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20080306-269号 記者の視点「医療コストを反映した診療報酬とは 08年度改定を振り返って」 [kensa-ML NEWS]

皆さん、こんばんは。国立循環器病センターの新井です。

 今年度もあと僅かとなり、何かとお忙しいことかと思います。また急激な気温変化もある今日この頃、風邪などひいておられませんか?
 私のほうは軽い肺炎になったり、歯茎が腫れまくって顔の形が変わったりと(かなり腫れが引いてきて、ちょっと太ったの?程度になりました(^^;)、このところ体調はあまり優れませんが、傍目には元気そうに見えるようです。眠くとも、疲れが溜まろうとも、「今日も元気ですね!」なんて言われると正直言って辛いときもありますが、まあ普段が普段ですから、仕方がないですね(^^;。
 たまには気晴らしにどこかぶらっと出かけたいところですが、ここは行った気分になってみたいと思います。毎年行きたいなぁと思いながら、なかなか行けない「京都 花灯路」3月14日から23日までの開催です。東山一帯が美しくライトアップされ、一歩足を踏み入れると幻想の世界に誘い込まれます・・・
http://www.hanatouro.jp/higashiyama/index.html

 さて長い前置きはさておき、本日のニュース配信です。

 医療コスト・・・我々臨床検査業界での最大関心事は「試薬コスト」ですね。皆さんも良くご存知でしょう「試薬価格の二重化」・・・「病院価格」、「センター価格」・・・なんてよく言われます。
 医療業界は、共産主義だなんていわれますが、そもそものコストが異なるのに、診療報酬が一緒ではたまりませんよね。やはり診療報酬も「病院価格」「センター価格」と区別してもらいたいものです。(センターとは、ナショナルセンターということでは有りませんので念のため)

 また、医療安全コストも反映されない・・・と記載していますが、我々の臨床検査業界では、精度管理に関わるコストは膨大なものがあります。それに対してのリターンは全く無し。精度管理は非常に手のかかるものでも有りますし、お金もかかります。我々の創出している検査データひとつでも、その「質」を評価してもらいたいものですね。いい加減な施設と、きちんとしている施設の差別化を図ってもらいたいものです。客観的評価基準が非常に難しいとは思いますが、例えば「日本医師会精度管理調査高得点加算」なんてないのかしら・・・

 さぁて、明日も早いので、早く仕事を片付けて一休みするとします。


【Japan Medicine 2008/3/5】 医療コストを反映した診療報酬とは 08年度改定を振り返って
  http://www.japan-medicine.com/shiten/shiten1.html
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 もう間もなく診療報酬改定の告示が行われる。今回の改定は本体引き上げ0.38%で、8年ぶりのプラス改定となった。
 今改定では、引き上げ財源の大半を、勤務医対策へ重点的に配分することになったほか、後発医薬品の使用促進など「効率化の余地」があるといわれる領域から、配分を見直して工面することになった。
 診療報酬改定に当たっては、その指標として賃金・物価などの経済動向や、医療経済実態調査の速報値などが用いられ、中医協の場においても各側から意見書が提出されてきた経緯がある。
 今回の改定でも、診療側・支払い側双方から意見書が提出された。そこで喫緊の課題として勤務医対策で意見の一致をみたものの、そのほかの意見ではかみ合わない点が目立った。このうち、診療側の意見では、「コストの反映」の文言が見えていた。

◎ コストの読み方とは 

 ここで「コストの反映」という点に着目したい。今回の改定ではプラス改定を実現できたとはいえ、今回の改定ではコストの反映を明確に読み取ることは難しい。そもそも、そうした目的を達成するには、医療費財源の限界もあり、現行の診療報酬体系の枠組みで、実現できるかどうかは疑問を持たざるを得ない。
 今回の診療報酬改定議論の中で、中医協が点数配分についてコストに着目した検討を行ったと思われるのは、「慢性期入院医療の包括評価」と「医療安全コスト」の2つが大きなものだ。
 慢性期入院医療の包括評価では、中医協の分科会が、2006年度調査で、医療区分1の患者1人1日当たり平均コストは、人件費の賦課方法で変化はあるものの、最小で1万5117円、最大で1万6024円であったとの結果を示した。
しかし、実際の医療区分1の点数は764点(7640円)と885点(8850円)で、コストとの間にかい離があることを提示。是正の必要性を示していた。
 しかし、分科会の報告書の指摘に対し、厚生労働省保険局の原徳壽医療課長は昨年11月末の中医協・診療報酬基本問題小委員会で、「医療区分1の患者は介護施設で対応できると考えている。区分1の点数はコストに見合ってないが、全体としてはコストに見合っている。区分2と3の患者が増えているのは正しい方向」と述べるなど、個々の診療報酬点数が必ずしもコストを反映できるものではなく、また診療報酬改定が政策誘導の側面があることを指摘している。
 医療安全コストについても同様に、中医協の分科会が結論をまとめているが、結果としては今回の診療報酬改定では、手がつけられてはいない。
 コストの反映については、中医協の「医療機関のコスト調査分科会」が部門別収支に関する調査研究を続けている。この成果がまとまれば、医療機関での部門別収支の構造が明らかになる可能性があり、コストの適正な部門間での配分ができるようになるのではという期待感もある。
 こうした取り組みによって、具体的なコスト構造が明らかになり、医療機関間で経営指標を共有化できるというメリットはあるものの、これをベースに、医療行為にかかるコストを反映できるようになるかといえば、心もとない部分もある。コスト計算に使うデータを現行の診療報酬ベースで算定している以上、本当の意味でのコストを織り込むにはおのずと限界があるからだ。

・・・続きはネットでご覧下さい。http://www.japan-medicine.com/shiten/shiten1.html


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