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0419-484号 母乳感染のウイルス性白血病、全国に拡大 検査徹底必要 [kensa-ML NEWS]


 また新たな一週間が始まりました。今朝は検査当直のため、ゆっくり目の社長出勤でしたが、先週よりは寒さが和らいでいるようでしたので、コートは着用してきませんでした[わーい(嬉しい顔)]

 通勤途中では、散りゆく桜の花びらを眺めながら、世のはかなさを愁いておりました[たらーっ(汗)]・・・

 なーんて一度言ってみたかったのですよね。

 そんなことを考えている暇なんて一分たりともありません。前進あるのみ[パンチ] 今週も張り切ってまいりましょう[手(チョキ)]


 今日は確か、山崎さんが宇宙から帰還する日だったですよね? 無事帰還されることを願いながら本日のコラムのご紹介です。


余録:オバマの火星 毎日新聞コラム 4/19
 
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20100419k0000m070097000c.html
 春の宵、天文台の望遠鏡で土星を眺めた。昨年は輪が消えて見える「消失現象」が起きたが、今は戻ってきた細い線がくっきり。「あ、輪が見えた」。子どもでなくても歓声をあげたくなる
▲不思議なリングを持つ惑星の周りを、ここ数年、無人探査機「カッシーニ」が回っている。最近の観測で、輪に鉄や炭素の化合物が含まれる可能性もわかった。できることなら近くで見てみたい。だが、いかんせん遠すぎる
▲もう少し近場ならどうだろう。米国のオバマ大統領が公表した新宇宙計画では、15年以内に新型宇宙船を開発し、まずは小惑星を訪ねる。30年代の半ばには火星の軌道に人を送り込めるはず、という。ブッシュ政権は月の再訪を打ち出していたが、「月にはもう行った」とばっさりだ
▲それにしても、なぜ火星を目指すのか。単純な理由は、月の向こうに人間が降り立てそうな大型天体は他にないからだ。何はともあれ、ゴールを掲げておかないと走れない、という見方もある。大きな目標を失うと、宇宙大国としてのアイデンティティーが揺らぎかねない
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 この記事を読んでいて、この世界的不況の折、国の威信をかけて・・・とかいう目的のみであれば、なんと愚かなことだろうと感じてしまいました。人類共通のしっかりとした目的・目標を持っているのであれば話は別ですが。

 「そこに山があるから・・・」という気持ちは分かりますが、政治的商業的な野心のみで宣言するのであれば、ノーベル平和賞の名が泣きますね。そんな愚かな目標よりも、もっと足元を眺めてみたら?という気がします。


 個人的な名声、名誉よりも優先されるべきは全体的な利益であり、後進たちへの道を作ることが大切なんじゃないですか? 私ごときが偉そうに言える立場ではないのですが、やっぱり中できちんと出来ていない人が外でいくら立派なことを話しても説得力はありません。見る人が見たら良く分かります。

 くれぐれも言っておきますが、ここは世間一般的なお話です。こう言っておかないと、すぐに他人事と思ってしまう輩が多いから・・・敢えて付け加えておきます。


 一昨日で残念ながら私の大好きなシリーズは終了してしまいました。二日遅れですが、ご紹介します。


ラスト・フライト:スペースシャトルと日本/5止 挑戦 毎日新聞社 4/17
 
http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2010/04/17/20100417ddm012040030000c.html
◇「日本版」の遺産に光
 ロケットで打ち上げ、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運び、翼で滑空しながら着陸する。日本でもこんな再利用型の宇宙往還機が模索された。宇宙開発事業団と航空宇宙技術研究所(いずれも現宇宙航空研究開発機構=JAXA)が80~90年代に開発を進めた「HOPE」。「日本版スペースシャトル」と呼ばれた。
 「無人機だったが、一般の人から『いつ乗れるの』とよく聞かれた」。機体誘導制御法の開発に携わった森戸俊樹・JAXA技術領域リーダー(49)は振り返る。当時の想像図では機体に窓が描かれた。「いつかは人を乗せたいという思いを言外に込めた」
 大気圏再突入、超音速飛行、自動操縦飛行、誘導着陸。どれも日本が未経験の技術だった。3機の小型実験機で実験を繰り返したが、当時の主力ロケット失敗の逆風を受け、00年に中止された。
 「ISSへの物資輸送」という夢だけは、昨年開発した片道飛行の無人補給機「HTV」に結実した。JAXAはシャトル退役後、宇宙実験の成果物を地球に持ち帰るため、HTVを改良する研究を始めた。HOPE計画の「遺産」に再び光が当たる。
 「飛行機のように宇宙を往復するのは人類の一つの夢。それが可能なんだと人々の意識を変えたのがシャトルだった」と森戸さん。
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 さてここらでガラリと話題を変えて、医療関係ニュースに移ります。本編の前に前座ニュースが一題となります。


子宮頸がん予防接種、公費で負担 小6児童に、栃木・大田原市 共同通信 4/19
 
http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010041901000016.html
 栃木県大田原市は5月から、小学校6年生の女子児童を対象に全額公費負担で子宮頸がん予防ワクチンの集団接種を開始する。
 子宮頸がん予防のワクチン接種に関しては、新潟県魚沼市や兵庫県明石市が接種希望者に全額助成しているが、日本産科婦人科学会によると、公費負担での集団接種は全国初とみられる。
 子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)が原因で発症。性交渉を通じて感染するため、予防には若年層へのワクチン接種が有効とされる。同学会などは11~14歳を中心にワクチン接種を奨励しているが、費用が3回接種で5~6万円と高額なのがネックとなっている。
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 集団接種ということは半強制?ですかね?ちょっと気になるのは、「5月中旬から市内の各小学校で集団接種を行う。小6女児の保護者らを対象に子宮頸がん予防の講演会を行うなど準備を進めている。」の件(くだり)。きちんとした認識は市民の皆さんにまだ持ってもらっていないのですかね?何をこれだけ急ぐ理由があるのか、少々疑問がわいてきます[猫] 政治的な理由でしょうか?それとも他に何か?

 斜から構えて物事を見てしまいました。物事は素直に取らなければいけませんよね。知らない方が幸せなことも多い昨今・・・
 メインニュースに移ります。


 ATLは、かなり以前から知られていましたが、九州地方限局性の強いものとして、これまで認識されていました。ATLA(HTLV-1抗体)として、私が入職したかなり昔より一般的に行われていた検査です。最近になって全国的な広がりを見せているのは、何故なのでしょうか?

 黒潮暖流に沿った形で抗体陽性者が多い傾向が強かったので、海産物による感染経路・・・なんて説も聞いたことがありましたが、真偽のほどは知りません。もしもそうだとすると地球温暖化により黒潮暖流経路が変化していったとすると、感染地域も拡大していくのでしょうか?

 なんてことよりも、日本全体が狭くなったというか、人の流れが急になったからなのでしょう。いずれにしても正しい認識、知識を国民の皆さんに持っていただきたいものです。


 詳細を知りたい方は下記サイトまでお越しください。

■国立がんセンターがん対策情報センター http://ganjoho.ncc.go.jp/public/cancer/data/ATL.html
■国立感染症所 感染症情報研究センター http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g2/k02_38/k02_38.html
■JSPFAD(HTLV-1感染者コホート共同研究班) http://www.htlv1.org/

HAM HTLV-1関連脊髄症について知る
■厚生労働省難病センター 特定疾患情報 
http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/128.htm


【朝日新聞社ニュース 2010/04/19】
 母乳感染のウイルス性白血病、全国に拡大 検査徹底必要
 
http://www.asahi.com/health/news/OSK201004180143.html
=================================================
 主に母乳を介して乳児に感染し、九州に多い成人T細胞白血病(ATL)のウイルス感染者が、関東地方では20年近くで1.5倍に増えるなど全国に広がっていることが、厚生労働省研究班の調査でわかった。妊婦の感染を調べる血液検査が徹
底されていない実態も判明。研究班は、感染の根絶には全国的な検査の徹底が必要との提言をまとめた。
 ATLは母乳や精液に含まれるウイルスで感染する。生涯発症率は約5%と低いが、根治は困難。感染していれば母乳をやめて人工乳にするのが最も効果的とされる。
 厚労省の研究班(主任研究者、山口一成・国立感染症研究所客員研究員)は2006~07年、献血した16~65歳の男女の血液から推計。全国の感染者は107万9千人で、1990年比で11万4千人減ったが、首都圏では増えていた。人の移動が原因とみられる。
 調査の地域分けの違いで単純に比較はできないが、関東は19万人で6万2千人増、中国・四国でも増えていた。90年は九州・沖縄の感染者が全体の50.9%を占めていたが、今回45.7%まで低下。関東は10.8%から17.7%と増えた。近畿は17.0%から15.9%、北陸・東海は6.9%から7.6%だった。
 91年の厚生省(当時)研究班の報告では、発症者は全国で700人と推定され、2050年前後にほぼ根絶するとみられていた。感染者も九州に集中していたことから、厚労省は検査を妊婦健診に加えるかは自治体に委ねていた。検査費用は85
0~1900円。検査を公費で負担しているのは長崎や鹿児島など一部の県だけだ。しかし、ここ数年、ATLの死者は年間1100人前後で推移、発症者が増えている。
 そこで厚労省の別の研究班(主任研究者、斎藤滋・富山大教授)が全国1668カ所の産科の検査の実施状況を調査(回答率38.3%)。実施率は全国平均87.8%で、99.1%だったHIV検査に比べ徹底されていなかった。中国(79.5%)、北海道・東北(83.3%)、関東(84.6%)が低く、九州・沖縄でも87.8%にとどまった。近畿は92.2%、東海・中部は93.9%。
 研究班は「全国で検査して母子感染予防を検討する時期」と結論づけた。抗体検査で疑陽性が出る確率が高いことから精密な2次検査の必要性と、感染が見つかった妊婦の不安に対処するカウンセリング法を示した。
 斎藤教授は「妊婦も医師も関心が低い。すべての妊婦が検査を受け、対策を施せば2世代で病気を根絶できる」と話す。厚労省母子保健課は「検査の公費負担も含め検討したい」としている。(坪谷英紀)
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銀四郎

僕なんかのブログにご訪問&nice!ありがとうございました^^
by 銀四郎 (2010-04-20 05:30) 

Koji

銀四郎さん

初めまして。コメント有難うございました。
銀四郎さんのブログ、「なんかの・・・」ではなく非常に興味深い
というか、面白い視点だなぁと思いました。
今後ともどうぞよろしくお付き合いくださいませ。
by Koji (2010-04-20 17:27) 

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    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
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