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20130913-669号 社説、コラムアラカルト(東京オリンピック、学力テスト、絆) [kensa-ML NEWS 【情報】]

皆さん、こんにちは。神戸の新井です。

 今日は2013年9月13日(金)。13日の金曜日でしかも仏滅ときた日にゃあ、不吉な予感がプンプンです。これでメールニュースの連番が666とかだったらなお一層良かったのに(残念ながら669)・・・とか余分な事を色々と考えておりました。しかし幸いにして今日は不幸なビックニュースは入ってきていませんね。

 先週から今週にかけてのビックニュースと言えば、東京オリンピック!でしょうが、各報道機関はこぞって特番していました。各新聞社の社説、コラムも全国的にほぼ100%に近いくらいこの話題で持ちきり。この一週間で東京オリンピックに社説、コラムで一切触れなかった新聞社などなかったんじゃないですかね?

 私の情報収集タイムとして朝の通勤時間2時間超(実質的には乗継3回ありますしネットが繋がらないところもありますから、おおよそ1時間ちょっとの検索時間)が大きなウェイトを占めています。この時間に何をどうするのかというと、ひたすら全国各地各新聞社の社説とコラムを流し読みし、大手5社(朝日、読売、毎日、産経、日経)とあとは東京、京都、神戸の各社、それとニュース内容に応じて全国各地のものをスマホで流し読み。最後の締めとして有料会員になっている朝日デジタルを斜め読み。流し読み、斜め読みしたものはEvernoteに送信しニュース材料として取り込んでおく、といった感じです。電波状態の良い時にはテザリングでパッド端末(Nexus7)を使用しています。以前はノートパソコンをほぼ24時間携帯しイーモバイルでネットに繋げていましたが、かなり便利になったうえ端末も軽量になり、通信費もお安くなりました。自宅、職場ではWiFiを使っていますので、通信速度は全く問題となりません。病院についたら医療関連ニュースをチェックしニュース記事になりそうなものは保存。不満はスマホですね・・・クアッドコアが発売され飛びついたものがいわゆるほぼリコール品・・・ちなみに○○通製で純国産品、でも不良品。この異常な発熱体をあと一年我慢しないといけないのです・・・

 ついで言って、帰りは頭がかなり疲れているので、ネット検索をちょっと横に置いといて、ダウンロードした映画やドラマを見ています。最近はまっているものは「半沢直樹」と言いたいところですが(もちろん見てはいますけど)、「孤独のグルメ」ですね。主人公の井之頭五郎を演じる松重豊という俳優さんが私、大ファン。実に味のある俳優さんですね。

 おっとかなり脱線してしまいましたが、実はというとオリンピックの話をしたかったのですね・・・まずは9/12の京都新聞社説から・・・


 悪いですけど何を綺麗事言ってるの?マスコミさん?って感じですね。
 勿論大義名分はスポーツ普及により様々な効果を生み出すということでしょうけど、そのためには国民が理解しやすい実証されかつ明確なコマーシャルベースが必要であることは明白です。また広告塔として活動してもらう人材、国民に分かりやすいメッセージを送る人材、国民に周知されやすいシステムを構築する人材、その他にも様々な人材が交わって初めて実績が生まれるはず。
 精神主義、勝利至上主義を否定されていますが、国際試合になればなるほど金メダル、金メダル、と視聴率や購読率を向上させるため、国民が一喜一憂する様に仕向けられるのは、一体誰ですか?と問いたいですなあ。
 私、暴力はもちろん否定しますが、信頼関係のある愛のムチは必要だと思います。要は、怒るのではなく、叱る事が大切。
 話がまたまたずれましたが、スボーツ庁にメダル目的、あって然るべき、と私は思います。「オリンピックは参加することに意義がある!」なんて綺麗事、戯言言ってんじゃねえよ!、と思います。


スポーツ庁 メダル目的ではだめだ 京都新聞社説 9/12 (一部引用)
 
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20130912_2.html
 政府はスポーツ行政を一元的に行う「スポーツ庁」創設を本格的に検討しているという。
 2020年夏季五輪の東京開催決定を受け「総合的、一体的な行政組織の在り方について検討を進める必要がある」(菅義偉官房長官)ためだが、メダル獲得が主眼になっては、本来の趣旨に反しよう。競技スポーツに偏らず、地域スポーツや企業スポーツまで幅広く振興を図るための組織改編にしなければならない。
 スポーツ庁は、民主党政権下の11年6月に成立したスポーツ基本法の付則に「設置の検討」が明記された。施策の推進を「国の責務」と位置づけ、国家戦略としてスポーツ立国を目指す一方、すべての人にスポーツを楽しむ「スポーツ権」があることをうたった。
 その趣旨は、一流選手の育成にととまらず、暮らしの中のスポーツを豊かにはぐくむことにあった。スポーツ庁がそれにこたえなければならないのは当然だろう。
 文部科学省は、基本法に先立って「スポーツ立国戦略」をまとめている。その中で、多くの人々がスポーツに親しむ生涯スポーツ社会の実現や、引退した選手に指導者として各地のクラブで活躍してもらうことなどを重点に挙げた。スポーツ庁ができれば、しっかりリードしてほしい。
 競技スポーツの面では、複数省庁にまたがっていた所管を一元化することで、より効率的な選手育成が期待される。
 例えば、現在の所管は五輪が文科省、パラリンピックが厚生労働省と分かれているため、文科省所管のナショナルトレーニングセンター(NTC)が障害者向けに設計されていないなど支障が多い。所管を一元化できれば、そうした弊害を解消できる。特定の部位を鍛えることに長じたパラリンピック選手の練習法を五輪選手に生かすなど相乗効果も生まれよう。


 も一つ取り上げておきたいものがありました。全国統一学力テストの話題。うちの息子もこれ、中学三年生の方で受けました(別に小6との選択じゃあないですけど)・・・社説に書かれていることはごく普通。普通以上でも以下でもありません、全くの正論で面白味なし。そんなことよりも、これを読んでいるうちに日医サーベイが思い浮かんできたので取り上げてみました。要するに学力テストと日医サーベイを比較しながら読んでみたのですね。

 日医サーベイいわゆる日本医師会臨床検査精度管理調査ですが、今年度もあと1か月ほどで開催の運びとなりますが、元々何を目的に実施してきたかというと、検査データの精度向上は勿論のこと、施設間互換性向上こそが主目的。実施意義をとやかく言うつもりは毛頭ありませんが、最近の実施方法や受け止め方は本来の趣旨とは掛け離れたものになっています。
 学力テストも、日医サーべイも、ベースラインを明確化し、全体としてのレベル向上を目指すものであり、競争材料としてのデータを公開したところで向上効果を期待出来るものかどうかは疑問です。しかしある意味刺激となっていることは事実です。本来行うべきことは、基準値というか、平均値を知ることで、自身の改善すべきポイントを明確化するということでしょう。
 ですから精度管理調査が本来実施すべき実施方法は、目標値を設定し明示すること、更にはその目標値に近付くことが出来る様、コンサルテーションすることであると私は思っています。ですから現状の品評会、発表会では真の改善効果は全く得られないとは思いますが、副産物があることも事実。多くのスタッフで取り組むことも多いでしょうし、技師長や副技師長との協働作業を行うことにもなるでしょうから、チームワーク形成といった点や、年に一回しっかりとした手法で精度管理を実践できる機会が得られる、といったメリットでしょうね。
 またこの日医サーベイは今年度が第47回と歴史のあるもので、医療部門で唯一、質を点数換算し評価されるというもの。問題点は多々ありますが、これこそしっかりと参加しなければならない、いわば臨床検査技師にとって義務と言えるものです。この調査に不参加の施設もあるようですが、私には全く理解が出来ませんし、医療分野における客観的評価指標の最たる臨床検査データを冒涜というか、義務を果たさないままでは権利も主張できねえや!と思う次第です。
 本題に戻りますが、校長名の公開など本来の趣旨からかけ離れるもので愚の骨頂、怒りや見得からは何ら建設的な意見や考え方など生まれてきません。頭冷やして本来趣旨をよく考えはったらどうでしょう?


学力テスト 学校支配に利用するな 東京新聞社説 9/11 (一部引用)
 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013091102000162.html
 静岡県の川勝平太知事が全国学力テストで県の成績が悪かったとして、下位校の校長名を公表する意向を示した。教師への“罰”で傷つくのは子どもたち。歪(ゆが)んだ競争に追い立てるだけではないか。
 学校現場にどんなメリットや効果があるのか。先に成績が公表された全国学力テストで、静岡県は小学六年の国語Aの平均正答率が全国を5ポイント下回る57・7%。都道府県の最下位だった。
 これを受けて川勝知事は成績の悪かった百校の校長名を公表したいと記者会見で語った。成績が悪いのは教師のせいだ。校長名を公表して責任を取ってもらう。反省を促すのだ-と。
 文部科学省は学力テストの実施要領で学校名を明らかにした成績の公表を禁じている。過度な成績競争を防ぐためで、一九六〇年代に続いた学力テストをやめる大きな理由になった。知事は「校長名の公表は問題ない」と言うが、校長名が分かれば学校名もわかる。
 学力テストは本来、子どもがどんなところでつまずいているのか、どんなことができるようになったのかを教師が知り、指導の改善に役立てるためにある。
 成績には教師の教え方が影響するのはもちろんだが、地域や家庭の抱える事情などさまざまな要素が反映する。学校現場はそれらを細やかに見ていくことこそが求められている。
 小学六年や中学三年を対象に行われている全員参加式のテストに疑問が持たれているのは、平均値をはじきだし、都道府県をランク付けするからだ。平均値より上か、下かなど点数のみに関心が向けられ、一人ひとりの課題を見つけるのに役立てられていない。


 さて今号は10年超のメールニュースの中で初体験となります。これまでメールニュースでは医療系ニュースを必ず掲載してきましたが、今号では社説、コラムの紹介のみといった内容でお届けします。単にネタ不足じゃねえのか?と思われる方もおられるかもしれませんが、ネタは溢れるほどあります。前駆細胞の話題や患者紹介ビジネス、規制改革会議の話題等々です。これらについてはもう少し練り直して皆さんにお届けしますので、しばしお時間を下さい。
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 最後は神戸新聞9/11付けのコラム。この日は東日本大震災から二年半ということで、特集を組まれた新聞社も多数でした。その話題はさておき、「なるほど!これは名言!」と思ったのが、「約束を守ることが絆を育むこと」。まさにその通りですね。私自身約束を守るということを意識下では徹底しているつもりですが、ついついその約束を忘れてしまっていることもあるかと思います。ですから偉そうになんて出来ないのですけど、最近ではリマインダーという便利なものがあります。私の場合、前述のEvernoteとGoogleカレンダーでの設定になり(要は目覚まし時計を2個置いているようなもの)、入力するのはほんと面倒なのですが、約束を忘れてしまうことは少なくなった気がします。約束を守ることは信頼関係構築の第一歩だと思いますし、人にとって大切な事。私の場合、また会おう!とか、また飲もう!と口約束することが多いのですが、口だけの人にならないように気を付けないといけないなぁ・・・とは認識しています。このメールニュースの読者で私と口約束した方、そのようには考えておりますので、実現出来ていなければ、ごめんなさい!一番謝らないといけないのは・・・おそらく家族に対してでしょうね。公開謝罪しておきます。ではまた。


正平調 神戸新聞コラム 9/11 (一部引用)
 
http://www.kobe-np.co.jp/column/seihei/201309/0006327710.shtml
 みんな村に帰ろうよ。村長が帰村宣言した福島県川内村を訪れた。今、東日本大震災前の約2800人のうち、約540人が暮らす
◆「でも20代から30代の女性は5、6人なんです」。村の幹部が言った。子どもや女性が戻らない。住宅の除染は終わったものの、村の9割を占める森林は対象外だ。どこまで除染するのか、できるのか。どこかで「折り合い」を付けることを突きつけられている
◆柳田邦男さんの著書「言葉が立ち上がる時」で、飯舘村の女性の言葉を読む。「放射能よりも恐ろしいのは心が壊れてしまうこと」。この場所を捨てて、どこかへ行ってしまったら心が壊れてしまう。女性は手記につづる
◆東日本大震災から2年半。被災者の多くは、どうかすると心が壊れてしまいそうな日々を送っている。放射能、高台移転、仕事や地域の立て直し。ぎりぎりのところで、何とか前を向き、踏みとどまっているように見える
◆昨日、本紙朝刊でボランティアコーディネーターの男性が語っていた。「また来るね」と別れても、被災者は約束がなかなか果たされないことを知っている。だから「約束を守ることが絆を育むことなんだ」と


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    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
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