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0605-516号 臓器移植 提供の現場で:4 夫の死 実感わかぬ妻 [kensa-ML NEWS]


 今週はあっという間の一週間でした。昨日、一昨日とほとんど寝ていないせいか、非常に長く感じました。おかげで仕事としては目標値に達しましたが、とにかく眠いです。今日は末っ子のピアノ発表会なので、息子を含め皆さんの良い音楽を聴いて、癒されたいと思います。只今、門真ルミエールホールからの配信・・・[るんるん]

 今日のトピックスとしては、とにかく菅副総理が民主党代表に就任したニュースでしょうね。組閣は週明けということになりました。小沢色の払拭なんてことをあらゆるところで書かれていますが、そんなことにあまり捉われることなく適材適所が原則だと私は思います。これまでの改革が無駄にならないよう継続性を持たせつつ、良い方向性を導き出して欲しいものです。ニュース等を拝見していると、菅さんの奥さんがとってもユニークで好感持てますね。


余録:新首相のリアリズム 毎日新聞コラム 6/5 http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/
 「政治家は嫌われてもいいが、なめられたら終わりだ」--おとといに続いてまたもマキアベリの「君主論」の引用かと、あきれないでいただきたい。これは第94代首相に選出された菅直人氏が周囲の人々にもらしていた言葉だという
▲「君主は愛されるより恐れられる方がはるかに安全だ」「君主が厳に戒めるべきは、人にさげすまれることと、恨みを買うことだ」。こちらは本物の「君主論」だ。新首相はマキアベリに権力のリアリズムを学んだらしい
▲元市民運動家からイメージされる理想主義より、むしろ「マキアベリスト」「プラグマチスト(実用主義者)」との評が聞かれる新首相だ。常ならば権謀術数を連想してまゆをひそめる方もいようが、今はむしろ頼もしく聞こえるのは前政権の失態を見たからだろう
▲いや前政権ばかりではない。ここ何代か政治家の2世、3世の首相のひ弱なリーダーシップと、その惨たんたる首尾を見せられてきた国民である。久しぶりに迎えた「たたき上げ」の首相に、袋小路に入り込んだ政治を打開する力業を期待したくなるのは成り行きだ
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組閣は週明けに先送りへ 人事構想に時間 朝日新聞 6/4
 
http://www.asahi.com/politics/update/0604/TKY201006040259.html
 民主党の菅直人・新代表は、新内閣の組閣を週明けに先送りする方針を決めた。8日の組閣が有力視されている。菅氏は4日午後、衆参両院の本会議で首相に指名されるが、人事構想に一定の時間を確保することが必要と判断した。複数の政府・与党関係者が明らかにした。・・・続きを読むにはここをクリック


 政治のお話は巷で氾濫し過ぎのため少々辟易していますので、ここは清涼剤が欲しいところです。私の清涼剤と言えばこれ! いつもながらですみません。 What's a wonderful news !!!


天声人語 朝日新聞コラム 6/4 http://www.asahi.com/paper/column.html
 去年、宇宙に長期滞在した若田光一さんの帰還を、皇后さまが詠まれた歌がある。〈夏草の茂れる星に還り来てまづその草の香を云ひし人〉。おととい帰ってきた野口聡一さんは、土の香にも迎えられた。「ハッチが開いた瞬間、土と草のにおいが強烈だった」。どちらも生命の匂(にお)いである
▼搭乗したロシアの宇宙船ソユーズは、落下傘にぶら下がり、土を舞い上げて草原に降りた。颯爽(さっそう)と着陸するスペースシャトルを見慣れた目には、はなはだ牧歌的に映る。母なる大地に抱かれるように、5カ月半ぶりに地球の人となった▼地球の重力も野口さんを迎えた。ものが下に落ちる不思議である。特産の青リンゴを手渡されてかじり、「重い。ニュートンになった気分だ」と笑った。知ってのとおり、宇宙では鉄の塊にも重さはない
▼万有引力を発見したニュートンは、自らを「渚(なぎさ)で遊ぶ子ども」に例えたそうだ。真理という大海の波打ち際で、時おり美しい貝を見つけてはしゃいでいる、小さな存在にすぎないのだという。天才の自然観は奥ゆかしい
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野口さん帰還 フロンティア開拓に生かそう(6月4日付・読売社説)
 
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100603-OYT1T01168.htm
 国際宇宙ステーションに長期滞在していた宇宙飛行士の野口聡一さんが地球に無事帰還した。
 宇宙滞在期間は163日間にも及ぶ。日本人としてこれまでで最も長い。
 帰還直後には「地球の空気はおいしい」と感想を述べた。久々の地球の重力に、「首に違和感がある」とも漏らしていた。
 ステーションは人類の宇宙進出の最前線だ。改めて過酷なフロンティアと思う。それでも宇宙滞在中、笑顔で映像を送り続けた野口さんに、お疲れ様と言いたい。
 宇宙でしかできない実験も多数こなした。筋肉の病気研究のため無重力で筋肉繊維を育てたり、新材料開発のため結晶を作ったりして貴重なデータを得ている。自ら薬剤を飲む実験もあった。
 来年、再来年も日本人の長期滞在が予定されている。
 もっと時間はかかるが、より有効利用できる高度な実験はできないものか。
 ステーション計画を担う宇宙航空研究開発機構は、宇宙滞在をさらに実りあるものにするよう、野口さんの経験を生かすべきだ。
 日本だけで年に400億円の運営経費を要するステーション計画には、最近、異論が多い。
 宇宙実験の成果が産業化につながる例が限られているためだ。
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 さて、医療系ニュースに移ります。まずは「タミフル耐性新型インフルエンザの発生機序解明」の話題から。もしかしてこの解析方法って、他にも応用可能???


タミフル耐性の仕組み解明 インフルエンザで米チーム 共同通信 6/4
 
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010060301000735.html
 インフルエンザウイルスが感染力を保ったまま治療薬タミフルに対する耐性を持つ仕組みを解明したと、米カリフォルニア工科大の研究チームが4日付の米科学誌サイエンスに発表した。ウイルス表面の「ノイラミニダーゼ」と呼ばれるタンパク質で、特定の3カ所に変異が起きることが原因という。新型インフルエンザが耐性を獲得して拡大するかどうかを監視するのに役立ちそうだ。
 インフルエンザウイルスは細胞内に侵入して増殖し、これらが細胞表面から放出されて別の細胞に感染する。放出の際、細胞とウイルスの結合を切り離す役割を担うのがノイラミニダーゼだ。
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 次の話題は、ADAM8にかかわる話題。私は恥ずかしながらこの分野について専門的知識を持ち合わせておりません。調べてみましたが、良く分かりません。どなたかフォローを・・・

ADAM8: http://www.bioportal.jp/genome/cgi-bin/gene_homolog.cgi?org=hs&id=101
 ADAM《ファミリー》のタンパク質は、潜在的な付着領域とプロテアーゼ領域の両方を備えた独特な構造をもつ細胞表面タンパク質である。ADAM8の細胞外領域は、《金属タンパク質分解酵素》領域とジスインテグリン領域を含む出血性のヘビ毒タンパク質と有意な《アミノ酸配列》相同性を示す。


血流:始まりは酵素…血栓症予防に期待も 京大教授ら解明 毎日新聞 6/4
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100604k0000m040135000c.html
 脊椎(せきつい)動物で血液循環が始まる仕組みを、瀬原淳子・京都大教授(発生生物学)らが解明した。血流が始まる端緒は心臓の拍動ではなく、血管の内壁につながった赤血球が、はさみ役の酵素で切られ、流れ出すという。この酵素は人の血液細胞に存在し、脳梗塞(こうそく)など血栓症の予防や治療に役立つ可能性がある。3日付の米科学誌カレント・バイオロジー(電子版)で発表した。
 研究チームはゼブラフィッシュの受精卵を使い、赤血球の循環が始まる様子を世界で初めて撮影した。それによると、血管の外で作られた赤血球は血管内に移動して内壁に接着。血液を全身に送り出すポンプとなる心臓の拍動が始まっても1時間以上もとどまった後、一気に流れ出すことが分かった。
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 ちょっと話題を変えまして、我々のグループに関する記事が掲載されていましたので、ご紹介します。

 我々のグループは、世界にも稀な巨大医療ネットワークであり、記事にも書かれている、スケールメリットはもちろんのこと、ボリュームメリットは他に類を見ないものです。正直言ってこのメリットを生かし切れていない、というのが実感ですが、ネットワークを構成するシステムがまだまだ未成熟であること、また個々で集積しているデータに互換性があまり無いことなどがその理由の一つであると思います。いわばデータ集積センターを設置し、有用なデータを一元管理し、そのデータを有効活用することはいわば当然の責務だと思いますが、その集積するデータについて質の検証を行わなければならないのでは?と思います。そのデータを整理したうえで客観的評価が可能な臨床評価指標を作らなければ、設置したセンターがいわゆるデータの集積基地的な意味合いしか為さなくなる可能性大だと思いますが、如何でしょうか?これら集積すべき基礎データについては各職種の方々が、積極的に参画する必要があり、我々臨床検査技師はエビデンスの根幹をなすデータを多量に有しているわけですが、意識付けというか自覚が足らない状況だと言えます。


国病機構 診療情報の調査・分析に着手 「総合研究センター」を新設 Japan Medicine 6/4
 
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/6/4/121229/
 国立病院機構(矢崎義雄理事長)は今年度から「総合研究センター」を本部内に設置した。センター長には矢崎理事長が就任し、国病機構144病院のネットワークとスケールメリットを生かした臨床研究や治験、診療情報の調査・分析に取り組む。梅田珠実センター長補佐(医療部長兼任)は1日、本紙の取材に「情報発信機能も強化する。研究成果は国病機構の病院だけにとどまらず、日本全国の病院に役立ててもらいたい」と抱負を述べた。
 総合研究センターは4月1日から正式に発足した。センター内には<1>臨床研究統括部<2>治験研究部<3>診療情報分析部を置いている。
 臨床研究統括部と治験研究部は、これまで国病機構医療部研究課が担っていた臨床研究と治験の業務を引き継いだ。両部を兼任する伊藤澄信部長は前研究課長だった。
 臨床研究について、国病機構は144病院を抱え、比較的容易に多くの症例数が確保できるなど、大規模臨床研究を進めるインフラ整備がすでにできている。梅田センター長補佐は「このメリットを生かし、質の高い研究を迅速に行うことができる」と指摘。「昨年は新型インフルエンザワクチンの有効性、安全性の評価を短時間で行うことができた」と説明した。
 治験については、国病機構は本部に置く中央治験審査委員会で各病院が実施する治験の審議を一括して行うなど、よりスピーディーな治験の実施に努めている。ドラッグラグの解消につなげるねらいもある。治験業務の進行と運営を支援する専門家であるCRC(治験コーディネーター)の養成に取り組むほか、各病院を対象に
治験に関するアドバイスも行っている。
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 さて本日のメインニュース。先日からのシリーズものです。

【朝日新聞社ニュース 2010/06/04】
 臓器移植 提供の現場で:4 夫の死 実感わかぬ妻
 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201006040228.html
=================================================
 くも膜下出血で倒れた夫(当時56)の法的脳死判定は、市立札幌病院救命救急センターに運ばれて5日目の朝に始まった。
 「反応があってほしい。もう一度だけ、話がしたい」。長男(27)は、まだ望みをつないでいた。結果をこの目で確かめたい。立ち会いを希望し、家族と判定を見守った。
 午前9時15分。ベッドを囲む判定医らが、検査を始めた。光をあて、皮膚を刺激して反応があるかどうかを調べ、耳に少量の冷水を入れて目に表れる反射をみていく。
 そして脳波の検査。頭に接着用のジェルが塗られ、20枚ほどの電極がはり付けられた。モニターや記録用紙に描かれた波形の線は何を意味しているのか。長男は何度も鹿野恒医師に確かめた。
 2度の判定で、脳の活動を示す兆候はなく、無呼吸テストにも反応はなかった。「もう、元の父にはもどらないんだな」。長男は、そう受けとめた。
 「法的脳死判定の結果をもって午後7時41分、お亡くなりになりました」。死を告げる医師の言葉を聞きながら、女性に実感はわかなかった。夫の心臓は動き続けている。
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fumiko

朝日新聞朝刊(6月5日付)の39面
市川房枝さんの参院当選を喜ぶ菅さんはホント、イイ男!
紆余曲折はありましたが、
“初心忘るべからず”で、突き進んで欲しいです。

by fumiko (2010-06-06 01:29) 

Koji

fumikoさん
コメント有難うございました。
“初心忘るべからず”は一番大切なことですね。政治屋ではなく、政治家としての職責を全うしてもらいたいです。また市民感覚というか、庶民感覚を忘れてもらいたくないですが、大局的国際的感覚も身につけていただき混乱の無いよう、長期政権を目指してもらいたいと願います。
by Koji (2010-06-07 15:59) 

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    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
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