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0216-435号 健康食品との付き合い方:/3 栄養の専門家、どう活用 /4止 効果や安全性、根拠を確認 [kensa-ML NEWS]

 お昼のひととき如何お過ごしでしょうか?

 さて早速ですが、本日の毎日新聞コラムより。

余録:メタボ健診 2月16日 http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/
 「腹」という字の右側の部分は器を逆さまにした形で、大きくふくらんでいるという意味があるそうだ。白川静さんの「字統」の説明である。それに月(にくづき)をつけて動物のおなかを示そうと考えた人は、腹はふっくら大きいのがいいと考えたのだろう
▲日本では「腹が大きい」「腹が太い」といえば「度量がある」ことを意味するし、「腹を肥やす」といえば「私利をむさぼる」ことをいう。「腹がふくれる」といえば、文字通りの満腹を指す他、言いたいことを言えずに不快なさまをも示す
▲昔から「腹」という言葉を、見た目では分からぬ心の容量や懐具合を示すのに使ってきた日本人だ。だからお互いの真意は「腹を割って」話さねば分からない。だが平成の日本では、腹の周囲の大きさで中身を判定するのが習わしとなった
▲腹囲が女性90センチ・男性85センチ以上、加えて血圧、血糖、血中脂質のうち二つ異常が重なるとメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と判定されるメタボ健診である。しかし一昨年春から始まって、世の中高年を震撼(しんかん)させたこの腹囲測定の効果に疑問符が突きつけられたという
・・・続きはネットでご覧下さい


 先日のメタボ腹囲に根拠なし・・・は非常に衝撃的だったと仰っている方を多く見受けますが、「思いこみ」の怖さを改めて感じさせられました。先日からの健康食品にまつわる話題も同様ですね。「思いこみ」とは、1)そうだとばかり信じきっていること (2)それ以外にはないと固く心に決めること の二つの意味がありますが、世の中がいかに「思いこみ」を発生させるような文言が氾濫しているか、ということをつくづく知らされる昨今です。

 ですが、日本人の語学力と言うか、読解力、理解力が低下しているのもこれまた事実。言わば、主観力の低下なのでしょうね。ということは、基準となるべき客観力が揺らいでいるからなのでしょう。

 皆さん、狸や狐に化かされませんように・・・[猫]

【毎日新聞社特集 2010/02/11】
 健康食品との付き合い方:/3 栄養の専門家、どう活用
 
http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2010/02/20100211ddm013100161000c.html
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◇各種資格、認知度低く 相談窓口、求める声も
 病気のとき、気軽に受診できる「かかりつけ医」がいると安心だ。同じように「病気の予防や健康維持で、かかりつけ管理栄養士が身近にいれば素晴らしいですね」と話すのは、鈴木志保子・神奈川県立保健福祉大学教授。金メダルに輝いた北京五輪日本女子ソフトボールチームの栄養管理をした管理栄養士でもある。
 鈴木さんはまず、サプリメントと健康食品は区別して考えた方が活用しやすいという。もともとビタミンやミネラルは、れっきとした栄養素。その栄養素を補う目的で使うのがビタミンやミネラルのサプリメントだ。一方、健康食品はさまざまな疾病の予防やより健康になるための目的で、食物の抽出物などを利用したものだ。
 そのうえで「ビタミンなどのサプリメントは賢く使えば健康維持に役立つ」と強調する。鈴木さん自身、スポーツ選手との合宿など仕事で忙しく、おにぎり程度の食事しかできない時はビタミンB群やCのサプリメントで栄養素を補うという。
 だが一般人にとっては、どんな時にどんなサプリメントをどれくらい摂取すればよいかが判断しにくい。鈴木さんは「どの薬局にも、かかりつけ管理栄養士のようなアドバイザーがいれば、誰でも気軽に相談できる」と、アドバイザーの充実を期待する。
 国の審査で健康効果が認められた特定保健用食品(トクホ)でも、専門家のアドバイスがあると効果が得やすくなるものもある。
 たいていの人はトクホを軽い気持ちで取っているが、健康食品の活用にも詳しい国立健康・栄養研究所の梅垣敬三・情報センター長は「例えば食後の血糖値の上昇を抑えるトクホを取るのであれば、同時に糖質の取り過ぎを避けて食物繊維を多めに取るなど、食生活全体を見直すきっかけにしないといけない」と指摘する。
 サプリメントや健康食品を賢く活用するには、それ相当の知識やアドバイスが必要だ。とはいえ、専門家はどこにいるのか。どうすれば相談できるのか。
 実は専門知識をもったアドバイザーは全国にたくさんいるのだが、その存在はほとんど知られていない。
 臨床検査技師などで組織する「健康食品管理士認定協会」(事務局・鈴鹿医療科学大学内)は、一定の試験を課して健康食品に詳しい健康食品管理士を養成している。既に約7000人もいるが、主に病院で働いており、消費者の認知度は低い。
 積極的に活用する医療機関も現れた。香川大学医学部付属病院では、健康食品管理士の多田達史・臨床検査技師が糖尿病教室などで定期的に健康食品の相談にも応じている。「健康食品管理士の資格を持っている」と話すと、患者たちが健康食品のチラシをもってきて「これは効くの?」などと質問する。「健康食品の話になると、患者の目がぱっと輝く」と関心の高さを実感しているという。

・・・続きはネットでご覧下さい
 

【毎日新聞社特集 2010/02/12】
 健康食品との付き合い方:/4止 効果や安全性、根拠を確認

 
http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2010/02/20100212ddm013100094000c.html
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◇専門機関のサイト参照を--〇大規模臨床試験/×個人の体験
 <美をいつまでも保ちたい><年をとっても、元気に歩きたい><カルシウム補給>
 こんな表現を使った誘い文句が、健康をうたった食品の宣伝によく使われる。特定の食品に<病気に効く>と表示すると医薬品扱いとなるため薬事法違反に問われるが、<美をいつまでも保ちたい>といった願望の表現であれば、違反にはならない。
 こういう表現に出合ったときの注意について、高橋久仁子・群馬大学教育学部教授は「書いてあること以上に、勝手に自分に都合よく行間を読んではいけない」と話す。
 例えば、<年をとっても、元気に歩きたい>という表現を「この健康食品を取れば、年をとっても元気に歩くことができる」と解釈してはいけない。<カルシウム補給>という表現も「カルシウムが補給できる」とまでは書いていない。まして「カルシウムが体内に補給されて、骨が丈夫になる」と読んではいけない。
 そういう表現とともによく出てくるのが、若い女性や元気な高齢者などの「私はこれを取っていて、元気です」といった写真付きの体験話。高橋さんは「使って効果がなかった人は出てこない」と、表現や体験話の意味を冷静に考えることが必要だと強調する。
 そうはいっても、特定の健康食品の有効性や安全性を自分の力で見極めるのは容易ではない。健康食品を利用したい、でも何を信じていいか分からない、と判断に迷ったとき、多くの専門家たちが勧めているのが、国立健康・栄養研究所(東京)が運営するホームページ「『健康食品』の安全性・有効性情報」だ。
 ここには国内外の健康食品による被害事例のほか、論文など科学的根拠に基づいて専門家が審査した情報が掲載されている。不確かなものがあふれる健康食品情報の中では信頼性が高く、情報も時々に更新されているので、それぞれの商品について科学的な安全性や有効性がどこまで実証されているかを確認できる。
 情報は大きく分けて(1)注意すべき健康食品の特徴などを分かりやすくまとめた「基礎知識」(2)国内外の摘発事例や健康被害事例を掲載した「被害関連情報」(3)「α-リポ酸」や「酸素水」などタイムリーな情報をまとめた「話題の食品・成分」(4)健康食品に含まれる成分の安全性と有効性の科学的根拠を集めた「素材情報データベース」--の四つで構成。トップページから一括して検索できるので、成分名や製品名を入力して情報を引き出す。
 例えば、「健康茶」「減肥茶」などと販売されているお茶に含まれることが多い成分「センナ」で検索してみると、厚生労働省などがセンナを含む製品「飲まなく茶」を使用しないよう注意を呼びかけているという被害関連情報や、食品に利用が認められている茎については「ヒトでの安全性・有効性の情報は見あたらない」といった素材情報などが一覧表示される。
・・・続きはネットでご覧下さい
 
 
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[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
    宜しくお願いいたします。        
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