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0908-586号 健康ブーム?(ホメオパシーその後) [kensa-ML NEWS 【特集】]


 今日は今月最初の検査当直日。色々と仕事はひっきりなしにやってきますので、今宵も夜更かしをしなければいけないような状況です。

 ところで台風の影響は如何でしたか?まだまだ日本列島から離れているといった状況ではありませんが、大阪、神戸では大した被害は無かったと思います。しかし関東の方ではかなり大きな被害が出ているようですね。被害に遭われた方、お見舞い申し上げます。

 明日からは台風一過の秋晴れといきたいところですが、厳しい暑さがまだまだ待ち構えているようですね。

 昨日、都市対抗野球で東芝がエースの力投などにより優勝したとのスポーツニュースを見ましたが、記事に掲載されているような裏話があるとはつゆ知らず漠然と眺めていました。「いいよ。じゃあ、どうしたい?」・・・良いじゃないですか!選手たちの自主性を重視することは強いチームとしての基本ですから。

 一般論として、職場に置き換えてみるならば、トップがいくら良い職場にしようと張り切ってみたところで所詮多勢に無勢。トップだけが先走ってみたところで何にも出来ないことは明白。やはりスタッフの強い気持ちが組織としての基盤を強固なものにするんでしょう。ただ待ち受けの体質はなかなか抜けないもので、大きな障壁となります。

 私が当時の国立京都病院に赴任した時、臨床検査業務と地域医療連携室の併任を命じられ、はて?新設された部門でもあり、私自身地域医療連携で何をすれば良いものか?と思ったので室長に就任早々尋ねたことがあります。返答は、「それを考えるのがお前の仕事や!」・・・なるほど!目からうろこでした!道なき道を探索し、道を作る作業は辛い時もありますが、本当に楽しいものです。


ひと:都市対抗野球で優勝した川崎市・東芝の監督 毎日新聞 9/8
 
http://mainichi.jp/select/opinion/hito/index.html?link_id=OE004
 3階席まで埋まった大応援団の歓声を浴びて「使命を果たせた」と思った。厳しい経済状況で名門チームが次々と姿を消す中で、野球に専念できる環境を、会社は認めてくれている。「応えるには黒獅子旗しかない」。重圧がようやく解けた。
 就任1年目の07年も、スタンドと歓喜をともにした。しかし、ベテラン選手と補強選手の活躍で勝ち取った前回とは達成感が違う。前回の優勝を知らない、若い選手が中心となって躍動した。
 08年、神奈川地区2次予選での敗退が、新たなスタートだった。チーム作りの基本は「会社に貢献できる人材作り」。野球から離れて営業に5年間携わり、会社員は、自分で考えて仕事を見つけ、提案し、責任をもって成し遂げることが必要だと痛感した。
 だが、野球をやる、というより、やらされている選手もいる。指示待ち族では将来、困る、と大胆な策に出た。
 予選敗退後、休みも告げず、練習漬けを押しつけた。待つこと半年、選手の声がついに監督のもとに届いた。
 「練習スケジュールを教えてください」。「いいよ。じゃあ、どうしたい?」。口に出せば、責任が生じる。受け身ではなく、能動的に野球に取り組む意識がこのときから浸透し、チームが見違えるように変わった。

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 さて今日はタイトルにも書きましたようにホメオパシー関連のニュース顛末?を特集?寄せ集め?としてご紹介します。メイン記事に行く前に関連するかどうかは分かりませんが、健康に関連する記事をご紹介します。

 まずは私の大好きな農園の話題から。

 私自身、農業が大好きで、神戸在住時に農園を借りて様々な実験したこと、またおじいちゃんやおばあちゃん相手に農業を教えたりしていたことについては既にお話したことです。最近、特に都会から少し離れた場所に市民農園や観光農園、さらに分譲農園なるものまで出てきているご時世ですが、やればやるほど奥の深いものが農業です。何せ自然が相手ですから腹を立てても仕方ありません。精神衛生上の効果も絶大です。ただ以下の記事に書かれている内容はいただけませんねぇ・・・やっぱり農業は土や肥料づくりから、苗は自分の目で選別することが楽しみ。以下のような内容でしたら私の楽しみの半分以上は取り上げられた格好になります。


市民農園で新鮮野菜 農家の指導で初心者も安心 読売新聞 9/7
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=30427
 小さな畑を借りて野菜づくりを楽しめる市民農園が人気だ。野菜づくりは自然と触れあえるし、健康づくりにもなる。自分で育てた野菜の味は格別だ。市民農園とはどんなものなのか、神奈川県相模原市の農園を訪ねてみた。(経済部 武田泰介)
苗と肥料、園が用意
 8月下旬、相模原市の「淵野辺地区ふれあい農園」で、野菜栽培の講習会があった。秋野菜の植え付け前に行う恒例のイベントだ。
 「ナスやトマトに付く害虫は農薬が効かないから、見つけたら手でつぶすのですよ」
 園を運営する農家の高橋三行(みつゆき)さん(61)が、畑で実演しながら説明する。麦わら帽子に長靴姿の農園利用者ら数十人が、メモを取りながら熱心に聞き入っていた。
 周囲を住宅に囲まれたこの農園は、30平方メートルのミニ畑が全部で167区画ある。利用者はトマトやニンジン、キュウリなど、年間で十数種類の野菜を育てる。
 苗や肥料などはすべて園が用意し、年間利用料は苗代なども含めて3万1000円。契約更新は1年ごとだが、継続する人が大半だ。
 「普段はマンション暮らし。週に1度、こうして土いじりできるのが何より楽しい」。農園を利用し始めて5年目の時任哲夫さん(55)はそう言って汗をぬぐう。小学生の息子と通う山田涼子さん(33)は「トマトが食べきれないくらい取れた。近所や友達に配って喜ばれています」と笑顔だ。
定年後の生きがい
 同園の一番の特徴は、プロの農家がきめ細かく指導してくれること。連作障害が起きないよう、共通の作付け計画表によって全員が同じ野菜をつくるため、入ったばかりの新人でもベテランに教わりながら、収穫の喜びを味わえる。
 高橋さんは「農家のことを一般の人たちに理解してもらえるなど、農家にとってもメリットが大きい」と話す。利用者同士のコミュニティーができ、特に定年後世代にとっては生きがいにもなっているという。
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 さて今年の酷暑のせいで、各種ミネラルの入った飲料水やスパークリング飲料など飛ぶように売れています。またそういった飲料水以外にも「塩分」補給は欠かせないもので、野球小僧や監督、コーチ陣はみんな塩をなめながら試合に臨んでいます。記事のように塩あめなんてなめさせている時間は全く無いもので、「塩で十分じゃ塩で!」と思いながら記事を見ておりました。私は汗をかく季節には指が攣ったり、こむら返りを起こしたりと低ナトリウム血症特有の症状が出てきます。高血圧なんて気にしていられませ~ん。塩に醤油、今年の夏は使い放題の摂り放題じゃ!


汗かいたら塩あめなめて 各務原・那加第一小が独自対策 岐阜新聞 9/7
 
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20100907/201009070925_11608.shtml
 9月に入ってからも厳しい残暑が続く中、熱中症から児童を守ろうと、各務原市那加手力町の那加第一小学校(児童数767人)は独自対策として、新学期が始まってから児童に1日1個ずつ塩あめを配布している。体育の授業や昼休みなど汗をかいた後に食べさせており、塩分補給をしながら残暑を乗り切りたい構えだ。
 同校は今月18日の運動会を控え、1日からグラウンドでの練習がスタート。各教室では2台の扇風機がフル稼働しているが、室内も屋外同様、うだるような暑さという。
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 さて本日のメインニュース、ホメオパシー。医療業界内のみならず社会的にも大きな波紋を呼んでいますね。以前から申し上げているように、医学的な見地からいえば、医学的な客観的根拠を持たないものは現代医学ではありません。信じる人は救われる、ではないですが、精神的効果いわば宗教的要素の強いものとして一般の多くの方々は受け止めているのかもしれませんね。未解明な部分もあり、医学の進歩により将来的に医学的効果が証明されるかも?しれませんが、現時点では医学的根拠が薄くいわゆる「医療」とは呼べないのが実際のところでしょうね。


ホメオパシー効能広告の疑い 販売会社に都が立ち入り 朝日新聞 9/8
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201009070526.html
 民間療法・ホメオパシーで使われている砂糖玉のレメディーをめぐり、東京都が、同療法普及団体「日本ホメオパシー医学協会」関連の販売会社「ホメオパシージャパン」(本社、東京都世田谷区)に、薬事法に基づく立ち入り検査をしたことがわかった。同社の商品広告に、特定の病気に対する効き目をうたったとみられる表記がみつかり、都が改善を求めた。
 薬事法は、同法で承認されていないのに、病気に効く医薬品であるかのように広告することを禁止している。都などによると、ホメ社の広告方法などについての情報提供が厚生労働省に寄せられ、都が8月に立ち入り検査を行った。
 立ち入り検査にはホメ社側も同意した。都薬事監視課は、レメディーのパンフレットなどの商品広告について調査。その結果、病気に効くように受け止められかねない表現が一部に見つかったといい、改善を求める行政指導をしているという。
 都は、2003年ごろにも、ホメ社に同様の検査をし、広告方法について改善を指導したという。
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ホメオパシーHP相談、医師法抵触か レメディーを助言 朝日新聞 9/8
 
http://www.asahi.com/health/news/TKY201009070525.html
 日本ホメオパシー医学協会関連の療法家育成組織「ザ・ジャパン・ロイヤル・アカデミー・オブ・ホメオパシー」のホームページ上での健康相談が、医師法に触れる疑いがあると指摘する声が、専門家から上がっている。
 今年7月、女性からの相談が、ホームページの「体験談紹介」に掲載された。10歳の子どもが腎臓病で免疫抑制剤を服用してきて、今は病院の薬は飲ませていないという。
 「毒だしのレメディをとると、すごい好転反応が出てしまいます。顔、特に目がはれてパンパン、足もむくみ、蛋白尿(たんぱくにょう)がでて、見ているのが辛(つら)くて断念してしまいます」という内容。「むくみや蛋白尿が出たときのレメディを教えてください。このままレメディで腎臓をケアしていきたい」と求めていた。
 これに対し、アカデミー側の「先生」と名乗る人物が、「むくみや蛋白尿に対するレメディー」として3種類をあげ、担当のホメオパシー療法者「ホメオパス」に相談するよう促す返答を掲載した。
 インターネット上でこのやりとりをみた千葉県四街道市の高畑紀一さん(39)は、子どもの保護を求めて警察に通報した。子どもの病気予防の活動をしている。「病名も治療経過も明らかでないのに、何でアドバイスが出来るのか。『先生』は医師ではなさそうだし、通常の医師なら主治医のところに行くよう促すのではないか」と考えたからだ。

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ホメオパシー療法:分娩施設の1割実施 ビタミンK与えず--助産師会 毎日新聞 9/8
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100908ddm012040027000c.html
 山口県で昨年10月、助産師から頭蓋(ずがい)内出血を予防するビタミンK2の代わりにホメオパシー療法の特殊な錠剤を投与された乳児がビタミンK欠乏性出血症で死亡した問題で、日本助産師会(加藤尚美会長)は7日、分娩(ぶんべん)
を扱う会員の全開業助産所414カ所のうち、約9%の36カ所で過去2年以内に同様の行為があったことを明らかにした。乳児に被害が出た例は山口県のケース以外にはなかったという。

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ホメオパシー:特殊な錠剤投与…分娩施設の9%が実施 毎日新聞 9/8
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100908k0000m040101000c.html
 山口県で昨年10月、助産師から頭蓋(ずがい)内出血を予防するビタミンK2の代わりにホメオパシー療法の特殊な錠剤を投与された乳児がビタミンK欠乏性出血症で死亡した問題で、日本助産師会(加藤尚美会長)は7日、分娩(ぶんべん)を扱う会員の全開業助産所414カ所のうち、約9%の36カ所で過去2年以内に同様の行為があったことを明らかにした。乳児に被害が出た例は山口県のケース以外にはなかったという。
 ホメオパシー療法では一般に、通常の薬の代わりに有効成分を含まない「レメディー」と呼ばれる錠剤を服用させる。同会によると、新生児にビタミンK2を与えなかった助産院は「ビタミンK2とレメディーの両方を説明し、妊婦が選択した」「薬剤を拒否する妊婦にどうしてもと頼まれた」などと説明したという。36カ所の中には同会の理事が開業する助産所も含まれていたが、理事が「今後は一切ホメオパシーを使用しない」と話したため、処分などは検討していないという。

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maxell

当ブログへのご訪問&ナイスありがとうございました^^;
by maxell (2010-09-09 07:53) 

Koji

maxellさん
こちらこそご丁寧に有難うございました。
by Koji (2010-09-09 22:26) 

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    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
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