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0610-520号 【情報】 縄文のウイルス:遅れた感染症対策/中 長崎・鹿児島の取り組み [kensa-ML NEWS 【情報】]


 今日も朝から良いお天気に恵まれた大阪、神戸です。皆さんの地域では如何でしょうか? 半袖&ノーネクタイ、いわゆるクールビズのサラリーマンを昨日以上にお見受けしました。最近ようやく私の部屋も快適になってきましたので、PC君たちも悲鳴をあげなくなってきました。

 今日はニュースネタに恵まれ、というか乱立状態で、何を流して何を捨てるのか、大変苦労しました。このメールニュースもあまりにも長文すぎると読む気がしないのでは?とも思いますので、タイトルの前にマーキングしようかと思っています。

 カテゴリー分けが難しいのですが、これまでのメールニュースは【情報】、診療報酬を含めた医療経済的なものは【経済】、特に迅速に知っていただきたい内容は、【緊急】ですかね?カテゴリー分けに関して何か良いご意見があればいただきたいです。ちなみに今号は【情報】です。

 もうこの話題は良い、辟易するとの声もあろうかと思いますが、無料メールニュースですので、広告だと思ってください。でも、日本の科学技術は凄い!ことも再認識してください。あと三日ですね。


天声人語 朝日新聞コラム 6/10 http://www.asahi.com/paper/column.html
 〈河原の石ひとつにも宇宙の全過程が刻印されている〉という、奥泉光さんの芥川賞作「石の来歴」の冒頭は印象深い。ふだんは「石ころ」などとさげすまれる。しかし沈黙の奥に、聞こうとする耳には聞こえる悠久の物語を秘めてもいる
▼太陽系が誕生して46億年がたつ。往古の姿を今も保つ小惑星に向けて、小石などの採取に飛び立った探査機「はやぶさ」が、7年ぶりに地球に帰ってくる。機械の不調で石は難しかったようだが、砂などが採取できたのではと期待されている
▼成功していれば快挙である。これほどロケットが飛ぶご時世でも、他の天体の表面から持ち帰った物質は、かの月の石だけだ。はやぶさは20億キロの長旅をへて、長径わずか500メートルの小惑星イトカワに着陸した
▼帰路は苦難に満ちていた。エンジンなどが次々に壊れ、帰還を3年遅らせた。動いているのが奇跡的なほどの満身創痍(そうい)で、40億キロを乗りきってきた。機械ながら健気(けなげ)な頑張りが、帰還を前に静かな共感を呼んでいる
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小惑星探査機:はやぶさ、最後の軌道修正成功 豪南部の砂漠に13日深夜落下へ 毎日新聞 6/10
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100610ddm012040047000c.html
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9日、小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還に向けた最後の軌道修正を実施し成功した。小惑星イトカワの試料が含まれている可能性があるカプセルは13日深夜(日本時間)、オーストラリア南部・ウーメラ砂漠内の目標地域(百数十キロ×数十キロ)に落下する予定。
 軌道修正は9日午後0時半、相模原市のJAXA管制室からはやぶさのイオンエンジンを噴射させ、約2時間半かけて目標の軌道に誘導した。
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はやぶさの贈り物:2010年宇宙の旅/3 トラブル連続、技術者の意地 毎日新聞 6/10
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100610ddm012040051000c.html
◇解決の醍醐味知る
 「本当に着陸できるのか」
 小惑星イトカワを目前にした05年11月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の管制室は重苦しい空気に包まれた。計画では、はやぶさがカメラ画像で自分の位置を判断し、地球からの指令なしに着陸する段取り。だが、画像をうまく処理できないことが分かったのだ。
 はやぶさの姿勢制御を担当する白川健一・NECエキスパートエンジニア(45)が切り出した。「人が支援してはどうでしょう」。着陸は担当ではなかったが、管制室の仲間の苦労を見て、ひそかに情報を集めていた。
 白川さんは、管制室ではやぶさのおおまかな位置を推定できるプログラムを開発。着陸直前まで支援する方法を考案した。精密な自律制御を目指していた管制チームから「技術者らしい(荒っぽい)やり方」と言われたが、着陸は成功した。
 その後もはやぶさは、帰路の姿勢を保つエンジンすべてが故障するトラブルに見舞われた。白川さんは、太陽光の圧力を利用して姿勢を制御する方法を編み出し、難局を切り抜けた。
 太陽光は予測が難しいため、「はやぶさ中心の生活」が続く。白川さんは「まるで生き物を相手にしているようだった。はやぶさは困難を解決する醍醐味(だいごみ)を教えてくれた」と振り返る。
 「エンジンが止まった!」。旅も終盤に差し掛かった昨年11月、NECの堀内康男シニアマネジャー(45)に連絡が入った。4基中3基がダウンし、残る1基をフル稼働しても帰還できない状況。内心「今度は駄目かもしれない」と感じた。
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 ところで野口聡一さんですが、ツイッタ―に戻ってこられたようです。
 
http://twitter.com/Astro_Soichi
 http://twitpic.com/photos/Astro_Soichi


 さてこのあたりから医療系ニュースへと内容を移します。

 技術革新って素晴らしいですね。顕微鏡もそうですが、超音波顕微鏡などの開発はどんな状況なのでしょうかね?超音波検査をしながら組織診断が行える。患者に負担のかからない、非侵襲的検査がもっと実用化してくれば良いですね。


EXA顕微鏡:静岡大が開発 生物細胞など、数十ナノメートル単位で観察/静岡 毎日新聞 6/9
 
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20100609ddlk22040169000c.html
 生きた生物の細胞などを数十ナノメートル(ナノは10億分の1)の単位で観察できる顕微鏡「EXA顕微鏡」を、静岡大工学部(浜松市中区)の川田善正教授(応用光学)らの研究グループが開発した。川田教授によると、光学と電子の顕微鏡の特徴を融合した世界初の顕微鏡だという。たんぱく質の構造や神経細胞内の伝達物質の解析などの生物分野のほか、液晶の分子配列や微結晶の成長の様子などの観察が期待される。【仲田力行】
◇「医学分野進展に寄与」
 川田教授によると、光学顕微鏡は生きたままの生物や大気・液中の観察に適しているが、可視光線を使った光検出器では500ナノメートルより小さいものを見ることはできない。一方、数ナノメートル程度の細かさまで観察できる電子顕微鏡は、電子線を対象物に当て、跳ね返った電子を解析して観察する。ただし乾燥させた対象物を真空中に置かなければならず、生きた生物細胞や液中の物体は見られないという。
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 次の話題は小児の臓器移植に関して。非常に難しいネタ振りですが・・・私自身現状がどのようになっているのか分かりませんので、順番が来るのを切望されている方も多数おられますので何とも言い難いですが、単純に考えて重症度により順位をつける、これが基本のような気がします。でも本邦における臓器移植提供の現状では絶対数が不足し、誰もが「早く順番が来て欲しい」と思っているのも事実です。また臓器移植する基準として体格、体重など出来る限り一致するものが良いわけで、ここでも客観的な評価指標設定が急務だと思います。


臓器移植、小児提供は小児患者へ 関連学会要望 共同通信 6/9
 
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010060901000698.html
 小児の脳死者から臓器提供が可能になる7月施行の改正臓器移植法に関し、日本移植学会などでつくる臓器移植関連学会協議会は9日、15歳未満から提供された臓器は、15歳未満の待機患者に優先的に移植するよう患者選定基準を見直すことを厚生労働省に要望した。
 協議会は、これまで体重20キロ未満の小さな子どもは国内で心臓移植を受けられなかったことを考慮し、15歳未満から提供された心臓は、待機患者として登録した時点で15歳未満だった患者に移植すべきだと提言。
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 次は骨折した患部をいち早く治癒するためのたんぱく質の話題。一つ気になるのが、この治療法で効きやすい人と効きにくい人の違いはどこにあるのか?ということ。年齢的なものなのか、それとも体質的というかレセプターの問題なのか、どうなんでしょうね?あと短縮したは良いが、予後はどうなのか?ということ。考えれば考えるほど色々と疑問点が湧いてきます。


骨折、早く治す注射…たんぱく質で4週間短縮 読売新聞 6/9
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=26390
東大病院グループ試験
 骨折した患部に細胞増殖を促すたんぱく質を注入すると、治癒を大幅に早める効果があることを、東大病院のグループが臨床試験で確かめた。
 すねの骨折では治療期間が約4週間短縮。実用化すれば、松葉づえが必要な期間を短くでき、糖尿病などが原因で骨折が治りにくくなっている人の治療にも役立ちそうだ。
 同病院整形外科・脊椎(せきつい)外科の中村耕三教授らは、骨や皮膚の細胞を増殖させるFGF―2というたんぱく質を利用。国内48施設の協力で、治療に時間がかかる、すねの骨を骨折した直後の患者71人を対象に、FGF―2を患部に注射した47人と、注射しなかった24人とで効果を比較した。
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 さてようやく本号のメインニュースです。


 ATLの抗体値測定は、私自身入職した時の施設では既に妊婦さんに対しては全例実施していました。色々なものを読んでいる限りは、妊婦さんに対して全例実施しているといった施設は少ないから、このような状態を引き起こしているのでしょうか?地域限定感染症だと軽く見られていたのでしょうか? 同様に垂直感染が有名なB型肝炎についてはどの施設も当たり前の感覚として検査されているものだと思いますが、ATLが同様に扱われてこなかったのは違和感を感じます。妊婦さんは制度的に無料で検査を受けられる回数が一回か二回かあったと思うのですが、今は無いのでしょうか?都道府県や市町村により内容が違うことに疑問を感じます。

 本年4月に産科婦人科学会-来春改定指針と書かれてありましたが・・・ご紹介しておきますね。ご参考までに。

妊婦健診 ATL検査を「推奨」 産科婦人科学会-来春改定指針 重要度格上げ検討 西日本新聞
 
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/feature/article4/20100401/20100401_0001.shtml


【毎日新聞社ニュース 2010/06/09】
 縄文のウイルス:遅れた感染症対策/中 長崎・鹿児島の取り組み
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100610ddm013100025000c.html
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◇授乳やめ感染断つ 全妊婦に無料で抗体検査、予防効果大きく
 HTLV-1ウイルス(ヒトTリンパ球向性ウイルス1型)による病気は成人T細胞白血病(ATL)だけではない。HAM(HTLV-1関連脊髄(せきずい)症)という進行性の病気も引き起こす。下半身がまひし、排尿障害が起きるのが主な症状で、次第に歩けなくなる。有効な治療法はない。
 甲信越地方に住む近藤よう子さん(57)=仮名=と次女の美紀さん(25)=同=は親子でHAMを発症した。
 美紀さんが振り返る。「小学校高学年ぐらいから階段がリズムよく上がれなかった。走ると足がもつれ、体育もやりづらかった」
 地元の国立大に進学し20歳の時、HAMと診断され、医師は口にした。「お母さんから感染したのでは」
 その通りだった。
 病名が分かり、薬を飲めば治ると思っていた。だが、医師は病状のことを詳しく語らなかった。気になり、インターネットで調べた。
 --歩きづらくなって、車椅子になって、悪い場合は最後、寝たきりになる……。症状を知ったその衝撃が今も脳裏に刻まれている。
 美紀さんは、自宅では壁を伝い、外ではつえをついて一歩一歩進む。強風が吹けば、歩けない。週に2、3回、塾講師のアルバイトをしているが、帰宅後はぐったりする。
 よう子さんは悔やんだ。「赤ちゃんの時から全然手のかからない子だった。私がキャリアーと分かっていれば、おっぱいをあげなかったし、娘もHAMにならずに済んだのに」
 HTLV-1ウイルスは母乳を通じて子供にうつる。それを防ぐ手立てはあるのか。
 長崎県は87年、病院の産科、小児科などの協力で、母子感染予防のための連絡協議会を設立した。県内全域で全妊婦の抗体検査を実施し、ウイルスが見つかれば授乳を極力しないようすすめている。
 効果は大きかった。
 長崎大が87~98年、キャリアーの妊婦の子への感染率を調べた。妊婦が6カ月以上母乳を与えると感染率は20・3%、6カ月未満の授乳は7・4%だった。一方、授乳なしだと2・5%と大きく下がる。この20年で県は1000人以上の感染を防ぎ、約50人の子がATLなどにならずに済むという成果を上げた。
 ただ、告知や説明の難しさもある。ウイルスが見つかれば、かかりつけの産科主治医が告知する。断乳か短期の授乳で子供にうつりにくくなることを説明したうえで、断乳するなら出産後に母乳分泌抑制剤を与える。
 「ただ、病状を細かに伝え過ぎると不安をあおりかねない」と同連絡協議会会長で長崎大産婦人科の増崎英明教授は言う。有効な治療法がないだけに、こうもアドバイスするという。「ウイルスを家系の中から断ち切ることがあなたの意思でできます」
 鹿児島県も97年から「ATL制圧10カ年計画」を実施し、感染防止の成果を上げた。独自にATL調査もしている嶽崎俊郎・鹿児島大大学院教授は言う。
 「断乳か授乳を短期にすることで子供への感染リスクが確実に下げられることがはっきりした」【高橋咲子、小島正美】
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[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
    宜しくお願いいたします。        
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