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120914-664号 9/5~9/14のニュース [kensa-ML NEWS 【情報】]


 皆さん、こんにちは。神戸の新井です。

 台風接近の影響か、神戸ではお昼過ぎより風が強くなってきました。大型で猛烈な台風16号は明後日には沖縄本島近くを通って北上する見込みです。太平洋高気圧の勢力が強いため、東シナ海方向に向かう予想となっていますが、今後の気象情報に注意してください。 http://tenki.jp/typhoon/

 私の在籍する神戸医療センターでは、今週、更新自動分析機器が続々と搬入されるとともに、10月中旬から稼働開始となる検査システムの各種調整作業で、ベンダー・メーカーの方々とスタッフが入り乱れ、ごった返しています。私はというと少々お疲れ気味で原因不明(おそらく過労とストレス)の蕁麻疹に悩まされています。抗ヒスタミン剤を飲んでいますが、今のところあまり著効しているといった感はありません。過労とストレスが原因で・・・と話しても周囲の方々は、「ウソでしょう?!」の一言で済まされてしまいます。週末ゆっくりと休みたいところですが、少年野球もあり、親戚の見舞いもあり、実家にも行かないといけない用事もあり・・・とゆっくりとは出来そうにないですね。一部のスタッフは家に持ち帰っての夜なべ仕事もしてくれていますので、私も頑張らないと・・・といったところです。

 さて毎週配信を目標にしていましたが、早速挫折してしまい申し訳ありません。記事は山ほどあるのですが、なかなかフェイスブックに投稿する時間も取れない状況なので・・・と言い訳ですね。とにかく継続できるよう頑張ります。以下、9/5から9/14までフェイスブックに掲載した記事です。


チーム医療推進協がロゴデザイン募集- 10月下旬まで CBニュース 9/4
 
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/38033.html
Comment: 以前から疑問視し、何の団体?と私が感じているのがこの団体。チーム医療推進協議会 http://www.team-med.jp/ っていうこの団体がなぜ不思議かというと、臨床検査技師がチーム医療の中に入っていない・・・臨床検査技師ではなく細胞検査士が入っています。ほとんどが国家資格を書き連ねているのになぜ臨床検査部門だけが認定資格分野のものを書いているのか、単なるいやがらせなのか、検査技師会との仲が悪いのか、良く分かりません。一般の方々がこれを見たときに、どう思うのか、ということでしょうね。
 そもそも数ある医療職種の中の客観的評価指標のうち、最も客観的と言えるのが臨床検査データであり、EBMの根幹ともいえるものです。ですからこの協議会はEBMを否定されているのでしょう。それか、チーム医療とEBMは別次元の議論で、と考えておられるのか、いずれにしてもおバカです。これは臨床検査技師を認知しない嫌がらせ協議会も、この仲良しグループに入ろうとしない頑な臨床検査技師も、という意味です。
 ま、この協議会から専門職として認知されていない臨床検査技師ですが、奮起して立ち上がらなければ! 過度に反応し過ぎるのもおバカだとは思いますが・・・発足当初から何にも変わりませんねぇ・・・今さら検査技師の名前を使われるのもしゃくですので放置プレーが一番かな?(^^)


子宮頸がんHPV検査の国内研究必要- 厚労省「がん検診」検討会 CBニュース 9/3
 
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/38037.html
Comment: 昨年は、HPV感染予防ワクチンの公的補助についての話題によって、一躍脚光を浴びたHPV感染症ですが、今年に入ってからあまり話題に上っていませんでした。しかし水面下では動いていたのですね。ワクチン接種の必要性についてはもはや議論をするべきではないのでしょうが、HPV感染症と検査について本質をきちんと把握しておく必要があります。

HPV感染症について詳しく書かれているのがここ。   
 
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/medical_info/presentation/201101.html

HPV検査についてはこちら
 
http://www.selfhpvtest.com/

子宮頸がんの細胞診検査についてはこちら
 
http://healthlife.xrea.jp/sikyugan/category2/entry13.html


がん・感染症の検査感度を100万倍高める技術 読売新聞 9/2
 
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120831-OYT1T01213.htm
Comment: さて臨床検査に関わる話題提供でしたので、ご紹介しておきます。近年検査法の進化と共に検査精度や感度が高まってきているのですが、特に腫瘍マーカーや感染症マーカーに関する高感度アッセイのニーズが高まってきていることは、皆さんもご承知だと思います。今回開発された技術が今後どのように生かされていくのか、非常に興味深いですね。本記事ではPSAが取り上げられていましたが、従来法より100万倍の感度とか・・・ここまで来てしまうと少し動いても検査の数値は上がるでしょうから、採血法について今後注目されるかもしれませんね(採血前は30分間安静にして寝るとか)。しかし生理的変動幅のこともありますから、むやみやたらに感度が高くとも無意味なものもあるでしょうね。やはり感度と特異度のバランスをよくよく考えないと・・・
 東京大学からの共同発表内容は以下のサイトです。こちらの方が分かり易いですね。 
 
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20120831/index.html


がん守る細胞、取り除く療法治験 東大・阪大など計画 朝日新聞 9/14
 
http://digital.asahi.com/articles/OSK201209130222.html?ref=comkiji_txt_end
Comment: 制御性T細胞については最近良くトピックが出されていますが、「免疫」という分野、本当に奥が深いですね。まだまだ解明されていないことが多く、今後の研究の進み具合によっては画期的な治療法が開発されるでしょうね。実に興味深いです。
 6月の日経メディカルより出された記事です。
「制御性T細胞 骨髄移植や癌の治療に応用」
 
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/201206/525499.html

理化学研究所から詳しく述べられていたのがここ。
 
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/news/2012/feb/frol_02.html


がん細胞転移 解明の糸口 「成長因子」関与確認 読売新聞 9/13
 
http://chubu.yomiuri.co.jp/kenko/tokai_medical/tokai_medical120913_1.htm
Comment: 近年、脚光を浴びている「分子標的薬」ですが、このようながんの転移メカニズムを解明することにより新薬開発に結びついていくのですね。プロセスが良く分かり、非常に興味深く読みました。

上皮成長因子
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E7%9A%AE%E6%88%90%E9%95%B7%E5%9B%A0%E5%AD%90

分子標的薬
 
http://www.gsic.jp/medicine/mc_02/bsc/index.html


出来高算定36病院がDPC並みデータ提出- 厚労省通知・来月から加算へ CBニュース 9/13
 
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/38107.html
Comment: ちょっと話はずれますが、私の所属する神戸医療センターはDPC施設です。そのため、臨床検査部門の入院患者における臨床検査はなかなかコストとして明確に分からないのが現状であり、大きな問題点です。ここを何とかしたいと、現在思案中のことがあるのですが、なかなか前に進みません。とにかくまずはDPCのことをしっかり理解しようと思っています。

いまさら聞けないDPC(1)- 調整係数はなぜ見直すの?
 
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/37599.html

いまさら聞けないDPC(2)- DPC病院2群と3群、有利なのは?
 
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/37610.html

いまさら聞けないDPC(3)- 薬剤費1日目集中型、試験導入の狙いは?
 
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/37617.html


DPCでは「選択と集中」が重要- 近森院長 CBニュース 9/13
 
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/38108/page/0.html
Comment: 近年、診療報酬体系が激変し、各種加算を獲得しないと経営基盤そのものが危うくなってしまいます。ですからどこの施設も二年に一回の診療報酬改定時にはあくせく各種加算への対応を余儀なくされますが・・・
 でも各種加算獲得を目指すばかりに、上っ面取り繕うだけで中身の無いことをされている施設もあります。こんなん患者騙しや!と思いますし、本来業務をもっとしっかりと評価し算定してもらいたいなぁと思うのですが・・・現在の診療報酬体系では正直者がバカを見ることも多いですね。


電子カルテ県外で保全 8病院、津波備え…和歌山 読売新聞 9/11
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=64726
Comment: これは単なるバックアップサーバを意識したものか、それともクラウドを意識したものか、どちらでしょうね。記事内容から見るとクラウドかな?
 私の所属する臨床検査部門では、10月中旬稼働を目指し、現在「総合臨床検査データ集積システム」の調整作業の真っ只中です。現状ではコスト面でまだまだ不可能なのですが、近未来的にクラウド型に切り替えられるシステムにしようとしています。現時点でのステップはバックアップサーバを外部に持つということ。同じような感じですね。しかし共同利用するためには標準化というものが必須要件となりますが、そこまでの意識はこの記事からは読み取れませんね。私のところの新規導入システムでは、標準化コードを実装させることで、次のステップに移行できます。


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つなみ

こんにちは(⌒∇⌒)ノ"
ご無沙汰いたしております。
楽しいクリスマスを過ごされたことでしょう。
良い年末年始になりますように。
良いお年を~w
またきますよーw(≧∇≦)ノシ
by つなみ (2012-12-29 19:53) 

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    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
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