0223-445号 鳥インフルエンザ:季節性と混合で、強毒化する恐れ [kensa-ML NEWS]
昨日位よりかなり暖かくなってきました 早く春になってもらいたいものですが、春と言えば、「桜」 「桜」といえばソメイヨシノがあまりにも有名ですが、巷でよく聞かれることに、ソメイヨシノは接ぎ木だから寿命があって、30年とも60年とも言われる・・・となるとこの10年の間にかなりのソメイヨシノが枯れてしまうことになる・・・これホントかな?と思いましたので、調べてみました。
ソメイヨシノ(部分抜粋)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%A8%E3%82%B7%E3%83%8E
特徴:ソメイヨシノ Prunus × yedoensis はエドヒガン P. pendula Maxim.f. ascendens (Makino) Ohwiとオオシマザクラ P. lannesiana var.speciosa の雑種が起源である可能性が高い。なお学名の×は自然種間交雑種の表記であり、人工交配種の場合この表記は用いられないという。ソメイヨシノが自然交雑種なのか、人工交配種なのかは不明だとして、この学名の妥当性に疑問を呈する声もある。エドヒガンではなく、コマツオトメのこう配だという研究結果もある(ただしコマツオトメも種としてはエドヒガンの園芸品種で、その中の1クローンではある)。
種子で自然に増えることがない:ソメイヨシノは種子では増えない。各地にある樹は、全て人の手で接木(つぎき)などで増やしたものである。一代雑種のため自家交配の結実率が極めて低い、とする説も有る。しかしむしろ、交雑または交配の結果、自家不和合性が強く出た品種の可能性が強い。実際、枝の条件により、かなりの結実を観察することができる場合も有る。もっとも、その場合でも同一個体内で受粉し結実した種が発芽に至ることは無い。このためソメイヨシノの純粋な子孫はありえない。とは言え、ソメイヨシノ以外の桜との間で交配することは可能であり、実をつけ、その種が発芽することもある。
しかしながら、この場合ソメイヨシノの遺伝子特性を強く継いだとしても遺伝子的特性が変化してしまい、ソメイヨシノとは別種になる。このため、ソメイヨシノの種から成長した桜はソメイヨシノということができない。ソメイヨシノから取れる種はあれど「ソメイヨシノが生える種」なるものは現在存在していないのである。
人の手による作出:種ができない特性はソメイヨシノは人間の手によって以外に広まる手立てがないということでもある。ソメイヨシノは一般的に他の台木に接木をして育ったものや挿し木、植え替えによって増える。このため人間と切っても切れない関係にあり、人の手によって広まっていった。全てのソメイヨシノは元をたどれば同一の一本に繋がり、全てのソメイヨシノが一本のソメイヨシノのクローンとも言える。これは全てのソメイヨシノが一斉に咲き一斉に花を散らす理由になっているが、特定の病気に掛かりやすく環境変化に弱い理由ともなっている。
寿命:ソメイヨシノには大きな欠点がある。数百年の古木になることもあるヤマザクラやエドヒガンに比べて高齢の木が少ないことである。「60年寿命説」なる俗説があるほどである。ただし、正確な寿命に関しては、統計数値がないため不明であり、また、大径になる木は理論上は寿命がないと考えられている。
なるほど・・・もうひとつ気になっていたのが、「交配」と「交雑」の違い。私自身「タキイ友の会」などの会員で農文協書籍の愛読者ですので、「タキイ交配」などと良く称されていたのがずっと気にかかっていました。「交雑」とは書いていなかったわけです。私のイメージとしては、「交配」は人が関与して混ぜ合わせたもの、「交雑」は自ら勝手に混ぜ合わさったもの、とのものでしたが、広辞苑を見ても明確な回答が得られませんでした。ウィキを見ても、交雑はあるけど交配はない・・・すっきりしませんね・・・
さて本号のメインニュースにまいります。
【毎日新聞社ニュース 2010/02/23】
鳥インフルエンザ:季節性と混合で、強毒化する恐れ
http://mainichi.jp/select/science/news/20100223ddm003040141000c.html
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人に感染すると致死率6割以上という強毒性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)が人の季節性ウイルスと混ざり合うと、さらに強毒化する恐れのあることを東京大医科学研究所の河岡義裕教授(ウイルス学)と米などの研究チームが明らかにした。23日付の米科学アカデミー紀要(電子版)に掲載される。
H5N1型ウイルスと季節性(H3N2型)ウイルスを使い、遺伝子のすべての組み合わせ(254通り)の作成を試みた。75種のウイルスを調べた。・・・続きを読むにはここをクリック
【朝日新聞社ニュース 2010/02/23】
鳥インフルと季節性、混合で重症化も 東大など研究
http://www.asahi.com/health/news/TKY201002220390.html
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鳥インフルエンザが人の季節性インフルと遺伝子の組み換えを起こすと、哺乳(ほにゅう)類に効率的に感染するだけでなく、重症化しやすいウイルスに変わる恐れがあることが分かった。鳥インフルが、人の間で世界的大流行(パンデミック)を起こす新型インフルになる可能性が引き続き高いようだ。東京大医科学研究所の河岡義裕教授や米ウィスコンシン大の八田正人准教授らの研究で、今週の米科学アカデミー紀要電子版に発表する。
これまで鳥と季節性との遺伝子組み換えでは、重症化しないウイルスしか生まれないと見られていた。
鳥インフル(H5N1)は鶏などに対しては100%近い致死率になるが哺乳類にはそれほど強い症状を起こさない。世界でアジアを中心に300人近くが亡くなっているが、治療まで時間がかかるなどウイルスの性質以外の要因が影響しているとみられる。人から人へ効率良く感染するように変異もしていない。・・・続きを読むにはここをクリック
【共同通信社ニュース 2010/02/23】
季節性と交雑し病原性増す 鳥インフルH5N1型
http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010022201000609.html
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アジアなどで人への感染が続き死者が出ている鳥インフルエンザウイルスH5N1型が、毎年流行する季節性インフルエンザウイルスと交雑した場合、季節性ウイルスの特定の遺伝子が鳥ウイルスに入ると病原性が高まることを突き止めたと、東京大医科学研究所の河岡義裕教授や米ウィスコンシン大の八田正人准教授らのチームが22日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。
インフルエンザウイルスの内部には8本の遺伝子がある。ウイルスは細胞に感染すると、核内でこれらの遺伝子がそれぞれ複製されて増殖する。一つの細胞に二つの異なる型のウイルスが同時に感染した場合、両者の遺伝子が混ざり合い、元の二つとは違う性質を持つウイルスが生まれる。・・・続きを読むにはここをクリック
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遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか?
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体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
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臨床検査技師長
新井 浩司
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昔、香港に行った後、鳥インフルが流行して
お土産も返却された思い出が蘇りました(^^;)
by So☆me (2010-02-24 01:47)
私の友人も、税関で北京ダック一式没収されたと泣いておりました…(^^;
あまりにも過剰反応ですよね。いくら検疫したとしても、空からの攻撃(渡り鳥)にはひとたまりもありません。
by Koji (2010-02-24 10:17)
奈良がご実家ですか、いいな~、大阪からあこがれの奈良に通ってます。
by みたやん (2010-02-24 13:24)