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1109-610号 あなたの処方せん:腰痛/3~5 [kensa-ML NEWS 【特集】]


 またまたご無沙汰してしまいました。配信したいニュースは山ほどあるのですが、なかなか配信出来ないジレンマで、非常にストレスがたまっています。ニュースもかなり溜まってきていますし、ちょっと古いネタになりますが、配信させていただきます。まずは、野球ネタから・・・

 ブログにも掲載していますが、枚方市立楠葉西中学野球部が市の秋季大会で見事優勝しました。実は現在中学二年生の長男が野球部に所属しているのですが、公式戦を見に行ったのは今回が最初でした。現在二年生の多くは一年半前までSSC太陽に所属していて私もお手伝いしていました。ですから非常に思い入れの強い子供たちばかり。この子たちはSSC太陽時代、実力があるにもかかわらずなかなか旗がとれず、最後の卒団記念試合でようやく銀メダルを獲得できたといったものでした。その子供たちが中学二年生の中心選手となって活躍し、見事今回旗をとることが出来たのです。非常に感慨深いものがありました。

 残念ながらSSC太陽学童は先週、枚方連盟で準優勝に終わってしまいました。しかしこれで終わる小僧たちではないので、きっとリベンジしてくれることでしょう。


 さてまずはコラムのご紹介から。

 J・F・ケネディーと言えばこの人とあまりにも有名なセオドア・ソレンセン氏。この方の訃報が先月末流れてきました。非常に残念。私もこの方のフレーズは大好きで、他にも良く引用させていただいています。

Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country

 この「country」を「organization」に変えたり「team」に変えたり良くしています。SSCの子供たちにも先日「君たちがチームに対して何が出来るかが大切。チームや周りが何かをしてくれるとかいった甘えは捨てなさい。」と話をしたところです。

 職場においても、組織は何もしてくれない、とか、活躍できる場面がない、とか言う方も多く見受けますが、プロなのに何を甘っちょろいこと言ってんの?と思いますね。自分が何を出来るのか、何をするべきなのか、それを自分で考えて具体的に動くのがプロじゃないですかね?良く指示待ち症候群とか言われますが、プロ意識や社会人の心得の欠如だと私は思います。もちろんSSCの子供たちはプロではありませんが、自分の好きな事をしているんですから、自身で意識を高めてもらいたいものだと常々願っています。スポーツなんてシュミレーション通りいかないこと、当たり前の世界ですから、自身の判断が非常に重要となります。


11月4日付 よみうり寸評
 
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column2/news/20101104-OYT1T00626.htm
 「Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country」
◆セオドア・ソレンセン氏の訃報(ふほう)を聞いて1961年のケネディ米大統領の就任演説を思い浮かべた。ソレンセン氏は元大統領特別顧問でそのスピーチライターでもあった
◆あの演説は平易だが格調高く、明快で歯切れ良くリズム感がある。「大統領の英語・松尾弌之(かずゆき)著」によると、大統領は当選直後に腹心のソレンセン氏に指示して過去の就任演説のすべてを調べさせた
◆特に語り継がれるリンカーンの演説を調べて、短い単語、単音節の多用を発見、それがケネディ演説にも用いられた
◆「ask not」と「ask」で始まる二つの文章は同じ単語を用いながら、その位置が違うため、正反対の意味になり効果をあげている
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 さて精神論ばかり述べていても仕方ありませんので、ぼちぼち医療関連ニュースへと移ります。

 院内感染対策については、春の診療報酬改定により「感染防止対策加算」が新設されてはいますが、施設基準や監査体制も明確でなく、先日のアシネトバクタ―のような問題も発生します。しかし勘違いされては困りますが問題だといったのは、アシネトバクタ―を検出できるレベルにこの間のケースはあったということ。コストパフォーマンスや技術的レベルによりアシネトバクタ―等、検出できない施設が多数あるのでは?そういった施設でも書面上の体裁を整えておれば加算が取れるといった矛盾。勿論、情報を共有化する体制を整えておくことは当然のことですが。いずれにしても、感染対策や医療安全等は診療報酬上ようやく陽の目を見たといったところでしょうが、真剣にやればやるほどお金がかかるのもこれまた事実。加算を認めるのであれば、整備目標値設定を明確にしないと形骸化するのではないかと私は思います。


感染防止対策加算
 ア:感染防止対策加算は、第2部通則7に規定する院内感染防止対策を行ったうえで、さらに院内に感染防止対策のチームを設置し、院内感染状況の把握、抗菌薬の適正使用、職員の感染防止等を行うことで院内感染防止を行うことを評価するものである。
 イ:感染防止対策チームは以下の業務を行うものとする。
 (イ) 感染防止対策チームは、1週間に1回程度、定期的に院内を巡回し、院内感染事例の把握を行うとともに、院内感染防止対策の実施状況の把握・指導を行う。また、院内感染事例、院内感染の発生率に関するサーベイランス等の情報を分析、評価し、効率的な感染対策に役立てる。院内感染の増加が確認された場合には病棟ラウンドの所見及びサーベイランスデータ等を基に改善策を講じる。巡回、院内感染に関する情報を記録に残す。
 (ロ) 感染防止対策チームは微生物検査を適宜利用し、抗菌薬の適正使用を推進する。バンコマイシン等の抗MRSA薬及び広域抗菌薬等の使用に際して届出制等をとり、投与量、投与期間の把握を行い、臨床上問題となると判断した場合には、投与方法の適正化をはかる。
 (ハ) 感染防止対策チームは院内感染対策を目的とした職員の研修を行う。また院内感染に関するマニュアルを作成し、職員がそのマニュアルを遵守していることを巡回時に確認する。


院内感染、貧弱な対策 読売新聞 9/7
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=30417


福島医大付属病院が患者負担でHIV検査 福島民友ニュース 11/4
 
http://www.minyu-net.com/news/news/1104/news3.html
 福島医大付属病院の複数の診療科で、手術を受ける予定の患者に対し、患者からの求めがなくても院内防止対策としてエイズウイルス(HIV)の感染検査を実施し、費用を患者に負担させていたことが3日までに、院内調査で分かった。
 同病院によると、検査は手術中の出血による医療関係者へのHIV感染防止のため実施。趣旨を患者に説明し、患者の同意を得て行っていたが、同病院は「不適切だった」として中止した。実施期間や患者に負担させた検査費用、件数などは「公表できない」としている。
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 メインニュースに移る前に、血糖関連の話題を二篇。

 血糖を下げるホルモンは、インスリン唯一であることは皆さんもご存じだと思いますが、血糖を上げるホルモンは数限りなくあります。今回の発見はどういった機序のものか良くは分かりませんが、肝臓と糖尿病の関係は奥深いものがあります。血糖を上げるホルモンもあって当然だとも思えますが、もしかして下げるホルモンもインスリン以外に存在するかもしれませんね。

セレノプロテインP
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%83%8E%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%B3P
 セレノプロテインPは、分子中にセレノシステインを含むタンパク質であり、ヒトではSEPP1遺伝子にコードされている。血液中に見つかる主要なセレン化合物であり、セレノプロテインPのPは血漿(plasma)のPに由来する。
 セレノシステインを含むタンパク質は通常、セレノシステインを1つだけ含有す場合が多いが、セレノプロテインPでは、分子中にセレノシステインを10個含んでいる。また、ヒトにおいてはC末端側が短い分子種が報告されている。これはセレノシステインをコードするコドンが終始コドンと同一であるため、メッセンジャーRNAからタンパク質への翻訳の途中で、タンパク質合成が止まってしまうためであるとの意見があるが、現在のところ明らかではない。
 血液中に見つかるセレノプロテインPは、ほぼ肝臓で合成されると考えられており、役割はセレンの末梢臓器(特に脳および精巣)への輸送、あるいは貯蔵に関与していると見られるが、全容の解明には至っていない。また、活性酸素を消去するとの報告もあり、活性酸素の消去をセレノプロテインPの役割とする研究者もいる。


血糖値上げる肝臓ホルモンを発見 金沢大 共同通信 11/5
 
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010110501000629.html
 肝臓が分泌するホルモンが、血糖値を下げるインスリンの働きを阻害し、糖尿病や高血圧など生活習慣病を引き起こすことを突き止めたと、金沢大医薬保健研究域医学系の金子周一教授らが3日付の米科学誌セル・メタボリズムに発表した。
 金沢大で5日に記者会見した金子教授らによると、糖尿病になりやすい体質かどうかを判定する臨床マーカーや新薬の開発につながる可能性がある。肥満が軽度な人にも多い生活習慣病の発症に、脂肪組織以外の臓器が関与していることを明らかにしたのは初めてという。
 金子教授らは、肝臓で働く遺伝子の解析を通じ、血糖値を上げるホルモン群「ヘパトカイン」を発見。糖尿病患者では、ヘパトカインの一種「セレノプロテインP」の血中濃度が高いことを確認した。
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 本日のメインニュースに移ります。

 腰痛の原因にも色々あって、素人判断では非常に難しい時が多いのですが、私自身の教訓として腰痛予防のためには、生理的に正常な姿勢を保つこと、腰を支える筋肉を鍛えること、全身の柔軟性を失わないことなどでしょうか?

 私自身職場でのデスクワークは避けて通れないので、やはり定期的な気分転換が欠かせないようで・・・自室にあまり引きこもらずもう少し病院内を徘徊?散策?したいと思います。


【毎日新聞社特集記事 2010/11/03】
 あなたの処方せん:/22 腰痛/3 正しく座る姿勢を学ぶ
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20101103ddm013100200000c.html
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 オフィスだけでなく、家でもパソコンに長く向かっているという人が増えている。椅子に座った姿勢は自然と腰に負担がかかる。
 「腰痛はアタマで治す」(集英社)の著者で矯正運動療法士の伊藤和磨さんはかつてプロサッカー選手として活躍し、重い腰痛症で引退した。現在は“姿勢セラピー”を提唱し、全国の小中学校で正しく座る姿勢を教えている。伊藤さんは「体を前に傾け、背中を丸めて座るのが腰に一番よくない。背中と腰の筋肉(脊柱(せきちゅう)起立筋)が弓のように張り、腰の筋肉が緊張しっ放しになる」と話す。
 伊藤さんが勧める理想的な座り方は、あごを引き、背もたれに寄りかかるように背中をまっすぐ伸ばし、ひざの角度を100度ぐらいにする。足の下に高さ数センチの台を置くと、体の重心が後ろに移動するため、腰や背中の筋肉への負担が軽くなる。高すぎて足の裏全体が床につかないような椅子はよくない。
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【毎日新聞社特集記事 2010/11/04】
 あなたの処方せん:/23 腰痛/4 専門医受診が必要な病気も
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20101104ddm013100014000c.html
=================================================
 同じ腰痛でも、朝起きたときに腰が痛んだり、歩いているうちに脚や腰に痛みやしびれが生じたりする人は「腰部脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)」が疑われる。高齢者に多い腰の病気だ。
 脊柱管とは、背骨の中にあるトンネルのような管のこと。ここが狭くなると、中にある神経が圧迫されて痛みやしびれが生じる。
 整形外科の治療で知られる四宮(しのみや)謙一・横浜市立みなと赤十字病院長によると、この病気の最大の特徴は、しばらく歩くと痛みやしびれが生じるが、腰を曲げて休めばまた歩けるようになるところだ。痛みは背中を反らすと強くなり、逆に自転車に乗るなど腰を曲げると軽くなる。重症化すると尿や便の排せつがうまくできなくなってしまうこともある。
 腰部脊柱管狭窄症はぎっくり腰と違い、専門医による治療が必要だ。まずは非ステロイド性消炎鎮痛薬などで痛みを和らげたり、血管を広げる作用のある循環障害改善薬で血流を改善する。これを保存療法という。保存療法を1~3カ月続けても効果が見られなければ、脊柱管を広げる手術を検討する。
 四宮さんは「半分程度の人は保存療法で良くなるが、10~20メートル歩くのがやっとという人は手術を受けたほうがよい。8割以上は手術で良くなる」と話す。術後の入院は約2週間という。
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【毎日新聞社特集記事 2010/11/05】
 あなたの処方せん:/24 腰痛/5止 専門医か治療院か 最適な治療見極めて
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20101105ddm013100020000c.html
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 連載に対し、東京都内の男性(74)から「腰を痛めたらまず、しっかりとした病院の整形外科の受診を」とのメールをいただいた。町の治療院で何年も治療を続けたが回復せず、整形外科で腰部脊柱(せきちゅう)管狭窄(きょうさく)症と分かり、手術で回復したという。
 専門医を探す際には、整形外科医で組織した「日本脊椎(せきつい)脊髄病学会」や脳神経外科医が集まった「日本脊髄外科学会」のホームページが役に立つ。指導医リストや認定医リストが掲載されている。
 一方、整形外科で「異常なし」と言われたが、やはり調子が悪いこともある。そんなときお世話になるのがしんきゅう、マッサージ、カイロプラクティックなどだ。しんきゅうは腰痛に有効との科学的なデータもある。
 カイロプラクティックは19世紀末に米国人が考え出した施術。カイロは手、プラクティックは技を意味するギリシャ語だ。整形外科専門医の竹谷内(たけやち)宏明・東京カイロプラクティックセンター(東京都港区)院長は「ぎっくり腰のような腰痛の主な要因を、背骨や腰を中心とする関節の構造のずれやゆがみと見て、手技で矯正する」と説明する。
 記者も竹谷内さんの手技を体験した。特殊なベッドにうつぶせになり、筋肉の張りや痛みのある部分を中心にぎゅっぎゅっともむように矯正してもらった。痛みはなく、むしろ気持ちいい。10分で腰がとても楽になった。「多くは3~4回でよくなる」という。
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[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
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