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0707-290号 新型インフルエンザ「タミフル耐性」発見時、公表より先に論文 大阪府公衛研 [kensa-ML NEWS]

皆さん、こんにちは。神戸の新井です。

 先月18日以降メールニュースが途絶えておりました。実は翌週22日の月曜日突然に愛用PCが起動しなくなり、HDDの破壊が判明。取り急ぎPC内に入っているデータを一部プロの方に取り出していただきましたが、数年間のメールや筆まめで作っていた住所録などPCにデフォルト設定していたものは殆ど泡と消えてしまいました。潰れそうな心と闘いながら(そんな大層な・・・)HDDを交換し、昨日ようやく使える程度になったところです。まあ悪いことばかりではなく良いこともあり、システムの再インストールを行ったことと元のHDDより少し高速なものを購入したせいか、かなり快適な環境となりました。しかしこの二週間で、一番困ったのは行き帰りの通勤時間利用法。行き帰りで約二時間半ほどの時間、ニュース作成のためのネット検索や原稿書き、業務など、結構通勤車中は快適オフィス空間だったのですね(大抵、朝の車中で原稿を作って病院に来てお昼過ぎに配信というのが神戸に来てからのパターン)。改めて文明の利器の有難味をかみしめておりました。
 彼を使い始めて約五年、二十四時間私と苦楽を共にしてきましたが(彼にとっては「苦」しかないかもしれませんが)まだまだお役御免とはならないですよぉー(^^; ちなみに彼はIBM純正最後のThinkPad-X31です。武骨そのもののスタイルですが、名機です(^^)。

 さて二週間の間、様々なニュースが飛び交っておりました。特に気になった話題としては経済諮問会議を含めた国会の動向と、様々な再編計画についてです。来年22年度は診療報酬改定の年ですから水面下でかなりうごめいていますね。日本医師会からは、診療報酬の大幅プラス改定要望が平成22年度予算概算要求に向けて出されたり、地域医療再編計画などなど、今後本邦における医療の行く末を左右する大切な事象ばかりです。
 色々な施設を見ていつも思うことは、病院そのものの方針はどちらを向いているのかな?病院が生き残るためにはどっちを向いたら良いのかな?と言うことです。地域密着型で推し進めるのか、政策医療推進なのか、基幹施設となるべきなのか、そうでないのか、などなど・・・そのカラーを見極め、臨床検査部門が医療の質向上面でも医業経営面でも貢献するためには、どの様に変革していくべきなのか?ということを含めて様々な思いを巡らせます。臨床検査部門はどうあるべきか、また臨床検査データの精度担保、互換性を持たせるにはどうすればいいのか、今後も試行錯誤は続きます。

診療報酬の大幅プラス改定を 日医 10年度予算概算要求で要望書                      
 http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/7/6/103703/
                       2009年7月6日   提供:Japan Medicine(じほう)

地域医療再生計画 有床診の役割強化を 日医 都道府県医に通知
 http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/7/6/103702/
                       2009年7月6日   提供:Japan Medicine(じほう)


 ここら辺でちょっと話題を変えまして、今日は皆さんもよくご存じのように「七夕」です。サイトにも掲載していますように殆どの神事は「夜明けの晩」(7月7日午前1時頃)に行うことが常であり、祭は7月6日の夜から7月7日の早朝の間に行われる・・・とあります。恥ずかしながら私この事、サイトで見るまで知りませんでした(^^; ご存知の方もそうでない私と同じような方も一度ご覧下さい。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%83%E5%A4%95

 もう・・・イベントは終わりかな?と思いきや、私の住む枚方市と隣町の交野市ではイベントが行われます。そういやぁ私の乗る「おけいはん」の車中ポスターで色々なイベントポスターがありましたね。その一つかもしれません。お天気が心配されますが、催涙雨(織姫と夏彦が流す涙)が降らなければ良いのですが。
 http://mainichi.jp/area/osaka/news/20090706ddlk27040237000c.html


 さてかなり長い前置きとなりましたが、本日のニュース配信です。
 私の気になっていたもう一つの話題でもある「新型インフルエンザ」に関するニュース。皆さん既にご存じのように大阪で「新型インフルエンザの変異」が認められたと先日報道がありました。7月3日にも共同通信社から同様の報道がありましたが、先に論文が・・・とは思っていませんでした。確認をかなり慎重に行われていたのかな?位にしか思いませんでしたが、これが真実なら問題ですね。この事についてのコメントは差し控えますが・・・

 トラブルを起こしたメーカーの方に、私自身よく伝えることがあります。「ユーザーはうちだけじゃ無い筈なんやから、情報はユーザー全てに公開してほしい」と。メーカーモラルというか、ポリシーが問われます。
 真摯に対応してくれるメーカーと、うるさい者(施設)だけピンポイントでとりあえず抑えこんどけーみたいなメーカーと、様々です。正直言って後者のようなメーカーとはお付き合いしたくないです。

 昨今、意識、学識、知識、認識、良識、見識、常識の無さを色々な局面で感じるのは私だけでしょうか?(識:しる、わかる、わきまえる)・・・物知り文句言い爺さんになった気分(^^;


【毎日新聞社ニュース 2009/07/06】
 新型インフルエンザ「タミフル耐性」発見時、公表より先に論文 大阪府公衛研
 
http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2009/07/06/20090706ddm003040068000c.html
====================================================================
 大阪府内の新型インフルエンザ患者からインフルエンザ治療薬「タミフル」に耐性を持つウイルスが検出された問題で、府立公衆衛生研究所(公衛研)が、耐性を示す遺伝子変異を確認後も2週間公表せず、先に論文を米医学誌へ投稿したことが分かった。高橋和郎・公衛研副所長は「変異が見つかった段階で速やかに公表すべきだった。功名心で投稿を急いだのではない」と釈明している。
 公衛研は6月18日、患者のウイルスからタミフル耐性を示す遺伝子変異を発見。22日に府健康医療部へ報告し▽耐性の確定には「薬剤耐性試験」が必要▽遺伝子変異についての論文を執筆中--と伝え、同部は試験後に公表する方針を決めた。
 今月1日、その話を知った国立感染症研究所関係者に公表を促され、府は試験結果を待たず厚生労働省へ連絡、2日深夜に発表した。論文は既に6月24日、米医学誌「エマージング・インフェクシャス・ディジージズ」へ投稿済みだった。高橋副所長は「専門家向けの雑誌なので確定前の情報も報告に値すると考えた」と話す。論文には試験は未実施と明記しているという。
・・・続きはネットでご覧下さい

お勧め書籍です
臨床検査データブック 2009-2010
臨床検査ガイド 2009~2010
図表でわかる 臨床症状・検査異常値のメカニズム
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    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
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    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
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