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0526-506号 医療ナビ:経口免疫療法 食物アレルギーの新治療法として注目を集める [kensa-ML NEWS]


 今朝は雲が多いものの晴れ間がのぞいている大阪、神戸です。皆さんのところでは如何ですか?今回の大雨で被害など無ければ良いのですが・・・

 気がつけば、もう既に5月も終盤となり、梅雨の季節を迎えようとしています。この数年は異常気象が続いていますので、今年の梅雨はどうなるのでしょうね?


 さて昨日は事業仕分け最終日ということもあり、非常に不透明極まりなかった公益法人にメスが少しだけ入った内容でした。特にいつも疑問というか何でやねん?と思っていた運転免許証更新時の書籍押しつけ、交通安全協会などなど・・・全く必要ないとは思いませんが、それこそ要約したものを一部50円でコピーしてもらって配布したら如何なのでしょう? また協会に対して私自身繋がりを感じるのは、免許更新のお知らせ葉書。協会は更新を忘れないための保険的なものとしての位置付けですね。それ以上でもそれ以下でもありません。私が忘れっぽくなかったら協会は必要ありません。いっそ交通遺児への支援や教育機関への啓蒙活動としての寄付金として位置付けてもらえば、支払い窓口で上から目線でお話していただいてお金を献上するより、もっと気持ち良く支払うことが出来るのですが。おそらく誰もが疑問に思い、言い出せなかった部分ではないでしょうか。とにかく透明化してもらいたい、正規化してもらいたいとの思いが非常に強いです。

 今朝の各社社説やコラムでは、社民党党首の沖縄訪問とともに取り上げられておりました。連立政権の内輪揉めは連立当初からあったもので、今さら・・・の感があります。どっちもどっち。以下のコラムはちょっとやり過ぎというか、くどいですね。言いたいことは分かりますが、一番最後のくどいくだりは要らないです。


【産経抄】5月26日 産経新聞社コラム
 
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100526/stt1005260328003-n1.htm
 最近は小欄もメールなるものをやりとりするようになったが、年のせいか手紙やはがきの方が心に響く。ことに読者のみなさんからの叱咤(しった)激励は、何よりの良薬だ。この場を借りて感謝申し上げるが、まれに次のような「人生相談」もどきの手紙もくる。
▼前略 パートナーのことで相談したく筆を執りました。彼は優しく、言葉遣いも丁寧で、金のネクタイがよく似合います。母親はお金持ちでしかも東大卒。おつきあいは短く、「家風が違いすぎる」と心配する人もいましたが、8カ月前に一緒になりました。
▼最初は毎日が楽しくて仕方がなかったんですが、ある日、彼の言っていることが、くるくる変わって言い訳ばかりなのに気づいたんです。最近では金髪女性に褒められていい気になっているようで、約束違反をなじっても「後で話すから」ととりあってくれません。
▼親戚(しんせき)のおじさんからは「せっかく一緒になったのだから子供じみたことを言うな」とたしなめられました。確かに今出て行っても未来に展望がひらけるわけではありません。実家も昔は人もうらやむ立派な建物でしたが、今では雨漏りがして、人も少なくなって屋上でミツバチを飼っているほどです。
▼でもこのまま居座れば、カネと権力に目がくらんだ信念のない女だ、と後ろ指をさされたまま生きていかねばなりません。私はいったいどうすればいいのでしょうか。 草々。
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日本経済新聞社社説 仕分けで見えた公益法人のからくり 5/26 
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE2EAE3E1E4E2EBE2E0E4E2E7E0E2E3E28297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D
 財団法人、社団法人など政府系の公益法人を対象に行政刷新会議の作業グループが取り組んできた事業仕分けが終わった。
 公益法人は全国に約2万5千。その中から(1)国や地方自治体から補助金をもらっている(2)法律などで権限を与えられている(3)官僚の天下りを受け入れている(4)財産が大きい――などに当たる法人を選び、その事業を俎上(そじょう)に載せた。
 浮かび上がった問題点がある。これらの法人を介して納税者の目に付きにくいところに多くの税財源が流れ、仕事の意義や費用対効果の検証が不十分なまま、各法人がそのお金を漫然と費やしている構図だ。
 運転免許証の更新時講習の手数料収入や宝くじの売上金も同様だ。こうした資金を使う事業は、警察庁所管の全日本交通安全協会や総務省(旧自治省)所管の日本宝くじ協会、自治総合センターなどの財団法人が独占的に実施している。資金は公的な色彩が濃いのに、税金に比べて使い方へのチェックはさらに弱い。
 例えば、免許証を持つ人は全国に8千万人。更新時に政令で決められた手数料を払い、熟読するわけでもない教則本を何冊も買わされることに疑問を抱く人は少なくない。
 交通安全協会は年に1400万冊の教則本をつくり、これで32億円の収入を得ている。仕分け人はこの事業の不透明な点や矛盾点を理詰めで指摘した。法人側は幹部や所管官庁の担当者が、時に答えに詰まったりした。それによって外部のチェック機能の不十分さが浮かび上がった。
 免許講習の仕分け結果は規模を縮小させて実施主体を競争で決めるというものだ。警察庁はまじめに受け止め、速やかに改革すべきだろう。
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日本経済新聞社コラム 春秋 5/26 http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE2EAE3E1E0E0EBE2E0E4E2E7E0E2E3E29F9FEAE2E2E2;n=96948D819A938D96E08D8D8D8D8D
 「1Q84」も「告白」も目じゃない、という大ベストセラーがある。発行部数は毎年なんと1400万部。クルマの免許の更新のとき、講習でかならず渡される教本だ。全日本交通安全協会なる財団法人がほぼ一手に引き受けてきた。
▼これほどウマい話はないだろう。ふつうなら本を売るにはライバルと競り合って大変な苦心をする。ところが、あの「交通の教則」などという冊子はドライバーがもれなく買わされる仕組みなのだ。協会の収入は教本の32億円を柱に、年間ざっと44億円という。警察庁OBで占める理事たちの報酬もそこから出る。
▼事業の仕分けでそんなありさまが浮かび上がった。誰もがヘンだな、と思いながら見過ごしていた「安協」の仕事だ。パフォーマンス先行のきらいもある仕分けだが、これなど大いに意味があったろう。ただ、判定は事業に競争導入を促しただけだからちょっと生ぬるい。そもそも、こんな組織が要るのかどうか。
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 さてこのあたりから医療関連ニュース、メインニュースに移行していこうかと考えていたのですが、あまりにもボリュームがありますので、二篇に分けます。この後篇については、今日中に配信できれば良いなぁと思いますが、今晩当直なので、夜に配信するか、それとも時間の空いた時を見計らって、記事作成、配信と出来れば、と考えています。

 これまでアレルギー、アトピーなどと言うと、原因食物を除外するというのが基本でしたが、このような逆刺激的な療法はまだまだ確立されているわけではなく、経口免疫療法を行うには受け入れ施設の体制確立が必須と思います。

 免疫分野はまだまだ未解明の部分が多く、これからの大きな研究テーマとなることは間違いのないところですし、他分野、たとえばがんなどに対しての免疫療法に対しても応用可能だと思います。
 今回のケースは免疫寛容を利用した激烈療法ではなく、選択可能領域を徐々に拡大させるというそれこそ根気の必要な療法です。成長とともに腸内細菌や免疫機構の強度なども変化してきますので、客観的評価指標として人の免疫力を数値で知ることが簡便に出来れば、研究はさらに具現化することでしょうね。
 現在盛んに行われている感染対策や栄養管理サポートなどへの応用も非常に期待できる内容です。

 私自身に30年間の研究時間をいただけるのであれば、この免疫領域をテーマとした研究をきっと行うでしょうね。そんな夢は叶いっこないし、今やるべきことがたくさんあるので、研究者の方々にエールをお送りするくらいしか出来ませんが、一生かけても良いくらい、人類にとって壮大で魅力ある素晴らしい研究テーマですね。


【毎日新聞社ニュース 2010/05/26】
 医療ナビ:経口免疫療法 食物アレルギーの新治療法として注目を集める

 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100526ddm013100148000c.html
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◇原因食品、食べて治す
◇負荷試験経て徐々に増量 各地の病院で研究中
 食物アレルギーの原因となる食物を食べることで、アレルギーを治す経口免疫療法(経口減感作(かんさ)療法)が注目を集めている。治療につながる仕組みには不明な点も多いが、原因食物を「食べない」ことしか対処法がなかった食物アレル
ギーを「食べて治す」方法として期待は高い。
 「牛乳が飲めるようになったら、チョコレートを食べてみたい。友達が『おいしい』って言ってたから」
 生まれつき牛乳にアレルギーを持つ佑人君(10)は、関西医科大滝井病院(大阪府守口市)のベッドで目を輝かせた。
 佑人君が経口免疫療法を始めたのは8歳の時。牛乳を使った食物を食べないようにしていたが、外食した際、牛乳成分で固めた成型肉を知らずに食べ、呼吸困難やじんましんを伴うアナフィラキシー(急激なショック症状)を起こした。そこで同病院の谷内昇一郎教授が紹介したのが、新しい治療法だった。母、真友子さん(34)は「普段気をつけていても、誤って原因食物を食べてしまう『誤食』の可能性ある。何とか食べられるようにしてあげたかった」と話す。佑人君も「やる」と即決だった。
 経口免疫療法は、最初に食物負荷試験と呼ばれるテストを行う。微量の原因食物を摂取し、食べてもアレルギーが起きない限界量を調べ、それを下回る量から徐々に摂取量を増やしていく。佑人君の場合、3週間の入院中、限界量の10分の1から徐々に増やし、退院時には120ミリリットルまで飲めるようになった。
 しかし家庭でこの量を継続している時に、アナフィラキシーを発症、再びほとんど飲めない状態に戻った。昨年4月から治療を再開。2泊3日の入院を数カ月おきに繰り返しながら、100ミリリットル飲めるようになり、初めてハンバーガーも食べた。目標は200ミリリットルだ。谷内教授は「最重症例の佑人君がここまでできたということは、他の子でも効果が期待できる」と話す。費用は、同病院によると、最初の入院時で10万円ほどという。
 「食べてアレルギーを治す」という考え方は以前からあった。しかし長年食物アレルギーの治療は、原因食物を食べない除去食療法中心という考えが支配的。国内では08年、神奈川県立こども医療センター(横浜市南区)が、卵アレルギー患者に経口免疫療法を行った成功例を日本アレルギー学会で発表し、注目が集まった。前後して海外でも成功例が多く報告されている。同センターの栗原和幸・アレルギー科部長は「食べる量、回数は、アレルギー治療として行っていた減感作注射を参考にした」と話す。
 現在、経口免疫療法は、国立病院機構相模原病院(相模原市)など各地の病院で実施されている。いずれも臨床研究として取り組んでいる段階で、摂取量を増やすペースなど手法は各病院によって違う。アナフィラキシー発症の危険もあるため、医師の監視下で行うのが大原則だ。
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[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
    宜しくお願いいたします。        
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