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1216-621号 最期 自宅のように平穏に [kensa-ML NEWS 【情報】]


 昨日は良いお天気でしたが、とにかく風が冷たい!ですね。寒暖の差が激しいため、風邪をひかれる方が続出。その割にマスクを着用している方は少ないので、今後もますます患者増加するでしょうね。自己防衛も勿論ですが、他人への思いやり、労わりの気持ちを大切にしたいですね。

 全国的にもノロウィルスが急速に感染拡大しています。私の施設のある須磨区はもとより、垂水区、西区などでもかなりブレイクしているようです。何度もお話ししてきておりますが、標準予防策(スタンダードプリコーション)はまず、手洗い、うがいの励行からはじまります。インフルエンザや風邪などと同様、人からうつらない、人にうつさない、が合言葉。


 さて今日も種々雑多なニュースが多いのですが、いつものように社説。コラムのご紹介。まずは政府与党の混乱の話題から。

 連日ニュースで取り上げているように、また多くの国民が同じことを感じているように、身が潔白なら正々堂々とご自身で証明されたら良いのに、と思いますし、トップの不甲斐なさが際立ちますね。スケールというか、全く異なりますが、自身に置き換えて考えてしまいます。組織で仕事をする以上、年齢関係なく上下関係が成立しますが、私は仕事と割り切って、年上の方でもどんどん指示、命令を出しますね。あくまでも仕事ですし、プロですから。しかし年功序列の世の中にどっぷり浸り込んできた方々、割り切れない方々は実際問題多いですね。あくまでも仕事は仕事、年上を敬うのは別問題。仕事を離れた時に敬えば良いと思うのですが、如何なものでしょうか?

 老いては子に従え、とよく言いますが、なかなか難しい問題なのでしょうね。自身がその立場になった時には、見苦しい真似だけはするまい、と思っています。元代表も前首相も、見苦しいとしか思えません。


【産経抄】12月15日 産経新聞コラム
 
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101215/stt1012150426003-n1.htm
 この国がまだ元気だったころ、大抵の会社は年功序列で、管理職はロマンスグレーの中年で、部下は血気盛んな若手と相場が決まっていた。世の中どんどん不景気になり、能力主義という美名のもと年功序列が崩れると、「年上の部下」は珍しくもなんともなくなった。
▼とはいってもキャリアの浅い上司にとって、一家言ある「年上の部下」はなんとも使いづらい。ことに、社業を発展させた功労者であり、つい最近まで重役を務めていたとあらばなおさらだ。
▼民主党の岡田克也幹事長は57歳で、普通の会社なら社長になっていてもおかしくないが、政界は高齢化社会を先取りしている。連日連夜、同志や子分たちと赤坂の街に繰り出している「一兵卒」の小沢一郎元代表が、岡田氏より一回り近く年上の68歳とあっては、小僧扱いされても仕方あるまい。
▼一時は「引退」の2文字を口にした63歳の鳩山由紀夫前首相も岡田攻撃に参戦している。「野党も要求していないことをなぜ与党の一部が要求するのか」と小沢氏の衆院政治倫理審査会招致に断固反対した。
▼政倫審設立は、衆院議運委員長だった若き日の小沢氏が主導した。証人喚問のようにその場での発言が偽証罪に問われることはないのに、出席を渋るのは「政治とカネ」問題でよほどやましい案件があるのか、菅政権を困らせてやろうとしているのかのどちらかだろう。
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 次は、12/13に終了した「神戸ルミナリエ」の話題。

 そもそも神戸ルミナリエは、大震災でお亡くなりになった方々へのレクイエム(鎮魂)と被災された神戸の方々を励まそうと企画され開催されたように、私は記憶しています。開催当初は12/24だったか、12/25だったか忘れましたが、クリスマスに終了していたと思います。しかし開催期間が短縮した理由は、経済的な理由もあったでしょうが、あまりにもお祭り騒ぎ的な要素が強くなって、本来の趣旨を忘れた方々が多くなったことが原因であったと思います。

 私も開催された初年に家族と出向きましたが、その年は今のようなお祭り騒ぎではなく、非常に落ち着いたものであった記憶があります。数年経って出向いてみると、趣旨を忘れたような雰囲気が漂っていたので、それからはルミナリエには行っていません。勿論忙しくて行けなかったこともありますが、何やら複雑な気分でした。ルミナリエに行かない代わりに、クリスマスイブには家族で鷹取教会のミサに毎年出掛けていました。

 世間では年々忘れ去られていく大震災の記憶ですが、私は決して忘れまい、いや、忘れられません。きっと一生忘れないでしょうね。同士や友人を失った悲しみは勿論ですが、私の医療に対する思いの原点がそこに存在するから。極限状態での経験により、得たものも多々あるのです。何物にも代えがたい職種や立場を超えた仲間もその一つ。その仲間のもとで働いているので、少々しんどかろうが、この上ない喜びなのです。


梵語 師走のイルミネーション 京都新聞コラム 12/14
 
http://www.kyoto-np.co.jp/info/bongo/20101214.html
 勤めの帰り道が最近、楽しみになった。ちょっと一杯ではない。家々に飾り付けられたイルミネーションに出会えるからだ▼赤、オレンジ、青、白。駅から自宅までの十数分間、師走の宵に咲いた色とりどりの光が語りかけてくれる。冷え込んだ体と心が温まる。お気に入りの飾り付けを見るために、わざわざ遠回りしても苦にならない▼よく観察すると、はしごを上るサンタや、そりを引くトナカイなど飾りにも多様な趣向があるようだ。遊園地みたいに満艦飾のお宅は子らがあれもこれも飾ってと、せがんだのだろう。対照的に、少量の明かりを玄関先の植木などにつるした演出にも、さりげない風情を感じる▼家庭のイルミネーションがこれほど広まったのは、省電力効果や耐久性に優れた発光ダイオード(LED)照明が普及したからだ。量販店やオンラインショップでも、手ごろな価格で入手できるようになったことが大きい▼イルミネーションといえば、阪神大震災で犠牲になった人びとの鎮魂と被災地復興を願う「神戸ルミナリエ」を忘れることができない。これをきっかけに各地で多くの光のイベントが生まれ、すっかり冬の風物詩になった
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神戸新聞社説 ルミナリエ/永続への知恵を集めよう 12/12
 
http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0003670352.shtml
 阪神・淡路大震災の犠牲者鎮魂と復興への希望を託した神戸ルミナリエは、あす閉幕する。1995年の初開催から16回目を数えるが、光の中に家族や友人、知人の面影を重ね合わせる人は今も少なくない。
 今や他府県も含め300万人以上が訪れる一大行事となった。しかし不況で企業の協賛金が減少し、開催を危ぶむ声が毎年のように聞かれるのが現実だ。
 6千人を超える犠牲者を追悼し、震災の記憶を継承する。震災体験を全国に発信するイベントを続けていくのは、被災地の使命といってもいい。そのための手だてを探らなければならない。
 なぜ、窮地に立っているのか。
 昨年の実績では、総支出は5億5千万円で、4割以上の2億3千万円を作品制作費が占める。部材を毎年、イタリアから神戸に運んで設営し、解体・撤去する費用だ。警備費も1億4千万円かかる。
 これに対し、収入は5億3千万円で、前年から3千万円減少した。協賛金が2億5千万円、兵庫県や神戸市などの補助が1億5千万円、募金や記念グッズ販売が1億円という構成で、協賛金はその前年から2千万円縮小している。
 差し引き2千万円の赤字はそれ以前の繰越金で穴埋めした。残った繰越金2千万円弱が今年に引き継がれた。
 今年も支出は前回並みとみられ、協賛金や募金の額次第で赤字の恐れもある。打開策は収入増か支出減しかない。
 地域経済の低迷にあえぐ神戸商工会議所は、ルミナリエの企業負担を見直すよう神戸市に求めている。県や市も財政事情は厳しく、今後、公費による補助金が上積みされる可能性は小さい。
 会場での募金にも限界がある。観覧料を徴収するにも疑問の声がある。
 収入増が見通せない以上、収入に合わせた内容に切り替える必要がある。日程や規模の見直しもやむを得ないだろう。
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 さてここからは診療報酬に関するニュースです。

 昨日開催の中医協でも「事業仕分け」に対する批判意見が相次いで・・・といったニュースが流れていました。この事業仕分けに関するニュースは以下のURLでご覧いただけます。ただし、m3会員であることが必要です。

「医師確保、救急・周産期対策の補助金」は“見直し”、事業仕分け
 医師・歯科医師・薬剤師などの国保の補助率、「0%」に 2010.11.17
 
http://www.m3.com/iryoIshin/article/128457/

 診療報酬に関しては色々と問題が山積している状態ですが、今日取り上げたのは、診療を行った後、その診療内容が支払いに値するか否か、の判断を下す「審査支払機関」に関しての話題。

 以前から問題提議してきたように、この判断が都道府県どころか各審査委員によりまちまちであり、非常に妥当性を欠くことも多々あるということです。

 「審査支払機関の在り方に関する検討会」では、中間整理案が出されていますが、詳細につきましては以下の厚生労働省HPに掲載されています。

第11回審査支払機関の在り方に関する検討会資料
 
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000yh2c.html

 とにかくこれまで問題提議した内容がそっくりそのまま掲載されており、審査の客観性や正当性、妥当性を疑問視されても仕方のない内容ではないかと思います。この中間整理案を受けて審査支払機関がどのように変革するのか見ものですが、最大懸案事項は審査する方々に対しての教育、指導体制にあるのでは?


審査支払機関在り方検討会 議論一巡、「中間的整理」を了承 Japan Medicine 12/15
 
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/12/15/129845/
 厚生労働省は10日に開かれた「審査支払機関の在り方に関する検討会」(座長=森田朗・東京大大学院教授)に、これまでの議論が一巡したことを踏まえて「中間的整理」案を提出し、了承された。審査支払機関の統合や競争促進に関しては引き続き議論する。
 中間的整理案は「患者の個別性・地域の医療体制等の尊重」「国民が受ける医療に違いが生じない共通の判断基準」「迅速で効率的な審査支払い」を前提に、目指すべき姿として▽審査の判断基準の統一化▽審査の標準化▽レセプトの電子化に対応した制度・システム▽審査機能の強化▽効率的な制度・システム―を提示。判断基準の統一化に向けた中央レベルでの連絡協議会を来年度から開くとした。また、ITの活用では、社会保険診療報酬支払基金が医科電子点数表を活用した点検システムを来年4月めどで導入するほか、国保連も電子レセプトに対応した画面審査システムの拡充などを今年度中に進める。県単位の審査委員会で納得が得られない個別事案について、上級の審査組織が再審査する仕組みを設置することも検討する。
 厚労省は「審査支払機関の競争の促進に関する論点案」も提出し<1>統合した場合、他の民間審査機関の参入の仕組みが論理的に考えられるのか<2>競争環境での評価・比較<3>上級の審査機関の位置付けなど<4>民間審査機関参入をしやすくし、競争を促進するための請求・支払いの共通のシステム基盤の構築―の4つの論点を示した。
 また、森田座長の要望を受け、社会保険診療報酬支払基金と国保連の審査を含めたシステムに関する検証を行うことになった。事務局の保険局保険課が外部専門家の知見を得た上で、同検討会に報告する予定だ。
基金と国保連の「相互乗り入れ」年内に通知
 この日の会合で厚労省は、同一県内であれば社会保険診療報酬支払基金と国保連のいずれにも保険者は審査の委託が可能とする趣旨の通知を、年内に出す予定であることを明らかにした。前回の会合で、保険者番号の切り替えの問題が指摘されたが、吉田学保険課長は「保険者番号変更を前提とした相互乗り入れという仕組みを導入したい」と説明した。保険課が健保組合側と意見交換した際、健保組合側から「保険者番号以外の手法を考えるように」との提案を受けたとし、今後検討することを明らかにした。
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 次は高齢者医療制度改革についての話題。

 報道機関より配信される関連記事を読んでいますが、とにかく分かり難い!の一言に尽きます。制度自体は理解出来るのですが、選挙のことも絡んでいるせいか、発言に対しての責任所在がとにかく分かり難い!

 要は厚生労働省が出した案に対して民主党が反対をしているといった構図ですね。反対するのは良いのですが、財源確保という大きな問題はクリア出来ているのか、非常に疑問視されます。法人税減税も同様ですね。

 アメリカでは株式という切り札を使いましたが、日本の切り札は何だろう???と考え込んでしまいました。


新高齢者医療制度:負担増の法案、先送りも視野--民主・高齢医療WT 毎日新聞 12/15
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20101215ddm005040106000c.html
 民主党高齢者医療制度改革ワーキングチーム(WT)は14日、新たな高齢者医療制度に関する提言をまとめた。厚生労働省の負担増案に慎重な対応を求め、国会への法案提出先送りも視野に入れている。財源は将来の消費税増税を念頭に公費負担割合の引き上げで対応すべきだとした。15日の党厚労部門会議で了承を得る。
 提言は厚労省案のうち、70~74歳の窓口負担(現在1割)を2割に引き上げる案に、「1割負担」の維持などを求めた。


高齢者医療、患者負担増案に反対決定 民主 朝日新聞 12/15
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201012150219.html
 高齢者医療の新制度案をめぐり、民主党は15日の厚生労働部門会議で、70~74歳の窓口負担を1割から2割にするなど利用者の負担を増やす案に反対する意見を取りまとめた。厚生労働省の方針と対立する見解で、関連法案の提出に向けて調整の難航は確実な状況だ。
 厚労省は2013年3月に新制度に移行するため、来年の通常国会への関連法案提出を目指している。党内からは法案を提出する時期の先送りを求める意見も出た。
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高齢者医療制度改革への提言を大筋了承―民主・厚労部門会議 CBニュース 12/15
 
https://www.cabrain.net/news/article/newsId/31449.html
 民主党の厚生労働部門会議(座長=石毛●子衆院議員)は12月15日の会合で、高齢者医療制度改革ワーキングチーム(WT、主査=柚木道義衆院議員)がまとめた提言を大筋で了承した。柚木主査によると、この日の部門会議では「もう少し(表現を)明確にすべき」などの意見があったことから、今後、文言の修正を行った上で、17日の拡大政調役員会に提出する予定だ。
 柚木主査によると、提言では、税と社会保障制度全般にわたる抜本的見直しと歩調を合わせながら、給付と負担の在り方についてより精緻な検討を行うことや、医療制度全般にわたる中期改革ビジョンの策定も含め、継続的な医療改革の検討を行う必要性を指摘している。
 各論では、▽費用負担▽国民健康保険(国保)の運営の在り方▽保健事業等の在り方▽今後検討すべき課題-などに言及。
 「費用負担」については、厚生労働省の新制度案で提案されている、▽70-74歳の患者窓口負担の割合を70歳到達後に順次2割にする▽75歳以上の低所得者への保険料軽減の特例措置を段階的に縮小する―の2点について、「最大限慎重な検討を行うべき」とけん制。総報酬割の導入については、共通番号制度の早期導入や税制改革などによって、国民全体での負担の分かち合いと公平性を担保することを条件に容認する。
 一方、「国保の運営の在り方」については、新制度案が掲げる「都道府県単位化」の方向性を支持する姿勢を示している。
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 今年度の診療報酬改定においても「チーム医療」に対し各種加算が新設されている状況ですが、この分野における臨床検査部門の貢献度はどのようなものか、まだまだ未知数と言えます。院内感染対策分野や輸血分野においては専門性の高い臨床検査技師の配置が望ましい、などと記載もされていますし、臨床検査技師に対する各種認定制度、例えば細胞検査士や超音波検査士等社会的認知度も向上してきています。

 12/1付けMTJ(メディカルテストジャーナル)において、国立病院機構本部医療部医療課・臨床検査専門職の奥田勲氏が日臨技理事研修会で人材育成をテーマに講演された内容が掲載されていました。その一部を抜粋しますと、これからの臨床検査技師に求められる資質として、
 1)医療人(技術職)としての倫理観の醸成
 2)医師へのコンサルテーション能力
 3)自らの専門性向上
 4)臨床現場への進出
 5)院内他部門との連携
と記述されています。

 当たり前と言えば当たり前のことであり、我々に欠けていると言えば欠けていることだと思います。当たり前の部分では前述した診療報酬への具体的な記載だと思いますが、欠けていることの代表例としては、12/9に開催された「第3回チーム医療推進方策検討ワーキンググループ」において、チーム医療推進協議会から出された資料に臨床検査技師の記述が皆無であること。チーム医療の中に「細胞検査士」という記述はありますが、臨床検査技師は完全にスポイルされている状況。何じゃこれ??と思われた臨床検査技師の方も多いかと思います。私自身は「チーム医療」なる用語は嫌いですので一向に構わないのですが、この協議会の「識」には疑問符を付けざるを得ないですね。ちなみに参加医療系団体としては以下の団体です。

チーム医療推進協議会
 
http://www.team-med.jp/index.php
 日本医療社会事業協会(医療ソーシャルワーカー)・日本医療リンパドレナージ協会・日本栄養士会・日本看護協会・日本救急救命士協会・日本言語聴覚士協会・日本作業療法士協会・日本細胞診断学推進協会細胞検査士会・日本歯科衛生士会・日本診療情報管理士会・日本病院薬剤師会・日本放射線技師会・日本理学療法士協会・日本臨床工学技士会・日本臨床心理士会・日本病院会(オブザーバー)

 残念ながら「日本臨床衛生検査技師会」の文言はどこを探してもありません。私、裏事情は全く知りませんので記載しましたが、どこぞの琴線に触れましたかね???

第3回チーム医療推進方策検討ワーキンググループ資料(平成22年12月9日開催) http://www.wam.go.jp/wamappl/bb13GS40.nsf/vAdmPBigcategory30/15174CCBA0C683AC492577F8002D3597?OpenDocument http://www.wam.go.jp/wamappl/bb13GS40.nsf/0/15174ccba0c683ac492577f8002d3597/$FILE/20101213_2shiryou_all.pdf


 さて本日のメインニュースに移ります。

 各種子供手当など、少子化対策としての政策は盛んですが、高齢化ということを真摯に捉え、本当にお考えになっているのかな?といつも疑問に感じます。各種年金等、そちらの方にばかり目を向けられていますが、少々のお金を工面したから、これで何とかしなさいよ、といった単純なものではない筈です。

 私が小学生の時に「ゆりかごから墓場まで」といった北欧の社会保障制度に対して、先生が、日本も福祉国家にならなければ・・・と話していたのが今でも記憶に残っています。日本はどうなんですかね???これまで日本国家に多大な貢献をしてきた方々に対して敬意を払っているのでしょうか?最後の時を平穏に迎えられるような世の中なんでしょうか?

 二十年以上前、私はあるジャンルの専門書を読み漁っていたことがありました。「ペインコントロール」なのですが、新薬が出たり新しい知見があったりで若干の変化はあるものの、あまり進化はしていない気がします。

 ホスピスを含め現在の終末期医療では、積極的な延命治療は行わない傾向にあるとされていますが、QOL向上が必要であることは当たり前。臨床検査もQOL向上を目指すためには必要なはずですが、各種老人施設、介護施設を含め、必要な検査を受けず症状が悪化し手遅れとなって、余生を楽しむことが出来ない方々も多数おられるはず。これだけの財政困難な状況下で経営基盤確立のためには医療費縮減も勿論必要ですが、必要なものまでひとくくりにされて削ってしまう施策は、「識」「格」がないとしか思えないのですが如何でしょうか?

 以下、ホスピスについてちょっと調べてみました。ご興味があればご覧ください。

ホスピス http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%82%B9%E3%83%94%E3%82%B9
 ホスピス (hospice) とは、ターミナルケア(終末期ケア)を行う施設のこと。または在宅で行うターミナルケアのこと。
「ホスピス」の由来
 ホスピスとは、元々は中世ヨーロッパで、旅の巡礼者を宿泊させた小さな教会のことを指した。そうした旅人が、病や健康上の不調で旅立つことが出来なければ、そのままそこに置いて、ケアや看病をしたことから、看護収容施設全般をホスピスと呼ぶようになった。
 教会で看護にあたる聖職者の無私の献身と歓待をホスピタリティ (hospitality) と呼び、そこから今日の病院を指すホスピタル (hospital) の語がでた。歴史的には、ホスピタルもホスピス同様に、病院だけでなく、孤児院、老人ホーム、行き倒れの収容施設なども指した。
ホスピスの種類
 一般的に、ホスピスを分類するとすれば以下の5種類ほどに分類できる。
 1.病院内病棟型(病院内でホスピスを行う病棟あるいは、階を定めて行うもの)
 2.病院内独立型
 3.完全独立型(ホスピスのみを行う施設 他の診療科を持たないため、緩和医療以
外の具体的な治療を行わない)
 4.病院内緩和ケアチーム (病院内に緩和医療を行うための専門家を用意し、患者
からの依頼などによって主治医とは別に、緩和医療を行う)
 5.在宅ホスピス

ホスピスQ&A http://www5.airnet.ne.jp/shimin/sub111.htm

日本ホスピス緩和ケア協会 http://www.hpcj.org/

日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団 http://www.hospat.org/index.html


【読売新聞社ニュース 2009/12/14】
 最期 自宅のように平穏に
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=34405
=================================================
「ホームホスピス」課題は収入
 病院で退院を促され、「自宅で最期を迎えたい」と望んでも、24時間介護できる家族がいないなどの理由で、自宅に戻れない人は多い。こうした人を受け入れ、家に近い環境で終末期を穏やかに過ごしてもらおうという「ホームホスピス」が全国で広がりつつある。
民家を改装
 「タイの刺し身が食べたいと言っている人がいたから、海鮮丼にしましたよ」
 女性スタッフが夕食の支度に励む。傍らの居間では、入居者らが、トランプを楽しんだり、入浴後にのんびりくつろいだり、思い思いの時間を過ごしていた。
 兵庫県尼崎市の「ホームホスピス愛逢(あいあい)の家」。訪問介護事業などを行うNPO法人「愛逢」が木造2階建ての民家を改装して、昨年11月に開設した。
 がん末期や、脳梗塞を患い、一人暮らしが難しくなった人など80~90歳代の4人が暮らす。管理者で看護師の兼行栄子さん(59)らスタッフが、昼は2人、夜は1人が常駐して身の回りや食事の世話を行う。必要な医療は、主治医の往診や訪問看護を使って受ける。費用は、入居時に30万円を払うほか、食費や部屋代、自宅と同じように介護保険や医療保険を利用した際の自己負担分などを合わせ、毎月15万円程度かかる。
 「みんな優しいし、食事もおいしい。極楽だ」と最年長の服部キミエさん(98)。兼行さんは「ここには何の規則もない。『もう一つの家』みたいに暮らしてもらっているようで、うれしい」と笑顔で話す。
退院迫られ
 7月には、末期の直腸がんを患っていた70歳代の男性を看(み)取った。病院から「もう治療することはない」と退院を迫られ、息子夫婦も共働きで一緒に住むのは難しかったことから、開設と同時にここに来た。
 往診医から痛みの緩和ケアを受けながら、他の入居者らと和やかに食卓を囲み、庭で作る野菜の世話をした。休日には子どもたちが来て、家族水入らずの時を楽しんだ。男性は家族や入居者、スタッフら一人ひとりに「ありがとう」と言って亡くなった。
 「家族からお礼を言われ、自信が持てた。家族だけでは支えられない部分を私たちが支えることで、本人・家族が安心して死と向き合える環境をこれからも提供していければ」と兼行さんは言う。
高まるニーズ
 厚生労働省が2008年に行った調査では、死期が迫っている時の療養場所として自宅を望んだ人の割合が約60%に達した一方、最期まで自宅で療養することが実現可能としたのはわずか6%。実現が難しい理由として、「介護してくれる家族
に負担がかかる」「症状が急に悪くなった時の対応が不安だ」が多かった。実際には、約8割が病院で亡くなっており、自宅は約1割にとどまる(09年)。
 ホームホスピスは、対象者の制限がなく、柔軟な運営ができやすい半面、収入源の確保が難しいという課題もある。愛逢の家でも、NPO法人が行う他の事業の収入で賄っているのが現状だ。ただし、家族の介護力が弱まる中、ニーズは高くなっており、その数は増加している。
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ゆうのすけ

kojiさ~ん 御無沙汰しちゃっております。
今年は途中からでしたが お世話になりました。
本年のブログ 一応書き納めしました。^^来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます!^^

来る年が kojiさんにとって 更に良い年になるよう願っております!
御家族皆様 良い年をお迎えくださいね!^^☆
by ゆうのすけ (2010-12-30 07:50) 

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[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
    宜しくお願いいたします。        
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 臨床検査技師のブログにお越しいただき有難うございます。

 さてこのブログでは、臨床検査に関連する内容だけではなく、医療系、農業系、宇宙系、少年野球系等々、雑多な内容となっています。またこのブログを立ち上げたのは、多くの方々に密接な関係のある臨床検査をもっと知っていただきたい、そしてその業務に就いている臨床検査技師をもっと知っていただきたいとの思いからです。

 現代の医療においては、客観的根拠を基に病態解析などがなされ、EBM(Evidence based Medicine)の根幹として臨床検査データは位置付けられています。このような重要なポジションに居ながら、我々自身の待ち受け体質は根強く、我々臨床検査技師自身が何をするべきなのか、また何が出来るのかを真剣に考えるべきであり、後進の方々に良い道を残すためにも、一般の方々に臨床検査技師をまず知っていただく、ということが必要なのだと思います。そのような趣旨から各種サイトランキングにも登録しておりますので、バナーをクリックしていただければ幸いです。

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