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0915-310号 記者の視点: 「検査手帳」のすすめ [kensa-ML NEWS]

皆さん、こんばんは。神戸の新井です。

 昨日は日本国中がイチローの偉業達成に酔いしれた一日であったと思います[野球]。私も勿論イチローの大ファン[ぴかぴか(新しい)]。その昔神戸に在籍しているころ、震災後「がんばろう神戸」のシンボルとしてイチローがいました。私の在籍する神戸医療センターから当時オリックスの本拠地「グリーンスタジアム神戸」は歩いて15分くらいの距離ですので、よくスタンドから「イチロー」の大合唱をしたものです(ちなみにセンターはとても性格の良い田口でした)。
 イチローが大リーグへの移籍を発表したあと、渡米直前のある早朝、家族でグリーンスタジアム神戸周辺を散歩していると、非常にかっこいいアスリートっぽい人が歩いていました。まさに「イチロー」その人[ひらめき]。トレーナーさんと早朝散歩(当時軽い肉離れを起こしていたのでリハビリかな?)をしていたようです。ほんの少しでしたがお話をすることが出来、「アメリカで頑張ってきます!」と言ってくれた雄姿は今でも忘れることができません。私同様、イチローに対して思い入れの強い人は特に神戸においてたくさんおられることであろうと思います。今夜はイチローに乾杯[ビール][5][1]

 真夜中と言うのにまだまだ興奮冷めやらぬ私ですが、今日はいよいよ先日もご紹介した「日本医師会臨床検査精度管理調査」のネットでの報告期限。全国の臨床検査室は先週試料が届いてから連日連夜検討の毎日であったことと思います。私の施設もご多分にもれず、物資の無い分、知恵とスタッフの結束力で出来る限りのことはしました。今日最終チェックをしようと思っています。良い点でありますように[手(チョキ)]

 本日のニュースの前に、ちょっと前ですか、インフルエンザの新薬が来年には塩野義製薬から発売されるとのニュースが流れていたのは知っていたのですが、これだったのですね。

【共同通信社ニュース 2009/09/14】
 治療薬はタミフル5日分の効果 インフル薬ペラミビル
 
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009091401000340.html
====================================================================
【ワシントン共同】開発中のインフルエンザ治療薬「ペラミビル」が、1回の投与で、タミフルを5日間服用したのと同等の効果があることが13日、米サンフランシスコで開かれた米国微生物学会で報告された。AP通信が報じた。
 ペラミビルは、米国の製薬会社バイオクリスト社が開発し、2010年秋にも塩野義製薬が日本国内での販売を計画している新しい抗インフルエンザ薬。
 長崎大の河野茂教授(先進感染制御学)によると、08年にアジアで季節性インフルエンザの患者約1100人にタミフルかペラミビルを投与して効果を比較した結果、ペラミビルの注射1回で、タミフルを1日2回、5日間服用した場合とほぼ同じ時間で症状が回復した。
・・・続きはネットでご覧下さい

 さて本日のニュースに移ります。
 健康診断で困ることは記事にも書いていますように検査実施先が異なると、検査データの異なるケースが多々あるため、検査検歴が取れず比較出来ないことが良くあります。これは健康診断だけではなく地域医療連携に際して地域医療ユニット内における検査データの互換性が乏しいケースも多々あるため、再検査など重複検査が頻繁に行われます。これだけで患者負担は増大し、医療費もかさむこととなるのですが、生化学、免疫項目の一部を除き、標準化されている検査項目は非常に少ないのが現状です。EHRなど大規模な構想は勿論結構なのですが、もっと足元からじっくりと基盤構築しないと、国際治験など夢のまた夢となりかねないと思います。このような標準化が遅れている検査項目の一部を「政策医療臨床検査連絡会」で経年的にサーベイランスを行っています。全国の各ご施設よりいただいた貴重なデータを只今整理、検討中です。

 EHRについては以下のサイトでご確認ください。

http://www.accenture.com/Countries/Japan/Services/By_Industry/Government_and_Public_Service/R_and_I/gove_thought_phase0605.htm

http://www.renkei.org/groupware/background/index.html
http://e-public.nttdata.co.jp/f/repo/602_j0902/j0902.aspx


【Japan Medicine 2009/09/14】
 記者の視点:「検査手帳」のすすめ 経年的な検査データの個人管理を
 
http://www.japan-medicine.com/shiten/shiten1.html
====================================================================
 日本人間ドック学会(奈良昌治理事長)と日本病院会(山本修三会長)が毎年まとめている「人間ドックの現況」(2008年)によると、検査結果の判定が、A評価あるいはB評価の「健常者」の割合が再び1割を切ったという。同学会関係者によると、経済不況の長期化による生活環境の悪化が背景にあると分析している。こうした情報は、年代ごとの問題点を浮き彫りにする効果も高い。
 さて、特定健康診査・特定保健指導が始まって1年半が経過しようとしている。メタボリックシンドロームという言葉は市民権を得たようだが、本来の目的である生活習慣改善につながっただろうか。自分自身も経験があるが、健康診断で医師の問診を受け、検査結果が返ってきても、そのときは検査結果を受け止めるような気がするが、しばらくすると忘れている。そしてあるとき、多忙を理由に、生活改善がおろそかになっていることに気付く。そのままずるずると時間が過ぎ、また健診の時期を迎える。それの繰り返しだ。

●医療情報の個人への帰属を
 健診を受けたり、検査結果を受け取ったときの意識を持続させるにはどうしたらよいだろうか。
 政府のIT戦略本部が7月にまとめた「i-Japan戦略2015」では、「日本版EHR(仮称)」を実現させ、「過去の診療内容に基づいた継続的な医療を受け、不要な検査を回避できるようにする」ことをうたっている。
 EHRとは、電子化した医療情報を共有化する仕組みだ。さらに同戦略では、検査結果や診断名などを「希望する個人へ提供する仕組みを確立するとともに、個人に提供された情報を本人および医療従事者が活用し、かつ本人が、誰が情報にアクセスしたかの履歴を確認できる仕組みを実現する」と明記。その実現に向け、医療・介護分野のID基盤を早期に構築することも盛り込んでいる。医療情報が、個人に帰属するという発想の転換を求める意味もみてとれる。
 個人が所有する医療に関する継続的なデータの管理といえば「お薬手帳」が思い浮かぶ。手帳に処方された医薬品の名称や用量が記載され、いつごろ、どの医師にどんな医薬品を処方されたかが分かる、一覧性の高い情報でもある。
 翻ってみて、同様に人間ドックや各種健診の結果をまとめて見られるような工夫はあるだろうか。職場健診であっても、前々回までに受けた結果は記載されているが、働き始めてから定年までといった、長いスパンを想定したものは見たことがない。
 比較的長い期間で健診などの結果を見ることができれば、生活習慣の変化が、自分の体にどのような影響を及ぼしてきたのか振り返る機会になるのではないだろうか。健診の質問票にも、経年的な体重の変化を問うような設問があることを考えれば、毎年受けるドックや健診の結果を書き込める“検査手帳”のようなものがあってもいい。特定健診・保健指導が社会的に浸透していく上でも必要になる。

・・・続きはネットでご覧下さい


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