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20080602-271号 記者の視点 「医療はサービス業か」 学会取材で思ったこと [kensa-ML NEWS]

 知らない間にというか、あっという間に5月も終わり、6月に突入してしまいました。本当に月日の流れるのは早いものですね・・・したいことは山ほどあり・・・ただやらなければならないことも山ほどありますので、とにかくそちらからやっつけないと・・・と頑張っているんですけどね。(^^;

 ま、そんな話はともかく、一昨日(5月31日)は国立病院臨床検査技師協会近畿支部の総会・学会が開催されました。その模様は近畿支部ホームページならびにブログにも掲載しております。一度のぞいてみてください。非常にためになるというか、興味をそそられる特別講演もありました。聴講者の皆さんは、さぞお得感一杯だったかと思います。

国臨協近畿支部HP: http://nhmtkinki.org/index.html
国臨協近畿支部ブログ: http://nhmtkinki.blog.so-net.ne.jp/

 この数年、特に若い方々の出席率が上がってきており、総会・学会そのものに活気が出て参りました。非常に喜ばしいことですが、まだまだ一方向的な感覚(受動的)が色濃く残っているような気もします。理事会のメンバーだけが活動するのではなく、会員の皆さんが直接参加できるようなプロジェクトも計画しております。総会の時にもご提案しました。乞うご期待。

 さて本日のニュース・・・というよりも最近よく話題になっていることです。医療はサービス業・・・より良い医療を患者さんにご提供するのが我々医療従事者の努め(義務)ですから、当たり前のことであり、患者さんはより良い医療を受ける権利があるはずです。しかしながら昨今、そのあたりを勘違いされる患者さんもおられるようで、「モンスターペイシェント」なる言葉もよく聞かれる今日この頃。「サービスを受けるのが当たり前やろ!我々は客なんやから・・・」と勘違いされている方もおられます。記事の中にもちらっと書いていますが、ホテルなどのサービス業は、一方向でご奉仕されるというか、おもてなしされるのが主たるもので、夢を売る、いわば非日常的なもの。一方、医療はというと、患者さんご自身の最大限の協力を得ないと最大限に効果が発揮できないもので同じく非日常的なもの。私自身はそのように思っています。明らかに違うと思うのですが、皆さんはどのように感じておられますかね?

 あと「患者様」という言葉。私は大嫌いです。そのように呼べと指導されたこともありますが、呼んだことありません。そんな言葉だけ飾ったところで、真心がこもっていなければ何にもならないでしょ・・・と思うからです。あと、これは病院に限らずですが、「おばあさん」とか「おじいさん」とかいう言い方も私は心がけていたしません。失礼かな?と思うからです。できれば親しみをこめて名字で呼びたい今日この頃です。

【Japan Medicine 2008/5/28】
 記者の視点 「医療はサービス業か」 学会取材で思ったこと

 
http://www.japan-medicine.com/shiten/shiten2.html
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 先週末に神戸市で開催された日本超音波医学会学術集会を取材した。日本超音波医学会では、医師や検査技師などが超音波検査を行う際に、患者とのトラブルを防ぐ目的で2007年度に「検査業務の安全管理のためのワーキンググループ委員会」を設置した。
 患者の検査への理解を促すようなポスターづくりを進めるとともに、昨年度の学術集会から「検査業務の安全管理のためのシンポジウム」を開催し、医療関係者の意識を高める努力を行ってきている。
 ポスターに関しては、会員からポスター原案を公募。最優秀賞と優秀賞に各1作品を選定し、学術集会に併せて開催された総会で表彰が行われた。
 超音波医学会がこのような取り組みを進めたのは、女性患者への腹部超音波検査を行った際のトラブルで検査を行った男性技師が準強制わいせつの容疑で逮捕、起訴される事件が06年に起きたことが契機となっている。

◎ あらためて考える「患者さま」
 神戸での学術集会でも「患者さんとの接し方を考える」をテーマにシンポジウムが行われたほか、「超音波検査と安全対策」と題したワークショップも企画されていた。
 シンポでは、会員医療機関の事務担当者がホテルでの勤務経験を基に、体系的な教育を受けていない医師をはじめとする医療従事者が患者へ対応する際の接遇について講演した。
 ここで興味を引いたのは、数年前から医療現場で使われ、一般的になりつつある「患者さま」という呼称について、「日本語の文法として間違っている」という指摘と、病院や診療所を受診する人たちは自ら望んで「患者」となっているわけではないという考え方だ。
 「患者さま」という表現はおかしいという国語学者の意見を挙げ、文法的に誤りがあるとしたほか、望んで「患者」になっていない人に「さま」をつけることに違和感があるということを講演の中で強調した。
 さらに、医療者側が心からそう思い「患者さま」という表現を使っているのならば問題ないが、そうでなければ使うべきではないということも言っていた。
 一方で、安全対策をテーマとしたワークショップでは、「医療はサービス業ではない」という意見も演者からは出された。発言の経緯は省くが、昨今社会問題として取り上げられている「モンスターペーシェント」の登場などが、その背景にあるようだ。

◎ 一般のサービスとは決定的に違うこと
 自分が学生時代に学んだ「社会保障論」では、医療サービスについて、情報の非対称性があること、サービスが提供される結果に不確実性があるということが特徴として挙げられると教えられた。
 「医療はサービス業ではない」という指摘は、“病院”の語源に近いホテルなどのサービスとは、異なる意味合いがあることは理解できる。
 ホテルのサービスであれば、支払う金額に見合った広さや調度品が整った部屋が用意される。重たい荷物を従業員が部屋まで運んでくれることもあるだろう。・・・続きはネットでご覧ください


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