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0727-557号 【経済】 [解説]富裕外国人を検診 医療ツーリズム [kensa-ML NEWS 【経済】]


 今日は一日中風が結構吹いていましたが、湿度も結構あったため、非常に厳しい暑さとなりました。高温、高湿度と熱中症にかかる可能性が非常に高い条件がそろっておりましたが、皆さんは大丈夫でしたか?

 今日の社説ご紹介は、熱中症にかかわるものです。ニュース等では埼玉が多く取り上げられていますが、京都の夏も暑いです・・・暑さが微妙に違うのかな?

熱中症対策  高齢者、乳幼児を守れ 京都新聞社説 7/27
 
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/index.html
  梅雨明けと同時に、日本列島は猛烈な暑さが続いている。熱中症で救急搬送される人が急増し、死亡例も後を絶たない。
 京滋をはじめ各地で気温35度以上の「猛暑日」を記録した24日には、三重県など6県で熱中症とみられる症状で計20人が死亡した。
 厚生労働省の調査では、記録的な猛暑となった2007年に、熱中症による死者は904人(京都10人、滋賀9人)に上った。今夏は同年を上回る猛暑も予想される。万全の予防対策が必要だ。
 熱中症は「日射病」「熱射病」「熱けいれん」など暑さの影響で起きる体の不調の総称だ。温度や湿度の上昇に伴って体温が上がり、頭痛、めまい、吐き気などが起きる。重症化すれば命にかかわるだけに、早めに気づくことが大切だ。
 外出時に体調に異変を感じたら、まずは水分や塩分を補給し、涼しい場所への移動も心がけたい。
 乳幼児と外出する際は、路面からの照り返しにも気をつけたい。身長が低い分、大人が想像する以上に反射熱の影響を受けやすい。自動車の中に乳幼児を残して離れ、高温で死亡させるといった過ちも繰り返してはなるまい。
 気をつけたいのは、熱中症は炎天下で起きるとは限らないことだ。直射日光を浴びなくても、室内の温度や湿度が高いと危険性がある。とりわけ体温の調整機能が低下し、自覚症状も鈍りがちな高齢者には注意が必要だ。
 日本救急医学会の08年調査では、60歳以上の熱中症の約6割が日常生活中に発症し、うち約半数が室内で起きている。エアコンや扇風機を使うに越したことはないが、窓を開けて風を通すだけでも温度を下げる効果があるという。人の目が行き届かない独り暮らしの高齢者には、近所など周囲の人の気配りや見守りが欠かせない。
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 熱中症であるとか、暑さ対策が叫ばれている中、このニュースを流すのはちょっと気が引けました。私自身ちょっと訳ありで日焼けしておりますが(--; 皆さんもよくご存じのように日焼けサロンに通っている訳ではありません。冗談で「新宿の日焼けサロンに通っているんですよ」なぁんてお話しすることもありますが、もちろん真っ赤なウソ。この記事を読んで、まだまだ日焼けサロンってあるんだぁっと変な意味感心をしたもので、取り上げました。野次馬でごめんなさーい・・・

日焼けマシン やけどに注意 読売新聞 7/27
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=28468
 人工的に紫外線を当て肌を黒くする「日焼けマシン」で、やけどをするなどのトラブルが起きている。
 東京都は、消費者庁に安全基準の策定を求めるとともに、利用者にも注意を呼びかけている。
 都によると、日焼けマシンに関しては、2000~09年度までに、73件の相談が全国の消費生活センターに寄せられた。年代別では10代が最も多く28人、20代は27人だった。
 被害内容では、「日焼けサロンで紫外線を30分間浴びた。深夜になって全身やけど状態になり発熱した。3~4週間通院した」(20代女性)などやけどをするケースが目立った。ほかに、脱水症状や目を痛めてしまうケースもあった。
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 ここからは医療関連ニュースとなります。まずはショウジョウバエに関する二篇。ここでふと疑問が湧いてきたのは、何故ショウジョウバエなの?ということ。調べてみました。なるほど[ひらめき]

キイロショウジョウバエ
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%90%E3%82%A8
 キイロショウジョウバエ(黄色猩々蝿)は、ハエ目(双翅目)・ショウジョウバエ科の昆虫である。生物学のさまざまな分野でモデル生物として用いられ、多くの発見がなされた。特に遺伝学的解析に優れた性質をもつ。単にショウジョウバエといえば本種を指すことも多い。
 生態と分布:キイロショウジョウバエは体長3mm前後と小さく、自然界では熟した果物類や樹液およびそこに生育する天然の酵母を食料とする。酵母は果実や樹液を代謝しアルコール発酵を行うため、ショウジョウバエは酒や酢に誘引されると考えられる。糞便や腐敗動物質といったタイプの汚物には接触しないため、病原菌の媒体になることはない。この種はアフリカ中央部に起源を持ち、現在では世界各地の暖かい地域で見られる。寒い地域でも夏場だけ移動してきたり、暖かい場所で冬を越したりする。冬眠することはない。日本では野外や人家で普通に見られる。
 モデル生物としての生物学的特性:ショウジョウバエの培養試験管キイロショウジョウバエのモデル生物としての利点は以下のことが挙げられる。
 飼育の容易さ: 小さい体、短い生活環、多産、特殊なエサは不要。そのため狭い容器内に多数を飼うことができ、短期間で世代をまたいで観察が可能。
 遺伝的特性: 小さいゲノムサイズ。染色体が少ない(四対)。遺伝子の重複が少ない。遺伝学的知見・技術の蓄積。細胞学的、発生学的記載の蓄積。


遺伝子のごみ:発生や生命維持に重要な役割 毎日新聞 7/27
 http://mainichi.jp/select/science/news/20100727ddm016040010000c.html
 生命活動に大きな役割を果たさない「遺伝子のごみ」と考えられてきた小さな遺伝子が、発生や生命維持に不可欠であることを、自然科学研究機構基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)のチームがショウジョウバエで初めて突き止め、米科学誌サイエンスに発表した。
 生命活動を支える多様なたんぱく質は、遺伝子の情報を基に、平均400個のアミノ酸が連なって作られる。それより小さい極小たんぱく質は「ペプチド」と呼ばれる。
 同研究所の影山裕二・特任助教(分子遺伝学)らは、わずか11個のアミノ酸からなる世界最小のペプチドを作る「pri遺伝子」を07年に発見。その機能をショウジョウバエで詳しく調べた。
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ハエに不妊回避のメカニズム 人の治療に応用も 共同通信 7/27
 
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072601000665.html
  ショウジョウバエに、精子をつくる幹細胞を効率よく増やして不妊を回避するメカニズムがあることが、26日までの自然科学研究機構基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)の小林悟教授らの研究で分かった。米科学アカデミー紀要電子版に掲載さ
れる。
 小林教授は「人の不妊治療の研究に役立つ可能性がある」としている。
 研究チームによると、多くの生物の精巣には「ニッチ細胞」と呼ばれる細胞があり、それに接する始原生殖細胞が精子幹細胞になり、精子をつくり出している。不妊の一部は、病気などで始原生殖細胞が減少して起きると考えられている。・・・続きを読むにはここをクリック
 

 さて本日のメインニュースに移ります。私の嫌いな話題なのですが、これだけ注目を浴びてくれば避けては通れません。が、私はチーム医療という言葉と医療ツーリズムという言葉大嫌いです。理由についてはこれまで散々述べてきましたので、夜も更けてきたことですし、今日はこれにて!ただ一言だけ。

 何でもそうですが、世界最高級レベルのものであれば、放っておいてもお客は寄ってきます。


【読売新聞社ニュース 2010/07/27】
 [解説]富裕外国人を検診 医療ツーリズム

 
http://www.carenet.com/news/det.php?nws_c=15671
=================================================
現在は検診中心、将来は「輸出」も検討
【要約】
 ・地域振興の糸口として医療ツーリズムが注目される
 ・国内患者が後回しにならぬよう、歯止め措置も必要
 ・国際的に評価されるよう医療のあり方を見直すべきだ
 中国やロシアなどの外国の富裕層に日本の高水準の医療を提供する医療ツーリズムが、新たな成長分野の一つとして注目を集めている。政府の新成長戦略には「国際医療交流(外国人患者の受け入れ)」として盛り込まれた。
 具体的には、外国人の滞在期間などを弾力化する「医療滞在ビザ」の創設や、受け入れ医療機関の認証制度、医療通訳育成事業などの施策を推進する。日本政策投資銀行の試算では2020年時点で日本への医療ツーリズム客は43万人の潜在需要があり、市場規模は5500億円にのぼる。
 政府が旗を振り始めた背景には、近年、先端医療や医療費節約を目的にした海外渡航者が世界的に増えていることがある。アジアでは、タイやシンガポール、韓国出した、というわけだ。
 国内の医療機関が糸口としているのが検診だ。日本は、MRI(磁気共鳴画像)、PET(陽電子放射断層撮影)など高価な検査機器の人口当たりの保有台数は世界トップクラスだが、地方を中心にその稼働率が低い病院が少なくない。病院経営にも響いている。検診で稼働率をアップさせ、合わせて観光を組み合わせたツアーで、地域振興を図ろうという取り組みが全国で動き始めている。
 長崎県や福島県では、上海との直行便を利用し、中国人向けにPET検診を含めた観光ツアーを開始。栃木県日光市の独協医大日光医療センターは4月に観光医療科を設け、世界遺産の社寺に来る外国人観光客の取り込みに力を入れる。
 糖尿病検診と観光を組み合わせたツアーを企画する徳島県は「検診は、東京や大阪に負けないための観光ツアーのオプション」(観光企画課)と言う。
 ただ、こうした検診を軸に置く進め方について、真野俊樹多摩大教授(医療経営学)は「検診を医療ツーリズムの売り物にしている国はない。治療目的の患者は数が少ないので、当面は検診中心でいいだろうが、10年後も同じ状況かどうかは分からない」と指摘する。検査機器頼みでは、ターゲットとしている中国やロシア国内に先端の検査機器が普及すれば日本に来る意味はなくなる。
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fumiko

中国の富裕層を対象にした日本の新しい医療ビジネス。
人気のようですね。
by fumiko (2010-07-28 01:45) 

Koji

fumikoさん
おはようございます。コメント有難うございました。
医療ビジネスについては今日のブログでまた取り上げようと思っています。青臭い言い方になりますが、医療でお金儲けは私には耐え難いことなのです。外国人だから外貨獲得のためにも良いだろうという発想には驚きです。困っている、病んでいる方が日本にはたくさんおられるのに・・・医療ビジネスで獲得した収益がどの財源に使用されるのかも非常に不透明です。医療を観光化するのは医療に対してというより患者に対して冒涜だと私は考えています。
ごめんなさい、朝から・・・
暑い日が続きますが、くれぐれもご自愛ください。
by Koji (2010-07-28 08:26) 

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[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
    宜しくお願いいたします。        
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