20060208-185号 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(第5回) [kensa-ML NEWS]
皆さん、こんばんは。新井です。
本日は輸血当直のため病院にお泊りです。通勤時間が無いため、普段溜まっている業務を片付けようかと、ちょっと嬉しい気分です。(^^) また先ほど、休憩所にいたら、若い看護師さん二人にチョコレートを恵んで頂きました。「ついでに14日もお願いね」と言ったら、大笑いされました。かなり嬉しい気分です(こんなんだったら毎日でも当直しちゃいます(^^;)。さて14日に頂けるのでしょうか???(得な性分と自分でも思います)
さてここから本気モード。
従来のニュース配信とは異なり、情報のご提供です。既に入手されている方も多数おられると思いますが、厚生労働省HPに「医療技術の評価、再評価について」が掲載されています。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/01/s0126-7.html#top
私は臨床検査技師ですから、臨床検査関係の部分のみ抜粋してお届けします。他の職種の方、ごめんなさい。今回の資料は、一次評価で一定以上に評価された医療技術について二次評価がなされたものです。二次評価は248件についてなされ、
1.保険適用する優先度が高いと考えられる新規技術
2.再評価する優先度が高いと考えられる既存技術
3.その他の新規技術
4.その他の既存技術
5.既に中医協基本問題小委員会で検討された医療技術および高度先進医療に関わる医療技術
の5分類されていますが、特に1.については保険適用の可能性が高いのでは?と思われる項目のようです。また5.についてはほぼ決定か?と考えられるのでは?憶測でものを言うのはよくないのですが、期待感が膨らむものも含まれます。また特に一度諦めかけた輸血管理料と、また削除されるのかな?といった項目も同時に掲載しておきました。
1.PAIgG(日本血液学会)、髄液MBP・IgGインデックス、髄液オリゴクロナールバンド測定(日本神経 治療学会)、輸血管理料(日本輸血学会)、自己血貯血:液状保存(日本輸血学会)、自己血貯血:凍結保存(日本輸血学会)、HIV-1ジェノタイプ薬剤耐性検査(日本臨床検査医学会)
2.CA125精密測定(日本産科婦人科学会)、電子顕微鏡検査(日本病理学会)、病理組織迅速顕微鏡検査(日本病理学会)、免疫抗体法(日本病理学会)、検体検査管理加算(日本臨床検査医学会)
3.ドブタミン負荷心エコー(日本循環器学会)、運動負荷心エコー(日本循環器学会)、負荷冠動脈ドプラ法(日本循環器学会)、HEVRNAおよびHEV抗体測定(日本消化器病学会)
4.血液型不適合肝移植に対する血漿交換療法(日本移植学会)、排泄物・滲出物又は分泌物の細菌顕微鏡検査(日本結核病学会)、抗酸菌分離培養検査1(日本結核病学会)、結核菌群抗原精密測定(日本結核病学会)、骨髄生検(日本血液学会)、骨髄穿刺(日本血液学会)、トレッドミル負荷試験・負荷心電図検査(日本心臓リハビリテーション学会)、心肺運動負荷試験(日本心臓リハビリテーション学会)、筋組織・神経組織に対する病理組織検査の個別評価(日本神経学会)、尿中微量アルブミン定量(日本腎臓学会)、血糖コントロール指標項目(日本糖尿病学会)、病理組織検査(日本病理学会)、細胞診検査(日本病理学会)、病理組織迅速検査テレパソロジー加算(日本病理学会)、凝固因子インヒビター定性試験(日本臨床検査医学会)
5.外来診療科からのHbA1c測定の分離(日本糖尿病学会)、外来迅速検査加算(日本臨床検査医学会)、ペントシジン測定(日本腎臓学会)、結核菌特異蛋白刺激性インターフェロンγ測定(日本結核病学会)、病理診断料(日本病理学会)、同種心移植術(日本移植学会)
輸血管理料について
(概要)輸血療法の安全かつ適正な実施を推進する観点から、医療機関における輸血管理体制の構築及び輸血の適正な実施を評価する。
(具体的内容)輸血管理料Ⅰ及びⅡの新設
【要件】
(輸血管理料Ⅰ)
1.輸血部門において専任の医師及び専従の臨床検査技師を配置していること
2.輸血部門において輸血用血液製剤の一元管理がなされていること
3.臨床検査技師が当直し、24時間の輸血用血液検査の実施体制が構築されていること
4.輸血療法委員会が設置され、年6回以上開催され血液製剤(アルブミン製剤を含む)の使用実態の報告等がなされ、輸血実施に当たっての適正化の取り組みがなされていること、また、輸血副作用監視体制が構築されていること
5.FFP/MAPが0.8未満であること
(輸血管埋料Ⅱ)
1.輸血部門において専任の医師及び専任の臨床検査技師が配置されていること
2.輸血部門において輸血用血液製剤の一元管理がなされていること
3.24時間の輸血用血液検査の実施体制が構築されていること
4.輸血療法委員会が設置され、年6回以上開催され血液製剤(アルブミン製剤を含む)の使用実態の報告等がなされ、輸血実施に当たっての適正化の取り組みがなされていること、また、輸血副作用監視体制が構築されていること
5.FFP/MAPが0.4未満であること
診療報酬項目の削除を検討する技術
(概要)医療技術の陳腐化や新たな科学的知見により、医療現場においては既に実施されていない、又は臨床的な意義がほとんどなくなっていると考えられる項目について、その削除を検討する。
○ヘモグロビンA1測定
○凝固時間測定
○部分トロンポプラステン時間測定
○アルブミン・グロブリン比測定
○総脂質測定
○過酸化脂質測定
○フルクトサミン測定
○ポールバンネル反応
○ロゼット法によるリンパ球サブセット検査
○ナイアシンテスト
○C反応性蛋白定性
○アレルゲン刺激性遊離ヒスタミン測定膜胱及び前立腺に対する組織試験採取、切採法
○後腹膜気体造影
○胸腔内合成樹脂球摘出術
○限界線療法
・・・手入力が殆どだったので、かなり手が疲れました。ちょっと指先の震えもあるので、クロスを判定するにはちょうどいいかも?
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PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い
遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか?
筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
宜しくお願いいたします。 http://enigata.com/index.html
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現代の医療においては、客観的根拠を基に病態解析などがなされ、EBM(Evidence based Medicine)の根幹として臨床検査データは位置付けられています。このような重要なポジションに居ながら、我々自身の待ち受け体質は根強く、我々臨床検査技師自身が何をするべきなのか、また何が出来るのかを真剣に考えるべきであり、後進の方々に良い道を残すためにも、一般の方々に臨床検査技師をまず知っていただく、ということが必要なのだと思います。そのような趣旨から各種サイトランキングにも登録しておりますので、バナーをクリックしていただければ幸いです。
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NHO神戸医療センター
臨床検査技師長
新井 浩司
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