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0114-625号 体内時計:夕方働く遺伝子を分析 睡眠障害の治療に前進 [kensa-ML NEWS 【情報】]

 
 申し訳ありません。以下記事は金曜日の晩、通勤車中からメールニュースで配信したものですが、ブログへのUPが出来ませんでした。二日遅れとなりますが、ご勘弁ください。



 今週は雑多業務に追われていたため、何やらあっという間の一週間でした。が、考えてみれば、一日短かったのですね。出勤する時も、病院から出る時も、自宅に帰る時もまっ暗闇なので、時間的概念を失ってしまいそうになりますね。この時期、一番嫌いです。

 只今(20時10分現在)、JR神戸線の新快速車中にて記事を作っておりますが、三ノ宮を出た直後に電車が緊急停車。どうやら灘駅で直前を走る貨物列車が人身事故らしいです。すぐ隣を阪急神戸線が走っていますが、非常にスムーズ。私の場合、人身事故を含め、アクシデントに遭遇することが多いんですよね。でもこればかりはどうしようもないかな・・・焦っても仕方ないし、ゆっくり記事を作るとします。・・・20時50分、運転再開となりました。

 
さて1月17日まであと数日となりました。早いもので、あの日から16年を経過するのですね。16年を経過したとは思えないくらい、忙しさも相まってあっという間でした。

 大震災発生から数ヶ月間、神戸の環境はかなり劣悪なものでした。被災地ではマスクを着用していないと息苦しいくらいの粉塵でした。インフルエンザの蔓延もあり、多くの方は免れているかもしれませんが、石綿による健康被害の実態が明らかとなるのはこれからですね。当時は思いもしませんでしたが・・・


神戸新聞社説 1/14 http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0003736925.shtml
 阪神・淡路大震災から16年を迎えようとする今、被災地を漠然とした不安で覆うのが、アスベスト(石綿)問題だ。
 倒壊したビルの解体や、がれき処理ですさまじい量の粉じんが舞う中を、リュックを背にした被災者が行き交う。そんな光景があちこちでみられた。
 石綿は髪の毛の5千分の1ほどの微細な繊維だ。吸い込むと、十数年~40年後に重症化しやすい中皮腫や肺がん、石綿肺などを引き起こすリスクがある。「静かな時限爆弾」と呼ばれるゆえんだ。
 震災の石綿問題に関心が集まるのは、今後、被災地でそんな病気が増えるのではないかという懸念があるからだ。実際、被災地でビルの解体作業に携わった兵庫県内の男性が中皮腫を発症し、労災認定されている。
 こうしたケースも踏まえ、行政が行うべきは、防災計画に石綿対策を盛り込み教訓を生かすことだ。
 地域の建物にどれぐらいの石綿が蓄積されているかを、まず調査する必要がある。規制が不十分だった時代にできた建築物の把握、石綿が使用された吹きつけ材や保温材、建材などの使用状況を調べ、どの建物が倒壊すれば、飛散する恐れがあるか、確認しなければならない。
 環境省は2007年、「災害時における石綿飛散防止にかかわる取り扱いマニュアル」を作成した。解体や廃棄物処理にあたりどう取り扱うべきか、具体策を盛り込んだものだ。しかし、肝心の自治体の反応は鈍いといわざるを得ない。
 立命館大が全国の自治体向けに行った調査によると、国のマニュアルについて35%の自治体が「存在を認識していない」とし、22%は「内容を確認していない」と回答している。
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 このところ、報道でしきりと出てくるのが、インフルエンザ大流行という話題。蔓延してからでは遅いと思いますし、これだけ騒がれているにもかかわらず現在の車両でマスクを着用しているのは私を入れても数名という状況。皆さん、自分は罹らないと思われているのでしょうね。備えあれば憂いなし・・・(--;


東京新聞社説 1/14
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011011402000108.html
 一昨年、世界的に流行した新型インフルエンザがことしも流行する兆しを見せ始めた。今のところ、毒性が増した証拠は確認されていないが、最悪の場合を想定し、十分な警戒が求められる。
 インフル流行の動向を示すのは、全国約四千八百の医療機関から厚生労働省に送られる一週間単位の患者報告数で、昨年第五十週(十二月十三~十九日)の一医療機関当たりの報告数は一・四一で流行開始の目安である一・〇〇を上回った。最新の報告の第五十二週(十二月二十七~一月二日)には二・三〇とさらに増え十一週連続の増加だ。
 報告数は昨年十月半ばから増え始めた。最初は季節性のA香港型(AH3N2)が多かったが、十二月からは新型(AH1N1)の方が多くなった。
 一昨年の新型の大流行と違い、ことしは新型、A香港型、さらにB型が混在しているのが特徴だ。
 新型の流行を通じ、五歳以上二十代前半の世代では六割が免疫の抗体を獲得したとみられるが、乳幼児では四分の一、五十~七十代ではそれ以下にとどまっており、感染すれば肺炎を起こす恐れがある。重い持病のある高齢者の場合には特に注意が必要だ。
 新型が流行の主流になりつつあるが、A香港型も甘くみてはならない。A香港型は季節性の中で最もインフルエンザ脳症を起こしやすいことが分かっており、脳症の頻度はAソ連型の十倍、B型の五倍に達する。しかもA香港型はこの数年、大きな流行がないため抗体を持たない乳幼児が多いとみられ、感染により例年以上に脳症が発生することが懸念される。
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インフルエンザ患者倍増 国立感染研が発表 共同通信 1/14
 
http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011011401000319.html
 国立感染症研究所は14日、3~9日の1週間に全国約5千の定点医療機関から報告されたインフルエンザ患者は2万4841人(1機関当たり5・06人)で、前週(2・30人)の2倍以上になったと発表した。検出されるウイルスは新型が最も多いという。
 都道府県別では、沖縄(25・90人)、福岡(11・53人)、佐賀(11・41人)、長崎(9・29人)、宮城(9・15人)の順。北海道以外のすべての都府県で前週より増加した。
 昨年12月上旬までは季節性のA香港型が多かったが、全国流行入りした年末ごろから新型が上回っている。


 本日は、これ!といったメインニュースがあるわけではありません。種々雑多な最新情報をお届けいたします。


 現在、根治が困難な不整脈を持たれている患者さんに対して、体内型や体外型の人工ペースメーカーなどが使われていますが、今回の記事のような研究が実を結べば、悩める患者さんたちに朗報となること間違いなしですね。以下、ペースメーカーに関連するものをピックアップしてみました。


ペースメーカー 札幌厚生病院循環器科 http://www.gik.gr.jp/~skj/ppm/ppm.php3
正常な心臓の発電と中継のしくみ
 心臓はふつう1日に約10万回前後、収縮と拡張を交互に繰り返し拍動していますが、このリズムは、右の図にある洞結節(どうけっせつ)から発生する電気刺激により作られます。
 洞結節が心臓の発電所(ペースメーカー)となり、電線に相当する伝導路を通り心房全体に興奮が伝わり、心房を収縮させ、心房に溜まった血液を心室に送血します。次に房室結節(ぼうしつけっせつ)という心房と心室の電気の中継をするいわば中継所を経由して、心室に電気が至ります。
 心室ではヒス束という1本の電線を経由し、右脚と左脚の太い電線に別れた後、引き込み線にあたるプルキンエ線維を通り、配電の最終目的である各家庭に相当する心室の心筋細胞全てが興奮し、左右の心室の収縮により全身と肺に送血します。以
上により心臓は体に必要な脈拍数を作り、補助ポンプの役割の心房と全身と肺に血液を送るポンプの心室が1心拍毎に協調して無駄なく働き全身に血液を送り出しています。


心臓ペースメーカー 
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E8%87%93%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC
 心臓ペースメーカーは一般的に心臓に対する電気刺激発生装置のことで、バッテリーとICを含む本体部分とリード線から成るシステムの総称。
 恒久的な使用を前提とした体内植込み式のものと、一時的な使用を前提とした体外式のものがある。心筋に人工的な刺激を与えることで必要な心収縮を発生させる。


「不整脈治療につなげたい」 久留教授が会見 日本海新聞 1/14
 
http://www.nnn.co.jp/news/110114/20110114009.html
 マウスの心臓組織から、心臓の拍動をつかさどる「ペースメーカー細胞」だけを取り出すことに世界で初めて成功した鳥取大学大学院医学系研究科の久留一郎教授(53)が13日、米子市西町の鳥取大学医学部付属病院で会見を開き「10年以内にサルでの研究を終え、将来的には人間の不整脈の治療につなげたい」と話した。
 久留教授のグループが開発した技術は、将来的には現在不整脈患者が体内に埋め込んでいる機械式ペースメーカーの代わりになると期待される技術。心臓を拍動させるために電気を作り出すペースメーカー細胞に着目し、電気を作り出す能力が低下して通常より心拍数が落ちる徐脈性不整脈についてペースメーカー細胞を心臓に移植すれば回復するという仮説に基づいて研究してきた。
 第一段階として、マウスの胚性幹細胞(ES細胞)から出来た心臓組織の中からペースメーカー細胞だけを取り出す技術を確立した。具体的には、電気を作るタンパク質の設計図となる遺伝子を目印としてペースメーカー細胞が緑色に発光するよう細工して取り出すという。
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 次の話題は、ドライアイ。私もそうですが、PC画面を長時間見続けるのが仕事のようなものなので、非常に目が疲れます。また年々衰える視力とも戦わないといけないため、ますますドライアイ・・・今回の記事はそういったものとは異なり、「BUT短縮型ドライアイ」というものらしいです。私自身、これは初耳でしたので、ニュースに掲載してみました。


ドライアイ:新しい型「BUT短縮型」 涙と違う原因、目の肌荒れ状態に 毎日新聞 1/14
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20110114ddm013100011000c.html
 空気が乾燥する冬、目が充血しやすくなったり、目に痛みを感じたりしている人はドライアイが原因かもしれない。最近、涙の量が少ないなどといった従来のドライアイの概念に当てはまりにくい新しいタイプの「BUT(涙液層破壊時間)短縮型ドライアイ」が注目されている。【西川拓】
 昨年12月上旬、京都府立医科大付属病院(京都市)を訪れたエステティシャンの女性は「2、3年前から、まぶしくて目を開けていられないときがある」と、横井則彦准教授(眼科学)に訴えた。
 従来のドライアイは、涙の量が少ない「涙液減少型」か、涙の表面の油分が不足して蒸発が早まる「蒸発亢進(こうしん)型」に大別された。だが、この女性は涙の量にも油分にも問題はなかったが、まばたきをした瞬間から、角膜の表面の涙の層が安定せず、すぐに乾いた部分(ドライスポット)が現れた。横井准教授は「BUT短縮型ドライアイ」と診断した。
 「黒目(角膜)の表面の水ぬれが悪く、涙をはじいてしまう。いわば、目の肌荒れのような状態だ」と同准教授は説明する。涙の量は十分あるため、ドライアイの診断基準にあるように目の表面にあまり傷ができず、ドライアイと診断されないことが多い。
 角膜の表面には「膜型ムチン」という分子が突起のように分布しており、涙の中にも含まれるムチンと協力して、角膜の細胞と水(涙)との相性をよくする働きをしている。BUT短縮型ドライアイは、この膜型ムチンの働きが悪くなっていると考えられるが、詳しい原因はよく分かっていないという。
 横井准教授は「約80人の患者を調べたが、はっきりした傾向はなかった。ある日突然発症したケースも多い」と話す。
 BUT短縮型ドライアイは目の細胞に原因があると考えられるため、涙の異常に起因する従来のドライアイの治療法ではなかなか症状が改善しない。参天製薬(大阪市)は10年12月、水分と同時にムチンの分泌を増やす働きのある新しいタイプの点眼薬を発売した。臨床試験では涙液層の破壊時間が延びることが確認されており、治療薬として期待されている。
 国内のドライアイ人口は800万~2200万人と推定されている。まばたきの回数が減るパソコンでの作業の多い人や、コンタクトレンズ使用者に多い。コンタクトレンズメーカーのボシュロム・ジャパン(東京都品川区)の調べでは、コンタクトレンズ使用者では半数がドライアイの自覚症状があるという。
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 本日のメインニュースに移ります。

 体内時計は、メラトニンやコルチゾールといったホルモンが関与していることは良く知られていることですが、遺伝子の関与があるとは知りませんでした。というより、睡眠障害などに対しての知識があまりにも無さ過ぎなのかもしれません。

 冒頭にも書きましたように、私のように朝日を体いっぱいに浴びるといったことが少ない生活をしているが故、睡眠障害というか、極少睡眠に対して耐性が出来たのでしょうか?

 只今、21時ちょうど。もうすぐ大阪駅に到着します。やれやれ・・・


【毎日新聞社ニュース 2011/01/14】
 体内時計:夕方働く遺伝子を分析 睡眠障害の治療に前進
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20110114k0000e040021000c.html
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 ほぼ24時間周期でリズムを刻む生物の「体内時計」で、夕方に働く特定の遺伝子は、昼と夜に遺伝子を働かせるDNAの配列の組み合わせによって制御されていることを、理化学研究所の上田泰己(ひろき)プロジェクトリーダーらが明らかにした。13日付の米科学誌セル電子版に発表した。
 この遺伝子が働く時刻を人工的にずらすと、体内時計の動きが弱くなってほとんど止まりかけたり、約4時間も周期が延びて遅れたりすることも分かった。体内時計の仕組みを理解する上で大きな前進だといい、上田さんは「一部の睡眠障害は体内時計の異常によるもの。今回の結果は治療法を開発する指針になる」と話している。
 体内時計はヒトを含め多くの生物が持つ。朝、昼、夜のどの時刻に遺伝子を働かせるかを決めるDNAの配列と、その配列につながって機能する約20の遺伝子による複雑な“設計図”で動いているが、なぜ特定の遺伝子が夕方に働くのかは不明だった。
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