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0811-567号 【情報】 代替療法ホメオパシー利用者、複数死亡例 通常医療拒む [kensa-ML NEWS 【情報】]


 本日より三日間夏季休暇をいただいています。少し仕事のことは忘れて羽を伸ばしたいところですが、そうもいかず夜は資料の整理をしています。ニュースも出来る限り配信しようと思っていますが、明日からはちょっと通信状態の悪い場所に移動します。配信出来なかったらごめんなさい。

 さて台風4号が接近中ですが、今のところ大きな被害は出ていないようですね。明日には近畿から離れる模様。明日の晩はお楽しみがありますので、晴れてもらいたいなぁ・・・真夏の夜の天文ショー:ペルセウス座流星群が明晩ピークを迎えるようです。都会の雑踏から離れ、久し振りの天文ショーをゆっくりと楽しむとします。
 
http://www.at-s.com/html/event/special/star_bn/star.html
 http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20100811/


8月11日付 よみうり寸評
 
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column2/news/20100811-OYT1T00617.htm
 「毎年夏の来るのが一年じゅうのいちばんの楽しみである」。寺田寅彦が「備忘録」の中でそう書いたのは1927年のことだ◆理由は「冬を享楽するのには健康な金持ちでなければできない、それに文化的の設備が入用である。これに反して夏は貧血症の貧乏人の楽園であり自然の子の天地である」。具体的な楽しみとして星の観察や夜の涼風を挙げている◆80年後の今ならどう書くだろう。街の光で夜空は明るく星は少ししか見えない。都会では生温(ぬる)い夜風しか吹かない◆しかも暑さは凶器と化した。熱中症が全国で猛威を振るう。総務省消防庁によれば8日までに3万人近くが病院に運ばれ、直後に死亡した人は118人にのぼる・・・続きを読むにはここをクリック


ペルセウス座流星群:12日夜~13日未明に活動のピーク 毎日新聞 8/11
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100811k0000e040015000c.html
 夏の夜の風物詩、ペルセウス座流星群が12日夜から13日未明、活動のピークを迎える。今年は10日が新月のため、月明かりの影響を受けず、晴天なら好条件で観察できそうだ。国立天文台(東京都三鷹市)は「4等星が見えるような郊外の夜空では、1時間に12~15個程度流れる」と予想する。
 ペルセウス座流星群は毎年たくさんの流星が現れる3大流星群の一つ。ペルセウス座とカシオペア座の間にある放射点(中心点)から放射状に飛び出すように全天で見られる。明るい流星が多く、すぐに消えずに数秒間、「痕」と呼ばれる光の跡が残ることもある。同天文台天文情報センターの佐藤幹哉さんは「何割くらいの流星で痕が残るかに着目して観測するのも面白い」と話す。
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 さて昨日のニュースでは臓器移植関連情報をお届けしたところですが、今宵は続編となります。今回の事例に対しての検証は必要だと思いますし、臓器移植には公平性というものが求められることは十二分に理解が出来ます。しかし各報道機関が躍起になって書き連ねている透明性に関しては、賛成とも反対とも言いかねます。何故ならば透明性の意味が、公平性に基づく観点からのものであれば納得が出来ますが、報道機関等に対する透明性を求めるものであれば、全く納得がいかず反対です。一昨日からの報道機関の動きを見ていると、不可思議な言動をされている所もあり、そのような各報道機関に対しては「常識、見識をお持ちなさいよ」と言いたくなります。


臓器移植:家族承諾で提供 5病院で手術終了 医師「新たな一歩」 毎日新聞 8/12
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100811ddm041040056000c.html
 本人の書面による意思表示なしに家族の承諾で脳死判定が行われ、改正臓器移植法に基づいて初めて脳死と判定された20代男性から提供された臓器が10日、全国の5病院で患者に移植された。手術はすべて終了し、各病院によると、患者の容体はいずれも安定しているという。会見した医師は「新たな一歩だ。移植の成績を向上させたい」と述べた。
 摘出は午前3時14分、男性が入院していた関東甲信越地方の病院で始まり、午前5時ごろからヘリコプターなどで移植実施病院に運ばれた。
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臓器提供「書面なし」検証へ 厚労省 共同通信 8/10
 
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010081001000794.html
 厚生労働省は10日、本人の書面による意思表示がなく、家族の承諾で実施された初の脳死臓器提供について、家族の意思確認などの手続きが適正だったかを検証することを決めた。
 今回は、提供者の男性が脳死と判断される状態になった段階で、入院していた関東地方の病院が家族に臓器提供の選択肢をどのように話したかといった過程が明らかにされず、第三者による速やかな検証を求める声が出ている。
 厚労省は、脳死判定に詳しい医師や法律の専門家らでつくる「検証会議」を9月上旬に開催し、検証の時期や方法を協議。書面による意思表示があった従来の事例と、改正臓器移植法に基づく新規定が適用された事例を区別して扱うかや、迅速に検証を進める方法を検討する見通し。
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 さてここからは、本日のメインニュースとその関連情報となります。

 私自身、代替療法という言葉は知っておりましたが、ホメオパシーという言葉は全くなじみがありませんでした。現在、患者自身の免疫力を向上させる治療法が脚光を浴びていますが、食事療法により患者自身の免疫力を高め治癒効果を向上させるNST等のものとはかなり異なるもののようですね。何より、医学的根拠が非常に乏しいということは信頼性が低いということなのでは?私のような科学的根拠でモノ申す立場の人間としては理解が出来ません。かといって、何も知らずに批判することはフェアでないと思いますし、ちょっと調べてみました。

ホメオパシー(Homoeopathy)
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%A1%E3%82%AA%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%BC
 ホメオパシー(Homoeopathy)は代替医療ないし健康法の一種である。
 ある症状を持つ患者に、もし健康な人間に与えたら似た症状をひき起こすであろう物質をごくわずか与えることで体の抵抗力を引き出し症状を軽減するという理論を掲げる治療法であるが、科学的根拠は全く無い。学術誌を含むいくつかの書籍において、科学的根拠の欠落が指摘されている。また、欧州の科学者達を中心にホメオパシーによって生命が危険にさらされているとの警告が度々なされており、イギリスでは議会が「プラセボと同程度の価値しかなく国家が公的保険として支援するに値しない」と結論づけ保険適用が除外された。ホメオパシーに対する疑似科学との批判は先進国を中心に高まっているが、一部の国では一般的な医療として普及している。日本国内でも、助産師が与えるべき栄養シロップを与えずに代わりにホメオパシーレメディを用い、新生児を死に至らしめたとして訴訟を起こされる事案があり、問題視された事例があり、重篤な疾患に対し、すべての他の治療を否定してホメオパシーのみで治療を行う事は危険であり、使用者には柔軟な対応が求められる。


日本ホメオパシー医学協会 http://www.jphma.org/ から引用
 ホメオパシーは、今から200年前にドイツの医師ハーネマンがその生涯をかけて確立させた療法で、その起源は古代ギリシャのヒポクラテスまでさかのぼることができます。
 ホメオパシーは同種療法あるいは類似療法と訳されている通り、「症状を起こすものは、その症状を取り去るものになる」という「同種の法則」が根本原則になっています。
 ギリシャ語で〝同じ〟という意味の「ホメオエ(homeoeo)」と〝病気〟を意味する「パシー(pathy)」を合わせた言葉で、近代西洋医学のように、症状を抑え込む療法とは正反対の、「症状には症状をもって制する」という同種の法則に基づいています。症状は体からにしろ、心からにしろ、必要があって表出しているのであり、それを出し切ることが治癒に つながるという考え方です。
 ハーネマンはこの「同種の法則」に、症状を起こすものを非常に薄めて使うことにより、体に悪影響を与えることなく、症状だけを取っていくものとなるという「超微量の法則」を打ち建て、安全で体にやさしく常習性を持たないホメオパシー療法を完成させました。
 たとえば、風邪を引くと体が発熱します。ホメオパシーでは、この熱に対し、熱を出す作用のあるものを体内に入れて共鳴させ、もっと熱を出させます。身体はこんなに熱が出ては大変と気づき、何とか治そうとして自己治癒力を活発に活動させます。
 ホメオパシーは、この自己治癒力の喚起を狙います。
 我々、近代西洋医学の考え方に慣れている現代人にとって、同種の法則がどうして治癒に至るのか理解しにくいですが、たとえば、一昔前には風邪を引いて鼻水が出ると首に長ネギを巻いたものです。長ネギは料理する際に包丁で刻むと鼻水が出る。昔の人は意味もなく長ネギを巻いたわけではない。それが治癒に至ると知っていたから巻いたのです。
 ホメオパシーも、症状をもたらすものを投与し、同種の法則によって治癒に至った膨大なケースの集積の上に成り立っています。
 同種療法の考え方の歴史は、意外にも古く、古代ギリシャのヒポクラテスは、「同じようなものが同じようなものを治す」との言葉を残していますが、その後は逆療法が一般に流布し、同種療法は民間伝承や民間療法などの形で細々と受け継がれていきました。 そして約二〇〇年前、ドイツの医師サミュエル・ハーネマンがマラリヤの症状にキナという植物の樹皮(発熱、悪寒、腹痛、下痢などマラリヤに似た症状を示す)がマラリヤ患者を治すことを発見し、同種療法に傾倒。様々なレメディーの試行錯誤を経て、レメディーの大辞典『マテリア・メディカ』などを著し、ホメオパシー医学を確立しました。
 以後、世界各地に広まり、英国国会で「最も安全な療法」と認められたほか、インドでは第一医学として用いられるなど、インドや、ドイツ、南アフリカ、メキシコなどでのように、5年制の大学(教育機関)のある国もあり、200年の歴史と多くの症例・ケースをもとに発展してきており、世界的に評価が確立されているものです。ホメオパシーを利用している様々な分野の著名人も多く、21世紀の代替医療の切り札としても注目されています。
 ホメオパシーでは症状を抑圧するのではなく、症状を出し切れるように後押しします。そうして初めて心身ともに健康になると考えます。 私達の心や細胞が抱える不自然なパターンを解放し、体の芯から健康を取り戻す自然療法、それがホメオパシーです。


 私の長女が幼少期にひどいアトピーになり、なかなか改善しなかったため、今でいえば民間療法?代替療法に頼っていた時期があります。その経験から物申すと、やはり医学的知識の無いものが治療を行う危険性を強く感じたのが実感。無農薬有機栽培の高い食品を購入し、症状が悪化してもそれは治療効果の一端であるといった説明を聞きながら日増しに不信感が募った思いをした経験があります。

 そういった経験があったため、私自身無農薬有機栽培などを主とした農業に興味を持ち、色々と研究と実践を重ねたといったことになったのですが、どのように考えても、医学的知識の希薄なものが客観的根拠のもとに検証することなく、主観的な経験だけで治療と名乗るのは許せない気がします。

 いずれにしても、一般論として「それしかないよ」とのような排他的な言い回しをするものは、胡散臭いというのが私の経験から得た結論です。


【朝日新聞社ニュース 2010/08/11】
 代替療法ホメオパシー利用者、複数死亡例 通常医療拒む

 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201008100476.html
=================================================
 代替療法ホメオパシーを利用している人の中で、病気が悪化して死亡する例が相次いでいる。通常の医療は末期になるまで受けていなかった。東京では5月、国立市の女性(当時43)が、がんで死亡した。埼玉でも昨年5月、男児(同生後6カ月)が死亡した。女性の遺族らは先月、「憂慮する会」を設立し、ホメオパシー療法家らに真相解明を求めて運動を始めた。
 5月16日、東京都東大和市内の病院の集中治療室。女性は、悪性リンパ腫が悪化して人工呼吸器を付け、声も出せない状態だった。親交のあった荒瀬牧彦牧師=めぐみ教会(東大和市)=が見舞うと、手話で3回、「ごめんなさい」と訴えた。ホメオパシーに頼り、前日に救急搬送されたばかり。入院から11日後に死亡した。
 荒瀬牧師は「最後の最後になり、自分の誤りに気づいたのかもしれない」と話す。
 両親によると、女性がホメオパシーを始めたのは3年前。離婚直後で精神的に不安定な時に友人に紹介された。昨春から体調を崩し、全身の痛み、強い肌荒れを訴え始めた。荒瀬牧師は何度も病院受診を勧めた。だが女性は「今までのホメオパシーの努力が無駄になる」と拒み続けたという。
 5月には外出も困難に。激しい胸の痛みに母親(69)が救急車を呼ぼうとすると、「西洋医学はダメ」と最後まで拒んだ。気を失いかけたすきに、母親が救急車を要請。搬送先で、初めて悪性リンパ腫と診断された。
 さいたま市では昨年5月、生後6カ月の男児が体重5千グラム前後の低体重のまま死亡した。両親は助産師の勧めでホメオパシーに傾倒。市によると、病院での男児のアトピー性皮膚炎の治療や予防接種も拒否していたという。
 市児童相談所は、病院の受診拒否などを虐待と判断。保健師の指導で男児が4月に入院した際、両親が連れ戻さないよう病院に要請していた。男児は5月2日に死亡した。
 ホメオパシーでは、病気の症状が重くなっても、自然治癒力が増した証拠の「好転反応」ととらえる。これが患者を病院から遠ざけているとの指摘がある。
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A2Z

はじめまして
帰国直後にnice!ありがとうございました!

by A2Z (2010-08-12 00:51) 

久遠

こんにちは。ワタシは「占い師」でアロマテラピーに興味があったり、パワー
ストーンなどを勉強(趣味で)しております。この時点で怪しさ満載だと思う
方もいらっしゃるでしょうけれど、実際は「関節リウマチ」持ちで、しっかりと
リウマチ専門医の主治医がおります。
kojiさんのお子さんのようにアトピーはとても辛いので、「藁をも掴む思い」
でホメオパシーなどを試すのだと思います。そこにつけ込む商売も存在す
るので気をつけた方が良いかと。。。
ワタシもkojiさんと同じで「排他的」な療法家はやめた方がいいと思います。
ちなみにワタシは痛み緩和のため、「鍼灸」には通っていますが良好です。
(※これも主治医に相談しました)
by 久遠 (2010-08-12 13:32) 

fumiko

ワインの世界もホメオパシーとつながりがあるのです♪
by fumiko (2010-08-13 02:25) 

Koji

みなさん、残暑お見舞い申し上げます。連日酷暑が続きますが、くれぐれもご自愛ください。

A2Zさん
御来訪&コメントありがとうございます。

久遠さん
排他的な方は多かれ少なかれ自身を肯定するために他を否定するという手法を取られますが、自身の自信の無さというか、無根拠の裏返しというか、人の振り見て我が振り直せを実践できない方なのでしょうね。

fumikoさん
世間的にはポリフェノールがあまりにも有名ですね。このように医学的に裏付けされたものなら良いのですが・・・
by Koji (2010-08-13 08:02) 

てんてん

Kojiさんnice!ありがとうございます。
by てんてん (2010-08-13 11:37) 

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    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
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