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0804-562号 【経済】 レセプトデータから見た「コンビニ受診」の実態 [kensa-ML NEWS 【経済】]


 今日は久し振りに戦場へ出勤。月初めということも相まって事務仕事に追われまくりました。まだ片付いていないので、明日へ持ち越し・・・(--;

 今週初めから、神戸学院大の実習学生の方が来られていますので、遅まきながらオリエンテーションと早速の心電図講義を午前中に行いました。きらきらした目に囲まれながら、こういった時間がもっと持てれば良いのになぁ・・・と思いつつ、ズリズリッと厳しい現実に引き戻されるのでありました。

 一昨日までの合宿の成果が出たのか、暑さを感じない体になっています。が、やはり汗腺も開いているのか、汗の出易い体に変化したことを感じます。今週末にはまた野球小僧たちとグラウンドで砂まみれになりますが、今年は野球をやっている時に光化学スモッグ警報発令が頻繁な気がします。今日の社説はそのような内容。中国、要注意!!! はっきり言って迷惑です・・・(--;


光化学スモッグ 被害の再拡大に注意が必要だ(8月4日付・読売社説)
 
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100803-OYT1T01271.htm
 もう過去のものと思われていた「光化学スモッグ」の発生が、再び増えている。特に、都府県境を越えて、広域に及ぶ例が目立つ。
 被害も、目やのどの痛みなどを訴える人が年間1000人を超す年が少なくない。
 事態を重視した気象庁は3日から、全国の光化学スモッグ発生予想を前日の午前に出す「スモッグ気象情報」を始めた。
 これまでは当日午前に各気象台が予想を発表し、これに基づき都道府県が、独自の基準で注意報などを出していた。これをさらに早い“予報”とする。
 夏は屋外で活動する機会が増える。新しい気象情報を参考に、被害を最小限にとどめたい。
 光化学スモッグの原因は、自動車や工場などから出る窒素酸化物と炭化水素だ。これらが太陽の紫外線で光化学反応を起こして、オゾンのような「光化学オキシダント」を発生させる。
 風が弱いとこれが一地域にとどまり、靄(もや)がかかるので「光化学スモッグ」と呼ばれる。
 4月から10月にかけて発生するが、特に7、8月の気温が高く日差しの強い日に、風が弱い、という条件が重なると起きやすい。
 気象庁も、こうした条件から予報を出すかどうか判定する。
 光化学スモッグが日本で注目されるようになったのは、1970年7月のことだ。東京都内で屋外のクラブ活動をしていた高校生に集団被害が出た。
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 野球に限らず夏場のスポーツはあせもとの闘い。私は昔からあせもになりやすいのですが、今年は時にひどいような気がします。だってほんまに暑いもの・・・でも、あせもは新陳代謝のバロメーターということになると、私は新陳代謝が活発で、若い!!!ということになりますね・・・納得納得・・・自己満足(--;


医療ナビ:あせも(汗疹) 子供だけでなく大人にも増加中。対策は。
 ◆あせも(汗疹) 子供だけでなく大人にも増加中。対策は。 毎日新聞 8/4
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100804ddm013100199000c.html
◇皮膚科の薬で早く治す かきこわすと「とびひ」に/肌の清潔保ち予防
 今年6月、千葉県に住む会社員の長男(1)の背中に赤いブツブツができ始めた。かゆいせいか、布団や壁にこすりつけ、患部が悪化。汗をタオルで頻繁にふいたり、市販薬を使ったりしたが、なかなか治らず、専門の皮膚科へ。「あせも」と診断され、処方された治療薬のステロイド剤を患部に塗ったところ、2~3日で症状が改善した。
 「(あせもは)大量発汗時に、汗の通り道である管が、皮膚に付着したほこりや汚れなどで詰まり、汗がたまることで生じる」。東京慈恵会医科大の中川秀己教授(皮膚科学)はこう解説する。
 あせもは、汗がたまる場所の違いから、主に3種類ある。表皮内にたまるのが紅色汗疹(かんしん)で、あせもの多くがこれに相当する。1~2ミリ大の赤い点状に腫れ、かゆみを伴うのが特徴だ。
 表皮の一部で、最も外側の皮膚の角質層内で汗がたまる水晶様汗疹は、大きさ1ミリ程度の小さな水疱(すいほう)で、水晶のようにキラキラしている。また、真皮に汗がたまる深在性汗疹は、熱帯地方のような高温状態が続くと生じる。日本ではあまりみかけられないが、体の広い範囲に及ぶと体外に熱を逃がすことができなくなり、熱中症を生じやすい。
 あせもができやすいのは、額や頭、首回り、脇の下などだ。大人と子供では、汗を出す汗腺の数は同じで、子供は大人に比べ体が小さいため、汗腺の密度が高い。さらに子供は新陳代謝が活発なため、汗を大量にかきやすく、あせもになりやすい。
 あせもは子供の病気と思われがちだが、最近ではあせもで悩む大人も増えているという。あせも治療薬を販売する「ユースキン製薬」(川崎市川崎区)では、あせも治療用クリームの売り上げが、今年3月~7月第1週目で、昨年半期(3~8月)の約34万個をすでに超えた。8月末までに40万個程度、発売を開始した年の06年に比べ約5倍の売り上げを予測している。
 増えた理由について同社は「大人のあせもが増えたためではないか」とみる。室内の温度が高めに設定され、大量の汗をかきやすくなっている。一方、冷房が定着したことで人間の体温調整機能が低下し、暑さを感じると大量の汗をかく人も増えていると推測する。
 あせも予防にはどうすればいいのか。中川教授は「まず第一にスキンケア」と話す。タオルやハンカチでこまめに汗をふき取り、シャワーを浴びて汗を洗い流して皮膚を清潔に保つことが重要だ。
 他にも▽汗を吸収しやすい綿などの素材の下着を使用しこまめに取り換える▽冷房を利かせて室内を涼しくする▽汗の管が詰まらないように薄くベビーパウダーを塗る--などがある。
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 さてこの辺でガラリと話題を変えて、手術支援ロボットの話題。以前ダビンチの話題を取り上げたこともありますが、非常に気になったのが微妙な感覚というか、そういったものが遠隔操作時に得られるのか?ということ。この課題がクリアされ、インフラ整備されるようなことになれば、医療の均てん化にも繋がるし、非常に素晴らしいことですね。少し前にテレパソロジ―なる技術が開発され、遠隔診断の道を切り開きましたが、遠隔治療が現実化すると患者にとっては大きな朗報になりますね。


手術支援ロボット:触覚伝える 世界初、慶応大が開発 毎日新聞 8/4
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100804dde001040050000c.html
 遠隔操作するロボットの「手」を通して触覚が伝わる手術支援ロボットを慶応大が開発し、4日公開した。触覚を伝える手術用ロボットの開発は世界初という。エックス線写真などで発見が難しい場所のがんの触診や、より難度の高い手術が可能になるとしている。理工学部の大西公平教授と、医学部の森川康英教授らが共同で開発した。
 遠隔操作による手術支援ロボットは多くの場合、患者の腹部に小さな穴を開けて微小なカメラや器具を挿入し、腫瘍(しゅよう)などを切除する手術に使われている。しかし従来のものは、患部を触る感覚が得られなかった。
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感触伝える手術ロボットを開発 内視鏡支援に、慶応大 共同通信 8/4
 
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010080401000626.html
 鉗子というピンセットのような医療器具を持ったロボットアームを医師が遠隔操作し、患者の患部をつまんだり縫合用の糸を結ぶ際に鉗子に伝わる感触が医師の手に伝わる内視鏡手術・診断の支援ロボットを慶応大が開発、4日公開した。
 これまでも米国製の「ダビンチ」のように遠隔操作で手術をする支援ロボットはあったが、触覚を高感度で伝えるものは初で、より高度な手術が可能になるという。
 大西公平教授(電気工学)によると、ロボットは医師が遠隔で操作する「マスターロボット」と、それと同調して動くロボットアームを備えた「スレーブロボット」で構成。アームが持った鉗子の動きなどから力の大きさを計算、マスター側の装置に伝える。
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 今度は食の話題から。医食同源という言葉は言い得て妙。生きることは食べること、と誰かが言っていたと思いますが、やはり自己免疫力を上げるためには食べないとダメなことは当然なこと。しかしその食の質と内容についての研究についてはまだまだ解明されていないことも多いのが現実ですね。以下の記事、当たり前と言えば当たり前なのですが、今の時代、当たり前のことを当たり前のようにすることは本当に難しい! それと色々な治療法がありますが、何が良いのか悪いのか、何を信じればいいのか、選択に困ることは多々ありますね。しかし、ちゃんとした根拠のあるものでないと痛い目に遭うのは自分自身であることも確かなようで・・・民間療法を否定するつもりはありませんが、根拠のないものも多いです。


自己治癒力引き出せ 注目集めるがんセルフ治療 大阪日日新聞 8/4
 
http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/100804/20100804021.html
 がん患者自身が“治療の主役”になり、食事や生活習慣の改善などで自己治癒力を引き出す「セルフ治療」の効果が、医師や患者たちから注目されている。
■原因を分析
 「自分が自分の主治医になってください」。NPO「がんを治す情報サロン 憩いの森」(大阪市淀川区)の西垣内康行代表(64)は6月、がん患者やその家族らを対象に堺市南区で開いた学習会でこう強調した。
 西垣内代表はセルフ治療の実践者。4センチの直腸がんを手術で取り除いた後、がんの仕組みについて独学で勉強した。体の免疫力を落とさないため抗がん剤や放射線治療は拒否。「名前以外は変えよう」と決意し、生活を一変させた。
 午前5時半に起き、がん克服に活用されるという中国の郭林新気功を実践。食事は、玄米菜食に変え、午後10時に就寝する。この習慣を徹底した結果、再発もなく10年が経過。「がんになったのは長年の不自然な生き方が原因。それを自覚し、具体的な原因を分析することが治療の出発点」と力説する。
 この日は、ビワの葉を使った手当て法や、メンバーが用意した料理なども紹介。「がんを克服した人の話を聞いて学ぶことは多かった。その恩返しをしたい」と定例的に勉強会を開いている。
■人間本来の力
 インターネットを介した医療情報発信機関「e-クリニック」(大阪市淀川区)を運営する岡本裕医師(53)は、がんの3大療法とされる手術、抗がん剤、放射線治療を「時間稼ぎ」と位置付ける。
 がん細胞などから体を守る自己治癒力を高め、「がんの再発や転移を抑える体の環境づくり」を重視するためだ。ポイントは、24時間の生活リズムを整えることを前提に(1)心理面(2)栄養面(3)運動-の3点に大別している。
 心理面では、自分で物事を決める自立した考え方や、ストレスへの対処を重視。栄養面では、がん細胞が正常細胞の栄養障害などを引き起こす点を踏まえ、「カロリーは最低限に抑え、加工食品ではなく自然のままの食物で栄養をしっかり取ってほしい」と岡本医師。天然サプリメントでの補完もいいという。
 また、睡眠不足などの悪循環を引き起こす運動不足に対し、ウオーキングをはじめ、ツボ刺激や気功などを奨励。自律神経や血行を良くし、東洋医学を踏まえた気の流れを考慮するためだ。
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 さて昨日に引き続き、医師不足解消の道ということで連載されている記事をご紹介します。あの手この手と苦心されていますが、だんだん本質論から外れてしまっているような気がしてなりません。くどいコメントは避けますが、何のためにこの職を選ぶのか?、純粋な理念はどうなのでしょう???


明日へのカルテ:第1部・医師不足解消の道 妙案欠く地域、国 毎日新聞 8/2
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100802ddm003040145000c.html
 医師不足問題が顕在化する大きな原因となった新医師臨床研修制度。各都道府県は卒業後に地元の病院に勤務する医大生に奨学金を支給するなどの対策を実施し、国も都市部の定員を減らすなど制度の見直しを進めている。だが、医師の絶対数が足りないこともあり、問題の根本解決には程遠いのが現状だ。
◇研修医集め、奨学金に限界
 「医師の教育環境を充実させても、まずは新人医師に来てもらわないことにはその魅力を感じてもらえない。若い人を集めるには経済的支援が最も効果的と考えている」
 奨学金の予算として今年度、全国最大規模の約5億8000万円を確保した静岡県の担当者は話す。1人月20万円で、大学医学部卒業後に一定期間、指定された地域の病院に勤務すれば返済が免除される仕組みだ。
 毎日新聞の調査によると、全都道府県がこうした奨学金制度を設けている。ほとんどの自治体は地元の大学医学部の入試に「地域枠」を設け、合格者に奨学金を貸与する。地元以外の大学に進む学生向けに奨学金を用意している府県もある。
 ただ、制度を利用するのは、大半が地元出身者だ。各都道府県は今年度、計約2900人分の奨学金を用意したが、既に対象者が決まった約2500人分のうち、地元以外は約400人にすぎない。
 毎日新聞が各大学医学部に実施した調査では、そもそも地元出身者は卒業後も地元の病院に残る割合が高い。奨学金制度は地元出身者を確実につなぎ留めるという意味合いが強く、県外出身者を呼び込んで研修医を増やす有効策にはなっていない実情が浮かぶ。
 234人の募集に県外出身者の応募が35人にとどまる三重県の担当者は「幅広く医師を確保するため、県外出身者にも呼びかけているが、なかなか応募してくれない」と嘆く。
◇大都市部も余剰なく
 04年度に導入された臨床研修制度は、5年ごとに見直すとされている。国は08年、専門家による検討会を設置して協議。今年度採用の研修医から、募集定員に都道府県別の上限を設けた。
 定員の上限は基本的に都道府県の人口などに応じて決まり、医師の少ない県には加算する。ただし、各病院の募集定員は過去3年間の研修医採用実績などを基に設定でき、その合計定員が上限を上回ることが許される。
 このため、人気が高い東京都の今年度の定員は上限より222人多い1468人、大阪府も上限を130人上回る679人となった。一方、新潟県は上限通り180人だった。その結果、今年度の研修医の総募集定員は1万500人となったが、応募者より2割以上多い。このため、大都市部の定員を削っても、思うようには地方に流れない構造になっている。例えば新潟県では、定員180人に対し応募者は92人にとどまった。
 そもそも、日本の人口当たりの医師数は経済協力開発機構(OECD)加盟国平均の3分の2で、加盟国中最低レベル。国は08年6月、医師養成数の抑制方針を転換したが、大幅に医師を増やすには長い期間がかかる。厚生労働省医師臨床研修推進室は「大都市でも医師が余っているわけではなく、研修医の急激な定数削減は医療崩壊を招く恐れがある」と話す。
 次回の制度見直しは15年度。厚労省の医道審議会部会を中心に検討しているが、専門家の間でも妙案は見当たらないのが実情だ。
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明日へのカルテ:第1部・医師不足解消の道/3 病院統合、渋る自治体 毎日新聞 8/4
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100804ddm001040011000c.html
◇機能分担の成功例も
 診療予定表に「休診」の文字が並ぶ。宮城県白石市の公立刈田綜合病院(308床)は、07年度に36人いた医師が26人に激減。研修医の応募もなく、研修病院の指定を外された。病院幹部は「どうしたら医者が来てくれるのか」と頭を抱える。
 一方、隣接する大河原町のみやぎ県南中核病院(300床)は医師68人。両病院の経営統合も検討されたが、刈田病院側が難色を示し事実上、頓挫した。風間康静(こうじょう)・白石市長は「刈田病院は02年に移転・新築したばかりで、すぐ統合というわけにはいかない。住民の同意が必要だ」と話す。
 ただ、沼倉昭仁市議(民主)は「県南中核病院に吸収されるというイメージがあり、市長は自分が刈田病院をつぶしたと言われたくないのでは」とみる。統合を提案した伊藤恒敏・東北大教授は「刈田病院の医師不足は待ったなし。メンツにこだわっている場合ではない」と指摘する。
 両病院は1月策定の地域医療再生計画で、県南中核病院に救命救急センター、刈田病院にはリハビリテーション病棟を設けて連携することになった。だが、リハビリ病棟開設に必要な医師確保のめどは立っていない。
 隣接する自治体にそれぞれ中小規模の病院があり、医師不足に苦しむ例は少なくない。そんな中、統合が効果を上げた例もある。
 山形県酒田市。2キロしか離れていない県立日本海病院(現日本海総合病院)と市立酒田病院(現酒田医療センター)は08年4月、地方独立行政法人山形県・酒田市病院機構として経営統合した。
 両病院は問題を抱えていた。酒田病院は老朽化で建て替えが必要だが、財政的な負担が大きく、日本海病院も累積債務が100億円超。二つの総合病院があるのに救命救急センターはなく、診療科が重複して双方とも医師1人の科があるなどいびつな構造だった。
 05年12月に市が県に統合を申し入れ、06年9月に合意。当時酒田病院長だった栗谷義樹・機構理事長は「経営統合を急ぎ、経営体制を早く発表することを意識した」と語る。他県の例で「『吸収される』と思われた病院から医者がいなくなる」と学んでいたからだ。
・・・続きを読むにはここをクリック
 

 本日のメインニュースに移ります。

 当院での時間外緊急検査事情を詳しくは知りませんが、この十年間ほどでよく話を聞くことは、小児科における夜間救急の受診理由に親の身勝手さが非常に挙げられていたということ。これは本当に情けない話ですね。どういう話かというと、
1.昼間も熱があったが、様子を見ていた。昼間は休日診療所に掛かれば良いことを知ってはいたが、待たされるのが嫌なので夜間にした。
2.昼間は微熱があったが家族みんなで遊びに出掛けた。遊びから帰ると子供がぐったりしていたので受診した。
 などなど、このような話はフィクションではなく実際にあった話。こんな話なら、他にもまだまだいっぱいあります。先日も育児放棄で幼い兄弟が無くなるといった痛ましい事件や、幼児虐待など様々なニュースが流れていますが、何ともやるせない話です。私も親の端くれですから他人事として話を聞くことが出来ず、親の無責任さなどにたまらないほど憤りを感じます。救急車にしても軽症者が出動要請するので本物の重症者を救えなかった、みたいな話もよく聞くことですし、モラルの欠如と一言で片づけてしまえるほど、簡単な問題では済まなくなっています。

人間として基本的なこと
 1.人に迷惑をかけないこと
 2.善悪の区別をつけること
 3.嘘をつかないこと

 話がずれてしまいましたが、何とも腹立たしさがおさまらない気持ちです。

 あと、以下の記事の詳細(表など)はサイトをご確認ください。


【日経メディカルオンライン 2010/08/04】
 レセプトデータから見た「コンビニ受診」の実態
 
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/recept/201008/516224.html
=================================================
 数年前から、「『コンビニ受診』の増加により医療崩壊が進んだ」といった内容の報道が目に付くようになりました。ただ、実際にコンビニ受診はどのくらいあるものなのでしょうか?いつものように健保組合のレセプトを分析してコンビニ受診の実態に迫ってみたいと思います。
 コンビニ受診とは、通常の診療時間帯ではない休日や夜間に、緊急性のない軽症患者が救急外来を受診することを指すのが一般的です。そこで今回は、2008年12月~2009年11月(1年間)の医科入院外のレセプトを対象に、診療報酬の初診料の時間外・休日・深夜加算の有無をチェックしてみました。上記の3加算は、診療報酬上では原則として以下のように定義されています。

時間外・休日・深夜加算の診療報酬上の定義
 夜間・早朝(時間外)・・・午前6時~8時、午後6時(土曜日は正午)~10時
 休日・・・日曜日、祝日、12/29~1/3
 深夜・・・午後10時~午前6時

 次に、上記の加算類が算定されている「時間外受診」の初診レセプトを対象に、記載されている傷病名を調べてみました。レセプトの傷病名だけでは軽症かどうかは厳密には判別できませんが、一つの目安にはなるかと思います。また、データは、受診医療機関のベッド数、患者の年齢・性別で区分した上で分析しました。

診療所の初診の1割は時間外受診
 まず、0-19床の診療所です。 患者の年齢により多少の違いはありますが、全体的に初診外来の約1割は時間外受診です。時間外の内訳では「夜間・早朝」が多く、小児で「休日」の比率が多少高まるという感じです。
 男女差は大きくないようですが、20代以上では、女性より男性の方が夜間・早朝受診の比率がやや高くなっています。これは、男性の方が、仕事の都合で通常の診療時間帯に受診できないケースが多いからなのでしょうか?あるいは、女性の方が我慢強いということなのでしょうか?
 また、大人における時間外受診比率は子どもより低いだろうと想像していましたが、データを見るとそれほど大きな差はありません。意外でした。

「休日」受診比率が高い中小病院
 次に、中小病院(20~199床)における初診の時間外受診の実態を調べてみました。診療所と比べると、0~10代の小児・若年層における時間外比率が2割前後になっているのが特徴的です。
 また、休日受診がぐっと増えて、時間外受診の約半数を占めています。「深夜」受診も、診療所より高い比率です。小児・若年層における時間外受診が増えているのは、休日受診の多さがその主たる要因のようです。診療所の場合、休日も対応しているケースはまれです。一方、親としては、どんな時間帯であっても子どもの不調は心配ですから、結果的に、病院での受診比率が高まるのでしょう。
 小児・若年層と比較すると、大人の休日受診率はそれほど高くありません。多少の不調は我慢して、休み明けに受診する傾向が強いのでしょう。以前、この連載で曜日別の患者数を分析しましたが、ほとんどの病気において休日明けの月曜日の患者数が多かったことを思い出しました。

200床以上では「深夜」比率が高いのが特徴
 最後に、200床以上の病院について見てみます。年齢を問わず初診の時間外受診の比率は総じて上昇し、0~10代の小児・若年層に至っては5割前後、20~40代でも2~4割に達します。200床以上となると救急指定病院も増えますので時間外受診の比率が高まるのは分かりますが、こんなにも多いとは驚きです。
 時間外の内訳を見ると、深夜の比率が高いのが特徴です。10歳以下ですと、時間外受診の2割前後が深夜です。深夜受診は、大病院に集中しているといっていい状態です。
 ここまで分析してきて、ふと不思議なことに気がつきました。 1人当たり医療費や受療率などについては、小児が高く、20代で下がり40代以降にまた上昇していくという谷カーブになるのは周知の事実です。要するに、中高年になるに従い、病気になる確率が上がるわけです。そういった背景があるにもかかわらず、時間外の受診比率は40代以降が低くなっています。20~30代よりも40代以降の方が、骨折や脳・心疾患は増加しますので、この傾向は少々不思議です。
 これは若い世代でのコンビニ受診が多くなってきたことの表れなのでしょうか?それとも、加齢に伴い全般的に受診機会が増えるため、相対的に時間外受診の比率が下がるということなのでしょうか?

これが、時間外受診の傷病ランキング!
 ここからは、時間外受診の理由となった傷病名に話を移します。ちまたでいわれているように、コンビニ受診が多数を占めるのでしょうか?
 まずは、診療所から見てみましょう。表に示したのは、男女・年代・時間帯別の上位5傷病です。いずれにおいても多いのは、風邪(急性気管支炎、急性上気道炎など)やインフルエンザといった感染症です。時間外の中で受診の心理的ハードルが最も低いと思われる夜間・早朝については、男女問わずほとんどの年代で、急性気管支炎が傷病名のトップです。また、20代以降においては、深夜・休日に急性胃腸炎が顔を覗かせるのが一つの特徴です。
 傷病名だけでは判断できませんが、軽症例が比較的多いのではないかと推察される結果です。

尿管・尿路結石、脱水症の意外な多さ
 次に、200床以上の病院について見てみます。
 診療所と違ってインフルエンザや急性気管支炎、急性上気道炎などは少ないかと思っていたのですが、ここでも上位を占めました。男女、時間帯を問わず、その多さは圧倒的です。これについては、昨年流行した新型インフルエンザが大きく影響しているのでしょう。今回のデータは2008年12月~2009年11月の入院外レセプトが対象ですが、もう少し前の期間をベースにして調べたら、これほど多くはなかったかもしれません。
 これ以外で特徴的だったのが、男性における尿管・尿路結石の多さです。深夜に関しては、30代以上の全年代で、上位5傷病の中に入っています。男性の場合、50代以降になると脳梗塞や心筋梗塞、狭心症も上位に入ってきます。一方、女性の場合、急性胃腸炎や胃潰瘍、嘔吐症などがランクインしているのが、男性との違いでしょうか。これ以外では、男女問わず、20代以降の脱水症の多さが目立ちます。
 なお、今回は20~199床の中小病院のデータは掲載していませんが、インフルエンザや急性気管支炎、急性上気道炎が多いのは他と共通です。急性胃腸炎や脱水症も多いのですが、診療所や200床以上の病院に比べると上位5傷病に入る疾患が非常に多岐にわたっており、少々傾向をつかみづらい内容になっています。
 いずれにせよ、200床以上の病院においてもインフルエンザや急性気管支炎、急性上気道炎が上位を占めるという事実を考えれば、それほど重くない症状でも、休日・深夜を問わず空いている医療機関を探して受診する風邪様患者が多く、実際にコンビニ受診はかなりの数に上るとも推測されます。



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[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
    宜しくお願いいたします。        
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