SSブログ

0614-524号 【情報】 医療問題で国民が意識の共有を [kensa-ML NEWS 【情報】]


 梅雨入りしたとのことですが、今朝は肌寒く、梅雨らしからぬお天気ですね。現在も雲は多いものの、よく晴れていますし・・・

 平成22年度の梅雨入り速報値が気象庁HPに掲載されていました。6月12日から14日にかけて、九州、四国、中国、近畿、東海、関東甲信、北陸、東北南部で梅雨入り。今年は例年よりも遅めの入梅となりました。
 
http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/sokuhou_baiu.html


 梅雨の季節と言えば「紫陽花」ですね。自宅から比較的近いところに「三室戸寺」という紫陽花で有名な寺があります。 http://www.mimurotoji.com/ 私自身過去二度ほどこの寺に伺ったことがあります。今年も行きたいところですが、たぶん無理でしょうね。この寺、紫陽花はもちろんですが、本堂前に蓮が多数生けられています。以前行った時にはどこかのおばちゃま達があまりにもうるさかったので、幻想的な風景が台無しでした[ふらふら]・・・三室戸と言えば、昨日雨天中止となった我々SSC野球部の次回準決勝相手が三室戸パイレーツ。強豪ですが負けませんよー[パンチ]


 さて今日のコラムご紹介。思わぬところから「茨木のり子」さんが出てきました。私が講演する時にはこの方の詩を良く引用させていただきます。ちなみに、私の職場部屋にも掲示しています。

 例えば一例ですが、患者指導のための講演会等で、「○○のせいにはするな」の○○の部分を患者に置き換えてみたら?とお話しています。患者のせいにしていることが多いこと多いこと。説明内容について患者が理解できないのは、患者自身の理解力不足が最大要因ではなく、説明者の説明力の無さが一番の要因だと私は思っています。難しいことを難しい言葉、内容で説明するのは誰にでも出来る。本物のプロは、難しい内容を素人にも本当に分かりやすく説明できるというものです。

 他にも、大学の偉い先生がおられるとして、難しい内容の講義をされるとしましょう。講義を聞いた学生はチンプンカンプン。これで良いのか?偉い先生が本物のプロなら、分かりやすい説明をされるものだと思いますし、学生が理解していなければ、教えた意味がない、そのように私は思う次第です。はい。
自分の感受性くらい.jpg

【産経抄】6月14日 産経新聞コラム
 
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/100614/acd1006140237000-n1.htm
 遅れていた梅雨入りが、西の方から始まった。梅干し作りは荷が重い小欄にとって、梅酒を漬けるシーズンだ。手軽な割に、焼酎の代わりにブランデーを使ってみるなど、自分なりの工夫ができるところが楽しい。
▼梅酒用として売られているのは、ほとんどが緑色の梅だが、最近の研究では、黄色い完熟の梅の方が、甘みや香りが高まるという。もちろん、大切な人のために心を込めて漬けた梅酒の味は、何よりも勝る。
▼「死んだ智恵子が造つておいた瓶の梅酒は 十年の重みにどんより澱(よど)んで光を葆(つつ)み、いま琥珀(こはく)の杯に凝つて玉のやうだ」。高村光太郎は、まだ精神を病む前の亡妻が漬けた梅酒を台所で見つけ、静かに味わった。
▼詩人の茨木のり子は、梅酒を作るたびに、『智恵子抄』に収められたこの詩を思い出したという。「そんなことになったらどうしよう」。後に残る夫の姿を脳裏に浮かべては、打ち消した。ところが、現実には一人残されたのは、自分の方だった。見るのもいやになった梅酒は、台所のすみに放っておかれる。
・・・続きを読むにはここをクリック


 昨年あたりから、かなり昔に親父が作った梅酒をチビリチビリやっています。まだ親父は健在ですので今のところ「今年も梅酒作っておいて・・・」と言えますが、何か切ないお願いごとのようで、今後は少し頼み難い気もします。


 昨晩は「はやぶさ」ライブをご覧になった方も多数おられることと思います。私も複数サイトをチェックしておりましたが、なかなかライブ中継はもどかしいというか、繋がらないケースも多々ありますね。ストレス溜まりました。今日のニュースを見て、スッキリ。関連写真も多数ありますので、興味のある方はどうぞ[ひらめき]


はやぶさ:カプセル回収へ 豪の「聖地」に着地 毎日新聞 6/14
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100614k0000e040067000c.html
 【ウーメラ(オーストラリア南部)永山悦子】宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、地球へ帰還した小惑星探査機「はやぶさ」が切り離したカプセルの回収作業を始めた。小惑星イトカワの岩石が入っていると期待されるカプセルは14日夕方までに回収され、厳重な梱包(こんぽう)作業を経て、18日にも日本に到着する予定だ。
 JAXAは14日午前、回収に向けた最初の作業として、豪先住民アボリジニの人々への説明を豪空軍に依頼、着地点への立ち入りなど回収作業への了解を求めた。着地点周辺がアボリジニの「聖地」にあたるためだ。
 また、JAXAは同日、カプセル発見時の航空写真を公開した。13日深夜、豪空軍のヘリコプターから撮影した。低草が点々と生える赤茶けた砂漠の上に、耐熱構造のカバーが外れたカプセルが着地し、金属特有の光沢を放っている。カプセルは直径30センチ、高さ15センチ、重さ6キロ。傍らにはパラシュートがあり、予定通りに開いて着地した様子が分かる。着地点は、最終的に風で少し流されたものの、はやぶさの軌道などから事前に予測していた着地想定地域のほぼ中央だったという。一方、落下途中ではずれた耐熱カバーは引き続き捜索している。
・・・続きを読むにはここをクリック
 

2010年宇宙の旅:小惑星の岩石採取、新設装置で分析へ 毎日新聞 6/14
 
http://mainichi.jp/select/wadai/graph/2010hyabusa/index.html
 小惑星探査機「はやぶさ」が13日、地球へ帰還する。はやぶさは05年11月、地球と火星の間の軌道にある小惑星イトカワに着陸し、岩石採取に挑戦。その「成果」を収めたカプセルがオーストラリアの砂漠へ着地する予定で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は「惑星物質試料受け入れ設備」を新設、カプセルの到着を待つ。【永山悦子】
 この設備は、相模原市のJAXA宇宙科学研究所にある。物質をまったく外気に触れない状態で回収・分析できる世界唯一の装置「クリーンチャンバー」を備えた。藤村彰夫教授(惑星科学)は「作業のポイントは、試料を汚さず、なくさないことだ」と話す。
 はやぶさのカプセルは、本体から切り離された後、試料の容器を宇宙空間で密閉した真空状態で着地する。現地で回収後、開封せず日本に運ばれる。
 はやぶさはイトカワ着陸には成功したが、表面の岩石を砕くための弾丸が発射しなかった。それでも、イトカワにはほとんど重力がないため、着陸の衝撃で地表の砂などが舞い上がり、容器に入った可能性がある。カプセル回収に成功し、内部に砂などが入っていれば、人類が初めて手にする小惑星の試料となる。
 しかし入っているとしても、粒子は非常に細かいとみられる。
 藤村さんらは、生き物の細胞の核などを取り扱う装置「マイクロマニピュレーター」を参考に、「特製ピンセット」を開発した。材質は、触れた物質を汚染する可能性が極めて低い石英ガラス。このガラスを熱して両側から引っ張り、ちぎれた部分をピンセットとして使う。幅1000分の1ミリ以下という極細の先端に電圧をかけて静電気を起こし、そこに引き寄せられた粒子を回収する仕組みだ。
 クリーンチャンバー内は高純度の窒素で満たされている。カプセルは、チャンバーの中で開封される。格納された容器の「中身」を、顕微鏡で観察しながら特製ピンセットで拾い上げる。この方法で、粒径5マイクロメートル前後の微粒子まで回収できる。残った粉末も液体を使って集める。カプセル内に気体がある場合は、チャンバーからガス採取用のタンクに導く。
 密閉状態を保てない場合に備えて、落下予定地の砂を事前に分析する。万が一、落下の衝撃でカプセルが破損して地上の砂や空気が紛れ込んでも、これで見分けることができる。
 回収できた試料は、やはり石英ガラス製の容器に保存し、まず国内の初期分析チームが解析する。何が入っていたか、データをカタログに整理し、各国から寄せられた優れた研究テーマの提案者たちに配る。一部は真空の容器に収め、後世のために保存するという。
・・・続きを読むにはここをクリック
 

 ここからは医療関連ニュースに移ります。


 私は難聴といかないまでも、幼少期より滲出性中耳炎を繰り返したため、両耳の鼓膜はほとんど溶解し、石灰化している状態のため、聞こえる音域はかなり限られた範囲です。現代では再生手術もありとも言われておりますが、再生手術をして逆に現在の聴力が落ちることもありと、医師に宣告されていますので、再生手術に踏み切れないでいます。実は医師もこの状態で聞こえるのは凄い!と言われるくらいの状態なのですが、医師の仮説では骨導を感知する部分(神経)が普通の人より発達しているため何とか持っているのかな?と言われています。かなり昔のことですから、点耳薬もステロイドを大量投与していたような状態で、そのため体質的にも少し過剰な免疫反応が出ることもあります。しかし生体の代償機能というか、応答は凄いですね。身をもって体感しています。


聴覚神経:耳機能を失うと敏感に 京大グループ 毎日新聞 6/14
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100614k0000e040020000c.html
 耳の機能が失われると、脳の聴覚神経は逆に敏感になり、機能を保とうとすることを、京都大大学院医学研究科の久場(くば)博司准教授(神経生理学)らの研究グループが突き止めた。13日(現地時間)の英科学誌「ネイチャー」(電子版)で発表した。神経の感度が変わる仕組みが分かれば、難聴の他に、てんかんなど神経の敏感さがかかわる病気の治療につながると期待される。
 久場准教授らは、ヒヨコの内耳を傷つけて音を聞こえなくし、脳内の聴覚神経細胞の変化を顕微鏡で観察した。その結果、耳からの情報を電気信号に変えて他の細胞に伝える「軸索起始部」に変化が起き、通常の細胞の約1.7倍の長さになることが判明。細胞を流れる電流も約1.5倍になり、より敏感になったことも分かった。
・・・続きを読むにはここをクリック
 

 さて本日のメインニュースに移ります。

 以下の内容は当たり前というか、何故わざわざ記事にしないといけないのか?とも思える内容だと思います。でも敢えてメインニュースとしたのは、このままでは足らないものが多すぎるからと感じたから。「国民が問題意識を共有し」の部分、医療従事者自身が国民に対して情報を公開し、啓蒙活動を積極的に推進することこそが必要なのでは?

 勿論「チーム医療の一員」として患者さんが医療に参画するのであれば、患者さん自身の自覚も大切ですけど(チーム医療の中心に居るのは患者ならば)。


【CBニュース 2010/06/14】
 医療問題で国民が意識の共有を

 
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/28088.html
=================================================
 「地域医療 再生への処方箋」などの著書がある城西大経営学部マネジメント総合学科の伊関友伸准教授は6月13日、全国医師連盟の総会で「地域医療の課題と展望」をテーマに講演し、医師不足など医療問題の改善には、国民が問題意識を共有し、適切な受診行動を心掛けることなどが必要との考えを示した。
 伊関准教授は、医師不足や過重労働など医療に関する問題を十分に理解していないため、国民は医療問題を「人ごと」と思ったり、厚生労働省や財務省のせいと考えたりしがちと指摘。国任せにせず、「当事者」として問題意識を共有すべきとの考えを示した。
・・・続きを読むにはここをクリック
 

nice!(26)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 26

コメント 0

Facebook コメント

トラックバック 0


[ひらめき] Facebook・・・友達リクエスト、フィード購読大歓迎
     https://www.facebook.com/gamdango
[ひらめき] Facebook・・・最新情報はこちら
       https://www.facebook.com/Project102.MT

 

[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
    宜しくお願いいたします。        
          http://enigata.com/index.html


    人気ブログランキング   臨床検査ランキング   Ameba_banner.jpg

人気ブログランキングにほんブログ村ランキング(臨床検査)に参加しています(Amebaは姉妹サイトです)。
啓蒙活動の一環として参加していますので、バナー↑↑↑へのクリックに是非ともご協力ください[ひらめき]


 臨床検査技師のブログにお越しいただき有難うございます。

 さてこのブログでは、臨床検査に関連する内容だけではなく、医療系、農業系、宇宙系、少年野球系等々、雑多な内容となっています。またこのブログを立ち上げたのは、多くの方々に密接な関係のある臨床検査をもっと知っていただきたい、そしてその業務に就いている臨床検査技師をもっと知っていただきたいとの思いからです。

 現代の医療においては、客観的根拠を基に病態解析などがなされ、EBM(Evidence based Medicine)の根幹として臨床検査データは位置付けられています。このような重要なポジションに居ながら、我々自身の待ち受け体質は根強く、我々臨床検査技師自身が何をするべきなのか、また何が出来るのかを真剣に考えるべきであり、後進の方々に良い道を残すためにも、一般の方々に臨床検査技師をまず知っていただく、ということが必要なのだと思います。そのような趣旨から各種サイトランキングにも登録しておりますので、バナーをクリックしていただければ幸いです。

 ご質問、ご意見、ご感想などございましたら、
gamdango@csc.jp までご遠慮なくメッセージをお送りください。ただし医療相談等には内容によりお答えできない場合もありますので、あらかじめご了解ください。

         NHO神戸医療センター
         臨床検査技師長
                新井 浩司

好き放題コメントを加えた最新の医療系情報(科学系、農業系、少年野球系話題も満載?)をご提供しています。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。