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20061219-236号 元患者「まだ50例目か」 計192人、ネット登録数3万人 脳死移植法施行10年 [kensa-ML NEWS]

皆さん、こんにちは。国循の新井です。

 年の瀬も近づき、何かと慌しい今日この頃、皆さん、如何お過ごしでしょうか?他聞に漏れず私もあれもこれも・・・と欲ばかりが先走り、あまり前に進んでいない気がします。そういえば、毎年恒例の大量年賀状も作らないといけないのですが、おそらく年内いっぱいは無理な状況ですね。
 町の風景もクリスマスカラーに混じり、お正月カラーもちらほら見られるようになって来ました。先週の土曜日は近畿ブロック主催の超音波検査研修会が大阪で開催され、帰りに淀屋橋で開催されるイベントに出ようかなぁと考えていたのですが、意見交換会で盛り上がり、すっかり飛んでしまっていました(^^;・・・ということで、昨晩帰宅途中にちょっと立ち寄ってきました。

OSAKA光のルネサンス・・・http://www.hikari-renaissance.com/
 このイベントは4年前から開始されたそうですが、あまり知名度が高くないせいか、人出もそこそこ、ゆったりとイベントを楽しむことが出来ます。私の通勤中継地点でもある淀屋橋周辺では年間通してイベントが数多く開催されますが、あまり人手も多くなく、穴場なんですよね。26日までの開催ですから、お近くにお寄りの際には是非に(^^)・・・音楽に合わせてイルミネーションが光り輝く様は、結構、浮世の柵を忘れさせてくれます。(^^;

 さて本日のニュース・・・というよりもう昨日になってしまいますが、移植関連ニュースです。最近移植関連では暗い話題が数多く出ておりますね。変に誤解を受け、困っている方々の妨げとならぬよう、報道ももう少し勉強してから、ニュースを出してもらいたいと思ってしまいます。興味本位で触れられたくない部分ですね。本当に困っている方々が数多くおられるのですから。
 当センターでも心移植が実施されました。その内容については差し控えさせていただきますが、ニュースに、NSTでお世話になっている(というより私のもう一人のボス)中谷部長が掲載されていますので、思わずキーボードを叩いてしまいました。(^^;
 私自身も日曜日の早朝病院から連絡が入り、対策会議に出席させていただきましたが、数多くの医療スタッフが患者さんの命を救うために奔走していること、ただひたすら待ち望んでいる患者さんたちが数多くおられること、その事実を正確に報道は世の中に伝えてもらいたいものです。面白おかしく囃し立てるのが報道の役割でないはずです。

【毎日新聞社ニュース 2006/12/18】
 元患者「まだ50例目か」 計192人、ネット登録数3万人 脳死移植法施行10年

 
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&articleId=39627
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 「症例があまりにも少なすぎる。社会全体で移植への理解を」。臓器移植法に基づく50例目の脳死臓器移植が17日実施され、関係者は課題の大きさを改めて感じた。臓器移植法施行(97年10月)から10年目の節目に当たり、しかも1例目と同じ高知赤十字病院が臓器提供施設。田中紘一・日本移植学会理事長は「期待より歩みは遅いが、一つの区切り」と話す。【大場あい、元村有希子、野田武】
 日本臓器移植ネットワークによると、脳死移植を受けた患者は計192人(見込みを含む)。臓器別では同時移植の重複を含め、▽腎臓82人▽心臓39人▽肝臓35人▽肺、すい臓各30人▽小腸1人----となっている。
 提供施設は法施行当時には92施設だったが、98年に拡大し3倍以上に増えた。また、意思表示カードに軽微な記載ミスがあっても、提供意思が明確ならば有効と判断されるようになった。だが提供は増加傾向にない。
 同ネットワークに登録する移植希望者は、延べ1万2303人(11月末現在)。登録開始以降の総数は3万747人に上る。脳死者からしか提供を受けられない心臓移植では、法施行後の登録者計258人のうち、移植したのは38人で、移植を受けられず死亡したのは88人に達する。海外に渡った人も28人いる。
 この日、大阪大医学部付属病院(大阪府吹田市)で移植手術を受けた患者たちの懇親会が大阪市内で開かれた。99年2月の脳死移植1例目で心臓移植手術を受けた50歳代の男性は「私が移植を受けた当時は、法施行で多くの人が移植を受けられると思っていたが、実際には進まなかった。『まだ50例目か』という複雑な気持ち」と話した。男性は手術後、会社に復帰し、1年前に定年退職。今は畑仕事を楽しむ日々だ。「移植を受けなければ、今の私はなかった。社会全体で移植への理解を深めてほしい」と話した。
 患者らの声を受け、与党議員の有志は今年3月、同法改正案2案を衆議院に提出した。本人が提供を拒否していなければ、書面がなくても家族の同意で提供できるようにする案と、提供可能年齢を12歳に引き下げる案だが、審議入りのめどはたっていない。
 
一方、心臓移植を実施した大阪府吹田市の国立循環器病センターは、午後10時から会見し、無事に終了したと発表した。同センターは、国内最多の20例の脳死心臓移植手術を手がけ、患者は1人を除いて健在。中谷武嗣・臓器移植部長は「我々は、移植施設としていい結果が出せるようにやってきた。少しずつ臓器提供は増えており、多くの待機患者のためにも臓器移植ネットなどと協力していきたい」と話した。・・・続きはネットで

【毎日新聞社ニュース 2006/12/18】
 脳死移植:「まだ50例なのか」 待機、延べ1万2300人

 
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20061218ddm041100119000c.html
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 臓器移植法に基づく50例目の脳死臓器移植が17日、大阪府吹田市の国立循環器病センターなどで実施された。臓器移植法施行(97年10月)から10年目という節目を迎える中、06年の年間提供件数は10件で初めて2けたに乗った。田中紘一・日本移植学会理事長は「期待より遅い歩みだが、一つの区切り」と評価する。【大場あい、元村有希子、野田武】
 99年2月の脳死移植1例目で心臓移植手術を受けた50歳代の男性は「私が移植を受けた当初は、臓器移植法が施行されて多くの人が移植を受けられると思っていたが、実際には進まなかった。『まだ50例目か』という複雑な気持ち」と話した。手術後は会社員の仕事に復帰し、1年前に定年退職。今は趣味の畑仕事を楽しむ日々だ。「移植を受けられなければ、今の私はなかった。社会全体で移植への理解を深めてもらいたい」と話した。
 日本臓器移植ネットワークによると、同ネットに登録している移植希望者は、延べ1万2303人(11月末現在)。登録開始以降の総数は3万747人に上る。一方、法施行後、50人からの提供で移植を受けた患者は計192人(見込みを含む)で、臓器別では同時移植の重複を含め、腎臓82人▽心臓39人▽肝臓35人▽肺、膵臓(すいぞう)各30人▽小腸1人。
・・・続きはネットで


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