0218-437号 ノロウイルスが猛威 新型インフルエンザと入れ替わり [kensa-ML NEWS]
このところ、新型インフルエンザの報道は鳴りを潜めております 季節型インフルエンザは新型インフルエンザに淘汰されたかとのニュースも昨日流れていたところです。
インフルエンザ:季節性の感染者、今冬ゼロ 新型に淘汰の可能性も /大分
http://mainichi.jp/area/oita/news/20100217ddlk44040521000c.html
しかし昨年末あたりからノロウィルス感染の拡大、特に学校などで集団感染か?のようなニュースが目立つようになってきました。この要因を考えるに、感染防御の基本としてスタンダードプリコーションが挙げられますが、新型インフルエンザの蔓延期においては多くの国民が手洗い、うがいなどに加えマスク着用を心掛けていたので、結果、感染性腸炎などの発生が抑えられていたと思われます。気の緩みが感染拡大につながったのではないかと思います。スタンダードプリコーションについてのブログ記事は以下の通りですので、参考にしていただければと思います。
http://koji-arai.blog.so-net.ne.jp/search/?keyword=%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
さて今朝の日経新聞社社説に新型インフルエンザについて記載されていましたのでご紹介しておきます。
日経新聞社社説2 新型インフルの教訓は何か(2/18)
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20100217ASDK1700417022010.html
新型インフルエンザの流行はとりあえず山を越えたとみられる。第2波を心配する指摘がなおあるが、講じてきた対策を点検し将来をにらんで見直す好機だ。
ワクチン接種回数がめまぐるしく変わるなど、政府の対応のまずさが目立った。厚生労働省は反省を踏まえ、予防接種法の改正案を通常国会に提出する。
4年ぶりの改正になるが、新型インフルエンザ対応の応急措置にとどめず、抜本的な見直しを求めたい。ワクチンの国内承認が海外に比べて遅い「ワクチン・ラグ」など長年の懸案の解決を目指すべきだ。
課題は2つに分けられる。第一は未知の感染症への対応だ。新型インフルエンザは感染力は強いが、亡くなる人は少ない。強毒性の鳥インフルエンザに備えていた政府は、対策の切り替えにとまどった。
改正では新型インフルに対応する新分類を法律に設け、策を講じるという。それも一案だが、何より大事なのは柔軟さだ。新興感染症は未知との遭遇だ。法律でがっちり固め過ぎず、臨機応変に対処できる仕組みが要る。
第二に、既知の感染症への対応の遅れもここで取り戻したい。ワクチンの国内承認を加速し、早く使えるようにする契機にできる。子供用の細菌性髄膜炎ワクチンなど、必要性が高いワクチンに政府がもっとカネを出し、接種率を高めることも必要だ。
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本邦では、諸外国より「タミフルの乱用」「ワクチン買占め」・・・などと批判を浴びることもありましたが、発生患者数の割には死亡者数が、諸外国に比べて非常に少ないという事実関係を見ると有効な手立てを政府として打ったのでは?と思います
さて本号のメインニュースに移ります。
ノロウィルスについては本メールニュース、ブログなどにもこれまで掲載してきました。関連記事を総まとめでご紹介しておきます。 http://koji-arai.blog.so-net.ne.jp/search/?keyword=%E3%83%8E%E3%83%AD
また国立感染症研究所から出されている情報もご紹介しておきます。
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k04/k04_11/k04_11.html
http://idsc.nih.go.jp/iasr/noro.html
とにかく感染拡大を防ぐためには、国民一人ひとりのスタンダードプリコーション徹底を改めて広報する必要があると思います。特に医療弱者に対しては細心の注意が必要です。
ノロウイルスが猛威 新型インフルエンザと入れ替わり
http://www.asahi.com/health/news/TKY201002170533.html
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新型の豚インフルエンザの流行が下火になってきたのと反対に、小学校や保育園、高齢者施設などで、ノロウイルスを中心とする感染性胃腸炎が猛威をふるっている。新型インフルよりも格段に感染力が強く、国立感染症研究所や保健所は、警戒を強めるよう呼びかけている。
国立感染症研によると、全国3千の医療機関(小児科)で感染性胃腸炎と診断された患者は1月31日までの1週間で1医療機関あたり14・31人。同時期ではここ10年で最も高い。多くがノロウイルスによるという。
保健所管内で1医療機関あたりの平均患者数が20人を超えると、警報発令レベルとなる。警報レベルを超えた保健所がある自治体は36都府県に上る。集団感染は、小学校や高齢者施設が目立つ。子どもが保育所や小学校に通う家ではトイレなどで感染が家族など大人に広がる例もある。
例年、ノロウイルスを中心とする感染性胃腸炎は、秋に流行が始まって12月ごろにピークを迎え、その後は減少する。それが今季は、11月にピークに達した新型インフルの波が収まったのを見計らったように上昇を始めた。
インフル流行中は皆が手洗いやうがいに気をつけていたから食中毒を中心とする感染性胃腸炎が少なかったという見方をする人もいる。ただ裏付けるデータはない。国立感染症研の岡部信彦感染症情報センター長は「強力な感染力で一度にバッと広がる」と警戒を呼びかける。
東京都世田谷区の区立松原小学校(児童558人)で昨年末、大勢の児童が下痢や吐き気を訴えて小児科医院を受診した。学校側がメールで全校の健康状態を聞いたところ3日間で児童74人、教師2人、給食の調理にかかわった1人が症状を訴えた。保健所の調査で、51人の便からノロウイルスが検出された。
前日の学校給食が疑われたが、給食サンプルからウイルスや菌は検出されず、ノロウイルスは感染から発症までに24~48時間要するのに対し、飲食後すぐ不調を訴えた児童がいた。このため保健所は、食中毒よりも外部から侵入したウイルスが人を介して感染した可能性が高いとみている。
同小では春にも集団感染があり、区は秋に対策マニュアルを配ったが学校に危機感は薄かった。小林巧校長は「秋は、新型インフル対策で頭がいっぱいだった」と話す。
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