご存知でしょうか?諸説があるようですが、最も一般的なものをご紹介します。

鰻を食べる由来
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E7%94%A8%E3%81%AE%E4%B8%91%E3%81%AE%E6%97%A5
 日本では夏の土用の丑の日に、暑い時期を乗り切る栄養をつけるために鰻を食べる習慣がある。鰻を食べる習慣についての由来には諸説あり、讃岐国出身の平賀源内が発案したという説が最もよく知られている。これは文政5年(1822年)の、当時の話題を集めた『明和誌』(青山白峰著)に収められている。
 それによると、商売がうまく行かない鰻屋が、夏に売れない鰻を何とか売るため源内の所に相談に行った。源内は、「丑の日に『う』の字が附く物を食べると夏負けしない」という民間伝承からヒントを得て、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めた。すると、物知りとして有名な源内の言うことならということで、その鰻屋は大変繁盛した。その後、他の鰻屋もそれを真似るようになり、土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着したという。
 この民間伝承を根拠とするならば、土用の丑の日に食べるものは鰻でなく「う」の付くものでいいのだから、うどんでもうどでもいい。 鰻を食べるのが主流となったのは確固とした由緒由来が有るわけではなく、バレンタインデーのチョコレートや節分の恵方巻きなどと同様、現代でいうマーケティングに近いものといえよう。
 鰻にはビタミンA、ビタミンB類が豊富に含まれているため、夏バテ、食欲減退防止の効果が期待できる。そういった面に鑑みると、当時夏の時期に鰻を食べたのは理に適った習慣であるともいえる。しかし現代ではむしろ、ビタミンAの過剰摂取が問題である。また、旬は冬眠に備えて身に養分を貯える晩秋から初冬にかけての時期で、秋から春に比べても夏のものは味がおちる。

 こちらのサイトにも分かりやすく掲載されています。 http://www.unagiya.com/doyou.html


 さて今日のコラムご紹介。近年、都会ではアブラゼミを見ることは殆どなくなりました。クマゼミが大半を占めています。田舎でもクマゼミが増えておりますが、昔に比べ都会化したせいなのか、やっぱり地球温暖化の影響なのかヒートアイランド現象によるものか。

 いずれにしても蝉の声を聞くと夏という感じはしますが、余計に暑苦しくなります。

正平調 神戸新聞コラム 7/23 http://www.kobe-np.co.jp/seihei/0003232583.shtml
 夏本番を待ちかねたように、セミたちが鳴いている。朝は窓の外で響く大合唱で目が覚める◆きょうは二十四節気の「大暑」。暦の上では夏の絶頂期に当たる。梅雨明けから最高気温が30度を上回る真夏日が続き、但馬地方では6日連続で35度を超す猛暑日を記録した。こうした暑さが、まだしばらくは続くだろう◆「夏は暑いのが当たり前です」とは、司馬遼太郎氏が書いた幕末の志士、大村益次郎のせりふだ。「暑いですね」というあいさつに、ぶっきらぼうに応える。官軍の立役者は風変わりな人物として描かれる(「花神」)◆たしかに夏は暑いが、こう猛暑日が続くと、さすがに体に障る。先日、農作業に出た高齢者が亡くなったのも、熱中症が原因らしい。元気な人はつい張り切る。だが異常を感じてからでは遅い。「夏は暑いもの」とたかをくくらず、早めの休息と水分補給を心がけたい・・・続きを読むにはここをクリック


 ここからは医療に関連するニュースのご紹介。まずは高校生の看護体験の話題から。

 近年医療関連業種への希望者が減っているとも言われておりましたが、このところの不景気の影響か、手に職を!ということで理系、特に医療関係業種を希望される方が増加していると聞いています。あまり目立たなかった臨床検査技師への希望もかなり増加しているとも聞いています。臨床検査技師は病院勤務だけではなく、各種研究職やCRC、企業など多方面に進出していますし、その教育カリキュラムの多様性はそれを裏付けているものだと思います。私が神戸に赴任させていただいて、まず重要課題として取り組んだのが、教育機関との連携。4回生を実習に受け入れるだけではなく、1回生、2回生等あまり医学的知識を持ちえない段階から病院に来ていただき、理解を深めてもらう。もちろん学生の皆さんに現場や現状を見ていただいたら、我々のグループに希望されることは当然!ですから、積極的に受け入れています。また私のもう一つのブログ(アメーバ)には若い多種多様な読者さんが多く、その方々から最近、臨床検査技師になるにはどうしたらいいの?というご質問を良くお受けするようになってきました。非常に有難いことですが、やはり現場を見ていただくことが一番分かりやすいかな?と思います。どこかの高校から見学希望があれば施設側が許す限り喜んでお受けしたいと思っています。

高校生が看護師体験…兵庫県・三田市 読売新聞 7/22
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=28324
三田市民病院、患者の体ガーゼで洗う
 兵庫県三田市内などの高校に通う女子生徒23人が21日、市民病院で看護師の仕事を見学、実習する「ふれあい看護体験」に参加した。
 「看護に関心を持ち、看護師や理学療法士などを目指してほしい」と、同病院が夏休みに行っており、22、23両日は篠山産業高、同高丹南校、園田学園高の生徒も参加、27日には理学・作業療法士コースの体験もある。
 この日は制服に着替えた後、各病棟の概要、看護師の仕事について説明を受け、3~4人が6病棟に分かれて体験した。
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 次は迅速インフルエンザ診断キット発売のニュース。反応時間が短縮し迅速化は良いのですが、肝心の感度や特異性は如何なのでしょう?またどの程度これまでの臨床的資産が蓄積されているのか、非常に気になります。やはり使用している抗体がどこのものを使用しているかによって大きく変わりますし、そのあたりは各メーカーごとに蓄積されたノウハウというものがあります。私はすぐに新製品に飛びつく気は全くありません。

 現在、異常なくらいこの簡易キットに関しては乱立状態にありますが、臨床的に有効なものはこれ!といった情報が一般には出回っていません。商売の邪魔をしてもなんですので、これは良いよ!とはこの場で言えませんが、はっきり言って使いものになるもの、ならないものの差は明確です。いずれにしても時間を追えば追うほど不良メーカーは自然淘汰されるでしょうね。

インフル感染を6分で判定 東洋紡、診断システム発売 共同通信 7/22
 
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072201000702.html
 東洋紡は22日、患者がインフルエンザに感染しているかを従来の半分以下の約6分で検査できる診断システムを、病院向けに29日から発売すると発表した。
 これまでは感染初期でウイルスが少ないと診断に15分程度かかるほか、目視で判断しにくいことが多かったが、このシステムはデジタル判定で結果が一目で分かるという。インフルエンザウイルスA型、B型に感染しているかが判別でき、昨年流行した新型インフルエンザにも対応している。
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 次はお粗末な話題。

 今さらナショナルデータベースだなんて何を言ってるの?といった感があります。国民の皆さんは実態を知れば唖然とされるのではないでしょうか?医薬品情報や副作用情報など、国がしっかり管理して対策を練っているものだと思い込んでいるのでは?

 もちろん標準フォーマットが整備されていなければ集中管理なんて不可能でしょうし、共有化も勿論アウト。内容をはっきりさせてもらいたいことは、実際中身のデータ部分をようやく管理し始めるのか、それとも既に標準化されたデータをどのように運用するかだけに絞って議論がなされているのか、進捗があいまいです。情報は分かりやすく的確にリークしてもらいたいものですね。しかしこの問題は、医薬品の安全対策だけの問題では当然ありません。検査データの共有化、標準化もしかり。ナショナルデータベースと呼べるものは殆ど無いに等しい状態じゃないですか?データベースの設計段階から標準化を大前提にして進めないと無理です。

ナショナルデータベースの活用に期待感―厚労省懇談会 CBニュース 7/22
 
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/28611.html
 厚生労働省の「医薬品の安全対策等における医療関係データベースの活用方策に関する懇談会」は7月22日、最後の会合を開き、提言案について大筋で意見をまとめた。運用ルールなどの結論がまだ出ていないとの理由から、「活用できるかどうか検討がなされることを期待する」とされていた来年度に構築予定のナショナルレセプトデータベースに関する記載は、提言の序盤に盛り込まれ、医薬品の安全対策への活用に対する期待感をより積極的に打ち出すことが決まった。
 提言案については、6月22日から7月19日にかけてパブリックコメントを実施。ナショナルレセプトデータベースを中核とする提言に変更すべきなどの意見が寄せられた。
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 今日は臓器移植の話題をメインに持ってきませんでした。このところ朝日さんに頼りっぱなしでしたので、ちょっと配置を変えてみました。

臓器移植 ベランダの朝顔:1 生後1カ月、突然心臓止まりそうに 朝日新聞 7/22
 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007220291.html
 「移植はしない」。そんな選択をして娘が5歳で亡くなって、まもなく1年になる。
 関東地方に住む女性(38)が初めて娘に異変を感じたのは、2004年8月。生後1カ月が過ぎ、お宮参りから帰った日の夕方だった。
 お風呂場の夫(42)から娘を受け取り、胸に抱いた直後、力が抜けたように娘の目がスーッとより目になった。
 「すぐに大きな病院に行ってください」。かかりつけ医のすすめで、地域の拠点病院の救急外来へかけ込んだ。
 採血の針が入っていかず、X線撮影しかできなかった。それでも、小さな体には、血中の酸素の濃度をはかるモニターなどがつながれた。待合室からは、看護師が診察室にあわただしく出入りする様子が見えた。
 しばらくして診察室に入ると、救急外来で最初に診察した人とは別の医師がいた。
 「落ち着いて聞いて下さいね。心臓が止まる寸前なんです。うちでは手に負えない。救急搬送先をなんとか見つけます」
 前日の夜、おしっこが少ないような気はしていた。母乳を飲む量も減っていた。産後の乳児健診では、心臓の雑音は指摘されたが、そこまで悪い状態とは、思っていなかった。
 東京女子医科大(新宿区)への搬送が決まった。車の振動を受けただけで、心臓が止まる危険があった。それでも娘はずっと目をぱっちりと開けていた。「生きる力だね」。救急隊員がつぶやいた。担架の移動にも気をつかいながら、午後10時ごろ、病院についた。
 1~2時間後、検査結果が出た。娘の心臓には、拡張型心筋症や肺動脈の異常など、複数の大きな病気があった。
 「生まれる前に亡くなることも珍しくないし、生まれてもすぐ亡くなることが多い状態なんです」。医師は言った。
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 本日のメインニュースに移ります。

 本邦は少子高齢者社会と言われながら、高齢者や若年者に対して積極的な施策を充分にとれていない、いわゆる福祉後進国だと私は思っています。もちろん国民皆保険制度という世界的にも非常に優れたものがありますが、近年その制度自体が崩壊の危機にあります。医療弱者に対して優しい国でありたいと言いつつもです。

 現代医療では万人に訪れるのが老化という現象。誰もがいつかは老人となります。老人となった時にその余生を楽しめる状態、いわゆるQOLの向上が求められているのですから、こういった分野の充実をさらに促進してもらいたいものです。今日のメインニュースはそういったものの中の一つだと私は思います。「年だから仕方ないでしょう」と片付けられていることがあまりにも多すぎますね。


【毎日新聞社ニュース 2010/07/23】
 排せつの悩み:あきらめないで 頻尿、尿漏れ、便失禁…手術や投薬、体操で症状改善

 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100723ddm013100019000c.html
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 排尿や排便など排せつに悩みを持つ高齢者は多い。失禁などの症状があっても、「恥ずかしい」「年だから」と病院へ行くのをためらいがちだが、適切な治療や日ごろの心掛けで、多くの症状は改善できる。今月、東京大に排せつ障害を専門に研究する講座が設立されるなど、専門家も本腰を入れ始めた。「安易におむつを使うのではなく、自分らしく尊厳を持って生きるため、自ら排せつをコントロールする大切さを理解してほしい」と医師らは呼びかける。【永山悦子】
 沖縄県在住の女性(59)は40歳ごろからトイレが近くなり、2年ほど前には、トイレの間隔が1時間に満たず、くしゃみをすると尿が漏れるようになった。掛かり付けの医師にたずねたが、「年のせいでしょう」としか言われなかった。市販のシートを下着につけても心配なほど漏れ、旅行も団体ツアーはあきらめた。
 「このままでは日常生活に支障が出る」と自分で調べ、排せつ障害の外来がある病院を見つけた。ぼうこうや子宮が膣(ちつ)から外に出て、排尿障害につながる「骨盤臓器脱」と診断され、08年秋に手術を受けたが当たり前だった失禁がなくなり、トイレの間隔も延びた。女性は「治療できると分かってほっとした。今は知人に宣伝しています」と笑った。
 「パンツは一生の友だち」(現代書館)など排せつケアの著書が多くある看護師、西村かおるさんによると、排せつ障害は筋肉の衰え、尿道や膣の萎縮(いしゅく)、運動制限、精神的な側面などから起き、高齢者に多くなる傾向がある。日本排尿機能学会の調査では、40歳以上で排尿の問題で生活に影響がある人は15%、便失禁を経験した人は約200万人に上るとみられる。
 手術までしなくても、投薬や生活習慣の改善、骨盤内の臓器を支え排せつをコントロールする筋肉「骨盤底筋」を鍛える体操(骨盤底筋体操)などで改善する症例は多い。大切なのは予防だ。若いころから骨盤底筋体操を心掛け、肥満や便秘にならないように気を付ける。また、骨盤底筋体操は、男性の排せつ障害にも効果がある。
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0722-554号 【情報】 臓器移植 ふたりの卒業式:3 米で手術、亡き姉とドナー思う [kensa-ML NEWS 【情報】]


 昨日のニュース配信で、朝、人身事故にて・・・とお伝えしたばかりでしたが、帰宅途中も新今宮駅で人身事故発生により大阪環状線がストップしましたし、近畿圏は昨晩だけで3件の人身事故。今朝は保守車両同士の衝突事故により新大阪―姫路間の新幹線がストップしているとのこと。そういえば病院の上空には報道ヘリコプターでしょうか、正午現在数機慌ただしく飛んでおります。非常に騒々しいですね。何かがおかしいのか、たまたまなのか・・・不景気に加え酷暑による悪影響でしょうか?

 体にも、心にも「涼」が欲しいですね・・・酷暑の夏はまだまだ続きます。熱中症にはくれぐれもご用心を!


熱中症環境保健マニュアル 環境省 2009 http://www.env.go.jp/chemi/heat_stroke/manual/full.pdf

余録:猛暑と打ち水 毎日新聞社コラム 7/22 http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/
 北宋の詩人王令に詩「暑旱(しょかん)熱きに苦しむ」がある。「清風も熱を屠(ほふ)り得る力なく/落日は翅(はね)を着けて山を飛上す」に始まり、川も海も涸(か)れそうな暑さを嘆く。だが「崑崙(こんろん)の高きには積もれる雪ありといい/蓬莱(ほうらい)の遠きには常に遺(のこ)れる寒さあり」▲雪や寒気の残る神仙の世界に行きたくなるが、王令はこう続けている。「手に天下のひとびとを提(ひっさ)げて往(ゆ)く能(あた)わずんば/何ぞわが身の去(ゆ)きて其(そ)の間(ほとり)に游(あそ)ぶに忍びんや」。みんなを連れていけぬのなら、どうして自分だけ遊びに行けよう。一人で楽はできないという▲一海知義さんの「漢詩一日一首」(平凡社)で教わった詩だ。暑さの中でもきまじめな人はいる。だが中国の王侯貴族には避暑地を利用する者もいた。むしろ避暑という発想が乏しかったのは江戸時代までの日本人である▲だから京都や江戸の猛暑を耐えねばならなかったことでは天皇も将軍も庶民と変わりはなかった。いわば“暑さの平等”の中で培われたのが、みんなで風鈴や虫の繊細な音に涼(りょう)を感じ、川辺の夕涼みや打ち水をした縁台の語らいなどで盛夏をしのいだ納涼文化だろう・・・続きを読むにはここをクリック


暑さ対策/頑張らないを基本にして 神戸新聞社説 7/21
 
http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0003229069.shtml
 梅雨が明けて一気に暑くなった。1週間前までの、しつこい雨はどこへ消えうせたかと思わせるカンカン照りである。
 おとといは秋田を除く46都道府県で30度以上の真夏日に。きのうは関東や西日本の内陸部で35度以上の猛暑日となった。
 肌を刺す。ヒリヒリして痛い。そんな形容がぴったりの日差しだが、本番はこれから8月のお盆にかけてだ。暑さ対策を抜かりなくやって無事乗り切りたい。
 注意が必要なのは熱中症だ。きのうも全国で緊急搬送された人が多かった。炎暑の中で仕事やスポーツをしていて気分が悪くなる人はこの時期、後を絶たない。
 多い年は数百人が亡くなっており、侮ってはならない夏の大敵である。
 兵庫県内でも既に熱中症を疑われる死亡例が出ている。新温泉町では自転車レースに出場した男性が、養父市では農作業中にお年寄りが倒れた。
 熱中症は、高温や高湿度の環境で体温調整がうまく働かなくなって起きるさまざまな不調をいう。体力の落ちた高齢者や幼児だけでなく、日ごろ元気な人でも激しい運動をした後や、疲れがたまっているときは油断できない。飲酒や睡眠不足も熱中症の引き金になりやすい。
 汗が出ない、脱力感があるときは兆候が表れたときだ。立ちくらみがしたり、頭痛・発熱が伴うときは用心し、病院で手当てを受けたほうがいい。
 強い日差しは避けるべきだが、湿度の高いところや風通しの悪い場所も極力控えたほうがいい。屋内にいるから安心かといえば、そうともいえない。気温が30度未満で安静にしていても起こりうるからだ。
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 さて科学技術関連予算が増額されるかも?といったニュースを先日配信したところですが、JAXAから2013年度を目標に小型衛星が打ち上げられる見込みです。将来的な地球レベルでの環境保全対策に向け、有意義なものとなりそうです。


JAXA:惑星大気調べる衛星、13年度打ち上げ 毎日新聞 7/22
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100722ddm012040054000c.html
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は21日、金星や火星など惑星大気の流出を調べる小型科学衛星1号機「SPRINT-A」の開発計画を公表した。大気は宇宙からの放射線を防ぎ、生物に適度な環境を作り出すのに欠かせないため、観測結果は生命をはぐくむ条件の解明に役立つという。
 太陽から飛来する電気を帯びた粒子は、惑星の上層大気をはがし、地球に似た惑星同士でも大気の濃さは大きく異なっている。
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 さてここから医療系ニュースのご紹介に移ります。

 HTLV-1検査ならびに子宮頸がんワクチンについては、検査実施やワクチン接種に際しての公費助成制度が各地方公共団体でまちまちであり、このような不公平的な施策は非常に問題であること、早期に公費助成を実施するよう関連各団体が国に対して申し入れをしていることなどニュースでご紹介してきました。財源の問題は非常に大きく、なかなか前に進まない状況ですが、感染を出来る限り拡大させないように、また感染しないように、国民全体が真摯に受け止めて行かないといけません。他人に求めているばかりではなく、自分にいったい何が出来るのかを真剣に考えることが最大の推進力になるのだと思います。

 これは公費助成に限らず、受け身的な姿勢で取り組んでいる進歩が見られない人たちと同じような感じですね。


HTLV―1母子感染防げ…妊婦全員に冊子配布 読売新聞 7/22
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=28273
 ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV―1)の母子感染を防ごうと、福岡県北九州市は母子健康手帳交付時に、感染予防を呼びかける冊子の配布を始めた。
 冊子は、HTLV―1が原因で発症する成人T細胞白血病(ATL)や脊髄(せきずい)疾患・HAM(ハム)について説明。妊婦健診時のウイルス抗体検査で感染が判明した場合、母乳を与えないことで感染を防げることなどを紹介している。
 HTLV―1を巡っては、HAM患者らでつくる「アトムの会」(HAM患者会)福岡支部が5月、市に抗体検査を公費で実施するよう求める要望書を提出。その際、母子手帳とともに冊子を配っているほかの自治体の例を紹介し、市でも取り組むよう要望していた。
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子宮頸がんワクチンに公費助成を 厚労相前向き 共同通信 7/21
 
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072101000599.html
 若い女性に急増している子宮頸がんをめぐり、日本産科婦人科学会や市民団体など計23団体の代表が21日、厚生労働省で長妻昭厚労相に面会し、予防ワクチン接種の公費助成を要請した。
 厚労省や団体関係者によると、長妻厚労相は「重要な問題で前向きに取り組みたい」と表明。公費負担について議論を始めている厚労省予防接種部会に新たに小委員会を設置し、さらに検討を進めると説明した。
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 ここからは移植関連の書きものご紹介。心に訴えるものや、色々と考えさせられるもの様々です。朝日新聞の連載の方は、最近涙腺が緩んできたせいか・・・私も一応子供を持つ親であり、野球小僧たちを通じて多くの子供たちと触れ合い、その子供たちは自分の子供といっても過言でないですから、余計にグッときました。

 トロント小児病院の先生の文章は問題点も非常に明確で分かりやすく書かれています。特に様々なアピールに関する医療側からの働き掛けが日本では非常に脆弱で再考の余地あり、という件。先日見学に来られた実習生の方々に、我々から能動的に知っていただくといった姿勢が大切だ!これは医療従事者感のみならず患者さんに対しても同じだ!とお話ししたばかり。全く持って同感です。


予測された子どもの死と心臓移植 日経メディカルオンライン 7/22
 
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/kurofunet/yhorikoshi/201007/516059.html
 2009年、私が勤務するトロント小児病院で臓器移植関連の事件が起こり、カナダ中のメディアをにぎわせました。当時は、病院前に取材の車が連日のように押し寄せ、センセーショナルな報道が続きました。
 主人公の一人は、先天性脳幹機能不全で中枢性呼吸障害のため、挿管されて人工呼吸管理されていた患児でした。生命予後は厳しいと思われ、親からDNR(Do Not Resuscitate)の承諾を取り付けてありました。これは、現代医学の下で治療を継続しても予後が厳しい患者(慢性疾患を抱えていることが多い)に対して、侵襲的な処置で苦しむことがないように蘇生措置などを施さない旨、文書であらかじめ同意を得るものです。
 日本ではなじみの薄いWithdrawal of Care(治療の差し控え)も行われました。すなわち、抜管して人工呼吸器を外し、患者の生命力に任せるということです。カナダでは、生命予後の悪い患者について、いたずらな延命治療を回避することがよくあります。ですから、ここまではさほど珍しい話ではなかったのです。
この子の心臓、あの子にあげる
 問題はここからでした。この患児の親が、同じトロント小児病院に入院中の、ある特定の患児(心臓移植でしか助からない状態でした)に対して、自分の子どもの心臓を提供する意向を表明したのです。これは移植医療システムの根本を揺るがす大事件でした。
 通常、移植における公平性は、第三者機関が医学的に必要度の高い患者(レシピエント)から順番で待機リストに掲載し、それに従って臓器を割り振ることで保っています。患児の家族同士が直接連絡で決めてしまうというのは前代未聞のことでした。
 新聞やテレビ、インターネットにご家族が登場して話した内容がそのまま流され、報道は加熱していきました。トロント小児病院のような大きな病院ではメディア対応を統括する広報部門があるのですが、それでも報道の様子を見る限り、このときばかりは制御しきれていない印象でした。
 余命少ないわが子の心臓を、自分たちが望む子どもに提供して助けてあげたい――。確かに美談ではありますが、移植臓器分配システムの公平性維持という命題とは全く相容れないことも確かです。このケースではなかったでしょうが、臓器のやり取りに金銭が絡んでくる事態に至る可能性も否定できないことになります。
 トロント小児病院は、メディアに逐一流される情報によって世間の注目を浴び、まるで劇場と化しました。笑えない冗談かもしれませんが、日本の感覚からすれば、「こんなにメディアの注目を浴びるなんて、不祥事を起こした病院のようだ」とさえ思いました。
 その後、事態はメディアの筋書きを裏切る方向へ動きました。脳幹機能不全で人工呼吸器を離脱すれば、ほどなく呼吸不全で亡くなると思われていた患児は、離脱後もしっかりと呼吸をして生きていたのです。報道はやがてトーンダウンしていき、渦中にあった患児は退院して自宅に帰って行きました。
 小児の場合は、末期癌を患う成人や多臓器にわたる慢性疾患を抱えた高齢者とは異なり、先天性疾患で予後不良と思われても転帰のバリエーションが多く、正確な予後を予測するのは極めて困難です。くだんの患児は脳幹機能不全であって、いわゆる脳死ではなかったので、基礎疾患に基づいて臨床的に予後予測がなされましたが、その結果として「人工呼吸器を外しても生きる可能性はあるが、そうでないこともある。そうでない場合には、移植臓器を提供する」という流れで話が進められていた、というのが本当のところでした。医療者として、患者の状態がどのようになっても対応できるように準備をしておくことは当然でしょう。
 もしこの患児が不幸な転帰をたどっていたとしたら、おそらく親が望んだ子どもに心臓移植が行われていたでしょう。移植をしなければ、その子に残された時間が少なかったのは間違いありません。実際の移植リスト上の順番は分かりませんが、上位にいたのは確かなのです。なお、この子には幸いにも別のドナーが現れて、無事に移植を受けて退院していきました。「幸い」と書きましたが、ドナーが現れたということは、どこかで1人の子どもが亡くなったということです。それが心臓移植の現実です。
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【朝日新聞社ニュース 2010/07/21】
 臓器移植 ふたりの卒業式:3 米で手術、亡き姉とドナー思う

 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007210303.html
=================================================
 2004年5月、安藤大輝君(13)の姉、唯さんは拡張型心筋症で15歳で亡くなった。大輝君も同じ病気とわかり、父親の隆基さん(51)と母親の優子さん(48)は「大輝は絶対に死なせない」と心臓移植を決めた。
 小学5年だった08年8月末、大輝君は突然吐き気を訴えた。顔色が悪く、足もむくんでいた。9月中旬に東京女子医科大へ転院。12月には、「このままだと、1年後には自力で動けなくなる」と主治医に言われた。
 「いよいよなのか」。隆基さんは思った。
 09年2月、姉の死を知っていた地元の仲間を中心に、本格的な募金活動が始まった。
 街頭や農協、学校など、それぞれの人脈を通じて呼びかけをした。仲間たちが「ひろき君通信」を作り、症状や募金の会計報告などを載せた。各地の「患者を救う会」からも数百万~数千万円の寄付があった。募金は3月末までに目標額に達した。
 血管が細くなり、点滴すら大変になっていた大輝君は、09年3月には補助人工心臓をつけた。容体は安定したが、貧血や出血などで輸血をするたびに人工心臓に血栓がつき、渡航までに補助人工心臓を5回取り換えた。
 6月8日に渡米し、ニューヨークのコロンビア大学病院に入院した。「きっと早くドナーが見つかるよ」という医師の言葉通り、7月1日には提供者が現れ、移植を受けた。
 免疫抑制剤の副作用で膵臓(すいぞう)炎になって退院が少し遅れたが、移植後18日目で退院できた。当初はほんの少しのごはんを食べるのに苦労していたのが、半年後にはおわん山盛りのごはんを食べることができるほど、元気になった。米国の施設でリハビリを続け、今年1月、帰国した。
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0721-553号 【情報】 医療ナビ:時間治療 臓器の働きが24時間周期で変わるのを利用 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 今朝6時12分、JR吹田駅で発生した人身事故の影響でダイヤが大幅に乱れました。振り替え輸送もアナウンスしていたのですが、そのまま大阪駅で立ち往生。約45分間の遅れでした。このような時いつも思うこと、非常に難しい問題だと思いますが、具体的かつ的確なアナウンスは出来ないものでしょうか?今朝のアナウンスは車庫から電車が出ましたとか、間際になってアナウンスされたため、阪急や阪神に乗り換えられた方も多かったことと思います。アバウトで良いから見込みを示してもらいたいですね。何度も繰り返していることなのですから。

 それと同時刻6時19分に奈良県で地震があったようですね。私の実家は奈良なのでちょっと心配しましたが、何事もなかったみたいです。地震により人身事故が発生と思ったのですが、時間がずれていました。何やら人身と地震・・・ニュースが混乱していたみたいで・・・(--;

 ということで、少々出勤が遅くなった分、色々な記事をじっくりと読むことが出来ました。でも今日も多種多様の雑多ニュースですので、起承転結には至らないかもしれません。時間をおいての飛び飛び作成ですし。


 今日のコラムご紹介から。

 最近地上デジタル化が来年からというアナウンスが激化しています。政府と家電メーカーなどとつるんでいるのでは?と思えるほどしつこいこと極まりありません。ユーザー側にはデジタル関連機器購入を勧めているのに、肝心の供給側や管理側の有り様はいったい何なのでしょう?もう少し責任と自覚を持って環境整備、体制整備に努めてもらいたいものです。あまりにもお粗末。よもやアメリカのように直前で延期なんてことは無いでしょうね???

 それと何か公けに、不景気対策で国民に負担を余儀なくしているようにしか見えませんけど・・・


地デジ移行まで残り1年だ 日本経済新聞コラム 7/21
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE3E3E1EBE2E7E3E2E0E3E2E5E0E2E3E28297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D
 来年7月24日にテレビの地上放送がすべてデジタル放送に移行する。デジタル対応テレビは84%の世帯に普及したが、高齢者など未対応の世帯も多い。残された1年の間に作業が終わるよう対策を急ぐべきだ。
 日本の地デジ放送は英国や米国より5年遅く2003年12月に始まった。欧米では移行を終えた国も多い。地デジ移行には、電波の利用効率を高め、携帯通信などに周波数を振り向ける狙いがあるが、テレビが1億台以上ある日本では学校や病院なども含め対応が遅れ気味だ。
 対策が急がれるのは、ビルの陰などの受信障害で共同アンテナを立てている世帯だ。共聴設備は全国に約6万3千件、世帯数で約650万件あるが、半分しか対応していない。デジタル化で電波の干渉による障害はかなり解消されるが、デジタル対応のアンテナが要る。
 さらに集合住宅では約40万件の共聴設備がまだ対応していない。設備更新には管理組合などでの合意が必要だ。費用負担をどうするかなどの議論を進めておくべきだろう。
 アナログ放送なら電波が弱くても映像が見えたのに、デジタル放送では一気に映像が見えなくなる問題も一部の地域で起こり得る。そうした事態を避けるため総務省や放送局には中継施設の整備を求めたい。
 生活保護世帯などテレビの買い替えが簡単ではない家庭への配慮も重要である。政府は従来のテレビにつないでデジタル放送を見られるようにする専用のチューナーを無償で200万台近く配る計画だ。
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 次は私の大好きな野口聡一さんの話題。相変わらずユーモアセンス抜群ですね。ゆとりがあります。それに比べて政府のゆとりのないこと・・・夢のある事業をもっと展開しましょうよ。足元ばかりの対症療法ばかりじゃあ根本的解決には結びつきませんよ~

野口聡一宇宙飛行士:一時帰国「宇宙の注目度、日本で増した」 毎日新聞 7/21
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100721ddm012040137000c.html
 日本人最長の163日間の宇宙滞在を6月に終えて帰国した野口聡一宇宙飛行士(45)が20日、東京都内で会見。「(帰国後に食べた)天ざるがおいしかった。カレーや丼物は宇宙でも普通になったが、カラッと揚がった天ぷらは難しい」と、笑顔で語った。
 野口さんは「山崎直子宇宙飛行士の活躍や(小惑星探査機の)はやぶさの成功もあり、宇宙への注目度がすごく高くなった」と約1年ぶりとなる日本の印象を述べた。・・・続きを読むにはここをクリック


 さて医療系ニュースに移ります。

 私自身低体重児(2400g)でしたが、小さく生んで大きく育てるの如く、巨人ではありませんが、そこそこに育っています。こういった追跡調査は必要でしょうね。将来的に10カ月で出産という現在の常識が覆されるかも・・・


低体重児、成人後の健康状態は? 厚労省が本格調査へ 朝日新聞 7/21
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201007200603.html
 体重1500グラム未満で生まれた赤ちゃんは成人後にどんな健康状態か。厚生労働省の研究班が今秋から初の全国調査を始める。小さく生まれると、知的発達の遅れや視覚障害が出るほか、生活習慣病のリスクが高まる可能性が指摘されている。成人後にも影響が残るかを調べ、成長に応じて行うべき検査や予防法、支援策を探るのがねらいだ。
 調査は、板橋家頭夫(かずお)昭和大教授らが進める。今秋から1年かけ、新生児集中治療室(NICU)がある約100カ所の病院に協力を求め、1990年前後に1500グラム未満で生まれた人にアンケートを行う。対象は推計約4千人。
 現在の体格や思春期の時期、これまでの健康状態、自分をどう評価しているか、健康上、社会生活上で何か問題はあるか、などを尋ねる。共通の問題点があれば、来年度以降、健康診断も含め、本格的な調査を始める。
 2500グラム未満(低出生体重児)で生まれた子どもの割合は07年に新生児の9.7%と、この30年間で2倍になった。1500グラム未満(極低出生体重児)でも0.3%から0.8%に増えた。医療の進歩で出産後の死亡率が下がったほか、不妊治療による多胎、高齢妊娠による早産の増加などの影響とみられる。
 厚労省研究班による3歳、6歳、9歳児への追跡調査では、脳性まひやてんかん、知的障害、視力・聴覚障害などを持ちやすいことが分かっている。千グラム未満で生まれた子供は、てんかん発作のある子は3歳には4%だったが、9歳では10%に、知的障害と知的障害に近い状態の子も23%から34%へと、年齢とともに増えていた。・・・続きを読むにはここをクリック
 

 次の話題は少し専門的な内容のものです。CKDという言葉は既に世間的には認知されているのでしょうか?少し解説を加えてから本編に移ります。ニュース記事の方はかなりボリュームがありますので、心してお読みください。

慢性腎臓病(CKD)とは http://www7a.biglobe.ne.jp/aijinkyo/ckd.htm
 CKDとは(Chronic Kidney Disease)の頭文字で、慢性腎臓病を指します。
 欧米では数年前からCKD対策がとられていますが、日本では2006年「日本慢性腎臓病対策協議会」が設立され、本格的なCKD対策に取り組むこととなりました。
 現在、CKD(慢性腎臓病)患者は全世界で約5億人。人工透析患者の急増なども背景に、慢性腎臓病の発症、悪化予防が世界的な課題となっています。
 CKDの定義と病期(ステージ)は国際分類があります。
 CKDの定義は、IgA腎症、糖尿病性腎症、腎硬化症など原疾患に関わらず、尿たんぱくが出ているなどの腎疾患の存在を示す所見がある または 中等度以上の腎機能低下(GFR<60) のいずれかが3ケ月以上持続する場合にCKDとされます。
 病期(ステージ)分類については、腎臓の働きをGFR(糸球体ろ過量)で表現し、90-60-30-15とわかりやすいステージ分類となっています。患者と医療者がCKDの状態について、簡潔でわかりやすい共通認識を持つことに意味があります。
 尿蛋白が出ているだけのステージ1から末期腎不全・透析期のステージ5まで分類されており、それぞれのステージで治療が可能であり、治療することで悪化させないことができるのです。
 性別,年齢,血清クレアチニン値から、推算糸球体濾過量(eGFR)を計算できます。
 CKDという定義が、尿蛋白が出ている または eGFRの値によって決まりますので、尿検査 と 血清クレアチニンを測るのは最も基本となります。

手に負えない高血圧 Vol.3 CKD合併例の降圧治療は体液量や蛋白尿を念頭に 日経メディカルオンライン 7/20
 
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t100/201007/516010.html
 治療抵抗性高血圧には、腎機能低下による体液過剰が関与していることがある。こうしたケースでは、利尿薬で体液量を正常にすると、降圧薬の効きがよくなる。腎輸出細動脈の拡張作用があるCa拮抗薬は、尿蛋白を抑制できる。
 阪大病院は今年4月、「難治性高血圧専門外来」を開設した。治療抵抗性高血圧患者の薬物治療の方針を決めたり、治療抵抗性の原因を探したりする。「治療抵抗性高血圧患者の中には、慢性腎臓病(CKD)患者が少なからず含まれている」と阪大大学院老年・腎臓内科学教授の楽木宏実氏は話す。
 CKD患者では腎不全、心血管疾患に至らないよう、十分な降圧と尿蛋白抑制を目指す。日本腎臓学会は「CKD診療ガイド2009」で、目標血圧を130/80mmHg(尿蛋白が1g/日以上の場合は125/75mmHg)未満に設定。尿蛋白の目標は0.5g/gCr未満としている。しかし、目標まで達しない患者は多い。
 腎機能が低下すると、Naが排泄できず体液過剰になり、降圧薬の効きが悪くなる。またCKD患者でみられる蛋白尿は、腎機能低下の指標であると同時にCKDの進行因子でもある。このためCKD合併治療抵抗性高血圧では、体液量を考慮して利尿薬を使ったり、尿蛋白抑制効果のある降圧薬を選択するなど、処方を見直すことがまず必要だ。
 ガイドではCKD患者の降圧治療の第1選択薬として、レニン・アンジオテンシン(RA)系抑制薬のACE阻害薬、アンジオテンシン2受容体拮抗薬(ARB)を挙げている。これらの薬剤は尿蛋白抑制効果が報告されている。追加、併用する第2選択薬には、利尿薬とCa拮抗薬が位置付けられている。
 CKD患者では体液過剰が多くみられ、この場合は利尿薬が適している。「腎臓でのNa再吸収を促進するRA系は、体液過剰時は亢進していない。このためRA系抑制薬を投与しても効果が表れにくい。利尿薬を投与して体液量を正常にすることで、RA系抑制薬の効きがよくなる」と埼玉医大腎臓内科教授の鈴木洋通氏は説明する。・・・続きを読むにはここをクリック


 次はちょっとマネジメント的な話題から。

 体制的には地域完了型、いわゆる地域医療ユニットなるものが成功しているケースは非常に少なく、まだまだの感があります。ですから施設完了型の医療ユニットが有効であるのは当たり前のことです。現段階のような病診連携、病病連携が十分に機能していない体制では、患者さんご自身も流浪の旅に出されるかの如く難民化してしまうのでは?との危機感を持たれることでしょうね。ですから施設完了型のテーマパーク的医療施設が今のところ手っとり早いのでしょうが、短絡的安易な方法では将来的に良質な医療を提供し続けることが困難なのは目に見えていること。さらに様々な分野における標準化が進んでいない状況では「ムリ、ムラ、ムラ」が発生し患者に不利益を及ぼすことは当然です。記事の内容を読みながら、何を当たり前のこと今さら書いとんねん・・・と正直思っておりました。

施設完結型専門病院で高い治療効果―MMPG定例研修会 CBニュース 7/20
 
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/28575.html?src=recom
 医業経営コンサルタントグループMMPG(メディカル・マネジメント・プランニング・グループ、東京都中央区)はこのほど、第119回の定例研修会を開いた。研修会では、脳血管研究所美原記念病院の美原盤院長ら3人が講演した。
 脳血管研究所美原記念病院の美原盤院長は、「経営的視点から見た機能分化と連携―中規模脳・神経疾患専門病院としての取り組み―」と題して講演し、ケアミックス型専門病院の治療効果の高さなどを示し、厚生労働省が政策的に進める「機能分化」や「連携」は、必ずしも有効な手段とは言えないとの見解を示した。
 同院は、一般急性期1病棟45床、障害者1病棟45床、回復期リハビリテーション2病棟99床の計4病棟189床の脳・神経疾患専門病院で、急性期からリハビリ、在宅まで一貫した医療を提供している。
 美原院長は、自院の急性期病棟から回復期リハ病棟に転床した「施設完結型」151例と、他院の急性期病棟から自院の回復期病棟に転入した「病院間連携」241例について、平均在院日数とFIM(機能的自立度評価表)を全国平均と比較したデータを示した。FIMにはいずれも大きな差がなかったが、平均在院日数は、全国平均が約120日、「病院間連携」が約90日、施設完結型が約60日。同院で治療からリハビリまで実施した症例では、全国平均の約半分の在院日数で同じレベルの治療効果を得ていた。
 続いて日本プライマリ・ケア連合学会の前沢政次理事長は、「総合医制度は何故必要なのか―超高齢化社会の到来で変革迫られる開業医のあり方-」をテーマに講演。総合医の役割として、▽日常病の診療▽医療相談、紹介、連携▽専門医療の補完▽在宅重視の高齢者地域ケア▽地域づくりを基盤にした予防活動-の5点を挙げた。その上で、生活に寄り添うケアや地域のニーズを把握するといった地域協働型プライマリ・ケアを提案。地域が求める総合医として、「住民と一緒に健康について議論し、考えていく医師が必要だ」と述べ、「お互いが信頼しあえる関係をつくることが重要」との認識を示した。
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 本日のメインニュースに移ります。何故このニュースがメインニュースかというと、私の興味を惹いたので。

 時間治療の有効性については近年かなり叫ばれていることであり、まだまだ未解明な部分が多いこともよく知られています。またこの生体リズムは個体差が大きく環境等のバイアス因子が多いため、画一化は困難ではないかな?と正直思います。ですから体内時計を知る指標が出てくれば、これは画期的な発見になり、テーラーメード医療の一つになるんじゃないかなって期待しています。とにかく研究結果が待ち遠しいですし、未解明という言葉、ワクワクしますね。


【毎日新聞社ニュース 2010/07/21】
 医療ナビ:時間治療 臓器の働きが24時間周期で変わるのを利用

 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100721ddm013100201000c.html
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◇薬投与、時刻選び効果 患者個別の「体内時計」測定が課題
 多くの生き物は、地球の自転に合わせた24時間周期の生活を営む。人間の体内には「時計」の働きをする細胞があり、ほとんどの臓器や組織の働きは、この体内時計によって24時間周期の生体リズムで変化する。
 生体リズムは病気の発症や症状の重さにかかわっていることは古くから知られていた。例えば、心筋梗塞(こうそく)などの虚血性心疾患は起床後3時間以内に起こりやすいが、これは朝に血圧や脈拍が急に上がって心筋の酸素消費量が増えることなどが原因とされる。
 一方、同じ薬でも、服用する時刻により効き方が異なることも分かってきた。こうした生体リズムを考慮し最も効果的な時刻に薬物投与する「時間治療」の研究が90年代から進んでいる。
 自治医科大病院の藤村昭夫教授(臨床薬理学)らは03年、腎不全で人工透析(血液透析)を受けている患者13人を対象に、骨がもろくなるのを防ぐビタミンD3の投与時刻を変え、薬効や副作用の表れ方を調べた臨床研究の結果を発表した。
 腎不全になると副甲状腺ホルモンが過剰に作られ、骨のカルシウムを溶かし出す。副甲状腺ホルモンの生産を抑えるため、透析後に服用するビタミンD3製剤は、腸からのカルシウム吸収を促進し血中のカルシウム濃度を異常に高める副作用もあり、服用中止を余儀なくされるケースもある。
 研究グループは患者を、午前8時にビタミンD3製剤を服用する群と午後8時に服用する群に分け、それぞれ1年間続けた後、朝夜を入れ替えてさらに1年間投与を続けた。その結果、朝に服用するより、夜に服用した方が血中のカルシウム濃度が1割以上低くなることを発見した。さらに、副甲状腺ホルモンも、夜に服用した場合は朝に服用した場合の半分程度に抑制されることも分かった。
 時間帯によって効き目が変わる薬は他にもある。高血圧などの治療薬「アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬」は、夕方に投与すると夜間の血圧をより効果的に下げることが最近分かった。血圧は一般的に昼は高く、夜は低いが、夜間血圧が十分に下がらない人は動脈硬化が進みやすい。このような人はACE阻害薬を夕方に服用すると心筋梗塞や脳梗塞のリスクが下がると考えられる。
 また、抗がん剤でも研究が進んでいる。94年、欧州の研究チームが転移を持った大腸がん患者186人を2群に分け、一方に抗がん剤の時間治療を行ったところ、同じ薬を普通に投与した群と比べ、生存率が向上したとする臨床試験結果を発表し、注目を集めた。
 抗がん剤は正常細胞もがん細胞も攻撃するが、がん細胞の分裂が盛んになる時間帯は正常細胞とは違う。この時間差を利用し、なるべく副作用の少ない時間に抗がん剤を投与することで投与量を増やせるため、効果が高まり、副作用を減らせると期待されている。・・・続きを読むにはここをクリック
 


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0720-552号 【情報】 臓器移植 ふたりの卒業式:1~2 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 三連休明けのお仕事、如何でしょうか?何やらペースに乗り切れないような(--;、かといって仕事は待ってくれませんので、頑張るしかないですね。
 今日はあっという間に一日が過ぎました。あちらこちらに仕事の枠を広げているものですから自分で自分の首を絞めているというのはまさにこのこと。今月もあと10日程で終わってしまいます。頑張らないといけないですね・・・

 三連休は昼は野球、夜は仕事と洒落こみたかったところですが、なかなか仕事のペースをつかむには至りませんでした。

 昨晩はSSC祝勝会があり、野球小僧達や監督、コーチ、部長、副部長を含めご父兄の方々と祝杯をあげました[ビール]。まず土曜日は乙訓大会の4回戦を無事勝利、次は準々決勝となります。日曜日の北河内大会決勝戦では6対2でSSCが勝ち優勝[ぴかぴか(新しい)][ひらめき]。昨日月曜日は南京都大会決勝戦でサドンデスにもつれ込み、残念ながら惜敗し準優勝[もうやだ~(悲しい顔)]。そのあとホームに戻り地元リーグ戦で5対4勝利。この3連休、お天気にも恵まれ過ぎて、野球小僧たち、監督、コーチを含め更に真っ黒となってしまいました。
 それにしても南京都大会決勝戦は稀に見る緊迫した投手戦となり、7回を終わって1対1。延長2回でも決着せず10回は1アウト満塁からのサドンデス。試合の流れとしてはこちらが押し気味に進めていただけに非常に残念でしたが、うちの野球小僧たち、本当に良く頑張りました。が、負けは負け・・・悔しい思いを胸にきっと次に繋がるものを得たと思います。試合結果詳細については、SSCホームページ:
http://osaka.pop.co.jp/ssc をご覧ください。

 少年野球もですが、高校野球も熱戦が繰り広げられています。SSCに関係する高校球児も多数出場しています。先ほどもうちのエースの子のお兄ちゃんが本日試合があり、勝ちました[グッド(上向き矢印)][るんるん]と監督を通じて連絡が入ってきたところです[わーい(嬉しい顔)]


 さて今日のコラムご紹介から。連休明けなのでやんわり進めます。

 私恥ずかしながら、白南風(しらはえ)、黒南風(くろはえ)という言葉、全く知りませんでした。記事以外にちょっと検索してみました。良く天気は西から変わると言われますが、梅雨時には天気は南から変わるというのが実際のところ。このような季節風の影響なのですね。

 今回の梅雨前線による大雨では特に西日本に大きな爪痕を残しました。被害に遭われた方々の一日も早いご回復をお祈りいたします。

 http://www.jma-net.go.jp/ishigaki/old/paikaji/200606/paikaji.html
 鳥羽・伊豆の漁師は、梅雨始めの強い南風を黒南風、梅雨期間中の強い南風を荒南風(あらはえ)、梅雨明けを白南風と呼ぶという。九州西北部では、今でもこのことばを使っているが、白や黒は、雲の色からの命名である。
 すなわち、梅雨中の陰雲な日の南風が黒南風で、そよそよと吹く季節風である。ただし、荒南風は黒南風が強くなって、出漁などに好ましくない風のこと。白南風は、梅雨が明けて黒雲が去り、空に巻雲や巻層雲が白くかかるころ、そよ吹く南からの季節風のことである。
 歳時記では、黒南風は仲夏(六月六日~七月六日)、白南風は晩夏(七月七日~八月七日)の季語に配されている。
 「おもろさうし」には、黒南風に相当する語は見当たらない。しかし、梅雨明けのころの南風のことをうらしろ(浦白)と言っている。まはえ(真南風)という語もある。これも白南風と見て良い。唐・南蛮から富を運んだ風のことだろう。いわゆる夏至南風のことである。夏至南風という語は「おもろ語」にはない。案外あたらしいことばなのかも知れない。
 なお、久高島には、フシ・アギ(星上げ)という風に名がある。この風は黒南風に相当するだろう。

7月20日付 編集手帳 読売新聞コラム 
 
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20100719-OYT1T00740.htm
 7月も下旬の声を聞くころになると、毎年、きまって脳裏をかすめる地名がある。長崎県佐世保市の〈白南風町〉という。「白南風(しらはえ)」とは、梅雨が明けたころに吹く南風のことである
◆白南風に対し、梅雨のさなかに吹く南風を「黒南風(くろはえ)」という。こうもり傘の黒からシャツの白へ――というのでもあるまいが、梅雨明けの前後を色で対比するならばなるほど、黒と白だろう。その町を訪ねたことはまだないが、すてきな地名である
◆〈日焼けした/少女/白い歯と/水着のあとが/切り絵のよう〉(錦織澄江)の一首を『五行歌秀歌集』(市井社)に見つけた。風の白黒はやがて真夏の切り絵に姿を変えていく。いつもの年ならば、である
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 ここからは医療関連ニュースのご紹介に移ります。

 メタボリックシンドロームと腹囲の関連性については、関連性がある、無い、と様々なところで物議を呼んでおりますが、私の感覚としては一応の目安にはなるかもしれないけど、あくまでも目安であって診断基準に入れるのはどうかな???と思っています。腹囲で診断基準を作るのであれば、やはり腹囲や体重変化率であるとか、そういったものの方が実際に有効なのでは?とも思います。腹囲のみが独り歩きしてしまい、スクリーニングをかけるにはちょっとアバウトすぎる指標ですね。

メタボ:腹囲、やはり無関係? 新潟の病院、男性でも裏づけ 毎日新聞 7/20
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100720ddm002040072000c.html
 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の診断基準となる血圧などの検査値の多くは、日本人男性の場合、腹囲(腹部肥満の有無)に関係なく体重が増えれば悪化する傾向が強いことが、立川メディカルセンター(新潟県長岡市)の調査で分かった。3月には厚生労働省研究班の大規模調査で、女性の腹囲と循環器疾患発症の関連性が低いとの傾向も明らかになり、腹囲を必須とする現在の特定健診のあり方も問われそうだ。今月号の米糖尿病学会誌「ダイアベティス・ケア」に発表した。
 調査は、同センターの人間ドックを08~09年に受診し、風邪などをひいていない男性1271人(平均年齢51・6歳)を対象にした。メタボ診断基準の血圧、血糖値、中性脂肪、HDL(善玉)コレステロールと、体重変化との関係を、国内でメタボの主因と位置づける腹部肥満がある群とない群でそれぞれ分析した。
 その結果、血圧と血糖値は、腹部肥満の有無に関係なく、体重が増加すれば悪化した。HDLコレステロールは、腹部肥満がない群だけが体重増加によって悪化し、いずれも腹部肥満との関係は見いだせなかった。中性脂肪は、腹部肥満がある群で体重増加との関係があった。
 世界では、メタボ診断基準作りの中心になってきた国際糖尿病連合などが昨年、腹囲を必須とせず、他の血液検査値などと同列に扱う統一基準を発表した。一方、日本の診断基準は、腹囲が必須条件になっている。
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 ここからはメインニュースを含め、臓器移植に関連する話題。

 国立循環器病研究センターが小児の心臓移植実施施設として認定されたことについては、以前のニュースにてお伝えしましたが、今日のニュースは、患者さんの移植後入室するお部屋の話題。以前在籍していたときには、特に移植待機患者さんに対する栄養管理サポートを実践していましたので、心移植後の患者さんのご様子も容易に想像出来ますし、お部屋の感じもしかり。国循の前にはマクドナルドハウスもありますので、患者さんのみならずご家族の方々も安心して過ごすことのできる環境がかなり整備されてきたのでしょうね。機会があればご訪問させていただきたいですね。

 また今日のメインニュースは、またまた朝日さんに頼りました。ご両親や周りの方々の思いを考えると軽々しいコメントはできません。しかし私も親の端くれですから、子供を思う親としての気持ちは痛いほど分かります。

心臓移植の子ども用病室を公開 国循センター 共同通信 7/20
 
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072001000069.html
 臓器移植法の改正に伴い、15歳未満の子どもへの心臓移植の実施施設に認定された国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)は20日、心臓移植を受けた子どものための病室「クリーンルーム」を公開した。
 移植後は、拒絶反応を抑える免疫抑制剤の投与などの影響で感染症にかかりやすいため、室内の清浄度を高め、気圧を調節しウイルスなどの病原体が入りにくくした。
 病室は、約22平方メートルと、乳幼児用の約25平方メートルの計二つ。不安を和らげようと壁紙にディズニーキャラクターを使用。近くに家族控室やナースコーナーを設けた。
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【朝日新聞社ニュース 2010/07/18】
 臓器移植 ふたりの卒業式:1 お姉ちゃんと同じ病気だった
 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007180118.html?ref=reca
=================================================
 雪のかまくらで有名な秋田県横手市にほど近い、あきたこまちの産地。羽後町に住む安藤大輝(あんどう・ひろき)君(13)は、歌手の故・マイケル・ジャクソンが大好きな中学1年生だ。
 母親の優子(ゆうこ)さん(48)がいう。
 「大輝がいま元気でいられるのは、亡くなった姉ちゃんのおかげです」
 当時、中学1年だった姉の唯(ゆい)さんの異常がわかったのは01年。中学校の健康診断で心電図検査を受け、心筋症の疑いで「要検査」となった。近くの病院で再検査を受けたが、結果は「経過観察」。運動制限などはなく、学校まで片道4キロほどの道を自転車で通い、部活動のバレーボールも続けていた。
 翌年の春、その唯さんが「2年生になるのイヤだな」とこぼした。夏休みが終わる頃には、「学校に行きたくない」と言い張った。
 「何か悩みでもあるのだろうか」
 ふだんあまり感情を表に出さない唯さんの言葉に家族は驚いた。
 だが、本当は体がついていかなくなっていた。「2年生は3階に教室があるんだよな。疲れるな」とこぼしていた。
 03年2月1日、咳(せき)や顔のむくみがひどく、爪(つめ)が紫色になっているのに気づいて受診。重症の心不全で、そのまま入院した。拡張型心筋症だった。
 唯さんは絵が好きで、ウサギを主人公にした4コママンガをよく描いていた。家族にあてた手紙には、「養護学校の先生になりたい」と将来の夢を書いた。
 入院後、薬で体調は良くなっていた。12月には一時退院。だが、04年には薬による治療は限界に来ていた。薬を続けても補助人工心臓を経て心臓移植が必要になる、と言われた。医師は「渡航移植をした場合の5年生存率は、海外の一流施設なら70%」と告げた。免疫抑制剤が一生必要で、感染症や発がんのリスクがあるという。そして、医師が言った。「どうするか、ご両親で決めて下さい」
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【朝日新聞社ニュース 2010/07/20】
 臓器移植 ふたりの卒業式:2 もう二度と、子どもを死なせない
 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007200351.html
=================================================
 秋田県羽後町の安藤大輝君(13)が拡張型心筋症と分かったのは、小学校に入る直前の2004年3月。同じ病気で入院していた中学3年の姉、唯さんはこのころ、薬を使った治療ではもう改善が望めなくなっていた。
 医師は選択肢として心臓移植を示したが、最低でも数千万円の費用がかかる。他人の臓器をもらうことへの抵抗感もあった。
 「ぜったいに治るなら、(移植を)やってもいいけど……」。母親の優子さん(48)に、ベッドに座った唯さんはポツリとつぶやいたが、手術に耐えられる保証はなかった。
 あこがれの高校の制服を借りて試着し、スナップ写真を撮った。卒業式に出たいという本人の強い希望で、自宅近くの病院に一時転院もした。だが式の直前、心機能低下のために激しく嘔吐(おうと)し、出席はかなわなかった。
 5月、亡くなる数時間前、唯さんは「みんなに会いたい」とつぶやいた。2歳下の次姉と大輝君をベッドに呼んだ。午後、人工呼吸器をつけてから容体が急変。その日の夕方に唯さんは亡くなった。15歳だった。次姉は何時間も泣き続けた。
 両親は、心に決めた。
 「もう二度と、子どもを死なせない。大輝には移植を受けさせよう」。
 その年の12月、両親は、大輝君を連れて東京女子医科大(新宿区)を受診した。移植に向け、背中を押す言葉が聞きたかった。
 「今から準備をすれば、きっと大丈夫」。医師はそう応えてくれた。
 大輝君は低学年のころは元気で、4年生のときは医師にも相談して、野球部に入った。だが、5年生になる頃には、保健室に行く時間が増えた。学校も休みがちになった。
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0717-551号 【情報】 臓器移植 キャッチボール:4~5 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 今日は非常に暑い一日でした。やっと梅雨があけましたね。夕方になっても34℃・・・まだ少し湿度が高い感覚がありましたので、梅雨の名残でしょうか?

 お話ししていましたように今日は朝からSSC三昧。乙訓大会4回戦は1対0、POP1回戦は5対0でいずれも勝ち。これで乙訓大会はベスト16。今日は少しおとなしいような試合内容でした。いよいよ明日は北河内大会の決勝戦。明後日は南京都大会の決勝戦。今の調子ならきっと良いご報告がきっと出来ることでしょう!乞うご期待!


 さて夜も更けてきましたし、全英オープンのライブも気になりますので、コラムのご紹介。何やら身につまされるというか、ルールって何だろうと思わされることが多く、辟易していたところでしたので、「モラル」「モンスター」妙に共感してしまった内容でした。

天声人語 朝日新聞コラム 7/17 http://www.asahi.com/paper/column.html
 ユーモア話をひとつ。電車が毎日のように遅れるので、腹を立てた乗客が駅員さんにくってかかった。「いつも遅れるのだったら時刻表なんか出しておくな」。すると駅員、「時刻表がないと電車が遅れたかどうか分からないでしょう」
▼織田正吉(しょうきち)さんの『笑いのこころユーモアのセンス』(岩波書店)にあった。道理に合わないことで相手をやりこめる詭弁(きべん)型のジョークだそうだ。昔なら笑っておしまいだが、今は笑った後で心配になる。駅員さん、殴られなかっただろうか
▼駅員や乗務員への暴力が止まらない。去年の今ごろも同じ事を書いたが、減るどころか増えた。全国の25鉄道会社で昨年度に計869件は過去最悪だ。むろん笑話のようにやりこめたわけではない。強く出られないのを承知の卑劣な暴力である
▼よく知られたハインリッヒの法則は、一つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、300の異常があると説く。それに倣(なら)えば、一つの暴力沙汰(ざた)の背後には膨大な暴言や嫌がらせがあろう。駅員さんたちは日々、心をこづき回されているのではないか
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 17日は以前からお話ししていましたように、改正臓器移植法の全面施行初日。ニュースを見ていても特に大きな動きは無かったように思いますが、本号では臓器移植に関する記事の特集です。これまで散々コメントをしてきましたので私の拙いコメントは必要無いと思いますので、以下記事の羅列となります。但し昨日の記事で、今回の改正に対し反対する団体の記事がありましたので、ここだけコメント。

 色々な考え方があると思いますので、色々な意見が出てきて当然。しかし「他人の死を待ち望む医療」とは言い過ぎなのではないですか?色々な考え方を排他的にし批判ばかりすることは良くないと思います。ドナーに人権があるように、レシピエントにも人権があります。それを否定してはいけないと思います。


改正臓器移植法の全面施行を前に市民団体が抗議声明 CBニュース 7/16
 
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/28544.html?src=recom
 改正臓器移植法の全面施行を7月17日に控え、法改正に反対の立場を表明している市民団体「臓器移植法を問い直す市民ネットワーク」は16日、厚生労働省で記者会見を開き、「法律の施行に怒りと悲しみをもって強く抗議する」との声明を発表した。
 記者会見には、同ネットワークの川見公子事務局長のほか、脳死と診断された子どもの家族や弁護士ら10人が出席し、川見事務局長が「改正臓器移植法の施行にあたって」と題する声明を発表した。
 声明では、改正法の施行が目前に迫っているにもかかわらず、脳死をめぐる概念が厚労省と日本移植学会など医療現場とで食い違っている点で、「改正法の矛盾が招く現場の混乱は必至」と指摘している。また、小児の救急救命の医療体制が未整備であり、小児の臓器提供に係る問題として「虐待の判別は困難」とする現場の声が上がっている中での法施行に対しては、「不安と憤りを禁じ得ない」としている。このため同ネットワークでは、脳死の概念を改めて見直し、理解を広める活動を推進するとともに、「他人の死を待ち望む医療ではなく、臓器移植以外の治療法の研究・開発を求める」と訴えている。
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子供の国内移植いつ…7歳女児、提供者待てず渡航 読売新聞 7/17
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=28129
 改正法17日施行
 17日に全面施行となる改正臓器移植法。15歳未満の子供からの臓器提供を認め、本人意思が不明でも家族の承諾で脳死移植を可能にする内容だ。
 1997年の法施行後、わずか86例にとどまる脳死移植を増やすことにつながるのか。全面施行直前の13日には「国内ではいつ受けられるか分からない」との理由で、東京都内の女児が心臓移植のためカナダ・トロントに向かった。
 「カナダに行って病気が治るなら頑張る」。中野区の小学2年、古家(こが)菜沙(なずな)ちゃん(7)のこの言葉に、孝一さん(51)、美穂さん(45)夫妻は渡航移植を決断した。「早く気持ちを落ち着かせたい」。15日、トロントの病院にいた美穂さんは電話取材にそう語った。
 菜沙ちゃんは5歳の時に心臓の筋肉が硬くなる拘束型心筋症と診断され、「将来は移植が必要」と医師に言われた。両親は「早く国内で移植が受けられるようになれば」と願っていた。
 翌年、小学校に入学直後の5月に突然の発作で心停止し、緊急手術で一命を取り留めたが、今年4月も容体が悪化し、医師から「余命半年」と宣告された。
 脳死でしか移植できない心臓。改正法施行後、すぐに子供の提供者が現れる保証はない。同級生の親たちが支援に乗り出し、6月から集めた募金は渡航移植に必要な9000万円を超えた。「できれば国内で、という思いはあった。(提供者となる)子供のことを考えると複雑だが、国内でもっと移植医療が普及してほしい」と美穂さんは話す。
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医師不足、小児移植の壁…国内医療施設 読売新聞 7/17
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=28134
救急部門、かけ持ち…臓器提供「対応に余裕ない」
 17日に施行される改正臓器移植法で、15歳以上に限られていた脳死臓器提供者の年齢制限が撤廃される。
 重い心臓病などの小児患者が国内で移植を受けられる法制度が整ったことになるが、臓器提供は果たして増えるのだろうか。
 改正法の施行で、脳死臓器提供の対象施設は大学病院や救命救急センターに小児専門病院が加わり、全国約350施設となる。これらの施設は医療体制が十分とされるが、実情は違う。
 「多くの病院の救急部門は人員や設備が脆弱(ぜいじゃく)だ。小児救急はさらに深刻で、より慎重な判断が求められる臓器提供への対応をする余裕はないだろう」。こう語るのは、有賀徹・日本救急医学会理事だ。
 脳死判定と臓器移植を担うのは主に救急部門の医師だが、救急部門はただでさえ過酷な勤務。医師も慢性的に足りない。
 脳死が疑われてから臓器の摘出が終わるまでにかかる時間は平均45時間。その間は複数の医師や看護師がかかりきりになるため、通常の救急医療への影響は避けられない。まして6歳未満の子どもの場合は、2回の脳死判定の間隔を24時間以上あけるため、その負担はさらに増す。
 先進14か国の乳幼児らの死亡率を比較した報告(2003年)によると、日本では1~4歳児の死亡率が米国に次いで2番目に高かった。有賀理事は「救急医を増員するか、医師に代わって家族に臓器提供を説明するスタッフを配置するなどの対策が必要だ」と強調する。
設備も足りない、小児集中治療室「ある」3割…認定29病院アンケート
 移植医療が成立するには、重症患者が脳死にならないよう、最善の救命治療が施されたかどうかが問われる。しかし、小児の臓器提供施設に認定された小児専門病院29施設を対象にした読売新聞社のアンケート調査では、重症の小児患者に対し、高度な救命治療ができる「小児集中治療室(PICU)」があると答えたのは、3分の1以下の9施設(85床)しかなかった。
 脳死になる恐れのある重症の頭部外傷患者には、体を冷やして神経細胞の死滅を防ぐ「脳低温療法」が効果的だ。特に小児患者の場合、脳低温療法の治療効果を最大限に引き出すには、PICUが欠かせない。PICUで、小児の重症症例に慣れた医師や看護師が24時間体制でケアし、体を冷やすことで起きる合併症に対処する必要があるからだ。
 年間約200人の救急患者を治療している静岡県立こども病院には、PICUが12床ある。脳低温療法によって脳死になる寸前の状態から生還した患者も多い。
 同病院の植田育也・小児集中治療センター長は「重症の頭部外傷でも、すぐに搬送されれば、ほとんどが元気に退院できる」と話すが、こうした病院は一握り。アンケート結果によると、29施設のうち大阪市立総合医療センターなど10施設にはPICUがなかった。残り19施設では157床あったが、うち10施設(72床)は手術後の患者管理などに使用し、重症の外傷患者の治療では使っていなかった。
 愛知県立の「あいち小児保健医療総合センター」ではPICUの稼働は3年後の予定で、それまでは臓器提供はしない。財政状況によっては稼働時期が延期される可能性もある。上村治・副センター長は「子どもの臓器移植を進めるなら、国は体制整備に力を貸してほしい」と訴えている。(東京科学部・小日向邦夫、大阪科学部・山崎光祥)
 提供施設 高度な救急医療体制を備え、脳死判定と臓器提供が行える医療機関。臓器移植法の運用指針に定められ、大学病院や救命救急センター、小児専門病院などが該当。脳死判定のほか、摘出医が到着するまで、臓器の機能を保つため、提供者の全身管理をする役目がある。摘出された臓器は移植を受ける患者が待機する医療機関に運ばれ、移植される。
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小児脳死「対応困難」4割…認定病院、整備遅れ 読売新聞 7/17
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=28137
判定も、臓器摘出も
 15歳未満の子どもからの臓器提供を認める改正臓器移植法が17日に施行される。
 施行を機に臓器提供施設となる小児専門病院のうち、子どもの脳死判定や臓器提供に向けた臓器提供者の全身管理に対応できないとした施設は約4割の12施設にのぼることが、読売新聞社のアンケート調査でわかった。脳死判定ができても全身管理はできない施設もあり、体制整備の遅れが浮き彫りになった形だ。
 調査は、厚生労働省が高度な小児医療ができるとして臓器提供施設に新規認定した「日本小児総合医療施設協議会」の全29施設を対象に先月実施。全施設から回答を得た。
 その結果、脳死判定と全身管理に対応できるのは12施設(41%)のみ。施行日から対応できる施設に限ると5施設(17%)に減った。
 残り17施設のうち、12施設は「院内で合意が取れていない」「自院で対応出来ず、外部の応援も得られない」ことなどを理由に脳死判定や全身管理について対応困難と答えた。3施設は脳死判定はできるが、全身管理については検討中とし、「いずれも検討中」「無回答」がそれぞれ1施設あった。
 一方、改正法は虐待を受けた子どもからの臓器提供を認めておらず、提供施設は提供者が被虐待児かどうか調べることが求められる。アンケートでは、全身管理ができるとした12施設のうち、虐待に「対応可能」としたのは10施設だった。
 臓器を提供した子どもの家族は、その選択が正しかったかどうか後々まで思い悩むことも懸念される。臓器提供を進めるには、こうした面での対応も欠かせないが、アンケートでは家族への「心のケア」に対応できると回答したのは12施設中4施設だけだった。
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【朝日新聞社ニュース 2010/07/16】
 臓器移植 キャッチボール:4 米でもトラブル

 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007160236.html
=================================================
 拡張型心筋症を発症して半年余りの2008年3月、千葉県匝瑳(そうさ)市の大木將嵩(まさたか)君(11)は補助人工心臓をつけて渡米の日を迎えた。
 東京女子医科大病院をストレッチャーで出発。兄妹や親類に見送られ、成田空港を離陸した。機内ではシートを倒して横になり、医師や看護師、技師が見守った。
 滞在するカリフォルニア州立大病院は、ロサンゼルス空港から車で30分の所にあった。
 到着翌日、母親の多香子さん(40)は、病院のソーシャルワーカーに呼ばれた。日系の聖職者が通訳した。お金の事情や家族構成などを聞かれたあと、優しくたずねられた。
 「息子さんを助けたいと思いながら、ドナーを待つことについて、あなたはどう思っていますか?」
 言葉が出なかった。
 何とも言えない気持ちだった。でも、それが移植医療の現実だと感じた。
 「あなたは自分の子を守りたい、と強く願っていいのです。強く願ったことでドナーが現れるわけではないのだから」
 しばらくして、ソーシャルワーカーはこう声をかけてくれた。募金をして渡米していることに罪悪感に似た思いもあった。それだけに「心の底からマサを思っていいんだよ」と言われたようで、涙がとまらなかった。
 数日して、リハビリが始まった。補助人工心臓をつけたまま、座ったり、歩いたり。体力や筋力をつける訓練だった。3月中には屋外まで散歩できるようになった。
 一安心したのもつかの間、6月ごろから8月にかけて、トラブルが頻発した。飲む薬を間違えられたり、停電や故障で補助人工心臓がとまりかけたり。「もう、いい加減にしてください」。度重なるトラブルに、多香子さんは思わず日本語で叫んだ。
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【朝日新聞社ニュース 2010/07/17】
 臓器移植 キャッチボール:5 元気に動く胸

 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007170192.html
=================================================
 千葉県匝瑳(そうさ)市の大木將嵩(まさたか)君(11)は2008年、重症の心筋症で心臓移植するために米国・カリフォルニア州立大病院へ転院した。9カ月目の11月17日深夜、提供者(ドナー)が現れた、と病室に連絡があった。
 明朝午前7時すぎ、移植が決まった。
 「オレ、どうしよ」。落ち着かない將嵩君にスタッフがセレモニーを提案した。シールやビーズで飾った箱に、心臓の形をした手のひらサイズのおもちゃを入れた。そして、手紙も添えた。
 「はじめて野球大会にでたとき、(僕の心臓は)すごくドキドキした。今日までがんばってくれてありがとう。お疲れさまでした」
 そして手術が始まった。胸を開けたり、心臓を取り出したりするたび、待合室に電話連絡が入った。手術開始から8時間がたった。部屋に戻ってきた將嵩君を一目見て、母親の多香子さん(40)は「生きている」と感じた。胸が元気に動いていた。顔をなでた。ぬくもりが伝わってきた。
 翌日からリハビリが始まった。まずは15分座る練習。とる水分の制限がなくなり、さっそくアイスキャンディーをなめた。術後10日目には、散歩の足取りも軽くなった。
 2カ月後、1年ぶりにグラブを手にした。
 病院の芝生広場で、多香子さんに向かって、感触を確かめるように十数球を投げた。そして、青い空に向かって「ありがとうございました!」と叫んだ。
 移植から3カ月後の09年2月に帰国。3月には、1時間だけ登校した。
 「まっつん、席ここだよ」
 「道具、おれの貸してあげるからね」
 1年半ぶりの教室と仲間たち。「キャッチボールができた時もすごくうれしかったけど、学校で友だちに会えたことのほうが、もっともっとうれしかった」と將嵩君。
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0716-550号 【情報】 特集:改正臓器移植法、あす施行 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 梅雨もほぼ終焉に近づき、いよいよ過酷な猛暑が待ち受けております。連休明けくらいから軒並み最高気温30度はオーバーの予想ですが、東京、名古屋あたりでは35度以上の酷暑・・・グラウンド上では50度近くになりますね・・・(--;

 梅雨は終焉ですがまだ大気が不安定な状態で突風や急な豪雨など想定されることですので、災害等には充分にお気を付け下さい。

 明日からは三連休となります。私は三連休とも[野球][手(パー)]三昧・・・とはいえ、仕事も溜まっていますので、野球から帰った夜はお仕事です・・・(--; たまにはゆっくりと過ごしたいものですが、怠け癖がついてもよくありませんので、こんな状態で良いのかも・・・ここからはSSCネタ。
 先週、北河内大会が雨のため順延となりましたので、土曜日に乙訓4回戦とPOP1回戦、日曜日に北河内大会決勝戦、月曜日に南京都大会決勝戦と北部リーグ・・・夜は祝勝会・・・のような段取りです。全勝となるよう祈っていてください[ひらめき]


 今朝のコラムご紹介。主要新聞社5社の中で改正臓器移植法について記載していたものは1社だけ。まずはそのご紹介。しかしここにきてドナー側施設の問題が大きくクローズアップされ、臓器移植の拡大に結び付くのか、非常に疑問です。それと今回の改定について小学校や中学校ではどのように説明されているのでしょう?全くインフォメーションなしでしょうか?非常に難しくデリケートな問題ですので、安易な内容を生徒に伝えて混乱をもたらして欲しくないですし、それならば、まずは日本における移植医療の現状などインフォメーションすべきことは山ほどあると思います。新聞社も○○すべきである、みたいな無責任な言い方をせず、何か案があるなら出してもらえばと思うのですが。これも報道機関の言い回し特徴ですか?

改正臓器移植法 家族で意思を確認し合おう(7月16日付・読売社説)
 
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100715-OYT1T01130.htm
 改正臓器移植法が、あす17日から全面施行される。移植医療の可能性を大きく広げるものだ。
 1997年に施行された臓器移植法は、脳死状態の人から心臓などの提供を受ける際に、国際的にも例のない厳しい条件を課してきた。
 本人が意思表示カードなど書面で提供の意向を示していることが大前提で、それでも家族が反対すれば移植できない。意思表示が可能なのは15歳以上で、乳幼児間の臓器移植は認められなかった。
 施行される改正法は、欧米など多くの国と同様、本人の意思が分からない場合には、家族が承諾すれば臓器の提供を認める。
 この13年間で86例にとどまる脳死移植は、毎年30例以上に増えると推測されている。乳幼児間の移植も可能になる。
 今月13日、東京に住む7歳の女の子が心臓移植の可能性を求めてカナダに向かった。今後はそうした子どもたちにも、国内で移植を受ける道が開かれる。
 ただし、生命力の強い子どもの脳死判定は、大人よりさらに厳密に行う必要がある。親の虐待で脳死状態になった子が、その親の承諾で臓器提供者になることもあってはなるまい。
 厚生労働省は、子どもの脳死判定や虐待可能性の判断について指針をまとめているが、疑問が生じないように厳格な運用が求められる。事後検証も重要だ。
 気になるのは、改正法の内容が十分に周知されていないことである。読売新聞が6月に行った世論調査で、改正法の主要な規定を理解している人は39%にとどまっている。政府は啓発活動に、より一層取り組む必要があろう。
 家族の判断でも移植は可能になるとはいえ、本人の意思がはっきりしていれば、それが第一であることに変わりはない。
 17日以降、運転免許証の裏面に臓器提供意思の記入欄が設けられるほか、新たな意思表示カードもコンビニなどで配布される。
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 今日は医療系ニュースばかりですのでどんどん行きます。

 私この病気に関して何の知識もなかったもので(というか先天性巨大結腸だったか、その位の知識)日本小児外科学会のHPから病気に関しての必要事項を抜粋しました。疑問は全腸管型の場合、正常部分ってどこなの?って素朴なものです。その他として、正常部分を検索するのはどういった方法で?やっぱり生検しかないのかな?とか色々湧いてきます。どなたかお教えいただけますか?

ヒルシュスプルング病 http://www.jsps.gr.jp/05_disease/gi/hirschsprung.html
 ヒルシュスプルング病は,消化管の動きを制御する力を持っている腸の神経節細胞が,生まれつき無いために重い便秘症や腸閉塞をおこす病気です.この病気では腸の神経節細胞が肛門から口側に様々なところまで連続してみられないことが特徴です.消化管の神経節細胞は胎齢5週から12週頃にかけて,食道の口側の端に発生し肛門に向かって順々に分布してゆきますが,この過程に何らかの異常がおこり途中で分布が止まったために起こります.この病気の約80%は,神経節細胞のない腸(無神経節腸管)の長さが肛門からS状結腸くらいまでなのですが,なかには大腸の全部,あるいは大腸だけでなくさらに小腸までおよぶ長い例もあります.
 症状は新生児や乳児の時期にみられることが多いです.生まれつき便が出にくい「便秘気味」のお子さまは大変多いのですが,この病気ではおなかの張りが非常に強く嘔吐を伴うことや,重い腸炎や,腸に壊死や穿孔が起こって危険な状態になることもあります.
 診断は小児の一般的な診察や検査のほかに専門的な検査を行います.それには,(1)おしりから大腸を造影して細くて動きの悪い腸とその範囲を調べる注腸造影検査,(2)おしりの締め具合をはかって,正常であれば肛門の括約筋にみられる弛緩反射がないことをみる直腸肛門内圧測定検査,(3)直腸の粘膜を少し切り取って神経の異常を顕微鏡でみる直腸生検検査,などがあります.
 治療は手術が必要です.神経節細胞のない腸を切り取り,神経節細胞のある口側の正常の腸を引き降ろして肛門とつなげることが基本です.おなかを開ける手術のほか,最近では傷痕を小さくするために腹腔鏡を使って行う方法や,すべての手術を肛門から行う経肛門手術などがよく行われています.手術後に少し便秘や腸炎が残ることもありますので,手術後に排便を行うための訓練をしたり,おしりの機能を調べたりすることもあります.またお子さんの成長と発育が順調に進むよう,長期にわたって外来での経過観察が必要です.


腸の重病男児に初の手術法 正常部分切り、筒状に縫合 共同通信 7/15
 
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010071501001154.html
 石川県立中央病院(金沢市)は15日、生まれつき小腸や大腸で神経機能が失われた「全腸管型ヒルシュスプルング病」の男児(2)に対して、残った正常な部分の腸管に左右から交互に切り込みを入れ縫合、筒状に形成する手術を実施、成功したと発表した。
 この手術法は2003年、米ハーバード大で開発され、腸が短い患者に対してはこれまでも実施例があるが、同病院によると、ヒルシュスプルング病の患者に対して行い、成功するのは世界で初めてとしている。
 ヒルシュスプルング病は新生児5千人に1人の割合で発生。最も重い全腸管型の場合、小腸や肝臓が機能しなくなり死に至る。男児は昨年10月、正常な神経を持つ腸管約20センチに左右から切り込みを入れ、1メートルの長さにし縫合、人工肛門につなぐ手術を受けた。
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 近年「利益相反」という言葉をよく耳にします。以前在籍していた施設では治験や研究が非常に盛んでしたので、耳にタコが出来るくらい聞きました。

 私自身、政策医療臨床検査連絡会の事務局という立場ですので、公明正大な判定をするためには企業との癒着や怪しい関係はもってのほかですので、利害関係のある企業講演に行ってもお金を受け取らない姿勢をこの十数年貫いています。また近年でこそ理解していただける方や協力していただける方が増えてきて、助成研究費をいただいて研究を行うことが出来るようになりましたが、十年間ほどは自費持ち出しで研究や活動を進めてきた経緯があります。研究者に対し鞭ばかりでは当然モチベーションが下がることも予想出来ますが、そこは研究者の信念というかモラルの問題ではないかと思います。ただ苦労を続けてきた者にとっては「うちの会社でちと面倒を見てあげましょうか?」なんて甘い囁きに乗ってしまう気持ちも分からないではありませんが、自身の背中をいつも他人、特に後進の方々から見られているという意識を強く持ち、自身の信念に基づいて行動を起こすしか術がないのでは?と私は思います。

 いずれにしてもバブルは崩壊している訳ですから、公明正大に透明性を持って研究を行わないと、折角の研究に水を差しかねないことにもなりかねません。

利益相反:医学系学会「指針」2割 透明性確保進まず 毎日新聞 7/16
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100716ddm002040065000c.html
 臨床研究の信頼性向上に必要な「利益相反に関する指針」を整備している医学系の学会は、全体の約2割にとどまることが、日本医学会(高久史麿会長)の調査で15日明らかになった。欧米の主要な医学会は同様のルールを持ち、日本医学会は「学会の意識改革が急務だ」と指摘している。
 調査は今年6月、日本医学会に加盟する国内の医学系学会108団体に策定状況などを尋ね、107学会が回答した。
 その結果、利益相反に関する指針を策定済みの学会は21・5%。「今年度中に策定予定」が22・4%、「策定時期は未定」が33・6%だった。指針の有無にかかわらず、臨床研究の結果を公表する際、利益相反があれば自己申告するよう会員へ求める学会は、学会発表で3%、論文発表でも33・6%にとどまった。論文投稿規定に、利益相反の公表方法を明記していない学会も半数近くあった。
 臨床研究の結果は、病気の治療や予防に影響を与える。学会はそれらの結果を公表する場になるほか、治療指針の策定などにも携わるため、学会活動の透明・中立性が強く求められる。半面、大学での利益相反対策に比べて取り組みが遅れているとの指摘がある。
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 さてメインニュースに移る前に、筆休めというか、そのような記事です。

 どのご施設も患者さんの待ち時間について色々と悩みが尽きないことと思います。朝の診療受付から始まって、採血室における待ち時間、診察を受けるまでの待ち時間、支払時の待ち時間などなど、様々なところで患者さんに待っていただくことが多いことかと思います。それこそ豊富なスタッフを雇って患者さん一人に一人ずつなんて対応が出来る訳ないですから、どうしても患者さんの視線は、スタッフの言動などに注目が集まり(何であのスタッフ何にもせずにうろうろしているんだろう?あの口のきき方は何?など)、不快な思いをされる方も多いのでは?と思います。どのご施設でも業務改善に取り組み、患者さんの導線やスタッフ動線の見直し、さらには病院そのものの構造体の見直しなどなど、様々なご苦労をされているのだと思います。でも患者さんの立場でものを考えたら、そんな苦労など関係無い、結果が全て!と思われることも致し方の無いところ。

 以下の記事にもありますように、いかに待ち時間を有意義に過ごしていただけるのか、と視点を変えて検討するしか今のところ仕方ないのかな?とおもいますので、当たり前と言えば当たり前。在籍してきた数施設で同じような問題があり、やはりアメニティの充実で矛先、気分を変えるしか手が無いなと思って色々な提案をしましたが、なかなか私の提案は病院という古典的な封建的なところではなかなかご理解いただけないのが私の経験。固い頭を切り替えないといけないんじゃないのかな?待たせるな[exclamation]ではなくって、楽しんでもらえ[ひらめき]だと私は思います。病院全体を一つのテーマパークとして見るような発想も必要なのでは?

患者はなぜ待ち時間で怒るのか 日経メディカルオンライン 7/16
 
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/honda/201007/515996.html
 日本の多くの病院や診療所に共通する悩みは、患者さんの待ち時間に対する不満をいかに軽減するかではないでしょうか。
 実は、私は院内で患者サービス向上委員会を担当しています。この委員会でも、患者満足度を向上させるため、かねて「いかに待ち時間を短くするか」が大きなテーマでした。つい最近も、待ち時間のストレスを少しでも軽減しようと、外科外来の待合室にテレビを設置しましたが、診察に当たる医師や看護師、さらに受付スタッフなどの数に比して外来患者さんの数は圧倒的に多く、ある程度の待ち時間に対する苦情は仕方がない、と半ばあきらめていました。
 そんな折、たまたま先日の医療制度研究会の会場で『待ち時間革命』(日本評論社)という本を目にしたのです。
 著者の前田泉氏は、外資系製薬会社でマーケティングに従事後、2004年5月にスナッジ・ラボという医療マーケティング会社を設立した方です。著書に『患者満足度―コミュニケーションと受療行動のダイナミズム』(日本評論社)などがあり、全国800カ所の診療所・クリニック、50カ所の病院で患者満足度調査を実施した実績をお持ちです。以下に本書の「はじめに」の一節を紹介します。
はじめに
(前略)
 私の率直な印象では、医療者は待ち時間に対して患者が本当に望んでいることを正しく認識していない。このような状況で、仮に待ち時間対策を実行しても、最初の課題設定がずれていては、患者が満足する解決策には行きつかないだろうと考える。そこで本書では、以下の事柄を、病院の待ち時間に即して考えてみたいと思う。
(1)マーケティングの視点から、消費者心理では待ち時間は品質のシグナルとなり、決して「ゼロにすればよい」というものではないこと
(2)心理学的な視点から、時と場合によって感じる待ち時間の長さが異なること
(3)社会学の視点から、時間の過ごし方の決まり方の違いで、個人にとっての「待ち時間」の意味合いが大きく変わること
(後略)
 私自身も、今までの人生の中で、公共機関や銀行などで長く待たされ、大変イライラした経験を持っています。一方、不思議なことに、子供が小さい頃に一緒に行った遊園地などではあまり待ち時間は苦になりませんでした。その差は何なのかが、本書を一読して簡潔に整理できました。病院の場合、患者が待ち時間で不満を抱く理由は以下の3点だったのです(本書p137より)。
1. 受付時に自分がどれだけ待つのか分からない
2. 待っているときに自分があとどれくらい待つのか分からない
3. 診察がどのくらい進んでいるのか分からない
 少し考えてみると、最近の公共機関や銀行などでは、これらのポイントについて、番号札の配布など、様々な対策が講じられています。病院も努力はしていますが、患者さんによって診療時間が大きく異なることが珍しくないといった特殊性もあります。患者さんから見れば、病院の待ち時間対策はとても満足がいくレベルにまでは達していないのではないでしょうか。
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0715-549号 【情報】 捏造:試験紙忘れ、健診記録を 神戸の予防医学協会、尿検査96人分「正常」 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 今日の午前中、雨は上がったものの、まだまだ予断を許さない状況のようで、7月としては記録的な豪雨に見舞われています。皆さんのところでは如何でしょうか?九州や広島など被害が拡大しているようですが、心よりお見舞い申し上げます。

 さて今日は、神戸学院大学2回生の学生の皆さんが午後より見学実習に来られました。臨床現場を実際に見られて、どのような感想をお持ちになったのか、非常に興味のあるところです。オリエンテーションの中で申し上げたことですが、学生さんに講義などする時、やはり学生さんに理解をしてもらうことが一番大切であるということ、指導者側の独りよがりとなるような講義内容は意味の無いこと、をお話ししました。自分が実際に達成できているかというとまだまだ不完全だと思いますし、不足部分は多々あります。しかしそのことを常に意識して指導に当たることが一番大切なのではないかな?と思います。今日の社説をそのような観点からながめてもらいたいと思い掲載しました。やはり当たり前のことですが、指導者、教育者に資質は必要ですし、「知情意:知識、情緒、意識(意思)」は最も大切なものだと思います。

「35人学級」 国は適正人数のビジョン示せ(7月15日付・読売社説)
 
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100714-OYT1T01218.htm
 公立小中学校の1学級の上限人数を、現在の40人から引き下げる必要がある。中央教育審議会の分科会がそんな提言案をまとめた。文部科学省は「35人」を軸に検討している。
 これまでは、上限を1人でも上回ると二つのクラスに分けてきたが、中教審はこうした画一的な仕組みの見直しも求めた。35人学級で36人になっても、18人の2クラスにせず、36人のまま教員を2人配置することもできるという。
 学級編制の標準見直しは、45人から40人に引き下げた1980年度以来、ほぼ30年ぶりとなる。
 主要教科を中心に、授業時間や学習内容が大幅に増える新学習指導要領の全面実施が迫っている。学力低下、いじめや不登校など教育現場が抱える課題も多い。
 中教審が指摘したように、学級規模を小さくし、教員の目が行き届くようにすることは必要だ。
 心配なのは財源の問題である。35人学級を実現する場合、教員は4万人以上増え、国と地方合わせて年約3000億円が新たに必要になるという試算もある。
 中教審が「恒久的な財源確保に理解を得られるよう努めるべきだ」と言及したのも、厳しい財政事情の折、当然のことだ。
 文科省内には、教員給与に関する国と地方の負担割合を見直す考えや、今後の税制改革による増収分を財源に当て込む期待があるようだが、現実的な道筋が見えないだけに説得力を欠く。
 文科省がまずなすべきことは、義務教育段階での適正な学級人数は何人なのか、というビジョンを示すことではないか。
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 午後3時過ぎから神戸では雷を伴った激しい雨となりました。うちのスタッフからは「雨男君」と呼ばれながらの業務遂行。この激しい雨が数時間も続けば、大変だろうなぁ・・・と実感しました。近年ゲリラ豪雨なる言葉をよく聞きますが、確かに昔は時間100mmなんて考えられませんでした。今は当たり前のように発生します。やはり地球全体が狂ってきているのでしょうね。

的確な情報伝達でゲリラ豪雨に備えを 日本経済新聞社説 7/15 http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A9693819699E3E6E2E2E68DE3E6E2E5E0E2E3E28297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D
 梅雨の末期には南から湿った空気が流れ込みやすくなり、九州北部などで大雨が続いている。今月5日には東京都板橋区で1時間に107ミリという局地的な豪雨に見舞われた。過去に大きな洪水や土砂災害がなかった地域でも警戒を怠れない。
 狭い地域を突然襲うゲリラ豪雨の増加は、都市の上空に熱がこもるヒートアイランド現象が大きな原因とされる。気象庁によると、1時間に80ミリを超える猛烈な雨は2008年までの10年間で年平均18回と、その前の10年間に比べ1.6倍に増えた。夏を通じて起こりやすくなり、梅雨が明けても油断できない。
 ゲリラ豪雨を予測しようと、国土交通省は三大都市圏と金沢市で高性能のレーダーを導入した。250メートル四方に降る局地的な雨まで見分けられるというが、それでも正確な予測は難しい。
 自分の居場所は小降りでも、コンクリートで覆われた都市の河川は上流の大雨で一気に水かさを増す。2年前には神戸市で川遊びをしていた5人が急な増水で亡くなった。被害を減らすには、水の怖さを知って早め早めに避難することが鉄則だ。迅速に避難するには行政が的確に情報を伝えることも欠かせない。
 河川や下水道からあふれた水が地下街に流れ込み、パニックになる恐れもある。こうした都市型災害を防ぐためにも、危険が迫る前の情報伝達や素早い誘導が肝要だ。
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JAXA:開発銀と協力 観測衛星データ、アジア各国へ 毎日新聞 7/15
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100715k0000m040148000c.html
 アジアで発生する洪水や水不足などの予測と被害軽減を目指し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)とアジア開発銀行(ADB)は、日本の観測衛星のデータを活用し、各国に提供する方針を固めた。立川敬二JAXA理事長と黒田東彦ADB総裁が21日、マニラのADB本部で協定に調印する。
 アジア各国では近年、水害などの被害が多発している。しかし、気象予測に必要な観測網の整備が不十分な上、メコン川やガンジス川のような国際河川が多く、国同士の情報共有も遅れている。
 そこで、JAXAは、複数の降雨観測衛星を基に全世界の雨の状況を速報する日本の観測データや、水害や地震など地形の状況を把握できる地球観測衛星「だいち」のデータを活用。ADBが資金拠出して、各国に観測データを防災に役立てるインフラ整備を支援することにした。
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 さて同じJAXAネタをもう一つ。先日のはやぶさ成功により、JAXAを取り巻く環境はかなり大きく変わり、フォローの風が吹いていますね。良いことです。

はやぶさ2:開発検討 総事業費270億円 毎日新聞 7/15
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100715k0000m040082000c.html
 小惑星探査機「はやぶさ」の後継機「はやぶさ2」について、文部科学省は14日、開発計画の検討に入った。計画では14年7月~15年に打ち上げ、H2Aロケットによる打ち上げを含む総事業費は270億円。今後、文科省宇宙開発委員会の部会で資金計画や科学的意義を審議、8月の来年度概算要求までに結論を出す意向だ。
 はやぶさ2は、はやぶさが到着した小惑星「イトカワ」より形成年代が古く、有機物や含水鉱物に富むとされる小惑星「1999JU3」を目指す。小惑星に物を衝突させて人工クレーターを作り地下物質を採取する。19年ごろ地球に戻り採取物質を収めたカプセルを地上に投下する。
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 ここからは医療系ニュースに移ります。まず国際情勢から。

 日本でも結核の汚染地区は現在でも散発的に存在しますが、生活レベルや環境との関連性は大きいですね。北朝鮮に対する支援は人道的に必要でしょうが、これはこれ、それはそれといった線引き、切り分けが必要でしょうね。

北で結核が激増、麻酔なし手術も 無料医療崩壊と報告書 共同通信 7/15
 
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010071501000212.html
 【ロンドン共同】国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは15日、北朝鮮の保健状況の報告書を発表、同国がうたう「無料の医療制度」は崩壊し、結核患者が激増している上、麻酔なしの手術や注射針を消毒せずに使い回すなど、深刻な実態を指摘。国際社会に支援を訴えた。
 報告書は、ここ数年間に国外に逃れた40人余りの元住民や同国で働いた医療関係者らからの聞き取りを基にまとめられた。それによると、1990年代以降、検査や手術に金が必要となり、基本的診察でさえ見返りとして医師に酒やたばこ、食料を渡すのが常態化。このため、街で買える麻薬性の高い鎮痛剤を「万能薬」として服用する国民が多くなったが、当局は最近、これを禁止した。
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 次は記憶に関する話題。認知症など記憶に関する重要な部分として報道特集が組まれ注目されたのが「海馬」。今後の研究成果が期待されるところですね。

遺伝子:DGKβが記憶に関与 岐阜薬科大と神戸大が発見 毎日新聞 7/15
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100715k0000m040170000c.html
 岐阜薬科大と神戸大などの研究グループは14日、脳内にある遺伝子・ジアシルグリセロールキナーゼβ(DGKβ)が記憶や認知機能に深く関連していることが新たに分かったと発表した。正常なマウスとDGKβが欠けたマウスとでは記憶力に明確な差が出たという。15日付の米科学誌「PLoS ONE」電子版に掲載される。
 DGKβは、学習や記憶にかかわる脳の「海馬(かいば)」と呼ばれる部分に多く存在する。細胞内で情報伝達などをする別の遺伝子の働きを調節する機能があることは知られていた。
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 さて本日のメインニュースの前に3篇。

 改正臓器移植法施行まであと2日となりました。朝日新聞社のこの企画、非常に興味を持ってお読みいただいている方も多く、臓器移植に対する認識を含め、国民の大きな関心事の一つとなっています。私も支援したこともありますが、海外移植を受ける際の募金活動。賛否両論様々ありますが、やはり困っている人を助けたい、そういった純粋な気持ちで取り組んでいる方がほとんどだと思います。一部の心無い方々にこういった純粋な気持ちを汚されることのないようにしたいものです。


臓器移植 キャッチボール:1 野球の練習中、突然の失神 朝日新聞 7/13
 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007130285.html
 かけっこが得意で、真っ黒に日焼けした野球少年。千葉県匝瑳(そうさ)市に住む大木將嵩(おおきまさたか)君(11)はそんなイメージがぴったりの少年だ。その將嵩君が、学校のグラウンドで突然失神したのは、2007年8月、残暑が厳しい日だった。少年団で野球の練習中だった。
 母親の多香子(たかこ)さん(40)がかけつけると、意識は戻っていた。夏バテかな。熱中症かもしれない。そんなことを考えながら、多香子さんは救急車に乗った。
 だが、搬送先の病院で予想外の事実を告げられた。超音波検査の結果、急性心筋炎の疑いが指摘された。
 大きな病院への転院が必要になった。当日は土曜日で受け入れ先がなかなか見つからず、100キロ以上離れた東京女子医科大病院(東京都新宿区)に2時間かけて運ばれた。
 女子医大病院に到着した將嵩君はいつも通りの食欲で、苦しそうな様子はなかった。心臓に重い病気があるかもしれない。そんなことは、多香子さんには信じられなかった。
 しかし、8月末には、拡張型心筋症だと診断された。心筋の収縮力が落ちる難病だった。「薬を使いながら、しばらく様子をみましょう」。医師からそう言われ、不安を抱えながら、9月にいったん退院した。
 父親の通照(みちてる)さん(42)はそのころ、將嵩君とキャッチボールをした。さほど強くない球を投げたのに、將嵩君は球の勢いにまけて体をふらつかせた。「やはり、良くはなっていない」。通照さんはそう思い知らされた。
 やがて、学校で1~2時間過ごしただけで疲れで体が動かなくなるようになった。自宅の離れから母屋まで20~30メートル歩いただけで、「フーッ」と息をついた。「風邪とは違う変な感じ」と、將嵩君は感じていた。
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0714-548号 【情報】 膵臓がん:血管修復で増殖抑止 新治療法に…旭川医科大 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 今日はあいにくの雨模様。気分は冴えないですね。梅雨前線の影響で昨晩より、かなり広範囲で大雨洪水警報が発令されている模様ですので、今後、土砂災害には充分お気を付け下さい。これだけの降水があると農作物への影響が気にかかるところですが、以前から私が戯言を言っているように、必要な地域にだけ降水があるように出来る機械の開発を進めてもらいたいですね。昨日のニュースではないですが、近未来的に「水」が大きなテーマとなるでしょうね。


 さて今日の社説ご紹介ですが、久し振りに農業ネタがあったので目ざとく見つけました。医療業界では、医療ユニット、いわゆる大きな組織として単位として取り組むことが非常に重要となってきています。金融業界でも組織の再編成や統廃合は当たり前のこの頃。農業にもこのようなものがあってしかるべきです。そのために、JA、いわゆる全国農業協同組合連合会があるんだといわれる方もおられるでしょうが、本当の意味でのユニット促進には全くなっていません。主たる業務が「販売」ですから。紹介されているようなモデル事業が当たり前となった時に、農業日本の真の再生があるのでしょうね。

社説:農業コンクール 地域の指導者育成を 毎日新聞社説 7/14
 
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20100714k0000m070132000c.html
 第59回全国農業コンクール(毎日新聞社・青森県主催)が青森市で開かれ、同県五所川原市の「豊心ファーム」代表取締役、境谷博顯(さかいやひろあき)さん(59)が毎日農業大賞を受賞した。境谷さんは「地域と共に歩む! 農作業受託や借地を主体とした水田大規模経営」と題して取り組みを発表したが、まず目を引いたのは徹底した規模拡大と効率化の努力だ。
 境谷さんは、津軽平野のほぼ中央に位置する五所川原市でコメ、小麦、大豆を生産しているが、借地や作業受託を含めた面積は約245ヘクタールにのぼる。農林水産省の統計では、日本では主業農家(農業収入が主で65歳未満の働き手がいる農家)に限っても経営面積の平均は都府県で2・9ヘクタール、北海道で25・9ヘクタールだから、突出した大規模農家と言える。
 常勤5人の少人数でこれだけの面積を耕作できるのは、省力化と農地の集約をとことん追求してきたからだ。単に大型農業機械や作物の乾燥・貯蔵施設を導入しただけでなく使い方を工夫し、保守点検なども極力自前で行う。収穫物を検査する手間を省くため、2人の息子は農産物検査員の資格まで取得したという。
 小麦や大豆の栽培は、主にコメの生産調整(減反)に伴う転作分を周辺集落から引き受けたものだが、受託にあたっては団地化(分散した農地を作物の種類ごとにまとめる)を前提にしたという。小規模な農地が複雑に入り組んだ状態を解消し、作業効率を高めるためだ。
 評価されたのは先進的な経営内容だけではない。こうした取り組みをまさに「地域と共に」進めてきた点が大きい。
 自社の利益を追求するなら条件の不利な農地は断り、優良農地だけを集めればいいが、境谷さんはそうしなかった。高齢化が進む現状を放置すれば、耕作放棄地が広がり地域そのものが崩壊していく。そのことに危機感を抱いたからだ。
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 今日も多種雑多な情報が氾濫しておりますが・・・17日から改正臓器移植法施行ということに関連するニュース1題です。これまで持っていた意思表示カードは有効のようですが、内容も異なるので混乱するでしょうね。一本化した方が良いのでは? http://qnet.nishinippon.co.jp/medical/news/kyushu/post_760.shtml

臓器提供の意思表示、新カード配布開始 コンビニなど 朝日新聞 7/13
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201007130431.html
 17日施行の改正臓器移植法に対応する新しい意思表示カードの配布が始まった。東京都千代田区のコンビニエンスストア、セブンイレブン千代田二番町店で13日、全国の店舗に先駆け入り口近くのパンフレットラックに緑色の新たなカードが置かれた。全国の店舗では16日から。・・・続きを読むにはここをクリック 


 さてここからは「白い巨塔」というか何といって良いのか分かりませんが、私自身はこういった権力闘争に無縁でもあり無関心ですので、これまで記事として取り上げるつもりはさらさらありませんでした。しかし権力闘争のなれの果てが医療崩壊では言語道断。同じ医療従事者としてあまりにも恥ずかしい内容でしたのであえて掲載しました。こういった世界もあるのでしょうが、チーム医療とか連携医療とかいったものが空虚に感じます。全くもっておバカな話です。

東京医科大:生体肝移植関連不祥事、「背景に教授対立」 第三者委、可能性指摘 毎日新聞 7/14
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100714ddm041040063000c.html
 生体肝移植の手術後短期間で患者が死亡する事例が相次ぐなど、不祥事が続いた東京医科大(東京都新宿区)の組織運営を検証していた第三者委員会(委員長・郷原信郎弁護士)は13日、手術を担当した第5外科の主任教授と安全管理室長を務めていた麻酔科科長の教授(いずれも当時)の対立などが背景にあった可能性を指摘する報告書を公表した。
 報告書によると、同大八王子医療センター(八王子市)の第5外科は00~07年、52件の生体肝移植を実施。手術後1年の生存率は全国平均が約80%なのに、同センターは約60%と大幅に低かった。しかし、同センターは患者側に全国平均と同じ生存率だとうその説明を行い、手術に同意させていたという。
 第5外科の主任教授は、手術の実質的な責任者に自分の後任と考えていた助教授(当時)を指名した。助教授は京大の医師らの指導を受けながら手術を行っていたが、手術後に短期間での死亡例が相次いだことが院内で問題化。京大の医師は、助教授を交代させることを主任教授に進言したが、後輩の育成を重視した主任教授は応じなかったという。
 さらに報告書は、一部の医師から移植手術の中断を相談された麻酔科の教授が「放っておけ。そのうち墓穴を掘るから」と発言し、事態を放置した--とする証言を掲載。08年に予定されていたセンター長選挙に、主任教授と麻酔科教授の双方が立候補を検討していたことを挙げ、2人の対立が問題解決を遅らせた可能性を指摘した。
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東京医大に医局改革提言…第三者委 読売新聞 7/14
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=27984
不祥事、背景に人事対立
 生体肝移植後に多くの死亡例が出るなどの不祥事が相次いだ東京医科大学(東京都新宿区)で、外部識者による第三者委員会(委員長・郷原信郎弁護士)は13日、学内人事などをめぐる内部対立が、様々な不祥事を招いた背景にあったとして、同大の組織のあり方を厳しく批判し、抜本的な改革を求める内容の報告書をまとめ、田中慶司・同大理事長に提出した。
 報告書は、同大八王子医療センターで行われた生体肝移植で通常よりも高い死亡率で患者死亡が相次いだことや、同大茨城医療センターでの診療報酬不正請求問題などの一連の不祥事について、教授への権限集中や、教授会と理事会などの内部対立が、対応の遅れや混乱の深刻化につながったと指摘した。
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 次の話題は先日もお届けした内容に付随するもの。先日は妊婦さんに対して超音波検査をどの程度実施しているか?といった内容だったかと思いますが、今回は同意なしに超音波検査実施?といったもの。妊娠中の超音波検査は必要かつ不可欠といった私は認識を持っていたのですが、現在の機器精度向上によりあまりにも分かりすぎる?事に対しての弊害とでもいうのでしょうか。難しい時代になりましたね。

妊婦の同意なく超音波検査、6割以上 産婦人科医調査 朝日新聞 7/14
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201007130581.html
 妊婦の同意を取らないで超音波(エコー)検査をしている産婦人科医は6割以上にのぼる――。13日に神戸市で開かれた日本周産期・新生児医学会で学会が会員を調査し、こんな結果が出た。胎児に異常がある場合の対応も意見が割れた。
 超音波検査は、最近は赤ちゃんの心臓病や染色体の状態まで推測できるようになり、結果に悩む親も増えている。
 調査の対象はシンポジウムに参加した産婦人科医や小児科医ら約400人。会場で押しボタン方式により質問に答えてもらった。その結果、産婦人科医(約200人)の66%が超音波検査で妊婦の同意を取っていなかった。口頭で同意を取っていたのは23%、書面で同意を取っていたのは11%にとどまった。
 胎児に異常が見つかり、親が子への治療を希望しない場合の対応についても質問。たとえば、重い心臓の病気では、帝王切開後、すぐ手術すれば命が助かることもある。
 全回答の74%は両親らを説得し、同意を得て帝王切開すると答えた。家族の希望通り通常のお産をすると答えたのは7%、家族の同意なしでも帝王切開するとしたのは2%だった。
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 先ほどのニュースは出産後に注目し、治療を早期に開始すべきか否かといったものにも触れられていた内容でしたが、今度の話題は母体内にいる時の胎児に対して積極的治療を・・・とのもの。以前の施設のトピックですが、さすが日本の循環器医療に関して最先端と思わせた一つに、胎児の超音波診断、治療が挙げられます。いかに施設側が母体管理を含めて総合的に対応できるかに依存しますので、近い将来治験を集約してガイドライン化されることを願っています。

胎児不整脈を薬剤治療 先進医療、国循や久留米大 共同通信 7/14
 
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010071401000025.html
 胎児の心拍数が異常に増える疾患に対し、妊婦に不整脈の薬を投与する治療が「先進医療」として厚生労働省に承認された。国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)が14日までに公表した。
 実施医療機関は同センターのほか、大阪府立母子保健総合医療センター(大阪府和泉市)、久留米大病院(福岡県久留米市)。循環器病研究センターは、入院費など一部に保険が適用できるようになり、患者の負担軽減につながるとしている。
 対象は胎児頻脈性不整脈。正常な胎児の心拍数は1分間に110~160回だが、これが200回以上となり重症の場合、死亡することもある。
 治療は、母体と胎児の状態を細かく把握する必要があり、高度な専門知識が要るという。
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 さて本日のメインニュース。実はこのメールニュース、作り始めたのが午前6時。配信までに12時間を要しました。本日は雑多な医療系ニュースを羅列してしまい、これといったテーマに沿って進めていったわけではなく、流されるままに記事を書き連ね、とりとめもない内容になってしまいました。申し訳ありません。

 数多いニュースの中で何故このニュースをメインに据えたかというと、私の乏しい中での認識では、がんは微細血管などに非常に富んだ状態で臓器そのものの活性を低下させるといったものでしたが、なるほどそういったこともあるんだなぁ・・・と私が興味深かったから。こういった低酸素状態を好むがんはどの程度あるのでしょうね?でもどうやって低酸素状態を好むって調べたんだろう?疑問はいくつも湧いてきます。

【毎日新聞社ニュース 2010/07/14】
 膵臓がん:血管修復で増殖抑止 新治療法に…旭川医科大

 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100714k0000e040032000c.html
=================================================
 旭川医科大などの研究グループは、骨髄細胞を移植してがんの周辺の血管を修復・再生し、血流を改善する新たな方法で、膵臓(すいぞう)がんの増殖を抑えることに動物実験で成功した。がんの周辺で血管が乱造されるのを食い止め、がん細胞を「兵糧攻め」にする従来の治療法とは正反対で、膵臓がんなど治りにくいがんの新たな治療法になるという。13日付の米がん学会誌「キャンサー・リサーチ」電子版で発表した。
 がん細胞が増殖すると、酸素や栄養を運ぶため無秩序に細い血管が増える。近年、薬で血管の乱造を防ぐ治療法が注目され、大腸がんや肝がん、腎臓がんなど、血流量の多い臓器がんに効果がある。
 ところが、同大の水上裕輔講師(消化器内科学)らが膵臓がんを調べた結果、細い血管の乱造が血液の流れを乏しくし、腫瘍(しゅよう)内が酸素不足になり、低酸素状態を好む、膵臓がんなどのがん細胞の温床になっていた。
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0713-547号 【情報】 改正臓器移植法 院内対応策を検討へ 帝京大救急医学講座・坂本主任教授 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 今日はお楽しみ[ひらめき]検査当直・・・ですが、何かと慌ただしくしており、今晩は休めそうにありませんね。恐らくソファーで横になる程度でしょうか?

 このところ、雨に好かれているのか、歩くところ歩くところで雨に祟られます。昨日の朝も病院までの歩く道は大雨、昨晩も自宅に戻るまで大雨。今朝はしょぼしょぼの雨・・・病院に着いた途端ピタリと止む・・・どなたか雨が欲しい人はおられませんかぁ?私が出張サービスいたしますよー[わーい(嬉しい顔)][がく~(落胆した顔)]

 今朝のニュースやコラム、社説に至るまで連立政権はどうなるのか?とか、ねじれ国会だとかそのような話題ばかりが目につきました。皆さんも辟易されているでしょうから、今日の社説、コラムのご紹介はなし。久し振りに宇宙ネタから。ISSは小さな地球と称されていますように、人類の宝です。

シャトル報告会:「ISSは小さな地球」 山崎さんが力説 毎日新聞 7/13
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100713ddm016040199000c.html
 米スペースシャトル「ディスカバリー」で4月、国際宇宙ステーション(ISS)を訪れた山崎直子宇宙飛行士(39)ら7人の乗組員による報告会(宇宙航空研究開発機構主催、毎日新聞社後援)がこのほど東京都内で開かれ、850人が参加した。
 ディスカバリーは日本時間4月7日夕、ISSとドッキングした。アレン・ポインデクスター船長(48)は「宇宙で初めて(山崎さんと野口聡一宇宙飛行士の)日本人2人、(山崎さんら)女性4人が同時滞在した瞬間だった。ISSに滞在中のロシア人も一緒に、英語、ロシア語、日本語でお祝いをした」と明かした。
 聴衆から「宇宙で一番驚いたことは?」と聞かれて、ポインデクスター船長は「初日にアンテナが壊れ、大容量通信ができなくなったこと」。パイロットのジェームズ・ダットン飛行士(41)は「宇宙の暗闇の深さ」、クレイトン・アンダーソン飛行士(51)は「日本の実験棟きぼうの美しさ」と答えた。
 日本には、ISS運用が巨額の出費を伴うことを疑問視する声がある。今回を含め6回の船外活動を経験したリチャード・マストラキオ飛行士(50)は「人類が宇宙空間にISSのような大きな構造物を造る能力は、いつか他の惑星でさらに大きなものを造る時に生かせる」と話した。山崎さんも「ISSは、水や空気のリサイクルシステムを持つミニチュアの地球。ISSの維持技術は地球環境を存続する技術につながる」と力説した。
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 宇宙生活に欠かせないものとして挙げられるのは、空気と水。災害時にもライフラインで一番大切なものともいわれる水ですが、知っているようでまだまだ解明されていない部分がある。不思議ですね。小学校の時、疑問に思っていたことをを思い出しました。学校の先生に聞いても「それはそんなものだから・・・」とお茶を濁されました。「水の体積は何故4℃で一番大きくなるの?」

 私、大人にしては好奇心旺盛ですし、日常生活の中で疑問に感じることも多々あります。私を良く知る人、特に家内や子供たちでしょうが、子供っぽいとか子供みたい・・・といわれる所以。でもこの感覚、一生失いたくないなぁと思っています。

水:科学的特性、先端技術で解明 生命活動への恩恵と多く残る謎 毎日新聞 7/13
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100713ddm016040198000c.html
 暮らしに欠かせない水。ありふれた存在だが、科学的には謎が多く、古くから研究されてきた。私たちが受けている水の恩恵は、その不思議な特性のおかげでもある。残された謎を解き明かそうと、最新の手法で研究が続いている。【野田武】
◆すかすかの構造
 お茶やジュースに氷を入れると自然と浮かぶ。池や湖が凍る時は表面に氷が張る。こうした現象は、氷の密度が水よりも小さい「すかすか」の構造だから起きる。
 通常、物質の密度は、気体→液体→固体の順に大きくなることが多い。
 ところが水の場合は、液体であるセ氏約4度で密度が最大になり、4度以下で小さくなる。製氷器で氷を作ると、水を注いだ時よりも膨らむのは、「すかすか」になった結果、体積が増すためだ。
 また水は、分子の大きさや構造が似通う硫化水素やアンモニアなどと比べると、固体から液体になる温度(融点)がずばぬけて高い。液体から気体になる温度(沸点)も高く、蒸発しにくいことが分かる。つまり、私たちにとって水は安定で扱いやすい物質だ。
◆鍵は水素結合
 ちょっと変わったこの性質には「水素結合」という化学構造が深くかかわっている。
 水分子(H2O)は酸素原子1個と水素原子2個でできており、水素はプラス、酸素はマイナスの電気を帯びている。このため、ある水分子の水素は、隣の水分子の酸素と引き合い、緩やかに結びつく。これが水素結合だ。1個の水分子は、周囲の4個と水素結合している。
 液体の状態では、水素結合によって水分子同士が柔軟なネットワークを作っているが、固体(氷)になると規則正しく並ぶため、空洞が増える。これが「すかすか」の原因だ。
 一方、液体を加熱すると、熱エネルギーによって水分子は動き回ろうとする。しかし水素結合がそれを抑え、自由に動き回れない。だから沸点が高くなるというわけだ。
◆水と氷が共存?
 近年、光や顕微鏡を使って、物質を原子レベルで観察できる技術が確立された。東京大物性研究所(千葉県柏市)の辛埴(しんしぎ)教授(放射光科学)と理化学研究所などのチームは、大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町)で「軟エックス線」という光を使って水の構造を調べている。
 装置開発も含めて10年近い研究から、液体の水の構造は均一でないことが分かってきた。液体特有の水素結合によるネットワークの中に、部分的に氷のような構造が確認できたのだ。その大きさは、1カ所あたりわずか1ナノメートル(ナノは1
0億分の1)。理研の徳島高研究員は「水分子の海の中に、とても小さい氷がいくつも浮かんでいるイメージ」と例える。
 実はこうした状態は100年以上前に予見されていた。エックス線の発見で第1回ノーベル物理学賞を受賞したウィルヘルム・レントゲン博士(ドイツ)。セ氏4度で密度が最大になる現象を説明する仮説として博士は1892年、水を「氷に似た成分と未知の成分からできている」と提唱した。徳島さんらの研究は、博士の仮説を先端技術で証明した。
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 私が小学生の頃、「週刊新潮はただいま発売中です・・・[るんるん]」とテレビから流れてきたら、もう寝る時間だ・・・と反射的に寝ていた気がします。最近の子供は夜更かししますよね。野球小僧たちに聞いても11時まで起きていたとかいうこともよく聞きます。うちはいわば動物「園」ですから小学生は午後9時就寝が決まり。中学生は午後11時。高校生以上は・・・変な時間に寝るなよな[exclamation]早く寝過ぎや[exclamation]・・・が日常的。しかしうちの子たち、あれだけ寝ても、ボーっとしているのは何故[exclamation&amp;question]

夜更かしする子どもたち 教育関係者ら危機感…学校、園で早寝運動 毎日新聞 7/11
 
http://mainichi.jp/life/health/news/20100711ddm013100019000c.html
◇親と一緒に深夜番組、床についても携帯ゲーム…
 朝、ぼーっとしていて先生の話が聞けない小学生。「疲れてる」。外へ遊びに誘っても断る保育園児。そんな寝不足気味の子どもたちが、問題になっている。夜更かしする子どもたちの実態と、早寝早起き運動を進めている保育園などでの取り組み
を探った。【山本紀子】
 「きのうはワールドカップ(W杯)見ちゃって疲れ気味です、よろしくお願いします」。東京都内のある保育園で先月、幼児を連れて登園してきた母親が笑顔で保育士に語りかけた。この日、サッカーのW杯で日本代表が戦いを終えたのは未明の午前1時半過ぎ。あっけらかんと語る母親に、保育士はぎこちない笑みを返すしかなかった。
 夜更かしの原因の一つはテレビだ。午後10時過ぎのお笑い番組や連続ドラマを、「親と一緒になんとなく見てしまう子は珍しくない。親御さんも注意しない」(小学校の養護教諭)。携帯型ゲーム機の普及も大きい。都内のある小学校の校医は「午前中から保健室でぐうぐう寝るのはゲームざんまいの証拠。床についてもベッドの中で遊んでいて、就寝時間は午前0時を回る子もいる」と話す。
 早寝早起きの大切さを各地の保育園で説く鈴木みゆき和洋女子大教授は「ファミコンの普及とコンビニの登場で、就寝時間が遅くなり始めたのが80年代終わり。暗くて怖かった夜が明るく楽しくなり、生活時間がずれ込んだ」と指摘する。
 外食産業の深夜営業や24時間営業のコンビニエンスストアの増加などで、午後10時を過ぎても街に幼児の姿を見かけることは珍しくない。日本小児保健協会の調べでは、午後10時以降に寝る4歳児は80年に13%だったが、00年は39%と3倍になった。
 鈴木教授が幼稚園の教諭らに聞き取りしたところ、遅く寝る子には一定の傾向があった。「無表情で自分の気持ちを表さず、遊びに乗ってくることができない。夜きちんと眠るかどうかが、その子の昼間を決めるのです」
 東京都足立区は08年度から、区内の全幼稚園と保育園で早寝早起き運動を始めた。区が同年度から3カ年計画で始めた子ども施策推進事業に、生活リズム改善も重点目標の一つに加えたためだ。公立保育園の元園長で東京都足立区保育指導担当係長の佐々木恵美子さんは「大人の生活に振り回されて寝不足になった子を何とかしなくてはと思っていた」と語る。
 区立中島根保育園の水久保結花里園長は、「早く寝ましょうと呼びかけても、住宅事情で1人だけ早く寝るのが難しかったりして、保護者から『無理です』といわれることもありました」という。08年の調査では、4歳児29人の平均就寝時間は午後10時10分だった。しかし、園児たちに目標を達成できればシールを張る早寝早起きカードを配ったところ、シールを張りたい一心で、「もう寝る」と親に告げさっさと就寝する子が現れた。その後、平均の就寝時刻は20分早まったという。
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 さてここからは医療系情報となります。

 昨年の新型インフルエンザパンデミック騒動の末、大量在庫を抱えたインフルエンザワクチン。国際的にも大きな問題となりました。今年の動向を予想することは非常に難しいと思うのですが、今季は季節型ワクチンに新型も組み込むんですね。
今年はどうなるのでしょうね???

インフルワクチン供給、今季は5810万人分の見込み 朝日新聞 7/12
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201007120437.html
 インフルエンザワクチンの需要などを議論する厚生労働省の検討会で12日、今季のワクチンは、最大で計5810万人分(13歳以上の接種量で換算)の供給能力が見込めることが報告された。厚労省は医療機関調査などから、この冬の需要を4460万~5340万人分と予想し「十分な供給能力は確保されている」とした。予測する接種率は、乳幼児や小学生が60%、13~64歳が25%、65歳以上の高齢者が50%だという。・・・続きを読むにはここをクリック 


 今日は昨日の遅くになってから色々な情報が飛び込んできましたので、ネタが豊富。どんどん行きますね。

 このニュースを見た時にどんな機序で治療が出来るのかと不思議でした。改めて読んでも不思議。何故衝撃波を当てると微小血管が造成するのでしょう?私はてっきり衝撃波によってどんな機序かは分かりませんがスパスム(攣縮)が抑えられるのか?もしくは血管内の狭くなった部分の柔軟性が向上し、血流が改善するのかと思っていたら全く異なりました。摩訶不思議・・・

衝撃波で狭心症治療 東北大開発…宮城 読売新聞 7/12
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=27872
痛み無く手術不要
 東北大病院(宮城県仙台市青葉区)は9日、狭心症の患者に体外から低出力の衝撃波を当てる新しい治療法を開発したと発表した。
 手術でも治療が難しかった狭心症が、苦痛なく治療できる可能性が開けた。今秋から50人の患者に治療を行う。
 循環器内科の下川宏明教授が中心となり、スイスの医療機器メーカーと共同で新しい治療機器を開発した。弱い衝撃波を心臓の大動脈が狭くなった部分に当てると、その衝撃が引き金となって周囲に細かい血管が作られ、心臓の血流が改善する。衝撃波を体外から当てる治療は尿管結石などで広く行われている。
 2回にわたり計17人の狭心症患者に臨床試験を行ったところ、狭心症の重症度が大きく下がったほか、発作用の治療薬がほとんどの患者で不要になった。
 衝撃波は1回につき200発を50か所に当て、それを1日おきに3回繰り返す。1回3時間ほどかかるが、治療前に麻酔なども必要なく、痛みもまったくないため寝ていれば済む。
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 次はがん破壊ウィルスの話題。この効果が実証され、実用化されれば画期的な治療法ですが、これもどのようにがん細胞にだけ選択的にアタックをかけるのでしょうね?文献調べてみたいと思います。

がん破壊ウイルス、臨床へ 岡山大、放射線治療と併用 共同通信 7/12
 
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010071201000669.html
 岡山大の遺伝子治療臨床研究審査委員会は12日、藤原俊義教授(消化器・腫瘍外科学)らが申請していた、がん細胞だけを標的にして破壊するウイルスの投与と、放射線治療を併用する臨床研究の実施を承認した。
 藤原教授らは、風邪を起こすアデノウイルスに増殖にかかわる遺伝子の一部を組み込み、がん細胞に感染した時だけ増殖の“スイッチ”が入るように改良。ウイルスは大量に増殖し、細胞死を起こしてがんを破壊する。
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 メインニュースの前にもう一つ。

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0712-546号 【情報】 患者を生きる 臓器移植 あなたの隣に 4~6 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 今朝のニュースはご存じのように参議院選挙一色・・・民主党が一人選挙区で大敗とのもの。ま、暗いというか混沌とした話題の前に週末のSSC情報をお届けです。

 昨日は朝からとある高校グラウンドの隅をお借りして、別チームとの合同トレーニング。途中でスコールに遭い午前中で終了となりました。が、選手たち、監督、コーチたちと交流を深められたことは非常に有意義なひと時でした。別れ際には相手チームの皆さんに「決勝戦、頑張れよー」のエール。本当に嬉しかったですね。しかし昨日の北河内大会決勝戦は雨天のため来週に順延。ですから来週は日曜日に北河内大会、月曜日に南京都大会の決勝戦二つとなります。一昨日土曜日の乙訓大会も順調に勝ち進み、これでベスト16。他にも複数大会へのエントリーをしていますので、どれだけ勝ち進むのか楽しみです。私宛にもこのメールニュースやブログを通じて、多くの方々からエールをいただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。さらなる応援を宜しくお願いします[ひらめき] http://osaka.pop.co.jp/ssc


 さて今朝のニュースは参議院選挙一色に近いですね。ワールドカップではスペインがオランダを延長戦の末1対0で下し初優勝ということですが、このニュースは殆ど報道されないほど。しかしドイツの予想ダコのパウル君、3位決定戦も決勝も予想を的中させたようで、これでパウル君の8連勝。独り勝ちですね。

 逆に負けと言えば、民主党が一人選挙区で大敗を喫したとのことで完全なるねじれ国会の再現となりますが、衆議院、参議院が存在する理由や、やはり国会は政策論争だろうと思いますので、政局が不安定になるということは政治屋さんが国民の方を向かざるを得ないわけで、ある意味、国民の意見を反映させやすい状況になるのでは?と素人考えですかね?あまりにも安定政権下では国民不在となりがちな状況でしたのでね・・・ただ海外に対しての影響力等を考えると、難しい問題です。


 コラムと本日の社説をご紹介しておきます。本日は週明けということもあり、医療系専門的な話題は避けておきます(というより私の頭がついてきません)。

天声人語 朝日新聞コラム 7/11 http://www.asahi.com/paper/column20100711.html
 草笛といい草摘みといい、草という字はどこか明るい郷愁を誘う。W杯が大詰めの南アフリカから、小紙記者が「草サッカー」の記事を書いていた。日本の報道陣の即席チームと、大会スタッフらの南ア勢が一戦を交えたそうだ▼サッカーに限らず、草野球も草競馬も、「草」がつくゆえに楽しげで牧歌的だ。〈夏草やベースボールの人遠し〉の句が子規にある。風に乗って歓声が聞こえる心地がする。この「草」について辞書は、本格的なものに準ずる意味だと説明する▼ゆるく楽しむ「草」はいい。だが、プロが「草」のようでは困る。近年のそれは「草政治」だろうか。この4年で首相は5人も代わり、本格政権から遠い。新与党は腰がふらつき、閉塞感(へいそくかん)を取り払えない▼国民は程度に応じた政府しか持てない、と古くから言う。だが先日の小紙に、作家の池澤夏樹さんが「どうも政府のレベルは国民のそれを下回ってきたようだ」と寄せていた。「われわれの実力からすればもう少しましな政府は持てないものか」と。肯(うなず)く向きもおられよう・・・続きを読むにはここをクリック

参院選 民主敗北―2大政党にさらなる責任 朝日新聞社説 7/12
 
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
 菅直人首相と民主党にとっては、極めて厳しい審判となった。
 参院選で民主党は改選議席の54を大幅に下回り、自民党の獲得議席にも及ばなかった。民主、国民新の連立与党としても過半数を維持できなかった。
 政権交代に大きな期待を寄せた民意が、わずか10カ月でこれほど離れてしまった。菅首相と民主党は深刻に受け止めなければならない。
 鳩山前政権の度重なる失政が影を落とし、消費増税での菅首相の説明不足や発言の揺れが大きく響いた。
■短命続きもう卒業を
 民意は、菅首相率いる民主党政権に退場を促すレッドカードを突きつけたのだろうか。
 政権交代そのものが間違いだったという判断を下したのだろうか。
 そうではないと私たちは考える。
 2大政党の主な公約が似通う中で、何を選ぶのかが難しい選挙だった。
 とはいえ比例区の得票では民主党が自民党を上回り、非改選議席を加えれば、なお第1党だ。有権者は民主党に猛省を迫ったが、政権を手放すよう求めたとまではいえまい。
 民意は一方で自民党を復調させた。ようやく実現した「2大政党による政権交代のある政治」をさらに前に進め、鍛え上げるよう背中を押したととらえるべきだろう。
 菅首相は選挙結果を受け、続投を表明した。一層の緊張感を持って重責を果たしてもらいたい。
 日本では、「第二院」である参院選の敗北により首相が交代させられる事態がしばしば起こってきた。
 よほどの惨敗ならやむを得ないとしても、短命政権が相次いだ大きな要因だ。それは腰を据えた政策の遂行を妨げ、国際社会での存在感を著しく損なってきた。もう卒業すべきだろう。
 そもそも参院選は「政権選択選挙」ではない。
 自民党一党支配の時代、有権者は総選挙で自民党を支えつつ参院選では時の政権の失政を厳しく裁いた。両院の選挙を使い分け「永久与党」を巧妙に牽制(けんせい)してきたともいえる。
 政権交代時代を迎えた今、参院選のそのような機能は見直していいはずである。政権の枠組みの変更や首相交代はあくまで総選挙を通じて、という原則に立ち返るべきだろう。
■「ねじれ」乗り越えて
 参院選の結果、衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」が再現する。
 自公政権とは異なり、与党は衆院で3分の2以上の議席を持たないから、参院で否決された法案を衆院で再可決できない。「真性ねじれ」である。国会運営は困難を極めるに違いない。
 菅首相は政策課題ごとに野党に協力を求め、合意形成を探るパーシャル(部分)連合を目指す考えを示した。
 自民党の谷垣禎一総裁は早期の解散総選挙を求めており、実現は難しいかもしれないが、方向性は正しい。
 新たな連立相手を探す動きがでてくる可能性もある。安易な連立組み替えに右往左往すべきではない。
 野党を話し合いの場に引き出すためには、鳩山前政権での強引な国会運営を反省することが欠かせない。
 民主党内には多数決偏重を戒め、議論を練り上げるプロセスを重くみる「熟議の民主主義」を唱える向きがある。それを実践する好機である。
 ねじれ国会を頭から否定する必要はない。賢く妥協し、納得度の高い結論を導く。そんな可能性も秘めていることを銘記したい。
 自民党にも注文がある。
 昨夏までのねじれ国会で民主党など野党は「『直近の民意』は参院にある」と主張し、自公政権を徹底的に追いつめようとした。当時、民主党の対応を政局優先と厳しく批判した自民党が今度は逆の立場に立つ。
 反対ありきではなく、適切なチェック機能を果たす「責任野党」の見本を示してほしい。
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 さて地球規模で考えると、今回の参議院選挙よりももっと重大な問題は、米メキシコ湾沖の原油流出事故かもしれません。ようやくめどが立ったとのことですが、すでにかなりの環境を汚染してしまった状況下ですが、今後どのように汚染されたエリアを元に戻すのかが課題でしょうが、完全に元に戻るにはそれこそ何百年以上かかるのだろうと思います。もしかしたら人類が滅亡しないと環境は元に戻らないのかもしれませんね。

米原油流出:油井封印へ 吸い上げ口の交換始まる 毎日新聞 7/12
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100712k0000m030107000c.html
 【ロサンゼルス吉富裕倫】原油流出が続く米メキシコ湾沖の海底油田事故で、石油メジャーの英BPは10日、油井上部に取り付けた吸い上げ口の交換を始めた。成功すれば流出原油の全量を回収することができるようになるという。
 6月初め、切断したパイプの上にかぶせた吸い上げチューブ付きのふたは、すき間から原油が漏れだしていた。今回は切断パイプを噴出防止装置の取り付け部から外し、新たに漏出口のサイズに合わせた吸い上げ口を装着し原油の漏出を防ぐ。
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 さて最近大人気と評判のこの商品。これは通勤時に良いかも。でもスーツに合うこういったシューズは販売されないんですかね?あったら買うかも・・・

履いて歩くだけ「シェイプアップシューズ」が人気 読売新聞 7/10
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=27847
 自然に筋トレ、脂肪を燃焼
 履いて歩くだけで高いカロリー消費が期待できるとされる「シェイプアップシューズ」の人気が高まっている。
 ファッション性の高いものもあり、オシャレに手軽にダイエットに取り組む女性が増えているのかもしれない。
 シェイプアップシューズは、立っている時や歩行時に、不安定になるような構造にわざと作ってある。履いて歩くと体が自然にバランスを取ろうとして、背筋やお尻など普段使わない筋肉を使うため、脂肪の燃焼が高まる仕組みだ。かかとが深く沈み、砂の上をはだしで歩く感覚に近い。
 昨年米国でスケッチャーズやリーボックなどの靴大手が発売したところ、売り上げが急増。日本でも昨年の両社の販売開始後、ウオーキングブームの波に乗って人気に火がついた。
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 今週土曜日より改正臓器移植法が施行されます。臓器移植の連載を3つ続けてお届けします。今日はこれにて終了・・・

【朝日新聞連載 2010/07/09】
 臓器移植 あなたの隣に:4 摘出、これでよかったのよね

 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007090358.html
=================================================
 昼前から、藤田保健衛生大病院(愛知県豊明市)の加藤庸子(かとうようこ)教授(脳神経外科)らのチームによって、夫(当時57)の1回目の法的脳死判定が始まった。
 すべては説明された通り進んでいた。
 だが、控室で待つ愛知県の女性(56)には恐ろしく長く感じられた。長男(24)がそばにいてくれることに感謝した。
 家族のそれぞれが、夫のこと、父のことを考えていた。
 夫は自然が好きだった。休日は、登山や庭造りを楽しんだ。引退したら、自然にかかわる仕事をしたい、と言っていた。
 物に執着がない人で、贈り物をもらった記憶がない。「結婚指輪も私が買ったっけ」。ふと、そんなことを思い出していた。
 長女(28)は父が大好きだった。ジャズをよく聴き、おしゃれで、同年代の男性よりも若く見える父が、自慢だった。
 いろいろな話をした。本や映画の感想を語り、議論した。かっこよく生き、かっこよく死にたい。いつも笑って話していた。
 病院の移植コーディネーターの女性が、たびたび控室をのぞいて、声をかけてくれた。
 「ご家族のお気持ちが変わったら、いつでもやめられますから」「心配や気になることがあれば、何でもおっしゃってください」
 ひどく疲れていたが、決意が揺らぐことは一度もなかった。
 深夜、死亡が宣告された。
 家族だけの時間をとってもらった。「お父さん、変わらないね」。長女は次女(26)と話した。手は温かく、人工呼吸器のおかげで胸は規則正しく上下していた。
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【朝日新聞連載 2010/07/10】
 臓器移植 あなたの隣に:5 移植患者の言葉にはっとした

 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007100201.html
=================================================
 愛知県の女性(56)は、夫(当時57)が亡くなってから少したって、臓器を提供したことを、義母に話した。
 じっと聞いていた義母は、「いまも人の役に立っているんだね」と言って泣いた。
 その秋。藤田保健衛生大病院(豊明市)の移植コーディネーターの女性から、同じ体験をしたドナー(臓器提供者)家族の会があると聞き、参加してみた。周囲の心ない言葉に傷つき、提供したことを悩んでいる家族がいると、そこで知った。
 自分も家族も、夫の死を悲しんでいる。でもそれは愛する肉親を失った悲しみで、臓器の提供を後悔することはない。後悔があるとすれば、心臓と肺を提供しなかったことだ。提供していれば、もっと多くの命を救えたのに。でも、当時は精いっぱいの選択だった。
 まもなく、臓器移植法の改正論議が報道されるようになった。注目したが、議論はそれぞれのドナー家族の気持ちとは離れた所で交わされているようで、空虚に感じられた。
 今月、新しい法律が施行される。だが、社会全体が変わらなければ、何も変化しないのではないか、と思う。
 長男(24)は大学を卒業し、地元の会社で働き始めた。次女(26)は結婚し、子どもが生まれた。この春、義母を84歳でみとり、大きな役割を終えた気がする。
 長女(28)は時々、市民や学生向けに体験を話す。
 ある講演会で、長女は移植を受けた患者と一緒になった。ドナー家族にお礼の手紙を書きたかったが、自分が元気なのはドナーが亡くなったからで、喜びをあまり表してはいけないのではないかと悩み、なかなか書けなかったこと。そして、「待機患者はドナーを待っているのではなく、ただ、病気が治ることを願っているのです」という言葉にはっとした。
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【朝日新聞連載 2010/07/11】
 臓器移植 あなたの隣に:6 情報編 「提供する、しない」話すのが重要

 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007110166.html
=================================================
 今月、改正臓器移植法が本格施行されると、本人の意思がどうだったかわからなくても、家族の承諾があれば、脳死の人からの臓器提供ができるようになる。
 これまでは、提供する意思を意思表示カードなどで残しておく必要があったが、必ずしも書面は必要でなくなる。提供しない意思を明らかに示している人以外は、臓器を提供するかしないかの決定は家族に委ねられる。
 カードも新しくなる。従来は(1)脳死で提供(2)心臓死で提供(3)提供しない、を選んで○をし、提供したい臓器に○をした。今後は(1)脳死、心臓死どちらでも提供(2)心臓死に限って提供(3)提供しない、のいずれかを選んで、提供したくない臓器に×をつける。運転免許証や健康保険証にも欄が設けられる。
 臓器移植への理解を進める活動をする「Gift of Lifeプロジェクト」委員会(委員長=寺岡慧〈てらおかさとし〉日本移植学会理事長)は4月、20~60代の男女千人にアンケートした。法改正について内容を含めて知っている人は4%。臓器を提供する、しないという意思を持つ人は約3割で、そのうち家族にも伝えている人は約半数だった=図。
 同委員会は「一人ひとりが、臓器を提供する、しない、という意思について考え、家族と話し合ってほしい」と呼びかける。
 「患者を生きる あなたの隣に」で紹介した家族は、日頃から提供者(ドナー)と話していたことが重要だったという。カードは家族の気持ちをまとめるのに役立ったが、本人がどう考えて書いたかがわからなければ確信を持てなかったかもしれない、と話す。
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0709-545号 【情報】 小児脳死判定、臓器提供病院の3割が「不可能」 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 申し訳ありません。本記事、7/9中にUPするつもりでしたが、仲間との飲み会のためUP出来ず、今になってしまいました。本記事、昨日書いたものとご理解いただきお読みください。


 今日は朝からどんよりとしたお天気。大阪から神戸に向かうにつれ天候が悪くなっていること、雨の切れ間を実感しました。神戸は出勤時既に雨が降っていましたので、最寄り駅に着いて、さあこの間購入した傘を差そう!としたら、何やら変・・・一本のピンが外れてる・・・些細なことで余計に憂鬱となりました。初期不良だから取換えてくれるかな?

 さてワールドカップも3位決定戦、決勝戦を残すばかりとなりました。今回のワールドカップでは占いダコが有名になりました。偶然が重なったものなのか、それとも恐れられていた者の実力発揮というところか定かでありませんが・・・それにしてもやっぱり世界最高峰ともなると本当に素晴らしいプレーが続出しますね。見ていて気持ちが良いです。ライブでは眠気も吹っ飛び・・・ませんが・・・(--;

 見ていて気持ちいいと言えば、今週末、SSC野球小僧たちは、土曜日乙訓3回戦、日曜日は北河内大会の決勝戦・・・決勝戦はナイターで行いますので、ご近隣の方がおられましたら、夕涼みがてらお越しください。龍間運動公園という球場で18:30プレイボールです。これが終わっても次週19日(月)は南京都大会。しびれる刺激に酔いしれ、余韻に浸りたいと思います。


 さて本日のコラムご紹介。参議院選挙も大詰めとなりました。この頃、ついつい自分の職場やそれを取り巻く環境などと色々な記事などと対比させたり重ね合わせて見たりしてしまう悪い癖がつきました。でも身近に感じられるし、分かりやすくなるんですよね。

 定数削減問題ですが、必要なものは必要と逆に何故言えないのでしょう?私は国会議員を減らしたからといって政治が良くなるとは到底思えません。我々の業界でもそう。業務改善をしっかりと行って無駄を省くのは当然のことですが、必要なものまで削られている気がしてなりません。事業仕分けは必要ですが、机上で何が分かるんだ?と現場におられる方々は思っているんじゃないでしょうか?数字は客観的判断材料の最たるものでしょうが、数字だけで見えてこないものも多々あります。人にかかわらなければいけない職業は特にそう。現場の実態をもっと把握したうえで判断してもらいたいものです。私は非常に不満。

余録:国会議員の定数問題 毎日新聞コラム 7/9 http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/
 政権党と野党第1党がともに消費税増税の必要性を唱えている。その一方、国会議員の定数問題では少なからぬ政党が具体的な数字を挙げて減らす人数を競い合っている。新しい選挙風景である
▲ところで、日本の国会議員は多いのか少ないのか。衆院1議席あたりの人口を欧米諸国の下院と比べると、日本の26万5000人に対し英国とイタリアが9万5000人、フランス10万9000人、ドイツ13万2000人で、米国が73万人だ(国立国会図書館調べ)。日本が多いとはいえない
▲それなのになぜ「定数削減」のスローガンが出てくるのだろう。マニフェストを見ると、参院定数40程度削減と衆院比例定数80削減をうたう民主党は「まず、政治家自らが身を削ることで、国民の信頼を取り戻します」と宣言している
▲衆参両院の議員を3年後に1割、6年後に3割削減するとしている自民党も「政治・行政への信頼を取り戻します」と書いている。共通のキーワードは「信頼を取り戻す」だ。しかし、政治への信頼は議員の数を減らしただけで取り戻せるものではもちろんない
・・・続きを読むにはここをクリック


 さて先の事業仕分けで必要無しとも判定評価された科学技術に関する話題。国民の反感を買ったら手のひらを返したように弁解する姿を見てしまうと、現場の苦労や将来性を見ずに現状数字だけで判断したと思われても仕方ないのでは?このようなことでは、海外からますます馬鹿にされます。日本の技術は凄いんです!

知りたい!:光を帆に受け金星へ 「宇宙ヨット」イカロス、世界が注視 毎日新聞 7/8
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100708dde001040004000c.html
◇開発はJAXA若手陣
 世界初の宇宙ヨット「イカロス」に関心が集まっている。海外メディアが詳報し、インターネットの簡易投稿サイト「ツイッター」では、ゆるキャラ「イカロス君」が約3万4000人のフォロワー(閲覧者)を獲得。小惑星探査機「はやぶさ」に続く新しいアイドルになれるか?【山田大輔】
 イカロスは5月21日に金星探査機「あかつき」と一緒に打ち上げられた。イカロスの主な任務は宇宙ヨットの航行技術の確立で、6月10日に最大の難所だった帆(14メートル四方)の展開に成功。現在、金星に向かって航行している。
 宇宙ヨットは、ごくわずかな運動エネルギーを持つ光の微粒子を帆に受け止めて飛ぶ。帆の厚さは0・0075ミリ。台所用ラップの10分の1以下で一見、セロハンのような薄い膜だが、携帯電話の電子基板と同じ素材で、宇宙空間の強い放射線にも10年以上耐える。
 米国が過去3回打ち上げに失敗するなど開発が難航してきただけに各国の関心も高く、米誌タイムは「はやぶさ」とともに「ウォークマンを発明した国が、テクノロジーの開拓者のイメージを取り戻した」と報じた。英BBCテレビは「日本、帆の展開に成功」と伝え、打ち上げ時に折りたたまれた帆の広げ方まで図解で詳報。「オリガミヨット」と巧みさをたたえた英情報誌もあった。
 相模原市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所。はやぶさチームの隣にイカロス運用室はある。約20人のメンバーの半分は大学院生、最年長は36歳の森治チーム長と非常に若いチーム。メンバーふんするイカロス君はツイッター
で頻繁につぶやく。「はやぶさ兄さんみたいに頑張るからね」「今日はあまり忙しいことしないみたいー」「金星まではまだまだあるねぇ」などなど。携帯電話のストラップや風呂敷などはやぶさと組み合わせたキャラクターグッズの企画も進行中で、6月下旬には手作りアニメ「イカロス君の大航海」もインターネットで公開した。
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 ここからは医療関連情報を二篇。臓器移植連載物を一篇お届けします。

 年齢を積み重ねていくと非常に気になるのが骨密度。宇宙滞在が長くなると骨密度が低くなることもよく知られていますね。Id4が骨芽細胞の分化を促進、脂肪細胞の分化を抑制するということは、ダイエットなどにも応用可能ということなのでしょうか?・・・短絡的で申し訳ありません。

骨形成促進のタンパクを特定 粗しょう症治療手掛かりに 共同通信 7/9
 
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010070801001110.html
 埼玉医大ゲノム医学研究センターの岡崎康司教授(分子遺伝学)の研究チームは、「Id4」というタンパク質が骨の形成に重要な役割を果たすことを突き止め、9日付の米科学誌プロス・ジェネティクス電子版に発表した。
 岡崎教授は「Id4を活性化する物質が見つかれば、骨粗しょう症の治療や新薬につながる大きな手掛かりになる」と話している。
 岡崎教授によると、骨髄の幹細胞は骨を作る骨芽細胞と脂肪細胞に分化するが、骨粗しょう症患者は分化が脂肪細胞に偏るため、骨がもろくなるとされる。
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 さて次の話題。妊娠中の超音波検査については複数回実施するものだと思い込んでいました。昔、私が妊婦さんに対しての超音波検査を行っている頃には、現在ほど解像度が良く無く、具体的なものでいえば、性別の判定を行ったり、明らかな先天性異常が見付けられたりのレベルでした。ですから羊水検査や染色体検査は良く実施されていました。今の機械は凄いですよね。3Dで見えるんですから。あまりにも見え過ぎて情報が多々ありますから、昔とは違う問題が出てくるんですね。でも結構な数の超音波診断装置が配備されているんですね。1台数千万円とかなり高価なのに・・・

妊婦のエコー検査、同意得て実施は半数 医療機関調査 朝日新聞 7/9
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201007080625.html
 もともとは安全で健康な出産のために赤ちゃんの発育状況を確認する超音波検査(エコー)。最近は染色体の状態まで推測可能になり両親が深刻に悩む例も増えている。しかし、妊婦の同意を得て検査している医療機関が半数程度にとどまることが、日本周産期・新生児医学会倫理委員会の調査でわかった。同学会は13日、神戸市で開く学術集会で結果を発表し、検査や結果告知のあり方の議論を始める。
 同学会倫理委員会は、安全な妊娠・出産に必要な超音波検査の性能が向上して、染色体異常まで推測できるようになっているため、医療現場での実態を知るために調査した。今年2月、地域の産婦人科医会の協力で東京都や大阪府など4都府県の産婦人科医を対象に調査を実施。170人から回答があった。62%が診療所の医師だった。
 通常の超音波検査で、書面で同意を取っていると回答した医師は7人(4%)、口頭同意は44%で、合わせても半数ほどだった。同意を取っていない医師は42%、無回答が10%だった。
 人工妊娠中絶手術が受けられる妊娠22週未満の超音波検査で、胎児に明らかな異常がある場合、72%の医師が「すぐに専門機関へ紹介する」と答えた。染色体異常は羊水検査をしないと確定診断できず、20%の医師は「羊水検査を勧める」
と回答した。22%の医師は、「人工中絶という選択肢があることを説明する」と答えた。
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 朝日新聞「患者を生きる」の連載物です。

臓器移植 あなたの隣に:3 望めぬ回復 決心の時 朝日新聞 7/8
 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007080302.html
 やはり、だめなのか。愛知県の女性(56)は、くも膜下出血で倒れ、藤田保健衛生大病院(豊明市)に入院した夫(当時57)の容体の急変に、肩を落とした。
 脳神経外科集中治療室(NCU)の一隅にベッドは置かれていた。
 長女(28)は毎日、仕事後にかけつけた。手を握り、声をかける。最初のうちは反応はなくても、確かに聞こえていると感じた。
 ある時からそれが変わった。「あれ?」。触れた感触が違う。つめや皮膚の衰えが目立ち、顔も足もむくんでいた。
 主治医の西山悠也医師から呼ばれたのは、そのころだった。女性と長女が部屋に入ると、西山医師と女性が1人座っていた。
 再出血で脳のダメージが広がったこと、もう回復は望めないこと。「残念です」。西山医師の厳しい言葉に、涙があふれたが、すべてを理解し、うなずいた。
 続いて、西山医師の隣の女性が話し始めた。「こうした場合、臓器の提供という方法がありますが……」。隣の女性は病院の移植コーディネーターだった。我に返った。
 それまで、傍らで夫を見つめているのが精いっぱいだった。あれほど、いつも話していたことなのに。いまがその時だと感じた。
 「夫は、カードを持っています」
 急いで家に戻ると、カードはいつもの場所にあった。病院の診察券と一緒に置いてあった。日付は「平成11(1999)年2月」。
 日本臓器移植ネットワーク中日本支部から来たコーディネーターの朝居朋子(あさいともこ)さんに、脳死判定や臓器提供について説明を受けた。
 「ご家族でよく相談してください」
 家族の気持ちは一つだった。
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 さて本日のメインニュースに移ります。改正臓器移植法施行まであと僅かですので、臓器移植関連情報が多くなること、ご了承ください。

 このニュースを見て、非常に衝撃的というか、臓器提供病院は全て脳死判定を行えるもの、必要要件に含まれていると思い込んでいました。記事にも書かれていますように、これはドナーが発生したとしても各施設で対応が異なること必至ですね。
 成人に比べて判定に際し時間がかかること、社会的なコンセンサスがまだまだであること、等の問題は予想していました。そこに虐待などの要素が加わればさらに困難な問題となるのでしょうが、虐待などの判断に際しては、警察との連携が必要となる気がします。このあたりは触れられていませんけど、どうなんでしょうね?


【CBニュース 2010/07/08】
 小児脳死判定、臓器提供病院の3割が「不可能」

 
https://www.cabrain.net/news/article/newsId/28447.html
=================================================
 7月17日の改正臓器移植法の全面施行を前に、小児の脳死判定や臓器提供をめぐる課題をテーマにした講演会が8日、北里大学(神奈川県相模原市)で開かれた。講演した横田裕行・日本医科大大学院侵襲生体管理学教授は、今回の法改正で15歳未満の脳死下での臓器提供が可能になることに関連して行われた、臓器提供側の病院の受け入れ態勢についてのアンケート結果を紹介した。それによると、改正法のガイドラインに規定された施設要件を満たしていても、そのうち約3割の病院が脳死判定を「不可能」としており、横田教授は「改正法が施行されても、病院の移植への対応には温度差があるだろう」と述べた。
 横田教授は、改正法の施行後に小児ドナーに対応する全国の病院345施設を対象に厚労省が行ったアンケート調査の結果を紹介した。アンケート調査は、昨年9月から10月にかけて行われ、184施設から回答が得られた。
 それによると、小児の脳死判定は可能かどうかを尋ねたところ、「可能」が53施設だったのに対し、「不可能」が57施設、「どちらともいえない」が74施設だった。また改正法では、脳死状態になった原因が虐待と判明した場合には、臓器提供を見合わせなければならないが、病院内に虐待を受けたかどうかを判定する体制が整えられているかとの質問には、「整備されている」が73施設だったのに対し、「特別な体制はない」が79施設と、前者を上回っていた。
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0708-544号 【情報】 O157 夏を中心に年4000人前後感染… [kensa-ML NEWS 【情報】]


 今朝の天気予報で「今日は暑くなりますよぉ・・・[あせあせ(飛び散る汗)]」と予報士のおじさまが今にも汗がこぼれそうになりながらお話されているのを見て、さすがに上着は着れませんでした。昨日も上着を持ってはいたのですが、殆ど着なかった状態。ここまでよく我慢したでしょう?もう良いですよね?って誰に話をしているのか分かりませんが、今日も宜しくお付き合いください。

 昨日は七夕の夜ということで各地各種のイベントが繰り広げられたことでしょう。私は家のベランダから夜空を眺め、もの思いにふけり・・・のはずだったのですが、お二人の方から何やら面白いメールが次々と来るもんですから、センチメンタルな気分はぶっ飛んでしまいました・・・内容は、おっさん同士のまどろみとでも申しましょうか・・・ここではお話しできませーんって内容です。(--;


 さて先日帰還したはやぶさカプセルの続報ですが、複数の微粒子が見つかったとか。今年の夏休みは時間があったらJAXAに行きたいなぁ・・・って思っています。

小惑星探査機:はやぶさカプセル内、微粒子さらに数十個 毎日新聞 7/8
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100708ddm012040014000c.html
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7日、小惑星探査機はやぶさのカプセル内の微粒子を回収し、記録する作業を開始したと発表した。カプセル内には、これまで確認された微粒子のほか、より小さな微粒子数十個があることも分かった。いずれも小惑星の物質かどうかは不明。


 今日のニュース内容は非常にバラエティーに富んでいて、途中、話の展開というか、関連性を持って繋げるということが困難かもしれません。ま、行き当たりばったりのニュース配信が特徴ですから、ご勘弁くださいね。

 ではまず、世間を騒がせている相撲界の話題から。

 これって「人の振り見て我が振り直せ」の教訓かな?って思います。恐らく医療業界も他の業界の方々からみたら、何やっとんねん?と思われていることは多々あるでしょうし、我々も「我々の業界のことは」とか「他職種に分かってたまるか」みたいなこと思っていませんかね?

 いずれにしてもこの相撲界「懲りない面々」といった古いフレーズが頭に浮かんでくるほど。改革は一気にやってしまわないと改革にはならないでしょうし、その自浄作用が働くであろう期待感は全くありません。外部の目に晒されることこそが、浄化の第一歩じゃないですか?それは医療業界も全く同じです。変えたらダメな部分、変えないといけない部分の切り分けをしっかりと外部の方々にしてもらわないと、再生・浄化なんてありえない、そんな気がします。
 「人の振り見て我が振り直せ」

余録:相撲界の危機と中継放送 毎日新聞コラム 7/8
 
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/index.html?link_id=OE001
 昭和初めの相撲界の沈滞は目をおおうものがあった。早慶戦など野球人気が高まるのに対し、看板の常ノ花・宮城山の両横綱の取組も客席の空きが目立った。資金難で力士の退職金支払いも滞り、元小結の訴訟が注目される始末だった
▲そんな時に舞い込んだのがNHKの前身、東京中央放送局からのラジオ中継の要請だった。「放送を許せば、寒い思いをし、木戸銭を払って両国まで来る客がさらにいなくなる」--大方の年寄たちは顔をしかめたという
▲だが、六代目出羽海は「ラジオで好勝負を耳にした人は国技館にも来る」と主張、ほとんど独断で中継を許可した。背景には「このままでは相撲は消滅する」という強い危機感があったという。出羽海の予想通り、場所は後半には大入りとなり、相撲の人気は再生した
▲振り返れば、窮地の大相撲を救った中継放送である(NHK編「20世紀放送史」)。いわばそれ以来の大相撲の大ピンチといえるのだろう。NHKは大相撲名古屋場所の生中継を取りやめるという発表にあたり、「100年に1度の危機だ」と相撲協会の改革を促した
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 さてここからは医療関連情報です。

 感染症に関する国との和解協議はなかなか難航していますが、双方の主張も理解できます。しかしながら隔たりのある部分は「因果関係」という部分で、かなり難しい状況下にあったということ、具体的な一例としては、現在では当たり前となりつつある遡及調査といった認識が当時無かったことがこのような事態に発展したということですが、これは致し方の無いところ。柔軟な国の対応が必要だと私は思います。その他、昨晩も特番していましたが、ポリオなどもかなり大きな社会問題としてクローズアップされていますね。

B型肝炎訴訟:初の和解協議 国の救済対象、限定的 予防接種記録求める 毎日新聞 7/7
 
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100707ddm041040081000c.html
 B型肝炎訴訟の初の和解協議が6日、札幌地裁(石橋俊一裁判長)であり、国側は救済対象について、母子手帳などで集団予防接種を受けた記録が残り、両親の血液検査結果などで予防接種以外の感染原因を具体的に否定できる感染者に限定する考えを示した。原告の中には母子手帳などの記録がない感染者もおり、実質的に一部は救済されない内容。原告側は「被害者の切り捨てだ」と反発している。
 集団予防接種時の注射器使い回しでB型肝炎感染を広げた国の責任は06年の最高裁判決で確定しており、今回の和解協議では、被害者であることの証明方法や和解額が焦点になっている。
 予防接種を受けた証明について、原告側は「実際には全国民が受けており不要」とするが、国側は母子手帳などでの記載が必要とした。母子手帳以外の代替証拠も認めるとしているものの具体例は示しておらず、原告側は「現実的に別の証拠はなく、国はないものを出せと求めている」と批判する。弁護団によると、全国の原告の約6割が母子手帳を持っていないという。
 また、母子間感染でないことを示す証拠として、母親が死亡して血液検査ができない場合は、持続感染者(キャリアー)ではない年上のきょうだいが複数いることなどを条件にした。【久野華代】
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解説:B型肝炎訴訟 現実的な和解案を /北海道 毎日新聞 7/7
 
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20100707ddlk01040168000c.html
 B型肝炎訴訟の和解協議入りの正式表明から2カ月、原告を待たせた末に国が6日示した被害者救済の基準は、基本的に従来の主張と変わらず、原告側が受け入れられる内容でないことは明らかだ。被害者と真摯(しんし)に向き合い、解決する意思があるのかどうか疑わしいと言わざるを得ない。
 この日の国側の和解案を、全国弁護団の佐藤哲之団長は「国側は10%の『紛れ込み』を防ぐために、90%の被害者を切り捨てようとしている」と批判した。札幌地裁は3月の和解勧告の際、救済範囲や賠償額について「広くとらえる方向で判断する」との指針を示している。「父子感染の可能性を否定することが必要」など、06年の最高裁判決も問題にしなかった証明のハードルを設けた国側の主張は、指針を無視したものだと原告側には映る。
 そもそも、集団予防接種で感染した証拠を示すことが困難な原告が生まれた背景には、注射器の使い回しの危険性を知りながら長年放置し、さらに国の責任を認めた06年最高裁判決以降も、実態調査や患者全体の救済策を取ろうとしなかった国側の不十分な対応がある。原告は提訴後に10人、和解勧告の後も2人が死亡している。先送りが許されない状況にあることを国側は認識し、歩み寄りが可能な現実的な和解案を示すべきではないか。【久野華代】
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 ワクチンに関係するニュースを1題。ファクトシートというものは全然知識の中にありませんでした。要するにそのものが理解しやすいようにまとめたシートのことですね。ま、読んだその通りの内容。特にコメントはありません。

対象疾患の「ファクトシート」を作成―予防接種部会 CBニュース 7/7
 
https://www.cabrain.net/news/article/newsId/28425.html
 予防接種法の抜本改正を検討している「厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会」(部会長=加藤達夫・国立成育医療研究センター総長)の会合が7月7日に開かれた。この中で、同部会で検討対象になっている主な疾患・ワクチンの特性や疫学情報などをまとめた「ファクトシート」について、作成に当たった国立感染症研究所所長の渡邉治雄参考人が報告した。
 ファクトシートでは、▽ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(ヒブ)▽肺炎球菌▽ヒトパピローマウイルス(HPV)▽水痘▽B型肝炎▽おたふくかぜ▽ポリオ▽百日ぜき―の8疾患・ワクチンについて、基本的な知見、予防接種の導入によって期待される効果、ワクチン製剤の現状などをまとめた。感染研が中心となり、臨床的な部分については日本ワクチン学会、日本ウイルス学会などでつくる「予防接種推進専門協議会」の、ワクチンの需給や開発の状況に関しては各メーカーの協力を得た。
 ファクトシートによると、肺炎球菌7価コンジュゲートワクチン(小児用)の接種率が93%に上る米国では、ワクチンを接種した小児だけでなく、接種していない成人の感染も減少する「集団免疫効果」があった。また、日本で同ワクチンの接種率を100%、接種回数を4回とした場合、接種の総費用296億円に対し、接種により削減される医療費は中耳炎610億円、髄膜炎34億円など総額687億円と推計されている。
 会合で渡邉参考人は、「米国CDC(疾病予防管理センター)では百人規模の専門家集団がデータを分析して、ACIP(予防接種諮問委員会)の資料を作成している」と指摘し、情報を収集・解析する体制を強化すべきだと提言した。
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 次は男性の更年期障害に関する話題。海外論文からの引用になります。女性の更年期は有名ですが、男性も更年期障害があるとこの頃テレビでも良く放映されるようになりました。キーとなるのはやっぱりテストステロン。私の拙い解説より百聞は一見に如かず。ごらんください。

男性の更年期障害の定義とは? 診断の指標はテストステロン値と性機能にかかわる3症状 日経メディカル 7/7 http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/nejm/201007/515927.html
 男性において、加齢によるテストステロンレベルの低下がどのような臨床症状をもたらすかについては議論がある。英Manchester大学のFrederick C.W. Wu氏らは、遅発性性腺機能低下症の定義を明らかにするために、一般中高年男性の血清テストステロン値とさまざまな症状の関係を調べた。その結果、「総テストステロン値が3.2ng/mL未満、遊離テストステロン値が64pg/mL未満で、早朝勃起不全など3つの性的な症状が存在すること」が最も基本的な定義になることを示唆した。論文は、NEJM誌電子版に2010年6月16日に報告された。
 日本Men's Health医学会では、加齢男性性腺機能低下症候群と呼ばれる遅発性性腺機能低下症を、男性の更年期障害ととらえている。
 遅発性性腺機能低下症には「特定の症状と血清テストステロン値の低下に特徴付けられる加齢に伴う臨床的、生化学的な状態」という定義が既に存在するが、著者らは、この定義があいまいであるにもかかわらず、テストステロン補充療法の適用が増えていることを問題視した。中高年男性のテストステロン欠乏症の実態は明確になっておらず、症状のない一般中高年男性のテストステロン値に関する情報もほとんどない。テストステロンがどのレベルまで減少すると臨床症状が現れるのかも不明だ。
 そこで著者らは、一般中高年男性を対象に、テストステロン低値に関連する臨床症状を分析し、症状とテストステロン値の関係に基づくより明確な遅発性性腺機能低下症の定義を確立しようと考えた。
 欧州男性加齢研究(EMAS)に参加したイギリス、ベルギー、スウェーデン、エストニア、ポーランド、ハンガリー、イタリア、スペインの8施設で40~79歳の男性3369人(平均年齢59.7歳)を登録。このうち、下垂体または精巣の疾患の患者や、それらの機能に影響を与える薬剤または性ホルモンのクリアランスに影響する薬剤を使用している患者150人を除外し、残りの人々を無作為にトレーニングセット(1610人)と確認セット(1609人)に分けた。
 トレーニングセットを対象に、症状とテストステロン値の関係を調べ、確認セットを対象に得られた知見を確認するという方法で分析を進めた。
 総テストステロン値は、朝、空腹時に採取した血液標本をガスクロマトグラフ質量分析して求めた。遊離テストステロン値はVermeulenの公式を用いて算出した。総テストステロン値の平均は4.8ng/mL、遊離テストステロン値の平均は84pg/mLだった。
 全員に健康診断を行った。質問票を用いて一般的な健康状態、性的な状態、身体的な状態、心理的な状態に関するデータを収集、身体能力と認知機能の検査も実施した。その中で、男性ホルモンの不足に起因する可能性がある32の症状の有無を尋ねた。
 32の症状のそれぞれについて、ロジスティック回帰分析により、総テストステロン値または遊離テストステロン値との関係を評価したところ、以下に挙げる9つの症状について、症状ありグループとなしグループの測定値の間に有意差が見られた:性的な3症状(早朝勃起の減少、性欲減退、勃起不全)、身体的な3症状(ランニング、重い物を持ち上げる、激しいスポーツに参加するなどの精力的な活動が困難、1km超の歩行が困難、膝や腰を曲げることが困難)、心理的な3症状(元気がない、落ち込み、疲労感)。
 次に、これらの症状の中で発症リスクが上昇し始めるテストステロン値が見い出せるものを探した。
 総テストステロン値の低下に伴って症状のある患者の割合が増えたのは、早朝勃起の減少(総テストステロン値の閾値は3.2ng/mL)、性欲減退(閾値は2.3ng/mL)、勃起不全(閾値は2.5ng/mL)、精力的な活動が困難(3.7ng/mL)だった。
 遊離テストステロン値の減少と有意な関係を示したのは、早朝勃起の減少(遊離テストステロン値の閾値は81pg/mL)、性欲減退(閾値は46pg/mL)、勃起不全(閾値は81pg/mL)、落ち込みと疲労(いずれも閾値は46pg/mL)だった。
 これら以外の症状の発現については閾値は見い出せなかった。
 多重対応分析により、テストステロン値の低下と密接な関係を持つ症状は、早朝勃起の減少、性欲減退、勃起不全という性的な3症状のみであることが示された。
 これら3症状の保有数とテストステロン値は逆相関していた。この関係は、年齢、BMI、併存疾患で調整すると弱まった。
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http://content.nejm.org/cgi/content/abstract/NEJMoa0911101v1

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0707-543号 【情報】 がんを生きる:/74・75 専門看護師への道/上下 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 今日も湿度の高い非常に不快な朝を迎えておりました[あせあせ(飛び散る汗)]。今晩のお天気が気にかかるところですが・・・皆さんもよくご存じのように、今日は七夕[ぴかぴか(新しい)]。七夕にゆかりの記念日が目白押しです。しかしまぁ、こじつけで色々とあるもんですねぇ。

七夕 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%83%E5%A4%95
 起源:日本古来の豊作を祖霊に祈る祭(お盆)に、中国から伝来した女性が針仕事の上達を願う乞巧奠(きっこうでん/きこうでん)や佛教の盂蘭盆会(お盆)などが習合したものと考えられている。そもそも七夕は棚幡とも書いたが、現在でもお盆行事の一部でもあり、笹は精霊(祖先の霊)が宿る依代である。

小暑 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9A%91
 小暑(しょうしょ)は、二十四節気の1つ。または、この日から大暑までの期間。一般的な定気法では、太陽黄経が105度のときで7月7日ごろ。恒気法では、冬至から197日目で7月7日ごろ。梅雨明けが近付き、暑さが本格的になるころ。六月節。暦便覧には「大暑来れる前なればなり」と記されている。蝉が鳴き始める。小暑あるいは大暑から立秋までの間が暑中で、暑中見舞いはこの期間内に送る。小暑の終わりごろに夏の土用に入る。

浴衣の日 http://www.nnh.to/07/07.html
 日本ゆかた連合会が1981(昭和56)年に制定。七夕の日、女の子は色の附いた糸を結び、7本の針と瓜を供え、裁縫の上達を祈り、衣類に感謝していたという中国の故事に因んで。若い人たちにも、ゆかたの美しさを見直し親しんでもらうきっかけにしてもらおうという狙いもある。

乾麺デー:
全国乾麺協同組合連合会が1982(昭和57)年に制定。七夕の日に、素麺[そうめん]を天の川にみたてて食べる風習があったことから。

ギフトの日:全日本ギフト用品協会が1987(昭和62)年に、同協会が社団法人化されたことを記念して制定。七夕は牽牛と織女が年に一度出会う日ということから。

カルピスの日:1919(大正8)年のこの日、ラクトー(現在のカルピス)が乳酸菌飲料のカルピスを発売した。

香りの日:全国化粧品小売協同組合連合会中部ブロックが1991(平成3)年に制定。七夕に因んで「化粧品を買ってプレゼントしよう」と販売促進の為に提唱した。

スリーセブンデー:日本遊技機工業組合が1995(平成7)年に制定。

冷やし中華の日:この日が二十四節気の「小暑」となることが多く、夏らしい暑さが始る頃であることから。

ポニーテールの日:日本ポニーテール協会が1995(平成7)年に制定。7月7日が「七夕」「ゆかたの日」であり、ポニーテールが浴衣に似合うこと等から。

世界遺産の日 [和歌山県]:2005(平成17)年3月に和歌山県で制定された「世界遺産条例」で定められた記念日。2004(平成16)年のこの日、「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界文化遺産に登録された。


 さてまずは今日のコラムから。今朝各社のコラムなどを読んでいると、梅棹忠夫さんに関する記事が非常に多いのです。恥ずかしながら私は梅棹忠夫さんを存じ上げなかったもので、記事を検索してみました。非常にユニークな発想というか、既存のものに捉われない先見のあるスタイルは逸品ですね。また86年に失明された後も執筆活動は衰えを見せることが無かったとか。日本には凄い方々が多数おられるものです。ご冥福をお祈りいたします。合掌。

余録:梅棹忠夫さん 毎日新聞コラム 7/7
 
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/index.html?link_id=OE001
 1960年代のことだ。亡くなった民族学者の梅棹忠夫さんは「ヨーロッパ探検」の学術調査費を文部省に申請した。だが「ヨーロッパは探検の対象ではなく、学びに行くところだ」と文部省はいう
▲梅棹さんが「ならば、フランスのお百姓が、どんな家に住み、どんな服を着、どんな物を食べるか知っているのか」と聞くと誰も知らない。申請は認められた。「探検」は西欧文明による未開地域の一方的な博物誌作りだと多くの人が思いこんでいた時代のことである
▲「私は人類最後の探検家だ」と梅棹さんは言っている。学生時代にまだ地図上で白紙だった大興安嶺探検に加わり、その後アジア、アフリカをはじめ南極を除く世界全大陸で調査・研究を重ね、気がつけば地球上から空白の土地が消失した21世紀を迎えていたからだ
▲注目を浴びた「文明の生態史観序説」が生まれたのはアフガニスタンからインドを横断した調査行での米国人学者との議論からだった。西欧中心の進歩史観にがんじがらめとなった戦後日本人に、生態学の発想をもとに文明が並行発展する世界史像を示したのである
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梅棹忠夫さん死去:自由な発想で業績 激動の社会を予見 毎日新聞 7/6
 
http://mainichi.jp/select/person/news/20100706k0000e040063000c.html
 常識にとらわれないユニークな発想で、民族学・文化人類学から文明論まで幅広い分野に独創的な研究を残した国立民族学博物館(民博)顧問の梅棹忠夫さんが3日、90歳で生涯を閉じた。激動の20世紀にあって、21世紀の今日の世界を梅棹さんほど見事に予見した学者はいないだろう。
 もともとの専攻は動物学。大量のオタマジャクシを水槽で飼って、動きを数理解析した論文で理学博士号を取得した。戦前、調査に訪れたモンゴルで家畜の群れを見て、どういう法則で動いているのかと考えたのがきっかけだった。
 そのユニークな着想は、理系から文系に転じた後、壮大なスケールの比較文明論として結実した。それが現地調査と詳細なデータ収集に基づいていることは見逃せない。
 「戦後提出された最も重要な世界史モデルの一つ」と評された「文明の生態史観序説」(1957年)は、55年にカラコルム・ヒンズークシ学術探検隊の一員としてアフガニスタンなどを訪問し、イスラム文明とヒンズー文明に接したことによって生まれた。
 「情報産業」は梅棹さんの造語で、「情報産業論」(63年)は現在の情報化社会を予見する世界で初めての論文だった。
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 さてここからは医療関連ニュースとなります。

 日々進化していくiPS細胞ですが、このところの進化にはちと私のしょぼい頭ではついていけません。何となく雰囲気は分かるのですが、他人に説明できるほどのレベルでもなし・・・もっともそのようなレベルでしたら、研究に加わっているだろうと思いますが。とにかく安全にiPS細胞を制御することが現時点における最大課題で、今後様々な制御方法についての知見が重ねられることでしょうね。

 とにかくこれまでの治療方法の固定観念を全く覆してしまうiPS細胞。どこまで進化するのか、本当に楽しみですね。

脊髄損傷:安全なiPS細胞移植…マウスの運動機能回復 毎日新聞 7/7
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100707k0000m040122000c.html
 腫瘍(しゅよう)にならない人工多能性幹細胞(iPS細胞)を選び、脊髄(せきずい)を損傷したマウスに移植、運動機能を回復させることに、岡野栄之・慶応大教授と山中伸弥・京都大教授の研究チームが成功した。iPS細胞はさまざまな組織や臓器の細胞になり、再生医療への応用が期待されているが、腫瘍を作る危険性があった。米科学アカデミー紀要(電子版)で発表する。
 研究チームはマウスの脳にiPS細胞を移植し、半年たっても腫瘍を作らなかったiPS細胞を選んだ。次に、さまざまな神経細胞になる神経幹細胞に変化させ、脊髄が損傷したマウスに損傷9日目に50万個移植すると、だめになった後ろ脚を使って歩いたりできるまでに回復した。
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 次は臓器移植の新連載。改正臓器移植法施行までカウントダウン段階にきました。あまりというか殆ど触れられていませんが、メンタルケア―の方面は整備できているのか、非常に疑問ですね。関連するニュースを見ていても体制的なことばかり。移植に際しての私の経験では、ドナー側もレシピエント側も大きな不安を抱え、心の中で様々な葛藤があり、非常に苦しいという印象が強いのですが、このあたり、コーディネーターが非常に活躍しています。しかしその方々の実数は非常に少なく、精神的なプレッシャーと物理的な状況が重なり、本当に多忙な日々を過ごされています。こういったメンタルケア―も今後大きな整備すべきところでしょうね。

臓器移植 あなたの隣に:1 夫の気持ち 確信があった 朝日新聞 7/6
 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007060268.html
 梅雨に入り、庭にあるアンズの木の緑が、日に日に深く濃くなってきた。夫が大切にしていた木は、この春も淡いピンクの花をたくさん咲かせた。  亡くなったその年から突然、花を咲かせるようになった。愛知県の女性(56)は不思議に思う。
 夫は当時57歳。くも膜下出血だった。入院先の病院で脳死と判定され、肝臓と腎臓を3人に提供した。移植を受けた患者が元気にしていると聞くと、良かったと思う。
 夫がいまもどこかで生きている、という感覚とは少し違う。夫はもういない。ただ、多くの人がかかわった「臓器移植」が成功したことが、うれしいと感じる。
 今月、改正臓器移植法が施行される。本人の意思がわからなくても、家族の承諾だけで脳死からの臓器提供ができるようになる。
 「うちだったら、どうしただろう?」。長女(28)と、時々話す。
 夫が意思表示カードを持って帰ってきたのは、1999年2月。臓器移植法の施行後、最初の脳死臓器提供があったころだ。
 「こうして書いておけば、病気で困っている人の役に立てるんだ」
 心臓、肺、肝臓、腎臓、……。すべての臓器に○をした。女性も、当時まだ10代だった長女と次女(26)、長男(24)も、同じように○をして、互いに署名jしあった。
 夫婦と子ども、祖父母、曽祖父母の4世代が一緒に暮らす旧家。先祖代々の墓がそばにあり、居間には大きな仏壇がある。生も死も身近な環境で、子どもたちは育った。
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 さて本日のメインニュース。

 当院でも現在、約半年間の「がん看護専門看護師」研修に行かれている方がおられます。帰ってこられたらゆっくりお話を伺いたいと思っていますが、この認定制度、何故、日本看護協会なのでしょうか?知識的にも技術的にも本当に優れた方が
多いのに、学会レベルの認定制度で無いため、他職種からは殆ど見えてこない部分です。各種認定制度が充実している看護部門ですが、その点が非常に残念。また今後のことですが、海外に向けての認定資格、いわゆる国際認定についての将来的な展望はどうなのでしょう?この点についての動向などは当院でも教育を担当されている方がおられますので、後日ゆっくりとお伺いしようかなぁなんて思っています。

 記事の中でも触れられていますが、私は接着剤なんてくっつけるだけのものではなく、混合して新たなものを創生するということを念頭に置いてもらいたいなぁと思っています。接着だけなんてもったいない。

【毎日新聞社ニュース 2010/06/29】
 がんを生きる:/74 専門看護師への道/上 今の自分は何かが足りない /大阪
 
http://mainichi.jp/area/osaka/ikiru/news/20100629ddlk27040381000c.html
=================================================
◇病院を休職、退職し阪大大学院で学ぶ--患者に寄り添う最適なケア求め
 看護師としてがん患者をケアする中で「今の自分では何かが足りない」と感じ、日本看護協会の認定資格「がん看護専門看護師」(OCNS)を取得すべく大学院で勉強する人たちがいる。大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻「OCNSコース」(7人、吹田市)を紹介する。
 大阪市内の総合病院の呼吸器内科で5年間働き退職した1年、安田千香さん(28)=豊中市=の学ぶきっかけの一つは、2年前のある肺がん患者だった。
 40代のその男性は、病状が悪化して息が荒くなっても「酸素吸入は死への第一歩。できるだけ頑張りたい」と酸素マスクを拒んだ。安田さんは「楽になりますよ」と勧めたが男性は固辞。安田さんは看護師として、患者の生き方を尊重したい思いと、苦しさを和らげたいという思いがぶつかり、どのように患者とかかわるべきか見えなくなった。男性は、結局意識が無くなるまで酸素マスクを着けずに亡くなった。
 今でも何が最善の判断だったかは分からない。ただ安田さんは「マスクを拒んだ患者さんの死への恐怖を理解し、本当に患者さんに必要で最適なケアを提供することができなかったのでは」と思う。「それを考え抜くことでもっと患者さんの理解を深めたい」
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【毎日新聞社ニュース 2010/07/06】
 がんを生きる:/75 専門看護師への道/下 医療現場の“接着剤”に /大阪

 
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20100706ddlk27040404000c.html
=================================================
◇全国で193人、広がり不十分 医師・薬剤師含め、プロ目指し5大学連携
 がん患者のためにできることは何か--。看護師の仕事を休職、退職し日本看護協会の認定資格「がん看護専門看護師」(OCNS)を目指す大阪大学大学院「OCNSコース」(吹田市)の1、2年生7人。同協会はOCNSを「がん患者の身体的・精神的な苦痛を理解し、患者やその家族に対してQOL(生活の質)の視点に立った水準の高い看護を提供する」と定義。実際のOCNSは、仲間の看護師にがんの知識や対応を教育▽医師には話しにくい患者の相談に乗る▽がん特有の対応困難な苦痛症状をケアする▽倫理的葛藤(かっとう)について関係者間で調整--といった場面で活躍しているという。
 ただ、実際のOCNSは全国で193人、府内で16人(共に6月1日現在)。日本看護協会は「広がってきたが、まだ十分とは言えない。がん診療連携拠点病院には100%いることを目指したい」としている。
 大阪大学では、OCNS不足、緩和医療などの専門医不足、一般臨床医の知識不足などを解決しようと、兵庫県立大▽和歌山県立医科大▽奈良県立医科大▽京都府立医科大と連携し、08年に「がんプロフェッショナル養成プラン」(がんプロ)を開始。OCNSコースの他、医師や薬剤師ら向けのコースがあり、座学や病院実習で各分野の「がん医療のプロ」を目指す。
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0706-542号 【情報】 医療の質事業は日病、全日病、国病機構を選定 厚労省 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 昨晩も寝苦しい夜でしたね。今朝も湿度の高い鬱陶しいお天気でした。そろそろスーツの上着を脱がないといけないかな?といった状況になってきました。

 昨日は久し振りに明るいうちに病院を出て、いつもお世話になっている車屋さんに行ってきました。久し振りに、今から行くよーって電話をしたら、いつも担当してもらっている方が体調不良で入院中とのこと。電話に出たスタッフの方の歯切れの悪さが非常に気にかかりました。昔から不整脈があったので受診を勧めてはいましたが、先々月会った時にはこの頃調子いいんですよ・・・と話していたところ。倒れる数日前にも電話で話したばかり。店のスタッフの方に様子を聞いてみると、先月末に出先で心肺停止となりAEDで心拍は戻ったものの、まだ意識は戻っていない・・・とのこと。絶句でした。私より一回り少し若い彼がそのような状態になっているとは・・・営業と顧客という関係ではなく一個人、一友人としてお付き合いさせてもらっていたので・・・とにかく彼の回復を祈ります。


 さて皆さんも昨日のニュース等で良くご存じだと思いますが・・・ゆうパックとペリカン便の統合によるトラブル問題。昨日の朝ニュースで聞いたのと、記事の内容と違うような気がしたのですが。昨日聞いたのは、統合により流通量が1.5倍に拡大したが、中継点の増加は2つのみ。一過性のものではないとのこと。どっちが本当なの?

余録:ゆうパック遅配 毎日新聞コラム 7/6 
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/
 鯉(こい)を求める継母のために凍った川の上に裸で伏し、氷をとかして鯉を取ったのは中国は晋の王祥だった。その孝行話を聞いて母親に「鯉がほしいだろう」と聞くが、「川魚は嫌い」と言われてしまうのが落語の「二十四孝」の八五郎だ▲その昔は「親孝行は魚」が定番だったらしく、お盆のころに子が父母に魚を贈る「生御霊(いきみたま)」という習慣があったという。祖霊の供養ばかりでなく、存命中の親にも孝養を尽くすべきだという考えにもとづくそうだ。実はこれが贈答儀礼としてのお中元の起源といわれる▲武家で中元に刺し鯖(さば)といわれる塩干しの鯖を贈ったのもその流れのようだ。川が凍る季節ならばともかく、よりによってこの時季の魚の贈答だ。鯉は生きたままだろうし、鯖の保存もさぞや大変な気遣いをしたに違いない▲そんな心配もなく、大切な人に安心して産地直送の生ものをお中元にできる現代である。と、思っていたらこの贈答シーズンにふってわいた郵便事業会社の宅配便「ゆうパック」の遅配騒ぎだ。1日からの旧・ペリカン便とのシステム統合にともなうトラブルだった・・・続きを読むにはここをクリック


 もうひとつ、今度は社説。昨日も教育問題について持論をぶってしまいましたが、日本の将来がかかっている教育現場。実は私の娘も教育学部なので、勘違いしなければ恐らく教職員になる筈。でも本当にこいつで大丈夫なの?とも思っていますが、善きにせよ悪しきにせよ、親の育てたようにしか子は育たん・・・の言葉通り。うちは細かいことは言いませんが「他人に迷惑をかけないこと」「嘘はつかないこと」「善悪の区別はつけること」の三点だけ。厳しくしつけたのは食事のマナーです。ま、非常に未熟ですから一番目の他人に迷惑を・・・はとにかく、あとの二点は軸がぶれません。今はバイトその他で色々な社会勉強をさせておりますが、やっぱり先生の文字がつく職種はいずれも世間知らずの方が多い傾向にあるのかと思います。ですので先生である前に社会人であるということを弁えさせることが一番大切なんじゃないかな?と私は思っています。これは別に先生に限らず全ての職業に共通すると思いますが。

 あと、信頼できる先生を育てるには?というタイトルには抵抗があります。そんなおこがましい上から目線的なことよく言えるなぁって思います。我々は人間ですから、聖人君子なんてレアケース。やっぱりこれも先日お話した、知情意・・・知識、情緒、意思(意識じゃないですか?さらに今の日本に欠けているのは「倫理観」じゃないですか? あのおじさんが怒っているからダメなのではなくって、ダメなものはダメ!と小さいときから子供にしつけないといけないのでは?親の責任は大きいですよ。私は子供の顔色をうかがうような親にはなりたくない。

 このような悪循環ばかりを繰り返していると「嫌われることを恐れる」先生(親)ばかりになりますよ。

教育政策 信頼できる先生を育てるには(7月6日付・読売社説)
 
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100705-OYT1T01155.htm
 未来を担う子どもたちをどう育てるのか。参院選で教育政策は重要な論点だ。教育の中身に踏みこんだ、わかりやすい議論が必要である。
 民主党は公約で、「社会全体で子どもを育てる国」づくりを掲げる。だが、具体策は極めて乏しい。義務教育段階では、「少人数学級の推進」や「学校現場での柔軟な学級編制、教職員配置」を記しただけだ。
 「土曜授業の復活」や「理数教育の充実」など具体策を多く掲げた自民党とは対照的である。
 民主党は昨夏の衆院選では、高校無償化をはじめ、教育委員会制度の見直しなどを列挙していた。今回の公約に盛り込まなかった政策も、「主張はそのまま生きている」としているが、有権者にはわかりにくい。
 民主党政権が現在、最重要課題として取り組んでいるのが、「教員の質と数の改善」だ。
 原則、大学4年間で教員免許を取得する教員養成課程を、大学院を含めた課程に延長すると同時に教員増も図るという構想だ。
 これらは既に中央教育審議会で議論が進められている。教員養成課程の抜本改革を目指すものであり、論点は数多くある。
 なぜ、教員を養成するのに4年間では足りないのか。養成課程の延長による経済的な負担増を嫌って、志望者が減りはしないか。教員増を教育内容の質の向上にどうつなげるのか――。
 民主党は政権与党として、こうした疑問点にきちんとした回答を示すべきだろう。
 公明党は公約で、いじめや不登校に対処する指導方法を学ぶ科目を、養成課程に加えるよう提言している。各党は、教員養成のあり方について論じ合ってほしい。
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 このあたりからややこしい話題から変えて、科学系?になるのかな?
 フェロモンって一言で片づけてしまいますが、フェロモンにも色々あるのですね。

フェロモンの種類 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AD%E3%83%A2%E3%83%B3
 一般には、性的に発情(興奮)を誘発させる性フェロモンが知られるが、他にも幾つか種類がある。
リリーサーフェロモン:他個体に特異的な行動を触発させる。
 性フェロモン
  成熟して交尾が可能なことを他の個体に知らせる。また、それを追って異性を探し当てるのに使わ
れる。
 道標フェロモン
  餌の在り処など、目的地から巣までの道のりにフェロモンを残し、その後を他の個体に辿らせる。
 集合フェロモン
  交尾や越冬などのために仲間の集合を促す。
 警報フェロモン
  外敵の存在を仲間の個体に知らせる。
プライマーフェロモン:受容した個体の内分泌系に影響を与えるものである。
 女王物質
  ハチやアリなど社会性昆虫は階級分化物質や女王物質と言われるものによって、階級社会の
形成と維持をしている。女王バチが発する女王物質(queen substance)は、他の雌の卵巣の発育が抑えられて、働きバチとしての行動を起こすようにするよう働く。もし、女王が死んだ場合、この物質の供給が途絶えるので、働き蜂や幼虫の中から生殖能力のあるものが現れ、新たな女王となる場合もある。
 性周期同調フェロモン
  ヒトで初めて発見されたフェロモン。腋下部から分泌される無臭のフェロモンで、それを嗅ぐことに
より月経の周期が変化する。以前より修道院や女子寮のルームメイトなどの月経周期が次第に同調してくることが知られていたが、その原因となるフェロモンであろうと考えられている。

 あなたのフェロモン度チェックなんていうものありました。ちなみに私は歩くフェロモン[ふらふら]との判定です・・・生命力がかなり高そうというのには納得なのですが。 
http://goisu.net/cgi-bin/psychology/psychology.cgi?menu=c079

シロアリ:女王は果物の香り フェロモン特定、駆除応用も 毎日新聞 7/6
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100706k0000m040107000c.html
 シロアリの女王が「繁殖者」の地位を示すために分泌するフェロモンの正体を、松浦健二・岡山大准教授(社会生物学)らが突き止めた。果物などに含まれる芳香成分で、他のアリが女王になるのをこの香りで制御しているらしい。同じ物質を人工的に合成することで、効果的なシロアリ駆除に応用できるという。6日付の米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。【大場あい】
 シロアリ社会には王、女王、働きアリなどの階層がある。繁殖は女王だけが担い、死んだり産卵できなくなると、同じ巣の複数の雌アリが次の女王になって繁殖を続けるが、巣の規模に見合った産卵数が保たれている間は、他の雌アリは女王になれない。こうした現象にどんな物質が関与しているのかは50年以上、謎だった。
 松浦准教授らは、岡山県内の二つのヤマトシロアリの巣から女王アリを100匹ずつ集め、これらが放出する微量の物質を分析した。その結果、リンゴやバナナなどの香り成分「ブチルブチレート」と、ブドウやワインに含まれる「2-メチルブタノール」と分かった。雌の働きアリからは検出されなかった。
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 次の話題は医療系。インスリン分泌細胞が転化?代償?との内容。このシステムが解明されたら悩める多くの患者さんにとっては朗報でしょうね。ただこの機構はあくまでも正常な膵臓の機能や細胞がある程度保たれてのことでしょうから、器質的に変化しているような臓器は除外でしょうね。

血糖値下げる細胞に変化 糖尿病治療に期待 中国新聞 7/4
 
https://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201007040284.html
 膵臓すいぞうでインスリンを出し血糖値を下げるベータ細胞を取り除くと、反対に血糖値を上げる細胞が変化して膵臓の機能を回復させることを奈良先端科学技術大学院大(奈良県生駒市)とスイスのジュネーブ大のチームがマウスを使って解明した。
 糖尿病患者ではインスリンが働かなくなったり欠乏したりしており、ベータ細胞を除去したマウスは糖尿病と同じような症状を示す。チームの河野憲二こうの・けんじ奈良先端大教授は「細胞が変化し機能が回復する仕組みが分かれば、治療につながるかもしれない」としている。
 チームは、マウスの膵臓にある組織「ランゲルハンス島」でインスリンを出しているベータ細胞を除去。15日後に正常なマウスの0・4%しかなかったベータ細胞が、1カ月後には1・2%、10カ月後には17%にまで回復し、生存に必要だったインスリン投与も不要になった。
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 改正臓器移植法施行まであとわずかとなりました。次から次へと情報が出てくるので、関連情報が錯綜、氾濫状態にありますね。移植に関連するニュースを3篇続けてお届けします。最初の米神経学会の成人脳死ガイドライン改定は必見かも。

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0705-541号 【情報】 風はどこへ:’10参院選 子宮頸がん予防ワクチン 各党、助成公約相次ぐ [kensa-ML NEWS 【情報】]


 休み明けの月曜日、如何お過ごしでしたか? 私の方というと、土曜日はお伝えした通り完全休養日、本当に数カ月ぶりに一切外出せず自宅に一日居たのではないかと思います。昨日の日曜日は(またもやSSCネタ)、午前は南京都大会の準決勝、午後は北河内大会の準決勝。どちらも何とか勝ちましたー[わーい(嬉しい顔)][ひらめき] 午後の試合は久し振りに終盤になってドタバタとしましたが、抽選勝ち[ふらふら] 運がこちらに味方してくれたようです。相手チームは監督やコーチ同士だけではなく子供たちもとっても仲の良いチームでしたので、かなりやり難かったのが実感。抽選勝ちしても、この間のようには喜べなかったですね。とはいえ、勝ちは勝ち。今度の日曜日はナイターで決勝戦です。きっと頑張ってくれることでしょう[パンチ]


 さてなかなか乗り切れない月曜日ですが、コラムとコラムに関連する記事のご紹介から。久々になりますが、宇宙ネタ。

 「はやぶさ」カプセルの中身に対し、帰還後から世界からの注目を集めている所ですが、何らかの微粒子が入っていることが判明とのこと。非常にワクワクしますね。微粒子というだけあってかなり小さいようですね。どうやって分析するんだろ?


余録:宇宙と地上の検疫 毎日新聞コラム 7/5 http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/
 「ミューゼスCの惑星検疫対応」。数年前に発表された変わったタイトルの論文がある。著者は先月故郷に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」のメンバー。ミューゼスCは「はやぶさ」のコードネームだ▲地球外の天体からサンプルを持ち帰る。わくわくする一方で、不安に思う人がいるかもしれない。万が一、微生物が入っていたら地球が汚染されるのではないか。心配に備える検疫ルールは国際機関が用意している。「はやぶさ」プロジェクトも、その規則に照らし、「問題なし」のお墨付きをもらっている▲宇宙検疫より難題なのは地球上の検疫かもしれない。人と物の行き来がある以上、生物の侵入を水際で全面阻止するのは不可能だ。口蹄疫(こうていえき)ウイルスのような目に見えない病原体だけではない。世界自然遺産登録をめざす小笠原では、かつて入り込んだ外来生物が頭痛の種だ▲たとえば米国産トカゲのグリーンアノール。60年代に貨物に紛れ込んできたか、ペットが逃げたらしく、今やその数は数百万匹という。オガサワラシジミなど、固有種を食い荒らす厄介者だ・・・続きを読むにはここをクリック


小惑星探査機:はやぶさ、カプセル内に微粒子 地球で混入の可能性も 毎日新聞
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100705dde041040016000c.html
 小惑星からの岩石採取に挑戦し、地球へ帰還した探査機はやぶさのカプセル内に、少量の微粒子が入っていることが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の分析で明らかになった。小惑星の物質であれば人類初の快挙だが、地球で混入した微粒子の可能性もあり、JAXAは今後、慎重に調べる。
 はやぶさは先月13日、地球へ帰還し、切り離したカプセルはオーストラリアに着地、回収された。日本へ運ばれたカプセルは順に分解され、先月下旬以降、小惑星の試料が入っている可能性のある容器の開封作業を進めていた。・・・続きを読むにはここをクリック
 

 iPadなど書籍等のデジタル化が話題となっており、次世代のものとして巷では大流行りらしいのですが、私はデジタル書籍は嫌いです。PCなど使っておりデジタル人間と他人からは思われがちですが、元々は完全なアナログ人間。何か記憶するときは紙に書いて反復しないとダメなタイプ。読み流しにはデジタル書籍は良いかもしれませんが、これはスタイルの違いで、私は本を読み流しにするのが嫌ですね。気に入った本は何度でも読んでしまいます。

 知識はあるけど知恵が無いんじゃ? 時代遅れのアナログ人間にとっては軽いし薄っぺらいなぁと感じてしまいます。


デジタル教科書 性急な「導入」には反対だ(7月5日付・読売社説)
 
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100704-OYT1T00827.htm
 学校で使う教科書や教材を小型のパソコン(PC)や電子端末に納めて「デジタル教科書」にする――そんな構想を政府が進めている。
 2015年を目標に全国の小中学生全員に配備する計画だ。実現すれば、5年後には教室の風景が一変するだろう。
 しかし、最初に「導入ありき」の今の議論には、性急で乱暴な印象が拭(ぬぐ)えない。端末機器の選定をにらんで、PCメーカーや通信事業者などの思惑ものぞく。
 教科書のデジタル化は、昨夏の衆院選に際し、民主党政策集に登場した。原口総務相が暮れに発表した「原口ビジョン」で15年の導入を明言、議論に火がついた。
 総務省は、モデル小学校10校でタブレットPCなどを使った実証実験を、近く始める予定だ。
 学校へのPC、ネットワーク(校内LAN)整備や電子黒板の普及などでICT(情報通信技術)化を進めてきた文部科学省にしてみれば、デジタル教科書で総務省に一歩先んじられた格好だ。
 4月に有識者会議を設置して、来年度予算の概算要求に反映させようと議論を急いでいる。
 両省が競合する中で、肝心の教育面の論議が置き去りにされるようでは本末転倒である。
 デジタル教科書が子供たちの教育にどんな功罪をもたらすか。日常的な使用が心身に悪影響を及ぼさないか。そうした点に、徹底した検証と議論が必要だろう。
 導入推進派は効用を説く。語学でネイティブの発音が聞ける、ドリル学習などが効率的にできる、情報活用力が高まり、学力向上にもつながる。
 そうした利便性が確認されるなら、それを生かす方法を考えるのもいいだろう。
 逆に米国で最近、情報機器の常時使用による「注意力散漫」「ディスプレー中毒」などが問題になっていることを指摘し、子供の体や情緒、姿勢、視力などに悪影響がないかを調査すべきだと主張する慎重派の研究者もいる。
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 さてここからは医療関連ニュースに移ります。

 先日から問題としてきている「医療を商売と考えるか?」理想の医療を展開するためには経営基盤確率が肝要・・・確かにそうかもしれませんが、日本国民の中に適切な医療を受けられない人がいるにもかかわらず、海外に対しての規制緩和とはこれいかに?

 国民皆保険制度にこだわるのはナンセンス?と言っているのか、私にはこの言い回しが微妙過ぎて良く理解出来ません。国民皆保険まずありき!ではダメなのでしょうか?国民全てが平等に医療を受ける権利はこの先保たれるのでしょうか?基礎編がしっかりしていないのに応用編は出来るのでしょうか?

 疑問符なんていくらでも出てきます・・・いずれにしても国民が納得できる形で規制緩和を行ってもらいたいものです。知らない間にいつの間にか・・・はなしですよ。


キーパーソンに聞く-経済産業省商務情報政策局サービス産業課・藤本康二課長
「医療産業研報告書はベストではない。議論が増えることを期待」 CBニュース 7/5

 
https://www.cabrain.net/news/article/newsId/28378.html
 政府の医療・福祉分野を成長領域に据える「新成長戦略」に、関係業界は戸惑いを隠せないでいる。その中核となる経産省の「医療産業研究会」(座長=伊藤元重・東大経済学部長)の報告書が波紋を広げている。特に、報告書が打ち出した「医療の国際化」は、外国人患者を受け入れる医療機関の登録制度を設けるなどの大規模な仕掛けや、「医療滞在ビザ」(仮称)創設をはじめとした規制緩和を盛り込んでいるためだ。
 報告書の取りまとめ役を務めた藤本課長は、「われわれの報告書はベストだとは思いません。考え方です。議論が増えることを期待しています」と述べ、報告書が医療分野の基盤を強化するための一つの提案であることを強調した。報告書の表題を「国民皆保険制度の維持・改善に向けて」にした経緯については、「議論して決めたのではなく、研究会に参加した委員皆さんの前提でした」と明かした。
 藤本課長は「報告書で伝えたかったのは、国民皆保険は大事ですが、それだけにとらわれていると、自らの首を絞めることになります。それを解決する手段を、われわれ日本人は、たくさん持っています。それらをうまく使おうというものなのです」などと述べ、報告書に込めたメッセージを説明した。
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 ここから2編。先日からの臓器移植関連の連載物掲載です。コメントは特にありません。とにかく厳しい現実を少しでも多くの方々に分かってほしいですね。


臓器移植 生駒の空:5 提供後、続く異変 後悔はなし 朝日新聞 7/3
 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007030157.html
 大阪府大東市の佐藤博さん(66)は2000年2月、京都大病院でB型肝炎で苦しむ妻房子さん(当時55)に肝臓を提供した。一時順調だった房子さんは50日後に亡くなった。
 手術の半年後。トイレに入った佐藤さんは、便が白っぽくなっているのに気づいた。京大病院を受診したら、肝臓に消化液の胆汁がたまり、張っていた。肝機能も低かった。
 「どうして、こんなことになるんですか」
 佐藤さんの2人の子どもが、医師に詰め寄った。医師は答えようがなかった。自分たちにとっても、初めてのケースだった。
 胆汁を十二指腸に流す胆管が狭くなっていた。胆管は肝臓の「右葉」と「左葉」からそれぞれ出ている。佐藤さんは右葉を提供した。当時の手術法だと、残った左葉が再生して大きくなる動きに引っぱられ、胆管が圧迫されやすかった。
 3週間ほど入院し、胆管の通り道を確保する処置をした。それから今年5月までに、同じ目的で11回入院した。
 京大チームは右葉提供に伴う新たな課題として、こうしたケースを論文で報告し、注意を呼びかけた。いまは手術の工夫が進み、同じような問題は起きにくくなった。
 血液型が合わない移植は死亡例が続き、京大チームは「もうやめようか」と考え始めた。そんなころ、別のチームが特殊な薬を肝臓に送り込む新しい手法を学会発表した。
 「この方法なら」。京大チームが発表に手応えを感じたのは、房子さんが亡くなった4カ月後。改良を重ね、20%程度だった成人の不適合移植の成功率は、70%に近づいた。
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臓器移植 生駒の空:6 情報編 生体肝移植、重い提供者の負担 朝日新聞 7/4
 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007040100.html
 生体肝移植は、国内では1989年に始まった。日本肝移植研究会によると、08年末までの実施は5189件。脳死からを含むすべての移植のうち、99%が生体からの提供だ。
 もともと小さな子どもへの移植で始まったが、対象は肝臓がんなど大人の病気にも広がり、最近は移植を受ける患者の約7割が18歳以上。肝臓全体のほぼ3分の2を占める右葉を使う例が多く、提供者の負担が重くなっている。
 移植を受けた患者の5年生存率は77%と高いものの、早い段階で亡くなる人もいる。「患者を生きる 生駒の空」で紹介した佐藤博さん(66)から提供を受けた妻房子さん(当時55)も、移植の50日後に亡くなった。佐藤さんはその後、胆管にトラブルが起き、手術から10年たった今も治療を続けている。
 同研究会が04年、提供者約2700人を対象に行ったアンケートでは、移植手術から2~3年たった段階で、半数以上の人が傷のひきつれや疲れやすさといった症状をかかえていた。
 一方、研究会が今月1日に公表した別の調査だと、提供者の術後のケアを目的とした「ドナー外来」を設けているのは、生体肝移植をする56施設の18%にとどまる。
 提供者はほとんどが患者の家族。本人が自発的意思で、提供するかどうか決めるのが鉄則だが、実際はほかに健康な人がいない、血液型が合わない、といった事情で、候補者が「絞りこまれて」しまうことが珍しくない。
 「提供しなければ、患者は確実に亡くなる。そんな状況で周囲から『あなたしかいない』と無言の圧力を受けても、外部には相談しにくい。家の恥、と思われるのが怖い」
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 さて今日のメインニュースに移ります。とにかく全国統一で助成制度を確立するためには、現在のような地方公共団体の判断に委ねていては実現不可能なのは誰にでも理解できること。財源が必要なのは誰もが理解はしていますが、国民にかかる医療費削減を長期的な視野で見ていただき、予防医学をさらに推進してもらいたいものです。やっぱり備えあれば憂いなしじゃないですか?対症療法ではきっと手詰まりとなります。


【毎日新聞社ニュース 2010/07/05】
 風はどこへ:’10参院選 子宮頸がん予防ワクチン 各党、助成公約相次ぐ

 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100705dde041010005000c.html
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◇民主は後退、財源意識か
 若い女性に増えている子宮頸(けい)がんの予防に有効とされるワクチンが昨年承認されたのを受け、主要各党が接種の公費助成を参院選公約に打ち出した。背景には、ワクチンが保険適用外のため計5万円程度(接種3回分)が自己負担となる現状がある。一方、昨年の衆院選公約で「子宮頸がんに関するワクチンの任意接種を促進」と唱えた民主党の参院選公約から子宮頸がんの言葉が消え、患者団体などに落胆が広がっている。【坂本高志】
 埼玉県川越市の穴田佐和子さん(37)は29歳の時に子宮頸がんを告知され、全摘手術を受けた経験から、05年に患者のためのサポートグループ「らんきゅう」を設立。今年5月、「公費助成推進実行委員会」などがワクチン接種の公費助成を求める要望書を民主党に提出した際、穴田さんも同席した。
 しかし、参院選公約では、現行1万3000円の「子ども手当」の上積み分を、「ワクチン接種への公費助成」などの現物サービスに代えられるようにするとの内容で、衆院選時に明記された子宮頸がんは消えていた。
 同実行委共同代表の土屋了介・元国立がんセンター中央病院長は「ほとんどの先進国で公費助成がなされている」と指摘。穴田さんは「目先の財源とかではなく、女性の命を守る政策を実行してほしい」と願う。
 一方、自民党の公約は衆院選時にはなかった「子宮頸がん予防ワクチンの定期接種も含め感染症予防を推進」が登場。子宮頸がんにかかった経験を持つ女優の三原じゅん子氏(45)を比例代表に擁立するなど、積極姿勢に転じた。公明党も公費助成を提唱。5月には「子宮頸がん予防法」を参院に提出(廃案)するなど、前向きに取り組んできた実績を放映中の政党CMでPR。社民党は「接種費用の軽減」を、共産党も「国の予算による定期接種化を実現」とうたう。
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0702-539号 【情報】 iPS細胞:血中のリンパ球から簡単・安全に 慶大教授ら [kensa-ML NEWS 【情報】]


 今朝家を出るときには全然雨の降る気配が無かったのですが、名谷駅(病院最寄り駅)に着いたら大雨[雨][もうやだ~(悲しい顔)]・・・何なのこれ?・・・と思いつつ歩いていると病院に着くころには雨は止んでいました・・・何なのこれ? 今朝の雨を知らない方も多くって、廊下で「今朝の雨、凄かったですね[あせあせ(飛び散る汗)]」と話しても「あら、雨降ってたの[exclamation&amp;question][猫]」と言われてしまいました。私の上だけ雨が降っていたってことは無いですよね??? 今は晴れている神戸です。


 さて今日は7月2日・・・何の日かご存知でしょうか?

 7月2日年始から183日目(閏年では184日目)にあたり、年末まではあと182日。1年のちょうど真ん中にあたる日となっています。その他には、「ユネスコ加盟記念日」「たわしの日」「蛸の日」と続きます。「蛸の日」の由来は、関西地方で半夏生(はんげしょう) に蛸を食べる人が多いことからだそうです。まだ梅雨明けには早そうですが・・・

 半夏生 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%BE%B2%C6%C0%B8
 半夏(烏柄杓[からすびしゃく])が生える頃。元々は夏至から数えて11日目の日だったが、現在では、天球上の黄経100度の点を太陽が通過する瞬間(を含む日)という定義になっている。両者はほぼ同じ日であり、毎年7月2日頃となる。この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防ぎ、この日に採った野菜は食べてはいけないとされた。一般的には「梅雨明け」を示す指標の一つであり、地方によっては植えられた稲の苗がよく根付くようにとタコを食べる風習が存在する(タコの脚を根に見立てて、丈夫な根が付くように、という意味である)。

 同じような内容ですが、本日のコラムから。蛸を食べ過ぎた人って私は聞いたことがありませんけど、皆さんの中でご経験のある方は???


余録:タコの日 毎日新聞コラム 7/2 http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/
 古代ギリシャはキュテラ島出身の詩人フィロクセノスは大変な魚好きのグルメだったという。ある時、市場で1メートル近い大ダコを買ってきて料理し、頭以外は食べつくしてしまった。ところが食べ過ぎで消化不良を起こし、医者が呼ばれる
▲診察した医者は死が間近いので、やり残したことをしておきなさいと告げると、フィロクセノスは言った。「仕事はすっかり済ませていますよ、先生。……そうそう忘れちゃいけない、あのタコの残りを返して下さい!」(塚田孝雄著「シーザーの晩餐(ばんさん)」朝日文庫)
▲このようにギリシャやローマの古代人も大いにタコを食べていたようだ。当時の料理書によればこしょうや魚醤(ぎょしょう)で作ったソースを煮ダコにかけたらしい。こんな故事を引いたのも、きょうが「蛸(たこ)の日」だと聞いたからだ
▲2日は夏至から11日目にあたる半夏生(はんげしょう)という雑節で、関西地方の一部にはこの日タコを食べる習慣があったという。「麦藁(むぎわら)蛸に祭り鱧(はも)」は麦の実るころからおいしくなるタコと祇園祭のハモを称賛する京都の言葉だが、今ごろは前年秋に生まれたタコの旬でもある
▲この半夏生のタコ、稲の根がタコの足のように地中に張るよう願った農村のならわしがルーツといわれる。今では関西地方以外のスーパーなどでもタコの特売をするところが現れているから、土用の丑(うし)のウナギのように全国区の年中行事になる日が来るかもしれない
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 さて本日の医療関連ニュースに話題を移します。

 骨粗鬆症については一般的の方々にもよく知られており、一般向けの情報も充実しています。破骨細胞などを含めた学術的な話題はあまり記載していませんが、骨粗鬆症に関する分かりやすいHPを二つご紹介します。こんなのがあるとは知りませんでした。かなり詳しく掲載されていますし、メルマガも用意されているようです。

財団法人 骨粗鬆症財団: http://www.jpof.or.jp/index.html
いいほね.jp: http://www.iihone.jp/


骨粗鬆症:原因のたんぱく質で血管の石灰化も 阪大が確認 毎日新聞 7/2
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100702k0000m040137000c.html
 高齢女性に多い骨粗鬆(こつそしょう)症を引き起こすたんぱく質が、血管を硬くする「石灰化」も引き起こしていることが大阪大大学院の森下竜一教授(老年医学)らの研究で分かった。この物質の働きを薬などによって抑えれば、心筋梗塞(こうそく)などの危険が増す動脈硬化の予防が期待できるという。
 2日、米心臓病学会発行のサーキュレーション・リサーチに掲載された。骨粗鬆症の要因となる破骨細胞の増加は、たんぱく質の一種、RANKLが活性化することが原因とされ、女性ホルモンが減少するとRANKLが活性化することが知られている。
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 さて最近、非常に注目を集めているのがこの「がんペプチドワクチン療法」。がんに限らず、患者の免疫力を高めることにより様々な敵から防御し、また敵に対して攻撃を行うという考えは、ICT(感染防御)やNST(栄養管理)などで既に皆さんもご存じのことと思います。記事にもある中村先生の研究における概要紹介もpdfファイルで公開されていますのでご紹介しておきます。

がんペプチドワクチン療法
 
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/nakamura/main/cancer_peptide_vaccine.pdf
 がんペプチドワクチン療法は、ペプチドワクチン(9アミノ酸、あるいは、10アミノ酸がつながった小さいペプチド)を注射することによって、がん患者さん自身のもっている免疫の力を高めてがんの増大を抑えることを目的として開発されたものです。現在、私たちが見つけたがん特異的なタンパク質をもとに、免疫を高める可能性のあるペプチドを同定して、それらを利用した臨床研究を多くの医療機関の協力を得て実施しています。
 研究段階であり、効果が得られることが確実ではありませんし、予期せぬ重篤な副作用(これまでは認められていませんが)が発生する危険性が無いとは言えません。また、この研究段階の治療を受けるにはいくつかの条件がありますので、希望すればどの患者さんでも受けることができるものではありません。
 現在、臨床研究としていくつかの臓器のがんに対してがんワクチン療法を実施している施設ならびにその担当医師と連絡先を下記に掲載しておりますので、質問やお問い合わせがある場合には、下記にご連絡下さい。もし、がんワクチン療法に関する一般的な質問がありましたら、東京大学医科学研究所03-3443-8111(代表)のヒトゲノム解析センター中村教授室にご連絡下さい。


がんペプチドワクチン療法… 免疫細胞増やし対抗 読売新聞夕刊企画 7/1
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=27452
 がん細胞の一部を合成したワクチンを注射し、人が持つ免疫力を高め、がん細胞を撃退する「がんペプチドワクチン療法」の臨床研究が進んでいる。対象は、抗がん剤などの標準治療が難しくなった進行がん患者に限られているが、最後まで希望を捨てさせない治療法として期待されている。(野村昌玄)
 ペプチドとは、たんぱく質の一部分で、アミノ酸が複数結びついたもの。同療法は、〈1〉がん細胞に特有のペプチドをワクチンとして合成し、患者に注射〈2〉ペプチドを異物と認識して攻撃する「キラーT細胞」を増殖させ、がん細胞そのものを破壊――という免疫作用を生かした治療だ。
 ワクチンは通常、敵(病原体)の体内への侵入を防ぐが、ここでは、体内で生まれた敵(がん)を排除するのが目的だ。直径10センチのがんの細胞数は、キラーT細胞の数千倍ともいわれ、その差は圧倒的。同療法はキラーT細胞を人為的に増やし、がん細胞の増殖を抑え、減らすことを目指す。
 横浜市内に住む女性(34)は約2年前に手術で膵臓がんを切除したが、約3か月後に肝臓への転移が判明。抗がん剤治療を始めたが、がんは2か月後に倍以上に肥大し、医師からは治療の継続が困難と告げられた。
 同療法の臨床研究が行われている千葉徳洲会病院(千葉県船橋市)を知り、昨年4月から、最初の2か月間は週1回、その後は月2回、太ももの付け根にワクチン(1回1cc)の皮下注射を受けてきた。がんは3センチまで増大したが、今年5月中旬には4分の1に縮小。女性は「一時は緩和ケアも考えましたが、最後までがんに向き合う気持ちが持てました」と話す。
 同療法は、外科手術や抗がん剤、放射線などの標準的な治療が難しく、ペプチドを異物と認識する白血球の型(HLA)を持つ患者に行われる。注射回数は各施設で多少異なるが、多くは週1回程度。
 東大医科学研究所教授の中村祐輔さんらが開発したワクチンは、ほぼすべての臓器のがんが対象。各臓器のペプチドが異なるため、がんの種類に応じて使い分け、最大5種類のペプチドを混ぜる。
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 さて本日のメインニュースに移ります。

 以下の記事のような技術が確立されてくれば、飛躍的に研究も治験も進んでくることでしょうね。ここでもやっぱり出てきたのが、リンパ球。どうやらここ数年の大きなキーポイントは「免疫の有効活用」ですね。

 私もこの分野、もうちょっと勉強しないと満足なコメント出来ず恥ずかしいので、「免疫」を勉強しなおします。大好きなのですが、とにかく難しいし、日進月歩で進化している分野なので、まずは基礎から!ですね。

 色々考えていると、臨床検査技師がこの分野に対して参画すべきポイントは大変多く、技術的な面でも学術的な面でも色々な場面で活躍できそうな気がします。非常に楽しみな分野の一つですね。私自身、現在想像していることは免疫力というものを客観的にとらえる表面マーカーなどの検査。今はまだ研究的なことを含め試薬も高価で一般施設にはまだまだ導入できない!の感はありますが、恐らく5年先、10年先には一般化するのでは?と予想しています。現在では免疫力というものを間接的にとらえている検査が一般的であり、直接的なものは研究分野に委ねているといった現状だからです。そうなってくると、今のようにチーム医療から臨床検査技師がスポイルされるということも無くなく、独自のコンサルテーションを展開できるのではないかと期待しています。


【毎日新聞社ニュース 2010/07/02】
 iPS細胞:血中のリンパ球から簡単・安全に 慶大教授ら

 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100702k0000m040120000c.html
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 血液の中にあるリンパ球の一種、T細胞から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作り出すことに、福田恵一・慶応大教授(循環器内科)らが世界で初めて成功した。0.1ミリリットルの血液から従来の約3分の1の期間で作成でき、従来より簡単、安全な作成方法という。2日、米科学誌「セル・ステムセル」で発表した。
 iPS細胞は当初、皮膚細胞に4種の遺伝子を組み込み作られた。4遺伝子の運び役にはレトロウイルスを使ったが、このウイルスは皮膚細胞の核の中に4遺伝子を組み込み発現させる。このため、元の細胞の遺伝情報が傷つけられiPS細胞ががん化する危険が指摘され、皮膚細胞を取る時に肌に小さな傷をつける問題もあった。
 新手法は、採血した血液中のT細胞を特殊な方法で活性化させつつ培養。活性化T細胞によく感染する「センダイウイルス」を4遺伝子の運び役に採用した。センダイウイルスは核に入らず、細胞質で4遺伝子を発現させるため、T細胞の遺伝情報は無傷となる。
 活性化T細胞は増殖が速いため、従来は皮膚採取からiPS細胞の完成まで約70日かかったのに、新手法では約25日で済んだ。
 研究チームは完成した細胞を「TiPS(ティップス)細胞」と命名。
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0701-538号 【情報】 患者を生きる 臓器移植 生駒の空:3 1%でも可能性にかけたい [kensa-ML NEWS 【情報】]


 今日は当直明け。久し振りの検査業務?を堪能し、余韻を楽しんで[るんるん]・・・という時間がある筈もなく、自室に引きこもり状態でいつもの事務仕事に追われておりました。とにかく月末、月初めはこういった私の苦手な作業に追われます[もうやだ~(悲しい顔)]


 さて今日の新聞各社は、ワールドカップ「侍ブルー」を讃える記事一色。ほんと変わり身が早いというか、何というか[ふらふら]・・・私も少しだけ乗っかってみました。やっぱり私もミーハーだから[ふらふら]・・・しかし視聴率が深夜にもかかわらず60%を超えていたとは驚き。先日のはやぶさ偉業達成にしろ、熱くなって一つになれるって素晴らしいですね。「儚く散る美しさ」というのも日本人の心をとらえたのでしょうね。


天声人語 朝日新聞コラム 7/1 http://www.asahi.com/paper/column.html
 先の冬季五輪で女子フィギュアを制した金妍児(キム・ヨナ)選手は、フリーの演技を終えると、泣きながら手を振った。氷のハートを思わせる彼女。演技後の涙は初めてという。重圧のほどを知り、韓国中がもらい泣きしたそうだ
▼めったに泣かない人の涙は胸を打つ。W杯のパラグアイ戦を終えた日本代表も、多くが頬(ほお)をぬらしていた。仲間の泣き顔に、完全燃焼はおれも同じだと涙でこたえる、そんな絵に見えた。こみ上げる思いは、真夜中の列島も湿らせた
▼0―0の末のPK戦。選手の髪に、ちぎれた芝がついている。延長戦まで120分を走り、転がり、精根尽きた男たちが、肩を組んで祈った。敗者を作るための儀式は、いつも非情である
▼4戦とも、人数をかけて泥臭く守った。体格で劣ろうが、激しく動き回り、少ない決定機を待った。たびたびの円陣と、「このチームでもっと」のコメントが示すように、控えや裏方を含む結束も素晴らしかった
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 さて今日はあまり時間がとれなかったので、充分記事を厳選したとは言えませんが(いつもそうかも・・・)あと半月先の改正移植法に関連する記事を数件お届けします。

 その前に医療関連情報と言えるのかな?家畜に対する感染症に関する話題です。宮崎県の東国原知事が非常事態宣言の一部解除を発表されていました。知事のブログ http://ameblo.jp/higashi-blog/ は読者登録しており、毎日チェックさせていただいています。終息まであと少しのところまでこぎつけられた知事のみならず県民全体のご尽力には頭が下がる思いです。

 今回の口蹄疫問題では「ワクチン」の妥当性が非常に問題となりましたが、かなり以前より家畜に対しての抗生物質過剰投与に対して警鐘が発せられていました。人間でも抗生物質漬けにすると多剤耐性菌など感染症治療に対し非常に困難な状況となることは当たり前の認識となっているはずなのに、家畜に対してあまりにもずさんな現状(人間に対してもまだまだひどい状況ですが)。今後色々な意味でしっぺ返しに遭う可能性が非常に高いのではないでしょうか?指針案は当然のことです。


家畜への抗生物質投与「制限を」 米当局、耐性菌を懸念 朝日新聞 7/1
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201006300233.html
 【ワシントン=勝田敏彦】米食品医薬品局(FDA)は28日、えさや飲み水に混ぜて豚や鶏などの家畜へ常時与える抗生物質の量を減らすよう、畜産業界に求める指針案を発表した。抗生物質を家畜に与えると、病気の治療や予防だけでなく、成長促進の効果があり、米国では感染の有無とは無関係に広く使われている。だが、薬剤耐性菌発生の温床となり、人間の感染症治療が難しくなる恐れがある。
 抗生物質を使うことで耐性菌がはびこる懸念は古くから指摘され、医療現場では使用を最小限に抑えることが常識になっている。
 指針案は、成長促進を目的とした常時投与を条件つきで廃止するよう勧告した世界保健機関(WHO)の報告書などを紹介。「医療上重要な抗生物質の家畜への投与は、家畜の健康上、必要と考えられる場合に限るべきだ」として対策の必要性を強調した。60日間の意見募集後、指針をまとめる。
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 さてここからは医療関連ニュースに移ります。移植関連情報の前に、再生医療やその他多くの治療に大きな貢献が期待されるiPS細胞の話題から。悩める患者に明るい光を投げかける規制緩和案ですが、ものがものだけにしっかりとした線引きをしないと、ちょっと怖いかな?と感じるのも正直なところです。


本人以外のiPS細胞使用容認 厚労省の指針最終案 共同通信 6/30
 
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010063001000835.html
 さまざまな細胞になることができる「万能細胞」のiPS細胞や胚性幹細胞(ES細胞)を人間の治療に使う臨床研究をする際の手続きなどを盛り込んだ指針最終案を厚生労働省の専門委員会が30日、まとめた。上部部会への報告を経て、指針は8月に告示される見通し。
 当初案は、iPS細胞は提供した本人への使用に限定していたが、他人の細胞をもとに作ったiPS細胞の利用を求める意見を受け、最終案ではそうした細胞の使用も認めた。
 またES細胞は当面、人間の胚の利用に関する基準ができるまでは使えない。厚労省は今後作業部会を設置し、治療目的に胚を使う際の倫理的課題などを検討する。
 最終案では、治療は病気やけがで失われた臓器や組織の再生が目的で、臨床研究には、医療機関の倫理審査委員会と国による審査のダブルチェックを求めた。
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 ここからは移植関連情報3題を続けてお届けします。私が非常に気になったのは3題目のニュース。レシピエントばかりがクローズアップされがちですが、ドナーからの視点が少々欠けている部分もあること、実感ですね。脳死提供はともかくとして生体間提供に際しては、骨髄移植などもその中に含めるとドナーの方々の健康を守るといった観点が少々欠落している部分もあること、実感ですね。実際にドナーになった方数名のお話などを直接聞く機会があり、様々な問題点を伺っていると、非常に切実。折角提供しても体調を崩して長期入院を余儀なくされた方など、やはり公的補助の対象にもなるでしょうし、よもやレシピエント側に押し付ける類のものではない筈です。記事は生体肝移植に関して記載していますが、提供は肝臓だけではありません。


レシピエント選択基準まとまる―肺移植作業班 CBニュース 6/30
 
https://www.cabrain.net/news/article/newsId/28342.html
 厚生労働省の「肺移植の基準等に関する作業班」(班長=久保惠嗣・信州大医学部内科学教授)は6月30日、改正臓器移植法の7月の全面施行を前に、肺移植および心肺同時移植のレシピエントを選ぶ基準について議論した。今回の法改正で、15歳未満からの脳死下での臓器提供が可能になるため、事務局側が子どもを想定した肺の大きさや肺活量の計算式を基に新たなレシピエントの適合条件を提示。これに対して班員の医師から、現場でのエビデンスに即した条件値が提案され、そちらを採用することで意見がまとまった。
 会合では、肺のみの移植および心肺同時移植のレシピエントを選ぶ際の基準となる適合条件と優先順位を、それぞれの移植パターンごとに議論。適合条件のうち肺の大きさの基準については、日本呼吸器学会肺生理専門委員会がまとめた18歳を区切りとした計算式で導き出された値を参考に設定された。
 計算式は、ドナーの身長からレシピエントの身長を引いた値をレシピエントの身長で割って算出し、百分率で表したもの。
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改正移植法:小児脳死に対応36% 全国348施設調査 毎日新聞 7/1
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100701k0000m040156000c.html
 15歳未満の小児からの脳死臓器提供が可能になる改正臓器移植法が、17日に全面施行される。渡航移植に頼ってきた小児の国内での移植を実現する制度改正と期待されるが、厚生労働省が臓器提供に対応できると認めた全国の医療機関のうち、施行時に小児からの提供に対応できるのは36.8%にとどまることが、毎日新聞の調査で判明した。現場からは「脳死患者が発生する救急医療の現場は多忙すぎて対応不能」「小児からの提供に疑問を持つ医師もいる」などの声が上がり、法改正に追いつかない医療現場の実態が浮き彫りになった。【藤野基文、永山悦子】
 「成人の脳死判定だけでも大変なのに、小児まで対応するのは負担が大きすぎる」。岡山赤十字病院(岡山市)の集中治療室(ICU)。さまざまなチューブや機器につながれた患者のベッドの間を、医師や看護師が慌ただしく動き回る中、同病院の實金(みかね)健・救命救急センター長はそう話した。同病院は改正法施行後も小児の臓器提供をする予定はない。
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生体肝移植:提供者への専門外来開設は2割 移植医ら調査 毎日新聞 7/1
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100701k0000e040057000c.html
 生体肝移植の提供者(ドナー)の健康状態を、退院後も継続的に診察する専門外来を開設している病院は、移植実施施設の2割に満たないことが、移植医らでつくる「日本肝移植研究会」の調査で分かった。同研究会が1日、とりまとめた。世界保健機関(WHO)は今年、生体移植のドナー保護を求める指針をまとめており、同研究会は「日本でもドナーを患者として保護する仕組み作りを急ぐべきだ」としている。【永山悦子】 生体肝移植のドナーは、提供手術によって肝機能障害が起きたり、傷の痛みなどから体調を崩す場合がある。脳死提供が少ない日本では、08年は476件の肝移植の97.3%が生体肝移植だった(日本移植学会調べ)。
 調査は昨年9月から、生体肝移植に取り組む56施設に実施し、全施設が回答した。ドナーの検査などを担当する専門外来がある施設は18%。退院の際、自己管理法や困った時の連絡先を知らせるなど、最近5年以内に退院指導を改善した施
設は49%だった。
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 さて本日のメインニュースに移ります。

 以前、腹部超音波検査をかなり実施していた時期があり、経験症例は一万人を優に超えると思います。肝臓の悪い患者さんも多数診させていただきましたが、やはり当時はB型肝炎やC型肝炎から肝硬変になり、肝がんへと移行された方も多数。私の場合、患者さんと会話しながら検査を進めることが殆どでしたので、患者さんの家庭環境などもかなり詳しく聞かせていただいていましたし、患者さんに対してのコンサルテーションもある程度の枠内で医師側から許されていました。そういった環境下で検査をしていたので、どうしても患者さんに対して思い入れが強くなっていくんですね。

 昔であれば救えなかった命が、医学の進歩とともに今では救えるようになってきている現在、亡くなった多くの患者さんのお顔を今でも思い出されることがあり、今なら・・・と最新医療情報や状況を知れば知るほど、非常に複雑な気持ちでいっぱいになります。


【朝日新聞社ニュース 2010/07/01】
 患者を生きる 臓器移植 生駒の空:3 1%でも可能性にかけたい

 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007010205.html
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 B型肝炎の症状が進んだ大阪府大東市の佐藤博さん(66)の妻房子さんは生体肝移植を受けるため1999年春、京都大病院を受診。肝臓を提供する人の検討が始まった。
 提供者は、患者と血液型が同じか、「適合」と呼ばれる問題の少ない組み合わせの人にするのが原則だ。そうでないと、超急性の拒絶反応が起きる可能性があった。
 長女(36)と長男(34)が、房子さんと同じA型だった。京大の移植チームは、「大きな傷が残る提供手術は、若い女性はなるべく避けたい」と考えていた。長男が第一候補になった。だが、検査の結果、長男も肝臓提供をするには医学的に
問題があることがわかった。房子さんの兄弟姉妹も心臓などに問題があり、手術は難しかった。
 佐藤さんは、「おれしか、おらん」と考えた。血液型はB型。A型の房子さんとは、不適合の関係になる。
 当時、京大病院で不適合の肝移植を受けた成人の患者が5年後も生存している確率は、20%ほどでしかなかった。佐藤さんはこうした説明を聞き、「それでもいい」と言った。
 移植をしなければ、確実に死ぬ。助かる可能性が1%でもあるなら、やるしかない。このまま妻が苦しみながら死んでいくのを見るのは、耐えられない。そう思った。
 難しい手術だということを、妻には伝えなかった。本人は「きっと成功する」と信じていた。余計な心配をさせたくない。子どもにも詳しく話さなかった。
 99年秋。房子さんはエイズの治療用に開発された「ラミブジン」という抗ウイルス薬を飲み始めた。移植をする前に、体内のウイルスをできる限り追い出す作戦だった。
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0630-537号 【情報】 心臓手術 体への負担を減らすためにロボットの導入や人工心肺を使わない… [kensa-ML NEWS 【情報】]


 いやぁ・・・残念ですね、というより強豪に対して臆することも全くなく互角以上に渡り合った日本サッカー[サッカー]、本当に御苦労様でした。まさかPK戦にまでもつれ込むとは思いませんでしたが、世界中に強いインパクトを与えたと同時に、日本国民に対して与えた勇気という影響は多大なものがあると実感します。こういった国全体が一つにまとまる、このような[イベント]は本当に素晴らしい[ひらめき][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]

 それに比べて我が国の政治[イベント]は本当にお粗末ですね[がく~(落胆した顔)]。あっち向いたりこっち向いたり軸が与党も野党もブレブレ・・・国民は辟易していますよ[ふらふら]一つにまとまるどころか収拾がつきません。そんなお互いを攻撃しあう見苦しいことはおやめになって、冷静に政策論争のみで臨む大人の党は出てきませんかね? 暑苦しいものが余計に暑苦しくなります・・・[晴れ]


 今日で今年も半分が過ぎたことになります。その節目の日に私はお楽しみの検査当直。社長出勤で病院に着いてからは少々7月の事務的な準備でバタバタしますが、今宵はじっくりと邪魔されず自分の仕事に向かえそうです。


 さて本日もコラムご紹介2題から始めたいと思います。

 記事にもありますように、この間の大リーグといい、昨日のワールドカップといい、誤審が非常に大きく取り上げられていますが、審判が完全かというとそうではなくてそこは信頼関係に基づき成立しているいわば紳士協定です。そのあたりは外野の人間よりも当事者たちが一番よく認識していることで、現に誤審後の選手からの対応を見ていると実に清々しいです。あまり外野がごちゃごちゃ言わないで紳士協定というものを改めて確認していただきたいなぁと私は思います。人間ですから。


春秋 日本経済新聞コラム 6/30
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE3E2E3E2EAE2EAE2E1E2E2E4E0E2E3E29F9FEAE2E2E2;n=96948D819A938D96E08D8D8D8D8D
 作家の吉行淳之介は誤植にピリピリとしなかったそうだ。文字を扱うという意味では同業なので引用するには少し気が引けるが、こう書いている。「まったく誤植のない書物は、なにかあたたか味がないような気がしないものでもない」
▼誤植は追放すべし、という正論に対する劣勢を自覚してだろう。作文教室などでは「使うな」と叱(しか)られる二重否定どころか、「ない」が4度も出てきて、歯切れの悪いことこの上ない。6月、野球の米大リーグに加えてサッカーW杯でも「世紀の」の形容に値する誤審があった。頭に浮かんだのがこの一文である。
▼大リーグでは9回2死まで1人の走者も出さなかった投手が、最後の1人を「セーフ」と誤審した塁審のため完全試合をフイにした。W杯ではバーに当たってゴールに入ったあと外に飛び出したボールが得点と認められなかった。過ちなのに誰にも正せない。当然、判定にもっと機械を使えという声が大きくなる。
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 もう1篇コラムご紹介。

 最近ホタルを見ていません。今住んでいる所は都会と言えるほどでもないのですが、とにかくホタルが住める環境ではありません。昔、福知山、神戸に住んでいる時などは子供も小さかったおかげで自然と触れ合う機会が多く、当たり前のように家の中のホタルを放し飼い[ひらめき][exclamation&amp;question]にしていました。しかし以下の記事のようなことは意識したことが無かったですね。やっぱり関西の地でどっぷり漬かっているせいなのか、それとも観察力が無かったせいなのか。ま、どっちでもいいのですが[猫]、西日本がせっかちなのは妙に納得してしまいました。

 それと似て非なるものですが、昔からよく関西人と関東人の歩くスピードが違うなんて言われますよね。現に東京など関東圏に行った時などは「もうちょっとはよ歩けへんかぁ!」と感じることもしばしば。しかし最近関西でもそのように感じることが多くなってきました。やはり関東人が関西人と交雑している証拠なのか・・・いや単に私自身が年をとってきて「いらち」になっただけなのか・・・ ま、どっちでもいいのですが[猫]


余録:ゲンジボタル異変 毎日新聞コラム 6/30 http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/
 ウシボタル、オオボタル、イッスンボタル、宇治ボタル--これらはみなゲンジボタルの異名という。いや、もともと土地土地でさまざまな名で呼ばれていたのが、全国的に「ゲンジ」と呼ばれるようになったのはそう古い時代でないらしい▲ただ同じ種であるゲンジボタルでも西日本と東日本では、光を放つ間隔が違うという話を以前聞いたことがある。西日本のは2秒間隔、東日本は4秒間隔で、どうも西はせっかちらしい。面白いのは、その中間の長野県の一部などでは3秒間隔というのもいることだ▲一時は各地で姿を消したホタルだが、今ではこの季節には全国からホタル前線北上の報が届く。近年、各地で観光や地域おこしなどを目的にホタル再生の取り組みが進められ、ホタル祭りなどがにぎやかに行われるからだ▲ちょうど今は関東地方はじめ東日本からのホタル便りが目立つが、先日の産経新聞にはその東日本のゲンジボタルの異変が報じられていた。以前は4秒間隔で発光するのが普通だったこの地域のホタルで、2秒間隔や3秒間隔で光る個体が増えているというのである・・・続きを読むにはここをクリック


 さて梅雨真っ只中[雨]の今日この頃、湿度が高いので不快指数もかなり高いものがあります。汗が流れ落ちても乾く気配が無いほどです。このような時は熱が体内にこもり体温が急上昇するので熱中症になりやすいのですが、そういった記事が掲載されていました。

 熱中症に関しては「熱中症環境保健マニュアル2009」なるものが環境省より公開されています。かなり詳しく掲載されていますので、一家に一つ置かれていても良いのでは? 
http://www.env.go.jp/chemi/heat_stroke/manual/full.pdf


梅雨でも熱中症に注意 高温多湿、熱逃げにくく 熊本日日新聞 6/29
 
http://qq.kumanichi.com/medical/2010/06/ni.php
 真夏の病気と思われがちな熱中症だが、実は、高温多湿の梅雨時期から注意が必要だという。重症になると死亡の危険性もある。国立病院機構熊本医療センター救命救急・集中治療部長の高橋毅医師(50)は「熱中症は体が暑さに慣れていない状態の時に起きる。きちんと対処法を知ってほしい」と話す。(舞永淳子)
 熱中症というと、炎天下でスポーツをする学生らを思い浮かべることが多いが、高橋医師は「湿度が高く、熱が逃げにくい状況が危ない」と言う。冷房がない建設現場やビニールハウス内で働く人、防具を着け剣道をする人など。「特に作業やスポーツなどをし始めて間もない時期、普段屋外での暑さに慣れていない人が要注意。体が環境に適応できないんです」
 一人暮らしの高齢者の死亡例もある。冷房がなく、西日の強い部屋で慢性の熱中症になり、衰弱していったという。
 熱中症は、軽度から重度のものまである。軽度の熱失神は、体が熱に反応して血管が拡張し、血圧が低下。めまいなどの症状が出る。日射病も熱失神の一種で、後頭部や首の後ろに直射日光を受けると、延髄などの体温調節中枢の働きが乱れる。「帽子のつばを後ろ向きにしたり、タオルを巻くなど首の後ろを保護するとよいでしょう」
 スポーツなど大量の汗をかいた後に水分だけを補給すると、しばらくした後に手足などの筋肉がつることがある。「血中のナトリウム濃度が低下したためで、スポーツドリンクなど塩分が含まれる飲料を。塩や梅干しなどをとるのもよい」
 汗をかいた状態で水分の補給が追いつかないと脱水症状に。頭痛や吐き気、倦怠[けんたい]感が出る。症状が出たら、涼しい場所に、頭部が低くなるように寝かせる。衣服を脱がせ、体に水をかけたり、ぬれタオルをかけたりして冷やす。皮膚の表面近くに血管がある首の前側やわきの下、太ももの付け根を冷やすと効果的だという。
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 さて朝日新聞社の早期移植に関する連載ですが、新シリーズ開始です。ご紹介しておきます。


臓器移植 生駒の空:1 妻のB型肝炎感染が判明 朝日新聞 6/29
 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201006290221.html
 大阪府大東市の佐藤博(さとうひろし)さん(66)は毎朝、5時20分に目覚ましを鳴らす。渋滞を避けて6時前には八尾市の職場に車で着く。ひと仕事して事務所で食パンとコーヒーをとったら、8時半の本格始業まで仮眠する。
 大阪平野の東端、生駒山地がほど近い建築関連会社の敷地で、レンタル用の資材を管理する仕事を続けて、もう12年ほどになる。
 今年5月、職場を離れて京都大病院に13日間、入院した。肝臓でできる消化液、胆汁の通り道を確保する処置を受けるためだった。
 胆汁が十二指腸にうまく流れ込まないと、食事でとった栄養分を十分に吸収できない。放っておけば、肝機能が下がってしまう。
 処置は、胆汁の通り道の「胆管」に、口から入れた内視鏡を使って人工のチューブを埋め込み、古いものと取り換える内容だ。食事制限で、入院中に体重が4キロ減った。
 胆管に問題が起きるようになったのは、10年前に受けた手術の後遺症だ。肝臓病に苦しむ妻を助けるため、自らの肝臓の7割近くを切り、妻に提供する手術だった。
 佐藤さんと同い年の妻、房子(ふさこ)さんがB型肝炎に感染していることが分かったのは、いまから25年ほど前だった。
 大阪のJR京橋駅近くで、房子さんは献血をした。しばらくして、「肝炎ウイルスに感染しており、血液は使えません」という通知が来た。子どものころ、集団で受けた予防接種による感染の可能性も疑われた。
 しばらく、症状はなかった。治療を特に必要としない「キャリア」とよばれる状態だった。このまま、一生を過ごす人も多い。
 94年秋、房子さんの血糖値が高いことが分かり、自宅近くの大学病院で全身の検査を受けた。すると、すでに肝硬変に近い状態だった。B型慢性肝炎は、目立った自覚症状もなく進行しやすい。
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臓器移植 生駒の空:2 血液型は違う でも「おれが」 朝日新聞 6/30
 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201006300196.html
 大阪府大東市の佐藤博さん(66)と同い年の妻房子さんは1994年11月、B型肝炎の症状が進んで入院。一時は生命が危ぶまれたが、薬による治療で、肝機能が回復し年末に退院した。
 2人は27歳のころに結婚した。同じ徳島県出身だった。親類の紹介で、地元でお見合いをした。佐藤さんは相手をいい人だとは思ったが、「まだ貯金もないし、結婚なんて」。でも、親類がどんどん話を進めた。
 佐藤さんは無口なタイプ。房子さんは、おしゃべり好き。佐藤さんの趣味は釣り。房子さんは自分の友達との旅行が楽しみだった。
 会話もあまりなく、典型的な仲良し夫婦とは言えない。それでも、男女2人の子どもを育て、働き、暮らしてきた。
 「伊勢エビでも食いにいこか」
 95年春、佐藤さんは妻を三重県・伊勢志摩への旅行に誘った。でも、房子さんは「しんどいし、やめとくわ」と断った。
 実現したら、結婚してから初めて2人だけの旅行になったはずだった。
 房子さんのB型肝炎は治ったわけではない。肝機能が落ち、疲れやすかったのかも知れなかった。このころ、歯ぐきからよく血が出た。血小板が少ないらしい。肝炎が進むと、血小板の数が減るといわれていた。
 99年に入ると、房子さんは強いだるさを訴えるようになった。薬を使った治療ではもう、効果は望めなかった。
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 さて本日のメインニュースに移ります。

 ロボット手術という用語を聞いて久しいです。以前在籍していた施設では当たり前のように扱われていたので多少の知識は持ち合わせていますが、聞きかじりの知識であまり詳しくは知りませんでした。色々と調べているとかなりの技術革新が見られますね。正直言って驚きました。あと素人感覚で述べると、やはり視点が一定していてぶれないのがメリットかな?と思いました。全体像がつかみ難いといった欠点はあるかもしれませんが、より精密度の高い安全な手術が可能のように感じました。但し高そうな機械ですね。

 恐らく将来的には当たり前のように扱われるようになるのでしょうし、そのうちTVゲームに似たようなシュミレーションゲームが発売されるのかなぁ・・・なんて不謹慎かな?[猫]

 心臓ロボット手術に関する説明 http://www.health-info.jp/medical/disease/23b.htm

 ロボット手術のシュミレーション画像 http://japanese.engadget.com/2009/04/09/da-vinci/


【毎日新聞社ニュース 2010/06/30】
 医療ナビ:心臓手術 体への負担を減らすためにロボットの導入や人工心肺を使わない…

 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100630ddm013100165000c.html
=================================================
◆体への負担を減らすためにロボットの導入や人工心肺を使わない手法が増えてきました。
◇傷小さく、早い回復 集中化で医師のレベル向上図る
 動脈硬化や生まれつきなどによる心臓病の治療に欠かせない外科手術。ここ数年、技術の進歩で、症状や年齢によっては、胸骨の切開や心臓の一時停止など体に負担のかかる手段をとらずに済む手術法が行われ始めている。術後の回復が早く、傷が小さいのが利点だ。
 今月、金沢大病院で27歳の女性が受けた、心臓内の壁に開いた穴をふさぐ手術。執刀医の渡辺剛教授は、手術台から4メートルほど離れた機械の操縦席に座った。手術用ロボット「ダビンチ」による手術だ。右脇胸に開けた4カ所の穴(直径約1・5センチ)から、先にメスやハサミの付いた棒状の器具とカメラが差し込まれる。先端部は、渡辺教授が三次元モニターを見ながらあやつる2本のハンドルに合わせてスムーズに動く。視野が10倍に拡大されるため、渡辺教授は「切る、縫うといった細かい作業がしやすい」と強調する。
 心臓手術では通常、心臓を覆う胸骨を真ん中で切開するため、長さ約20センチの傷が残る。痛みも伴い、手術後は1カ月近く運動を制限される。一方ロボット手術は、胸に残るのは穴の傷だけで、女性なら乳房の境目を選ぶためさらに目立たない。心臓内の僧帽弁の手術を昨年受けた福井県の男性(70)は「麻酔から覚めても痛くない。本当に手術をしたのかという感じ」と振り返る。手術2日後には走ることができたという。
 ロボットによる心臓手術は技術習得が難しいため、受けられる医療機関は金沢大と東京医科大、国立循環器病研究センター(大阪府)の3施設にとどまる。ほとんどが健康保険が適用されない自由診療のため、300万円前後かかる。
 心臓の筋肉を養う冠動脈が動脈硬化を起こした時に行われる「冠動脈バイパス手術」は、最も一般的な手術だ。従来は人工心肺をつなぎ、心臓を止めて手術が行われていた。だが動脈内のプラーク(脂肪の塊)が脳へ流れ脳梗塞(こうそく)を引き起こしたり、心機能を悪化させるリスクがある。このためここ数年、人工心肺を使わない手術が増えてきた。国立循環器病研究センターでは、ほとんどの冠動脈バイパス手術を人工心肺なしで行う。小林順二郎部長は「出血量が少ないため、輸血も少なくて済む」と話す。
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0629-536号 【情報】 脳卒中:高脂血症の人、死亡率半分 東海大、4万8000人分析 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 サッカーワールドカップも役者がかなり出揃ってきましたね。日本もいよいよ今晩、決戦の舞台に立ちます。相手は強豪パラグアイ・・・結果が出るよう応援したいと思います[パンチ]

 昨晩はサッカーを見ながら、そろそろ今週末くらいが締め切りかな?と思ってチェックしてみたら・・・本日29日正午が演題受け付け締め切り・・・何にも準備していなかったので、一瞬焦りましたが、まぁそこは楽天家のO型ですから何とかなるさ[わーい(嬉しい顔)]と演題タイトルの登録と共同演者の登録だけ済ませて予定終了。ま、明日は明日(本当は今日なのですが)の風が吹く・・・ということで今朝の通勤車中は抄録作成にとにかく「集中[ひらめき]」。病院最寄り駅に着くころには何とか完成[ひらめき]病院に到着後は関係者との調整など済ませ、無事エントリー終了!こんなので良いのかな?[猫]

 エントリーした学会は11月に福岡で開催される「第64回国立病院総合医学会」なのです。この学会は国立医療関係者が集う非常に貴重な学会で、病院に勤めている全ての業種が対象となっています。全国各地で持ち回りしており、昨年は仙台で開催されました。今から楽しみ・・・その前に中身を何とか頑張って作らないと!

 国立病院総合医学会HP: 
http://www2.convention.co.jp/nms64/


 さて本日はニュースネタが多く、選別に苦労しました。ご紹介したいコラムも2題。まずは天声人語からのご紹介です。

 毎日通勤していると面白い光景[猫]に出くわすことがたまにありますが、不愉快な場面[ちっ(怒った顔)]に遭遇することがしばしば。この不愉快な場面の多くは年配の酔っ払いです。私が京阪電車に乗る頃は毎日午後9時とか10時ですから、一杯飲んでお帰りになられる方を良く見ます。それも年配の方の泥酔状態に近いような方々が多い[ふらふら]

 今の若いもんは!とか年寄りは言いますけど(たまに私も言いますけど[犬])人のことを言えた義理じゃぁありません。年配の酔っ払いおっさん(おじいさんも多数)はご自分が偉いと思われているのか知りませんが、とにかく横柄で達が悪い。注意しようものなら、若造に言われる筋合いは無い!と逆切れのたまう始末。前にもお話したことがありますけど、泥酔なのか心肺停止なのか判断に困ることもあります。くれぐれも私に車中での蘇生や介抱をさせないで下さい(これまでに数回してますから)。塾帰りの子供も多数いるのですし。


天声人語 朝日新聞コラム 6/29 http://www.asahi.com/paper/column.html
 日本の交通機関は、アナウンスも掲示も「お願い」が多い。ある地下鉄の優先席に〈ゆずりあう心が、明るい車内をつくります〉とあった。「つくる」という動詞に二つを思う。乗り心地は客にもよること、そして「こわす」者の影である
▼東京の声欄に、少年(12)の投書「バスに乗ったらトンデモ乗客」があった。都下町田市。バスが5分遅れで停留所に着く。少年が母親と乗り込むと、男の客が女性運転士を怒鳴り上げたそうだ
▼遅れに立腹したか、座っても車体をけとばし、手すりに足を乗せる。信号では「黄色なんだから突き進め!」。当然、車内は「とても怖い感じ」になった。降り際には、運転士の名を確かめるそぶりも見せたという
▼4日後、当の運転士(46)の感想が載った。女性ゆえに当たりやすいのなら、これほど悲しいことはないと。「怖い思いをさせて申し訳ありません。でもありがとう。お陰で、これからも気持ちよく乗ってもらえるよう頑張る勇気が出ました」
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 先ほどのケースもそうですが、タクシー代わりに救急車を使う人、貴方のせいで関係者は疲弊したり、救える方が救えなかったりしているのですよ。といったところで、ニュースを見たところで、我関せず。ご自分のこととリンクできないのでしょうね。公共に対する概念も非常に薄れている昨今。条例とか法律関係で制限をかけるのではなく個人のモラルを強化できる、良い施策は無いものでしょうかね?私思うに、やっぱり幼少期の教育が一番の課題だと思いますね。「して良いことと悪いことの区別をつける」当たり前のことですが、当たり前にできない情けなさ。古いですが、人生幸朗師匠なら「責任者出てこい!」とぼやきまくりですよ!しかし誰も責任から逃げるから、責任者は出てこないでしょうし、他人事なのでしょう。

 このあたり自分の職場で振り返り考えてみると、共同で使用する場所ほど汚いといった現実。やはりプロなら自分の働く職場環境くらい言われなくても整えて当然[パンチ]


春秋 日本経済新聞コラム 6/29
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE3E2E2E6E7E3E1E2E0EBE2E4E0E2E3E29F9FEAE2E2E2;n=96948D819A938D96E08D8D8D8D8D
 ドラッグストア最大手のマツモトキヨシ。同社がまだ有限会社だった約40年前、創業者の松本清さんは千葉県松戸市の市長になった。「市民に役立つところだから市役所だ」を信条とする市長が就任早々に設けたのが「すぐやる課」だ。
▼市民の声に即応しない役所体質を変える試みだった。同課の職員は現在11人。連絡を受けると現場に駆けつけ、道路の補修やハチの巣の駆除など年に3000件を超す要望を処理する。一方で、家の掃除の依頼やペットを巡るトラブルの相談のように相変わらず「何でもやる課」と誤解している市民もかなりいる。
▼119番通報でも常識に欠ける国民がなかなか減らない。軽症でも救急車の出動を求める人、病院へのタクシー代わりに通報する人。救急車が着いても、「用事が済んでから」と待たせる人までいるそうだ。安易な出動要請を減らそうと静岡県の市長会は先月、救急車の有料化の是非を検討する組織を立ち上げた。
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 さて久し振りに宇宙ネタ。宇宙ヨットも順調のようですね。楽しみ楽しみ[わーい(嬉しい顔)]・・・先日は映像が届けられていましたが、分離カメラってどのようにして撮影?と疑問に思っている方はここを参照してください。何度見ても楽しいです。
 
http://www.jaxa.jp/press/2010/06/20100616_ikaros_j.html
 http://www.jaxa.jp/countdown/f17/overview/ikaros_j.html


ファイル:「イカロス」姿勢制御成功 毎日新聞 6/29
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100629ddm008040086000c.html
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は28日、太陽の光の圧力を帆に受けて飛行する宇宙ヨット「イカロス」の姿勢制御装置が正常に作動したことを、機体の全景写真で確認したと発表した。装置は、帆の縁の部分につけられた「液晶デバイス」と呼ばれる薄い膜状。企業の会議室などで使われている、電気を切るとすりガラスのように不透明になる「瞬間調光ガラス」と同じ仕組みだ。通電しないと光が乱反射し、帆の受ける力がその部分だけ弱くなって帆の向きが変わり、進路変更できる。・・・続きを読むにはここをクリック


 今日はお届けするニュースが多いためどんどん行きますね。ここからは医療関係ニュースとなります。私はこの施策、国内の医療情勢を悪化させる気がして、何度も言いますが反対です。医療ビジネスが本邦の高品質な医療体制を破壊し、守らなければならない患者に危険をもたらさないよう祈るばかりです。


外国人患者呼び込み、経産省が本格支援へ 官民で来年に新会社 読売新聞 6/29
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=27302
 経済産業省は、国内の医療機関が外国人患者に高度な医療サービスを提供する「医療ツーリズム」の拡大に向け、患者受け入れを支援する新会社を2011年に官民出資で設立する方針を固めた。
 12年度にも本格的な事業を始める。外国人患者の受け入れ拡大は、国内の医療産業を活性化させるため、政府が18日に発表した新成長戦略に盛り込んだ施策だ。
 新会社は、中国やロシア、中東などの医療機関と提携してPRを行い、国内の病院との橋渡し役を担う。政府系機関による出資を検討しているほか、民間からは医療機関や旅行会社などの出資を募る方向だ。
 経産省は、会社設立に向けた準備費として今年度に約1億円の予算を計上。7月から専門の通訳者などを募集し、外国人患者の受け入れを希望する国内の病院の調査に乗り出す。
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 非侵襲的な検査は誰もが望むところですが、人間の体液には様々な物質が含まれ、危険信号を出しているケースは多々あります。採血せずに色々なものが判定できるとするならば、患者にとって朗報ですね。でもこれって将来的には当たり前となるのでしょうね。きっと太古の昔には血液を調べて病気を知るなんて想像もできなかったことでしょうから。がん診断のための関連情報を3題続けてお送りします。


唾液を調べ、がん発見 慶大研究所などが新技術開発 朝日新聞 6/29
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201006280431.html
 唾液(だえき)に含まれる成分を調べ、がんを発見する技術を、慶応義塾大先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)と米カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)が共同で開発した。唾液の検査は、X線や血液の検査より患者の負担が小さく、実用化されれば症状が出にくいがんの早期発見につながる可能性がある。
 UCLAが、膵臓(すいぞう)がん、乳がん、口腔(こうくう)がん患者や健常者ら215人の唾液を集め、慶応大がそれぞれのがんに特徴的な物質を探した。検出された約500種類の糖やアミノ酸などのうち、膵臓がん患者はグルタミン酸の濃度が高いなど、健常者に比べ濃度が高かったり低かったりした54物質を特定した。
 これらの物質の特徴を組みあわせた解析で、がん患者を対象に、がんが判別できる精度を調べた。この結果、膵臓がんの99%、乳がんの95%、口腔がんの80%を見分けられた。年齢や性別、人種の差は、あまりなかった。
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大腸がん転移 タンパク質関与 京大教授ら解明 阻害剤で予防、治療に期待 京都新聞 6/29
 
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20100629000023
 大腸がんが転移するメカニズムの一端を、京都大医学研究科の武藤誠教授、青木正博准教授、藤下晃章研究員たちがマウスを使った実験で突き止めた。転移に関与するタンパク質の働きを止めることで、新たな治療法が期待できるという。米国科学アカデミー紀要で29日に発表する。
 武藤教授たちは、大腸がん細胞が自ら分泌するタンパク質「CCL15」の働きに注目した。
 マウスの実験で、肝臓近くの脾臓(ひぞう)に人の大腸がん細胞を注射した。脾臓から肝臓にたどり着いた大腸がん細胞はCCL15を出して、白血球などの血液細胞に分化していない骨髄細胞を呼び寄せ、その骨髄細胞が細胞基質を分解する酵素を出して、がんの広がり(転移)を助長していた。
 CCL15が骨髄細胞に「集合指令」を伝えないように、骨髄細胞の受容体をふさぐ阻害剤をマウスに飲ませると、骨髄細胞は集まらず、大腸がんはほとんど肝臓内で広がらなかった。
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ピロリ菌:発がんメカニズム解明 毎日新聞 6/29
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100629ddm016040004000c.html
 胃がんの原因となるヘリコバクター・ピロリ菌が、胃の細胞内に発がん物質を送り込む仕組みを畠山昌則・東京大教授(微生物学)の研究チームが解明した。菌が胃の細胞膜を「畳返しの術」のように反転させ、現れた細胞膜の裏側に発がん物質を結合させるという。米科学誌に発表した。
 人の細胞膜は二重の脂質からなり、内側の膜はホスファチジルセリンという脂質でできている。
 研究チームの紙谷尚子助教らが、ピロリ菌に感染した細胞を観察したところ、菌が接触した細胞膜の部分だけが反転して、ホスファチジルセリンが表に出た。そこに、菌から分泌された発がん物質が結合。そのまま再び反転して、細胞内に運び込まれた。
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0628-535号 【情報】 iPS細胞:自動培養装置 川崎重工業など開発…世界初 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 昨日は本当に蒸し暑い一日でした[ふらふら]。ミネラル不足でかなり疲労感・・・といった方も多いのではないでしょうか?今日も暑い一日ですね[ふらふら]。先週まではワイシャツを長袖でスーツにしていたのですが、今朝はたまらず半袖ワイシャツにスーツ・・・スーツを着ないで通勤する日も近いでしょうね[あせあせ(飛び散る汗)]

 でもそのような蒸し風呂のような環境で、SSCの子供たちは快挙達成です。昨日は朝から南京都大会の準々決勝、乙訓大会の準々決勝、北河内大会の2回戦全てにおいて勝利をおさめ、3連勝でした。ただ5年生と一部6年生の混合チームで臨んだアジアカップ(舞洲ベースボールスタジアムで開催)は残念ながら敗れてしまいました。しかしうちの子供たち、先日の大会優勝以降、自信をつけたのか、堂々としてきました。少々点を入れられても、ベンチの監督やコーチはがたがた言わんとおとなしくして見ていろよ、そんなもんすぐに返したるわい[パンチ]・・・みたいなオーラが子供たちから漂っています。

 また昨晩はSSCのコーチの壮行会でした。二年間でしたが、バリバリの社会人野球で活躍された方と同じコーチとして野球を出来たこと、また野球だけではなく色々な話が出来たこと、非常に誇りに思います。また彼の人柄のせいでしょう、日曜日の夜にもかかわらず、二十数名の監督、コーチが集結しました。学童監督がいつも話している「子供たちが結んでくれた縁」は、ずっと続くことでしょう。

 三つの試合と壮行会、両方のおかげで本日もあまり声が出ません。今週末には南京都大会の準決勝、決勝が待ち構えています。3位決定戦は無いため既に銅メダル確定ですが、今の子供たちを見ていると連続制覇の確率は非常に高い気がします。油断だけが敵ですね。頑張れSSC[ひらめき] ご声援をお願いします[わーい(嬉しい顔)]
 
http://kikusui.up.seesaa.net/image/kikusui-2010-06-22T17:49:08-1.pdf
 http://www9.plala.or.jp/minamikyoto/107tounamento.html
 http://sky.geocities.jp/otokuni_juniorbaseball/Schedule/2010riji.pdf
 http://www012.upp.so-net.ne.jp/nawateyakyu/taikaikekka/pdf/kitakawachikouryukekka10pdf.pdf


 さて今日のコラムご紹介。独裁者は必要ないのですが、最近強烈な個性のあるリーダーは非常に少なくなってきている気がします。パワハラとか直ぐに言われてしまう昨今ですが、パワハラと叫ぶ本人に問題があるケースを多々見ます。「人に嫌われることを恐れるな」・・・私のポリシーです。単なる独善ではだめだと思いますが、ある程度の押しの強さ等も大切だと思いますし「優しさ」というものをはき違えている輩が多いとも実感しています。勘違いしないで欲しいのですが、金正日総書記を優しいと言っているのではありませんので念のため[犬]


天声人語 朝日新聞コラム 6/28 http://www.asahi.com/paper/column.html
 異論はあまりないだろう。米国の外交専門誌フォーリン・ポリシーが先ごろ発表した世界の「独裁者番付」で、北朝鮮の金正日総書記が「最悪」に選ばれた。2位はジンバブエのムガベ大統領で、これもうなずける
▼3位のミャンマー(ビルマ)のタン・シュエ大将は、悪名高い軍事政権を率いる。肩書は「国家平和発展評議会議長」だが、国情は平和からほど遠い。その圧政下で自宅軟禁が続く民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんが、65歳の誕生日を迎えたと小紙記事が伝えていた
▼軟禁は通算14年におよぶ。独裁者がこの人をいかに恐れているかの証しだろう。誕生日を前に、オバマ米大統領は解放を求めたが、応じる気配はない。この国では、他にも数千人の政治犯が獄につながれている
▼情報の乏しい中、先ごろ公開されたドキュメンタリー映画「ビルマVJ 消された革命」から、国境の向こうが垣間見える。VJとはビデオジャーナリストを言う。小型ビデオで隠し撮りして、自国の真実を世界に伝える。命がけの映像に頭が下がる
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 昨晩はお話しましたように壮行会だったため、天候も悪く全く意識していませんでしたし、盛り上がっていましたので全く忘れていましたが、部分月食だったのですね。http://www.nao.ac.jp/index.html


部分月食:今年2回目 北海道、欠けたまま「月の出」 毎日新聞 6/28
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100627ddm041040077000c.html
 国内で今年2回目となる部分月食が26日夜、観測された。関東以西は雨や曇りの地域が多かったが、北海道などでは日没とほぼ同時に南東の空低くを上る欠けた月が見られた。欠け始めは午後7時16分。それより月の出が遅い西日本と北海道北西部では、既に欠けた月が地平線から現れる「月出帯食(げっしゅつたいしょく)」となった。午後8時38分には月の54%が欠け「食の最大」に。午後10時に元の満月に戻った。 12月21日午後には、満月がすべて隠れる皆既月食が全国で観測できる。【奥野敦史】


 さてここからは医療関連ニュースに移ります。今日は週の始めということで、あまり深刻なものをご用意していません。さらっとまいります。

 以下のニュース、これまではどうだったの?と勘繰りたくなる内容ですね。これまでは根拠に基づいていなかったのか、単なる言葉のあやか・・・確かに実診療現場における感覚とずれている物も確かにあります。臨床検査分野における例を取り上げてみると、

 医療の質向上をめざせ・・・医療のエビデンス根幹となるものの一つとして臨床検査データがある・・・臨床検査データの精度向上を今より一層向上させなさい・・・精度保証を担保するためには精度管理を徹底して行わなければならない・・・精度管理を徹底するためにはコストがかかる・・・このような精度保証部分を守るためのものは診療報酬上全く加味されていない

 みたいなことになって、精度管理を一生懸命行っている施設と、ええかげんに行っている施設とでは、診療報酬上差があるかというと差は無い・・・じゃあ、精度管理にお金をかけるのは止めとこう、手を抜いたら良いんじゃない?みたいなことになりかねませんし、実際にそうなっている実例も多々あります。外から見ていたのでは全く見えてこない部分だと思います。


根拠に基づく診療報酬の算定方式を―日病協が要望 CBニュース 6/28
 
https://www.cabrain.net/news/article/newsId/28290.html
 日本病院会など11団体でつくる「日本病院団体協議会」(日病協、議長=邉見公雄・全国自治体病院協議会長)はこのほど、人件費・施設整備費などの横断的な調査・検証による「根拠に基づく診療報酬の算定方式」を創設するよう求める要望書を厚生労働省に提出した。
 要望書では、今年度の診療報酬改定を「病院を中心とした医療崩壊歯止めのための第一歩」と評価しながらも、「現行の診療報酬、特に入院基本料は根拠に基づいた点数設定とはなっていない」と指摘。医療の安定的な提供のためには、根拠に基づく診療報酬の算定方式の創設が必須として、中央社会保険医療協議会の「診療報酬調査専門組織・医療機関のコスト調査分科会」など専門的な組織での調査・検証を早急に開始するよう求めている。


 次はインスリンの話題。妊娠中に糖尿病を発症しやすくなる事はよく知られていることです。記事中にも記載されている「妊娠ではインスリンの効果が低下する」原因として、妊娠中に増加するホルモン(例えばHPLやエストロゲン、プロゲステロンなど)がインスリンに対して抵抗するように働きかけることが原因とされています。またインスリンはグルコースをグリコーゲンに転換させることによりグルコースを低下させる生体内で唯一のホルモンですので、多くのホルモンはこれと逆の働きをすることが多いのですが、そういった働きを抑えるのではなく生体内では、ホメオスターシス機構が「セロトニン」を増加させることによってインスリン分泌を促進させているのですね。レセプター関与などの問題はクリアしなければならないでしょうが、治療方法が大きく変わる可能性がありますね。研究の更なる成果を期待します。


インスリン維持の機構解明 日米チーム、化学物質が作用 共同通信 6/28
 
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010062701000458.html
 妊娠に伴い、血糖値を下げるインスリンの効果が低下するが、インスリン分泌細胞が増えて血糖値上昇を抑えている。この細胞増殖は、化学物質「セロトニン」の作用によることをマウス実験で解明したと、綿田裕孝順天堂大教授と弘前大など日米のチームが27日付米医学誌ネイチャーメディシン電子版に発表した。
 細胞が十分に増えないと妊娠糖尿病などになる恐れがある。セロトニンは人間や動物の体内にあり、消化管の運動や精神活動への作用が知られている。綿田教授は「セロトニンの働きを促進させることで妊娠糖尿病の治療法になる可能性がある。(インスリンの分泌低下や肥満などで起きる)2型糖尿病の治療にもつながるかもしれない」と話している。
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 本日のメインニュースに移ります。

 凄いですね・・・やはり日本の技術は。この分野機械化が進めば、さらに発展する分野だと言われていました。どのような機構になっているのか素人の私にはさっぱり分かりませんが、この開発の有用性と将来性は理解できます。機械化が進むとなると、環境に対する制限(厳密な環境を要求される)もきっとかなり緩和されるでしょうし、均一な品質保証もかなり確保されるでしょう。そうなってくると一般にも普及する確率は高くなり、飛躍的に研究も進むことだろうと思います。やっぱり日本の技術者、研究者は凄いです。「頑張れ、日本[ぴかぴか(新しい)]


【毎日新聞社ニュース 2010/06/28】
 iPS細胞:自動培養装置 川崎重工業など開発…世界初

 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100628k0000e040060000c.html
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 さまざまな組織や臓器になるヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を自動培養する装置を、川崎重工業と国立成育医療研究センター、産業技術総合研究所が世界で初めて開発し、28日、報道陣に公開した。同品質のiPS細胞を安全で大量に培養できる。作成コストが削減され、再生医療などの発展に役立つと期待される。
 iPS細胞は体細胞に複数の遺伝子を組み込むなどして作られる。ほぼ無限に増やせる一方で、さまざまな種類の細胞に変化しやすく、手作業で品質を保つのが難しかった。
 装置は縦2.1メートル、横2.2メートル、奥行き1.4メートル。シャーレと呼ばれる円形の容器にiPS細胞を入れると、装置が培養に使用する物質を毎日交換し、約1週間で増殖していっぱいになった細胞の一部を切り取って別の容器に移す。1台で29~87枚の容器を同時に扱うことができる。また、未分化の細胞だけを取り出して培養することも可能という。
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0625-533号 【情報】 HbA1c表記「+0.4%」の波紋 日常臨床や健診などでの切り替えは約1年後 特集●糖尿病の新診断基準、臨床現場への影響は? Vol.2 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 おめでとうございます[ひらめき][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]戦前の予想を覆す、マスコミの諦めをも覆し、岡田監督批判をも覆し、日本、ワールドカップ予選リーグ二位通過となりました。私個人としては野球にどっぷりはまりこんでいる訳で、日本サポーターというより日本国民として、非常に勇気づけられますね。こんな時は島国根性丸出しです[exclamation×2]

 次は強豪パラグアイですか・・・ベスト4だなんて突拍子もないホラだと叩かれ続けた日本チームですが、あと二つ勝てばベスト4。でもこの二つがとてつもなく難しい[ふらふら]

 昨日ニュース番組を眺めていたら、このニュースやっていました。きっと何かが玉手箱に入っているでしょうね。


はやぶさ:カプセルの試料容器開封 気体採取に成功 毎日新聞 6/24
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100625k0000m040077000c.html
 小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセル内の試料容器を開く作業が24日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所(相模原市中央区)で始まった。JAXAによると、同日までに気体の採取に成功した。この中に、小惑星イトカワ由来の気体が含まれているかどうか、今後慎重に分析する。
 試料容器は円筒形で二重構造。22日、開封作業の準備段階で、外側の容器のふたを開けた際に微量の気体が採取された。容器は宇宙空間では真空状態になるよう設計されており、気体は▽イトカワで採取した物質の表面から発生した可能性▽地球帰還後、大気が混入した可能性▽はやぶさ内部の樹脂や金属などから発生した可能性--が考えられるという。
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 ここからは医療関係ニュースコーナーです。

 平成14年度の診療報酬改定から一部の薬を除いて処方日数(投薬機関)に上限が無くなったということ、また発売後1年未満の薬については14日処方に制限されているということは知っていたのですが、他に制限がある薬物についての詳しい知識はありませんでした。向精神薬や麻薬などの薬については薬剤により異なり、14日、30日、90日を限度とするそうですね。

 以下のニュース、当たり前のことが当たり前として成立していないのはどういうこと? 投薬するということは治療を目的としている医師が、その程度の知識を持ち合わせていないことに対し驚愕[がく~(落胆した顔)]です。今の世の中、当たり前のことが当たり前として通用しなくなっちゃったんでしょうかね[exclamation&amp;question]

 命を守る以前の問題として関係者にしっかりとした知識、認識を教えてあげて[exclamation&amp;question]


厚労省、向精神薬の処方に注意喚起 「自殺につながる」 共同通信 6/24
 
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010062401001008.html
 抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬など「向精神薬」の飲みすぎが自殺につながっている可能性があるとして、厚生労働省は24日、日本医師会や精神科病院の団体などに対し、自殺の危険性がある患者には長期、多量に処方しないよう呼び掛ける通知を出した。
 年間の自殺者が3万人を超える中「自殺の恐れがないか判断し、投与の日数や量に注意する必要がある」としている。
 厚労省研究班が今年3月にまとめた、76例を対象とした調査によると、自殺前の1年間に精神科や心療内科の受診歴があった人のうち57・8%が、自殺の際に、治療目的で処方された向精神薬を大量に飲んでいた。
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こころを救う:過量服薬、救命現場が警鐘 治療薬、自殺手助け 毎日新聞 6/24
 
http://mainichi.jp/life/health/news/20100624ddm001040046000c.html?link_id=RLH05
 自殺者が12年連続で3万人を超えた。心を病んだ人が治療を受ける機会は増えているのに歯止めがかからない。命を絶つ前に精神科や心療内科を受診していたのは半数に上るという調査もある。救えない命だったのか。医療現場から自殺対策の課題を探る。
◇精神科乱立、安易な処方も
 「お薬飲んじゃったんですか」。「どこでもらったんですか」。6月初旬、東京都武蔵野市の武蔵野赤十字病院救命救急センター。救急医の呼びかけに、運び込まれた女性(37)はうつろな目でわずかにうなずく。医師3人とともに処置に追われる須崎紳一郎センター長(55)に、救急隊員が空の菓子袋を差し出す。中にあった向精神薬約200錠はすべて女性が飲んでいた。
 重症者が年間1400人搬送される都内有数の救急病院。向精神薬を大量に飲んで自殺や自傷を図る患者は増え続ける。若い世代を中心に年150~160人。全体の1割を超えた。搬送前に死亡が確認された人は、ここには運ばれてこない。
 生死にかかわる過量服薬があまりに多いため、患者の回復後に病院が聞き取りしたところ大半が市販薬ではなく、精神科診療所などの医師が処方した薬と判明した。一度に飲んだ量は平均100錠になる。「これほど大量なのに処方はわずか数日分。
治療薬が逆に自殺行為を手助けしている」と須崎医師は憤る。
 患者の一人が飲んでいた薬のリストがある。1回分が7種類。「これもこれも、名前は違うがすべて睡眠薬。1種類でいいのに。こんな処方は薬理学上あり得ない」。最も多い人は抗うつ薬4種類、睡眠薬4種類、抗不安薬2種類など一度に14種類を出されていた。複数の精神科専門医は「常軌を逸している。副作用に苦しんだり薬物依存に陥る可能性も高くなる」と指摘する。
 搬送患者の通院先を調べると、いくつかの医療機関に絞られた。便利な「駅前」が目立つ。須崎医師は「薬物治療の知識が足りないのか、患者の要求通りに出しているのか……」と不信を募らせる。
 08年の全国の精神科・心療内科の診療所は3193。10年間で5割増えた。向精神薬の市場も成長し、調査会社「富士経済」によると、08年の売り上げは10年前の2倍以上にあたる約2976億円。国は自殺対策基本法で「自殺のおそれのある人へ必要な医療を適切に提供する」とうたっているが、受診が広がる中、医療機関の質のばらつきが際立つ。
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 さて本日のメインニュースに移ります。昨日に引き続いて「HBA1c」の話題です。

 全くの基準単位や範囲が変更になるのであれば(一気に国際標準に持ち込む)、かえって混乱は少ないのかもしれませんが、臨床現場や患者の認識、さらにはシステム上の取り扱いなど非常に厄介ですね。私の施設では、測定値、基準範囲等の二重表記となるのでは?と昨年情報提供したところですが、システム上このような二重表記できるものは無いでしょうし、ナンセンスかな?とも思います。別項目として処理することになるのでしょうか?このあたり、移行に向けての学会からの指針が出ていませんので、より一層、施設間における差異が生じ混乱が予想されますね。いずれにしても今回の措置がひと段落ついても、次にまた国際標準という高いハードルが待ち構えています。とにかくややこしい[ふらふら]の一言に尽きます。


【日経メディカルオンライン 2010/06/25】
 特集●糖尿病の新診断基準、臨床現場への影響は? Vol.2
 HbA1c表記「+0.4%」の波紋 日常臨床や健診などでの切り替えは約1年後

 
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t099/201006/515729.html
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 今回の糖尿病診断基準改訂におけるもう1つの大きな変更点は、HbA1cの表記法だ。
 わが国ではこれまで、HbA1cの表記に、独自基準であるJDS(Japan Diabetes Society)値を用いてきた。だが、国際標準化に対応し、国際学会や英文論文などでは2010年7月1日から、日常臨床や健診などの現場では約1年後のあらかじめ定められた日時をもって、NGSP(National Glycohemoglobin Standardization Program)値(%)に移行することになる。HbA1cの測定法はこれまでと変わらず、NGSP値(%)は、JDS値(%)に0.4を加えた値になる。

HbA1c値の換算式
「NGSP値(%)」=「現行のJDS値(%)」+0.4

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【日経メディカルオンライン 2010/06/02】
 1年後をめどに日常臨床のHbA1c表記を国際標準のNGSP相当値に変更
 
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/jds2010/201006/515379.html
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 日本糖尿病学会は、1年後をめどに、診療や健康診断などの日常臨床におけるHbA1c値の表記を、現行のJapan Diabetes Society値(JDS値)表記から、国際的に使用されているNational Glycohemoglobin Standardization Program(NGSP)相当値に表記を変更することを発表した。5月27~29日に岡山で開催された第53回日本糖尿病学会年次学術集会の期間中に日本糖尿病学会が発表した。
 今学会で日本糖尿病学会は、7月1日から糖尿病の新しい診断基準を施行することを発表した。この新診断基準のポイントの1つが、HbA1c値を補助的な診断項目から格上げして診断項目の1つとして取り上げたことだ。「HbA1c6.5%以上」を糖尿病型とする。
 ただし、HbA1c値を盛り込むのと同時に日本糖尿病学会として解決しなければならない問題がある。それがHbA1cの国際標準化だ。
 新診断基準に盛り込まれている「HbA1c 6.5%以上」の6.5%は実は欧米を中心に用いられている測定法で出された“NGSP値相当”だ。しかし、現在日本で使用され、日常臨床での検査結果用紙などに書かれているのは、日本の独自の測定法によって出されたJDS値。JDS値とNGSP値には0.4%差があり、NGSP値の方が0.4%高いため、新診断基準に盛り込まれるHbA1c 6.5%(NGSP値)とは、これまで日本で使われてきたHbA1c(JDS値)として表記すると6.1%になる。
 HbA1c(NGSP値)は欧米や中国、韓国など世界的に使用されており、「日本から発表される臨床研究や臨床試験、疫学研究などの結果を見た海外の医師から、同程度の糖尿病患者を対象としていても、『日本では軽症患者を対象としている』『日本人の糖尿病患者は(HbA1c値から見ると)軽症だ』などと指摘されてきた」(日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏)。また、国際共同治験などを行う際にも齟齬が生じることが問題だった。
 そのため、今回の診断基準の改訂で、今後日本でもHbA1cを国際的に広く使用されているNGSP値に換算して表記するという決断に踏み切った。
 ただし、HbA1c値の測定方法はこれまでと変わらず、JDS値として得られた値に機械的に0.4%を足してHbA1c(NGSP値)として表記する。
 表記法の変更時期は、学会発表や論文発表については、糖尿病の新診断基準が施行される7月1日に、同時にNGSP相当値に移行する。日常臨床での表記については当面従来通りで変わらず、1年以内をめどに全ての表記を完全に移行させたいと日本糖尿病学会では考えている。
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0624-532号 【情報】 「HbA1c 6.1%以上」追加で、診断の間口広がる  特集●糖尿病の新診断基準、臨床現場への影響は? Vol.1 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 今日は一日爽やかでしたね[わーい(嬉しい顔)]。梅雨の合間とは思えないほど湿度も低く、日差し[晴れ]は強いものの、非常に過ごしやすい一日だったのではないでしょうか?

 今日は参議院選挙の公示日ということでマスコミも大変この話題で賑わっていたようですが、多くの一般有権者からすれば、非常に耳障りな時期を迎えました。普段街頭にも出ない人たち、前とか元議員って書いてあるけど、こんな人いたっけ?みたいなこともしばしば。色々な演説を聞いていてもなぜか虚しさを感じます。


 さて今日のコラムご紹介。

 非常に許せないというか、何とも言えない事件が発生しました。人を殺める行為は医療従事者にとって許せないものです。何ともコメントのしようがありませんが、このような異常な現象は個人のせいなのか、それとも狂った社会のしわ寄せなのか・・・私自身は不幸な時代を生きているとは思いたくないです。前向きに生きたいですね。


【産経抄】6月24日 産経新聞コラム
 
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100624/crm1006240323005-n1.htm
 広島県のマツダ本社工場内に乗用車で侵入して、11人を次々にはねた引寺利明容疑者(42)は、今年4月に2週間足らず勤めただけでマツダを退職したばかりだった。警察の取り調べに対して「会社への恨み」や「秋葉原事件」に言及しているという。
▼東京・秋葉原の歩行者天国で2年前、無差別殺傷事件を起こした加藤智大被告も、自動車メーカーの派遣社員だった。来月にも始まるとみられる被告人質問で、加藤被告が動機について何を語るのか注目されている。
▼どちらも、犯人とまったくかかわりのない人たちの命が奪われた、理不尽としかいいようがない事件だ。「皆様から奪った命、人生、幸せの重さを感じながら刑を受けようと思っています」。加藤被告が昨秋、被害者に送った手紙をこう結んでいる。
▼暴走する車にはねられて死亡した浜田博志さん(39)は、奥さんと生後10カ月の娘さんの3人家族だそうだ。引寺容疑者は、自らが奪った「幸せの重さ」をほんの少しでも感じているのだろうか。「幸せ」といえば、昔は「仕合わせ」と書く人が多かった。
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 サッカーワールドカップも日本が予選突破の瀬戸際に来ておりますが、このニュースタイトルを見て、予選突破ならずか・・・日本グループ最下位・・・と早合点された方はおられませんか?ね? もしかして私だけ? いずれにしても不名誉なことです。政府の猛省を期待します。しかし情けない・・・(--;


科学者満足度:明暗 デンマーク1位/日本最下位--主要国英誌調査 ◇さてW杯は…?  毎日新聞 6/24
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100624ddm002040135000c.html
 日本の科学者は主要国で最も不幸せ--。こんな調査結果を、英科学誌ネイチャーが初めてまとめ、24日付で発表した。満足度1位はデンマークだった。日本人は他国に比べ、休日が少なく研究テーマの選択で裁量が小さいとして強い不満を抱いていた。科学技術立国を掲げる政府だが、科学者が将来の展望を抱けるような政策が求められそうだ。
 同誌は3~4月、インターネットを使って、世界の科学者に「給与」「休日の取得」「産休・育休」など8項目の労働環境について、満足(1点)から不満(0点)で点数化してもらった。今回、日米欧や、科学技術が伸びている中国やインド、韓国の計16カ国の研究者約1万500人について分析した。
 それによると、日本は「休日」(0.424点)「労働時間」(0.448点)「研究テーマの独立性」(0.567点)「上司や同僚からの指導」(0.442点)の4項目で最下位を記録し、デンマークの点数の5~7割だった。残りの「給与」など4項目も12~15位にとどまった。デンマークに続いてオランダ、スウェーデンの科学者の満足度が高かった。
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 このあたりから医療系ニュースに移ります。

 私の場合、年がら年中黒いので(コーチ仲間はみんなメラオ君?)この酵素の働きが非常に活発なんでしょうね。DNAポリメラーゼイータというんですか、初めて知りました。この酵素は他の損傷も防いでくれるのでしょうか?となると、日焼けしやすくすぐ黒くなる人は、日焼けせずに赤くなってしまう人より、がんになり難いのでしょうか?皮膚がんではそのように言われていますね。遺伝子レベルの解析が望まれます。


傷包み、正常なDNA複製 皮膚がん抑制酵素 共同通信 6/24
 
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010062301001064.html
 紫外線によって折れ曲がった部分のDNAを包み込んで真っすぐにし、損傷部分を回避してDNAの複製を進めるなど、皮膚がんの発症を抑える酵素が働く仕組みと立体構造を解明したと、花岡文雄学習院大教授(分子生物学)と米国立衛生研究所のチームが24日付英科学誌ネイチャーに発表した。
 構造が似ているが発がんの働きをする別の酵素の構造を特定しやすくなり、薬の開発も可能になるという。
 花岡教授によると、この酵素は「DNAポリメラーゼイータ」。この酵素の仲間がDNAを複製するが、損傷があると複製が止まり、がんになる恐れもある。この酵素は損傷部分があっても正しい複製を続けさせる役割があり、正常に機能しないと紫外線により皮膚がんになりやすい色素性乾皮症を発症する。
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 さて他にもニュース山盛りなのですが、今宵は抑え気味に・・・仮眠[眠い(睡眠)]を取られている方も多いことでしょうね。予選突破期待しましょう[exclamation×2][ぴかぴか(新しい)]

 糖尿病の新診断基準については何度かお知らせしてきていますが、患者への説明と周知、システム的な問題など、非常に時間がかかると思います。またNGSP値では国際標準としてまだまだ不十分、最終的にはIFCC値、すなわち単位も変更となりますから、当分の間、混乱が続くことになります。

 さらには、HbA1c自体の標準化。既に標準化完了と思われている方も多いかもしれませんが、いくらリファレンスを標準化したところでまだまだこれから。測定原理による差、原理は同じでも測定機器メーカーによる差、など、どのようにしていくのでしょうね。それと現在の標準化完了といわれている基準範囲、4.3%~5.8%にもなっていない施設もあります。現状に目をつぶっていてはいけないのとちゃいますか?それとも本当の実態を関連学会の皆様はご存じでない?

 http://koji-arai.blog.so-net.ne.jp/2010-03-12-1
 http://koji-arai.blog.so-net.ne.jp/2010-03-13


【日経メディカルオンライン 2010/06/24】
 特集●糖尿病の新診断基準、臨床現場への影響は? Vol.1
 「HbA1c 6.1%以上」追加で、診断の間口広がる
 (一部引用)
 
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t099/201006/515723.html
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 2010年7月1日に、11年ぶりとなる糖尿病の新しい診断基準が施行される(関連記事「糖尿病の新診断基準、7月1日に施行」)。新基準では、「糖尿病型」の判定にHbA1cの基準が設けられた。1回の採血で血糖値とHbA1cの測定結果が両方とも糖尿病型であれば、それだけで糖尿病と診断できる。また、HbA1cの表記法もJDS値に0.4を足したNGSP相当値に変更される(当面は、英文誌の原著論文や国際学会での発表時のみNGSP値を使用し、日常診療では1年後をめどに移行予定)。
 本特集では、こうした改訂のポイントと共に、日常診療への影響について、糖尿病を専門とする医師らの意見を紹介する(なお、本稿のHbA1c値は、特に記載のない限りすべて現行のJDS値(%)で示している)。
 今回の糖尿病診断基準の改訂の最も重要なポイントは、慢性の高血糖状態をより良く反映する指標であるHbA1cを、従来の補助的な位置付けから“格上げ”し、診断基準の第一段階に取り入れたことだ。HbA1cのカットオフ値は6.1%(JDS値)。これは、糖尿病網膜症の出現頻度や、従来の診断基準による血糖値とHbA1cとの関係を解析した結果から算出された値だ。
 1回の採血で血糖値とHbA1cの測定結果が両方とも糖尿病型であれば、それだけで糖尿病と診断できる。
 今回の新診断基準のHbA1c導入に対しては、前向きに受け止める意見が多数を占めているようだ。「糖尿病の診断にHbA1cの基準が加わったこと自体は、いいことだ。検査が1回で済むようになり、コストを抑えて患者の負担も減らすメリットがある」と、松波総合病院(岐阜県羽島郡)生活習慣病センター長の安田圭吾氏は話す。
 同院副院長で人間ドック・健診センター長の林慎氏も、「動脈硬化性疾患は糖尿病の早期から進行することが分かってきている。HbA1cの導入で、健康な人を対象にした健診などでも簡便に糖尿病を診断できるようになり、より早期の発見や介入が可能になる」と評価する。


【日経メディカルオンライン 2010/05/28】
 糖尿病の新診断基準、7月1日に施行

 
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/jds2010/201005/515328.html
=================================================
 5月27~29日に岡山で開催されている第53回日本糖尿病学会年次学術集会で、開催日の27日に、本学会の目玉である糖尿病の新しい診断基準の概要と、本年7月1日に新基準を施行することを発表した。
 今回新しくなる診断基準は前回の基準から11年ぶりに改訂される。最も注目されるのは、診断基準に「HbA1c 6.5%以上」(6.1%[JDS値])が追加されたことだ。
 従来の診断基準では、①空腹時血糖値126mg/dL以上② 75g糖負荷試験で2時間値200mg/dL以上③随時血糖値200mg/dL以上――のいずれかが再現性を持って認められる場合に糖尿病と診断しており、HbA1c値は補助的な位置付けだった。しかし、HbA1cは検査が行いやすく、慢性の高血糖状態をよりよく反映する指標として有用であることから、今回の改訂で、「補助的な項目」からより上位となる診断基準の1つとして取りあげられた。
 診断基準項目の1つとなったHbA1c値は6.5%以上(6.1%以上[JDS値])とされた。これは、日本のデータを用いて、網膜症の出現頻度や血糖値とHbA1c値との関係を解析した結果から決定した。
 HbA1c値については、日本独自の測定法によって得られるJDS値を、欧米を中心に使われている測定法によって得られるNGSP値に換算する。診断基準の6.5%はNGSP値相当であり、現行の日本の測定法によるJDS値では6.1%となる。今後HbA1cはNGSP値に相当する値として表記するが、HbA1c測定方法はこれまでと変わらず、あくまでJDS値に0.4を足した値をNGSP値として示すことになる。国際標準化作業が行われたことで、JDS値に0.4を足せばNGSP値と同じになることが確認された。
 新診断基準にHbA1c値が加わったものの、糖尿病の診断は血糖値(①空腹時血糖値126mg/dL以上② 75g糖負荷試験で2時間値200mg/dL以上③随時血糖値200mg/dL以上のうちいずれか)とHbA1c(6.5%[JDS値で6.1%以上])の両方を評価するよう定められており、血糖値は必須のまま変わらない。患者が「HbA1c6.5%以上(6.1%[JDS値]」のみを満たすだけでは糖尿病と診断できず、HbA1cと同時あるいは再検査で血糖値を測定し、血糖値も診断基準を超えて糖尿病型であった場合に糖尿病と診断される。1回目の検査でHbA1c値が6.5%以上(6.1%[JDS値]で糖尿病型と診断され、再検査で再度糖尿病型と診断されても、血糖値が糖尿病型でなければあくまで「糖尿病疑い」にとどまるとされた。
 また、血糖値のみ糖尿病型の場合、糖尿病の典型的症状や確実な糖尿病網膜症のいずれかが見られれば糖尿病と診断される。


【日経メディカルオンライン 2010/06/24】
 ドック受診者のデータを基にHbA1cの診断精度を検討 「HbA1cと血糖値の組み合わせは十分な診断能を持つ」
 
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/201006/515725.html
=================================================
 2010年7月1日から施行される糖尿病の新しい診断基準では、糖尿病型の判断にHbA1cの基準(6.1%[JDS値]以上)が加わった。松波総合病院(岐阜県羽島郡)の安田圭吾氏と林慎氏らは、糖負荷試験(OGTT)を診断基準とした場合のHbA1cの診断能について検討し、2010年5月27日に岡山県で行われた第53回日本糖尿病学会総会で発表した。なお、本稿のHbA1c値は、特に記載のない限り現行のJDS値(%)で示している。
 対象は、それまで糖尿病と診断されておらず、1996年から2003年までに同院の人間ドックを受診しOGTTを受けた1356人(男性1113人、女性243人)。これらの人々のHbA1c値と血糖値の関連などについて解析を行った。
 空腹時血糖値(OGTT前値)126mg/dL以上またはOGTT2時間値200mg/dL以上の患者を糖尿病型、OGTT前値110mg/dL未満およびOGTT2時間値140mg/dL未満を正常型、その中間を境界型とした。HbA1cは検査室にて測定されたJDS値を用いた。対象者の平均年齢は50.5歳、平均BMIは23.5、HbA1cは5.3%だった。
 この値を基に両氏は、対象者をHbA1cが6.1%以上の群と6.0%以下の群に分け、OGTTによる耐糖能との関係を検討。その結果、HbA1c 6.1%以上群には、OGTTで正常型や境界型と判断される患者がそれぞれ約20%も含まれていることが分かった。一方、HbA1c 6.0%以下群にも、OGTTによる糖尿病型が34人(2.7%)含まれており、HbA1cを単独で診断基準に用いることは困難であることが示唆された。
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0623-531号 【情報】 「どこでもMY病院」、2013年から一部サービス開始へ [kensa-ML NEWS 【情報】]


 今朝はどんよりとした鬱陶しいお天気[雨][曇り][ふらふら]を迎えた大阪、神戸です。結構な雨が降っていましたね。おかげさまでどこもかしこもビッチャビチャ・・・(--; 必要なところにだけ雨を降らせる技術、早く開発してくれませんかね?それか「どこでもドア」でも良いです。でも神は無駄なことはしない主義でしょうから、雨に濡れることで何らかの効果が得られることを想定しておられるのでしょうね?私のような平凡人にはとても理解できませんが・・・

 しょっぱなから勝手なことばかり述べて、ごめんなさ~い・・・(--;


 さて今日はちょっと毛色の変わったニュースから。昨日配信されたニュースになりますが、睡眠にかかわるタンパク質の働きが解明されたとの話題。

 私の場合、睡眠時間[眠い(睡眠)]は短いのですが、非常に深いのが特徴。そのおかげできっと短い睡眠でも十数年生き延びてこられたのだと思います。寝ているときはたぶん体に火をつけられても起きない深さで推移しており、寝ている時間は全てノンレム睡眠じゃないかと思う程なのですが、もしかして日中にこのNPBが断続的に発生して、目が開いていてもノンレム睡眠の時間帯があり、体のバランスを保っていたりして[猫]・・・なぁんてことは無いでしょうけど[あせあせ(飛び散る汗)]


深い眠り導くタンパク質を解明 新薬開発に期待 共同通信 6/22
 
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010062201000734.html
 眠りの深い「ノンレム睡眠」に導く新たなタンパク質の働きを解明したと、自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の山中章弘准教授(神経生理学)らの研究チームが22日、発表した。米国専門誌「SLEEP」の電子版に掲載された。
 これまでの睡眠薬は脳の神経活動全体を抑制していたが、このタンパク質は眠りを促す神経を選んで作用するため、少量で質の高い眠りを促す睡眠薬の開発につながる可能性があるという。
 研究チームは、タンパク質「ニューロペプチドB」(NPB)をマウスの頭部に投与した結果、夜行性のマウスが夜になっても眠り続けることを確認。
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 昨日の党首討論ですか・・・見た方も多いことかと思います。昨日から今朝にかけてニュースはこの話題で持ちきり。私もこの党首討論、観ましたが(みるにも色々)、観ている間にきっと私の体がこれ以上ストレスを感じたら危ないよって指令を出して、NPBを放出したのだと思います。眠いのなんのって・・・[眠い(睡眠)]

 ある程度のシナリオは読めましたが、どの党も歯切れが悪いというか、根本的な討論になっていなかったのが私の感想。先ほど私が何故「ストレス」と書いたかというと、私が経験したこと、経験していることと非常にダブるので。私の場合、自分はこうだ[exclamation×2]と全面に出すタイプなので、プランや私見もポンポン話しちゃうのですが、真っ向勝負でこいつを論破してやろう!と臨んでくる相手さんは最近非常に少なくなってきました。最も十数年前は上から立場目線で、パワーショットを乱発し抑え込まれて来たのが現実でしょうけど・・・何を言いたいかというと、相手の出方に対して、揚げ足取りというか自分の意見を述べず持たずで反論する輩の多いこと[パンチ] やっぱり自分の意見や考えを相手のそれと闘わせてこその討論じゃないか?と思った次第です。

 ですから昨日の党首討論を観ていて、各党が与党への批判に終始していたのは、非常に残念かつストレスでした。只今各党のマニフェストをじっくりと読んでいる最中。各党の様々な思惑が見え隠れして興味深いですね[グッド(上向き矢印)]。党首討論は興味深くないですけど[バッド(下向き矢印)]


年金・医療改革なしに増税幅は語れぬ 日本経済新聞社説 6/22
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE2EBE4E6E3EBE2E2E0E0E2E4E0E2E3E28297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D
 消費税問題が参院選の焦点に浮上した。その税率について自民党は政権公約で10%への引き上げを打ち出した。菅直人首相は記者会見でこれを「ひとつの参考にする」と呼応し、党派を超えた協議を提案した。
 国・自治体の長期の債務残高は国内総生産(GDP)の1.8倍を超す。おまけに高齢化は先進国中で最も早く進んでいる。放っておけば年金や高齢者医療、介護費を中心に社会保障費は拡大する一方だ。消費税増税を含めて納税者の負担を増やさなければ財政は立ちゆかない。首相が選挙前に、早ければ2年後に消費税増税すると述べたのは前進だ。
 だが政権党が野党案を所与として増税幅を論じる姿勢には違和感を覚える。幅を語る前に、首相自らが繰り返す「強い社会保障」の中身、つまり年金、医療、介護や子育て支援の改革像を示し、それと一体で税制改革を推し進めるのが筋だ。
 民主党政権はいまだに、低所得者向けの最低保障年金やすべての国民が等しく入る一元化年金の設計図、後期高齢者医療制度の廃止後の姿を明らかにしていない。参院選の政権公約にも具体的な記述がない。
 国民負担を増やす前提は、制度の効率化や一定の給付抑制を含め、年金や医療を少子化・長寿化が進む人口構造に耐えうる形に改革することだ。改革像をはっきりさせて初めて増税幅が具体的になる。納税者や年金受給者らの納得感も高まろう。
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党首討論―増税の説明にもっと理を 朝日新聞社説 6/23 http://www.asahi.com/paper/editorial.html
 消費税率10%に言及した菅直人首相の意気込みは立派だが、明快さを欠く。参院選の争点に急浮上した以上、増税分をどう使うかといった説明も堂々とやってほしい。
 きのうの9党党首による討論会も、消費税をめぐる応酬が焦点だった。税率アップによる増収分の使途について、首相は「社会保障に回すべき消費税が足りないので、今は赤字国債で埋めている。このままでは財政が破綻(はたん)してしまうので、この分をまかなう」と強調した。
 だが、他の党首から「年金の財源に使うとした過去の説明と違う」「説明が足りない」などと突っ込まれた。首相は「財政資金を介護に使えば雇用も増える」といった中途半端な受け答えにとどまった。
 こんな状態ではいけない。首相は参院選を通じ、増税分の使途を含む大筋を掘り下げてわかりやすく説明し、有権者の納得を取り付けるため力を尽くさなければならない。
 とりわけ重要なのは、首相自身が掲げた「強い経済、強い財政、強い社会保障」と消費増税の関係である。増税で財政赤字を減らすだけでなく、経済成長を損なわず、社会保障の強化もできるという有機的な戦略の具体像を明らかにすべきである。
 首相は「増税しても景気回復は可能だ」と唱え、名目3%成長を目標に据えた。だが、国民の理解を得るには、より具体的なシナリオを示す必要がある。例えば、消費増税分が回る介護分野で雇用拡大、賃金改善、サービス向上や産業の発展をいかに実現できるのか。展望を示してほしい。
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 昨日見た、かなり驚きのニュース。こんなずさんなことしているから、国民から信用を無くしていくんですね。私の場合、昨年度の助成研究は期限日どんぴしゃで報告書到着となった筈なので・・・あまり偉そうには言えませんね・・・[ふらふら]

 でもこういった所こそ事業仕分けして欲しいなぁ・・・やっぱり約束を守れないところは返金含めて検討すべしじゃないんですかね?


科研費593人報告書出さず、57億円交付済み 読売新聞 6/22
 
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100622-OYT1T00020.htm
 国の補助金で科学研究を行いながら、義務付けられている研究成果報告書を提出していない研究者が、今年1月時点で593人に上ることが、会計検査院の調査でわかった。
 未提出者に支払われた科研費は57億8253万円に上る。検査院は21日、審査・交付業務を担当した独立行政法人「日本学術振興会」に対し、報告書を提出させるよう改善を求めた。
 発表によると、問題の補助金は、科学研究費補助金(科研費)で、提出しなかったのは、国公立大や私立大など164校・研究機関の教授や研究者ら。科研費を受けとると、研究終了後、一部の研究をのぞいて報告書を振興会に提出することが義務付けられている。
 593人は、全員が提出期限を1年7か月以上過ぎていた。うち14人は期限が約10年過ぎていた。複数の報告書を提出していない研究者もおり、件数は658件。
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 本日のメインニュース群に移ります。

 「どこでもドア」じゃないですが、「どこでもMy病院」・・・はじめ聞いた時にはイメージが湧きませんでした。本邦では、地域医療連携における病診連携制度等を目指しており、どちらかというとかかりつけ医を明確化するのが方針だと思っていました。

 一般論として、近年の傾向、様々な透明化を目指しているのは良く理解出来ますし支持もするのですが、あまりにも門戸を広げ過ぎるとクオリティが低下する(いわゆる安かろう悪かろう)傾向があり非常に危惧するところです。しかし制限を設けることについて国民に対し、きちんと説明し理解を求められる根拠に乏しいことは非常に由々しき問題だと思います。

 まず5月に政府より出された「新たな情報通信技術戦略」の中から、医療分野に関連性の深い部分を以下にピックアップしました。全文は以下のURLです。 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/dai53/siryou.pdf

2.地域の絆の再生
(1) 医療分野の取組
【重点施策】
 ○ 全国どこでも過去の診療情報に基づいた医療を受けられるとともに、個人が健康管理に取り組める環境を実現するため、国民が自らの医療・健康情報を電子的に管理・活用するための全国レベルの情報提供サービスを創出する。このため、第一段階として、個人が自らに対する調剤情報等を電子的に管理する仕組みを実現する。また、匿名化されたレセプト情報等を一元的なデータベースとして集約し、広く医療の標準化・効率化及びサービスの向上に活用可能とする仕組みを構築する。
【具体的取組】
 企画委員会の下にタスクフォースを設置した上で、関係省庁が連携して以下の施策に取り組む。
1)「どこでもMY病院」構想の実現
 全国どこでも自らの医療・健康情報を電子的に管理・活用することを可能にする「どこでもMY病院」構想を実現することとし、遅くとも2013 年までにその一部サービス(調剤情報管理等)を開始する。このため、2010 年度中に、診療明細書及び調剤情報の電子化方策や、「どこでもMY病院」構想を実現する上での運営主体、診療情報・健康情報等の帰属・取扱い等について結論を得る。また、本構想の実現に当たり、救急医療体制の強化にも資するよう検討する。【内閣官房、総務省、厚生労働省、経済産業省等】
2)シームレスな地域連携医療の実現
 遅くとも2015 年までに地域医療支援病院を中心とし、生活習慣病などを対象として、情報通信技術を活用した地域連携クリティカルパスや医療から介護まで健康に関わる施設間でのシームレスなデータ共用を可能にする体制を各地に構築するため、2010 年度中に、具体的な方針を固める。また、医療情報システム等の普及と標準化の推進を行うとともに、死因究明に精通した医師が少ない中で、地域連携により死亡時画像診断(Ai)による死因究明を推進する。
 さらに、医師不足地域等における患者の利便性を向上させるため、処方せんの電送交付をはじめ、遠隔医療の実施可能範囲の明確化及び遠隔医療に対する診療報酬等の適切な活用など、遠隔医療の普及方策を検討する。【内閣官房、総務省、厚生労働省、経済産業省等】
3)レセプト情報等の活用による医療の効率化
 匿名化されたレセプト情報等をデータベースとして、厚生労働省で集約することを一層推進し、2011 年度早期にレセプト情報(診断群分類に係るコーディングデータを含む)、特定健診情報、特定保健指導情報を外部に提供するため、2010 年度中に有識者からなる検討体制を構築し、データ活用のためのルール等について結論を得る。【内閣官房、総務省、厚生労働省、経済産業省】
4)医療情報データベースの活用による医薬品等安全対策の推進
 医薬品等をより、安全・安心に利用できる社会を構築することを目指し、医薬品の副作用情報等をリアルタイムでモニターし、安全対策の充実・強化を図ることができるよう、レセプト情報や電子カルテ情報のデータベースを活用できる体制の整備を行う。【内閣官房、厚生労働省】

(2) 高齢者等に対する取組
【重点施策】
 ○ 高齢社会の本格化を踏まえ、高齢者の就労・社会参画を促進し、独居高齢者の安否を家族等が確認し、在宅医療・介護等において必要なケア情報の提供等を実現するため、情報通信技術を積極的に活用する。また、高齢者や障がい者が情報通信技術を容易に活用できるよう、ハード・ソフトの抜本的改善を図る。
【具体的取組】
1)高齢者等に対する在宅医療・介護、見守り支援等の推進
 2012 年の診療報酬・介護報酬の同時改定に向け医療・介護の連携の在り方について検討する際に、在宅における医療と介護で共有すべき情報の検討を2010 年度中に開始し、具体的な情報連携の方法についても併せて検討を行う。また、独居老人の見守りシステムの普及を推進する。
 さらに、自殺の背景に見られるうつ病等の方々への支援として情報通信技術の活用の在り方を検討する。【厚生労働省、総務省、経済産業省等】
2)高齢者、障がい者等に優しいハード・ソフトの開発・普及
 2010 年度中に、関係府省及び関係業界からなる検討体制を構築し、必要なハード・ソフトのイメージ、新技術の開発課題、既存技術の普及方策、標準化の在り方等を取りまとめるとともに、2011 年度から、関係府省及び官民の連携の下、必要なハード・ソフトの開発・普及を実施、促進する。【厚生労働省、総務省、経済産業省等】
3)テレワークの推進
 高齢者や障がい者などの社会参加の促進や子育て・介護のために休職を余儀なくされている女性など様々な働き方を希望する者の就業機会の創出及び地域活性化等に資するテレワークの一層の普及拡大に向け、環境整備、普及啓発等を推進する。【総務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省等】


 良く良く読んでいると、「どこでもMy病院」というイメージではなく、「どこでもMyカルテ」みたいですね。

 でも以前から申しておりますように、全国共通のものに仕上げるには、インフラ整備はどちらかというと技術革新により日々前進しているわけですから、そんなに大きな問題ではないように思います。一番大きな問題はその中身。

 具体的に一例を挙げると、私が以前よりお伝えしています「臨床検査データ」が最たるもの(政策医療臨床検査連絡会と言っている、あれ、です)。

 皆さんは、臨床検査のデータがどれも同じ品質で、どれも同じ単位で、どれも同じ基準範囲だとお思いでしょうか?同じであるならば、転院時に全く同じ検査を再びされるのはおかしいと思われませんか?

 正直言って、臨床検査データの施設間差というものは非常に大きく、標準化が進んでいる生化学や免疫などの検査項目以外は殆ど互換性の無い状態であると言っても過言でないです。

 また先日も大きく取り上げられておりましたGHbA1c(グリコヘモグロビン)などは国際標準の波が本邦にも押し寄せており、7月から基準値を変更するといった事態にも発展しています。

 インフラ整備は勿論大切ですが、その中で流通するデータがどの程度互換性のあるものか、基礎部分をしっかりと吟味し、押さえておかないと、単なる中身の無い器になってしまいます。「木を見て森を見ず」もよく実感できることですが、森ばかりにとらわれ過ぎると、枯れてしまう木があっても、腐っている土があっても、気がつかない状態になりかねません。自浄作用やホメオスターシスが機能しているときは良いのですが、いったん破綻してしまうと取り返しのつかないことになります。

あいだみつをさんのお言葉に、
 「花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 根は見えねんだなあ」  というものがあります。

 この大きな問題については、ブログの方でも近未来的に取り上げていく予定です。

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0621-529号 【情報】 チーム医療推進の看護業務検討WG 6月下旬にも実態調査開始 特定看護師の医行為168項目を提示 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 声の出ない朝を迎えました[がく~(落胆した顔)]・・・これはきっと昨日のせいだと直ぐに自覚いたしました。先日お話ししておりました


 [ひらめき][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]「きくすい旗杯」 SSC太陽が優勝しました[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ひらめき]


 準決勝1対0、決勝7対0との結果。決勝戦は守備も打撃も完ぺきな出来。ここまでの道程は険しく、公式戦での抽選負けが9回連続で、今大会においてようやく抽選勝ち。これで勢いに乗ったおかげもありますが、元々力のある子供たちで、無冠の帝王[もうやだ~(悲しい顔)]とも称されていましたので、監督、コーチ陣ともホッと胸をなでおろしています。

 昨日はお伝えしていましたように、この「きくすい旗杯」と「枚方市連盟市長杯」の試合が完全にブッキングしていましたので、1チームを二つに分け、5年生を組み入れて何とか試合を行うことが出来ました。決勝戦は2チームが合流し、6年生16名全てがグランドに集結し決勝戦を戦うことが出来ました。残念ながら市長杯の方は1点差で負けてしまいましたが、6年生(複数名がベンチメンバー)と5年生との混合チームで選手が伸び伸びとここまで戦えたことに感謝です(正直言って勝ち試合だっただけに悔しいのですが[あせあせ(飛び散る汗)])。

 それにしても今回の大会、選手は勿論のことですが監督、コーチ、保護者の皆さんが一丸となって勝ち得たものだと思います。それは決勝戦のことですが、SSCは後攻、1回表を簡単に3人で終わらせ、さぁ攻撃と思いきやいきなりのスコール・・・30分間ほど降り続いたグランドは試合続行不可能という状態。SSCの監督、コーチをはじめ、お母さん方や応援に来られた方々数十名総出でグランド整備。ポリ袋ちゃんやバケツくん、雑巾マンや一輪マン等登場人物全てがそれぞれの役割をきちんと果たし、30分ほどでグランド整備完了。うちのチームは子供たちだけではなく、全てのチームワークが良いですね。大会本部の方々からも最後の挨拶の時に感謝の言葉を頂戴しました。

 こういったものを見ると、職場にこういった雰囲気を持ち込めたらなぁ・・・と思ってしまいますね[ふらふら] 方向性や目標をきちんと設定する必要はあるのでしょうが、「やれる人が出来ることをやる」まさに連携医療の神髄だと私はいたく感動しました。うちの選手たちも相手チームの選手たちもきっとチームスタッフやお母さん、多くの応援してくれた方々の背中を見ていたことでしょう。これこそ子供たちに伝えたいことです。


 以下のニュースは先週の金曜日、既に作り上げていたのですが、送信し忘れていたのと、送信する時間が無かったのと両方で配信が今になってしまいました。少々古いネタですが、ご勘弁くださいませ。



 「はやぶさ」が最後に撮影した写真は地球。通信が途絶えたため、下の部分が真っ黒な写真が出ていましたが、本日公開されたのはその画像をクッキリスッキリ画像処理したもの。機械なので感情は無いのでしょうが、何故かジーンときますね。写真はサイトで見て下さいね。


はやぶさ:最後に撮影の地球 画像処理でくっきり 毎日新聞 6/18
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100618mog00m040011000c.html
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は18日、小惑星探査機「はやぶさ」がカプセルを切り離した後に撮影した地球の画像を処理し、発表した。
 はやぶさに搭載されたカメラは小惑星「イトカワ」の向きを測るためなどに使われた。レンズが明るく設計されているため、明る過ぎるものを撮影すると画像に乱れが出るという。13日に撮影した地球の画像も白い筋などが目立ったため、画像処理を施した。
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 さて参議院選挙に向けて各党、動き出しましたが、民主党と自民党のマニフェストが公開されていました。このようなサイトでは意識誘導することや誤解されることも多いので、政党に対する意見は一切申しませんので、あしからず。これは以前私が広報活動を開始する際、お世話になった方と約束したことです。


参院選公約 政策じっくり見比べて 東京新聞社説 6/18
 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2010061802000080.html
 七月十一日に投開票される参院選に向けて、民主、自民両党がマニフェストを発表し、各党の公約が出そろいつつある。公約に書き込まれた政策をじっくり見比べて、貴重な一票を投じたい。
 今回の参院選は、昨年初めて政権に就いた民主党への中間評価の選挙だ。交代したばかりの菅直人首相が信任されて民主党の安定政権となるのか、自民党が政権奪還への足掛かりを得るのか。決めるのは有権者自身である。
 「強い財政」を掲げる菅氏への首相交代で注目されるのが、財政健全化への道筋、特に消費税について各党がどう言及するかだ。
 民主党は「消費税を含む税制の抜本改革に関する協議を超党派で開始する」と記し、税金の無駄遣いをなくすことで新たな財源を生み出すとした衆院選時に比べて増税路線に大きく傾いた。
 ただ、税率引き上げ幅や時期、使途、前提条件には一切触れておらず、マニフェストの趣旨からは程遠い。今後、選挙戦を通じて明らかにしていく必要があるだろう。
 これに対し、自民党は消費税率を「当面10%とする」とし、年金、医療、介護と少子化対策に全額を充てると明記した。主要政策の財源があいまいな民主党との差別化が狙いのようだ。
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参院選民主党公約要旨 読売新聞 6/18 http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=26884
年金・医療・介護障がい者福祉
▽「消えた年金」「消された年金」に11年度まで集中的に取り組むとともに、「納めた保険料」「受け取る年金額」がわかる「年金通帳」などの仕組みをつくる
▽年金保険料の流用はさせない
▽年金制度の一元化、月額7万円の最低保障年金を実現するためにも、税制の抜本改革を実施
▽後期高齢者医療制度は廃止し、13年度から新しい高齢者医療制度をスタートさせる
▽診療報酬の引き上げに引き続き取り組む
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参院選自民党公約要旨 読売新聞 6/18 http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=26882
頑張る人、頑張った人が報われる社会へ
▽子育て支援
 待機児童ゼロ作戦を実現。子どもの医療費無料化。小学校給食無償化
▽「子ども手当」は財源の裏付けもなく、政策目的や効果も不明のため、全面的に見直す
▽年金制度
 昭和36年まで遡(さかのぼ)り未納期間の保険料を納められるよう、3年間限定の制度を実施。年金の受給資格要件の期間を25年から10年に短縮。超党派の協議機関を早期に立ち上げる
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 本号のメインニュースに移ります。前号にて私見は述べましたので、今回は特にコメントありません。

 14日に開催された資料については厚生労働省HPにUPされています。資料を一部引用し掲載します。
 
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/06/s0614-6.html 168項目の内容についてはサイトをご確認ください。


看護業務実態調査について http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/06/dl/s0614-6c.pdf
1.趣旨
 ○ チーム医療の推進に関する検討会報告書(平成22年3月19日取りまとめ)において、看護師の業務範囲の拡大や特定看護師(仮称)が実施する「特定の医行為」の範囲の決定に当たっては、看護業務に関する実態調査を実施し、当該調査結果を踏まえて検討する必要があると提言された。
 ○ 本調査は、当該報告書の提言を受け、現在の看護業務の実態等に関する全国的な調査を実施するものである。(8月中に取りまとめ予定)
2.調査内容
 ○ チーム医療検討会報告書において「特定の医行為として想定される行為例」として列挙された行為等、一定の行為について、以下の項目を調査。
 ・ 現在、看護師(認定看護師・専門看護師)が実施しているか否か
 ・ 今後、一般の看護師が実施することが可能と考えられるか否か
 ・ 今後、特定看護師(仮称)制度の創設に伴い、特定看護師(仮称)が実施することが可能と考えられるか否か
 ○ なお、調査対象とする一定の行為については、「チーム医療推進のための看護業務検討WG」において選定。
 ○ 看護師が現在行っている業務の中で、他職種による実施が適当と考えられる業務についても調査。
3.調査対象・方法
 ○ 平成22年度厚生労働科学研究費補助金事業を活用し、以下のとおり調査を実施する予定。
 ① 医療機関等に勤務する医師・看護師(質問紙調査)
   特定機能病院 83施設(100%)
   病院(規模別) 1,800施設(20%抽出)
   診療所(有床) 600施設(5%抽出)
   訪問看護ステーション 500か所(10%抽出)
   計 約3,000施設
 ② 各種団体、関係学会の代表者(聞き取り調査)


看護業務実態調査(案)概要 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/06/dl/s0614-6d.pdf
1.調査事項
 ○ 別紙に列挙する行為について、それぞれ、以下の事項を調査。
  ◆ 現在、施設内で看護師が実施しているか否か。
  ◆ 今後、①一般の看護師が実施することが可能か、②特定看護師(仮称)が実施することが可能か、③看護師は実施すべきでないか。
2.調査対象施設・回答者
 ○ 特定機能病院:83施設(100%)
  医 師:診療責任者及び担当医長が回答
  看護師:看護師長及び主任・副師長が回答
  ※ 急性期・慢性期の領域別に回答
 ○ 病院(規模別):1800施設(20%抽出)
  医 師:診療責任者及び担当医長が回答
  看護師:看護師長及び主任・副師長が回答
  ※ 急性期・慢性期の領域別に回答
 ○ 診療所(有床・在宅療養支援診療所):600施設(診療所全体の5%抽出)
  医師及び看護師が回答
 ○ 訪問看護ステーション:500か所(10%抽出)
  看護師の代表者が回答
 ○ 専門看護師・認定看護師:専門看護師は全数、認定看護師は20%抽出
  本人が回答
  ※ その他、各種団体、関係学会の代表者等を対象として、聞き取り調査を実施。


特定看護師養成 調査試行事業 実施要綱(案) http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/06/dl/s0614-6e.pdf
1.事業の目的
 ○ チーム医療の推進に関する検討会報告書(平成22年3月19日取りまとめ)において、特定看護師(仮称)の要件については、医療現場や養成現場の関係者等の協力を得て、専門的・実証的な調査・検討を行った上で決定する必要があると提言された。
 ○ 本事業は、当該報告書の提言を受け、専門的な臨床実践能力を有する看護師の養成に取り組む修士課程、研修課程等に幅広く協力を得て先導的な試行を実施し、当該課程のカリキュラムの内容や実習の実施状況等に関する情報を収集するものである。
 ○ なお、本事業は、特定看護師(仮称)の要件等を検討する際に必要となる情報や実証的なデータを収集することを目的として実施するものであり、「特定看護師養成 調査試行事業実施課程」としての指定は、今後、特定看護師(仮称)の養成課程として認められることを保証するものではない。
2.事業内容
(1)修士課程 調査試行事業
 一定の基準を満たす修士課程を「特定看護師養成 調査試行事業実施課程(修士)」に指定し、当該課程からカリキュラムの内容や実習の実施状況等に関する情報の報告を受ける。
(2)研修課程 調査試行事業
 一定の基準を満たす研修課程等(看護師(免許取得後)を対象として学会や研修センター等が実施するもの)を「特定看護師養成 調査試行事業実施課程(研修)」に指定し、当該課程からカリキュラムの内容や実習の実施状況等に関する情報の報告を受ける。
 ※ 本事業は、「特定看護師(仮称)」という新たな枠組みの構築に向け、法制化を視野に入れつつ、「特定の医行為」の範囲(特定看護師(仮称)の業務範囲)や当該行為を安全に実施するために必要なカリキュラムの内容等を実証的に検討するに当たり、厚生労働省の関与の下、一定の期間、検討に必要な情報・データを収集する目的で実施するものである。このような事業の趣旨にかんがみ、「特定看護師養成 調査試行事業実施課程」においては、十分な安全管理体制を整備していること等を条件に「診療の補助」の範囲に含まれているかどうか不明確な行為について実習して差し支えないこととする。
3.実施方法
 ○ 「特定看護師養成 調査試行事業実施課程(修士・研修)」の指定に係る申請期間は、平成22年6月から8月までとする。
 ○ 申請のあった教育・研修課程については、順次、「5.指定基準」に照らし、書面によって内容を確認するとともに、特段の問題がない限り「特定看護師養成 調査試行事業実施課程(修士・研修)」に指定することとする。
 ○ 本事業の実施期間は、当面、平成23年3月までとする。なお、事業の実施状況等によっては、平成23年4月以降も継続して募集・実施することとする。
 ○ 本事業の事務手続の窓口は、厚生労働省医政局看護課看護サービス推進室とする。
4.指定申請書類
 ○ 以下の書類を提出すること。
  ◆ 「特定看護師養成 調査試行事業実施課程」申請書
  ◆ シラバス
  ◆ 大学院・学会・研修センター等の概要
  ◆ 実習施設概要(代表施設)
5.指定基準
 ○ 「特定看護師養成 調査試行事業実施課程」と称すること。
 ○ 臨床実践能力を習得する上で必要な基礎科目(臨床薬理学等)を必修としていること。⇒ 具体的には、以下の教育内容が含まれていること
  ◆ フィジカルアセスメントに関する科目
  ◆ 臨床薬理学に関する科目
  ◆ 病態生理学に関する科目
 ○ 演習・実習科目を必修とするとともに、実習場所(病院等)を確保していること。⇒ 演習・実習科目が設定されていること。また、専門的な臨床実践能力を修得できる実習場所(病院等)を1か所以上確保していること
 ○ 教員・指導者に相当数の医師が含まれること。
  ⇒ 専門的な臨床実践能力を修得させるために「医師の教員・指導者」が必要数確保されていること。また、病態生理学に関する科目や実習等については、「医師の教員・指導者」が適切に配置されていること。なお、「医師の教員・指導者」については、専任・兼任の区別や職位は問わないが、臨床研修指導医と同程度の経験があることが望ましい。
 ○ 実習科目における安全管理体制を整備していること。
 ※ なお、上記の5つの基準は、あくまで「特定看護師養成 調査試行事業実施課程」の指定基準であり、特定看護師(仮称)の養成課程の認定基準については、「チーム医療推進のための看護業務検討WG」において、今後検討されるものである。
6.報告書類
 ○ 本事業の実施状況(例えば、安全面の課題、学生の履修状況、実習時のインシデント・アクシデント、一般の看護師でも実施可能な行為等)について、WGに随時報告すること。
 ○ 「チーム医療推進のための看護業務検討WG」の求めに応じて、必要な資料を提出すること。
 ○ 本事業の中間時及び終了時に、事業報告書を提出すること。


【Japan Medicine 2010/06/18】
 チーム医療推進の看護業務検討WG 6月下旬にも実態調査開始 特定看護師の医行為168項目を提示
 
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/6/18/121806/
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 チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ(座長=有賀徹・昭和大医学部救急医学講座教授)は14日、特定看護師(仮称)の「特定の医行為」の範囲や、看護師の業務範囲の拡大を探る看護業務実態調査や特定看護師養成調査試行事業について議論を進めた。看護業務実態調査については、厚生労働科学特別研究「看護師が行う医行為の範囲に関する研究」班(班長=前原正明・防衛医科大外科学講座教授)が168項目に及ぶ医行為の調査項目を検討し提示したもので、今後、修正を加え今月下旬にも調査を開始する。
多項目の設問でウェブでの調査へ
 調査対象の医行為の項目は<1>検査<2>呼吸器<3>処置・創傷処置<4>日常生活関係<5>手術<6>緊急時対応<7>予防医療<8>包括的指示に基づく薬剤の選択・使用(オーダー入力含む)<9>その他-の9領域。前原班長は、先にまとめられた「チーム医療の推進に関する検討会」の報告書や、研究成果などから網羅的に抽出したと説明。調査手法についても「調査項目が多く、郵送では難しく、ウェブを使った調査を想定している」としている。
 この提案に対して神野正博委員(社会医療法人財団董仙会理事長)は、「調査事項としてはほかの業種に渡してもよい業務も調査してはどうか」とした意見や、竹股喜代子委員(亀田総合病院看護部長)は、「医師の指示が前提とは言っているが、かなり踏み込んだ調査内容となっている」との危惧を示した。星北斗委員(財団法人星総合病院理事長)も、提案の調査項目では現場の回答が厳しく、拙速は避けるべきではないかと述べるなど、強い懸念を示した。こうした意見に対して前原班長は、準備時間が足りない実態を認めながらも、国民・患者のために前に進めようと説明。神野委員らは、調査を進め、結果の解釈を十分に行うことが大事ということで、進めることを了承した。
「特定看護師養成調査試行事業」でも座長押し切る
 一方、特定看護師養成モデル事業については、前回のWGの議論でモデル事業の位置付けをただす意見があったため、厚労省は「特定看護師養成調査試行事業」と名称を変更し、要綱も一部修正して提案した。事業内容に修士課程以外で一定の基準を満たす研修課程など(学会や研修センターなどが実施するもの)も対象に指定すると盛り込んだ。議論では、修士課程を中心とする教育モデルの在り方に疑問の声が上がった。
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[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
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