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0825-577号 【経済】 海外における病院経営チェックの仕組み [kensa-ML NEWS 【情報】]


 今日は検査当直ですので、社長出勤させてもらいました。いつもより1時間半ばかり遅いだけなのですが、この1時間半が私にとっては非常に大きいです。いつもと同じ生活サイクルで睡眠時間だけ延ばせますので。

 社長出勤の分、デメリットもあるもので、社長出勤といえどもお迎えの車があるわけではなく、最寄りの名谷駅から病院までテクテク歩く訳です。朝とは違って9時過ぎの通勤経路は暑いのなんのって・・・あと二週間はこの暑さが続くとか・・・早く来い来い、秋よ来い・・・と思わず口ずさんでしまいます。


猛暑:10月まで平年より気温高く 健康にも影響 毎日新聞 8/25
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100825k0000m040123000c.html
 連日うだるような暑さが続く日本列島。気象庁によると、この夏の東京都心の猛暑日の日数は観測史上2位、熱帯夜は3位に達している。9~10月も平年より気温が高い状態が続くとみられる。「酷暑長期化」は、暮らしや健康にどんな影響を与えるのか。【八田浩輔、飯田和樹、井出晋平、田村佳子、和田憲二】
■天候
 気象庁は24日、9月初めの平均気温がかなり高くなるとする異常天候早期警戒情報を出した。各地で8月29日ごろから1週間は平年より0.9~2.3度高くなるとしており、暑いまま9月がスタートし、真夏日となる所も多い見込みだ。その後についても、日本列島を覆う高気圧の勢力はなかなか弱まらず、10月までは平年より気温が高い状態が続くとみられる。
 また、夏から秋にかけては台風が気になるが、今年は5個しか発生していない。8月末時点で4個しか発生しなかった98年に次ぐ少なさだ。
■体調
 9月も厳しい残暑が続いた場合、人の体にはどんなリスクが生じるのか。健康に対する気象の影響に詳しい気象予報士、村山貢司さんは「夏バテ」の継続と学校での集団熱中症を懸念する。「日中の高い気温が体に負担を与えており、熱帯夜のせいで不規則な睡眠が続けば体調を崩しやすい」。その結果、免疫力が下がり、感染症などの病気にかかりやすくなるという。
 酷暑がもたらす間接的な影響として、来春に花粉症が増える可能性もあるという。光合成で大量の糖分ができれば、花粉を作るスギの雄花も多くなるためだ。村山さんは「暑い日が続けば、スギとヒノキの花粉の量は、今年の5倍以上になる可能性がある」と話す。

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 今朝のニュースを見ていると何やら賑やかな場面が目に留まりました。チリ鉱山の落盤事故から17日を経過し、絶望視されていた作業員たちの生存が全員確認されたとの話題。しかし地下700メートルの地点でよくぞ生き残っていたという感じですね。全員の救出にはまだまだ時間がかかる模様ですが、多くの試練を乗り越えられ全員が無事生還されることを祈念しています。


余録:地中からの手紙 毎日新聞コラム 8/25 http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/
 何年か前に浅間山が噴火した際の小欄で、江戸時代の文人・大田南畝(なんぽ)が天明の大噴火で地中に閉じ込められた人の話を書いているのにふれた。6人が避難した蔵が土砂に埋まり、2人が救出された
▲ただし井戸掘り中の住民が2人を発見したのは噴火から33年後だったというから、まゆにツバをつけねばならない。一緒に埋まった4人が脱出を試みて失敗したので、2人は天命に身を委ねることとし、蔵の中の米3000俵・酒3000樽(たる)で生きのびたという由だ
▲幕臣の南畝は話を聞いて当時の代官を調べたが、むろん分かるはずがない。ただ誰の作り話にせよ、細部の描写はもっともらしく、南畝が記録したくなった気持ちは分かる。黄泉(よみ)の国にたとえられる地中の闇からの生還物語には人の心を特別に揺さぶる力があるようだ
▲「わたしは大丈夫だ。信じて我慢してほしい。君のことを思わなかったことは一瞬たりともない」。これが地下700メートルに閉じ込められた63歳の男性から妻にあてられた手紙という。チリ北部の鉱山で落盤事故にあって地下で行方不明になっていた33人の一人である
▲落盤から17日ぶりに全員の生存が確認された作業員たちだ。発見場所は食料や水が備蓄されていた避難所で、補給も可能となったが、地盤が不安定なため救出に数カ月かかるという。夫の身を案じる妻を逆に気遣う手紙は救援隊のドリルの先端に結び付けられていた

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 さて先日になりますが、以下にご紹介するようにホメオパシーの記事を掲載したところです。訴訟問題にも発展している昨今、医療関係者側の警戒感を強めたのか、学術会議が全面否定したというニュースが流れました。これに対し医学協会側からのコメントは8/25に出されるとのことで、泥沼化の様相です。

 私は肯定も批判もしませんが、医療と呼ばれるからには医学的根拠をしっかりと示し科学的データに基づいてお話をしなければダメだと思います。

0811-567号 【情報】 代替療法ホメオパシー利用者、複数死亡例 通常医療拒む
 
http://koji-arai.blog.so-net.ne.jp/2010-08-12

日本ホメオパシー医学協会
 
http://www.jphma.org/


ホメオパシーは「荒唐無稽」 学術会議が全面否定談話 朝日新聞 8/25
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201008240373.html
 通常の医療とは異なる民間療法「ホメオパシー」について、日本学術会議(会長=金沢一郎東大名誉教授)は24日、「科学的な根拠は明確に否定され、荒唐無稽(こうとうむけい)」とし、医療従事者が治療で使わないよう求める会長談話を発表した。山口市の女児ら死亡例が出たことを重視。通常医療から患者を遠ざける懸念があるとして、一般に広まる前に、医療現場から排除する必要があると判断した。科学者の代表機関が、特定の療法を否定するのは極めて異例だ。
 金沢会長が会見で発表した。日本医師会や日本歯科医師会、日本獣医師会など6団体も談話に賛同し、会員に周知する方針だ。厚生労働省は、普及団体について、医師法や薬事法などの観点から注目し、情報収集を始めた。
 会長談話では「ホメオパシーが医療関係者の間で急速に広がり、養成学校までできていることに強い戸惑いを感じる」とした上で、「治療効果は明確に否定されている」と指摘した。さらに「今のうちに、医療現場から排除されないと『自然に近い安全で有効な治療』という誤解が広がり、深刻な事態に陥ることが懸念される」として、医療関係者が治療に使うことは厳に慎むよう呼びかけた。一方で、「十分理解した上で、自身のために使用することは個人の自由」としている。
 学術会議の唐木英明副会長は「(ホメオパシー治療で使うのは)『ただの水』で『副作用はない』のはもちろんだが、科学的に全否定されているものを医療従事者が使えば、患者を通常の医療から遠ざけかねず危険だ。『ホメオパシーは効かない』
というメッセージを伝えることが重要と考えた」と説明した。
 日本学術会議は、約84万人の科学者の代表として選ばれた210人の会員と、約2千人の連携会員からなる日本の「頭脳集団」。政府に対する政策提言や社会への啓発などを行う。
 皇室医務主管で神経内科医の金沢会長や、東大名誉教授(毒性学)の唐木副会長らが約1年半前から、この問題を議論してきたという。今年に入り、ホメオパシーを受けている人の中で通常の医療を拒否して、死亡したり症状が悪化したりした疑いの濃い例が相次いで表面化した。
 山口地裁では5月、新生児が一般に投与されるビタミンKを与えられず死亡したとして、ビタミンK投与の代わりにホメオパシー療法を行った助産師を相手取り損害賠償を求める裁判も起きている。こうしたことを受けて、学術会議では急きょ、会長談話を出すことを決めた。
 談話の根拠として、2005年に英医学誌ランセットで発表された治療上の効果はないとする論文などを重視した。「物質が存在した記憶を水が持っている」などの主張も荒唐無稽だと指摘。英国下院科学技術委員会が出した科学的根拠がないとする勧告や、英国医学会が出した「ホメオパシーは魔術」という宣言も参考にした。

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代替療法ホメオパシーの効果否定 学術会議「使用慎むべき」 共同通信 8/24
 
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010082401000895.html
 日本学術会議の金沢一郎会長は24日、植物や動物、鉱物などを希釈した水を染み込ませた砂糖玉を飲む「ホメオパシー」という代替療法について、「治療効果は科学的に明確に否定されている。効果があると称して治療に使用することは厳に慎むべきだ」とする談話を発表した。
 会長談話は「極端に物質を希釈したただの水に副作用も治療効果もあるはずがない。ホメオパシーに頼ることで、確実で有効な治療を受ける機会を逸する可能性があるのが大きな問題」と指摘した。
 ホメオパシーは約200年前にドイツ人医師が提唱。副作用がない治療法として日本でも広まりつつあるが、ホメオパシーを取り入れている助産師が新生児の頭蓋(ずがい)内出血予防に必要とされるビタミンKを与えず女児が死亡したと訴える民事訴訟が起きるなどしている。

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 本日のメインニュースに移ります。

 恐らく記事を読まれて、電子カルテ推進やレゼプトの電子化がもたらすものの一端を見られたのではないかと思います。また韓国の審査機関システムは日本も見習うべきでしょうね。現状では、都道府県に留まらず審査をする医師によって基準が異なるといった不合理が生じすぎます。是正のためにはしっかりといした客観的評価基準を作成し、全ての症例に対して同じ判断基準を設けることが必要ですね。あと、最新の治療内容に対して無理解?知識不足?による査定が発生していることも事実。再審査請求など無駄な事務手続きを減少させるためにも、データの標準化と集約化が求められるでしょうね。それこそ、公平性と透明性の担保だと思います。


【日経メディカルオンライン 2010/08/24】
 海外における病院経営チェックの仕組み
 
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/mckinsey/201008/516223.html
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 先進諸外国では、主として保険機関が医療支払者として病院経営の非効率をチェックし、費用対効果の視点から費用抑制を促す役割を担っている。
 例えば、英国(スコットランド、ウェールズ、北アイルランドは除く)では、各保険機関が監督機関による厳格な経営監査を通じてコストを管理する仕組みができあがっている。英国では、医療サービスは国が担っているが、各地域の医療提供体制についてはプライマリ・ケア・トラスト(PCT)という地域の保険者がその責任と権限を担い、一次医療の充実を図っている。2007年時点で英国全体には152のPCTがあり、各PCTは、PCTの経営陣と外部の人材から成る取締役会によって統治されている。
 PCTには予算管理と施策決定権が与えられている。保険者として医療サービスへのニーズを把握し、不必要な患者の紹介を削減するための施策や、病院での救急治療の割合を削減する施策など、コスト効率のよい医療体制づくりに努めている。各PCTの運営能力は、監督機関である保健省や広域保険戦略機関(SHA)が監視し、年次調査の結果は公開される。業績の悪いPCTに対しては、社会保険庁、または保険医療改善委員会によるテコ入れが行われることもある。
 ドイツでは、保険機関同士の自由競争が診察現場でのコスト管理を強く促している。独立非営利法人である221の保険機関(人口の86%をカバー)があり、これらが連邦政府からの補助金を受けることなく、国民の保険料だけで自主運営されている。1996年、国民が加入保険機関を自由に選択できる制度に変更されて以来、保険機関の間に自由競争の原理が生まれ、国民がより安い保険料率を求めて保険機関を変更するケースが増加した。各機関は競争力強化のために保険料率を低く抑えなければならず、さまざまなコスト抑制策がとられるようになった。
 こうした自由競争により、コスト効率の向上のみならず、患者にとってのメリットも加味した施策が実施されている。主治医制プログラムもその一例である。これは、複数の医療機関への重複受診を抑制することでコスト削減を図るだけでなく、患者の側にも、自分をよく把握している医師にかかることでより質の高い医療を受けることが可能、というメリットを提供している。
 英国のPCTにしても、ドイツの保険機関にしても、より良い運営のために、今後さらなる取り組みが必要な点は事実である。この点を認めた上で、両国の仕組みとも、医療支払者である保険機関が自主運営の下で医療提供側の効率性を改善し、かつ、患者にも質の高い医療を提供する施策を打ち出しており、学べる点は多い。
 日本では、保険機関の役割は、主に医療機関からの請求をチェックする機能を果たすにとどまっている。医療機関の経営や提供される医療の質などに対して、保険機関が支払者として影響力を与えられる自由度は極めて小さい。また、患者を特定の医療機関に誘導する手段もほぼ皆無、というのが実情である。
 日本での医療支払者は、三大保険機関(市町村国民健康保険・政府管掌健康保険<2008年10月1日から運営母体の変更に伴い「協会けんぽ」と改称予定>・組合管掌健康保険)と2つの審査機関(社会保険診療報酬支払基金・国保連合会)が中心的役割を担っている。
 本来、これらの支払者が保険適応の可否を十分に審査し、その対象範囲についても十分検討すれば、医療の費用対効果は向上していくと考えられる。しかし、現実には保険機関や審査機関のこうした機能は日本では十分に働いていない。
 近年、一部の企業健保組合では医療支出抑制のさまざまな取り組みがなされているものの、地域の医師会や支払基金との連携面の難しさから、現実的な効果につながるところまでは至っていないようである。
 また、審査の業務プロセス自体にも多くの非効率が存在する。実際に、日本の支払基金と国保連合会が行っている審査の業務プロセスと、韓国の健康保険審査評価院(HIRA)のプロセスを比較すると、日本の審査機関には効率化の余地が大きいことがわかる。
 韓国のHIRAは、2000年に発足した審査・評価の専門機関であり、2006年には8億4千万件のレセプトを処理した。このうち8億件(95.5%)がEDI(ElectronicDataInterchange)による請求であった。フロッピーディスクやCDによる請求を合わせると電子データのレセプトは99.8%に達し、残りの0.2%が書面となる。これらすべてのレセプトの審査、および給付の適正性の評価をHIRAが一手に担っている。また、HIRAは審査基準も設定し、ホームページ上で基準とその根拠となるエビデンスを公開している。ただし、日本の支払基金や国保連合会と異なり、診療報酬の支払い自体は行わない。
 韓国では、HIRA発足後のオンライン化の普及とレセプト審査プロセスの改革により、年間7,500億円(診療費の2割程度)のコスト削減を達成している。この事例は、日本の審査機関における今後の業務プロセスの見直しとコスト削減策の検討の参考になろう。
 日本の医療における提供面の課題には、需要と供給のバランス、提供される医療の質、医療機関の経営の生産性のそれぞれに偏りやミスマッチ、非効率性が存在している。
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chunta

新学期は9月の1日
今 必死で宿題中  (-m-)ぷぷっ
by chunta (2010-08-26 21:38) 

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[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
    宜しくお願いいたします。        
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