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0414-639号 基礎からわかる放射能対策(読売新聞) [kensa-ML NEWS 【緊急】]


 すっかり春らしくなってきた、神戸、大阪です。朝晩は少し寒いのですが、周りを見るとコートを着ている人はかなり少なくなってきたので、私は着ておりません。桜も葉桜に変わりつつありますね。関東、東北地方では今からが旬でしょうか?

 今年は色々な意味で日本全体が自粛ムード。派手なお花見をされる方はあまり見受けませんでした・・・といっても私自身、お花見をする時間は取れずで、通勤途中の車窓から指をくわえて観ているだけでした。が、十分癒されますね。特にJR神戸線からの眺めが最高です。

 プロ野球も一昨日から開幕で、新井選手会会長が所属する阪神タイガースは開幕二連勝。楽天も二連勝ですね。そのように見てしまうからなのでしょうが、選手一人一人が被災者に向けて「頑張ろう!」とメッセージを込めているように思えてなりません。特に楽天は被災地が本拠地ということもあり「がんばろう東北」のメッセージが心に伝わってきます。私が神戸で被災した時を思い出しますね。「がんばろう神戸」や、当時グリーンスタジアム神戸での「イチロー」大合唱。球団と被災地の方々が一体化し、市民球団として融合していたのを思い出します。仙台宮城スタジアムでの、そのような素晴らしい光景を今から楽しみにしています。


プロ野球の春―不屈の戦いを楽しもう 朝日新聞社説 4/14
 
http://www.asahi.com/paper/editorial.html#Edit2
 ファンが待ち望んだ球春がやってきた。プロ野球がセ・パ両リーグで同時開幕し、優勝をかけた長い戦いが始まった。
 選手たちには、高度な技と力で、私たちを沸かせてほしい。テレビやラジオの前にも、声援を送る人々が無数にいることを思いながら。
 仙台に本拠を置き、地域密着を掲げてきた楽天は、特別な思いを抱いての開幕だ。球場は震災で大きな被害を受けた。家族が被災した選手もいる。
 選手らは左袖に「がんばろう東北」のワッペンをつけて不屈の戦いを誓い、開幕から2連勝を飾った。被災した人々は復興への自らの思いを重ね、彼らを応援していくだろう。
 シーズンを前に、曲折を重ねた春だった。震災の影響で節電が求められる中、開幕時期とナイター開催をどうするか。セ・リーグは早期開幕にこだわり、判断を二転三転させた。
 最終的には、先に延期を決めたパ・リーグと足並みをそろえるよう求めた文部科学省や、選手会に押される形になり、両リーグ同時開幕となった。
 セの経営者が興行を優先し、早期開幕・ナイター開催を押し通そうとした経緯は正直、うんざりさせられた。
 それでも、開幕延期とナイター自粛を当初から訴え、被災した人々の心情に寄り添おうとした選手会の姿勢は、ファンや世の中が評価している。
 開幕を遅らせた分、全球団にとって厳しいシーズンになる。夏場の電力供給不足も懸念される。急きょ、ナイターからデーゲームへの変更を求められるときがあるかも知れない。だが、とにかく非常時だ。球界全体で臨機応変に対応する意識を持っていてほしい。
 球界は昨年、横浜の身売り騒動で揺れた。地上波のテレビ中継も年々減り、安泰ではない。
 しかし、今年は日本ハムに斎藤佑樹投手が入団し、大きな注目を集めている。日ハムファンならずとも、甲子園や神宮を沸かせた斎藤投手は気になるところだ。楽天・田中将大投手との投げあいも今から楽しみだ。
 巨人には、斎藤投手ら同世代の存在をばねに成長してきた剛腕・沢村拓一投手が入った。
 例年以上に、プロ野球が熱くなりそうなシーズンなのだ。
 震災後の自粛ムードも徐々に和らいできた。野球に限らず、スポーツや文化活動の過度な自重は経済の停滞も招く。
 プロ野球もある、日常の暮らしが少しずつ戻りつつあることに感謝しながら、彼らの一投一打を堪能したい。


 さて東日本大震災発生以来、震災関連情報を不定期にご提供してきましたが、そろそろ普段通りのメールニュースに変えていきたいと思います。私自身、震災を経験した医療従事者の立場で、医療にまつわる情報をご提供してきたつもりですが、心中、穏やかではありませんでした。やはり被災者の方々が直面している過酷な状況や被災地からのレポートなど、さらに行方不明者の中に私の知り合いがまだ複数名いるという状況の中では、どうしても感情移入してしまい、なかなか記事を書けなかったというのが正直なところです。また医療従事者の前に一人の人間ですから、何か自身に出来ることはないものか、と模索する一か月でしたし、阪神淡路大震災の時には医療の原点に立ち返るということを、私自身が改めて見つめ直す機会ともなりました。「がんばろう日本」を合言葉に日本全体が助け合いの気持ちを強く持つ中、周りのことは顧みず、自分の利益しか考えられない、義務を果たさず権利ばかりを主張する、そんな人を身近で見るにつけ、あまりにものギャップに嫌悪感を強く持ってしまったのも私の率直な感情です。医療従事者は誰のために働くのか、そんな当たり前のことを強く意識しながら、自分に何が出来るのか、それを常に追い求めながら、頑張ろうと思います。

 いったん本日をもって緊急の震災特集記事を終了しますが、まだまだ震災関連情報は必要かつ不可欠な状態ですので、ご提供は続けていきたいと思います。また、ブログ等への記事の全文掲載を快く了解していただいた報道機関の皆様には、この場をお借りしお礼を申し上げます。


 さて本日のテーマは、国際的にも大きな心配の種となっている、原子力発電所事故について。先日、国際評価尺度(INES)の暫定評価で最悪の「レベル7」となりましたが、事故発生当初よりこのことは容易に判断できるものではなかったのか、とも思いますし、リスクマネージメントの観点からは、やはり政府が最悪のことを想定して判断を行わなければならなかったのではないかと思います。もちろん、事故現場における、それこそ命を懸けて国を守ろうとしている献身的な姿に対しては、感謝の念しかありませんし、政府や関連委員会、東京電力の方々のとってこられた措置は、適切なものであったと思いたい。ですから、ここは国民が冷静に判断し、見識のある行動をとれるような、判断材料の開示が必要でしょうし、専門家しか判らないような訳のわからない説明ではなく、国民の多くが分かる形での説明をしていただきたいと思います。難しい話を難しく説明するのは誰にでもできます。難しい話を分かりやすく説明できるのがプロフェッショナルじゃないかと私は常々思っています。


福島第一原発事故「レベル7」の意味について 首相官邸
 
http://www.kantei.go.jp/saigai/genpatsu_houshanou.html
 http://www.kantei.go.jp/saigai/20110412genpatsu_faq.html

Q:より深刻な事故になったということですか?
A:違います。
 今回の発表は、新たな事態の発生を意味するものでは全くありません。今回、原子力安全・保安院及び原子力安全委員会がこれまでの解析結果や周辺地域の放射性物質測定値から逆算して、事故現場での放出量を推定したものです。つまり、「レベル7になった」のではなく、「レベル7であることがわかった」というのが正確なところです。

Q:チェルノブイリと同じ深刻度の事故ということですか?
A:違います。
 事故発生以来の放射性物質の総放出量で比較すると、現時点で、今回の事故はチェルノブイリ事故の時の約1割です。ただ、原子力施設事故の指標として用いられている「INES評価」という物差しでは、レベル分けは「7」までしか分類が無いため、福島もその10倍のチェルノブイリも同じランクに入ってしまうということです。

Q:放射性物質放出の仕方も、チェルノブイリとは違うのですか?
A:はい、違います。
 チェルノブイリでは、原子炉が爆発した後、大規模な火災が発生し、多量の放射性物質が広範囲に拡散しました。福島では、水素爆発があったものの、原子炉本体ではなく、その外部であり、大規模かつ継続的な火災はありません。
 ただ、放射性物質の放出が爆発的ではないかわりに、持続的である点は、留意しなければなりません。つまり、放出が止められるまでは、積算量は少しずつ増えてゆくという状態です。長期的な監視や、計画的な対応が必要となります。


●国際原子力事象評価尺度(INES)
 
http://www.bousai.ne.jp/vis/bousai_kensyu/glossary/ko18.html
 国際原子力事象評価尺度(International Nuclear Event Scale : [INES]と略す。)とは、原子力発電所などで発生した事故・故障などの影響の度合いを簡明かつ客観的に判断出来るように示した評価尺度である。
 INESは、事故や事象を安全上重要ではない事象レベル0から、チェルノブイリ事故に相当する重大な事故レベル7までの8段階に分けている。
 INESでは、原則として発生した事象が次のいずれかに該当する場合には、24時間以内に国際原子力機関(IAEA)を介して、公式情報が加盟各国に配布されることになっている。
 1.安全上の重要度がレベル2以上の場合。
 2.当事国外で公衆の関心を集め、新聞報道などが必要となった場合(レベル1及び0)。
 レベル1及び0の事象については、当事国の判断により必要に応じINESに報告されている。


レベル7/最悪の事態を食い止めよ 神戸新聞社説 4/13
 
http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0003954608.shtml
 東京電力福島第1原発事故の深刻度が、国際評価尺度(INES)の暫定評価で「レベル5」から最悪の「レベル7」に引き上げられた。
 経済産業省原子力安全・保安院と原子力安全委員会が、これまでに放出された放射性物質の推定総量がレベル7の基準を大きく上回ったと判断したためだ。今後、国の専門委員会で正式に決める。
 レベル7は、過去には1986年に旧ソ連のチェルノブイリ原発で起きた事故しかない。広い範囲に拡散した放射性物質による健康や環境への影響が懸念され、監視を強める必要がある。
 周辺住民の不安は募るばかりだ。政府は半径20キロ圏外に新たに計画的避難区域を設定した。原発事故で突然、避難や屋内待避を余儀なくされた上に、その状態が長期化している。心身の負担は限界に近く、体調を崩す人もいる。産業や経済への影響も計り知れない。
 国と東電は、住民に現状を詳しく説明し、今後の見通しを早く示すべきだ。地域住民への支援と補償についても、誠実に取り組んでもらいたい。
 福島の事故について保安院は、チェルノブイリと同じレベル7とはいえ、実態は大きく異なると強調している。
 チェルノブイリでは原子炉が爆発し、大量の放射性物質が放出され、多数の犠牲者が出た。福島は原子炉圧力容器や格納容器は原形をとどめ、放出量も1割程度とみられる。野菜などの摂取制限措置を早い段階で打ち出し、健康被害も出ていない。
 だが、放射性物質の量は一時に比べて減ったものの、事故発生から1カ月たった今も止まっていない。事態の収拾のめどはたたず、放射性物質に汚染された水も海に放出された。
 東電も、最終的には放出量がチェルノブイリに匹敵するか超えるかもしれないとみており、深刻な状況は続いている。
 こうした現状に、国内だけでなく海外でも日本に対する不信感が広がっている。史上最悪といわれるチェルノブイリ事故と同じレベルと評価されたことで、目線は一層厳しくなるだろう。
 原子炉と使用済み燃料プールの冷却機能の回復を急ぎ、放射性物質の拡散を防ぐ。汚染水の管理を徹底し、万全な処理も欠かせない。
 同時に、原子炉の状態や対策などについて、正確な情報を内外に向けて迅速に公開していくことだ。最悪の事態を食い止めるため、あらゆる手段を講じてこの危機を克服しなければならない。


【ヨミドクター(読売新聞)基礎からわかる放射能対策2 2011/04/03】
[放射線 健康にどんな影響]全身に浴びると…100ミリ・シーベルトでがん危険性0.5%増
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=39022
=================================================
 東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射能漏れが続いている。放射線は健康にどんな影響があるのか、危険な放射線のレベルとはどれぐらいか、様々な測定データや基準値はどう読めばいいのか――など、ポイントをまとめた。(館林牧子、高橋圭史、中島久美子)
 放射線の健康への影響で明らかなのは、がんになる危険性が高まることだ。では、その「程度」はどれぐらいなのだろう。
 放射線の体への影響を表す単位にはシーベルトが用いられる。世界の放射線の専門家で作る「国際放射線防護委員会(ICRP)」によると、放射線を全身に一度に浴びると、がんなどで死ぬ危険は1000ミリ・シーベルトあたり5%高まる。100ミリ・シーベルトなら10分の1の0・5%、200ミリ・シーベルトなら1%危険性が増えるわけだ。
 日本人の約30%は、がんで亡くなっている。100ミリ・シーベルトの放射線の影響が加わると、がんの危険性は0・5%増えて30・5%になり、200ミリ・シーベルトの被曝(ひばく)なら1%上乗せされて31%になる計算だ。
 がんの原因の約30%は、たばこだ。危険性が0・5%高まる100ミリ・シーベルト程度の放射線と比べた場合、発がんへの影響は喫煙の方がはるかに大きいと言える。
 一方、放射線量が100ミリ・シーベルトより少ない場合、がんの危険性の差はわずかで、はっきりした影響はわからない。一般に「明らかな健康障害が出るのは100ミリ・シーベルトから」とされるのはこのためだ。
◆シーベルトとベクレル 「シーベルト」は、人体への放射線の影響の度合いを表す単位。1シーベルト=1000ミリ・シーベルト、1ミリ・シーベルト=1000マイクロ・シーベルトだ。
 一方、「ベクレル」は、放射性ヨウ素や放射性セシウムなどの放射性物質が、放射線を出す度合いを表す。食品や水、土壌などに、どのくらい放射性物質が含まれるかを調べる時に用いられる。


【ヨミドクター(読売新聞)基礎からわかる放射能対策2 2011/04/03】
[放射線 健康にどんな影響]部分的被曝なら被害少ない
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=39021
=================================================
 大量の放射線を浴びた場合は、どんな体への影響があるのか?
 3000~5000ミリ・シーベルトの放射線を全身に一度に浴び、何も治療をしないでいると、半数が死亡するとされる。
 ただし、これは「全身に」浴びた場合の話だ。福島原発で被曝し、放射線医学総合研究所(千葉市)に3月25日に入院した作業員2人は、くるぶしから下に推定2000~3000ミリ・シーベルトの放射線を受けていたが、「健康への被害は少ない」と診断され、3日後に退院した。「強い放射線を受けても体の一部に限られていれば、大きな健康被害が出るとは限らない」と東京女子医大放射線腫瘍科教授の三橋紀夫さんは説明する。
 例えば乳がんの放射線治療では、乳房に1回2000ミリ・シーベルト相当の放射線を20~30回ほど当てる。放射線が当たった部分の皮膚が日焼けのように一時的に赤くなることがあるが、全身への被曝とは違い、命にかかわることはまずな
い。
 胃のエックス線や胸部のCT(コンピューター断層撮影)検査も体の一部にしか放射線を受けず、影響は全身被曝とは異なる。


【ヨミドクター(読売新聞)基礎からわかる放射能対策2 2011/04/03】
[放射線 健康にどんな影響]「水」「食品」規制値、国際基準と整合
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=39013
=================================================
 放射線を発する物質を放射性物質という。福島、茨城県などのホウレンソウや原乳などから、厚生労働省が定めた暫定規制値を上回る放射性物質の放射性ヨウ素が検出され、出荷停止措置がとられている。
 放射性ヨウ素の暫定規制値は、葉物の野菜で1キロ・グラムあたり2000ベクレル、牛乳や飲料水で300ベクレル。ただし、乳児の飲料水や粉ミルクには100ベクレルと、さらに厳しい制限がついた。
 首都圏の浄水場でも一時、100ベクレルを上回る値が出た。自治体が乳児向けにペットボトルの水を手配するなど混乱が広がった。
 この規制値は、原子力安全委員会が13年前に作った指標などを基に作られた。指標の策定メンバーだった須賀新一さん(元日本原子力研究所)は「国際的な基準とも整合する値で、現在でも妥当な値だと思う」と話す。
 放射性ヨウ素は8日で半分に減る。時間と共に、野菜などについた分も減っていくので、国は出荷停止の解除を検討中だ。
 水道水の放射性物質の値は雨の後に上がりやすい。規制値を下回る時に清潔な容器に入れ、冷蔵庫などで保存しておくと良い。
 乳児の水分不足は健康に重大な影響をもたらす。日本小児科学会などは、代わりの飲料水が確保できない時は水分摂取を優先させるよう呼びかけている。
◆放射性物質 原子炉や使用済み核燃料の中には、様々な放射性物質が含まれている。体内に取り込まれて問題になるのが、放射性のヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウムなどだ。
 放射性ヨウ素は甲状腺にたまりやすく、多いと甲状腺がんの危険が高まる。
 放射性セシウムは主に筋肉に、放射性ストロンチウムは骨に蓄積して放射線を出し続ける。ストロンチウムは検出が難しいが、セシウムと共に出ることが多く、セシウムが規制値以下なら問題ないとみられる。
 プルトニウムは、体内に長くとどまり、破壊力が強いアルファ線を出すため、人体への影響が大きい。特に肺に入ると肺がんになる確率が増す。


【ヨミドクター(読売新聞)基礎からわかる放射能対策2 2011/04/03】
[放射線 健康にどんな影響]放射性物質 魚に蓄積しにくい

 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=39012
=================================================
 福島第一原発周辺の海域では、原子炉等規制法が定める基準を超える放射性ヨウ素や放射性セシウムが検出されている。魚への影響はないのだろうか?
 魚にたまる有害物質では、水銀が知られている。プランクトンを小魚が食べ、さらに大きな魚が小魚を食べる過程で濃縮され、魚の体内では、海水中の濃度の360~600倍になるというものだ。
 これに対し、放射性物質は、魚の体内にはたまりにくい。ヨウ素は放射線が減るのが早く、セシウムやプルトニウムは、魚のえらや尿から排出される。水産庁増殖推進部研究指導課の森田貴己さんは「魚の体内で、放射性物質が蓄積される度合いは低い」と話す。
 水産総合研究センターは、3月24日に千葉県の銚子沖で捕獲したカタクチイワシから魚肉1キロ・グラムあたり3ベクレルの放射性セシウムを検出した。日本近海の海産物の測定を約50年間続けているなか、通常ほとんどセシウムは検出されないことから「福島の事故の影響」とみる。ただし、食品の暫定規制値(1キロ・グラムあたり500ベクレル)から見れば、これは極めて低い値だ。森田さんは「今のところ海産物への影響は問題ないが、今後も細かく検査をしていく」と話す。


【ヨミドクター(読売新聞)基礎からわかる放射能対策2 2011/04/03】
[放射線 健康にどんな影響]微量は宇宙・地面から常に
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=39018
=================================================
 各地の放射線量の測定結果が毎日公表されている。数値をどう受け取ればよいのだろう。
 健康に明らかな影響が出始めるとされる年間100ミリ・シーベルトの放射線量を、1時間あたりに直すと11・4マイクロ・シーベルトになる。
 福島市では一時、大気中で1時間あたり10マイクロ・シーベルトを超えたが、次第に低下して数分の一のレベルになっている。関東地方など多くの地域では1マイクロ・シーベルト未満で推移している。しかも、屋内にいれば浴びる放射線はさらに減る。
 今回のような事故がなくても、私たちは日ごろ、宇宙や地面からの微量の放射線を浴びている。地域により差はあるが、日本では大気中からだけでも、1時間あたり0・08マイクロ・シーベルト程度の放射線を浴びている。
 少量の被曝を長期にわたって受け続けた場合の影響は、よくわかっていない。専門家によって意見が異なるが、同じ量なら一度に浴びるよりも分けて受けた方が影響は少ないとみるのが、放射線治療でも用いられている一般的な考え方だ。
 ただし今後、累積の放射線量が一定以上を超えると、避難区域の拡大につながる可能性もある。推移に注目したい。


【ヨミドクター(読売新聞)基礎からわかる放射能対策2 2011/04/03】
[放射線 健康にどんな影響]工夫で被曝減らせる
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=39011
=================================================
 被曝の影響などについて一般の質問に答える放射線医学総合研究所(千葉市)の電話相談窓口は、3月13日の開設から、電話が4000件を超えた。ホームページで代表的な質問と答えを紹介している。
 同研究所でリスクコミュニケーションを研究する神田玲子さんによると、「雨にぬれたが大丈夫か?」「洋服は普通に洗濯して良いか?」などの対処法を尋ねる内容が多いが、なかには「一歩も外に出られない」という強い不安や、怒りを訴える人もいる。
 「放射性物質は目に見えないだけに不安に感じるのは当然」と神田さん。原発から離れたところでは現状では特別な対策はいらないが、「どうしても気になる人は、洗濯物は外に干さない、外出時はマスクをする、野菜は洗い、ゆでて汁は捨てるなどの工夫で、被曝を減らせることも知ってほしい」と話す。


【ヨミドクター(読売新聞)基礎からわかる放射能対策2 2011/04/03】
[放射線 健康にどんな影響]一般人の被曝の目安、引き上げ求める声明
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=39010
=================================================
 今回の事故を受けて、ICRPは3月21日、日本政府に、緊急的に一般人の限度の目安を20~100ミリ・シーベルトに引き上げるよう求める声明を発表した。
 一般人の被曝の限度は、自然の放射線や治療・検査での被曝を除き、年間で1ミリ・シーベルトと定められている。放射線は浴びないに越したことはないため、原子力施設から出る放射線はできるだけ低く抑えるよう、事業者に義務づけられた値だ。
 ただし、明らかに健康に影響が出る放射線量は100ミリ・シーベルトとされている。非常時に厳格な基準を維持しようとすると、避難や外出制限などかえって社会的混乱を招きかねないため、明らかに有害でない範囲での引き上げを促すものだ。
 また、作業員の被曝限度はもともと100ミリ・シーベルトだったが、政府は今回の事故に関して250ミリ・シーベルトに変更した。他の危険のある職業と比較して許容範囲にあるという考え方からだ。


基礎からわかる放射能対策1は、
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=38423

食品・水、数回摂取でも問題なし
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=38410
健康への影響、100ミリ・シーベルトが目安
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=38404
屋内退避は効果的
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=38401
雨や雪への過度な対応不要
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=38398
避難時、皮膚・口・鼻を覆う
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=38396
ヨウ素剤、現段階では不要
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=38397
行動記録で被曝量推定
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=38395
基準上回る水道水、乳児も入浴・洗髪 問題なし
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=38507
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gillman

放射能だとか、O111だとか、恐ろしい時代になりました。これからは知識を持って自衛することも大事ですねぇ。

by gillman (2011-05-05 17:14) 

エコピーマン

お久しぶりです^^
時間がありませんので コメントは割愛させていただきます♭
by エコピーマン (2011-05-05 17:25) 

Koji

gillmanさん
ご無沙汰しております。コメント有難うございました。
本日、食中毒の記事を特集してみました。ご一読ください。

エコピーマンさん
こちらこそお久しぶりです。なかなかお伺いできず申し訳ありません。
by Koji (2011-05-10 12:16) 

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    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
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