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0617-527号 【情報】 「がん検診50%」厳しい状況 対策基本計画の中間報告 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 昨日は梅雨の合間か、日差しが強かったですね。梅雨時ということでジメジメジトジト[ふらふら][あせあせ(飛び散る汗)]でしたから、昨日よりも不快指数は高かったように感じました。街行く人も心なしか、イライラして眉間にしわ寄せみたいな方が多かったように思います。私もそうかもしれません、日焼けした顔で渋い顔していたらチョイ悪親父じゃなくて単なる怖いおっさんかも[もうやだ~(悲しい顔)]

 夜も更けてきましたので、ちょっと気になる社説から。

 法律なのか、憲法なのか分かりませんが、国民は最低の生活をするのではなく、最低限の生活を保障されているはず・・・最小不幸社会とはそのようなものではないのでしょうか? 私も当たり前の判決だと思います。


高齢
加算/「廃止は違法」の判決重い 神戸新聞社説 6/16
 
http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0003096942.shtml
 生活保護の老齢加算の廃止をめぐり、北九州市の受給者らが市に処分取り消しを求めていた訴訟で、福岡高裁が原告勝訴の逆転判決を言い渡した。
 判決は「廃止は正当な理由のない不利益変更であり、裁量権を逸脱している」と指摘し、全員の減額処分を取り消した。
 同種訴訟で原告勝訴は初めてだ。「最小不幸社会」の実現を掲げる菅政権は、判決に沿って再検討してもらいたい。
 そもそも、なぜ老齢加算なのか。制度の趣旨を踏まえておく必要がある。年を取ると咀嚼(そしゃく)する力が弱くなり、消化吸収のいい食事が必要だ。寒さに弱くなり、暖房費もかかる。いずれも最低限の目配りともいうべきもので、生活保護受給者のうち、原則70歳以上の高齢者に対し、基準生活費に一定額を上乗せして支給してきた。
 ところが、これに待ったがかかる。財政悪化が理由で、厚生労働省は2004年から減額を始め、06年に全廃になった。
 判決によると、月約1万8千円の加算廃止で支給額が単身世帯で2割近く減った。満足な蓄えや年金のない高齢者にとってまさに死活問題といえる。
 判決は、憲法が保障する生存権の侵害については判断を避けた。しかし、生活保護を「国の恩恵ではなく、法的権利」と明確に、従来の判例を踏襲した。
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 さてトピック的なニュースを1題。トピックと言っても以前から注目されていたものですので、目新しさは無いですが・・・


医療ナビ:カプセル内視鏡 カメラを内蔵したカプセルをのみ込むだけ… 毎日新聞 6/16
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100616ddm013100022000c.html
◆カプセル内視鏡 カメラを内蔵したカプセルをのみ込むだけ。6~7メートルある小腸全体の撮影も可能に。
◇苦痛なく体内撮影 ミサイル技術転用、8~12時間分の画像解析
 胃や腸など消化器の中の異常を直接カメラで見て診断する内視鏡検査。小さな病変を探し出せる信頼性の高い検査だが、カメラ付きの長い管を口や肛門(こうもん)から入れなければいけないのが苦痛だ。その問題を解消する新しい機器「カプセル内視鏡」の普及が進んでいる。患者の体への負担はほぼゼロ、さらに従来は発見が難しかった病気を見つけられる利点もある。
 「簡単にのみ込めるカプセル型のカメラがあるといいね」。カプセル内視鏡のアイデアは81年、イスラエルのガブリエル・イダン博士が、知人の医師から聞いたこんな言葉から生まれた。イダン博士はミサイル開発技術者。その技術を転用して、97年にはカプセル内視鏡の原形ができた。翌年、イスラエルに「ギブン・イメージング社」が設立され、01年には米国、欧州で医療機器として認可された。
 日本では大きく遅れて07年10月、同社の小腸用カプセル内視鏡が「原因不明の消化管出血症例」に対して保険適用となった。今年2月には一度に撮影できる面積が2倍以上広くなり、画質も向上した同社の最新モデルが発売された。海外では大腸用、食道用のカプセル内視鏡も開発されている。
 国立がん研究センター中央病院(東京都)の角川康夫医師(消化管内視鏡科)は月4、5件の小腸用カプセル内視鏡検査を行っている。
 患者は検査前日の夕食後から絶食し、当日は午前8時半に検査スタート。胃と小腸に付着した粘液を取り除く薬を飲んだ後、みぞおちから太もものつけね周辺にかけての8カ所に小さなセンサーを張る。センサーは箱形のデータレコーダー(重さ約500グラム)につながっている。次に直径11ミリ、長さ26ミリのカプセルをのむ。レコーダーは腰に巻き、その後は外来患者なら帰宅も出勤も自由。2時間後からは水が飲め、4時間後からは食事もOKだ。
 カプセル内視鏡は、最新モデルなら1秒間に2回ずつ発光ダイオードで腸内を照らしつつ撮影、センサーを通じて画像をレコーダーに送る。翌日、患者はレコーダーを持って病院に。カプセルは使い捨てだ。
 病院では角川医師がレコーダーから8~12時間分の画像を取り出し、「読影」をする。専門医の目は、5万~8万枚もの画像から小さながんやわずかな出血など病気の兆候を見つけ出す。「日本の『読影』技術は世界でもトップレベルでしょう」と角川医師は話す。
 長さ6~7メートルの小腸は、従来の内視鏡では全体を見ることができず人体の「暗黒大陸」とも呼ばれていた。カプセル内視鏡はその闇を照らす光ともいえる。
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 さて本日のメインニュースに移ります。

 記事にもあります、がん対策推進基本計画については厚生労働省HPに既にUPされています。URLは以下の通りですが、目次のみになりますが引用掲載しておきます。既に3年を経過していますので、改正、改定が必要かと思いますが、かなり漠然とした内容なので、その必要がないのかも。詳細についてはサイトをご確認ください。

 検診率を上げるには、例えばですが、会社員に対しては毎年強制的に職場に対して検診結果の提出義務を求め、提出なき場合には各種補助や認定を受けられなくなる・・・のような義務化すれば良いのでしょうが(既になっている企業もありますね)、会社員でない方などへの対策が急務ですね。それこそ民間保険との紐付けを強化するとかしないと、どなたも、あーめんどくせ、でも仕方ないなぁ・・・とはならないでしょうね。最近は少しずつ変わっては来ていますが、政府が本気で医療費縮減を考えるのなら、予防医学に対してもっと理解を示すべきだとも思います。でも、対応が遅いんですよね、することなすこと。だからお役所仕事なんて今でも言われちゃう。


「がん対策推進基本計画」の策定について http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/06/s0615-1.html
 「がん対策推進基本計画」については、がん対策基本法(平成18年法律第98号)に基づき策定するものであり、がん対策の総合的かつ計画的な推進を図るため、がん対策の基本的方向について定めるとともに、都道府県がん対策推進計画の基本となるものである。
 本基本計画についてはこれまで、がん対策推進協議会の意見を聴きつつ、検討を進めてきたところであるが、本日、閣議決定されるとともに、国会に報告されたことを踏まえ、別添のとおり、その内容を公表する。
 がん対策推進基本計画 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/06/dl/s0615-1a.pdf
 がん対策推進基本計画の概要 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/06/dl/s0615-1b.pdf
 がん対策基本法の概要 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/06/dl/s0615-1c.pdf

がん対策推進基本計画 平成19年6月
 この計画は、がん対策基本法(平成18年法律第98号)第9条第5項の規定に基づき、国会に報告するものである。

目次

はじめに・・・1
 1 これまでの取組・・・1
 2 がんをめぐる現状・・・1
 3 今後の展開・・・3
第1 基本方針・・・5
 1 がん患者を含めた国民の視点に立ったがん対策の実施・・・5
 2 重点的に取り組むべき課題を定めた総合的かつ計画的ながん対策の実施・・・5
第2 重点的に取り組むべき課題・・・7
 1 放射線療法及び化学療法の推進並びにこれらを専門的に行う医師等の育成・・・7
 2 治療の初期段階からの緩和ケアの実施・・・7
 3 がん登録の推進・・・8
第3 全体目標並びに分野別施策及びその成果や達成度を計るための個別目標・・・10
 1 目標及びその達成時期の考え方・・・10
 2 全体目標・・・10
 (1) がんによる死亡者の減少・・・11
 (2) すべてのがん患者及びその家族の苦痛の軽減並びに療養生活の質の維持向上・・・11
 3 分野別施策及びその成果や達成度を計るための個別目標・・・12
 (1) がん医療・・・12
   ① 放射線療法及び化学療法の推進並びに医療従事者の育成・・・12
   ② 緩和ケア・・・15
   ③ 在宅医療・・・17
   ④ 診療ガイドラインの作成・・・20
   ⑤ その他・・・21
 (2) 医療機関の整備等・・・22
 (3) がん医療に関する相談支援及び情報提供・・・24
 (4) がん登録・・・27
 (5) がんの予防・・・30
 (6) がんの早期発見・・・32
 (7) がん研究・・・34
第4 がん対策を総合的かつ計画的に推進するために必要な事項・・・37
 1 関係者等の有機的連携・協力の更なる強化・・・37
 2 都道府県による都道府県計画の策定・・・37
 3 関係者等の意見の把握・・・38
 4 がん患者を含めた国民等の努力・・・39
 5 必要な財政措置の実施及び予算の効率化・重点化・・・40
 6 目標の達成状況の把握及び効果に関する評価・・・40
 7 基本計画の見直し・・・41


【朝日新聞社ニュース 2010/06/16】
 「がん検診50%」厳しい状況 対策基本計画の中間報告
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201006150550.html
=================================================
 厚生労働省は15日、2007年度から5カ年計画で進めているがん対策推進基本計画の進み具合について、中間報告書を発表した。専門的な治療が行える拠点病院の数や放射線治療機器の設置など、ハード面の目標はおおむね達成できたが、検診受診率の50%達成はかなり難しいとの見方だ。
 厚労省は、患者や医師らでつくるがん対策推進協議会の意見も聞きながら、報告書をまとめた。
 がん検診は5年以内に受診率50%の目標を立てたが、現段階では20~30%台にとどまっており、目標達成は厳しい状況だとした。今後、個人への通知など受診勧奨に力を入れるという。3年以内に未成年者の喫煙率を0%にするという目標も、男子高校3年生の喫煙率は12.8%に上っており、さらなる禁煙対策が必要とした。
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ゆうのすけ

カプセル内視鏡、まだまだ高額ですね。^^
by ゆうのすけ (2010-06-17 02:38) 

Koji

ゆうのすけさん
コメント&ご訪問有難うございます。
カプセル内視鏡は約10年以上も前から開発されており、私の恩師も開発に携わってきている第一人者の一人です。需要が増え、価格ももっと下がれば良いのですが・・・
by Koji (2010-06-22 18:49) 

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    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
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