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0408-477号 今どきの更年期:/4止 男性にも、めまい・うつ [kensa-ML NEWS]


 昨日は、プロ野球ファンなら殆どの方がご存じの出来事で、喪に服されていた方も多いのではないでしょうか?長嶋茂雄さんが記録に残るより記憶に残る選手と称されるように、巨人の木村拓也コーチもそのような方だったと思います。

 華やかさではなくいぶし銀のような実に良い選手でした。また全球団選手や関係者の対応を見ていると、あの人懐っこい笑顔そのままのお人柄が伺えます。

 まずはコラムのご紹介から。


4月8日付 編集手帳 読売新聞コラム
 
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20100407-OYT1T01436.htm
 モミジのような幼子の手を連想させる「孫の手」の名称は、ちょっと怖い伝説の仙女、怪鳥のような長い爪をした「麻姑(まこ)」に由来するという。〈監督のかゆい所に届く孫の手でありたい〉。その人は以前、本紙の取材に語ったことがある
◆内外野に捕手、どこでも守る。味方が重たい雰囲気に沈むとみれば、人懐こい笑顔の「孫の手」でナインの心をくすぐった。勝負どころでは凄(すご)みのある“麻姑の手”となり、技ありの好打好走で相手チームを悩ませた
◆くも膜下出血で倒れた巨人の木村拓也コーチが、きのう亡くなった
◆昨年9月の対ヤクルト戦を思い出す。延長戦で捕手が払底し、木村さんが務めた。ベンチを出てベンチに戻るまで、一度もマスクを外さなかった。「万が一、笑みがこぼれたら、真剣勝負が台無しになるから」と。笑顔でファンを魅了した人は、封印する時も知っていた。ドラフト外でプロ入りし、複数の球団を歩いた苦労人ならではだろう
◆子煩悩な父親と聞く。攻守に万能の「手」がやすらぐ至福の時間は、お子さんたちを抱きしめるときであったろう。37歳――その年齢が頭を離れない。


 このくも膜下出血についての記事です。医療関係者間では良く「ザー(SAH)」と称されます。
 37歳という年齢・・・非常に残念です。   合掌・・・


くも膜下出血、動脈瘤膨らみ破裂…高い死亡率 読売新聞社 4/7
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=23130
 木村コーチを襲ったくも膜下出血では、年間約1万4000人が命を落としている。脳の表面を走る動脈に出来たこぶ(動脈瘤(りゅう))が、血管の内側からの圧力で少しずつ膨らんだ末に破裂し、脳と、くも膜の間に出血する。
 脳血管に小さな血の固まりが詰まる脳梗塞(こうそく)や、脳内で血管が破れる脳出血に比べ、発症者は少ないが、死亡する割合は3~5割と非常に高い。
 高血圧の持病のある人や喫煙者などで発症の割合が高くなる。スポーツも一時的に血圧が高まるため、動脈瘤破裂の引き金を引く心配がある。血管の壁が生まれつき弱く、こぶが膨らみやすい体質を持つ人がいると見られている。
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A2%E8%86%9C%E4%B8%8B%E5%87%BA%E8%A1%80
 クモ膜下出血(くもまくかしゅっけつ、くもまっかしゅっけつ、蜘蛛膜下出血、subarachnoid hemorrhage (SAH))は、クモ膜と軟膜の間の空間「クモ膜下腔」に出血が生じ、脳脊髄液中に血液が混入した状態をいう。全脳卒中の8%を占め、突然死の6.6%がこれに該当すると言われ、高齢者よりむしろ壮年期の人に多いとされる。また一度起こると再発しやすいという特徴がある。


 さて話題を変えて、宇宙、生命の起源関連記事へと続きます。こういった記事を読んでいると、自身の生きている世界というものが大変ちっぽけなものであり、宇宙の歴史からみると、瞬きにも満たないような一瞬の中で生きていることを感じます。このほんの一瞬の中で、大変多くの喜怒哀楽を感じているということに想いをはせると、今この一瞬を大切に精一杯生きなければいけないなぁと、いつも思うことです。なかなか自身が満足するだけのことは出来ていないのですが。


余録:山崎さんISSへ 毎日新聞社コラム 4/8
 
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/
 「パンスペルミア」とは地球上の生命が宇宙からやってきたという説のことだ。何だかSFみたいだが、20世紀初めにスウェーデンのノーベル化学賞学者アレニウスが提唱した。この人は地球温暖化をもたらす二酸化炭素の温室効果も指摘している
▲アレニウスの説は微生物の芽胞が飛来したというものだが、国立天文台などが先日発表したのは生命の起源となるアミノ酸が宇宙空間から来たことをうかがわせる観測結果だ。地球上の生命と同タイプのアミノ酸を増やす特殊な光の広がりを宇宙空間で確認したのだ
▲かつて宇宙で同じような光にさらされたアミノ酸が隕石(いんせき)で地球に運ばれ、生命の起源となったという推測である。もしそうなら、われら人類もその故郷は宇宙空間だ。時おり夜空を見上げて物思いにふけることがあるのも、実は意識の底の望郷の念ゆえかもしれない
▲そのなかでも宇宙飛行士とは、“望郷”の思いがひときわ強い人々に違いない。大学の卒業設計が「宇宙ホテル」だったという山崎直子さんは今その思いを実現した。国際宇宙ステーション(ISS)で野口聡一さんと「宇宙初」の日本人同士の対面を果たしたのだ
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生命の起源:アミノ酸は宇宙空間から 国立天文台など発表 毎日新聞社 4/7
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100407k0000e040012000c.html
 生命の起源となるアミノ酸が宇宙空間から来たとする有力な観測成果を得られたとして、国立天文台などの日英豪米の国際研究チームが宇宙生物学の専門誌(電子版)に発表した。
 アミノ酸は、化学組成は同じだが、鏡で映したように対称な右型と左型の二つのタイプがある。生命のアミノ酸はほとんどが左型で、地球上で発生したという説もあるが、その理由は不明だった。一方、地球上の隕石(いんせき)には左型アミノ酸が多く含まれていることから、偏りの原因が宇宙にあるという見方が浮上していた。
 アミノ酸は特殊な光があたると、片方のタイプの割合が増える。国立天文台ハワイ観測所の福江翼研究員らは、広範囲でその光を観測できる装置を開発。地球から1500光年離れたオリオン大星雲の中心部を観測したところ、太陽の25倍ほどの重い星が生まれた領域を取り巻くように、特殊な光が広がっていることが分かった。一方、質量が軽く若い星の周りには、その光は見つからなかった。
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 我々の祖先の一部?「細菌」に関しての記事を二題。

 まずは多剤耐性菌についての記事から・・・この数年、院内感染の話題としてとにかく良く取り上げられるのが、この多剤耐性菌。MRSAなどがあまりにも有名ですが、報道からの情報により、かなり脅威というか恐怖を感じられた方も多いのではないでしょうか?勿論各報道機関も、免疫力の低下した方に起こりうる話で一般の方々にはあまり関係がない・・・と説明しています。しかしこれだけ薬剤に頼らざるを得ない医療にしてしまったのは誰?と言いたくなりますね。まさにいたちごっことはこのことです。ICTでもNSTでも主治医に良く言ってきたことですが、「薬を止める勇気を持ってみたら如何ですか?」・・・人間の元来持っている免疫力を引き出すのも医療だと思います。


超多剤耐性菌、国内初確認 船橋市の病院、20代患者 共同通信社 
 
http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010040701001005.html
 千葉県船橋市の市立医療センターに入院していた20代の患者が、国内で使われている30種類以上の抗生物質がすべて効かない、極めて耐性の強いアシネトバクター菌に感染していたことが7日、分かった。患者は既に回復して退院し、院内感染もなかった。
 池康嘉群馬大教授(細菌学)によると、抗生物質がまったく効かないアシネトバクター菌の感染が国内で確認されたのは初めて。
 池教授は「多剤耐性菌はほかにもあり、今回は一つの例にすぎない。海外から持ち込まれて感染する危険は常にあり、対策が重要だ」と話している。
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 細菌関連でもう一話題・・・巷で結構話題となっているニュースです。

 習慣性というものは凄いですね。元来日本人は欧米人に比べて、食生活の影響などにより腸が長いとされていることは皆さんもよくご存じだと思います。しかし欧米型の食事が一般的になってきた昨今、その腸の状態というか、体質が変化し、それにより大腸がんなどが増加してきているとも言われています。

 古来我々の先祖が培ってきた食生活を振り返り、学ぶべきところはしっかりと学びとる「温故知新」「医食同源」とはまさにこのことを言うのでしょうね。


細菌:日本人の腸内に「海藻好き」…仏研究チーム発見 毎日新聞社 4/8
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100408k0000m040103000c.html
 日本人の腸内で、ノリやワカメなど海藻の食物繊維を消化している細菌を、フランスの研究チームが発見した。この細菌は米国人の腸内にはなく、海藻をよく食べる日本人が体外から取り込んで共生しているらしい。8日発行の科学誌「ネイチャー」に掲載された。
 ヒトの腸内には約1000種の共生細菌がいる。これらは人体が作れない酵素を出して、消化吸収を助けている。野菜の食物繊維は腸内細菌が出す酵素によって分解・吸収されるが、海藻類の食物繊維はそのまま体外に排出されると考えられてきた。
 チームは、ノリを餌にしている海中の細菌から、ノリの食物繊維を分解する酵素を発見、酵素を作り出す遺伝子を特定した。日米の31人の腸内細菌で遺伝子の有無を調べたところ、日本人13人中5人の腸内細菌にほぼ同じ配列の遺伝子があり、米国人18人の腸内細菌にはなかった。
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 さて本日のメインニュースに移ります。

 更年期シリーズの最終章となりますが、内容は如何だったでしょうか?

 私自身、年齢を重ねてきておりますが、年をとるということで失うもの、得るもの、色々とあります。このシリーズを通じて私自身が学んだことは、一番身近で、恐らく人生で一番長く一緒にいることになるであろうパートナーに対しての理解というか労わりというか、敬意というか、そういったものが必要なんだなぁ・・・と改めて考えさせられました。

 と偉そうに言っておりますが、そのパートナーと接している時間は非常に短いのが現実(平日は朝早く夜遅い、休日は会議、会合がなければ、ほぼ終日野球に呆けている日々)で、なかなか相互理解とまではいきません・・・

 まだまだ先の話ではありますが、定年を迎え、定職を失うと同時に家庭を失わないようにしないといけないなぁ・・・と自戒しきりのシリーズとなりました。


【毎日新聞社ニュース 2010/04/08】
 今どきの更年期:/4止 男性にも、めまい・うつ

 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100408ddm013100100000c.html
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◇ストレスで症状悪化 「人生、減速の時」意識を
 4年前の秋、長野県で自営業を営む男性(52)はイスから立ち上がろうとした時、今まで経験したことがないめまいを感じた。「遊園地の回転イスに振り回されているようで、吐き気もひどかった」
 突然のことに驚き、脳外科に駆け込んだ。CTスキャンで検査しても異常は見つからず、その後も症状は続いた。横向きに寝てじっとしていると少しは治まるが、動くとすぐに気持ちが悪くなるという繰り返し。そんな時、受診先で50代の女性看護師が「もしかしたら更年期じゃない? 私もひどい時は同じようになるわよ」とアドバイスしてくれた。
 わらにもすがる思いで泌尿器科を受診。血中の男性ホルモン量が一般男性の基準値よりかなり低かった。男性ホルモンを投与してもらったところ2カ月後には症状が緩和した。現在も月1回、定期的に治療を続けている。
 思い返せば、40代半ばから腹筋や首の筋肉の衰えを感じ始めていたという。大勢の人の前で話す時、滑舌が悪くなり、口が重くなってきたと感じていた。こうした症状も、現在は改善されている。
 「まさか更年期とは。40代から始まっていたのかもしれませんね」
 同年代の妻も2年前からめまいに悩まされ始めた。「お互い理解し合いながら更年期を乗り越えていこう」と夫婦で話し合っている。
 男性にも更年期症状が表れることが近年、注目されている。女性は閉経前後に女性ホルモンが激減するのに対し、男性ホルモンは20代から徐々に減るため分かりにくい。専門医も少ないのが現状で、内科、脳外科、耳鼻科などを転々と受診する「ドクターショッピング」になりがちだ。
 長野赤十字病院(長野市)の第2泌尿器科部長、天野俊康さんは「中年期以降の男性で、原因が分からない心身の不調に悩まされたら、更年期障害を疑ってみてほしい。総合病院などの泌尿器科に相談を」と話す。
 メンズヘルス医学会と泌尿器科学会は、「加齢男性性腺機能低下(LOH)症候群」と名付け、血液中の男性ホルモン(フリーテストステロン)量による診断基準を示している。
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■男性の更年期のチェック表
◇採点法
 なし(1点)、軽い(2点)、中くらい(3点)、重い(4点)、非常に重い(5点)
◇チェック項目
 (1)全体として不調 (2)関節、筋肉の痛み (3)発汗 (4)不眠 (5)よく眠くなる、しばしば疲れを感じる
 (6)いらいらする (7)神経質になった (8)不安感 (9)身体の疲労や行動力の減退 (10)筋力の低下
 (11)憂うつな気分 (12)「人生の山は越えた」と感じる (13)力尽きた、どん底にいると感じる
 (14)ひげの伸びが 遅くなった (15)性的能力の衰え (16)朝立ちの回数の減少 (17)性欲の低下
◇合計点の判定 男性更年期障害の程度
 17~26点 なし  27~36点 軽度  37~49点 中度 50点以上  重度


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もも

こんにちは。
同居していた祖父母も、クモ膜下出血で早世しました。
祖父68才・祖母60才・・・祖母の記憶はありません。
祖父は小 1の時でした・・・。ド田舎なので、救急車が来るのに
30分以上です。祖母は即死だったようです。
身をもって怖いと思います。
by もも (2010-04-09 11:59) 

ゆうのすけ

初めまして、yuuri37さんのブログからお邪魔します。
私も他人事じゃなかったんですよね。先月、遣らかしてしまいまして(笑)

検査結果から、身体には問題なかったんですが、許容超えすぎた過労とストレスが原因の 軽いうつ状態 および フラッシュバック障害のようだなって!自分で判りましたね。早めに対処して良かったですよ。薬投与とかでなく、まず休息!休む。これが一番です!(笑)
みっどフォーティーに 近いアラフォーですが、女性だけじゃなく、男性の更年期も馬鹿に出来ませんよね!^^
by ゆうのすけ (2010-04-10 03:00) 

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[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
    宜しくお願いいたします。        
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