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0722-554号 【情報】 臓器移植 ふたりの卒業式:3 米で手術、亡き姉とドナー思う [kensa-ML NEWS 【情報】]


 昨日のニュース配信で、朝、人身事故にて・・・とお伝えしたばかりでしたが、帰宅途中も新今宮駅で人身事故発生により大阪環状線がストップしましたし、近畿圏は昨晩だけで3件の人身事故。今朝は保守車両同士の衝突事故により新大阪―姫路間の新幹線がストップしているとのこと。そういえば病院の上空には報道ヘリコプターでしょうか、正午現在数機慌ただしく飛んでおります。非常に騒々しいですね。何かがおかしいのか、たまたまなのか・・・不景気に加え酷暑による悪影響でしょうか?

 体にも、心にも「涼」が欲しいですね・・・酷暑の夏はまだまだ続きます。熱中症にはくれぐれもご用心を!


熱中症環境保健マニュアル 環境省 2009 http://www.env.go.jp/chemi/heat_stroke/manual/full.pdf

余録:猛暑と打ち水 毎日新聞社コラム 7/22 http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/
 北宋の詩人王令に詩「暑旱(しょかん)熱きに苦しむ」がある。「清風も熱を屠(ほふ)り得る力なく/落日は翅(はね)を着けて山を飛上す」に始まり、川も海も涸(か)れそうな暑さを嘆く。だが「崑崙(こんろん)の高きには積もれる雪ありといい/蓬莱(ほうらい)の遠きには常に遺(のこ)れる寒さあり」▲雪や寒気の残る神仙の世界に行きたくなるが、王令はこう続けている。「手に天下のひとびとを提(ひっさ)げて往(ゆ)く能(あた)わずんば/何ぞわが身の去(ゆ)きて其(そ)の間(ほとり)に游(あそ)ぶに忍びんや」。みんなを連れていけぬのなら、どうして自分だけ遊びに行けよう。一人で楽はできないという▲一海知義さんの「漢詩一日一首」(平凡社)で教わった詩だ。暑さの中でもきまじめな人はいる。だが中国の王侯貴族には避暑地を利用する者もいた。むしろ避暑という発想が乏しかったのは江戸時代までの日本人である▲だから京都や江戸の猛暑を耐えねばならなかったことでは天皇も将軍も庶民と変わりはなかった。いわば“暑さの平等”の中で培われたのが、みんなで風鈴や虫の繊細な音に涼(りょう)を感じ、川辺の夕涼みや打ち水をした縁台の語らいなどで盛夏をしのいだ納涼文化だろう・・・続きを読むにはここをクリック


暑さ対策/頑張らないを基本にして 神戸新聞社説 7/21
 
http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0003229069.shtml
 梅雨が明けて一気に暑くなった。1週間前までの、しつこい雨はどこへ消えうせたかと思わせるカンカン照りである。
 おとといは秋田を除く46都道府県で30度以上の真夏日に。きのうは関東や西日本の内陸部で35度以上の猛暑日となった。
 肌を刺す。ヒリヒリして痛い。そんな形容がぴったりの日差しだが、本番はこれから8月のお盆にかけてだ。暑さ対策を抜かりなくやって無事乗り切りたい。
 注意が必要なのは熱中症だ。きのうも全国で緊急搬送された人が多かった。炎暑の中で仕事やスポーツをしていて気分が悪くなる人はこの時期、後を絶たない。
 多い年は数百人が亡くなっており、侮ってはならない夏の大敵である。
 兵庫県内でも既に熱中症を疑われる死亡例が出ている。新温泉町では自転車レースに出場した男性が、養父市では農作業中にお年寄りが倒れた。
 熱中症は、高温や高湿度の環境で体温調整がうまく働かなくなって起きるさまざまな不調をいう。体力の落ちた高齢者や幼児だけでなく、日ごろ元気な人でも激しい運動をした後や、疲れがたまっているときは油断できない。飲酒や睡眠不足も熱中症の引き金になりやすい。
 汗が出ない、脱力感があるときは兆候が表れたときだ。立ちくらみがしたり、頭痛・発熱が伴うときは用心し、病院で手当てを受けたほうがいい。
 強い日差しは避けるべきだが、湿度の高いところや風通しの悪い場所も極力控えたほうがいい。屋内にいるから安心かといえば、そうともいえない。気温が30度未満で安静にしていても起こりうるからだ。
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 さて科学技術関連予算が増額されるかも?といったニュースを先日配信したところですが、JAXAから2013年度を目標に小型衛星が打ち上げられる見込みです。将来的な地球レベルでの環境保全対策に向け、有意義なものとなりそうです。


JAXA:惑星大気調べる衛星、13年度打ち上げ 毎日新聞 7/22
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100722ddm012040054000c.html
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は21日、金星や火星など惑星大気の流出を調べる小型科学衛星1号機「SPRINT-A」の開発計画を公表した。大気は宇宙からの放射線を防ぎ、生物に適度な環境を作り出すのに欠かせないため、観測結果は生命をはぐくむ条件の解明に役立つという。
 太陽から飛来する電気を帯びた粒子は、惑星の上層大気をはがし、地球に似た惑星同士でも大気の濃さは大きく異なっている。
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 さてここから医療系ニュースのご紹介に移ります。

 HTLV-1検査ならびに子宮頸がんワクチンについては、検査実施やワクチン接種に際しての公費助成制度が各地方公共団体でまちまちであり、このような不公平的な施策は非常に問題であること、早期に公費助成を実施するよう関連各団体が国に対して申し入れをしていることなどニュースでご紹介してきました。財源の問題は非常に大きく、なかなか前に進まない状況ですが、感染を出来る限り拡大させないように、また感染しないように、国民全体が真摯に受け止めて行かないといけません。他人に求めているばかりではなく、自分にいったい何が出来るのかを真剣に考えることが最大の推進力になるのだと思います。

 これは公費助成に限らず、受け身的な姿勢で取り組んでいる進歩が見られない人たちと同じような感じですね。


HTLV―1母子感染防げ…妊婦全員に冊子配布 読売新聞 7/22
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=28273
 ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV―1)の母子感染を防ごうと、福岡県北九州市は母子健康手帳交付時に、感染予防を呼びかける冊子の配布を始めた。
 冊子は、HTLV―1が原因で発症する成人T細胞白血病(ATL)や脊髄(せきずい)疾患・HAM(ハム)について説明。妊婦健診時のウイルス抗体検査で感染が判明した場合、母乳を与えないことで感染を防げることなどを紹介している。
 HTLV―1を巡っては、HAM患者らでつくる「アトムの会」(HAM患者会)福岡支部が5月、市に抗体検査を公費で実施するよう求める要望書を提出。その際、母子手帳とともに冊子を配っているほかの自治体の例を紹介し、市でも取り組むよう要望していた。
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子宮頸がんワクチンに公費助成を 厚労相前向き 共同通信 7/21
 
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072101000599.html
 若い女性に急増している子宮頸がんをめぐり、日本産科婦人科学会や市民団体など計23団体の代表が21日、厚生労働省で長妻昭厚労相に面会し、予防ワクチン接種の公費助成を要請した。
 厚労省や団体関係者によると、長妻厚労相は「重要な問題で前向きに取り組みたい」と表明。公費負担について議論を始めている厚労省予防接種部会に新たに小委員会を設置し、さらに検討を進めると説明した。
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 ここからは移植関連の書きものご紹介。心に訴えるものや、色々と考えさせられるもの様々です。朝日新聞の連載の方は、最近涙腺が緩んできたせいか・・・私も一応子供を持つ親であり、野球小僧たちを通じて多くの子供たちと触れ合い、その子供たちは自分の子供といっても過言でないですから、余計にグッときました。

 トロント小児病院の先生の文章は問題点も非常に明確で分かりやすく書かれています。特に様々なアピールに関する医療側からの働き掛けが日本では非常に脆弱で再考の余地あり、という件。先日見学に来られた実習生の方々に、我々から能動的に知っていただくといった姿勢が大切だ!これは医療従事者感のみならず患者さんに対しても同じだ!とお話ししたばかり。全く持って同感です。


予測された子どもの死と心臓移植 日経メディカルオンライン 7/22
 
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/kurofunet/yhorikoshi/201007/516059.html
 2009年、私が勤務するトロント小児病院で臓器移植関連の事件が起こり、カナダ中のメディアをにぎわせました。当時は、病院前に取材の車が連日のように押し寄せ、センセーショナルな報道が続きました。
 主人公の一人は、先天性脳幹機能不全で中枢性呼吸障害のため、挿管されて人工呼吸管理されていた患児でした。生命予後は厳しいと思われ、親からDNR(Do Not Resuscitate)の承諾を取り付けてありました。これは、現代医学の下で治療を継続しても予後が厳しい患者(慢性疾患を抱えていることが多い)に対して、侵襲的な処置で苦しむことがないように蘇生措置などを施さない旨、文書であらかじめ同意を得るものです。
 日本ではなじみの薄いWithdrawal of Care(治療の差し控え)も行われました。すなわち、抜管して人工呼吸器を外し、患者の生命力に任せるということです。カナダでは、生命予後の悪い患者について、いたずらな延命治療を回避することがよくあります。ですから、ここまではさほど珍しい話ではなかったのです。
この子の心臓、あの子にあげる
 問題はここからでした。この患児の親が、同じトロント小児病院に入院中の、ある特定の患児(心臓移植でしか助からない状態でした)に対して、自分の子どもの心臓を提供する意向を表明したのです。これは移植医療システムの根本を揺るがす大事件でした。
 通常、移植における公平性は、第三者機関が医学的に必要度の高い患者(レシピエント)から順番で待機リストに掲載し、それに従って臓器を割り振ることで保っています。患児の家族同士が直接連絡で決めてしまうというのは前代未聞のことでした。
 新聞やテレビ、インターネットにご家族が登場して話した内容がそのまま流され、報道は加熱していきました。トロント小児病院のような大きな病院ではメディア対応を統括する広報部門があるのですが、それでも報道の様子を見る限り、このときばかりは制御しきれていない印象でした。
 余命少ないわが子の心臓を、自分たちが望む子どもに提供して助けてあげたい――。確かに美談ではありますが、移植臓器分配システムの公平性維持という命題とは全く相容れないことも確かです。このケースではなかったでしょうが、臓器のやり取りに金銭が絡んでくる事態に至る可能性も否定できないことになります。
 トロント小児病院は、メディアに逐一流される情報によって世間の注目を浴び、まるで劇場と化しました。笑えない冗談かもしれませんが、日本の感覚からすれば、「こんなにメディアの注目を浴びるなんて、不祥事を起こした病院のようだ」とさえ思いました。
 その後、事態はメディアの筋書きを裏切る方向へ動きました。脳幹機能不全で人工呼吸器を離脱すれば、ほどなく呼吸不全で亡くなると思われていた患児は、離脱後もしっかりと呼吸をして生きていたのです。報道はやがてトーンダウンしていき、渦中にあった患児は退院して自宅に帰って行きました。
 小児の場合は、末期癌を患う成人や多臓器にわたる慢性疾患を抱えた高齢者とは異なり、先天性疾患で予後不良と思われても転帰のバリエーションが多く、正確な予後を予測するのは極めて困難です。くだんの患児は脳幹機能不全であって、いわゆる脳死ではなかったので、基礎疾患に基づいて臨床的に予後予測がなされましたが、その結果として「人工呼吸器を外しても生きる可能性はあるが、そうでないこともある。そうでない場合には、移植臓器を提供する」という流れで話が進められていた、というのが本当のところでした。医療者として、患者の状態がどのようになっても対応できるように準備をしておくことは当然でしょう。
 もしこの患児が不幸な転帰をたどっていたとしたら、おそらく親が望んだ子どもに心臓移植が行われていたでしょう。移植をしなければ、その子に残された時間が少なかったのは間違いありません。実際の移植リスト上の順番は分かりませんが、上位にいたのは確かなのです。なお、この子には幸いにも別のドナーが現れて、無事に移植を受けて退院していきました。「幸い」と書きましたが、ドナーが現れたということは、どこかで1人の子どもが亡くなったということです。それが心臓移植の現実です。
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【朝日新聞社ニュース 2010/07/21】
 臓器移植 ふたりの卒業式:3 米で手術、亡き姉とドナー思う

 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007210303.html
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 2004年5月、安藤大輝君(13)の姉、唯さんは拡張型心筋症で15歳で亡くなった。大輝君も同じ病気とわかり、父親の隆基さん(51)と母親の優子さん(48)は「大輝は絶対に死なせない」と心臓移植を決めた。
 小学5年だった08年8月末、大輝君は突然吐き気を訴えた。顔色が悪く、足もむくんでいた。9月中旬に東京女子医科大へ転院。12月には、「このままだと、1年後には自力で動けなくなる」と主治医に言われた。
 「いよいよなのか」。隆基さんは思った。
 09年2月、姉の死を知っていた地元の仲間を中心に、本格的な募金活動が始まった。
 街頭や農協、学校など、それぞれの人脈を通じて呼びかけをした。仲間たちが「ひろき君通信」を作り、症状や募金の会計報告などを載せた。各地の「患者を救う会」からも数百万~数千万円の寄付があった。募金は3月末までに目標額に達した。
 血管が細くなり、点滴すら大変になっていた大輝君は、09年3月には補助人工心臓をつけた。容体は安定したが、貧血や出血などで輸血をするたびに人工心臓に血栓がつき、渡航までに補助人工心臓を5回取り換えた。
 6月8日に渡米し、ニューヨークのコロンビア大学病院に入院した。「きっと早くドナーが見つかるよ」という医師の言葉通り、7月1日には提供者が現れ、移植を受けた。
 免疫抑制剤の副作用で膵臓(すいぞう)炎になって退院が少し遅れたが、移植後18日目で退院できた。当初はほんの少しのごはんを食べるのに苦労していたのが、半年後にはおわん山盛りのごはんを食べることができるほど、元気になった。米国の施設でリハビリを続け、今年1月、帰国した。
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[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
    宜しくお願いいたします。        
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