SSブログ

0331-471号 子宮頸がん:「予防の時代」 国際学会…「ワクチンの啓発」「効果的な検診」主に議論 [kensa-ML NEWS]


 今日は平成21年度の最終日。私にとって平成21年度は慌ただしく過ぎてしまいとにかく何か訳の分からないまま終わろうとしています[ふらふら] どのような一年であったかの評価については、平成22年度にその答えが出ると思います[パンチ]

 今日で職場を離れる方、職場を移る方、様々だと思います。別れと出会いのこの季節。職場を変わったとしても離れたとしても、ともに汗を流し、同じ釜の飯を食った仲間は永遠です。

 私の施設も3名の方が神戸を去られることとなりますが、最後に私が申し上げたのは、「神戸を去ったとしても縁は切れないから・・・」。去られる3名の方が、私との縁を切りたがっていたかどうかは別として[がく~(落胆した顔)]、同じ臨床検査部門、医療の世界で働く同士です。どうぞ今後ともよろしくお付き合いください。

 また直接お会いするなり、直接電話するなり、直接メール出来なかったりと、お世話になりながらご挨拶ご連絡が出来なかった皆様、本当に申し訳ございません。拙いメールではありますが、今後もメールニュースを継続してまいりますので、ご希望される方は私宛、メールをいただければ幸いです。


 かなり感傷的になってしまいましたが、話題を変えて、今日の社説ご紹介に移ります。

 私の施設でも毎年実習生を受け入れており、指導をさせていただく立場の人間として、また患者心理を考える上でも、「教育」というものは非常に重要なアイテムになります。数年前のゆとり教育から詰め込み教育への転換か?みたいなことも書かれておりますが、丸暗記など詰め込む必要があるもの、国語力など読み取り判断する力を養うべきもの、などにより指導方法を変えなければならないことは当たり前。一番大切なことは、指導を受ける側が「理解」しなければならないということだと思います。医療の世界でも、IC(インフォームドコンセント)、すなわち、患者さんに説明をし、同意をしてもらうことなのですが、よく、欠けているんじゃないの?と感じることは、患者さんの「理解」という部分。説明責任を果たすには、教育責任を果たすには、「理解」というものが不可欠だと常々思うのですが・・・


新教科書検定 充実した内容をどう生かすか(3月31日付・読売社説)
 
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100330-OYT1T01202.htm
 教科書の内容は、これまでよりはるかに充実する。あとは子どもが消化不良を起こさないよう、しっかり身に着けさせることが課題となろう。
 文部科学省が、来春から小学校で使う新しい教科書の検定を終え、結果を公表した。
 学ぶ内容を大幅に増やした新学習指導要領に基づくもので、教科書のページ数は、学習内容を大きく減らした2000年度検定時の教科書よりも、平均で4割以上増えた。「ゆとり教育」からの転換が鮮明になっている。
 国際的な学力調査で日本の子どもの学力低下が示され、ゆとり教育の弊害が明らかな以上、学習する量を増やすのは当然だろう。
 厚くなる教科書の中でも、算数と理科が顕著だ。いずれも7割近くページ数が増えている。
 算数では、現行の指導要領で削除されていた「台形の面積の求め方」が、5年生で復活した。
 農産物の収穫量のデータを読み取る問題、米国の自由の女神の高さや、ロシアのバイカル湖の面積を求めさせる問題など、社会科と連動した要素も入っている。
 理科では、サッカー選手の連続写真を使って体の動く仕組みを学ばせようとする内容もある。
 日常生活に関連づけ、子どもが興味を持てるような工夫を凝らしている点は評価できよう。
 各教科に共通するのは、習った内容を定着させるため、繰り返し学習させる手法が数多く取り入れられていることだ。
 教科書の冒頭に、下の学年で学んだ内容を要約しておいたり、単元ごとの練習問題を増やしたりする例が目立っている。
 問題は、こういった教科書を教員がどう使いこなすかである。・・・続きを読むにはここをクリック


 今朝の記事にこのようなものがありました。


ビッグバン:直後、数百兆度の宇宙再現 毎日新聞社 3/31
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100331ddm003040123000c.html
 欧州合同原子核研究所(CERN)は30日、スイスとフランスにまたがる大型粒子加速器「LHC」で宇宙誕生(ビッグバン)から1兆分の1秒後の数百兆度の状態を再現した。陽子同士を衝突させ、7兆電子ボルトという世界最高エネルギーを出すことで達成した。衝突後に生じた粒子を検出することで、質量の起源とされる「ヒッグス粒子」などノーベル賞級の発見につながるという。・・・続きを読むにはここをクリック
 


 なんか物凄い[ひらめき]ということは感じて取れるのですが、さっぱり意味不明。もう少し記事に注釈を付けてもらいたいなぁというのが正直な感想。私を含めて一般読者の方々は、さっぱり理解できないものにぶつかったとき、短絡的に「だからどうなの?これを発見したからどうなるの?」ということを教えてもらわないと、満足感は得られません。ということで、ちょっとだけ紐解いてみます。それでもまだ納得はできないのですが・・・[もうやだ~(悲しい顔)]


ビッグバン
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%90%E3%83%B3
 ビッグバン (Big Bang) は、宇宙の成立に関する仮説(理論)のひとつである「ビッグバン理論」(ビッグバン仮説)において想定されている、宇宙の最初期の状態、とてつもなく高い密度と温度の状態のこと。あるいはその状態からの膨張(一種の爆発)のこと。ビッグバンは約137億年前にあったとされている。
 遠方の銀河がハッブルの法則に従って遠ざかっているという観測事実を、一般相対性理論を適用して解釈すれば、宇宙が膨張しているという結論が得られる。宇宙膨張を過去へと外挿すれば、宇宙の初期には全ての物質とエネルギーが一カ所に集まる高温度・高密度状態にあったことになる。この初期状態、またはこの状態からの爆発的膨張をビッグバンという。



ヒッグス粒子は存在するのか?
 
http://members.jcom.home.ne.jp/stolatos/universe/higus.htm
 現代最先端の物理学はヒッグス粒子の発見に向けて懸命の努力が続けられている。と言うのはヒッグス粒子が見つかるかどうかは素粒子物理学の命運を握ると言っても過言ではない。素粒子物理学は20世紀爆発的な進歩を遂げ多くの素粒
子が理論で予言され 巨大加速器による実験でその存在が確かめられてきた。しかしヒッグス粒子は理論で予言されながら未だに発見されない素粒子である。現代物理学はその向かう方向は自然界を支配する究極の理論を見つける事である。
 このためいろいろなシナリオを物理学者達は組み立てているがそのシナリオにはどうしてもヒッグス粒子が必要なのである。ヒッグス粒子が発見されれば今の物理学の理論は正しい方向を進んでいると言えるだろうが、もし存在しないとなると根本的に理論を見直す必要に迫られるのだ。1964年イギリスの物理学者ヒッグスにより提案された粒子である。電磁気力 弱い力 強い力の3つの関係を明らかにしようというのが「大統一理論」と言われるものだがこれを完成させるためにヒッグス粒子は必要なのだ。さらにその上に重力までも統一して説明できると予測されている。


 やっぱり、「だからどうなのさぁ・・・」って感じです[がく~(落胆した顔)]

 その点、この記事は非常に理解しやすく「手当て」という言葉がまさに実感できると思います。


痛み「さする」と効果 無意識の動作で神経修復 共同通信社 3/31
 
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010033101000058.html
 打撲したり骨折したりした場合に痛む場所を「さする」という動作には、傷ついた神経回路を修復する効果があるとの研究結果を、群馬大大学院の柴崎貢志講師(分子細胞生理学)らが31日までにまとめた。
 柴崎講師は「さする行為には、神経再生を促そうという無意識な意味が込められているのではないか」と話している。
 柴崎講師らは、神経細胞にあって熱を感じるセンサーの役割を果たすタンパク質「TRPV2」に注目。マウスやニワトリの細胞を使った実験で、TRPV2があると、TRPV2をなくした細胞に比べて、刺激を伝える神経の「突起」という部分が長く伸びた。
・・・続きを読むにはここをクリック
 

 今後、各種リハビリなどに直接的に応用出来ますね! ついでと言っては何ですが、「手当て」についての、語源ご紹介をしておきます。

 
http://www.seiwa-bussan.co.jp/kotoba-1.htm
 「手当て」 というのは、日本人の造語です。このことばが、どこから来たのかというと、「てのひら療法」からです。 昔の人は、怪我をしたり、胃や頭が痛いと、患部に手のひらを当てていました。これは、手のひらが湿気と熱を発散するので、軽い温湿布の役目を果たすため、血行を盛んにして、患部を治すわけです。 また、手のひらからは、体内にこもっている静電気が発散していて、経路を刺激して血液の循環をよくします。こうしたいちばん簡単で素朴な療法を、昔の人はその生活の知恵から知っていて、まずどこか具合が悪いとなると、手のひらを当ててみたことから、けがや病気を治すことを「手当て」というようになったものです。


 さて「手当て」は対症療法的なものなのですが、社会的ニーズに加え、医療経済学の面からも「予防」は有効な手段であるとされていることは、もはや万人が当然の認識として持たれていることと思います。以前このメールニュースでも公費助成の問題で取り上げましたが、政府が「少子化対策」を声高らかに主張するならば、早期に公費助成施策が確立されるよう政府として働きかけを強化してもらいたいものです。以前の記事:http://koji-arai.blog.so-net.ne.jp/2010-03-11-1


【毎日新聞社ニュース 2010/03/31】
 子宮頸がん:「予防の時代」 国際学会…「ワクチンの啓発」「効果的な検診」主に議論
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100331ddm013100143000c.html
=================================================
 モナコで2月に開かれた世界最大の子宮頸(けい)がん学会「EUROGIN(ユーロジン)」を取材した。約2000人が参加した大規模な学会で、議論の大半はワクチンの効用と効果的な検診、そして市民への啓発のあり方に割かれていた。子宮頸がんは「予防の時代」に入ったことを強く印象づけられた学会だった。【江口一】
 子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)のうち一部のハイリスク型の持続感染が原因。ワクチンにより、ハイリスク型の7割を占める16、18型の感染を防ぐことができる。子宮頸がん征圧をめざす専門家会議(議長、野田起一郎・前近畿大学長)は、ワクチンについて、11~14歳の女子を「第一に接種すべき対象」、15~45歳の女性を「次に接種すべき対象」に挙げている。
 対策の第一歩は、病気やワクチン、検診の有効性を正確に理解してもらうことだが、学会では日本と同様、各国ともこうした点に苦労している様子がうかがえた。
 スペイン、ベルギー、ドイツの18~50歳の女性約6000人への調査では、HPVに感染する可能性について、6割以上が「知らなかった」「ないと思っていた」と回答した。実際には大人の女性なら誰でも感染の可能性があるウイルスだ。他にも多くの女性が検診の意味や重要性を理解していないことが判明。調査したスペイン産科婦人科学会のコルテス氏は「情報提供や教育で、婦人科医が適切な役割を果たすべきだ」と訴えた。アイルランドからは「女性に適切な助言をするには、まず医師への専門教育と情報提供が重要だ」との報告もあった。
 スウェーデン・ウプサラ大の調査では、女子高校生の多くがワクチン接種に前向きだが、7割以上の生徒は「もっと学校の看護師や家庭医から情報がほしい」と回答した。仏リヨン大のボルヌ氏は、「自分の娘は関係ない」という親の知識不足がワクチン普及の障害になると指摘。アイルランドのモートン氏は、インターネットの会員制交流サイトの活用も情報伝達には有効と述べた。
 現在の検診は、採取した子宮表面の細胞を見て異常を調べる「細胞診」が中心だ。厚生労働省は20歳以上の女性に2年に1回、細胞診による検診を受けるよう勧めている。一方、採取した細胞を検査機械にかけ、HPVへの感染を判定する検査も実用化している。
・・・続きを読むにはここをクリック
  

   br_decobanner_20091222111615.gif   laboratorytest88_31_green_3.gif  medicalinfo88_31_lightblue_3.gif  medicalteam88_31_lightred_3.gif
   
宜しければワンクリックにご協力下さいね[るんるん]

    gam_banner_2.jpg    gam_banner_3.jpg  現在公開中

nice!(24)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 24

コメント 3

くま・てーとく

予防はどんな治療にも勝る、ですよね。
でも、STDであるHPVのワクチンを小学生高学年から考慮しなければいけない社会そのものになんか問題を感じます。
何となく、不特定多数や、婚外での交渉を肯定する社会になってから発現率が上昇したのではないかと思うんですよね。
昔は、そっち方面にだらしない女の病気という認識でしたが、やはり感染機会が増えるほど、確率も上昇するわけですから、あながち見当違いでもないと思います。
ま、婚外交渉が恥ずべき行為であるという倫理観を復活させるのは今の時代不可能な感じなので、それよりは、ワクチン接種を啓蒙した方が効果が高いかもしれませんね。
by くま・てーとく (2010-04-01 00:55) 

Koji

くま・てーとく さん

おはようございます。コメント有難うございます。
昨日はさすがにバタバタとしていて、コメントをお返しすることが出来ずにいました。申し訳ございません。

仰るように不特定多数、婚外交渉など感染機会は様々で、感染症に曝される危険性はかなり高いと言わざるを得ません。
しかしながらこのようなことが、当たり前のようにスル―されるような社会にはなってほしくないのは当然なことで、感染を未然に防ぐことの啓蒙活動と共に、罹ってしまった時の恐ろしさを、特に若い方々に教える機会があればと常々思います。

学校の性教育ではどのあたりまで教育されているのかについて、うちの子供に聞いてもあまり要領を得ない返答が返ってきますので、良い教育を受けているとは到底思えません。
プロの医療従事者がこのあたりをサポートできるような体制が出来ればと切望いたします。

私の方で患者さん向けの広報も取り組み始めたところですが、より多くの方々に真実を知っていただきたいものですね。
by Koji (2010-04-02 09:10) 

コーミン

愛機の復旧おめでとうございます。
by コーミン (2010-04-02 12:55) 

Facebook コメント

トラックバック 0


[ひらめき] Facebook・・・友達リクエスト、フィード購読大歓迎
     https://www.facebook.com/gamdango
[ひらめき] Facebook・・・最新情報はこちら
       https://www.facebook.com/Project102.MT

 

[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
    宜しくお願いいたします。        
          http://enigata.com/index.html


    人気ブログランキング   臨床検査ランキング   Ameba_banner.jpg

人気ブログランキングにほんブログ村ランキング(臨床検査)に参加しています(Amebaは姉妹サイトです)。
啓蒙活動の一環として参加していますので、バナー↑↑↑へのクリックに是非ともご協力ください[ひらめき]


 臨床検査技師のブログにお越しいただき有難うございます。

 さてこのブログでは、臨床検査に関連する内容だけではなく、医療系、農業系、宇宙系、少年野球系等々、雑多な内容となっています。またこのブログを立ち上げたのは、多くの方々に密接な関係のある臨床検査をもっと知っていただきたい、そしてその業務に就いている臨床検査技師をもっと知っていただきたいとの思いからです。

 現代の医療においては、客観的根拠を基に病態解析などがなされ、EBM(Evidence based Medicine)の根幹として臨床検査データは位置付けられています。このような重要なポジションに居ながら、我々自身の待ち受け体質は根強く、我々臨床検査技師自身が何をするべきなのか、また何が出来るのかを真剣に考えるべきであり、後進の方々に良い道を残すためにも、一般の方々に臨床検査技師をまず知っていただく、ということが必要なのだと思います。そのような趣旨から各種サイトランキングにも登録しておりますので、バナーをクリックしていただければ幸いです。

 ご質問、ご意見、ご感想などございましたら、
gamdango@csc.jp までご遠慮なくメッセージをお送りください。ただし医療相談等には内容によりお答えできない場合もありますので、あらかじめご了解ください。

         NHO神戸医療センター
         臨床検査技師長
                新井 浩司

好き放題コメントを加えた最新の医療系情報(科学系、農業系、少年野球系話題も満載?)をご提供しています。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。