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0311-459号 HPVワクチン接種、公費助成「決定」はわずか-全国自治体アンケート [kensa-ML NEWS]

 今日は一日良いお天気[晴れ]でしたが、風の谷に位置する神戸医療センター[病院]は冬に逆戻りのような冷たい風が吹いておりました。寒いよぉ[ふらふら][バッド(下向き矢印)]と仰る患者さんもおられましたので「風邪ひかないでよね」と季節ネタの話をしていました。

 通勤途中の桜並木も蕾はまだまだ硬く、春を予感させる光景にはまだ出会えておりませんが、ひと雨ごとに春に近づくのでしょうね。何かと気忙しいと同時に出会いと別れの多きこの季節、くれぐれもご自愛ください。


 さて今朝のニュースを読んでいますと、今後かなり技術革新というか、省エネが期待できる記事がありました。またか[ふらふら]・・・と思いの方もおられるかもしれませんが・・・科学ネタです[わーい(嬉しい顔)]


絶縁体:電気信号伝達 夢の「8割省エネ」 毎日新聞
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100311k0000m040148000c.html
 電気を通さない「絶縁体」の物質に、磁気を使った方法で電気の信号を通すことに、東北大金属材料研究所の斉藤英治教授(物性物理学)らのチームが世界で初めて成功した。IC(集積回路)チップに使う場合、銅線に比べエネルギー消費量が8割軽減するとみられる。今後、革新的な省エネルギー技術の開発につながりそうだ。11日、英科学誌「ネイチャー」で発表した。【奥野敦史】
 金属や半導体に電流を流すと、電子の移動に伴い発熱してエネルギーが失われ、省エネ化の妨げになっていた。斉藤教授らは磁気を生み出す電子の自転「スピン」に着目した。斉藤教授は06年、電子から電子へスピンが伝わる「スピン波」と電流を相互に変換できることを発見。今回はその理論を応用した。
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 エネルギー変換する際の損失が少なければ少ないほど「エコ」に繋がることは私の稚拙な頭でも理解できました[ふらふら] それで「スピン」というものを理解したくって色々な資料を読んでみたのですが、チンプンカンプン[もうやだ~(悲しい顔)] 読めば読むほど分からなくなりました。あまり深く突っ込まない方が賢明だと痛感しました。専門的な基礎知識に乏しい・・・でもそのうち理解してやる[パンチ]とあきらめの悪い私は虎視眈々、分かりやすい資料を検索しております[ふらふら] どなたか私に、愛の手を・・・[もうやだ~(悲しい顔)]


 さて、見て分からないものは聞いても分からない。でも、昨日のTVニュースでは非常に説得力のある動画が流れておりました[ひらめき] もう既に皆さんもご覧になったかとは思いますが・・・


iPS細胞から腸 世界初、マウスで成功 共同通信社
 
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010031001000364.html
 あらゆる組織や臓器の細胞になることができるとされる新型万能細胞(iPS細胞)から「腸」をつくることにマウスで成功したと、奈良県立医大の中島祥介教授(消化器・総合外科学)らのグループが10日、明らかにした。
 18日から広島市で開かれる日本再生医療学会で発表する。iPS細胞から臓器ができたのは世界初としている。
 iPS細胞は、患者自身の細胞から作製して治療に利用できれば、拒絶反応が回避できるため、中島教授は「治療が難しい炎症性の腸疾患や、先天的な運動異常症などの病態の解明、治療法の開発に役立つ」としている。
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iPS細胞から腸管、世界初、マウスで成功-奈良県立医科大 財経新聞
 
http://www.zaikei.co.jp/article/biznews/100309/44998.html
 体細胞へ数種類の遺伝子を導することにより、ES細胞(胚性幹細胞)のように非常に多くの細胞に分化でき、組織や臓器になることが可能とされている、新型万能細胞(iPS細胞)から腸を作るマウスで成功した。奈良県立医大の中島祥介教授(消化器・総合外科学)らのグループが10日明らかにした。iPS細胞から器官を作り出した例は世界で初めて。
 分化万能性を持った細胞は理論上、体を構成するすべての組織や臓器に分化誘導することが可能であり、ヒトの患者自身からiPS細胞を樹立する技術が確立されれば、拒絶反応の無い移植用組織や臓器の作製が可能になると期待されていた。
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 いやあ、偶然の産物というか、凄いものが出来上がりましたよね。iPS研究は花盛り。無限の可能性を秘めています。

 小腸は回腸などパイエル板などに代表されるリンパ節の集合体があると同時に消化管のため外界にもさらされており、非常に移植後の拒絶反応が多いことでも知られています。まだまだマウスによる研究段階ですので、実現化に向けては、かなりの困難が予想されますが、小腸移植に頼らざるを得ない患者さんにとっては本当に朗報ですね。政府の総合科学技術会議でも研究費配分がされた模様です。


iPS細胞研究に50億円 総合科学技術会議 共同通信社
 
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010030901000932.html
 政府の総合科学技術会議(議長・鳩山由紀夫首相)は9日、2009年度補正予算で世界をリードし得る研究を支援するために設けた基金から、計約1千億円を給付する最先端研究30課題と、それぞれへの配分を正式決定した。
 山中伸弥京都大教授の新型万能細胞(iPS細胞)による再生医療研究には要求通り、1課題当たりの上限額に当たる50億円を給付する。
 鳩山首相は「大変に予算が限られた中で、充実したプログラムになった」と評価した。
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 さて本日のメインニュースに移ります。

 以前のメールニュースでも取り上げましたHPVワクチンに関する続報です。

 ワクチンの有効性に関しましては異論のないところであり「未来を担う女性に子宮頸がんワクチン公費助成を」との活動も盛んに行われているところです。 
http://hpv.umin.jp/

 このような活動にもかかわらず、財源がないためか、自費ですべきと考えているのか良く分かりませんが、少子化対策等にも繋がることだと私は思うのですが・・・以前は予防医学といえば自費で行うべし、との空気でしたが最近はかなり変わり映えしてきているように思います。

 また、がん対策基本法 
http://law.e-gov.go.jp/announce/H18HO098.html にも予防ならびに早期発見について基本的施策に明記されています。問われるべきは国の姿勢なのか、地方自治体の姿勢なのか、押し付け合いで泥沼化しなければ良いのですが・・・長期展望と取り急ぎの施策とのバランス感覚が重要ではないのかと・・・偉そうなこと言ってすみません[あせあせ(飛び散る汗)]


【CB NEWS 2010/02/12】
 HPVワクチン接種、公費助成「決定」はわずか-全国自治体アンケート
 
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/26717.html
====================================================================
 子宮頸がん征圧をめざす専門家会議(議長=野田起一郎・近畿大前学長)が全国の自治体を対象に行ったアンケートによると、「子宮頸がん予防HPVワクチン」の接種に対する来年度の公費助成を決定している自治体は、回答した691自治体のうちわずか1.2%だった。一方、助成を行わないと決定している自治体は25.5%だった。
 アンケートは、専門家会議が2月、全国の1778自治体を対象に「子宮頸がん予防HPVワクチン」接種に対する公費助成の検討状況などを調査したもので、有効回収率は42.0%(747自治体)だった。
・・・続きを読むにはここをクリック
 

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コメント 2

もも

こんんちは!先日、子宮頸がん検診に行って思ったのですが、いくらなんでもワクチンが高額すぎるし数回も接種しないといけないのでガンになりたくないけど考えてしまいます。2人子供産んでるし、もうすぐ40才なのでちょっと諦めちゃう値段です。
by もも (2010-03-12 09:31) 

Koji

コメント有難うございます。

仰るようにワクチンは高価すぎますよね。
政府側の対応が、少子化対策とか何とかいいながら
母性保護に動いていないんですよね。

医療費削減政策としてのメタボ対策なども必要なのでしょうけど、
将来のことを考えるのであれば、母性保護をもっと重視していいかと
思います。
by Koji (2010-03-12 09:59) 

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