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0213-430号 健康食品との付き合い方:/1 不足栄養素、補う目的で /2 機能表示、よく理解して [kensa-ML NEWS]

 今日も寒い一日でしたが、今日からカルガリーで熱戦[パンチ]が始まりました。日本選手団の健闘を祈念して・・・[ぴかぴか(新しい)]

 さて本日は休日スペシャル?として、少し古い記事になりますが、健康食品に関する記事をお届けします。

 サプリメントについての記事については先週7日に配信したところですが、食や健康に対しての関心が高まる中、健康食品が非常に注目されていることは皆さんも良くご存じのことでしょう。またアレルギーなどが氾濫する中、食品の安全性に対しても関心が高まる一方です。しかしながら誤った情報も氾濫しているのもこれまた事実であり、正しい知見を多くの方々に知っていただくことも専門家の務めだと思います。
 
 私自身、健康食品管理士と言う認定資格を取得して5年になり、先日更新したばかりですが、これといった活動を正直これまで行ってきていないのがお恥ずかしい話、事実です。少しずつですが、この様な話題についても今後触れて行きたいと考えています。


 本日の記事について。やはり人は食事により栄養を摂取するのが自然の姿であると思います。免疫を司っている最大の臓器が腸管とも言われていますし、小腸は考える臓器とも称されます。腸管免疫を有効に活用するためにも、あまりサプリメントばかりに頼らず、食品で・・・と私は思います。


【毎日新聞社特集 2010/02/09】
 健康食品との付き合い方:/1 不足栄養素、補う目的で

 
http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2010/02/20100209ddm013100198000c.html
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◇「がん予防」「老化防止」…期待しすぎは禁物
 スーパー、薬局、コンビニエンスストアにあふれる健康食品やサプリメント(栄養補助食品)。健康志向の高まりで今や1兆円市場に成長し、現代人の生活に欠かせなくなってきた。一方で、種類が増えすぎて何がいいのか迷ったり、取り方を誤り逆に健康を害してしまう人もいる。知っておきたい付き合い方を4回にわたり紹介する。【小島正美】
 ビタミンやミネラルといえば、良い栄養素の代表格といったイメージがある。例えば、緑黄野菜に多く含まれるベータカロテンやビタミンEは、細胞の損傷を防ぐとされる抗酸化作用を持つため、がんの予防を期待して長期間摂取する人も多いようだ。どれほど効果があるのだろう。
 がんの疫学研究で知られる津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長によると、1980年代以降、ベータカロテンやビタミンA、C、E、ミネラルのセレンなどを長期間摂取してがんの死亡率などが減るかについて、数多くの臨床試験が行われてきた。
 中でも衝撃的だったのは、90年代半ばに米国やフィンランドなどで実施された喫煙者への調査だ。ベータカロテンやビタミンEを約5~10年間摂取している群の方が、全く摂取していない群よりも肺がんの死亡率が高かったのだ。
 その後も、ビタミンEなどを長期間摂取した場合の臨床試験が世界の医学雑誌に70以上公表されている。これらを総合的にみると、ベータカロテン、ビタミンA、Eの長期的な補給は死亡のリスクを上げ、ビタミンCとセレンは上げも下げもしないということになっている。
 こうした世界の調査結果などを紹介した「なぜ、『がん』になるのか?その予防学教えます。」(西村書店)を著した津金さんは「抗酸化栄養素は慢性的な栄養不足や特定の栄養素が欠乏しているケースでは必要だが、がん予防のために服用するメリットはほとんどない」と話す。がん予防に有効で安全なサプリメントはいまだに見つかっていないのが現状という。
 国によって食生活が異なることから、必要なサプリメントが違ってくることも知っておきたい。
 例えば最近人気のミネラル「セレン」。人の健康に必須の元素で、ビタミンEと同様に抗酸化作用がある。欠乏すると動脈硬化や精子の減少などが生じる。厚生労働省は健康維持に必要な目安の1日あたり推奨摂取量を、成人男性で30マイクログラム、女性で25マイクログラムと定めている。
 セレンは海藻類、卵、カツオやシラス干しなどの魚、鶏肉などに多く含まれる。これらをよく食べる日本人は平均的に1日100マイクログラム以上を摂取しており、推奨量を十分に取れていることになる。一方、海藻類の摂取量が少ないスウェーデン、英国などの西欧では不足しがちという。
 セレンを取り過ぎると疲労、吐き気、呼吸不全などの健康被害が生じることがある。日本の厚労省にあたる米食品医薬品局(FDA)は08年3月、セレンを多く含むサプリメントを取っていた23人が脱毛、下痢、関節痛、筋肉のけいれんなどを起こしたと公表している。こうしたことから、健康食品問題に詳しい梅垣敬三・国立健康・栄養研究所情報センター長は「既にセレンを十分に取っている人がサプリメントとしても摂取すると、過剰摂取になる恐れがある」と指摘する。
・・・続きはネットでご覧下さい
 

【毎日新聞社特集 2010/02/10】
 健康食品との付き合い方:/2 機能表示、よく理解して
 
http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2010/02/20100210ddm013100154000c.html
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◇薬と併用、注意…持病ある人は医師に相談
 健康食品の中でも、国が有効性や安全性を認めた特定保健用食品(トクホ)の人気は高い。現在約900品目もあり、消費者にすっかり定着した。しかし、表示の意味を正しく理解せず、過剰な効果を期待してはいないだろうか。
 <体に脂肪がつきにくい>と表示されている日清オイリオの食用油「ヘルシーリセッタ」。分子の鎖が短い中鎖脂肪酸を含むため、通常の油より肝臓での分解が速く、脂肪として体内に蓄積しにくいのが特色だ。しかし、摂取するだけで、すでにある体脂肪が減ったりするわけではない。同社広報・IR部は「あくまで通常の油に比べて、体内で脂肪になりにくいという意味」と説明する。
 トクホ製品の中でも代表的なヒット商品となったサントリーの「黒烏龍茶」には<脂肪の吸収を抑える>とある。この意味は「脂肪の多い食事と一緒に飲むと、食後の中性脂肪の上昇を抑えるということ」で、「空腹時でも中性脂肪が下がるというわけではない」(同社広報部)という。
 <血糖値が気になる方に>と表示されている大正製薬の「グルコケア」はどうか。でんぷんの一種、難消化性デキストリンを配合し、小腸での糖の吸収を穏やかにするが、販売する大正製薬広報室は「食事の時に飲めば糖類の吸収が抑えられ、食事30分後の血糖値が下がるという意味」と説明する。血糖値の高い人が毎日飲んで血糖値が下がるものではないという。
 適切な利用法を知らないと、思わぬ健康被害に遭う恐れもある。
 トクホなどの健康食品と薬の飲み合わせを詳しく解説した「健康食品ポケットマニュアル」(416ページ)をまとめた「健康食品管理士認定協会」(事務局・鈴鹿医療科学大学内)によると、血糖値改善をうたうトクホ製品と血糖値を下げる医薬品を同時に服用し、血糖値が下がり過ぎたとの症例報告があるという。糖尿病などの疾患がある人は、トクホを利用する際は医師に相談したほうがいいようだ。
 ポケットマニュアルを編集し、健康食品問題にも詳しい加藤亮二・香川県立保健医療大学教授は「トクホは食品なので、あくまで健康な人が病気の予防目的で利用すべきもの」と強調する。例えば血糖値を下げる製品の場合は「太っていてこれから血糖値が気になるという人が、時々摂取して血糖値を下げながら生活し、糖尿病になるのを遅らせるという意義はあるのでは」と話す。
 しかし現実には、血糖値の高い人がトクホを利用しているからという理由で、つい肉類などを食べ過ぎ、食生活の改善を怠ってしまうというケースもある。どんな人がどれだけ、どのくらいの期間摂取すればいいのかまで表示されていればよいのだろうが、加藤さんは「服用期間まで表示すると、医薬品の領域に入ってしまう」と、健康食品の表示の難しさを語る。
 商品によっては最低限度の注意書きが小さく記されていたり、メーカーのホームページなどで詳しい説明がされている。しかし、インターネットを使わないお年寄りや「トクホは健康にいい」という漠然としたイメージで利用している消費者には、十分には伝わっていないようだ。
・・・続きはネットでご覧下さい
 
 
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