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0618-289号 発熱外来の原則廃止を検討、検疫態勢縮小へ 厚労省 [kensa-ML NEWS]

皆さん、こんにちは。神戸の新井です。

 この数年、地球温暖化の影響なのか、ゲリラ的な集中豪雨が目立つようになりました。一昨日から昨日にかけての雷雨もひどかったですね。「ヒョウ」が降ったところもあるとか・・・しかし西日本では少雨の影響で作物に被害が出るかも?みたいなことも気象庁HPに書かれていました。今年は太平洋高気圧の勢力が弱いせいで梅雨前線が押し上げられないのかな?などと素人考えを巡らせていました。何事も、程々、適度、適切が良いですね。
 
http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/000_03_662_20090615105822.html
 以前のニュースでも配信したことがあると思いますが(出している本人は定かでないです(^^;)、なぜ梅雨というのか、どういった現象なのか?という雑学を調べようと思ったら、やっぱりこのページに来ちゃいました。
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%85%E9%9B%A8

 本日も日本各地でも様々なイベントがありますが、先日からお伝えしていますように「臓器移植法改正案」採決が衆議院本会議であります。参議院独自法案だとか様々な情報が飛び交っておりますが、全ての人が納得出来るものなんかあり得ないです。
 
http://www.nhk.or.jp/news/k10013704241000.html
 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090616/plc0906161913009-n1.htm 
 
http://www.asahi.com/politics/update/0617/TKY200906170275.html
 
 さて長い前置きはさらに続き・・・(^^; 本日6月18日は何の日かご存知でしょうか? 本日は「海外移住の日」「考古学出発の日」とのことです。
 海外移住の日・・・1908年(明治41年)のこの日、ブラジルへの第1回移民158家族、781人が笠戸丸でサントスに上陸したことを記念して1966年(昭和41年)に国際協力事業団が制定した。
 考古学出発の日・・・1877(明治10)年、大森貝塚を発見・発掘したアメリカの動物学者、E.S.モース博士が来日した日。モース博士が汽車で横浜から新橋へ移動途中に貝殻が堆積している箇所を発見(6月20日)し、後日発掘調査が行われることとなった。これが日本で初めて行われた考古学の科学的な発掘調査であり、日本の考古学の出発点となった。

 
http://koyomi.vis.ne.jp/cgi/today/today.php
  
 さてここから本日のニュースに移りますが、その前に・・・本メールニュースは約7年前から配信を開始しました。当時、私自身輸血管理室に所属していましたので、輸血関連情報に特化した形で、BCT-NEWSを開始しました。間もなく医療情報関連まで手を広げkensa-ML NEWSとして今日に至ります。約5年前からは自身のブログ 
http://koji-arai.blog.so-net.ne.jp/ にメールニュースの内容を掲載するようになりました。そのNEWSもブログ掲載が200回目。過去の記事も掲載していますので、お暇な方は是非お立ち寄りください。ご来訪数は現在のところ106,000件を超えました。自身のライフワークとして、臨床検査技師をもっと知ってもらいたいという活動もしています。ブログ上「医療情報」等のバナークリックにご協力いただければ幸いです。とCMはさておき・・・

 発熱外来を実際にやってきた施設で働いたものとして、私個人として納得できない部分が多すぎます。そもそも本議論は弱毒性新型インフルエンザ対象として私は認識していますが、世間の人は強毒性いわゆるH5N1鳥インフルエンザも同様の扱いなの?と勘違いするかもしれませんし、15日の読売新聞社のニュースでは、新型インフル、一部に変異 感染力強まる?」
 
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090615-OYT8T00405.htm
との見解も出ていますし、季節型インフルエンザと混在し新たな強毒性インフルエンザに変異する可能性あり・・・との専門家の見解も出されています。ですからソフトウェア的な面とハードウェア的な面をしっかりと分けて考える必要があるのでは?と思うのです。我々医療従事者の使命の一つは、医療弱者を保護することです。ですから、例えばハードウェアの整備されていない施設で感染している方もそうでない方も、また入院されている患者さんも混在する状態にすることは、院内感染を助長することにもなりかねません。勿論記事の中にもあるように重症者受け入れ体制強化や救命を必要とする患者さんを見逃すことにも繋がりかねない(発熱だけで振り分けると髄膜炎など見逃すかも?)こともよく理解できます。やはり机上の空論ではなく実際の現場からの意見を集約してソフトウェア、ハードウェア両面における整備をお願いしたいものです。6月5日に厚生労働省医政局長より各都道府県知事あてに出された「地域医療再生計画」などに地域医療再生計画モデル例が記載しています。今回のような事例を通して、感染対策も地域連携で・・・との議論になってもらいたいですね。

 既に神戸市は、新型インフルエンザ対策神戸モデル(案)-早期探知地域連携システムの整備-
http://www.city.kobe.lg.jp/safety/health/infection/img/ugoki20090608073003.pdf
なるものを出されていますが、「探知」ではなく更に踏み込んで「実診療・実治療」の部分で地域連携がもっと進んでくれば・・・と願います。

 本日も、程々、適度、適切な前置きとは言えませんが、ご了承ください。


【朝日新聞社ニュース 2009/06/18】
 発熱外来の原則廃止を検討、検疫態勢縮小へ 厚労省
 
http://www.asahi.com/special/09015/TKY200906170346.html
====================================================================
 今秋にも予想される新型の豚インフルエンザ大流行の「第2波」に備え、厚生労働省が、医療対策や検疫態勢の見直しを検討していることが分かった。発熱など感染が疑われる症状がある人を最初に診る「発熱外来」を原則、廃止し、検疫態勢を縮小する方向だ。患者の増加で特定の医療機関に診療が集中し医療態勢が崩壊することを避け、重症者に力点を注ぐ対策に切り替えるのがねらいだ。今週中にも方針を決める。
 政府は世界保健機関(WHO)が11日、新型インフルの警戒レベルを世界的大流行(パンデミック)を意味する最高度のフェーズ6に上げたのを受け、「第2波」を想定した対策を検討。これを受けて、厚労省は専門家の意見をもとに、医療対策や検疫態勢の具体策を定めた運用指針の改訂作業を進めている。
 発熱外来は、新型インフルに感染した人と、それ以外の人とに振り分けるための外来専門の医療施設。新型インフルの疑いがあれば、軽症でも入院させるなどの役割を担っている。
 しかし、5月に国内で初めて患者が確認された神戸市では一時期、発熱外来に患者が殺到し、医療機関がパンクしかけた。
 患者の受診を発熱外来に限定していると、重症患者が軽症患者に紛れてしまい、適切な治療を早くできず、救えない可能性もある。
 このため、検討案では、発熱外来にこだわらず、原則的に広くすべての医療機関で患者が診察を受けられるようにしている。
 特定の施設に集中することなく、患者の分散が期待できる。重症患者は必要があれば入院できるが、軽症患者は入院させず、自宅療養させることを基本にする見込み。
 ただ、重症化しやすい基礎疾患のある患者は、初期症状が軽くても入院を検討することにした。「重症患者の救命を最優先とする医療提供態勢」が必要だとの考えが下地になっている。
 厚労省の発表によると、国内でこれまでに感染が確認された患者で重症者は出ていない。だが、海外では患者が増えるのに伴い、一定の割合で重症者が出ている。
・・・続きはネットでご覧下さい

本日のお勧め書籍
感染対策 NursingNote
感染対策チェックテスト100―病院感染対策キホンのき
標準予防策と感染経路別予防策・職業感染対策 (感染管理QUESTION BOX (2))
地域医療連携 生き残るための戦略と戦術
循環器疾患と医療連携 [地域医療連携 生き残るための戦略と戦術 vol.1]
がんと医療連携 [地域医療連携 生き残るための戦略と戦術 vol.2]
脳卒中と医療連携 [地域医療連携 生き残るための戦略と戦術 vol.3]
糖尿病と医療連携 [地域医療連携 生き残るための戦略と戦術 vol.4]
在宅医療と医療連携 [地域医療連携 生き残るための戦略と戦術 vol.5]
地域ネットワークの作り方 [地域医療連携 生き残るための戦略と戦術 vol.6]


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[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
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