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0317-462号 メタボ健診:見直し提言 肥満でない人も循環器病に注意 [kensa-ML NEWS]

 昨日、本日と風はまだまだ冷たいものの、かなり春めいてきましたね[グッド(上向き矢印)][るんるん] 今朝、何回かお話している病院前の桜並木の蕾もかなり膨らんできました[わーい(嬉しい顔)] 良いお天気が続けば良いのですが、週間予報によると週末は天気が崩れるとか。この時期、天候は目まぐるしく変わるとともに花粉症でお悩みの方も多数。くれぐれもご自愛ください。

 本邦ならではの全国お花見情報を掲載しておきます。
 
http://www.jalan.net/jalan/doc/theme/sakura/sakura_index.html
 http://hanami.walkerplus.com/
 http://www.mapple.net/sp_sakura/
 http://www.rurubu.com/season/spring/sakura/
 http://sakura.yahoo.co.jp/

 私のお勧めはマップルのものかな?と思いましたが、如何でしょうか?


 私あんまりテレビ番組やドラマは見ないのですが、医療関係で興味をひくものは一部見ています。医療関係でも何でもないのですが、プロというものがどういったものか、色々と参考になるのでいつも見ているものが、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」。昨晩は途中からになってしまいましたが、訪問看護師の秋山さんのものでした。その秋山さんの言葉「プロフェッショナルとは?」の問いに対し、

『目の前に委ねられた人々に対して最善を尽くして自分の与えられた使命を果たしていく。そして限界を知りながらそこから越えられるようにチャレンジをする。それがプロフェッショナルだと思います。』

いやあ・・・しびれました。前回放送の杜氏の一言にもしびれましたが・・・

『自分に厳しいこと。一言で言えば。追求しようと思えば、自分に厳しくないとね』

 過去を見渡してもどの方も共通して言えることは、「人にああせいこうせい」と言われたわけではなく、自分で自分の道を切り開いているということ。他人の作った道は自分の道にならない!ということです。今流行りの、待ち受け症候群の方々にはまったく理解できない世界でしょう[がく~(落胆した顔)] 私は、ほんまもんのプロになりたいものですね・・・突き詰めた人の言葉は本当に重いと思います。


 昨日の番組では、もの言わぬ患者の訴えをどのように引き出すのか、また患者の痛みを少しでも理解するためにはどのようにすれば良いのか?みたいなことに注目していたのですが、あるサイトに「相談」について注意する点が掲載されていました。

http://profile.allabout.co.jp/ask/column_detail.php/59024
相談で注意する点
1.タイミング相談すると言うことは相手に一緒に考えてもらう時間がないと駄目です。ですので、忙しいタイミングや後ろの時間が他なこと(会議など)で埋まっているときに相談しても効果はありません。逆に忙しいときに・・・。って怒られます。相手にとってストレスにならない時間を見計らいましょう。
2.内容無論ですが、報告・相談と同様に5W1Hを明確に組み立てた上で相談をしましょう。何を相談しているのかわからない相談は、何も生みません。相談する前に組み立てをしてから相談にうかがいましょう。同時に自分としてはどういう風に考えているのかをまとめてから相談にうかがいましょう。自分で考えてから行かないと「相手に聞くばかりかぁ」と相手を落胆させてしまいます。自分が考えられる範囲で考えてから相談しましょう。
3.相談のレベルなんでも疑問に思ったことがあれば、なんでも相談しましょう。これが一番重要かもしれません。些細な疑問でも流しているといつの間にかとんでもない事態になっている可能性は十分あります。つねに疑問は無い状態で職務にあたりましょう。


 以上のことを逆の立場で考えて「相談されるには?」という視点で見てみたら、意外と道が開けるかも?と思った次第です。言わば患者からの話の聞きだし方、引き出し方ですね。


 本邦でも、患者相談室なるものが増えてきたりしておりますが、この記事を読んで色々なこと考えてしまいました。本邦の相談室は、患者の立場に立脚しているものか、それとも単に集客目的のものなのか?ってこと。

 ちなみに、先ほどの訪問看護師秋山さんと、「30年後の医療の姿を考える会」の秋山正子会長とは全くの別人ですので念のため。


がん相談センター:人生支える、英国がん相談 毎日新聞社
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100317ddm013100151000c.html
◇家庭的建物、NPOが運営/患者らの本音引き出す
 「がん」と告知され治療が始まると、自分の人生、仕事、家族のことなど、一気に不安が押し寄せる。がん対策基本法施行後、全国の地域がん診療連携拠点病院に「相談支援センター」が設置されたが、利用は伸びていない。一方、英国で96年に始まったがん相談センターの取り組みが世界の注目を集めている。【永山悦子】
 ドアを開けると、コンロに乗ったやかんがシュンシュンと鳴り、湯気が上る。大きな食卓を囲むスタッフが笑顔で迎え、温かい紅茶が目の前に置かれる。英国に9カ所あるがん相談センター「マギーズ・キャンサー・ケアリング・センター(マギーセンター)」の日常風景だ。
 センターを訪れるのは、近接する病院に通うがん患者と家族、治療に携わる病院のスタッフたち。迎えるのは、がん専門看護師、臨床心理士、放射線療法士ら、がん医療の専門家。そして、カップを手にした患者たちは、自然に心配事や悩みを語り始める。
 子宮がんの告知を受けた女性は、新しい交際相手ができたばかり。彼と結婚し、子どもを育てることを夢見ていた。だが、治療で子宮を摘出しなければならない。「がんによって、すべてを失った」と思っていた。
 センターでは臨床心理士が対応、女性患者のグループ活動を紹介した。彼女はやがて、「子どもを持てないこと以外、何も変わっていない。自分のすべてが奪われたわけではなく、自分の存在には価値がある」と考えるようになった。センターは、交際相手の支援にも取り組んだ。そして、二人は結婚した。
 同センター最高経営者のローラ・リーさん(43)は「がん患者は多くの不安を持つが、病院では相談する場所も時間もない。センターに来て、不安を持つことが当たり前であり、皆が同じように悩んでいると知ると、前向きに人生を歩けるようになる」と話す。
・・・続きを読むにはここをクリック
 

 さて本日のニュースに移ります。

 患者指導として、他職種連携が本邦でもある意味確立されているのが「糖尿病」。私自身も糖尿病患者さんと多数お付き合いもありますが、糖尿病や肝臓病に関する自分の病気への知識は結構皆さん深いものがあります(当たり前かもしれませんが)。ですから専門的な話から、それこそ初歩的なお話まで非常にバラエティに富んだ指導内容となります。最近の患者さんは根拠に基づいた、というのが非常に大きな比重を占めており、根拠のないものはあまり関心を呼ばないというか、そんな気がします。

 記事の中で、「40~50代の働き盛り世代の男性は過去の世代に比べてメタボが多く、85センチを基準とする腹囲測定に意味がありそうだ」と現行制度の大幅変更には慎重な姿勢だ。「メタボ健診が肥満への意識を高めた意義は大きい」

というくだりが非常に気にかかりました。肥満を知らしめるために根拠のないものを基準に持ってくるとは、本末転倒じゃないのかな?と感じました。 ちょっと軽率な発言じゃないですかね?


【毎日新聞社ニュース 2010/03/16】
 メタボ健診:見直し提言 肥満でない人も循環器病に注意
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100316k0000m040128000c.html
====================================================================
 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策として実施されている特定健診・保健指導(メタボ健診)で使う腹囲基準を検証している厚生労働省研究班は、腹囲が基準未満でも血圧や血糖値などが高ければ心筋梗塞(こうそく)など循環器疾患になる恐れが高いとの研究成果をまとめた。肥満ではない人への対策の必要性を今月末にも公表する最終報告書に盛り込む方針で、肥満対策中心の健診制度の見直しにつながりそうだ。【永山悦子】
◇死亡率低い「小太り」
 メタボ健診は、循環器疾患になりやすい目安として、内臓脂肪の蓄積による腹部肥満に注目している。このため、腹囲や肥満を示す体格指数(BMI)が基準を下回れば、原則として保健指導の対象にならない。
 だが、研究班が全国の40~74歳の計約3万1000人を対象とした12種類の追跡調査から、循環器疾患の発症と腹囲の関係を調べたところ、腹囲やBMIが基準未満でも、血圧や血液検査値が高ければ、腹囲やBMIが基準以上の人とほぼ同じ程度に循環器疾患を発症するとの結果が出た。
 08年度から始まった健診の現場では、「やせていても生活習慣病を起こす恐れのある人が見落とされる」と、戸惑いの声が上がっていた。研究班はこの結果を踏まえ、最終報告書に「肥満ではない人への対策も必要」との提言を入れる方針だ。
 同様のデータは他にもある。大櫛陽一・東海大教授(医療統計学)が、神奈川県伊勢原市の40歳以上の住民計約2万2000人を平均7年間追跡したところ、BMIがメタボ健診の基準を少し超える「小太り」(BMI25~27未満)の人の死亡率が最も低く、「やせ」(BMI18.5未満)が最も高かった。大櫛教授は「日本人には健康に影響を与える肥満は少なく、世界的にもスリム。統計を見ても、肥満の人の方が長寿であることが分かった」と指摘する。
◇腹囲測定 揺らぐ根拠
 厚労省研究班の分析によると、腹囲測定自体の根拠も揺らいでいる。男女ともに、腹囲のどの数値を基準にしても、基準以上の腹囲の人が実際に循環器疾患になる危険性は6割に満たなかった。つまり、基準の数値にかかわらず、腹囲で危険性のある人を見分けられる確率は「ほぼ五分五分」ということになる。
 女性はさらに発症の危険性と腹囲の関連が低く、研究班の中からも「女性は腹囲を測定しないという議論も将来はありうる」との声が上がる。
・・・続きを読むにはここをクリック


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[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
    宜しくお願いいたします。        
          http://enigata.com/index.html


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 現代の医療においては、客観的根拠を基に病態解析などがなされ、EBM(Evidence based Medicine)の根幹として臨床検査データは位置付けられています。このような重要なポジションに居ながら、我々自身の待ち受け体質は根強く、我々臨床検査技師自身が何をするべきなのか、また何が出来るのかを真剣に考えるべきであり、後進の方々に良い道を残すためにも、一般の方々に臨床検査技師をまず知っていただく、ということが必要なのだと思います。そのような趣旨から各種サイトランキングにも登録しておりますので、バナーをクリックしていただければ幸いです。

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