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0806-564号 【情報】 明日へのカルテ:第1部・医師不足解消の道/5止 診療報酬増、効果薄く [kensa-ML NEWS 【情報】]


 今日も朝から晴天[晴れ]に恵まれた大阪、神戸です。全国的に厳しい暑さに見舞われていますが、熱中症対策[あせあせ(飛び散る汗)]は万全でしょうか?

 私はクーラーの効いた自室でデスクワークをしておりますので、熱中症による発熱などはありませんが、情けないかな、無い知恵を絞り切っているため、知恵熱と頭痛に連日悩まされております。ま、今週は月曜日、火曜日と休暇をいただいておりましたので、休暇分に溜まった事務仕事に追われる日々で、あっという間の週末となりました。


 さて今日は『原爆の日』。ライブ中継を見ながら原爆投下時間の8時15分に合わせて1分間の黙祷を捧げました。私自身、年4回(広島、長崎、終戦記念日、阪神淡路大震災)の黙祷を捧げていますが、志半ばにして命を絶たざるを得なかった方々の事を思うと、何ともやるせない気持ちとなります。本日の社説、コラムも原爆の日に合わせた内容がほとんどで、その一部をご紹介します。

 その中で産経新聞コラムの内容は先日もこのニュースが取り上げられており、非常に考えさせられた内容でした。確かに原爆を投下したのは米国なのですが、原爆を投下するに至った経緯を考えると戦争責任という深い闇の世界へと向かいます。しかし「We」が誰を指すのか、という問題よりも、このような過ちを今後繰り返さないために、先人達が身をもって示してくれた事実を決して風化させてはいけない気がします。大震災もそうですが、そのような気持ちで私は年に4回の黙祷を捧げています。


原爆投下65年―連帯し核廃絶のゴールへ 朝日新聞社説 8/6
 http://www.asahi.com/paper/editorial.html
 新しい風が吹いてきた。
 今日、広島市である平和記念式にルース駐日米大使が出席する。
 原子爆弾を投下した当事国の大使の出席は初めてだ。核保有国の英、仏臨時代理大使も初めて顔をそろえる。
 来日中の国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長も、昨日長崎を訪れた後、広島の式典に歴代事務総長として初めて出席する。
 広島市は12年前から核保有国に式典への招待状を送りつづけてきた。やっと小さな実を結んだ。
■オバマ氏の広島訪問を
 昨年4月、オバマ米大統領がプラハで「核兵器のない世界」に向けて行動すると表明した。核軍縮・核不拡散の機運はこれまでになく高まっている。
 これを核兵器廃絶の動きへと結びつけなければならない。
 広島にはオバマ大統領に手紙を送りつづけている被爆者がいる。
 元広島平和記念資料館長の高橋昭博さんは昨年1月、就任まもない大統領への手紙につづった。「ぜひ広島にお越しください。新たな時代の始まりとなります」。ブッシュ前政権では核軍縮の歩みが途絶えた。その方針転換を期待してのことだっ
た。
 プラハ演説のあと、オバマ氏は主要国首脳会議(G8)の核声明、米核戦略の見直し、米ロ核軍縮条約の署名、初の核保安サミットの開催と、次々に手を打った。動きを知るたびに高橋さんは手紙を書いた。すでに計4通。
 「被爆者が願っているのは核軍縮ではありません。核兵器絶対否定であり、核兵器廃絶です」
 65年前のこの日、旧制中学の2年だった高橋さんは爆心地から1.4キロの校庭で被爆した。後頭部や背中、両手、両足など全身の3分の1以上に大やけどを負った。ガラス片が指先に突き刺さり、変形して生えつづけた「黒いつめ」は資料館に展示されている。
 オバマ氏の広島訪問を望むのは、「核兵器を使用したあとに何が起きたのか。自分の目で見てほしい。そうすれば、核廃絶に向けてさらに一歩進む」と信じるからだ。
 平均年齢76歳、全国に約22万人いる被爆者に共通した思いだろう。
 多くの命が一瞬に消えた地にオバマ氏が立てば、「核なき世界」に向けてこの上なく強いメッセージとなる。
■理想と現実の接点
 もっとも、オバマ氏が核兵器のない世界を唱えるのは被爆者と同じ動機からではないだろう。
 9・11同時テロのあと、核テロへの恐れが高まった。テロリストに核が渡る危険性が、安全保障上の大きな課題となってきた。「核がテロリストに渡れば核抑止論が働かない。核を廃絶した方が安全だ」というわけだ。「核兵器は絶対悪」という被爆者の人道上からの叫びとは、大きく隔たっている。
 「それでもゴールが同じなら連帯していい」。被爆者で元長崎大学長の土山秀夫さんは、そう断言する。
 そのために「感性と論理の訴えが必要だ」と説く。被爆者の証言は核廃絶の必要性を人々の感性に呼び覚ます。それだけでは十分でない。冷厳な国際政治の場で核廃絶の必要性を論理的に説得できなければならない。
 核廃絶という被爆国の理想論と、核抑止という保有国の現実論が交わることはこれまでなかった。日本が米国の「核の傘」の下にある現実もある。核戦略という極めて政治的な問題に、被爆者をはじめとした市民社会の意思が反映されることはなかった。限りない平行線とも見えた理想論と現実論に小さいながらも接点が生まれつつある。
 ルース大使の式典出席はそれを象徴する。ただ、米国務省は「第2次大戦のすべての犠牲者への敬意を表明するため」と説明する。いまも原爆投下を正当化する考えが根強い米国の世論に配慮せざるをえないのだ。
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産経新聞コラム 【産経抄】8月6日
 
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100806/plc1008060258000-n1.htm
 広島市の平和記念公園にある原爆慰霊碑には、「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれている。碑文を考案した雑賀忠義広島大学教授が、原文と英訳文を毛筆で併記した色紙が、最近市内で見つかった。
▼英訳文では「過ちは 繰返しませぬ」の部分の主語は、「We」となっている。米軍による原爆投下という「過ち」の責めを、どうして日本を含めた「われわれ」が負うのか。
▼昭和27年の碑の建立以来、「やりきれぬ憤懣(ふんまん)」を抱いてきた日本人の一人に、俳人の飯田龍太がいる。雑賀の個人的な思いから生まれた碑文を受け入れること自体、「慰霊にそむくのではなかったか」という(『紺の記憶』)。
▼今年の平和記念式典には、初めてルース駐日米大使をはじめ、英仏の代表が出席する。広島市の秋葉忠利市長が意気込む気持ちもわかる。とはいえ平和宣言で、「(米国の)核の傘からの離脱」や「非核三原則の法制化」を日本政府に求めるのは、とうてい容認できない。
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 地球での様々な騒動を宇宙からどのように感じていたのか、じっくりとお聞きしてみたい気がします。でも野口さんは国境などの線は引かれていない地球一個体(生命体)として、捉えられているのでしょうね。ものすごく深い話です。


野口聡一宇宙飛行士:「無重力も悪くない」--報告会 毎日新聞 8/6
 http://mainichi.jp/select/science/news/20100805k0000e040049000c.html

 国際宇宙ステーション(ISS)に半年間滞在して6月に地球に帰還した野口聡一宇宙飛行士(45)の帰国報告会(宇宙航空研究開発機構主催、毎日新聞社後援)が5日、東京都千代田区の日比谷公会堂であり、家族連れや宇宙ファンら約1200人が参加した。
 野口さんは163日に及んだ宇宙生活をまとめたビデオ映像を見ながら、科学実験や食事の様子を解説。「慣れてみると無重力も悪くない。半年間はあっという間で、もうあと半年くらいいたかった」と話した。
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 昨日のニュースで既に皆さんもご存じだと思いますが、これも「はやぶさ」くんの成功や野口さんたちのご活躍のおかげでしょうね。科学的・社会的意義と書いていますが、今回のケースは完全に社会的意義に押された格好ですね。


はやぶさ2:開発承認 概算要求に盛り込みへ 毎日新聞 8/5
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100805k0000e040049000c.html
 文部科学省宇宙開発委員会の専門部会は5日、小惑星探査機「はやぶさ」の後継機(はやぶさ2)について、科学的・社会的意義が大きいとして開発を認める報告書をまとめた。11日の同委で正式決定し、文科省が来年度予算の概算要求に盛り込む。
 はやぶさは、小惑星イトカワへ表面の試料採取に挑んだ。はやぶさ2は、有機物があると推定される別タイプの小惑星で地下物質を採取、生命誕生の謎に迫る。計画では15年までに打ち上げ、20年に地球に帰還。開発主体の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、開発費148億円、運用費16億円と試算。ほかにH2Aロケットでの打ち上げ費用は約100億円。
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 さてここからは医療関連ニュースに移ります。

 昨日もお伝えしましたように、特定看護師制度導入でかなり波紋を呼んでいます。臨床検査部門は、ああ・・・疎外感・・・でしょうか? 疎外ゆえ、関連議論を冷静かつ客観的な目で見れますかね???

 私は以前よりチーム医療なる用語が嫌いですが、その理由の一つとして「各職種のテリトリーに固執する」ことが嫌だから。やはり医療業界の発展のためには、スキルミックスなる言葉が出てきたように、Collaboratoin and Fusion(連携と融合)でしょう。融合された部分から新しい知見を得て患者に還元していくことが本筋であるはずなのに、各職種のテリトリーに固執することは良くないことだと私は思います。

 今後の大きな課題は、専門分野における各種学会専門認定制度をどのように互換性の取れるものにしていくのか?といったところじゃあないでしょうか?各種認定制度は歴史のあるものですから、しっかりとした医療の質を担保できるような制度にしてもらいたいものです。一協会が認定できる代物では無いはず。


特定看護師(仮称)導入議論で日看協が孤立 日医ら9団体がチーム医療推進会議に“叛旗”
 日看協除く9団体で議論の進め方を批判 日経メディカルオンライン 8/5

 
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/201008/516266.html
 日本医師会は8月4日、定例記者会見を開き、7月31日に厚生労働省のチーム医療推進会議、チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループの一部の委員などが集まって、会議での議論のあり方について討議を行ったと発表した。チーム医療推進会議における特定看護師(仮称)の導入を前提とした議論を、日本看護協会以外の主たる職能団体が団結してけん制した格好だ。
 今回の討議は、日本理学療法士協会会長の半田一登氏(チーム医療推進会議委員)の提案で開かれたもの。チーム医療推進会議は7月末から、全国3500カ所の医療機関を対象に、看護師が現在行っている業務の内容と、今後、特定看護師を導入した場合に任せられると思う医行為について調査している。前回の会合では、看護師の業務実態の調査項目に、リハビリテーションや薬剤などについての指示を看護師が出すとする内容があることから、委員の間から「他職種の業務範囲の侵害ではないか」という声が挙がっていた。
 討議に参加したのは、日医副会長の羽生田俊氏、日医常任理事の藤川謙二氏、日本歯科医師会副会長の宮村一弘氏、日本薬剤師会副会長の山本信夫氏、日本病院薬剤師会理事の川上純一氏、日本放射線技師会理事の北村善明氏、日本作業療法士協会会長の中村春基氏、日本言語聴覚士協会会長の深浦順一氏、日本栄養士会会長の中村丁次氏ら。
 討議では、特定看護師導入の問題点として以下の3つが指摘された。
(1)厚労省は特定看護師の導入を強引に進めているが、特定看護師が導入され、薬剤師など他の職種に指示を出すようになれば、他職種の専門性が否定される
(2)国民が安全な医療を受けられなくなる
(3)現在、医師を中心として行われているチーム医療のあり方が崩壊する
 その上で、チーム医療の推進には、看護師の権限を拡大する形で新しい職種を創るのではなく、チーム全体のレベルアップが必要だとして、今後の会議では看護師以外の職種の業務範囲についても議論すべきだと主張した。
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 ここからはトピック的な記事三篇をお届けします。私の拙いコメントより、じっくりと記事内容をご覧ください。


iPS細胞使わずに心筋細胞、慶応大助教らマウスで成功 朝日新聞 8/6
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201008050519.html
 三つの遺伝子を、様々な細胞や組織を束ねる役割を持つ線維芽細胞に入れるだけで、心臓の拍動を担っている心筋細胞を作ることに、家田真樹慶応大助教らがマウスで成功した。心臓病の治療に応用できれば、心筋細胞を体内で直接作れるため、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から心筋細胞を作るよりも時間を大幅に短くでき、細胞の移植手術も不要になると期待される。
 iPS細胞から心筋細胞を作って、心筋梗塞(こうそく)や心臓病を治療しようという研究が進んでいる。しかし、患者の細胞からiPS細胞を作り、心筋細胞にするまでに数カ月かかるうえ、iPS細胞を移植するとがん化する懸念がある。
 家田助教らは、マウスの胎児の心臓で活発に働いている14の遺伝子を選び、心臓の細胞を束ねている線維芽細胞にウイルスを使って導入したところ、心筋細胞に変化することを発見。14の遺伝子のうち、特定の三つの遺伝子があれば、1~2週間で心筋細胞が作れることが分かった。
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うつ病防ぐ物質発見 上尾新聞 8/5
 
http://www.jomo-news.co.jp/news/a/2010/08/05/news01.htm
 群馬大生体調節研究所の的崎(まとざき)尚客員教授(生化学)らの研究グループが、脳内のタンパク質「SIRPα(サープ・アルファ)」がうつ病を防ぐ作用を持つ可能性が高いことを発見した。うつ病を防ぐ仕組みとしては、これまで知られているものとは異なり、的崎教授は「うつ病の原因の理解を深めることや、新しいタイプの薬への応用が期待できる」と説明している。
 グループは脳内の神経細胞にあるSIRPαのないマウスをつくった。このマウスを、足がつかないほど水を張った水槽に入れ、逃げるためにどれくらい動くかを計る実験をした。この実験では動かない時間の長さが、うつ状態の強さと比例するという。
 実験でSIRPαのないマウスは、通常のマウスより約20%ほど動かない時間が長くなり、うつ状態が強いことが分かった。SIRPαと結合している別のタンパク質「CD47」のないマウスでも同様の結果だった。
 実験後、脳内を調べると通常のマウスでは脳内のSIRPαがリン酸と結合(リン酸化)して性質を変えていた。これらの結果から、SIRPαがCD47と結合してリン酸化することで、外界のストレスから脳を守っている可能性が高いことを突き止めた。
 うつ病の原因は神経伝達物質やホルモン、神経増殖因子の異常で起こることが知られている。今回の発見から、神経細胞内のSIRPαがないことも、うつ病を引き起こす原因の一つになるとみられる。
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末梢血移植10月導入を了承 非血縁者から提供可能に 共同通信 8/5
 
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010080501000880.html
 厚生労働省の造血幹細胞移植委員会は5日、健康な人の血液(末梢血)から血液のもととなる造血幹細胞を取り出し、治療のため白血病患者らに移植する末梢血幹細胞移植を、10月から非血縁者間でも実施することを了承した。
 これまでは血縁者間に限定されていた。
 ドナーは骨髄バンクに登録した候補者から選ぶが、当面は骨髄提供の経験者に限定。同バンクを運営する骨髄移植推進財団に申請して認定を受けた5~10施設で始める。財団は数年後に100施設程度に拡大したい考え。
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 新型インフルエンザに関する話題というか、ちょっと恐ろしいニュースを二篇。

 先日もチラッとお伝えしたところですが、今年は新型インフルエンザの報告が散見されるものの、社会的問題には発展していません。しかしながら確実に強毒性の脅威はじわじわと迫ってきていると思います。あるニュースでは鳥インフルエンザで死亡した患者数が299名とのものがありましたが、これは氷山の一角だと思います。備えあれば憂いなし。スタンダードプリコーションの再徹底が必要なのではないでしょうか?


新型インフルエンザ:昨年の大流行、遺伝子変異を特定--東大チーム 毎日新聞 8/6
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100806ddm012040062000c.html
 新型インフルエンザウイルス(H1N1)がパンデミック(世界的大流行)を起こした原因となる遺伝子変異の特定に河岡義裕・東京大医科学研究所教授(ウイルス学)らのチームが成功した。6日、米科学誌「プロス・パソジェンス」電子版に掲載された。
 これまで鳥や豚のインフルエンザウイルスを作る遺伝子のうち、増殖の役割を担うRNA(リボ核酸)を構成する2カ所のアミノ酸が変異すると、ヒトに感染して増殖することが知られていた。だが、昨年大流行した新型ウイルスはなぜかこの2カ所の変異がなかった。
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強毒鳥インフル:新型インフルと容易に交雑 感染の危険性 毎日新聞 8/5
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100805k0000e040035000c.html
 ヒトでの流行が懸念されている強毒性の鳥インフルエンザウイルス(H5N1)は、昨年流行した新型インフルエンザウイルス(H1N1)と交雑しやすい特徴があることを、河岡義裕・東京大医科学研究所教授(ウイルス学)らが実験で確かめた。H5N1は、ヒトには感染しにくいとされるが、H1N1との交雑によって、感染力を持った強毒ウイルスに変化する可能性がある。5日、米専門誌「ジャーナル・オブ・バイロロジー」(電子版)に掲載された。
 河岡教授らは、H1N1とH5N1の両ウイルスをイヌの細胞に同時に感染させ、増殖したウイルスの遺伝子を調べた。その結果、採取できた59個のウイルスの85%にあたる50個が遺伝子交雑を起こしていた。さらに、ウイルスの感染力や増殖力が強まる遺伝子交雑の組み合わせを想定し、人工的に作った交雑ウイルスをヒトの肺の細胞に感染させたところ、大量に増殖した。
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 さて本日のメインニュースに移ります。


 先日来連載している医師不足解消に関する記事ですが、今回記事で第1部終了となります。

 医療の機械化等が話題となっておりますが、医療は人が人に行うもの。ゆえに人手も経費もかかります。経営的基盤と医療の質担保との両立は非常に難しいものですが、良い塩梅、バランスが非常に重要ですね。いずれにしてもベースラインを知るということが今後のためにも重要ですから、客観的評価指標等を含めたガイドライン策定が火急な課題です。しかしベースを労働基準法に持ってくるとなると、医療現場としての感覚は、すでに医療体制は崩壊しています。(--;


【毎日新聞社ニュース 2010/08/06】
 明日へのカルテ:第1部・医師不足解消の道/5止 診療報酬増、効果薄く

 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100806ddm001040054000c.html
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◇将来像描き、体制議論を
 10年ぶりにプラスに転じた今年4月の診療報酬改定。歯科と調剤を除いた「医科」は入院と外来で約4800億円増えたが、庄和中央病院(埼玉県春日部市、72床)の洞ノ口(ほらのくち)佳充副院長は「体力のある大病院を重視した内容だ」と憤る。
 例えば、患者の栄養管理をチーム医療で取り組むと、患者1人当たり週1回2000円の収入が得られるようになった。しかし、医師や看護師、管理栄養士などのいずれかが専従する必要があり、人手の少ない中小病院には対応が難しい。同様の例は他にもある。
 厚生労働省の08年調査によると、中小病院(病床数200床未満)は6085施設で病院の約7割を占め、地域医療に重要な役割を果たす。庄和中央病院も、大病院への患者集中を防ぐため中軽度の救急患者にできる限り対応し、大病院を退院したがん患者を受け入れ緩和ケア治療もしている。
 洞ノ口副院長は「今回の改定で、うちはプラスとマイナス合わせてゼロ。経費が膨らんでおり、赤字になる恐れもある。時間外の業務を増やすなど手は尽くすが、乾いたぞうきんをしぼっているようだ」と語った。
 では、大病院の医師不足解消への道筋は見えたのか。今回の改定では、医師不足が深刻な救急や産科、小児科、外科に重点配分された。例えば、産科は緊急搬送の妊産婦を受け入れた場合に加算される診療報酬を1・4倍の7万円に増額。救命救急センターでも入院料の加算額を倍の1日当たり1万円に引き上げた。
 だが、ある県立病院の救命救急センター長は「どこも救急医不足で、金を積めば救急医がすぐ増えるわけでもない」と語る。国内総生産(GDP)比でみた医療費が先進7カ国で最も少ない日本。今回の改定はプラス0・19%で、少ないパイの配分を変えるだけでは改善にほど遠く、根本的解決には医師の大幅増員も欠かせない実情が浮かぶ。
 厚労省は今年度、全国の病院と分娩(ぶんべん)を扱う診療所計約1万カ所を対象とした「必要医師数実態調査」を初めて実施している。現有設備で現状の診療体制を維持するために不足している医師数などを聞き、医師確保対策に生かす考えで、結果は9月中にも公表する。
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ネオ・アッキー

 Kojiさんこんばんは。
僕のブログへご訪問、及びnice!ありがとう御座いました。 これからもよろしくお願い致しますm(._.)m
by ネオ・アッキー (2010-08-06 21:54) 

さゆりんご

ご訪問 nice ありがとうございました。
昨日は 急に暑くなって
頭痛になり ぼーっとしておりました(+_+)
by さゆりんご (2010-08-08 10:45) 

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[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
    宜しくお願いいたします。        
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