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0222-443号 医師の指示で高度医療、「特定看護師」導入へ [kensa-ML NEWS]

こんばんちは。

 微妙な時間なもので、変なご挨拶となりました[ふらふら] かなり以前(京都在籍時)にも使ったことがありますが、全時間帯に使えるご挨拶は「おはこんばんちは」[あせあせ(飛び散る汗)] あまり流行る気配はなかったように思いますが・・・[もうやだ~(悲しい顔)]

 2月も後半戦を迎え、人事異動の季節も近付いてまいりました[がく~(落胆した顔)] 何かと気忙しいこの時期、たまにはまったりと過ごしたいところですが、なかなかそうもいかせてもらえませんね[ふらふら]


 本日待ちに待った結果が返却されてきた方も多いのではないでしょうか?
 「平成21年度第43回日本医師会臨床検査精度管理調査」が正式名称ですが、略して、「日医サーベイ」。医療関係者、特に臨床検査部門関係者なら「泣く子も黙る」ほど誰もがご存じのものです。
http://www.jmaqc.jp/index.php
 この調査は医療業界でも数少ない、というか、唯一といって良いかと思いますが、医療の質を点数表記するものです。コンクール的との批判もあると思いますが、結果が全てだと私は思います。結果を出さねば大きな顔は出来ません[猫]

 結果は神戸においての過去最高点だと思います。良い結果を普段からの努力の積み重ねで出してくれたスタッフに感謝です。あと一項目で満点でしたので、来年度に向けて良い目標が出来ました。


 さて本号メインニュースの前に、コラムご紹介です。様々なものを認めることも「寛容」かと思いますが・・・[あせあせ(飛び散る汗)]

余録:方言 毎日新聞2月22日 http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/
 相撲取り花といえば、春に咲くスミレの異名だ。子どもたちが花の付け根を互いに絡めて引き合う遊びを相撲になぞらえたらしい。奈良では互いに競う様からジロタロ(次郎太郎)ともいう。子どもの遊びの世界はまさに方言の宝庫だ
▲40年前の大阪万博ソング「世界の国からこんにちは」の作詞で知られる詩人の島田陽子さん(80)はバイリンガルを身上としている。2カ国語に精通しているわけではない。共通語と大阪ことばを使い分けて、詩や童謡を書き続けてきたからだ
▲<あかん/あかん/このドア/あかん>。詩集「大阪ことばあそびうた」の中の「あかん」の一節にはリズム感がある。「あかん」は「だめ」と「開かない」を掛けている。<あかんたれほれたんかあ>は大阪ことばによる回文で、何ともせつない
▲東京生まれだが、父の仕事の都合で小学5年の時に、大阪に移り住んだ。大阪ことばは多感な少女の日常語になったが、当時の国語教育は方言を冷遇した。学校で方言を使うと、首から「方言札」をかけて反省させた地域もあったほどだ・・・続きを読むにはここをクリック


 医療業界においても、最近「チーム医療」とか「医療連携」とかの用語が、氾濫しています。様々な職種の方が多数関わっていて成立するのが「医療」というもの。お互いを尊重し認めあうような真のチームでありたいと常々願っています。ただその職域や職性は様々でその立場にならないとなかなか理解することが出来ないことも多々あります。まずは自分の立場を他職種に理解していただきたい、そのような思いから長年、広報活動に力を注いできました。本メールニュースもその一部です。

 昨年から「チーム医療の推進に関する検討会」が厚生労働省で開催されておりますが、先週18日に第10回の会合がありました。その議事内容と、配布資料は厚生労働省HPにもUPされております。
 
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/02/s0218-9.html
 その内容を読んでいると、臨床検査部門の進むべき道がちょっと不明確に思えました。私の率直な意見としては、漠然としていて良く分かりません。というか矛盾に思えることも多々あります。

 

 まずはチーム医療の考え方。
 「医療に従事する多種多様なスタッフが、各々の高い専門性を前提に、目的と情報を共有し、業務を分担しつつも互いに連携・補完し合い、患者の状況に的確に対応した医療を提供すること」がチーム医療の一般的な理解内容。
 患者を中心としたより質の高い医療を実現するためには、1人1人の医療スタッフの専門性を高め、その専門性に委ねつつも、これをチーム医療を通して再統合していく、といった発想の転換が必要である。 
と記載されています。
 
今後、チーム医療を推進するためには、各医療スタッフの専門性の向上、各医療スタッフの役割の拡大、医療スタッフ間の連携・補完の推進、といった方向を基本として、関係者がそれぞれの立場で様々な取組を進めていく必要がある。 とも記載しています。

 次に各医療スタッフ等の役割の拡大について(素案)臨床検査技師にかかわる部分を抜粋しますと、
 
臨床検査技師については、近年の医療技術の進歩や患者の高齢化に伴い、各種検査に関係する業務量が増加しており、当該業務を広く実施することができる専門家として医療現場において果たし得る役割が大きくなっている。
 こうした状況を踏まえ、臨床検査技師の専門性をさらに広い分野において発揮させるため、現在は臨床検査技師が実施することができない生理学的検査(臭覚検査、電気味覚検査)について、専門家や関係学会等の意見を参考にしながら、追加的な教育・研修等の必要性も含め、実施の可否を検討すべきである。 
と記載。

 また、医療スタッフ間の連携の推進について(素案)では、
 医療スタッフ間の連携の在り方として、「患者を中心とした質の高い医療を実現するためには、各医療機関や地域の実情を踏まえ、各医療スタッフ間の適正な業務配分や医療安全の確保等に留意しつつ、それぞれの専門性を十分に活かした医療スタッフ間の連携・補完を進める必要がある。
 【医療チームの具体例】として臨床検査技師が明記されているものは、感染制御チームのみという状況。勿論「等」の中に包括されるのでしょうが、栄養サポートにせよ、褥創対策にせよ、『究極の感染管理』と思ってきた私にとっては淋しい内容です。

 最後のとどめに、看護師の役割の拡大について(素案)一部分のみの引用で誤解を受けるかもしれないと思いつつ・・・
 
検査等
 ・ 患者の重症度の評価や治療の効果判定等のための身体所見の把握や検査
 ・ 動脈血ガス測定のための採血など、侵襲性の高い検査の実施
 ・ エコー、胸部単純X線撮影、CT、MRI等の実施時期の判断、読影の補助等(エコーについては実施を含む。)
 ・ IVR時の造影剤の投不、カテーテル挿入時の介助、検査中・検査後の患者の管理等
 → これにより、救急外来において、必要に応じた検査を実施した上でトリアージを含む初期対応を行うことが可能となり、症状の早期改善、患者の不安解消等、サービスの向上につながることとなる。

 と記載しています。

 先日もお話しました通り、臨床検査部門はかなり専門性が向上し、業務も細分化されてきています。また各種認定制度もかなり普及して来ています。看護師の業務拡大のくだりで、「エコー」いわゆる超音波検査が挙げられておりますが、この分野も専門性が向上し、現実的には認定(超音波検査士)を受けた技師が業務を行っていることも多いと思われます。

 記載しているものを次々と読んでいると、現在では実施できない業務を拡大すべきと言っているんだと思いきや、現在の専門性を否定するような結論付け?のような気がしてきました。

 また検体検査分野に関する記載はみられませんので、この分野はEBM(根拠に基づいた医療)の根幹たる部分であり、客観的評価を純粋に出来る部分であるはず。

 今後、どの様に詳細部分が埋められていくのか、非常に気にかかるとともに、危惧するところです。「寛容」では済まされない問題だと私は思います。私の取り越し苦労なのか、勘違いなのか・・・良く分からなくなってきました[あせあせ(飛び散る汗)]


【読売新聞社ニュース 2010/02/19】
 医師の指示で高度医療、「特定看護師」導入へ

 
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100219-OYT1T01085.htm
====================================================================
 経験豊富な看護師を活用することで医師不足に対応しようと、厚生労働省は従来の看護師より業務範囲を拡大した「特定看護師(仮称)」制度を新設する方針を大筋でまとめた。
 来月、厚労省の検討会が報告書に盛り込む見通しで、これを受けて、同省は来年度中に同制度のモデル事業を開始する。
 厚労省が検討会に示した素案によると、看護師としての実務経験が一定期間あり、新設される第三者機関から知識や能力について評価を受けることなどが、特定看護師になる条件。新たに可能になる業務としては、医師の指示があることを前提に、気管挿管や外来患者の重症度の判断、在宅患者に使用する医薬品の選定といった高度な医療行為を想定している。
・・・続きを読むにはここをクリック
 

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ritton2

コラボレーションとの連携は大事ですよね。
by ritton2 (2010-02-22 19:44) 

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    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
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