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0210-426号 「男85センチ、女90センチ」メタボ腹囲 根拠なし [kensa-ML NEWS]

 今朝も暖かな朝を迎えました[わーい(嬉しい顔)]。その分お天気は少し悪いかも[バッド(下向き矢印)]。皆さん、如何お過ごしでしょうか?

 さて昨日のニュース配信内容で大きな誤りをいたしました。企業合併のお話で、キリンとサッポロ・・・みたいに記載しましたが、サッポロではなくってサントリーでした。申し訳ございません[あせあせ(飛び散る汗)]

 期待感がかなり大きかったせいか、今朝の社説やコラムはこの話題でもちきりでした。各社様々な表現ですね。社説は長いので、大手各社のコラムを掲載します。

天声人語2月10日 http://www.asahi.com/paper/column.html
 ノーベル賞を受けた英国の劇作家バーナード・ショーは、嘘(うそ)か誠か、こんな逸話を残す。パーティーの席上、とある女優に「私と結婚しませんこと」とささやかれたそうだ▼「私の容姿とあなたの頭脳を持った子が生まれたら素晴らしい」と。だがショーは「やめておきましょう」と断る。「僕の容姿とあなたの頭脳を持つ子だったらかわいそうだ」。ブラックジョークめくが、皮肉屋の本領発揮である▼さて、この結婚がどんな果実を生むか、期待した人は少なくなかっただろう。キリンとサントリーである。財界人も飲んべえも、それぞれの立場で注目した縁談だったが、破談になった。相整えば世界5位の食品企業が誕生するはずだった▼昨夏に「交際」が発覚した。だが多難とも噂(うわさ)されていた。社風も違う。浪速で生まれ、「やってみなはれ」精神のサントリーに対し、旧財閥系のキリンは重厚で手堅い。例えるなら草書と楷書(かいしょ)か。異質が溶けあい、墨痕も鮮やかに大書される旗印が、掲げられる日はもうない
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編集手帳2月10日 
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20100209-OYT1T01469.htm
 評論家の野口武彦さんは「恋愛」を次のように定義したという。〈より多く愛した側が敗北する男女の性的葛藤(かっとう)である〉。小谷野敦さんの「〈男の恋〉の文学史」(朝日選書)からの孫引きである
◆経営統合の交渉は、〈より多く愛した側が敗北する企業同士の経済的葛藤である〉と、定義できるかも知れない。業績で劣勢に立つ企業の側は、是が非でも統合を実現しなくてはならず、厳しい条件を受け入れてでも交渉をまとめようとするだろう
◆厄介なのはどちらも優良企業で、良縁は引く手あまた、相手を愛する度合いも一緒、交渉で敗北して無理難題をのむなんて「冗談じゃないわ」という強気同士の場合である。キリンとサントリーの統合交渉が決裂した
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【産経抄】2月10日 http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100210/biz1002100247003-n1.htm
 破談してほっとした。経営統合交渉が決裂したキリンとサントリーの関係者や読者のみなさんに叱(しか)られるかもしれないが、飲んべえの端くれとしての偽らざる心境である。企業がグローバル化しても競争相手が減って味が落ちれば、消費者には迷惑なだけだ。
▼むかし、サントリーは寿屋だった。茅場町の寿屋東京支店に一歩足を踏み込めば、それはすでにして大阪だった-と作家の山口瞳はサントリーの社史「やってみなはれ」にこう書いている。彼が入社した昭和33年は、課長以上はすべて大阪人。東京入社組を「現地採用」と呼んだそうな。
▼東京支店といえば聞こえはいいが、「山奥の小さな村役場」といった風情の木造二階屋だった。村役場の宣伝部には作家の開高健やイラストレーターの柳原良平といった才人が集い、営業部員は「何が何でも勝たねばならぬ」と大阪商人魂でバーや酒屋を走り回った。
▼キリンはといえば、横浜を発祥の地に120年以上もブランドを守り続けている。三菱グループの中核企業でつくる「三菱金曜会」のメンバーであり、折り目正しい社員が多い「東京」の会社だ。サントリーとは、ビールの味も家風も違いすぎる。

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 企業同士の統合って本当に難しいです。改めて痛感。考えてみれば、我々の所属する組織もこの15年ほどの間に100施設ほどが統合、廃止、委譲したのですが、私は委譲対象施設から出た人間ですから、本当の意味で痛みなど分かっておりません。色々な方々にお聞きすると、「痛みを伴わない改革なし」と言うところが実感のようです。他人事のようにお話しておりますが、他人事じゃあ無いんですよね。今いる組織も改革は絶対必要。出来る限りソフトランディングさせたいところが本音でしたが、もう二年目に入りましたしね・・・[ふらふら]

 もう目前に迫ってきた診療報酬改定ですが、トリアージに関する指針原案が出されたそう。現時点での災害医療などの感覚で院内トリアージを実践するような内容であれば、将来性は望めない気がします。如何に客観的評価を織り込んでいるのか・・・原案、早く見てみたいですね。

救急患者の緊急度判定に基準  学会がトリアージ指針案 共同通信2/9
 
http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010020901000711.html
 日本臨床救急医学会(代表理事、有賀徹昭和大教授)は9日までに、病院の救急外来を受診した患者の緊急度を判定する指針の原案をまとめた。看護師や救急隊員らの利用を想定しており、病院内で行われる「院内トリアージ(優先順位付け)」の国内基準として普及を目指す。
 院内トリアージをめぐっては、国内でも一部の病院が既に実施しているが統一的な基準はなかった。2010年度の診療報酬改定で、小児救急で実施した医療機関に報酬を加算する方針が決まっており、厚生労働省は同学会指針を参考にするよう求める考え。

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 さて本日のメインニュースに移ります。

 メタボ診断基準については出された当初より大きな問題として捉えられ、有効性が疑問視されてきました。グローバルスタンダードと叫びながら、それに合わせることが出来ないのは民族性(体格の違いという意味)もあるのでしょうが、視点が狭いというか、5年先、10年先の戦略を練りきれていないのでしょうね。私が事務局している政策医療連絡会でもこの問題について取り上げ、各専門学会などでも発言しましたが、お山の大将的感覚が抜けないのでしょうね。これじゃあ国際標準なんて夢のまた夢。糖尿病の診断基準も10年ぶりに改定されるようですし、HbA1cも国際標準に合わせて行く方向性を持たせていくために段階的措置をとるようですし。

 万人に分かり易い簡単な指標ほど、確固たる根拠が必要だと思います。


【読売新聞社ニュース 2010/02/09】
 「男85センチ、女90センチ」メタボ腹囲 根拠なし

 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=20532
====================================================================
3万1000人調査で判明…厚労省研究班
 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の適正な診断基準を検証していた厚生労働省研究班(主任研究者=門脇孝・東京大学教授)は9日、診断の必須項目の腹囲の数値によって、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞の発症の危険性を明確に判断できないとする大規模調査の結果をまとめた。
 現在の腹囲基準(男性85センチ以上、女性90センチ以上)の科学的根拠を覆すもので、診断基準の見直しに影響しそうだ。
 現在の診断基準は、腹囲に加え、血糖、脂質、血圧の3項目のうち二つ以上で異常があった場合、メタボと診断され、保健指導(積極的支援)の対象となる。しかし、他の先進国に比べ男性の腹囲基準は厳しすぎる、女性の基準は逆に甘いと、批判されていた。
 研究班は、全国12か所の40~74歳の男女約3万1000人について、心筋梗塞、脳梗塞の発症と腹囲との関連を調べた。
 その結果、腹囲が大きくなるほど、発症の危険性は増加したが、特定の腹囲を超えると危険性が急激に高まるという線引きは困難であることがわかった。
 現在の腹囲基準は、学会などが集めた小規模の研究データをもとに、腹囲が基準を超えると、内臓脂肪が蓄積して、生活習慣病になりやすいという前提で設定された。
 同研究班は昨年、腹囲が男性85センチ、女性80センチを超えると、血糖や脂質などの検査データの異常が急激に増えるということを明らかにしたが、今回の発症との関連では腹囲基準の妥当性は導きだせなかった。
 国際的には、腹囲を必須とせず、総合的にメタボを診断するのが主流。米国では、腹囲(男性102センチ以上、女性88センチ以上)は中性脂肪、HDLコレステロール、血圧、血糖値を含めた五つの診断基準の一項目に過ぎない。
 ただ、今回の研究でも肥満の人ほど発症しやすい傾向は変わりない。現行の基準でメタボと診断された人は、そうでない人に比べて発症の危険性は男性で1・44倍、女性で1・53倍高かった。
 門脇教授は「腹囲が大きくなるほど心臓病や脳卒中を起こす危険は男女とも高くなったが、基準値としてどの数値が明確なのかを示すことは難しかった。今回の研究結果をもとに今後、最適な腹囲の基準について議論をしていく必要がある」と話している。

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[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
    宜しくお願いいたします。        
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