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0726-556号 【情報】 臓器移植 ベランダの朝顔:2~4 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 連日酷暑が続いておりますが、如何お過ごしでしょうか?ついつい暑い暑いと言ってしまいがちで、言えば言うほど余計に暑苦しくなる気もしますが、ついつい口から出てしまいますね。

 先週週末も非常に暑い二日間でした。いつもながらSSCの子供たちと試合に出かけておりましたが、残念ながら乙訓大会準々決勝は2対0で負けてしまいました。とにかく打てなかったのと、出だしでエラーが出たのが敗因。これで主要大会の前半戦は終了。しかし来週はいよいよ鉢伏高原二泊三日でのSSC夏季合宿。この合宿はコーチ、選手と男ばかり(学童に若干1名女性選手がいますが)の好き放題合宿ですので、煩いことを言う人は誰もいない。野放し状態の三日間となります。都会の雑踏を離れて、野球はもとより色々とイベント盛りだくさんですので、週末に近づくにつれて合宿モードに突入するかもしれません。あらかじめご了解ください。その前に報告ものが山積みですので、集中!!!です。合宿のため!!!

 高校野球大阪大会もベスト16まで来ましたね。残念ながらうちのエースの子のお兄ちゃんのチームは負けてしまいましたが、私の友達(高校球児なのですが)が行っている高校は明日準々決勝をかけての試合です。相手は大阪で今大会公立高校でナンバーワンのチームだそうな。なかなか応援にはいけないのですが、非常に気になっています。勝ってもらいたいですね。


 さて今日は土用の丑の日。今朝のニュースを聞いているとアナウンサーが土用のうなぎの日、と言ってました。違うでしょ!と車内で運転しながら突っ込みを入れておりました。今日のコラムはそのような話題も掲載されていたのですが、先日お亡くなりになったつかこうへいさんのことも触れられていました。非常に共感できるもの。私はつかこうへいさんのようなビックではありませんが、後に遺こすのは、作品と育てた人間だけ・・・心にジーンときましたね。

【産経抄】7月26日 産経新聞コラム
 
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100726/trd1007260453000-n1.htm
 きょうは、土用の丑(うし)の日。今年は特に熱中症対策を兼ねて、ウナギの蒲(かば)焼きに手をのばす人も多いだろう。古来、世界各地で食べられてきたウナギだが、日本での消費量が突出している。そのなかでも、歌人の斎藤茂吉ほど偏愛した人も珍しい。
▼『斎藤茂吉全集』36巻のうち、4巻を占める『茂吉日記』にも、ウナギに関する記述が目立つ。「午前中カカリテ漸(やうや)ク二三枚シカ書ケナカツタガうなぎヲ食ヒ、午后ニナツテカライクラカ進ミ夕食ニ又うなぎヲ食ヒ…」。ウナギなら一日何回でも、何日続いても平気だった。
▼エッセイストの里見真三さんが、日記でウナギを食べた回数を数えると、なんと876回もあった(『賢者の食欲』文芸春秋)。記録漏れもあるから、茂吉が平らげたウナギは千匹を優に超えるはずだ。
▼創作を支えたウナギの蒲焼きがなかったら、「文化勲章を受章する機会は巡って来なかったかも知れない」とまでいう。回数の多さはもちろん、それを数えた情熱にも脱帽する。茂吉も草葉の陰で苦笑するしかあるまい。
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 今年の夏は特別暑いのか、熱中症でお亡くなりになる方が後を絶ちません。私の場合、暑さに耐性が出来ているのか、この数年は暑さをあまり感じなくなってきました。野球のコーチ仲間で冷房設定温度18℃といった猛者もおられますが、このような方は希有種。下痢で脱水なんてならないで下さいね。

熱中症死者 半数は屋内 読売新聞 7/26 http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=28416
 全国的な猛暑は25日も続き、岐阜県多治見市で最高気温38・1度を記録したのをはじめ、全国921の観測地点のうち、96地点で35度以上の「猛暑日」となった。埼玉県、千葉県、兵庫県、奈良県では、熱中症とみられる症状で同日夕までに計6人が死亡した。
 読売新聞の集計では、関東などで梅雨明けした17日~25日夕に、熱中症が原因とみられる死者は全国で81人。65歳以上が大半を占める。半数以上の45人が自宅など屋内で死亡しており、25日に亡くなった6人中5人も屋内で発症していた。
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 さてここからは医療関連情報に移ります。まずはHIV誤通知についての記事から。

 このようなケースが発生する背景には多くのヒアリハットがきっと存在します。ハインリッヒの法則からいけば、この事故の問題の背景には299のヒアリハットが存在していたことになります。このようなミスを発生させた原因は、個人にあるのか、組織にあるのか良く分かりませんが、組織が悪くインシデントを発生させる要因を生み出した、というのが一般的な考え方。私もそのような考え方でやってまいりましたが、個人の資質というものが非常に大きく左右するものだと最近特に痛感いたします。今回の一件は、組織的なインシデント?個人的なインシデント?

 いずれにしても誤った結果を伝えられた方は、どのような思いで陰性と聞くまで過ごされたのでしょうか?そりゃあ、ホッとしますわ! ごめんなさいで済まない問題です!

HIV誤通知の男性名乗り出る 名古屋市が謝罪 共同通信 7/25
 
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072501000124.html
 名古屋市がエイズウイルス(HIV)抗体検査を受けた男性に誤って結果を陽性と伝えていた問題で、市は25日、男性から連絡を受け、正しい陰性の結果を伝えたと発表した。
 市は報道機関などを通じて名乗り出るよう呼び掛けていたが、男性から24日夕、「報道を見た」と電話があった。中保健所(同市中区)で、誤通知した医師と保健所職員が経緯を説明し、謝罪した。男性はほっとした様子だったという。
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 7月9日から開始した当検査科における検査機器公開プレゼンテーションも今日が最終日。今日のプレゼンカテゴリーの一つに遺伝子検査がありました。当院で遺伝子検査実施となると少々設備の問題であるとか、環境面の課題が大きいのですが、今後主力となるであろう分野ですので、非常に楽しみにしていました。プレゼン内容は感染症やがんに対する迅速診断的なものが多かったのですが、私自身は今後、予防医学分野と投薬に対する遺伝子診断、いわゆるテーラーメード的なものに期待を寄せています。

乳がん薬 遺伝子検査で選ぶ 読売新聞 7/26
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=28414
 乳がん患者の遺伝子を調べることで、手術後の再発予防に効果があってしかも安価な薬を選ぶ手法を、東京大学の中村祐輔教授らが開発した。今後、四国の5医療機関で、実際の治療に応用し、有効性を検証する。
 乳がん手術後の再発予防には、タモキシフェンとアロマターゼ阻害剤という二つのタイプの薬がある。タモキシフェンは、後発医薬品が発売され、価格が阻害剤の10分の1程度のものもあるが、タモキシフェンを使う患者の20~30%が5年以内に再発、阻害剤に比べ効果がやや劣っていた。
 研究チームは、タモキシフェンの効果に患者で差があることに着目。徳島県で1986~2007年に乳がん手術を受け、タモキシフェンだけを投与された患者282人を調べた。
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 さて本日のメインニュースに移ります。

 臓器移植関連の連載物を3篇そろえてお届けします。私の子供たちは幸い健康に育っています。末っ子だけが長期間病院通いをしましたが、臓器移植が必要な病気とか命に別条のあるというものではありませんでした。幸い今は少年野球をするくらい健康にも恵まれていますし、そのことに感謝しつつ、親の気持ちになれば、自分ならどう決断するのか?などと考えると、いたたまれなくなりますね。子供への虐待であるとか、そういったいたたまれない話題がマスコミを賑わせている昨今、「命」の尊さを改めて考えてもらいたいものですが、見て分からない人は聞いても分からないのでしょうね。そのような方は各種レセプターの欠如だと思います。

【朝日新聞社ニュース 2010/07/23】
 臓器移植 ベランダの朝顔:2 渡航話に「このままでいい」と夫
 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007230394.html?ref=reca
=================================================
 生後2カ月目で生死の境をさまよった娘は、東京女子医科大(新宿区)で重い心臓病だと分かった。集中治療室(ICU)での水分管理や強心剤の点滴などでなんとか持ち直し、3カ月後、退院した。
 母親の女性(38)には、回復を喜ぶ余裕より不安が大きかった。おむつを替えるたびに重さをはかっては、おしっこやウンチの量まで記録した。
 「この子を助けられるのは私しかいないんだ」。異変を見逃せば、娘は死んでしまう。気が抜けない日々が始まった。泣けば心臓に負担がかかる。ミルクを欲しがり、おむつがぬれて泣くたびに、心配になった。
 生後半年、定期的な診察からの帰り道、おしゃぶりをしていた娘が「ゴボッ」という音を立てた。不整脈だった。数カ月おきに不整脈や脱水症状などで体調を崩し、3カ月ほど入院する。その繰り返しだった。翌年には2番目の子が生まれたが、祖父母と夫(42)に預け、女性は娘につきっきりだった。
 家でも緊張が24時間続き、熟睡できない。ぐずる娘を抱いて、立ったまま眠る日もたびたび。過労で過呼吸になり、病院に運ばれたこともあった。そんな生活が2年も続いたが、「このままでも、ずっと生きていてくれればいい」と女性は思っていた。
 だが、夫は、違った。疲れ切っていても愚痴一つ言わずに看病する妻。点滴であざだらけの娘。二人を見るのがつらくなっていた。
 2歳半になったころ。何度目の入院だったろうか。病院で迎えたひな祭りの翌日、主治医に呼ばれた。
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【朝日新聞社ニュース 2010/07/24】
 臓器移植 ベランダの朝顔:3 選択に後悔ない、でも涙
 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007240280.html?ref=reca
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 生まれつき心臓に複数の病気を抱えた娘が2歳半になった2007年3月。両親は主治医に「移植以外には助からない」と告げられた。迷う母親の女性(38)を前に、夫(42)は「移植はしなくていいです」といった。
 「娘を見捨てることにならない?」。医師が席を外した部屋で、女性は聞いた。「今からなら、お金も準備できるんじゃない?」
 娘の病気がわかってまもないころ、夫が移植を考えていたらしいことを、女性は知っていた。だが、このときは違っていた。
 「もう十分だ。疲れ切っているのに、がんばり続ける君を見るのがつらい。家族がばらばらに過ごす生活にも耐えられない」
 夫の言葉に女性も揺れた。移植ができても、生まれつき体が弱い娘は、移植で完治するとは限らない。病院と自宅を往復する生活が続くかもしれない。下の子は祖父母に預けっぱなしで、甘えさせてあげる時間もない。外遊びもさせていなかった。
 悩む女性を支えたのは、説明の翌日に医師に言われた言葉だった。「どんな結論でも、その時に一生懸命に考えて出した、最初の結論が一番正しいんですよ」
 移植よりも、家族で一緒に過ごす時間を大切にしよう。夫の言葉に従うことを決めた。
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【朝日新聞社ニュース 2010/07/25】
 臓器移植 ベランダの朝顔:4 情報編 術後も続く治療、渡航しない選択も

 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201007250243.html?ref=reca
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 改正臓器移植法が今月本格施行され、小さな子どもへの心臓移植が、国内でも可能になった。ただ、提供者の不足から、海外に渡るケースは今後も続くと予想される。
 同じ病気でも、子どもは大人よりも進行が早く、1年待つことすら難しいといわれる。心機能が落ちた場合につける補助人工心臓は現在、大人用しか使えない。子どもに使うには血流をゆっくりにする必要があり、血のかたまりができやすくなる。待機期間が長くなるほど、脳梗塞(こうそく)などのリスクは高くなる。
 心臓移植を受けた人の待機期間は、国内では平均約1千日なのに対し、米国では55日前後と短い。最近は渡航移植への自粛を求める声が国際的に強まっているが、一日も早い移植を求める子どもと家族にとって、渡航は依然として大きな選択肢だ。
 手術法の進歩や薬の改良で、移植の治療成績は上がっている。今年、大阪大の福嶌教偉(ふくしま・のりひで)病院教授が発表した論文によると、17歳以下の国際データでは1980年代に移植を受けた860人の3年生存率は6割だったが、00年代の2096人では8割に上がった。国際心肺移植学会の09年版の報告では、移植を受けた患者の9割で介助が不要になっている。
 ただ、移植を受けた人は、免疫抑制剤を飲み続けないといけない。薬の改良や量の調節で拒絶反応は出にくくなったが、免疫力を弱めているだけに感染症にかかりやすく、リンパ腫などの合併症も起きやすい。
 移植した心臓には神経がつながっておらず、痛みを感じない。血管が詰まっても異変に気づきにくく、定期検査も必要だ。
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ゆき

確かに夏は『暑い暑い』って口癖のように言っちゃいますよね(>_<)
これが冬も同じように(^◇^)
そういえばkojiさんはウナギを食べられましたか??僕はさっき
コンビニのお弁当で頂きました(>_<)      

    

by ゆき (2010-07-27 13:02) 

Koji

ゆきさん
ご来訪有難うございました。
昨日の土用の丑の日、鰻をしっかり食しました。というより、家内と買い物に行ったときに予約しておいたので、結構しっかりとした鰻を食せました。
私の場合、夕食時間は平日は午後10時をほとんど過ぎますので、一人ぼっちの食事が多いのですが、人口密度が高いせいで寂しい思いはしないですね。
しかし、暑い日が続きますね。くれぐれもご自愛ください。
by Koji (2010-07-27 14:51) 

JUNKO

kojiさん、お訪ねありがとうございます。貴重な資料を興味深く読ませて頂きました。
by JUNKO (2010-07-27 19:01) 

Koji

JUNKOさん
ご訪問並びにコメント有難うございました。
かなり長い1記事ですが、お読みいただき有難うございます。
今後ともどうぞ宜しくお付き合いください。
by Koji (2010-07-28 00:38) 

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    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
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