0907-307号 新型インフル国産ワクチンが治験へ [kensa-ML NEWS]
皆さん、こんにちは。神戸の新井です。
今日は爽やかな朝でしたが、昨日は一日中外に出ておりましたので熱気が体に残るというか、体全体が熱吸収体になってしまっているというか、今頃になって熱気を放散している気がします。電車で隣り合わせた方々、暑苦しくてごめんなさい。とにかく昨日も非常に暑い一日でした・・・
こんな暑いさなかにもかかわらず新型インフルエンザの猛威は止まることを知らず、小学校、中学校、高校の学級閉鎖等が後を絶ちません。春先の蔓延状態とは異なり、今回の状態はかなり深刻な気がします。とにかく大人の無関心さがひどい!子供たちには、手洗い、うがいをしなさいよ~とかうるさく言うくせに、実際の自分たちは全くの無頓着ぶり。先日も書きましたが、咳やくしゃみ、鼻水の出る方は、公衆の面前ではマスクを着用してください あれだけ禁煙、禁煙とうるさくはやし立て、愛煙家をごみ呼ばわりして「喫煙区域」なんて作る国民が、ウィルスや細菌に対してこれだけ「寛容」なのは全く理解が出来ません どっちが危険なのか、なんて議論は・・・全くもってナンセンス。
さて来年度の診療報酬改定についてのニュースをお送りしたところですが、その基本方針について提供資料を以下ピックアップしてみましたのでご一読ください。
診療報酬改定の基本方針の検討について(平成22年度診療報酬改定方針につき抜粋)
【総論】
これまでの診療報酬改定の基本方針においては、「改定の視点」等を定めるとともに、この「視点」を踏まえた改定の「方向」を定めている。
具体的には、平成18年度改定の基本方針においては、以下の4つの「改定の視点」を定めるとともに、この視点を踏まえ、24時間診療ができる在宅医療に係る評価や、患者の状態像に応じた慢性期入院医療の評価等の「方向」を定めた。
改定の視点:
1.患者からみて分かりやすく、患者の生活の質(QOL)を高める医療を実現する視点
2.質の高い医療を効率的に提供するために医療機能の分化・連携を推進する視点
3.我が国の医療の中で今後重点的に対応していくべきと思われる領域の評価のあり方にいて検討する視点
4.医療費の配分の中で効率化余地があると思われる領域の評価のあり方について検討する視点
平成20年度改定の基本方針においては、上記4つの視点に加え、「産科や小児科をはじめとする病院勤務医の負担の軽減」を緊急課題として位置づけ、ハイリスク妊産婦への対応に係る評価や、病院勤務医の事務負担の軽減に係る評価等の「方向」を定めた。また、後期高齢者医療にらいては、後期高齢者医療の在り方に関する特別部会において、生活を重視した医療などの観点から診療報酬を構築すべきことを内容とし「後期高齢者医療の診療報酬体系の骨子」が取りまとめられ、改定の基本方針には、この骨子の趣旨を十分に踏まえた改定を行うべきとの内容が盛り込まれたところである。
平成22年度改定の基本方針においても同様の構成とすることが考えられるが、前回改定の実施状況、医療現場の実態、厳しい保険財政、最近の閣議決定等において社会保障の機能強化の必要性が指摘されていること、後期高齢者医療制度の見直し等が指摘されていること等を踏まえ、基本方針に盛り込むべき「視点」や「方向」について御検討をいただきたい。
【論点】
前回までの視点・緊急課題は、誰もが安心・納得して、質の高い医療を効率的に受けられるようにするために必要なものとして、引き続き、基本方針の中に視点等として位置付けることとするか。
前回の部会では、改定の「視点」に相当するものとして、「救急・産科等の体制強化」や「勤務医の負担軽減」を求める声が多かったが、具体的にどのような「方向」で改定を行うことが考えられるのか。
〈考えられる「方向」の例〉
・ 地域連携による救急患者の受け入れの推進
・ 小児や妊産婦を含めた救急患者を受け入れる医療機関に対する評価の充実
・ 新生児等の救急搬送を担う医師等の活動の評価
・ 急性期後の受け皿としての後方病床・在宅療養の機能強化
・ 医療クラークの配置の促進
その他、どのような「視点」・「方向」が考えられるか。
〈考えられる「視点」・「方向」の例〉
※ 患者からみて分かりやすく、患者の生活の質(QOL)を高める医療を実現する視点
・ 医薬品の患者への情報提供等を通じた医療安全対策の推進
・ 高齢者の心身の特性を踏まえた医療の提供 等
※ 質の高い医療を効率的に提供するために医療機能の分化・連携を推進する視点
・ 急性期医療の機能強化
・ 回復期リハビリテーション等の機能強化
・質の高い精神科入院医嘩の評価
・ 在宅医療・在宅歯科医療の充実 等
※ 我が国の医療の中で今後重点的に対応していくべきと思われる領域の評価のあり方にいて検討する視点
・ 手術等の医療技術の適正評価 等
※ 医療費の配分の中で効率化余地があると思われる領域の評価のあり方について検討する視点
・ 後発医薬品の使用促進 等
何か従来から言われていたものを単にまとめたって感じですが・・・
具体的なものが出されてくれば、またご案内したいと思います。臨床検査部門も迅速検査加算などの要望を色々と出しているようですが、かなり流動的ですのでどの程度実情を考慮していただけるのか・・・が問題ですね。
さて本日のニュース配信に移ります。
既にご承知の方も多数だと思いますが、新型インフルエンザ対策に関して具体的な対応策が色々と示されています。ワクチンも海外で作られたものはかなり有効だというニュースもありましたように、ワクチン接種は国民の最大関心事でしょうね。しかしながら本邦における流行ピークは9月下旬~10月上旬とも言われておりますようにその流行ピークにはとても追いつかない情勢となっているようです。今回の新型インフルエンザは当初予想をかなり超越したものですが、H1N1の次は、「鳥インフルエンザ」が待ち構えています。この機会に危機管理体制をしっかりと構築して最悪の事態だけは避けたいものです。
今回の事例は「神からの警鐘」と思えてなりません。良い機会を与えてもらったと前向きに考えたいものですね。
【読売新聞社ニュース 2009/09/06】
新型インフル国産ワクチンが治験へ
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090906-OYT8T00206.htm
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効果、安全性を確認
厚生労働省は、国産の新型インフルエンザワクチンについて、国立病院機構で成人200人を対象に臨床試験(治験)を行う。
国産ワクチンは、従来の季節性インフル用と同じ方法で作るため、法令上は新たな治験は必要ない。しかし、効き目が弱い恐れがあるため、通常の2倍量の接種なども試み、有効性と安全性の確認を急ぐ。
インフルエンザに対する基礎的な免疫は、毎年、ウイルスの体内侵入を受けることで、少しずつ高まる面がある。このため、季節性インフルのワクチンは成人には1回の接種で効くが、大半の人が免疫を持たない新型インフルは、ワクチンの効果が低い可能性があり、2回接種を予定している。
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遠位型ミオパチーという病気をご存知でしょうか?
筋肉そのものに原因があって、筋力が低下する「ミオパチー」といわれる疾患の中で治療法が全くなく、
体幹部より遠い部分から徐々に筋力が低下していく非常に重い筋肉の進行性難病です。
100万人に数名といわれる希少疾病ですが、2008年に「遠位型ミオパチー患者会」が発足しました。
この患者会のみならず遠位型ミオパチーという病気をより多くの方々に認知していただき、一人でも
多くの方々に賛同していただき、患者会の目標を達成することが目標です。その一つに「難病認定」
があります。この「難病認定」のためには「署名活動」が必須であり、皆さんのご協力が必要です。
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臨床検査技師長
新井 浩司
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