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0623-531号 【情報】 「どこでもMY病院」、2013年から一部サービス開始へ [kensa-ML NEWS 【情報】]


 今朝はどんよりとした鬱陶しいお天気[雨][曇り][ふらふら]を迎えた大阪、神戸です。結構な雨が降っていましたね。おかげさまでどこもかしこもビッチャビチャ・・・(--; 必要なところにだけ雨を降らせる技術、早く開発してくれませんかね?それか「どこでもドア」でも良いです。でも神は無駄なことはしない主義でしょうから、雨に濡れることで何らかの効果が得られることを想定しておられるのでしょうね?私のような平凡人にはとても理解できませんが・・・

 しょっぱなから勝手なことばかり述べて、ごめんなさ~い・・・(--;


 さて今日はちょっと毛色の変わったニュースから。昨日配信されたニュースになりますが、睡眠にかかわるタンパク質の働きが解明されたとの話題。

 私の場合、睡眠時間[眠い(睡眠)]は短いのですが、非常に深いのが特徴。そのおかげできっと短い睡眠でも十数年生き延びてこられたのだと思います。寝ているときはたぶん体に火をつけられても起きない深さで推移しており、寝ている時間は全てノンレム睡眠じゃないかと思う程なのですが、もしかして日中にこのNPBが断続的に発生して、目が開いていてもノンレム睡眠の時間帯があり、体のバランスを保っていたりして[猫]・・・なぁんてことは無いでしょうけど[あせあせ(飛び散る汗)]


深い眠り導くタンパク質を解明 新薬開発に期待 共同通信 6/22
 
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010062201000734.html
 眠りの深い「ノンレム睡眠」に導く新たなタンパク質の働きを解明したと、自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の山中章弘准教授(神経生理学)らの研究チームが22日、発表した。米国専門誌「SLEEP」の電子版に掲載された。
 これまでの睡眠薬は脳の神経活動全体を抑制していたが、このタンパク質は眠りを促す神経を選んで作用するため、少量で質の高い眠りを促す睡眠薬の開発につながる可能性があるという。
 研究チームは、タンパク質「ニューロペプチドB」(NPB)をマウスの頭部に投与した結果、夜行性のマウスが夜になっても眠り続けることを確認。
・・・続きを読むにはここをクリック


 昨日の党首討論ですか・・・見た方も多いことかと思います。昨日から今朝にかけてニュースはこの話題で持ちきり。私もこの党首討論、観ましたが(みるにも色々)、観ている間にきっと私の体がこれ以上ストレスを感じたら危ないよって指令を出して、NPBを放出したのだと思います。眠いのなんのって・・・[眠い(睡眠)]

 ある程度のシナリオは読めましたが、どの党も歯切れが悪いというか、根本的な討論になっていなかったのが私の感想。先ほど私が何故「ストレス」と書いたかというと、私が経験したこと、経験していることと非常にダブるので。私の場合、自分はこうだ[exclamation×2]と全面に出すタイプなので、プランや私見もポンポン話しちゃうのですが、真っ向勝負でこいつを論破してやろう!と臨んでくる相手さんは最近非常に少なくなってきました。最も十数年前は上から立場目線で、パワーショットを乱発し抑え込まれて来たのが現実でしょうけど・・・何を言いたいかというと、相手の出方に対して、揚げ足取りというか自分の意見を述べず持たずで反論する輩の多いこと[パンチ] やっぱり自分の意見や考えを相手のそれと闘わせてこその討論じゃないか?と思った次第です。

 ですから昨日の党首討論を観ていて、各党が与党への批判に終始していたのは、非常に残念かつストレスでした。只今各党のマニフェストをじっくりと読んでいる最中。各党の様々な思惑が見え隠れして興味深いですね[グッド(上向き矢印)]。党首討論は興味深くないですけど[バッド(下向き矢印)]


年金・医療改革なしに増税幅は語れぬ 日本経済新聞社説 6/22
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE2EBE4E6E3EBE2E2E0E0E2E4E0E2E3E28297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D
 消費税問題が参院選の焦点に浮上した。その税率について自民党は政権公約で10%への引き上げを打ち出した。菅直人首相は記者会見でこれを「ひとつの参考にする」と呼応し、党派を超えた協議を提案した。
 国・自治体の長期の債務残高は国内総生産(GDP)の1.8倍を超す。おまけに高齢化は先進国中で最も早く進んでいる。放っておけば年金や高齢者医療、介護費を中心に社会保障費は拡大する一方だ。消費税増税を含めて納税者の負担を増やさなければ財政は立ちゆかない。首相が選挙前に、早ければ2年後に消費税増税すると述べたのは前進だ。
 だが政権党が野党案を所与として増税幅を論じる姿勢には違和感を覚える。幅を語る前に、首相自らが繰り返す「強い社会保障」の中身、つまり年金、医療、介護や子育て支援の改革像を示し、それと一体で税制改革を推し進めるのが筋だ。
 民主党政権はいまだに、低所得者向けの最低保障年金やすべての国民が等しく入る一元化年金の設計図、後期高齢者医療制度の廃止後の姿を明らかにしていない。参院選の政権公約にも具体的な記述がない。
 国民負担を増やす前提は、制度の効率化や一定の給付抑制を含め、年金や医療を少子化・長寿化が進む人口構造に耐えうる形に改革することだ。改革像をはっきりさせて初めて増税幅が具体的になる。納税者や年金受給者らの納得感も高まろう。
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党首討論―増税の説明にもっと理を 朝日新聞社説 6/23 http://www.asahi.com/paper/editorial.html
 消費税率10%に言及した菅直人首相の意気込みは立派だが、明快さを欠く。参院選の争点に急浮上した以上、増税分をどう使うかといった説明も堂々とやってほしい。
 きのうの9党党首による討論会も、消費税をめぐる応酬が焦点だった。税率アップによる増収分の使途について、首相は「社会保障に回すべき消費税が足りないので、今は赤字国債で埋めている。このままでは財政が破綻(はたん)してしまうので、この分をまかなう」と強調した。
 だが、他の党首から「年金の財源に使うとした過去の説明と違う」「説明が足りない」などと突っ込まれた。首相は「財政資金を介護に使えば雇用も増える」といった中途半端な受け答えにとどまった。
 こんな状態ではいけない。首相は参院選を通じ、増税分の使途を含む大筋を掘り下げてわかりやすく説明し、有権者の納得を取り付けるため力を尽くさなければならない。
 とりわけ重要なのは、首相自身が掲げた「強い経済、強い財政、強い社会保障」と消費増税の関係である。増税で財政赤字を減らすだけでなく、経済成長を損なわず、社会保障の強化もできるという有機的な戦略の具体像を明らかにすべきである。
 首相は「増税しても景気回復は可能だ」と唱え、名目3%成長を目標に据えた。だが、国民の理解を得るには、より具体的なシナリオを示す必要がある。例えば、消費増税分が回る介護分野で雇用拡大、賃金改善、サービス向上や産業の発展をいかに実現できるのか。展望を示してほしい。
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 昨日見た、かなり驚きのニュース。こんなずさんなことしているから、国民から信用を無くしていくんですね。私の場合、昨年度の助成研究は期限日どんぴしゃで報告書到着となった筈なので・・・あまり偉そうには言えませんね・・・[ふらふら]

 でもこういった所こそ事業仕分けして欲しいなぁ・・・やっぱり約束を守れないところは返金含めて検討すべしじゃないんですかね?


科研費593人報告書出さず、57億円交付済み 読売新聞 6/22
 
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100622-OYT1T00020.htm
 国の補助金で科学研究を行いながら、義務付けられている研究成果報告書を提出していない研究者が、今年1月時点で593人に上ることが、会計検査院の調査でわかった。
 未提出者に支払われた科研費は57億8253万円に上る。検査院は21日、審査・交付業務を担当した独立行政法人「日本学術振興会」に対し、報告書を提出させるよう改善を求めた。
 発表によると、問題の補助金は、科学研究費補助金(科研費)で、提出しなかったのは、国公立大や私立大など164校・研究機関の教授や研究者ら。科研費を受けとると、研究終了後、一部の研究をのぞいて報告書を振興会に提出することが義務付けられている。
 593人は、全員が提出期限を1年7か月以上過ぎていた。うち14人は期限が約10年過ぎていた。複数の報告書を提出していない研究者もおり、件数は658件。
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 本日のメインニュース群に移ります。

 「どこでもドア」じゃないですが、「どこでもMy病院」・・・はじめ聞いた時にはイメージが湧きませんでした。本邦では、地域医療連携における病診連携制度等を目指しており、どちらかというとかかりつけ医を明確化するのが方針だと思っていました。

 一般論として、近年の傾向、様々な透明化を目指しているのは良く理解出来ますし支持もするのですが、あまりにも門戸を広げ過ぎるとクオリティが低下する(いわゆる安かろう悪かろう)傾向があり非常に危惧するところです。しかし制限を設けることについて国民に対し、きちんと説明し理解を求められる根拠に乏しいことは非常に由々しき問題だと思います。

 まず5月に政府より出された「新たな情報通信技術戦略」の中から、医療分野に関連性の深い部分を以下にピックアップしました。全文は以下のURLです。 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/dai53/siryou.pdf

2.地域の絆の再生
(1) 医療分野の取組
【重点施策】
 ○ 全国どこでも過去の診療情報に基づいた医療を受けられるとともに、個人が健康管理に取り組める環境を実現するため、国民が自らの医療・健康情報を電子的に管理・活用するための全国レベルの情報提供サービスを創出する。このため、第一段階として、個人が自らに対する調剤情報等を電子的に管理する仕組みを実現する。また、匿名化されたレセプト情報等を一元的なデータベースとして集約し、広く医療の標準化・効率化及びサービスの向上に活用可能とする仕組みを構築する。
【具体的取組】
 企画委員会の下にタスクフォースを設置した上で、関係省庁が連携して以下の施策に取り組む。
1)「どこでもMY病院」構想の実現
 全国どこでも自らの医療・健康情報を電子的に管理・活用することを可能にする「どこでもMY病院」構想を実現することとし、遅くとも2013 年までにその一部サービス(調剤情報管理等)を開始する。このため、2010 年度中に、診療明細書及び調剤情報の電子化方策や、「どこでもMY病院」構想を実現する上での運営主体、診療情報・健康情報等の帰属・取扱い等について結論を得る。また、本構想の実現に当たり、救急医療体制の強化にも資するよう検討する。【内閣官房、総務省、厚生労働省、経済産業省等】
2)シームレスな地域連携医療の実現
 遅くとも2015 年までに地域医療支援病院を中心とし、生活習慣病などを対象として、情報通信技術を活用した地域連携クリティカルパスや医療から介護まで健康に関わる施設間でのシームレスなデータ共用を可能にする体制を各地に構築するため、2010 年度中に、具体的な方針を固める。また、医療情報システム等の普及と標準化の推進を行うとともに、死因究明に精通した医師が少ない中で、地域連携により死亡時画像診断(Ai)による死因究明を推進する。
 さらに、医師不足地域等における患者の利便性を向上させるため、処方せんの電送交付をはじめ、遠隔医療の実施可能範囲の明確化及び遠隔医療に対する診療報酬等の適切な活用など、遠隔医療の普及方策を検討する。【内閣官房、総務省、厚生労働省、経済産業省等】
3)レセプト情報等の活用による医療の効率化
 匿名化されたレセプト情報等をデータベースとして、厚生労働省で集約することを一層推進し、2011 年度早期にレセプト情報(診断群分類に係るコーディングデータを含む)、特定健診情報、特定保健指導情報を外部に提供するため、2010 年度中に有識者からなる検討体制を構築し、データ活用のためのルール等について結論を得る。【内閣官房、総務省、厚生労働省、経済産業省】
4)医療情報データベースの活用による医薬品等安全対策の推進
 医薬品等をより、安全・安心に利用できる社会を構築することを目指し、医薬品の副作用情報等をリアルタイムでモニターし、安全対策の充実・強化を図ることができるよう、レセプト情報や電子カルテ情報のデータベースを活用できる体制の整備を行う。【内閣官房、厚生労働省】

(2) 高齢者等に対する取組
【重点施策】
 ○ 高齢社会の本格化を踏まえ、高齢者の就労・社会参画を促進し、独居高齢者の安否を家族等が確認し、在宅医療・介護等において必要なケア情報の提供等を実現するため、情報通信技術を積極的に活用する。また、高齢者や障がい者が情報通信技術を容易に活用できるよう、ハード・ソフトの抜本的改善を図る。
【具体的取組】
1)高齢者等に対する在宅医療・介護、見守り支援等の推進
 2012 年の診療報酬・介護報酬の同時改定に向け医療・介護の連携の在り方について検討する際に、在宅における医療と介護で共有すべき情報の検討を2010 年度中に開始し、具体的な情報連携の方法についても併せて検討を行う。また、独居老人の見守りシステムの普及を推進する。
 さらに、自殺の背景に見られるうつ病等の方々への支援として情報通信技術の活用の在り方を検討する。【厚生労働省、総務省、経済産業省等】
2)高齢者、障がい者等に優しいハード・ソフトの開発・普及
 2010 年度中に、関係府省及び関係業界からなる検討体制を構築し、必要なハード・ソフトのイメージ、新技術の開発課題、既存技術の普及方策、標準化の在り方等を取りまとめるとともに、2011 年度から、関係府省及び官民の連携の下、必要なハード・ソフトの開発・普及を実施、促進する。【厚生労働省、総務省、経済産業省等】
3)テレワークの推進
 高齢者や障がい者などの社会参加の促進や子育て・介護のために休職を余儀なくされている女性など様々な働き方を希望する者の就業機会の創出及び地域活性化等に資するテレワークの一層の普及拡大に向け、環境整備、普及啓発等を推進する。【総務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省等】


 良く良く読んでいると、「どこでもMy病院」というイメージではなく、「どこでもMyカルテ」みたいですね。

 でも以前から申しておりますように、全国共通のものに仕上げるには、インフラ整備はどちらかというと技術革新により日々前進しているわけですから、そんなに大きな問題ではないように思います。一番大きな問題はその中身。

 具体的に一例を挙げると、私が以前よりお伝えしています「臨床検査データ」が最たるもの(政策医療臨床検査連絡会と言っている、あれ、です)。

 皆さんは、臨床検査のデータがどれも同じ品質で、どれも同じ単位で、どれも同じ基準範囲だとお思いでしょうか?同じであるならば、転院時に全く同じ検査を再びされるのはおかしいと思われませんか?

 正直言って、臨床検査データの施設間差というものは非常に大きく、標準化が進んでいる生化学や免疫などの検査項目以外は殆ど互換性の無い状態であると言っても過言でないです。

 また先日も大きく取り上げられておりましたGHbA1c(グリコヘモグロビン)などは国際標準の波が本邦にも押し寄せており、7月から基準値を変更するといった事態にも発展しています。

 インフラ整備は勿論大切ですが、その中で流通するデータがどの程度互換性のあるものか、基礎部分をしっかりと吟味し、押さえておかないと、単なる中身の無い器になってしまいます。「木を見て森を見ず」もよく実感できることですが、森ばかりにとらわれ過ぎると、枯れてしまう木があっても、腐っている土があっても、気がつかない状態になりかねません。自浄作用やホメオスターシスが機能しているときは良いのですが、いったん破綻してしまうと取り返しのつかないことになります。

あいだみつをさんのお言葉に、
 「花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 根は見えねんだなあ」  というものがあります。

 この大きな問題については、ブログの方でも近未来的に取り上げていく予定です。


【m3.com 2010/06/22】
 「どこでもMY病院」、2013年から一部サービス開始へ 政府のIT戦略本部が2020年までの工程表を公表
 
http://www.m3.com/iryoIshin/article/121916/
=================================================
 政府のIT(情報技術)戦略本部は6月22日、「新たな情報通信技術戦略」の実現に向けた2020年度までの「工程表」を公表した。
 「工程表」とは、国民本位と電子行政の実現、地域の絆の再生、新市場の創出と国際展開の三分野、計30施策について、短期(2010~2011年度)、中期(2012~2013年度)、長期(2014~2020年度)の三段階に分けて実施時期を示した内容だ。
 医療分野の具体的施策は、(1)「どこでもMY病院」構想の実現、(2)シームレスな地域連携医療の実現、(3)レセプト情報等の活用による医療の効率化、(4)医療情報データベースの活用による医薬品等安全対策の推進――の四つだ。
 今後、IT戦略本部は企画委員会(各省庁の政務三役で構成)の下に、有識者から成るタスクフォースを設置、具体化を進める。津村啓介・内閣府大臣政務官は6月22日の会見で、「タスクフォースは、参議院議員選挙後、できるだけ早期に設置したい」と語り、早ければ7月中の設置を目指すとした。
 「工程表」の特徴は、企画委員会を中心に、施策の進捗・検討状況をフォローし、来年6月をめどに工程表を修正するなど、PDCAサイクルの年度単位での実施を目指している点。津村政務官は、「一つひとつの施策は、自民党政権時代に誰かがどこかでつぶやいていた話。しっかりと省庁が連携し、かつその責任の所在を明らかにしながら、PDCAサイクルを実施していくのが新政権の特徴」との意気込みを語る。また、IT化を阻む既存制度等を洗い出し、法的な問題を解決するため、「情報通信技術利活用一括化法(仮称)」の制定も予定している。

「自分の医療健康情報は、自分で管理・活用すべき」
 医療分野で注目される一つが「どこでもMY病院」構想。その考え方について、津村政務官は、「自分自身の医療健康情報を、全国どこに行っても、例えば引っ越しをしても、きちんと自分が管理・活用できるインフラを整備していこうということ。また一から診察を受け直したり、コミュニケーション不足で診療ミスが起きるといったことがないように、自分の医療健康情報を自分のイニシアチブで管理・活用できるように、今後、高齢化が進む中でやっていこうという話だ」と説明。
 まず2010年度については、タスクフォースを設置して内閣官房を中心に運営主体を検討するとともに、電子的に情報を管理・提供する体制の整備を行うというスケジュールで準備を進め(文末に詳細を掲載)、「比較的早期に実現可能と考えられる個人向けの診療明細書、調剤情報の提供を2013年度から開始するために、その検討を2011年度と2012年度に行う」(津村政務官)。
 ここで想定しているのは、医療機関または調剤薬局からオンライン等で診療情報等を送信して、データベースを構築。そこから患者が必要に応じて利用する仕組みではない。現在検討されているのは、患者自身が診療明細書(この4月の診療報酬改定で発行が義務化された明細書)や「お薬手帳」などの情報をまず受け取り、これらの情報を患者自身がデータベースに登録、それを利用する仕組みだ。そのための「標準フォーマット」の整備などを進める。またどんな情報を利用するか、データベースの運営主体は誰にするのかなどは今後の検討課題だが、「標準フォーマット」が作成されれば、複数の民間企業がサービスを提供することも想定し得る。
 そのほか、「シームレスな地域連携医療の実現」では、2010年度中に対象となる疾病を選定する。糖尿病などの生活習慣病などを想定している。「連携実現に向けたインセンティブのあり方を検討しながら、2次医療圏を基本とした地域連携ネットワークの構築を目指す」と津村政務官は語る。
 「レセプト情報等による医療の効率化」では、2010年度中に有識者による検討会を立ち上げ、データ活用のためのガイドライン策定。2012年度中には、医療情報データベース等の一元的利活用可能な提供体制を構築、2013年度中にはDPCに関するデータの医療現場での利活用の推進を目指す。
 また、「医療情報データベースの活用による医薬品等安全対策の推進」では、2011年度までに、データベース活用について必要な倫理指針等の作成を目指す。この関連では、既に厚生労働省の「医薬品の安全対策等における医療関係データベースの活用方策に関する懇談会」で関連の議論が進められている(『1000万人規模の医薬品データベース、電カル情報等の活用提案』を参照)。
・・・続きを読むにはここをクリック

【「どこでもMY病院」構想の実現】
短期(2010年、2011年)
「どこでもMY病院」構想の枠組みの検討

 ・内閣官房:タスクフォースの事務局として、運営主体の検討を行うとともに、以下の項目については各省の協力を得て、検討結果を取りまとめる。
 ・厚労省:2010年度中に、電子化方策の検討(経産省と連携)、診療情報の帰属・取り扱い整理、取り扱い情報セキュリティレベルの検討。
 ・経産省:2010年度中に、電子化方策の検討(厚労省と連携)、健康情報帰属・取り扱い整理、提供形態の選択肢作成、モデル事業の実施・民間サービスの創出に係る調査。
 ・総務省:通信利用時のセキュリティレベル実現方法、情報流通方策の検討。

電子的医療・健康情報の整備の促進
 ・厚労省:2011年度中に、診療明細書、調剤情報の標準フォーマット・提供方法を策定した上で通知(経産省と連携)、本人提供用退院サマリ記述内容標準化および標準フォーマットの整備(2012年度目途)、健康情報、検査データの標準フォーマット整備(経産省と連携)。
 ・経産省:2011年度中に、診療明細書、調剤情報の標準フォーマット・提供方法を策定(厚労省と連携)、健康情報、検査データの標準フォーマット整備(厚労省と連携)。未定義の健康情報電子的標準化の推進。
 ・総務省:効率的かつセキュアな情報流通方策の検討(厚労省と経産省との連携)。

中期(2012年、2013年)
2013年度までに開始する調剤情報等管理サービスの検討等を行う。
 ・内閣官房:関係省庁の協力を得て、調剤情報等管理サービス導入検討(2012年度)、2014年度以降のサービス運営主体等の検討。
 ・厚労省:策定した医療・健康情報の標準フォーマット・提供方法を通知、シームレス地域連携医療における活用検討。
 ・経産省:モデル事業の実施・民間サービス創出に係る調査。
 ・総務省:効率的かつセキュアな情報流通方策の検討(厚労省と経産省との連携)。


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コメント 18

モーモー

niceありがとうございます
by モーモー (2010-06-23 17:01) 

Koji

モ-モ-さん
こちらこそ、nice&コメント有難うございました。
by Koji (2010-06-23 17:47) 

hayama55

こんばんは。
ご訪問&ポチッとnice!ありがとうございました。
党首討論、どこもイマイチぱっとしませんね。
他党を攻撃するより、自分の党の目玉はこれ、と
はっきり宣言したほうがよっぽどわかりやすいし、
参考になると思うのですが。
by hayama55 (2010-06-23 17:54) 

chal

ご訪問ありがとうございました。
by chal (2010-06-23 18:10) 

アクアブルー

niceありがとうございました。

最初のニュースを見ると、なんか寝不足は駄目って感じのが載ってる気がしました。

自分もノンレム睡眠ばっかりなきがしますけど、ちゃんと夢をみるので、ちがうのかなーと思います。

でも自分は音ぐらいで起きるか起きないかの境目です。
by アクアブルー (2010-06-23 18:23) 

Koji

hayama55さん
コメント有難うございました。
仰る通り党首討論、本当にパッとしません。与党は無難に、野党は与党の攻撃一色。自分たちの主張はどこ?って感じですね。国民はそんな討論を望んでいないのに・・・マニフェストを読み比べた方がよほど分かりやすいですね。記載している内容が実現可能かどうかは分かりませんが。
by Koji (2010-06-23 19:27) 

Koji

chal さん
早速のご訪問有難うございました。
by Koji (2010-06-23 19:28) 

Koji

アクアブルーさん
ご訪問&コメント有難うございました。
夢を見られるのであればレム睡眠がきっちり入っていますね。私はなかなか夢を見れません・・・ので、妄想で我慢している今日この頃です。
平均では一時間半おきにレムとノンレムが来るようですので、十数年前より、一時間半の倍数で睡眠をとるように心がけています。寝つきが良いので計算しやすいです、私の場合。
by Koji (2010-06-23 19:33) 

たくや

ご訪問とnice!ありがとうございます。
by たくや (2010-06-23 19:55) 

Koji

たくやさん
こちらこそ、ご丁寧にご訪問有難うございました。niceも有難うございます。
by Koji (2010-06-23 21:29) 

青竹

初めまして。
ご訪問くださり、またniceをありがとうございます。
by 青竹 (2010-06-24 06:07) 

Koji

青竹さん
おはようございます。
こちらこそご丁寧にご来訪&コメント有難うございました。
また伺います。
by Koji (2010-06-24 06:11) 

hirochiki

おはようございます。
ご訪問 & nice! ありがとうございました☆
by hirochiki (2010-06-24 08:03) 

SilverMac

ご訪問アリガトウございます。
by SilverMac (2010-06-24 17:03) 

nagi

ご訪問ありがとうございます。
by nagi (2010-06-24 18:09) 

Koji

hirochikiさん
SilverMacさん
nagiさん

まとめちゃってごめんなさい。
こちらこそ、ご訪問&nice有難うございました。
今後ともどうぞよろしくお付き合いください。

by Koji (2010-06-24 18:53) 

mamoto

はじめまして
ご訪問ありがとうございました
これからも宜しくお願い致しますm(__)m
by mamoto (2010-06-24 19:33) 

Koji

mamotoさん
ご訪問&nice有難うございました。
こちらこそどうぞ宜しくお願いいたします。
by Koji (2010-06-25 00:29) 

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    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
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    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
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