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0609-519号 [解説]感染症の危機管理 情報伝達 失敗に学べ [kensa-ML NEWS]


 今朝は小雨混じりの神戸でしたが、良いお天気になりました。湿度が高く、少し蒸し暑い状態です。6月に入り衣替えとともに半袖ワイシャツの方やノーネクタイの方々が目立ってきました。私はまだクールビズには至っておらず、スーツを夏物に変えただけ。衣替えは企業でも盛んにインフォメーションしているようですが、認識的に6月1日と10月1日が正式な衣替えの日であることは皆さんもご存じのことと思います。気になったのでサイトで調べてみました。

衣替えの時期 http://www.12ack89.com/Oiwai/3-2Seasons023.html
 衣替えの時期は、一般には、6月1日と10月1日とされていますが、学校や会社の制服・スーツ以外に厳密な定めはありません。衣替えの時期が現在の日にちになったのは、実は明治時代以降のことなのです。もともと衣替えの習慣は、宮中行事の一つでした。平安時代には4月1日から夏装束に、11月1日から冬装束に、調度品も改められました。江戸時代には、衣替えの回数が増え、年に4回も替えていたようです。


 衣替えの歴史を紐解いてみると結構面白いものですね。また外国には衣替えって習慣ないのでしょうかね? 以前外国の方(エクアドルの方でした)に衣替えについて説明した時に苦労したことを思い出しました。その時は歴史を紐解いて説明したような気がします。


衣替えの歴史 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%A3%E6%9B%BF%E3%81%88
 平安時代の宮中行事から始った習慣で、当時は中国の風習に倣って4月1日および10月1日に夏服と冬服を着替えると定め、これを「更衣(こうい)」と呼んだ。しかし、天皇の着替えの役目を持つ女官の職名も更衣と言い、後に天皇の寝所に奉仕する女官で女御(にょうご)に次ぐ者を指すようになったので、民間では更衣とは言わず衣替えと言うようになった。女房(貴婦人)が手に持つ扇も冬は桧扇(ひおうぎ=ヒノキ製)、夏は蝙蝠(かわほり=紙と竹製の扇)と決められていた。
 鎌倉時代になると、更衣は衣服だけでなく、調度品までとり替えることを含むようになった。
 江戸時代になると、着物の種類が増え、幕府は公式に年4回の衣替えでの出仕を制度化した。武家の制服は、旧暦の4月1日から5月4日が袷(あわせ=裏地付きの着物)、5月5日から8月末日が帷子(かたびら=裏地なしの単仕立ての着物)、9月1日から9月8日が袷、9月9日から3月末日が綿入れ(表布と裏布の間に綿を入れた着物)とされ、一般庶民もこれに従った。
 明治時代になると、明治政府は洋服を役人・軍人・警察官の制服に定め、夏服と冬服の衣替えの時期も制定した。明治6年(1873年)1月1日より新暦(太陽暦)が採用され、太陽暦6月1日から9月30日が夏服、10月1日から5月31日が冬服と定められた。やがて、これが学生服にもおよび、さらに一般の人達にも定着し、官庁・企業・学校が6月1日と10月1日に衣替えを行うようになった。
 現在の着物(和服)の衣替えは、太陽暦10月1日から5月31日が袷、6月1日から30日が単衣、7月1日から8月31日が薄物(うすもの)、9月1日から30日が単衣とされる。
 これらの経緯から、衣替えは、日本特有の習慣である。


 さて昨日のコラムですが・・・「ゾウは鼻が長い」ではなくって、普通はやっぱり「ゾウの鼻は長い」って使いませんかね? 「この文の主語は「ゾウ」なのか」と記事を書いた方もそこまで気を使っていなかったのか、「この文は主語が「ゾウ」なのか」・・・とは書かれていませんね。導入に苦心されたのでしょうけど、あと一ひねり!欲しいのと、細かい部分まで気を使ったら良いのに?と思いました。あと、主語が無いのは日本語特有のものではなくって、言葉が稚拙なだけと違いますかね? ただそれだけが言いたかっただけ[猫]


正平調 神戸新聞コラム 6/8 http://www.kobe-np.co.jp/seihei/0003068263.shtml
 「ゾウは鼻が長い」。日本語の特徴を考える例によく取り上げられる文だ。この文の主語は「ゾウ」なのか、それとも「鼻」なのか…
◆一般的な文法解釈は「~は」が主語とされる。それでは「鼻が」はどうなる。簡単な文だが、そこをうまく説明できない。文法学者の三上章氏は、こう考えた。日本語には主語が存在しないのだと
◆「象は鼻が長い」などの著書で三上氏は書く。英語では、「誰が」と主語をはっきりさせないと、受ける動詞の形が決まらない。一方、日本語の「は」や「が」は「~についていえば」と主題を示したり強調したりするが、「雨だ!」のような述語だけの文も間違いではない
◆こうした日本語の特質が影響したのではないだろうが、駐日米大使が鳩山政権に「誰と話をすればいいのか」と困惑する場面があった。普天間問題で首相と閣僚の発言があまりにも食い違ったためだ。日本の政治全体が主語を失っていたといえる
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 さて一部では私を含めて「はやぶさ」ネタ大流行りなのですが、知れば知るほど日本の技術って凄いですね。あともう少しで帰還です。

 昨晩は少し気分転換にと「アポロ13」を見ました。何回見ても感動の涙がこぼれます。「はやぶさ」とかぶるんですよね・・・

アポロ13 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%83%AD13


はやぶさの贈り物:2010年・宇宙の旅/2 かなたの小惑星で岩石採取 毎日新聞 6/9
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100609ddm012040112000c.html
◇米うならせた難業
 06年1月23日、はやぶさと交信する大型アンテナがある長野・蓼科山ろくは雪が降りしきっていた。気温は氷点下11度。だが、冬にしては珍しく風が穏やかだった。
 「何か出ているぞ」。午後2時、相模原市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の管制室で、西山和孝准教授(39)は大型アンテナの受信状況を伝える画面に目をこらした。それまで7週間あまり、ほとんど変化のなかったグラフに、くっきりと高いピークがあった。
 はやぶさは05年11月、小惑星イトカワへの着陸に2度成功した。だが、2度目の着陸直後に姿勢が崩れ、12月上旬、通信が途絶えた。それまでもトラブル続きだったが、この時は「とうとう我々の星を失った」と落ち込む研究者も出た。西山さんら運用チームは、それでも地道に指令を送り続けた。いつの日か応えてくれると信じた。
 その日は、予想より早く訪れた。西山さんは1月23日の日誌にこう記している。「周波数4・35キロヘルツ付近で信号を発見。探査機からと思われる電波が受信できるようになった」。送られてくる微弱な電波を頼りに復旧作業を進め、はやぶさは最大の危機を乗り越え、満身創痍(そうい)ながら地球帰還の途についた。
 ミッションは「順調に“不調”」と言われるほど綱渡りの連続だった。地球から遠く離れた小惑星の岩石採取は、航行時間が長く、採取・回収も難しい。米航空宇宙局(NASA)でさえ手を出さなかった難業に、宇宙探査の歴史では米国に遠く及ばない日本が挑んだ。あまりに野心的な内容で「(はやぶさが)本当に帰ってくるとは信じられない」と振り返る研究者も多い。
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小惑星探査機:「はやぶさ」カプセルは工夫満載 毎日新聞 6/9
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100609k0000e040021000c.html
 地球に帰還する小惑星探査機「はやぶさ」は13日夜、最後の仕事に挑む。小惑星イトカワの岩石が入っているかもしれないカプセルを、無事に地表に届けることだ。人類が他天体の表面から物質を持ち帰るのは、米・旧ソ連の「月の石」以来で、小惑星からは初めて。過去最速級のスピードで大気圏に突入するカプセルには、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の創意工夫が詰まっている。
 はやぶさは13日午後8時ごろ(日本時間)、地球から4万キロでカプセルを分離する。カプセルは直径約40センチ、重さ約17キロで「ふたをした中華鍋」のような形。分離後、地球の引力で加速され、秒速12キロで大気圏(高度200キロ)に突入する。東京-新大阪間をわずか約45秒で移動できるスピードは、彗星(すいせい)のちりを持ち帰った米探査機「スターダスト」(06年)並みだ。
 大気圏突入時、カプセルは最高1万~2万度の空気に包まれる。単位面積当たりの加熱効果は米スペースシャトルの地球帰還時の約30倍。カプセル開発に携わった山田哲哉JAXA准教授は「過酷な環境を克服するため選ばれたのが『自分を犠牲にして中身を守る』手法」と説明する。
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 さてこの辺から医療系ニュース二題をお届けします。


 まずは脂肪を溶かすたんぱく質の話題から。これが実用化されたら、現在多くの方がされているダイエット法は要らなくなるのでしょうか?商売あがったりになるかも???・・・副作用は無いと書いていますが、無駄なものと必要なものの線引きが難しいんじゃないですかね? 恐らく将来的にはオーダーメードで個々に応じた脂肪含量を設定できるようになるのでしょうが。未来人からメタボはいなくなる?


AIM:脂肪塊溶かすたんぱく質 72時間後に1/4に減…マウスで成功 毎日新聞 6/9
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100609ddm012040102000c.html
 脂肪の塊を溶かす働きを持ったたんぱく質を、宮崎徹・東京大教授(疾患生命科学)らが発見し、9日付の米医学誌セル・メタボリズムに発表した。このたんぱく質を接種したマウスの体重は減った。研究チームは、肥満を抑えるやせ薬の候補として、新薬の開発に乗り出した。
 研究チームは99年、白血球の仲間であるマクロファージで作られているたんぱく質「AIM」を見つけた。その作用を調べようと、AIMを作れないように操作したマウスを観察すると、同じ量の餌を与えても通常のマウスより太ることに気付いた。
 そこで脂肪の貯蔵庫となる「脂肪細胞」にAIMを加えると、72時間後に脂肪の塊が溶けて4分の1の大きさになった。毎週1回0・1ミリグラムを接種した太めのマウス(体重40グラム)は、高カロリーの餌を食べても4週間後の体重は5グラム減ったが、未接種のマウスでは50グラムに増えた。AIMは、脂肪細胞の表面にある別のたんぱく質の力を借り細胞内に入り、脂肪細胞自体もできないように作用していたという。
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 アトピー性皮膚炎 → ステロイド と安易に処方される医師はいったいどのくらいおられるのでしょう? ステロイドは有効な薬ですが、危険性も伴うため、一般の方々においては少し敬遠しがちの方もおられるのではないでしょうか?

 きちんとした医学的根拠に基づき処方されたものは、きちんと使用しなければならないのは当然ですが、この当然が守られていないことも多々あります。この守らない理由として、ステロイドは危険なものだ、少し良くなったのでもう薬は必要ないんじゃないか?との誤認識が最多でしょうね。私自身も以前は、ステロイドは怖いもの、と思っていました。でも薬のことを調べているうちに自分が誤解であることに気付きました。このあとのメインニュースでもお伝えすることですが、医療関係者から発せられる情報を一方的に受け身に捉えるだけではなく、患者自ら勉強する必要もあるのではないでしょうか?これだけ情報が氾濫している世の中ですから。自らフィルターを掛けられないのであれば、専門家に聞くこと、が大切。もっと大切なことは患者自ら能動的に動くことが一番大切だと思うのですが。

 良く医療はホテル業などと比較され、サービス業と称されることも多いのですが、ホテルなどの一方的サービスと違って、患者(顧客)自身が参画するもの、それが医療だと思います。私自身、サービス業と言われることに抵抗感があります。このようなサービスでは受け身的立場の患者を増やすことに繋がるのではないでしょうか?医療関係者も勘違いされている方、多いんじゃないですか?


医療ナビ:ステロイド外用剤 アトピー性皮膚炎の薬。怖いイメージは誤解。 毎日新聞 6/9
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100609ddm013100156000c.html
◇しっかり塗り炎症消す
◇症状に応じ 強さ、期間調節 高い効果、指示守って
 アトピー性皮膚炎の治療に使われるステロイド外用剤。いまなお「怖い薬」とのイメージが強い。患者相談に携わるNPO法人「日本アレルギー友の会」(東京都、会員約1300人)は「上手な付き合い方を知ってほしい」と呼びかけている。
 患者からの友の会への相談で目立つのは「塗ってもよくならない」「長く使っていると効かなくなるのでは」「強めの外用剤を使っても副作用は大丈夫か」などだ。
 同会はアトピー性皮膚炎を火事にたとえて説明している。皮膚の炎症が起きたら、早くステロイド剤で消し止め、治まったら保湿剤で皮膚を湿らせ、炎症を起こしにくくする。これが基本だ。
 外用剤を使うときは炎症の強さに応じて、薬の強さや塗る期間を調節するのがコツ。2~3日塗ってやめると炎症はぶりかえすことが多い。炎症が強いのに、弱めの外用剤を薄く塗っても効果は低い。
 外用剤を使って症状をコントロールしながら仕事を続ける同会事務局長の丸山恵理さん(49)は「塗るときは医師の指導通りにしっかりと塗ることが大事だ。長く使っていても効かなくなることはない」と自身の体験を基に話す。
 塗る分量は、人さし指の第1関節までの指先に乗る分量が目安。これが手のひら2枚分の面積にあたる。塗るときはすり込んではいけない。
 丸山さん自身は朝、晩の2回、外用剤を全身に塗っている。塗りにくい頭皮はローションをつける。指は外用剤を塗ってもとれやすいので、ステロイドを含んだテープ(処方薬)をはっている。
 外用剤の使用で「皮膚が黒くなる」とか「硬く厚くなるのでは」との相談も多い。アトピー性皮膚炎の治療で知られる江藤隆史・東京逓信病院皮膚科部長は「皮膚の炎症が長びくと、色素が沈着して黒くなることがある。これはステロイドのせいではない。むしろしっかりと塗らないと炎症が長びき、皮膚が黒くなる」と話す。
 塗り方とは別に、丸山さんは「不安や疑問を気軽に聞ける相性の合う主治医をもつことも大事だ」と語る。病院に行ったら必ず医師に症状を見せ、症状に合った外用薬を処方してもらう。医師が患者の皮膚にじかにさわって症状の程度を確かめてくれるとなおよい。
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 さて私のメールニュース、ブログでも再々掲載してきました、ATL。以下の記事もご覧いただければと思います。
 
http://koji-arai.blog.so-net.ne.jp/2010-04-28
 http://koji-arai.blog.so-net.ne.jp/2010-04-19
 

縄文のウイルス:遅れた感染症対策/上 闘病の浅野前宮城県知事「母さんは悪くない」 毎日新聞 6/9
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100609ddm013100170000c.html
◇献血でキャリアー判明 母乳感染濃厚、謝る母
◇日本に特有 発症率2~4% 高齢化で患者数増加
 テレビのコメンテーターなどとして活躍していた浅野史郎・前宮城県知事(62)が、メディアから姿を消した。ウイルス感染で発症する成人T細胞白血病(ATL)というがんを患っていたのだ。通常の白血病と異なり、有効な治療法は確立されていない。もともとは九州・沖縄に多く「地域的な問題」とされていたが、ウイルスを持つ人(キャリアー)が全国に広がっている。その数は推定で108万人で、浅野さんはその一人だった。
 4月上旬、横浜市の自宅では、妻の光子さん(60)がなめるように部屋を掃除し、来客を制限し感染症に備えていた。昨年、骨髄移植の手術を受け、2月に退院していた。浅野さんが闘病生活を語る。
 「(趣味の)マラソンにたとえると、まだハーフコースが残っている。一日一日を淡々と走りゴールを目指すというイメージかな」
 九州に縁はないが、05年に受けた献血の際の検査でキャリアーと判明した。あまり気に留めなかったが、その後、母が検査でキャリアーだと分かった。
 「何か、おれもキャリアーだって……」。そう妻に告げると「何で言わなかったの」と問いつめられた。それでも「発症の確率は低い」と高をくくっていた。
 その後、東北大で調べたところ、自覚症状はないものの、免疫細胞に軽い異常(くすぶり型ATL)が見られた。昨年5月、免疫細胞の異常が急に出てきた。「治療を始める段階です」と主治医に告げられた。
 「あーっ来た」と体が震えた。「闘うからね」。「死」の恐怖を打ち払うように光子さんに宣言した。
 同6月、東大医科学研究所付属病院に入院、国立がんセンター(当時)で移植を受けた。
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 さて本日のメインニュース。先ほど、言いたいことは殆ど言ってしまい、くどくなるので今日はここまで。でも、一言だけ・・・

 「我が身は自ら守る」

 私自身、家内に良く言われる言葉なので偉そうに言えた義理ではありませんが。


【読売新聞社ニュース 2010/06/08】
 [解説]感染症の危機管理 情報伝達 失敗に学べ

 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=26253
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 1年前に発生した新型インフルエンザで批判された対策のあり方が、今度は牛や豚の感染症である口蹄疫(こうていえき)でやり玉にあがっている。
 厚生労働省は新型インフル対策として検疫など厳格な水際作戦を実施した。致死率の高い高病原性鳥インフル対策をそのまま適用したためだが、予想より少ない犠牲者数だったこともあり、「対策は過剰だった」と批判された。
 口蹄疫問題では逆に、対策の遅れや甘さが批判されている。宮崎県が3月下旬に水牛を診断しながら感染を見逃し、初確認までの3週間で感染を拡大させたことなどがあげられている。
 的を射た批判が多いが、新型インフルではメキシコの高い致死率が最初に報告された。口蹄疫では診断された水牛に典型的な症状はなかった。
 このように感染症の発生初期に得られる情報は、政策決定するには断片的であいまいなものが多い。東京女子大の広瀬弘忠教授(災害心理学)は、「人間はウイルスや放射線など目に見えない危機に対して、過剰に反応するか過小に反応するか、どちらかに偏りがちだ」と説明する。
 その意味で、感染症などの危機管理は情報戦そのものといえる。
 危機管理の基本は、最悪の事態を発生当初は想定し、強めの対策をとることだ。しかし、より重要なのは刻々と変わる情報を分析し、速やかに対策に反映させていくことだろう。そのためには専門家の役割が大きい。
 実は新型インフルの流行当初、国立感染症研究所の専門家が厚労省の対策本部に常駐する案が浮上したが、感染研の人材不足から見送られた。東京慈恵医大の浦島充佳(みつよし)准教授(公衆衛生学)は「医療現場を知り、科学的分析もできる人材が国にいれば対策はより良いものになったのでは」とみる。
 新型インフル対策では、国民への情報伝達に関しても課題が残った。
 舛添前厚労相が深夜や早朝に記者会見を開き、「正しい情報に基づき、冷静な対応を」と、何度となく国民に呼びかけた。一見もっともらしいが、慶応大の吉川肇子(きっかわとしこ)准教授(社会心理学)は「危機管理の観点からは禁句だった」と批判する。まるで国民が混乱しているような誤ったメッセージが伝わったという。
 1978年の伊豆大島近海地震の際は逆に、静岡県知事名で出された余震情報から、「今後数日以内に」という表現が「外れたら困る」との理由から削られた。その結果、「まもなく大きな余震がくる」といううわさが市民の間に広まった。
 厚労省は新型インフル対策を総括する最後の会議を8日に開き、報告書を6月中にまとめる方針だが、ことは新型インフルだけの問題ではない。過去にもBSE(牛海綿状脳症)、SARS(重症急性呼吸器症候群)、原発事故などの対策や情報伝達で同様の失敗が繰り返されてきたからだ。
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    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
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