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0714-548号 【情報】 膵臓がん:血管修復で増殖抑止 新治療法に…旭川医科大 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 今日はあいにくの雨模様。気分は冴えないですね。梅雨前線の影響で昨晩より、かなり広範囲で大雨洪水警報が発令されている模様ですので、今後、土砂災害には充分お気を付け下さい。これだけの降水があると農作物への影響が気にかかるところですが、以前から私が戯言を言っているように、必要な地域にだけ降水があるように出来る機械の開発を進めてもらいたいですね。昨日のニュースではないですが、近未来的に「水」が大きなテーマとなるでしょうね。


 さて今日の社説ご紹介ですが、久し振りに農業ネタがあったので目ざとく見つけました。医療業界では、医療ユニット、いわゆる大きな組織として単位として取り組むことが非常に重要となってきています。金融業界でも組織の再編成や統廃合は当たり前のこの頃。農業にもこのようなものがあってしかるべきです。そのために、JA、いわゆる全国農業協同組合連合会があるんだといわれる方もおられるでしょうが、本当の意味でのユニット促進には全くなっていません。主たる業務が「販売」ですから。紹介されているようなモデル事業が当たり前となった時に、農業日本の真の再生があるのでしょうね。

社説:農業コンクール 地域の指導者育成を 毎日新聞社説 7/14
 
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20100714k0000m070132000c.html
 第59回全国農業コンクール(毎日新聞社・青森県主催)が青森市で開かれ、同県五所川原市の「豊心ファーム」代表取締役、境谷博顯(さかいやひろあき)さん(59)が毎日農業大賞を受賞した。境谷さんは「地域と共に歩む! 農作業受託や借地を主体とした水田大規模経営」と題して取り組みを発表したが、まず目を引いたのは徹底した規模拡大と効率化の努力だ。
 境谷さんは、津軽平野のほぼ中央に位置する五所川原市でコメ、小麦、大豆を生産しているが、借地や作業受託を含めた面積は約245ヘクタールにのぼる。農林水産省の統計では、日本では主業農家(農業収入が主で65歳未満の働き手がいる農家)に限っても経営面積の平均は都府県で2・9ヘクタール、北海道で25・9ヘクタールだから、突出した大規模農家と言える。
 常勤5人の少人数でこれだけの面積を耕作できるのは、省力化と農地の集約をとことん追求してきたからだ。単に大型農業機械や作物の乾燥・貯蔵施設を導入しただけでなく使い方を工夫し、保守点検なども極力自前で行う。収穫物を検査する手間を省くため、2人の息子は農産物検査員の資格まで取得したという。
 小麦や大豆の栽培は、主にコメの生産調整(減反)に伴う転作分を周辺集落から引き受けたものだが、受託にあたっては団地化(分散した農地を作物の種類ごとにまとめる)を前提にしたという。小規模な農地が複雑に入り組んだ状態を解消し、作業効率を高めるためだ。
 評価されたのは先進的な経営内容だけではない。こうした取り組みをまさに「地域と共に」進めてきた点が大きい。
 自社の利益を追求するなら条件の不利な農地は断り、優良農地だけを集めればいいが、境谷さんはそうしなかった。高齢化が進む現状を放置すれば、耕作放棄地が広がり地域そのものが崩壊していく。そのことに危機感を抱いたからだ。
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 今日も多種雑多な情報が氾濫しておりますが・・・17日から改正臓器移植法施行ということに関連するニュース1題です。これまで持っていた意思表示カードは有効のようですが、内容も異なるので混乱するでしょうね。一本化した方が良いのでは? http://qnet.nishinippon.co.jp/medical/news/kyushu/post_760.shtml

臓器提供の意思表示、新カード配布開始 コンビニなど 朝日新聞 7/13
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201007130431.html
 17日施行の改正臓器移植法に対応する新しい意思表示カードの配布が始まった。東京都千代田区のコンビニエンスストア、セブンイレブン千代田二番町店で13日、全国の店舗に先駆け入り口近くのパンフレットラックに緑色の新たなカードが置かれた。全国の店舗では16日から。・・・続きを読むにはここをクリック 


 さてここからは「白い巨塔」というか何といって良いのか分かりませんが、私自身はこういった権力闘争に無縁でもあり無関心ですので、これまで記事として取り上げるつもりはさらさらありませんでした。しかし権力闘争のなれの果てが医療崩壊では言語道断。同じ医療従事者としてあまりにも恥ずかしい内容でしたのであえて掲載しました。こういった世界もあるのでしょうが、チーム医療とか連携医療とかいったものが空虚に感じます。全くもっておバカな話です。

東京医科大:生体肝移植関連不祥事、「背景に教授対立」 第三者委、可能性指摘 毎日新聞 7/14
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100714ddm041040063000c.html
 生体肝移植の手術後短期間で患者が死亡する事例が相次ぐなど、不祥事が続いた東京医科大(東京都新宿区)の組織運営を検証していた第三者委員会(委員長・郷原信郎弁護士)は13日、手術を担当した第5外科の主任教授と安全管理室長を務めていた麻酔科科長の教授(いずれも当時)の対立などが背景にあった可能性を指摘する報告書を公表した。
 報告書によると、同大八王子医療センター(八王子市)の第5外科は00~07年、52件の生体肝移植を実施。手術後1年の生存率は全国平均が約80%なのに、同センターは約60%と大幅に低かった。しかし、同センターは患者側に全国平均と同じ生存率だとうその説明を行い、手術に同意させていたという。
 第5外科の主任教授は、手術の実質的な責任者に自分の後任と考えていた助教授(当時)を指名した。助教授は京大の医師らの指導を受けながら手術を行っていたが、手術後に短期間での死亡例が相次いだことが院内で問題化。京大の医師は、助教授を交代させることを主任教授に進言したが、後輩の育成を重視した主任教授は応じなかったという。
 さらに報告書は、一部の医師から移植手術の中断を相談された麻酔科の教授が「放っておけ。そのうち墓穴を掘るから」と発言し、事態を放置した--とする証言を掲載。08年に予定されていたセンター長選挙に、主任教授と麻酔科教授の双方が立候補を検討していたことを挙げ、2人の対立が問題解決を遅らせた可能性を指摘した。
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東京医大に医局改革提言…第三者委 読売新聞 7/14
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=27984
不祥事、背景に人事対立
 生体肝移植後に多くの死亡例が出るなどの不祥事が相次いだ東京医科大学(東京都新宿区)で、外部識者による第三者委員会(委員長・郷原信郎弁護士)は13日、学内人事などをめぐる内部対立が、様々な不祥事を招いた背景にあったとして、同大の組織のあり方を厳しく批判し、抜本的な改革を求める内容の報告書をまとめ、田中慶司・同大理事長に提出した。
 報告書は、同大八王子医療センターで行われた生体肝移植で通常よりも高い死亡率で患者死亡が相次いだことや、同大茨城医療センターでの診療報酬不正請求問題などの一連の不祥事について、教授への権限集中や、教授会と理事会などの内部対立が、対応の遅れや混乱の深刻化につながったと指摘した。
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 次の話題は先日もお届けした内容に付随するもの。先日は妊婦さんに対して超音波検査をどの程度実施しているか?といった内容だったかと思いますが、今回は同意なしに超音波検査実施?といったもの。妊娠中の超音波検査は必要かつ不可欠といった私は認識を持っていたのですが、現在の機器精度向上によりあまりにも分かりすぎる?事に対しての弊害とでもいうのでしょうか。難しい時代になりましたね。

妊婦の同意なく超音波検査、6割以上 産婦人科医調査 朝日新聞 7/14
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201007130581.html
 妊婦の同意を取らないで超音波(エコー)検査をしている産婦人科医は6割以上にのぼる――。13日に神戸市で開かれた日本周産期・新生児医学会で学会が会員を調査し、こんな結果が出た。胎児に異常がある場合の対応も意見が割れた。
 超音波検査は、最近は赤ちゃんの心臓病や染色体の状態まで推測できるようになり、結果に悩む親も増えている。
 調査の対象はシンポジウムに参加した産婦人科医や小児科医ら約400人。会場で押しボタン方式により質問に答えてもらった。その結果、産婦人科医(約200人)の66%が超音波検査で妊婦の同意を取っていなかった。口頭で同意を取っていたのは23%、書面で同意を取っていたのは11%にとどまった。
 胎児に異常が見つかり、親が子への治療を希望しない場合の対応についても質問。たとえば、重い心臓の病気では、帝王切開後、すぐ手術すれば命が助かることもある。
 全回答の74%は両親らを説得し、同意を得て帝王切開すると答えた。家族の希望通り通常のお産をすると答えたのは7%、家族の同意なしでも帝王切開するとしたのは2%だった。
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 先ほどのニュースは出産後に注目し、治療を早期に開始すべきか否かといったものにも触れられていた内容でしたが、今度の話題は母体内にいる時の胎児に対して積極的治療を・・・とのもの。以前の施設のトピックですが、さすが日本の循環器医療に関して最先端と思わせた一つに、胎児の超音波診断、治療が挙げられます。いかに施設側が母体管理を含めて総合的に対応できるかに依存しますので、近い将来治験を集約してガイドライン化されることを願っています。

胎児不整脈を薬剤治療 先進医療、国循や久留米大 共同通信 7/14
 
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010071401000025.html
 胎児の心拍数が異常に増える疾患に対し、妊婦に不整脈の薬を投与する治療が「先進医療」として厚生労働省に承認された。国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)が14日までに公表した。
 実施医療機関は同センターのほか、大阪府立母子保健総合医療センター(大阪府和泉市)、久留米大病院(福岡県久留米市)。循環器病研究センターは、入院費など一部に保険が適用できるようになり、患者の負担軽減につながるとしている。
 対象は胎児頻脈性不整脈。正常な胎児の心拍数は1分間に110~160回だが、これが200回以上となり重症の場合、死亡することもある。
 治療は、母体と胎児の状態を細かく把握する必要があり、高度な専門知識が要るという。
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 さて本日のメインニュース。実はこのメールニュース、作り始めたのが午前6時。配信までに12時間を要しました。本日は雑多な医療系ニュースを羅列してしまい、これといったテーマに沿って進めていったわけではなく、流されるままに記事を書き連ね、とりとめもない内容になってしまいました。申し訳ありません。

 数多いニュースの中で何故このニュースをメインに据えたかというと、私の乏しい中での認識では、がんは微細血管などに非常に富んだ状態で臓器そのものの活性を低下させるといったものでしたが、なるほどそういったこともあるんだなぁ・・・と私が興味深かったから。こういった低酸素状態を好むがんはどの程度あるのでしょうね?でもどうやって低酸素状態を好むって調べたんだろう?疑問はいくつも湧いてきます。

【毎日新聞社ニュース 2010/07/14】
 膵臓がん:血管修復で増殖抑止 新治療法に…旭川医科大

 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100714k0000e040032000c.html
=================================================
 旭川医科大などの研究グループは、骨髄細胞を移植してがんの周辺の血管を修復・再生し、血流を改善する新たな方法で、膵臓(すいぞう)がんの増殖を抑えることに動物実験で成功した。がんの周辺で血管が乱造されるのを食い止め、がん細胞を「兵糧攻め」にする従来の治療法とは正反対で、膵臓がんなど治りにくいがんの新たな治療法になるという。13日付の米がん学会誌「キャンサー・リサーチ」電子版で発表した。
 がん細胞が増殖すると、酸素や栄養を運ぶため無秩序に細い血管が増える。近年、薬で血管の乱造を防ぐ治療法が注目され、大腸がんや肝がん、腎臓がんなど、血流量の多い臓器がんに効果がある。
 ところが、同大の水上裕輔講師(消化器内科学)らが膵臓がんを調べた結果、細い血管の乱造が血液の流れを乏しくし、腫瘍(しゅよう)内が酸素不足になり、低酸素状態を好む、膵臓がんなどのがん細胞の温床になっていた。
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かっきー!

いつもNiceありがとうございますm(__)m
確かにJAって最近は農家の組織から販売・金融組織に成り下がってますよね・・・。
私の家が組合員になってるJAは医療機器販売や葬祭事業までやってるくらいですからね・・・^_^;
by かっきー! (2010-07-14 20:04) 

吟遊詩人41

実家が五所川原の近くです^^;
by 吟遊詩人41 (2010-07-14 22:50) 

orange

有機的に人々、組織がつながる有機農業ですね。
興味深い記事でした。
by orange (2010-07-15 00:36) 

Koji

ご来訪いただきました皆様へ

お忙しいところご訪問いただき誠にありがとうございます。
今後ともどうぞ宜しくお付き合いください。

今回の記事では「農業」に注目を集めているようですね・・・
私自身、数年前まで家内の実家で農業(といっても田んぼですが)を仕事の合間に行っておりました。家内の父が十数年前に事故で他界してから父の残した財産を守ろうとしてきたのですが、私の本業の方があまりにも多忙を極めるようになり、現在は近所の方にお願いをしています。農業に対する思いは色々とありますが、私の場合、亡き父の思いを継ぎたいという気持ちでした。もともと農業には縁がなく、サラリーマンの家に育ちましたので家内と結婚してから少しずつ農業に触れるようになり、本格的にやったのは十数年前が初めて。何もかもが初めてのことばかりでまわりの温かい方々に支えられ何とかやってきたというのが実情です。小さい単位ではなく大きな単位で集約化し合理化をしないとこれからの農業はさらに大変になると思いますが、その根底には農業に対する熱い思いが無いととてもじゃないですが継続させることは困難だと思います。そのくらい本当に厳しいのが現実。今回の記事ではシステマティックな部分がクローズアップされていますが、その根底にはきっと多くの方々の熱い思いがあることだろうと思いながらご紹介しました。


かっきー!さん 吟遊詩人41さん orangeさん
コメント有難うございました。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
by Koji (2010-07-15 07:07) 

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[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
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