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0530-509号 臓器移植 息子のカード:4 心臓が患者の体で動き出した [kensa-ML NEWS]


 冷え込んでますねぇ~ 今朝も寒いくらい。この時期にしてこの気温、通勤風景を見ていると風邪をひかれた方を結構お見受けします。しかし、この頃は話題にもなりませんが、新型インフルエンザ、まだまだ発生しています。こんな状態ですので、殆どの方が不顕性感染されたのではないかと思う位、昨年のことが嘘のように皆さん無防備です。ある地域ではムンプス(おたふく風邪)が集団発生したとかいったニュースも流れておりましたが、今年は四年に一回の当たり年ですから、集団発生は十二分に予想されること。新型インフルエンザも含めて、まだ感染されていない方、免疫力の落ちている方は充分お気を付け下さい。免疫力を上げるためには、快食快眠が基本ですが、体を動かすということが重要なファクターとなります。天候も暑いくらいになってきましたので(この数日は違いますが)、紫外線対策をして、お外で遊ばれるのも宜しいかと思います。手軽なところでサイクリングなんて如何でしょうか?


梵語 京都新聞社コラム 5/27 http://www.kyoto-np.co.jp/info/bongo/index.html
 エッセイストの伊藤礼さんは、東京の自宅から勤めていた大学まで乗用車で通勤していた。68歳のとき、思い立って自転車で12キロ先を目指した
▼交通量の多い都心のこと。追い抜くトラックや二輪車に難儀しつつ、お尻の痛みに耐えながらもペダルをこぎ、なんとか大学にたどり着いた。以来、喜寿になった今も自転車を愛好している
▼著書「自転車ぎこぎこ」(平凡社)にその経緯が紹介されている。仲間とスポーツ自転車で出掛けることもしばしば。琵琶湖岸を走った経験もある。もちろんヘルメットをかぶり、交通ルールを守る
▼伊藤さんに高齢者に自転車を勧めますかと尋ねてみた。間を置かず「勧めたいです」と答えが返ってきた。「最初は苦労しましたが、楽しんで乗っているうちにだんだん楽になって」と穏やかな口調で。もともと病気がちで足腰が人一倍弱かったという。「特に無理をしたり過激なトレーニングをしたわけではなく、自然に筋肉が丈夫になりました」
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 今年は無理ですが、来年くらいには時間が取れたらまた足繁く通ったコースを走ってみたいなぁと思っています。以前は結構距離も走っていたので、一人が多かったのですが、来年は家内と走りたいねぇ・・・と話していますが、恐らく走りかけると突っ走ってしまうので、一人旅が多くなるかもしれません。でも自転車は良いですよ。自然との一体感がたまりません。


 さていきなりですが、医療系ニュースに移ります。

 このところボランティアという言葉に対し非常に心が惹かれるというか、ネット検索をしていても思わず見入ってしまいます。ピンクリボンやブルーリボンは良く聞きますが、パープルリボンというのは今回初めて知りました。膵臓癌と言えば、私が家内の実家の田んぼに精を出していた頃、お師匠というか恩人というか、手とり足とり教えていただいたり助けていただいた方を膵臓癌で亡くしました。今でもその方の声や顔は鮮明に残っています。その方も気付いた時には既に手遅れの状態でした。その方に対しては本当に感謝の一言しかありません。

 また膵臓癌と言えば、私が入職して初めて「閉塞性黄疸」でカンファレンスで病態分析したのがこの病気でした。


患者支援団体ら 膵臓がん撲滅訴え行進…29日仙台 読売新聞 5/28
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=25801
 膵臓(すいぞう)がんのことをもっと知ってもらおうと、この病気で妹を失った男性(62)らのグループが29日、市民と一丸になって宮城県仙台市内を練り歩く啓発イベントを行う。
 膵臓がんは自覚症状に乏しく、見つかった時は進行していることが多い。男性は、妹が末期になるまで気付けなかった無念さから「診断されてからでは手遅れで、決して他人事とはいえない病気。体を気遣うきっかけにしてほしい」と参加を呼びかけている。
 このイベント「パープルリボンウオーク」を企画したのは、患者支援のNPO法人「パンキャンジャパン」(東京都)。事務局長の千葉県袖ヶ浦市、真島喜幸さん(62)は4年前、妹の今野喜美子(きみこ)さん(当時49歳)を膵臓がんで亡くした。
 喜美子さんは2004年夏、微熱が続いたことから、都内の病院を受診したが見落とされ、2か所目でがんと診断された。だが、すでに転移していて切除手術はできず、2年間の闘病の末、亡くなった。
 膵臓がんは、5年生存率が5%と、がんのなかで最も低く、抗がん剤も2種類しかない。膵臓は、胃の後ろ側にある長さ15センチほどの臓器だが、会社の健康診断などで行われるエコー検査では、発見されないケースがほとんどだという。喜美子さんのように、診断がついた時点で患者の8割は手遅れとなっており、毎年2万6000人が命を落としている。
 真島さんは06年6月、がんの早期発見を呼びかけようと、遺族らと法人をたちあげた。現在、メンバーは約250人に増え、患者や家族の勉強会や、紫色のリボンを胸元に付けて撲滅を呼びかける「パープルリボンキャンペーン」として、各地でシンポジウムを開いてきた。29日のウオークは初めての試みとなる。
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 次は幹細胞に関するトピックです。オーダーメード医療の更なる前進が期待出来ますね。そういえば、この頃あまりオーダーメード医療とか、テーラーメード医療とか言いませんが、既に死語なのでしょうか?


皮膚から肝臓幹細胞…世界初 読売新聞 5/28
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=25776
治療薬開発などに期待 がんセンター
 人の皮膚や胃から採取した細胞に3種類の遺伝子を入れて、肝臓の幹細胞を作り出すことに、国立がん研究センターの石川哲也室長らが世界で初めて成功した。
 体外で大量に増やすことが可能で、肝炎ウイルスの研究や、患者一人ひとりの体質に応じた薬の開発など幅広い応用が期待できる。6月に東京で開催される研究会で発表する。
 肝臓の細胞には、様々な物質の代謝や解毒、酵素の合成など多彩な働きがあるが、体外で培養してもほとんど増えず死んでしまう。そのため、幹細胞の段階で増殖させ、成熟した肝臓の細胞に育てる技術が求められていた。
 石川さんらは皮膚や胃の細胞に、ウイルスを使って遺伝子を導入し培養。3週間後、アルブミンなど肝臓特有の様々なたんぱく質を合成する幹細胞ができた。
 150日以上培養し、いったん凍結保存したものを解凍し、再び増やすことにも成功した。
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 さて本日のメインニュースに移ります。前号に引き続き「臓器移植 息子のカード」の第4回目です。私自身の経験は、殆どが受け手側(レシピエント)ですので、ドナーのご家族の方々のお話はコーディネーターの方々から伺う程度でした。

 恐らくボランティアなどと一言で表せないのだろうと思います。


【朝日新聞社ニュース 2010/05/28】
 臓器移植 息子のカード:4 心臓が患者の体で動き出した

 
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201005280199.html
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 仕事中の転落事故で脳死状態になったトラック運転手の息子。母(60)ら家族は、意思表示カードに残されたその意思に沿って臓器提供に同意し、手続きが進んだ。
 兵庫県内の病院で、「脳死」と確定する2回目の法的脳死判定が終わったのは、事故から4日目の午後10時30分。このとき、息子の「死亡」が宣告された。《万に一つでも奇跡を》との母の期待はついえた。《息子を残せる》という気持ち
が支えだった。
 臓器移植コーディネーターの藤原亮子さん(32)が日本臓器移植ネットワークの本部と連絡を取り、移植を受ける患者の選定作業が始まった。患者は次々と決まっていった。
 翌日の午前11時、スーツ姿の人たちが病院に集まってきた。各地で移植を待つ患者を診ている移植医たちだ。藤原さんが「間もなく手術室に入ります。皆さん、最後のお別れです」と告げた。手術室に向かうエレベーターまで、息子を乗せたストレッチャーを家族で押した。「頑張りや」と何度も声をかけた。最終の意思確認に来た藤原さんに、「せめて息子の臓器を見送りたい」と告げた。
 手術は午後2時半に始まった。2時間ちょっとたって、心臓を入れたアイスボックスがワゴンに載って出てきた。孫(8)と一緒にアイスボックスをさすり、「父ちゃん、頑張れ」「頑張ってきーよ」と声をかけ続けた。
 アイスボックスは裏口から出て、そのままタクシーへ。母と孫は急いで3階に駆け上り、パトカーに先導されるタクシーを見守った。中には「息子」がいる。《一秒でも早く、無事に届いてほしい》。家族全員が泣いていた。
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[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
    宜しくお願いいたします。        
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