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0928-314号 新型インフルのピーク時「患者振り分け」13県…読売調査 [kensa-ML NEWS]

皆さん、こんにちは。神戸の新井です。

 さて大型連休も終わり、今日から本格稼働という方も少なくないかと思います。今朝の通勤もかなり乗客が多く、いつもより数割多いような印象を受けました。お疲れの方も多いかと思います。くれぐれも無理なさらないように。アイドリングは適度に行いましょう。私も一週間の始めですので、軽めのコメントから入ります。

 全国各社の社説を色々とみていますと、文字の専門家には失礼ですが、何か少々軽いなぁとの印象を最近とみに感じます。指摘のポイントが甘かったり、具体性具現性に欠けるんですよね。今朝のある会社の社説を読みましたが、「で・・・結局何が言いたいの?』てな感じです。

社説一覧を見るサイトURLは
 http://www.ne.jp/asahi/sec/eto/paperhtml/editorial.html

 さて本日のニュース。
 5月の言わば新型インフルエンザ発生によるパニック期において、当院でも発熱相談センターから振り分けられた患者さんが多数訪れました。発生当初は非常に混乱を極めたのですが、徐々に体系化されスムーズに流れるようになってきました。この振り分けシステムが無いとすると、患者さんは大病院に流れ込むのは目に見えており、本当に治療が必要な患者さんを診察できない状態も想定されます。現段階では一般患者さんの認識も向上してきてはいるものの、脳症等による死亡例も多数報告されるようになり患者心理としては総合病院で診察を・・・との率直な気持ちでしょう。
 地域医療連携システム、地域医療ユニットが確立された地域では「患者振り分け」は確立されていない地域に比してまだ可能かとも思いますが・・・行政の踏み込む場所が医療現場では無いのは十二分に分かってはいますが、こういった地域医療連携システムを構築するのには相当な時間がかかると思います。将来的にそういった体系が構築されることは当然のことでしょうが、現時点で早急に手を打たなければならないこと、数か月先に実現されるべきこと、等の具体的なプランとタイムコースを早く示していただきたいとの私個人的な(身勝手かもしれませんが)率直な感想です。

【読売新聞社ニュース 2009/09/26】
 新型インフルのピーク時「患者振り分け」13県…読売調査
 
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090926-OYT8T00511.htm
====================================================================
26都府県「検討中」 重症→中核病院 軽症→診療所
 新型インフルエンザの流行ピーク時に、「入院が必要な重症者は中核病院、軽症者は地域の診療所で対応」といった患者の振り分けを実施予定の都道府県が13県に上ることが読売新聞の全国調査でわかった。
 ほかに26都府県が実施を検討している。軽症者に外来診療を控えるよう要請を予定する自治体も4県あり、ピーク時の医療体制は実情に応じて自治体ごとにばらつきが出ることになりそうだ。
 厚生労働省は「ピーク時に重症者が早期に適切な治療を受けられる体制作り」の検討を自治体に求めており、調査は、25日までにその状況を47都道府県に聞いた。患者振り分けを行うと回答した13県のうち、宮城県は、重症者を受け入れ可能な医療機関リストを消防署や保健所、診療所などに配る。同県では「重症化しやすい妊婦や子供、透析患者の受け入れ先を記載し、軽症者がこうした所をいきなり受診しないよう呼びかける」という。
 こうした対応の参考になるのは、8月に流行ピークを迎えた沖縄県の状況。振り分けをしなかった那覇市では、全国初の死者が出た翌日の8月16日、救急外来に「熱が出た」患者約200人が殺到。一方、沖縄市などでは「軽症者は診療所へ」と婦人会などを通じて呼びかけたため「中核病院で大きな混乱はなかった」。

・・・続きはネットでご覧下さい

【朝日新聞社ニュース 2009/09/26】
 タミフル予防投与は控えて 耐性ウイルス生む原因に

 
http://www.asahi.com/health/news/TKY200909260039.html
====================================================================
 世界保健機関(WHO)は25日、抗ウイルス薬タミフルが効きにくい耐性の新型インフルエンザウイルスが、世界で28株報告されたと発表した。耐性ウイルスが生まれる原因に予防投与を挙げ、原則として控えるよう勧告した。
 世界で1万株以上の新型インフルウイルスが分析され、28株がタミフル耐性だった。そのうち予防投与された人からが12株と多かった。
 予防投与は、感染者と濃厚に接触した人の発症を防ぐため、症状がなくてもタミフルをのむ方法。耐性が生じやすくなる可能性があるが、理由ははっきりしていない。WHOは「予防投与に代わり、注意深く観察し、症状が出たらただちに抗ウイルス薬を投与するように」としている。
 WHOは、耐性ウイルスの発生が疑われたら、タミフルの使用をすぐにやめ、別の抗ウイルス薬リレンザに切り替えることも勧告した。

・・・続きはネットでご覧下さい

【共同通信社ニュース 2009/09/25】
 予防目的では飲まないで WHOがタミフルで新指針

 
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009092501001182.html
====================================================================
 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は25日、新型インフルエンザの主力治療薬であるタミフルなど抗ウイルス剤の処方について「予防目的での使用はWHOとして推奨しない」とする新たな見解を発表した。予防的な使用がタミフルなどに対する耐性のあるウイルスを発生させる危険性が高いためと説明している。
 新型インフルエンザはワクチン普及が遅れているため、タミフルなどの抗ウイルス剤の早期処方が最も有効とされている。日本を含む多くの国で予防的に服用している人は多いとみられ、今後、抗ウイルス剤の処方方針について医療現場などに影響もありそうだ。
 WHOは「症状が出た後の早期の処方は重症化のリスクを減らす」と指摘。
・・・続きはネットでご覧下さい


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