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0107-623号 「ナショナルセンター統合」に布石を打つ―展望2011(4)国立がん研究センター・嘉山孝正理事長 [kensa-ML NEWS 【情報】]


 さて寒の入りということでかなり寒い日が続いていますが、皆さん如何お過ごしでしょうか? 私の方は情けないかな、本格的に風邪をひいてしまったので、少々テンション低めです。とはいえ、時間外や休憩時間などを利用して、昨日より、ブログ上に広報誌に掲載した内容をUPし始めています。

 ところで一昨年、毎日新聞社の年末コラムをお届けしました。内容、覚えておられるでしょうか?

2009年いろはがるた
 【い】一票も積もれば政権交代 【ろ】論より小沢 【は】ハニカミ王者 【に】2度目も世界イチロー 【ほ】ぼやきで説いた野球道 【へ】辺野古の移転三転 【と】党首逃論 【ち】長期出張先はソマリア沖 【り】倫理の壁なきウォール街 【ぬ】ぬれぎぬに加担したDNA 【る】ルールでひとつき宮内庁 【を】男いのちがけ婚活 【わ】渡るフェリーに車はなし 【か】顔つき変えて足がつき【よ】「ようこそゴジラ」と天使の声 【た】宝くじ当たらないのに裁判員 【れ】連立ほうほうのてい式 【そ】ぞろぞろ小泉落ちるドレン 【つ】机の奥に核レター 【ね】年金ほしいでごJAL 【な】名ばかり店長しとうはなかった 【ら】ラクイラG8斜ミット 【む】無敵の蓮舫艦隊 【う】運輸安全OB会 【ゐ】1Q84売り上げ独書 【の】飲んだら脱ぐな 【お】オバマに兵派賞 【く】雲の上の日食 【や】八ッ場(やんば)れ前原 【ま】学ぶのりピー学べよ学 【け】煙と5円切れ 【ふ】太すね母さん息子繁盛記 【こ】COP割れて地球混乱化 【え】エコポイント電化の宝刀 【て】デフレ千言、亀は万言 【あ】赤っ恥国債 【さ】先の読めぬマグロ経済 【き】銀の若大将カク持つな 【ゆ】郵ターン民営化 【め】名人芸でんぐりがえって栄誉賞 【み】見通しくらまの船首防衛 【し】GM劣化ボルボは中華 【ゑ】円楽昇天、月歩くマイケル 【ひ】火遊びはタイガーにしよう 【も】モックン賞おくられびと 【せ】せきをしたらジロリ 【す】すっかり地味ん党 【京】今日はソユーズ、明日から「きぼう」の主になる


 今年もありました。が、やっぱり上手いですねぇ・・・お一人で書かれているとは思えません。もしかして仲間内で飲み屋さんでワイワイしているうちに出来あがったりとかして・・・しかしこういう発想力やセンス、私にも貰いたいものです。


余録:記録的な猛暑に見舞われ…毎日新聞コラム 2010/12/31
 
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20101231ddm001070024000c.html
 記録的な猛暑に見舞われ、政治・経済とも低空飛行だった2010年。恒例のいろはカルタで振り返る。
2010年いろはがるた
 【い】一番偉そな一兵卒
 【ろ】ロシア大統領国後奇行
 【は】白鵬角界救い投げ
 【に】日本再生ととのわず
 【ほ】法相禁止用語
 【へ】陛下もおほめさかなクン
 【と】トキのテン敵
 【ち】茶会でふらふらオバマさん
 【り】リークに青ウィキ吐ウィキ
 【ぬ】抜け道だらけ高速無料化
 【る】ルール無用のレアアース
 【を】岡ちゃんごめん16強
 【わ】我も我もとTPP
 【か】家電店で立ち読み
 【よ】幼児を回すな洗濯機
 【た】民やせて3代目太る
 【れ】連立組みたいAKB
 【そ】宙(そら)にはやぶさ地にリニア
 【つ】ツイばらしてしまッター
 【ね】ネット検閲かいくグーグル
 【な】ならぬ振興ついに破綻
 【ら】落盤33勇士
 【む】無煙社会道半ば
 【う】牛の目に涙の日向
 【ゐ】井上さんひょっこり去る
 【の】ノロくないウイルスご用心
 【お】大阪地検暴走部
 【く】熊虎に鶴亀も新常用漢字
 【や】辞めるのやめた前首相
 【ま】孫に小墳明日香の女帝
 【け】検察の尻たたく審査会
 【ふ】不器用にスマートフォン
 【こ】国債色豊かな予算案
 【え】エビで視聴率を釣る
 【て】天下騒乱のセンゴク時代
 【あ】アバターもえくぼ3D
 【さ】「サンイはV」千葉ロッテ
 【き】「銀」盤の真央ちゃん
 【ゆ】夢かなうカップリング受賞
 【め】メモ離せない仮免首相
 【み】ミイラも支える年金遺族
 【し】仕分けの顔も三度まで
 【ゑ】エコポイント欲しさに無駄遣い
 【ひ】ビデオ公開士
 【も】猛暑でも就職氷河期
 【せ】尖閣万来迷惑千万
 【す】すくすく東京スカイツリー
 【京】京都後めぐりカンクンガクガク

 
 ところで、この「いろはにほへと」ですが、考えた人って偉いですねぇ・・・テレビ番組で数文字を並び替えて、なんて問題良く出ていますが、桁数が違います。やはり古人は凄いです。


いろはにほへと http://www2.odn.ne.jp/~nihongodeasobo/konitan/iroha.htm
 色は匂へど 散りぬるを
   香りよく色美しく咲き誇っている花も、やがては散ってしまう。
    諸行無常(しょぎょうむじょう)
 我が世誰そ 常ならむ
   この世に生きる私たちとて、いつまでも生き続けられるものではない。
    是生滅法(ぜしょうめっぽう)
 有為の奥山 今日越えて
   この無常の、有為転変の迷いの奥山を今乗り越えて
    生滅滅己(しょうめつめつい)
 浅き夢見じ 酔ひもせず
   悟りの世界に至れば、もはや儚い夢を見ることなく、現象の仮相の世界に酔いしれることもない安らかな心境である。
    寂滅為楽(じゃくめついらく)


 昨日のコラムとなりますが、出るクイという言葉に反応してしまいました。私の口癖:「出る杭は打たれる、出過ぎた杭は打たれない、出ない杭は腐る」

 出る杭を伸ばす・・・良いですねぇ・・・夢を熱く語る指導者が極端に少ないのは事実です。しかし、杭が自ら律して出る気にならなければ話になりません。現状維持で満足している情けない若手が多いのは事実。環境のせいにする人多いのですが、とどのつまり、己のせい。


社説:扉を開こう 出るクイ伸ばす教育を 毎日新聞 1/6
 
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20110106k0000m070140000c.html
 「第3の教育改革」が提唱されて40年ほどになる。
 「第3」とは、明治の近代学校教育制度の導入、第二次世界大戦敗戦による学制改革に次いで、という意味だ。高度経済成長で生活形態や価値観が変化し、団塊の世代が進学率を押し上げるなどして、画一的な学校教育を見直す機運が高まった。
 だが、抜本的な改革は先送りされ、80年代に受験競争の過熱や非行が社会問題化する。中曽根政権は首相官邸直属の「臨時教育審議会」(臨教審)を設け、個性の重視、変化への対応、生涯学習体系を教育政策の主柱に立てた。
◇かつてない時代変化
 背景には、当時各分野の急速な国際化や情報社会化、規制緩和の動きがあり、こうした状況に対応できる人材の育成が必要だと強調された。バブル景気のころである。
 これを受けて90年代には公立の中高一貫校、大学の設置基準の緩和、総合高校など多様化が進み、「生きる力」の育成を主眼とした学力観が打ち出される。
 一方、社会の週休2日制を追って学校5日制が段階的に導入され、授業量の縮減と、教科を超えた総合学習などで質的転換が図られた。いわゆる「ゆとり」教育である。
 その現行学習指導要領は2002年から実施されたが、国際学力テスト(PISA)で順位が低下するなどし、「ゆとり」が原因と批判が噴出した。11年度からの新要領では揺り戻すように路線転換し、教科学習を再び増量する。
 これが今に至る流れだ。「第3の改革」はまだ像を結ばない。
 だが、この間に時代状況は変わった。日本が経験したことがない少子高齢社会の進行、人口減少への転換。教育界では大学進学率が5割を超え、志願者がほぼ定員枠に収まる「全入時代」が到来し、受験生集めのために入学試験がかたちばかりになる傾向も生じている。
 こうした中で、今から必要なのは、学校教育全体の質の維持向上とともに、子供や若者の特に秀でた才能を見いだして伸ばし、将来の国内外の各分野で貢献できる人材育成という視点と実践ではないだろうか。
 教育の機会均等は当然ではあるものの、その保障と独創的な人材育成は矛盾すべきではない。ただ、こうした論議は公教育の世界ではあまり広く行われたことがなかった。
 例えば、各地に理系教育に重点を置いた高校「スーパーサイエンスハイスクール」が文部科学省から指定され、大学の指導も受けるなど創造的な学習を試みている。しかし、一般の人たちはあまり知らない。その教育内容などについて発信や情報提供をもっと進めてはどうだろう。
 過去に政府が国策として行った「エリート教育」がある。戦争末期に少年たちを選抜した「特別科学教育」だ。敗色濃厚の中、科学戦を担う人材をと慌ただしく立案した。
 早朝から理数に傾斜した授業を組んだ。当時の物理学の第一人者、仁科芳雄博士は「あまりに詰め込みすぎる傾向はないか。教え方としては原理的な事柄をじっくり教え込むことが望ましい。学習にゆとりを持たせて、夢を描かせることであらしめたい」と語ったという。(日本放送出版協会「近代日本教育の記録」)
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 もう1編、社説。今度は神戸新聞のものです。

 神戸はご存じのように大震災により、様々な支援等の仕組みを多く経験しています。このところ、国の対応が不足しているためか、介護分野における地域支援が活性化しています。地域性などもあるでしょうし、多くのモデルケースが出てくれば非常に良いのではないかと思います。


助け合う仕組み/被災地の教訓を高齢者支援に 神戸新聞社説 1/6
 
http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0003719604.shtml
 佐用町中心部から北へ十数キロ、谷沿いの道を上っていく。山の斜面にはまだ倒木が残り、民家に人けはない。
 岡山県と接する若州(わかす)地区。数十年前は約30世帯が暮らしていたが、今は1世帯だけだ。そこに昨年5月、学生の活動拠点「若州学生村」が誕生した。
 2009年8月の兵庫県西・北部豪雨災害で、佐用町は大きな被害を受けた。その半年後に町商工会などが行った小規模集落の実態調査に、関西学院大学と美作大学(岡山県津山市)の学生らが参加した。「何が欲しい」という質問に、多くの高齢者が「若者」と答えた。
 こうした声を受けて調査に参加した学生約20人でグループをつくり、町職員が所有する空き家を借りて学生村とした。月1回程度泊まり、周辺の高齢者宅を訪ね、話を聞く。交流行事の企画や運営にも取り組んでいる。
 年齢とともに農作業はきつくなり、買い物にも不自由する。住民の結びつきが強いとはいえ、昼間の集落は高齢者しかおらず、いざという時の不安は募る。過疎が進む地域に共通する悩みだろう。
 若州地区を含む石井地域づくり協議会会長の山下祐一さん(64)は「若者が来てくれるだけで表情が和む」という。
 中心メンバーの関学大大学院生、榊原昌彦さん(24)は「受け身ではなく、話を聞く中で自分たちで考え、行動していきたい」と話す。今月15日の町の防災イベントにも参加する予定だ。
 このほかにも豪雨災害後、関学大や神戸大、大阪大などの学生が復興支援や町おこしなどに協力している。「若者の視点や柔軟なアイデアは活性化策の参考になる」と町も期待する。
 阪神・淡路大震災以降、被災地支援に励む学生は増えた。高齢化した地域にとって若い力は頼りになる存在だ。一方で活動の継続には資金面など課題もある。
 榊原さんらの活動も例外でない。だが、地縁も血縁もない地域に自分たちを必要とする高齢者がいる。その思いが一つになり新しい関係が生まれつつある。
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 次はトリアージの話題。

 トリアージという言葉はかなり一般の方々も認知していますが、テレビドラマなどの影響というか貢献度も大きいですね。こんなものが出ましたけど、というご紹介。値段が高いのか安いのか分かりませんが、医療用って付くだけでプレミアムな値段になるんですよね。


「トリアージ」に対応 4色救助品広がる 神戸新聞 1/6
 
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003720230.shtml
 阪神・淡路大震災や尼崎JR脱線事故での実践が注目された「トリアージ(選別)」。負傷者の治療や搬送の優先順位を決め、赤、黄、緑、黒の4色のタグ(札)で示すが、4色に分けた専用シートを加古川市の建築材料卸会社が開発し、10年になる。2010年には黒色を除く同様のテントも発売。視覚的に把握しやすいことなどから全国の自治体や消防局、医療機関で活用されている。(有島弘記)
 加古川市に本社を置く芝本産業。01年、市消防本部の嘱託医から色付きシートの提案を受け、社長の芝本忠雄さん(52)が製品化を決めた。5・4メートル四方のシートを1カ月で試作。価格を抑えられるように大量生産し、同年10月に販売を始めた。
 シートに色があると、医療関係者や救急隊員らが患者を容易に判別できる。また、同じ色のタグを付けた患者に効率的
に集まってもらえる。05年の尼崎JR脱線事故や、08年の秋葉原無差別殺傷事件でトリアージの意義が再認識されたこともあり、納品先は全国1200カ所を超えた。救急医療を題材にしたドラマ「救命病棟24時」「ジェネラル・ルージュの凱旋(がいせん)」にも登場した。
 負傷者が多くなるとシートが見えにくくなるため、識別しやすいようテントの製作も始めた。
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 さてお次は私の大嫌いな「チーム医療」の話題(用語が嫌いなだけですので)。

 私は以下の記事を見て、規模縮小は当然じゃないの?と思ってしまいました。企画されている方は、患者を含めた国民全体が何を知りたいのか、分かっていないんじゃないのか?と感じたから。

 「チーム医療推進会議で今年度中に策定されるガイドラインに基づき、▽医師、看護師、薬剤師、管理栄養士などの業務の安全性▽重症化の予防▽医師の業務の効率化―などについて検証」なんて書いてありますが、一番大切なのは、チーム医療を行うことでどの程度医療の質が向上したのか?ということじゃないんですかね?そうすれば経済的概念も生まれてくるでしょうし、医療従事者側の立場で検証を行ったらダメだと思うのですが、如何でしょうか?


チーム医療実証事業、大幅な規模縮小 CBニュース 1/5
 https://www.cabrain.net/news/article/newsId/31742.html
 看護師や薬剤師など医療関係職種の連携を促したり役割を拡大したりすることで、チーム医療を推進するため、厚生労働省は来年度、チーム医療の安全性や効果について検証する実証事業に新たに着手する。同省では当初、来年度予算の概算要求の「元気な日本復活特別枠」(特別枠)に約15億5000万円を計上し、315施設での検証を想定していたが、予算案では3億6500万円となり、最終的に90施設まで大幅に絞り込んだ上で取り組むことになった。
 厚労省は、チーム医療の実証事業を含む「地域医療確保推進事業」の予算として、62億円を特別枠で要望していた。
 しかし昨年12月、特別枠で要望のあった事業についてA-Dの4段階で優先順位を決める政府の「元気な日本復活特別枠に関する評価会議」での判定で、「地域医療確保推進事業」はC判定となり、相当な要望額の削減を余儀なくされていた。
 チーム医療実証事業については概算要求で約15億5000万円を計上し、315施設(チーム医療の検証施設55か所、看護師の業務範囲の拡大の検証施設260か所)での検証を想定していたが、予算規模が4分の1程度に縮小されたため、最終的に90施設(チーム医療の検証施設40か所、看護師の業務範囲の拡大の検証施設50か所)まで絞り込むことになった。
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 さてメインニュースの前に感染症の話題を1編。

 手術を行う殆どの施設では院内検査室がある場合、至急検査に感染症検査を実施しているところが多いことでしょうね。手術に限らず、入院された場合には入院セットの中に感染症検査は必須項目と言えます。これは私が就職した時も検査法や精度は異なりますが同じでした。その時には勿論、HIVなどといった概念はなく、C型肝炎をnonAnonB肝炎なんて言っていた時代のこと。

 感染症はそもそもSTD(性行為感染症)と非常に密接な関係がありますが、HIVは特に不治の病として誤った知識を持たれた方も多かったのではないかと思います。ご認識をされている方が医療従事者を含めてもまだまだ多いのが現実。しかしHIVのみ特別視するのはもはや如何なものかと思いますし、そのあたりは保険点数上でも改善しなければならない問題です。

 また確かに入院時における感染症検査は院内感染防止のみならず、医療従事者を守るという意味合いもありますし、手術場における消毒も感染症の有る無しでは費用に大きな差があるのが現実です。ですから私は患者に検査費用の負担を強いるというのではなく、感染症対策としての加算を増額すべきなのでは?と思います。


県内20病院で手術前患者にHIV検査 3病院は患者が全額負担 朝日新聞 1/6
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201101060207.html
 手術前の患者に対するエイズウイルス(HIV)検査について、朝日新聞横浜総局は神奈川県内の公的病院などを対象にアンケートをした。回答した病院の3分の2が検査を行い、一部の病院では費用を患者の全額負担にしていた。検査に保険が適用されない点を疑問視する意見が多く、費用負担に課題を抱える実情が浮かび上がった。
■病院からは保険適用求める意見も
 手術前のHIV検査では昨年1月、聖隷横浜病院(横浜市)がほぼ全患者に実施し、全額負担させていたことが判明。同10月には聖隷浜松病院(浜松市)など系列2病院でも一部患者の全額負担が明らかになり、いずれも患者に検査費を返金することになった。
 アンケートは昨年11月下旬から12月中旬にかけて、県内の公的・大学付属の計46病院を対象に書面と電話による聞き取りで実施。12月22日までに30病院から回答があった。
 手術前にHIV検査を実施しているのは20病院に上った。いずれも病院から患者に検査を勧め、同意を取って検査していた。費用は500円~5200円と差があった。
 厚生労働省は検査費用について「院内感染防止が目的ならば病院負担が望ましい」としているが、検査をしている全病院が「この見解を知っている」と回答。その上で、17病院は病院負担だったが、3病院が費用を患者の全額負担にしている、とした。
 患者負担にしている病院はいずれも「院内感染防止など病院の都合だけではなく、患者のために検査を実施している」と理由を説明。県南の公立病院は「HIV感染を知らずに手術を受けた場合に体力を消耗して発病を早めてしまう可能性があるなど、患者本位で実施している」とした。
 最近になって検査費用を病院負担に切り替えた病院や、新たに病院負担で検査すると回答した病院もあった。
 県東部の3病院は昨年10月から、検査費用を病院負担に切り替えた。「各種報道を受けて判断した」と説明する。
 北里大学病院は1月中旬から、院内感染防止を目的に、出血を伴う手術を受ける患者に対して病院負担で検査を始めると回答した。
 手術前のHIV検査を実施している20病院のうち、10病院から「保険適用にすべきだ」との意見が出た。いずれも、肝炎や梅毒など他の感染症検査は保険が適用されるのにHIVは適用されない現状への疑問を理由に挙げた。「手術前のHIV検査が感染の確認に大きく寄与している」という意見もあった。
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 本日のメインニュースに移ります。

 私ごときがとやかく言う問題ではありませんが、本当にできるの?というのが正直な気持ち。各NCはそれぞれの歴史があり、統合するのは非常に困難かつ痛みを伴うものだと思います。また共通データベースの構築は是非とも行ってもらいたいものですが、ゲノムだけではなく、一般病院にも高い医療水準を伝達する意味での「均てん化」がNCの使命なんじゃないですかね?それが実践できないと、何のために政策医療を行っているのか分からないと思います。言いたいことは山ほどありますが、今日はここまで。


【CB NEWS 2011/01/04】
 「ナショナルセンター統合」に布石を打つ―展望2011(4) 国立がん研究センター・嘉山孝正理事長
 
https://www.cabrain.net/news/article/newsId/31593.html
=================================================
 旧国立がんセンターをはじめとするナショナルセンター(NC)は昨年4月、独立行政法人に生まれ変わった。各センターは、ガバナンス強化による組織改革が求められている。その先陣を切るのが、国立がん研究センターの嘉山孝正理事長だ。山形大医学部で注目を浴びた改革のスピードは速く、中央社会保険医療協議会(中医協)委員も務めるなど、その取り組みと発言は関係者の耳目を集める。そんな嘉山理事長の考える2011年とは―。
■かつてのがんセンターは要らない

―初代理事長として「すべての活動はがん患者のために」のスローガンを掲げられました。昨年を振り返っていかがですか。

 山形大で医学部長をしていた時、わたしは「国立がんセンターは要らない」と言っていました。それは、センターが本来あるべき姿から遠ざかっていたためです。
 がんセンターは、目の前の患者に直結するような近々の課題を解決する先端研究、先進医療が求められる組織。しかし、センターはこの10年ほど、標準化医療に向かい過ぎたために、先端医療を開拓するという義務を忘れてしまった。個々の医師や研究者、看護師のレベルは高いのに、がん医療のトップランナーから滑り落ちてしまっていたのです。高齢化が進む中、がん患者に糖尿病や循環器疾患があるのは当たり前。それなのに、余病のある患者を診る体制もないという脆弱さは、山形から見ていても十分に分かっていました。
 これは、何でも厚生労働省のせいにして自らガバナンスを構築してこなかったトップの責任だと思っています。こういう状況を見て、センターが本来あるべき姿を考えれば自然、「すべてはがん患者のために」にたどり着きます。
 就任後、猛スピードで改革を進めています。内科疾患のあるがん患者を診る「総合内科」(昨年10月開設)も、その一つ。また、膨大な資料すべてに自ら目を通し、人・物・カネの動きをチェックする体制を確立しました。幹部職員は任期付きの任用としましたし、医事に携わったことのない人間を医事室に送ってくるような厚労省の「回し人事」からも脱却して、独自の採用を行っています。同時に、ドクターフィー新設や看護師の増員など、スタッフの処遇改善もどんどん進めています。人は納得できれば、モチベーションも上がる。既に思った以上の経営改善の効果が表れ始めています。

―国のがん対策推進基本計画は、スタートから5年の折り返し時期に入ります。重点項目の一つでありながら、なかなか進まないがん登録について、センターが仕掛けた新たな取り組みが注目されます。

 がん登録の担当者に「がん登録の目的は何か?」「なぜ、がん登録は進まないのか?」と尋ねても、明確な答えが返ってきません。がん登録が進まないのは、ずばり「誰の益にもなっていないから」です。だから、登録する人にも、される人にも、ベネフィットがあるように改革すればいいんです。
 患者さんにとっての益は何かと考えれば、やはり自分の受けている治療法が良いのかどうか、がん登録の情報を活用してチェックできるということでしょう。(センターと都道府県がん診療連携拠点病院の)連絡協議会では、院内がん登録のデータを病院別に公表することを決めました。登録の精度向上にもつながるし、どの病院でどんな診断・治療が行われているかも把握できる。がん登録を進めれば、それこそ均てん化につながるというわけです。
 一方で、勤務医、開業医にかかわらず、がん登録をした医師に10円でも20円でも(診療報酬が)行くような仕組みづくりは、われわれ中医協委員も頑張っていく。そうしなければ、法制度もない中で一体、誰ががん登録をするのか。誰にもベネフィットが見えない今の仕組みは、これまでがん登録が真剣に考えられてこなかったということです。
 がん登録が進めば、国家としてリアルタイムにがんの情報が把握できる。どんな薬がどれだけ必要か、病床はどうか―。国家戦略がきちんと立てられます。逆に言えば、こうしたデータも、エビデンスに基づいた戦略も、国家が持っていないのが現状だということです。
 がん登録や検診については、学校教育に取り入れてもらうよう文部科学省に要請もしています。このほか、センターが中心となって先端医療の開発、緩和医療の普及にも取り組んでいかなければならないと思っています。

■臨床研究の推進へ、全国ネットワークが始動

―抗がん剤などのドラッグ・ラグ解消も大きな課題になっています。

 ドラッグ・ラグの実態を分析すると、欧米との差が生じている一番の原因は、治験着手までの期間にあります。日本では症例が集まらないため、このスタート段階でのラグが最も大きい。そこでセンターとしては、臨床試験(治験)の症例数を集めようということになります。
 手始めに、センターと全国の都道府県がん診療連携拠点病院で「臨床試験部会」を立ち上げました(昨年10月)。部会では「臨床開発ネットワーク」(仮称)を構築します。拠点病院が互いの臨床試験に関する情報を共有化することで、無駄な重複を排除する一方、開発シーズの優先度を順位付けし、効率的に症例を集め、かつ質の高い臨床試験を推進できる。部会は、政府の医療イノベーション会議に政策提案していくだけでなく、厚労省や医薬品医療機器総合機構(PMDA)との窓口機能も持たせたいと考えており、1月にも初会合が開かれる予定です。
⇒ 続きはこちらをクリック
 


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コメント 2

もーもー

いろはがるた  うまい   うますぎるーーー(^。^)
今年も  上方お願い致します
by もーもー (2011-01-08 08:50) 

Koji

もーもーさん

ご訪問有難うございます。
上手過ぎるでしょう?よくここまで頭が回るなぁといつも感心させられます。
by Koji (2011-01-09 07:49) 

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    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
    宜しくお願いいたします。        
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