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1105-341号 論文紹介:小児に対する毎年のインフルエンザワクチン接種は新型インフルエンザウイルスに対する免疫に影響を及ぼすか? [kensa-ML NEWS]

皆さん、こんばんは。神戸の新井です。

 連日、寒い日が続いていますが、皆さん、お元気でしょうか?
 急に寒くなって体調を崩し気味な方も多く見受けますが、こんな時は栄養管理をしっかりとすることが一番ですね[レストラン]。それと十分な睡眠[眠い(睡眠)]。私が言ってもあまり説得力はありませんが・・・(十分な栄養なら説得力ありです[たらーっ(汗)]

 このところ、新型インフルエンザが急増し、警報レベルを超える地域が続々と出てきています。そろそろピークを迎えるのでしょうか?でも仕方ないと思いますよ。自覚の無い方が多いですから。いつも被害を被るのは医療弱者です。医療弱者に優しい社会となってもらいたいものですね。

 新型ワクチンはともかく、季節性ワクチンに関して私の住む地域でも、予約殺到のようで接種を受けられないような状況となっています。あと、料金ですが、原価は一緒なのに何故これだけ違うんでしょうかね???いくら保険適用外で施設側が自由に価格設定できるというのもおかしいですね[exclamation&question]


【読売新聞ニュース 2009/11/05】
 季節性ワクチン「足りない」…新型インフル警戒余波
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=16435
====================================================================
早期接種が増加◆生産量、例年の8割
 新型インフルエンザのワクチン接種に関心が集まる中、季節性インフルエンザワクチンの早期接種を望む親子らが病院や診療所に押し寄せている。
 今年は各メーカーが新型ワクチンの製造を優先し、季節性の生産量は例年の約8割にとどまる。「新型の前にまず季節性を」という希望者が多いためか、予約がすでにいっぱいという医療機関が続出している。

・・・続きはネットでご覧下さい


 さて本日はインフルエンザに関連する文献をご紹介いたします。
 よーーーく読まないと理解することが出来ません。内容が難解なのか、それとも和訳がおかしいのか、私の理解力が落ちているのか???
 いずれにしてもワクチンは受けた方が良いということだけど、季節性ワクチンを受けることによって新型や鳥インフルエンザに感染した時に免疫反応が強くなって具合が悪い時もあるよって言いたいんですよね???違う???


【Medscape 2009/11/05】
 小児に対する毎年のインフルエンザワクチン接種は新型インフルエンザウイルスに対する免疫に
 影響を及ぼすか?

 
http://www.m3.com/news/SPECIALTY/2009/11/5/110570/
====================================================================
 小児を対象とした年1回の季節性インフルエンザワクチン接種が新型インフルエンザウイルスに対する免疫の誘導を妨げる可能性があるかどうかについて、『Lancet Infectious Diseases』Personal ViewおよびReflection and Reactionで議論が交わされた。 
Laurie Barclay

【10月29日】小児を対象とした年1回の季節性インフルエンザワクチン接種が新型インフルエンザウイルスに対する免疫の誘導を妨げる可能性があるかどうかについて、10月30日付の『Lancet Infectious Diseases』オンライン版Personal ViewおよびReflection and Reactionで議論が交わされた(同誌印刷版12月号に掲載予定)。
 
 「インフルエンザウイルスは、自然感染またはワクチン接種により誘導された抗体による選択圧を受け、抗原変異を起こす。したがって、毎年ワクチン接種を行う必要がある」と、Erasmus医療センター(オランダ、ロッテルダム)のRogier Bodewes, DVM; Joost H.C.M. Kreijtz, PhD; and Guus F.Rimmelzwaan, PhDは記している。
 「季節性インフルエンザは、6-59カ月の小児における疾患および入院の重要な原因であるため、米国および一部の欧州諸国など、数カ国において、これらの年齢層の健常児に対する季節性インフルエンザの予防接種が推奨されている。年1回の季節性インフルエンザ予防接種は、小児をはじめとするすべての高リスク患者に有益であるが、6-59カ月の小児に対して毎年、季節性インフルエンザの予防接種を行うことによって、今までそれほど考えもしなかった弊害が生じる可能性がある」と、著者らは記している。
 主にマウスなどの動物を用いた試験において、A型インフルエンザウイルス感染によって、異種亜型免疫(関連のない他の亜型株に対する防御免疫)が誘導されることが示されている。異種亜型免疫は、感染を完全に予防するものではないが、ウイルス複製を抑制し、インフルエンザの症状を軽減し、死亡率を低下させる。
 現在のインフルエンザ大流行の原因である新型インフルエンザA(H1N1)ウイルス、ヒトへの感染が増加している死亡率の高い高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)ウイルスなどの新型のA型インフルエンザウイルスが流行したとき、異種亜型免疫の悪影響が考えられると著者らは指摘している。
 ワクチン接種による季節性インフルエンザウイルス感染予防の悪影響は、新型インフルエンザウイルスに対する異種亜型免疫が誘導されないことかもしれない、と著者らは指摘している。このようなことが起こった場合に、乳児およびその他の免疫を獲得していない者は、最もリスクが高いと考えられる。
 この理論を検討するために、著者らは、出生から毎年インフルエンザの予防接種を受けている乳児の入院および死亡率を厳重に監視し、ワクチンの接種を受けていない同年齢の小児と比較するよう勧めている。H1N1流行の結果、異種亜型免疫を検討し、年1回のインフルエンザ予防接種の潜在的な有害性を確認するまたとない機会ができた。
 その一方で、著者らは、現行のH1N1インフルエンザワクチン接種プログラムを支持し、ワクチン接種によってすべての年齢層の罹病率および死亡率が減少することを認めている。

・・・続きはネットでご覧下さい


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