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0825-301号 新型インフル、ブラジルで真冬に死者急増 [kensa-ML NEWS]

皆さん、こんばんは。神戸の新井です。

 日中はまだまだ暑いとはいえ、朝晩はめっきり涼しくなってきた今日この頃ですが、皆さん、如何お過ごしでしょうか?
 昨日は全国選抜高校野球選手権の決勝戦で、愛知の中京大中京が何とか逃げ切り、優勝を飾りました。それにしても最終回2アウトからの日本文理の攻撃は見事というか、最後まであきらめずにプレーするその姿は、心に訴えかけてくるものがありました。熱いプレーを見せてくれた高校球児たちに感謝!!!

 さて夜も更けてまいりましたので、早速本日のニュースをご紹介します。

 連日衆議院選挙とともに報道を揺るがしているものは何と言っても新型インフルエンザですね。夏季合宿や学校での集団発生、院内発生等々連日賑わしておりますが、本日のニュースを見ていると、本格的な流行期に向けてインフルエンザ診断の「トリアージ」の客観的な診断方法を緊急に確立させなければ、かなりの混乱が予想されるのではないかと危惧します。基礎疾患を有する方や妊婦さんなど重症化ハイリスクな方々のことはよく話題に上りますが、実際に診療を行う現場での振り分け方、いわゆるトリアージは確立されていない状況にあると思います。具体的な診療指針、医療機関の振り分けなど、診療現場に即したものを提示してもらいたいものですね。



【読売新聞社ニュース 2009/08/22】
 新型インフル、ブラジルで真冬に死者急増
 
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090822-OYT8T00339.htm
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 日本政府は21日、新型インフルエンザについて「流行シーズン入り」を正式発表し、ウイルスが活発化する秋冬に向けて感染拡大が懸念されている。
 先に真冬を迎えている南半球のブラジル。重症化リスクに応じて治療の優先順位を決める「トリアージ」(振り分け)などで被害の抑制に努めているが、死者拡大は食い止められず、ウイルスの手ごわさを示している。
 ブラジル南部、南リオグランデ州の州都ポルトアレグレ。国立「ノッサ・セニョーラ・ダコンセイソン病院」前には、12畳ほどのコンテナが設置され、4人の看護師が患者に体温計を渡し、問診を行っていた。
 新型インフルエンザの症状に当てはまらない人には自宅安静を勧め、38度以上の熱があるか、風邪の症状でも妊婦など重症化リスクがある人には隔離病棟で医師の診察を受けるよう助言する。不安を抱える市民が病院に殺到、院内感染が拡大するのを防ぐのと、重症化リスクの高い人に優先的に治療を受けさせるのが狙いだ。「情報を聞きに来るだけの人もいるから」(33歳看護師)でもある。
 こうしたトリアージは多くの病院で導入され、リオデジャネイロでは、テレビで相談電話番号を紹介、「病院に行く前にまずは電話を」と呼びかけている。
 7月下旬に56人だった死者は18日時点で368人に急増。米国、アルゼンチンに次ぐ世界第3位に。死者は南極に近いサンパウロなどに集中、南リオグランデ州もアルゼンチン付近から感染が拡大中だ。リオデジャネイロ州では、公立病院3か所をまわっても、新型インフルエンザと診断されず、死亡した例も発生した。
 人口1億9000万人のブラジルのタミフル備蓄量は19日現在で約880万人分。行政機関からの配布の遅れで、パラナ州など一部で不足、住民がパラグアイなどに買い出しに出かけているとの報道もある。
 投与基準も揺れた。一時は、検査後、重症患者や重症化リスクが高い患者に限定投与する指針を示していたが、今月5日、医師の判断で柔軟に投与する方針に変更。検査結果判明まで3日以上かかるためなどだ。「ノッサ」病院では外来患者の検査は行わず、高熱や寒気、頭痛などの症状が三つ以上あれば、医師が検査に頼らずに投与、早期治療で重症化を防ぐ作戦だ。同病院のブレノ・リゲル・サントス感染症部長(55)は、「症状で判断する方が(タミフルの)治療効果が高い」と説明する。
 企業は通常通りの業務を続けている。だが、南部の多くの地域では、学校での感染を防ぐため、8月上旬までの冬休みを2週間以上延長した。ただ、子供が人込みを避けて生活するかは家庭次第で効果は不明だ。行政機関の中には、妊娠中の職員を一定期間休ませたり、窓口業務から外したりする措置を取る所も出ている。
・・・続きはネットでご覧下さい


【共同通信社ニュース 2009/08/25】
 新型インフル、水際では防げず  研究報告、感染者7割は入国
 
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009082401000804.html
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 新型インフルエンザの国内侵入を水際対策だけで防ぐことは原理的に不可能だとする研究結果を、オランダ・ユトレヒト大の西浦博研究員(理論疫学)が25日、まとめた。条件によるが、感染者の7割以上は入国を防げないという。
 ウイルスが極端に強毒化し、すべての入国者を9日間以上、留め置くような特別な場合を除き、流行を遅らせる効果も期待できないとしている。
 西浦氏によると、入国検査の効果は、流行国からの飛行時間やウイルスの潜伏期間などに左右される。数理モデルによる分析で、潜伏期間を1・4日とし、飛行時間が約12時間の場合、入国検査では7割以上の感染者を発見できない。潜伏期間の途中であることなどが理由という。
 流行発生確率を減らす効果は10%未満。流行を遅らせる効果は半日以上もないと結論付けた。
・・・続きはネットでご覧下さい


【毎日新聞社ニュース 2009/08/21】
 新型インフル:定点報告数、8都府県で2超

 
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090822k0000m040127000c.html
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 国立感染症研究所が21日まとめた定点医療機関当たりのインフルエンザ患者数報告(10~16日分)では、沖縄県が29.60と突出して高く、奈良、滋賀、福島、東京、大阪、茨城、高知の7都府県で2を超えた。保健所単位では北海道、富山、熊本を除く44都府県で1を超える地域があり、全国で流行している。
 季節性インフルエンザの場合、定点報告数が1を超えると感染は拡大の一途をたどり、流行開始から6週間前後でピークを迎える。ここ10年のピークは最大が05年の50.07、最少が01年の10.59。ただし感染力や気象条件が異なるため、厚生労働省は「新型のピークがいつ、どの程度になるかは予測がつかない。夏場に流行が始まった理由も、よく分からない」と話す。
 新型インフルエンザは、大半の人が感染から数日で回復するが、妊婦や乳幼児、糖尿病などの基礎疾患がある人は重症化しやすい。海外では未成年を中心に、健康な人が肺炎で死亡するケースも報告されている。
・・・続きはネットでご覧下さい


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