SSブログ

1028-335号 社説:中医協人事―医療の抜本改革につなげ [kensa-ML NEWS]

皆さん、おはようございます。神戸の新井です。

 今朝は昨日と異なり、かなり爽やか[晴れ][ぴかぴか(新しい)]・・・そろそろ薄手のコートを出さないといけないかなぁというくらい寒い朝です。そりゃそうですよね、あと数日したら11月ですもの。今年は特に秋を楽しむ余裕がありませんでした。のんびりと紅葉見ながら山歩きなんてしたいなぁ・・・でも現実に引き戻されると、月末は何かと期日指定業務が多く大変です[もうやだ~(悲しい顔)]

 これから年末にかけて通勤する方が良く遭遇することに「人身事故」。今朝もJRで発生し、ダイヤが乱れているようです。幸い私は難を逃れました。

 さて本日のニュース配信です。
 ニュース配信と言うよりも、社説オンパレードですね。大手四社の社説にはこぞって「中医協人事」の話題が掲載されています。まあ旬と言うものがありますから致し方の無いところですが・・・でもこうやって読み比べて見ると、大臣を批判する社、日本医師会を批判する社、様々です。昨日のニュースでは、「報復人事」という言葉が目立ちましたが、流石に今朝になると報道側は落ち着きましたね。理想論かもしれませんが、「医療は誰のためにやるのか?」と言うことを原点に立ち返って考えれば自ずと道は開かれるのかな?と思います[ぴかぴか(新しい)]

 
が、歴史や利害やその他こもごも複雑な事情が微妙に絡み合う世界ですから、あちら立てればこちらは立たずみたいな感じになることは十分に理解できるのですが、やっぱり「医療は患者のため」これが大前提だと思います[exclamation×2]


【朝日新聞社社説 2009/10/28】
 中医協人事―医療の抜本改革につなげ

 
http://www.asahi.com/paper/editorial.html#Edit1
====================================================================
 医療行為や薬の値段を決めてきた中央社会保険医療協議会の人事を長妻昭厚生労働相が発表した。長妻氏は「医療崩壊を食い止める」ために診療報酬を見直すとし、その考えに沿って委員を選んだと会見で述べた。
 民主党は政権公約で、医療再生のために医師の増員とともに「医療機関の診療報酬の増額」を掲げた。開業医に比べて病院勤務の医師らの待遇の改善が遅れている、との認識だ。鳩山政権はこの公約実現に向けて一歩を踏み出したことになる。
 来春に控えた報酬改定では、従来の配分方式を改め、地域の医療を支える病院に大胆に上積みすることが期待される。その意味で、中医協の人事も大切なことだ。
 今回の人事では、これまで3人いた日本医師会の執行部メンバーが外され、代わりに茨城県と京都府の医師会幹部2人と大学医学部長1人が入る。新委員はいずれも日医の推薦を受けていない。
 日医をはじめ関連団体が推薦した人が委員に就く慣例だったが、政権交代で一変した。医師委員5人のうち病院を代表する医師が3人になったことも大きな変化だ。
 開業医の意見が強く反映される日医の影響力をそぐ。そこに狙いがあると思われる。
 報酬改定については、自民党を支持してきた日医が強い力を持ち続けた。その結果、開業医に比べて病院の再診料は低く抑えられてきた。
 近年は医師不足や救急患者の受け入れ能力の低下など、病院の厳しい実態が明らかになるにつれ、救急医療の報酬を増やすといった病院経営への配慮がなされたが、根本解決には遠い。今後の改定が注目されるところだ。
 問題は、財源をどうするかである。長妻氏は診療報酬全体を増やす意向を示しているが、今回は病院の勤務医などに手厚く配分する一方で開業医にもある程度は上積みする、ということが可能かどうか。
 実際には、病院経営を助けるために開業医の再診料を引き下げられるかが問われるのではないか。

・・・続きはネットでご覧下さい


【読売新聞社社説 2009/10/28】
 中医協人事 脱皮を迫られる日本医師会

 
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20091027-OYT1T01290.htm
====================================================================
 日本医師会(日医)が岐路に立っている。
 長妻厚生労働相は「中央社会保険医療協議会」(中医協)から日医執行部の代表を排除した。医療行政への日医執行部側の影響力は、著しく低下するだろう。
 中医協は診療報酬の価格を決める重要な場だ。年間30兆円を超える医療費の配分に大きな権限を持っている。民主党は中医協の議論は開業医寄りであると批判し、委員構成の見直しを唱えてきた。
 日医は医療機関側委員に3人の推薦枠を持ち、従来は推薦通りに任命されていた。だが、9月まで委員だった日医の副会長と理事2人の任期が切れた後、後任人事が異例の凍結状態となっていた。
 結局、長妻厚労相は日医執行部からの推薦は受け付けず、日医内で非主流派と目される茨城県医師会理事と、京都府医師会副会長に就任を求めた。もう1人の枠には山形大学医学部長を起用した。
 総選挙で茨城県医師会は民主党を全面支援し、自民党を支持し続けた日医執行部と対立した経緯がある。同県医師会長の原中勝征氏は、来年4月の日医会長選に、現会長の唐沢祥人氏の対抗馬として立候補すると表明している。
 政権交代と日医の中の路線対立が連動したのが、今回の中医協人事である。
 だが多くの国民にとって日医内部の主導権争いは重要でない。問題は新しい陣容の中医協が、開業医の利益を優先してきた診療報酬体系を改革できるかどうかだ。

・・・続きはネットでご覧下さい


【毎日新聞社社説 2009/10/28】
 日医外す中医協 医療再構築の転機に
 
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20091028k0000m070146000c.html
====================================================================
 医療行為や薬の価格である診療報酬を決める中央社会保険医療協議会(中医協)から日本医師会(日医)の代表委員が外されることになった。自民党を歴史的に支持してきた開業医の団体で診療報酬改定に強い影響力を握ってきたのが日医だ。自民党による族議員政治のシンボル的存在でもあっただけに、政権交代を改めて印象づける人事といえる。
 表向きの理由は病院勤務医の待遇改善である。激務の割に報酬が少ない勤務医は疲弊しており、病院を辞めて開業に転じる人が増えている。その一方で医師不足に悩む病院は診療科の閉鎖や廃院を余儀なくされている。厚生労働省は前回(08年度)の診療報酬改定で、開業医に比べて低い勤務医の再診料をアップすることを目指したが、日医が開業医の報酬ダウンに抵抗し、中途半端な改定に終わった。このため、民主党は来年度の診療報酬改定に向け、日医の影響力の排除を図ったといわれる。
 これまでの日医の推薦枠には茨城県医師会理事、京都府医師会副会長、山形大医学部長が任命される。今回の衆院選で茨城県医師会の政治団体は民主党を支持し、京都府医師会も一部自民離れをするなど日医執行部と距離を置いている。自民党政権下で診療報酬が4回連続マイナス改定されたことへの反発からだった。次の日医会長選には茨城県医師会長が立候補することも表明している。中医協人事の真のねらいが「自民党の支持基盤を覆すため」「日医への報復」とも言われるのはそのためだ。
・・・続きはネットでご覧下さい


【産経新聞社社説 2009/10/28】
 日医排除 医療体制再建につなげよ
 
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091028/plc0910280311003-n1.htm
====================================================================
 診療報酬の点数を決める厚生労働相の諮問機関・中央社会保険医療協議会(中医協)から、日本医師会(日医)の推薦委員が排除される。
 長妻昭厚労相は、任期切れとなった3人全員を外し、地方医師会の代表2人と大学病院代表1人とに差し替える人事を発表した。
 中医協委員30人のうち、医師など診療側委員は7人で構成される。このうち3人は日医の副会長や常任理事といった役員の「指定席」だった。医療の専門知識を必要とする中医協では、日医の委員が議論をリードしてきた。
 鳩山政権は来年の診療報酬改定で、勤務医の待遇改善を図る方針を示している。開業医の発言力が強い日医の影響力を薄め、政府の方針に理解のある委員を増やそうとの判断は、改革の意思を示すものといえなくもない。
 だが、日医の全員を一度に外すやり方は、あまりに図式的で粗雑な印象を免れない。患者はまず近所の診療所で診てもらい、高度な医療が必要と診断されたら早期に病院に紹介される。そうした「病診連携」が地域医療の基本だ。実際の医療政策もそれを目指す大きな方向性を示すものでなければならない。
 産科や小児科、救急医療をはじめ過酷な労働条件に耐えかねて辞める勤務医は後を絶たない。地域の中核病院さえ閉鎖される診療科がある。国民が安心して治療を受けられる医療体制の再建は待ったなしだ。
・・・続きはネットでご覧下さい


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0


[ひらめき] Facebook・・・友達リクエスト、フィード購読大歓迎
     https://www.facebook.com/gamdango
[ひらめき] Facebook・・・最新情報はこちら
       https://www.facebook.com/Project102.MT

 

[ひらめき] PADM(パダム):遠位型ミオパチー患者会へのご協力お願い [ひらめき]

    遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか? 
    筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
    体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
    100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
    この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
    多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
    があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
    宜しくお願いいたします。        
          http://enigata.com/index.html


    人気ブログランキング   臨床検査ランキング   Ameba_banner.jpg

人気ブログランキングにほんブログ村ランキング(臨床検査)に参加しています(Amebaは姉妹サイトです)。
啓蒙活動の一環として参加していますので、バナー↑↑↑へのクリックに是非ともご協力ください[ひらめき]


 臨床検査技師のブログにお越しいただき有難うございます。

 さてこのブログでは、臨床検査に関連する内容だけではなく、医療系、農業系、宇宙系、少年野球系等々、雑多な内容となっています。またこのブログを立ち上げたのは、多くの方々に密接な関係のある臨床検査をもっと知っていただきたい、そしてその業務に就いている臨床検査技師をもっと知っていただきたいとの思いからです。

 現代の医療においては、客観的根拠を基に病態解析などがなされ、EBM(Evidence based Medicine)の根幹として臨床検査データは位置付けられています。このような重要なポジションに居ながら、我々自身の待ち受け体質は根強く、我々臨床検査技師自身が何をするべきなのか、また何が出来るのかを真剣に考えるべきであり、後進の方々に良い道を残すためにも、一般の方々に臨床検査技師をまず知っていただく、ということが必要なのだと思います。そのような趣旨から各種サイトランキングにも登録しておりますので、バナーをクリックしていただければ幸いです。

 ご質問、ご意見、ご感想などございましたら、
gamdango@csc.jp までご遠慮なくメッセージをお送りください。ただし医療相談等には内容によりお答えできない場合もありますので、あらかじめご了解ください。

         NHO神戸医療センター
         臨床検査技師長
                新井 浩司

好き放題コメントを加えた最新の医療系情報(科学系、農業系、少年野球系話題も満載?)をご提供しています。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。